JPH0855857A - 絶縁膜加工法 - Google Patents

絶縁膜加工法

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JPH0855857A
JPH0855857A JP21316194A JP21316194A JPH0855857A JP H0855857 A JPH0855857 A JP H0855857A JP 21316194 A JP21316194 A JP 21316194A JP 21316194 A JP21316194 A JP 21316194A JP H0855857 A JPH0855857 A JP H0855857A
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JP
Japan
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layer
conductive material
insulating film
resist layer
material layer
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Application number
JP21316194A
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English (en)
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Takashi Tawara
傑 田原
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁膜加工法において、微細パターンの孔や
凹部を寸法精度よく形成可能にする。 【構成】 層間絶縁膜24の上にTiN(又はTiO
N)膜26を形成した後、レジスト層をマスクとするド
ライエッチング処理によりTiN膜26に所望の接続孔
24a〜24cに対応する孔を形成する。レジスト層を
除去した後、TiN膜26をマスクとするドライエッチ
ング処理により絶縁膜24に接続孔24a〜24cを形
成する。レジスト層とTiN膜26との積層をマスクと
して用いてもよい。基板上面に配線材を被着してパター
ニングすることにより接続孔24a〜24cに通ずる1
又は複数の配線層を形成する。TiN膜26は、残して
おいて配線の一部として用いてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、LSI製造等で用い
られる絶縁膜加工法に関し、特にTiN等の反射防止膜
をマスクとするドライエッチング処理により微細パター
ンの孔又は凹部を寸法精度よく形成可能としたものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、LSI等の配線形成法としては、
次の(イ)〜(ホ)の方法が知られている。
【0003】(イ)図15に示すように半導体基板1の
表面に絶縁膜2を形成した後、周知のホトリソグラフィ
処理により所望の孔を有するレジスト層3を絶縁膜2の
上に形成し、レジスト層3をマスクとするドライエッチ
ング処理により絶縁膜2に接続孔2aを形成する。レジ
スト層3を除去した後、接続孔2aを介して基板表面の
被接続部につながる配線層を形成する。
【0004】ドライエッチング処理では、レジスト層の
表面が正に帯電するのを抑制するようなエッチングガス
系を用いることが提案されている(例えば、特開平5−
82482号公報、M.Sato et al.,“S
uppression ofMicroloading
Effect by Low−Temperatur
e SiO2 Etching”Jpn.J.App
l.Phys.,Vol.31(1992)第4370
〜4375頁等参照)。また、エッチングマスクとして
ポリSi層を使用することも提案されている(前掲のJ
pn.J.Appl.Phys.Vol.31(199
2)第4370〜4375頁等参照)。
【0005】(ロ)図17に示すように半導体基板1の
表面を覆う絶縁膜2の上に1層目の配線層4を形成した
後、配線層4を覆って層間絶縁膜5を形成し、絶縁膜5
の上に孔6aを有するレジスト層6を形成する。次に、
図18に示すようにレジスト層6をマスクとするドライ
エッチングにより絶縁膜5に接続孔5aを形成する。レ
ジスト層6を除去した後、図19に示すように絶縁膜5
の上に配線材を被着してパターニングすることにより配
線層8を形成する。
【0006】(ハ)高反射率基板上でドライエッチング
により絶縁膜に孔を設ける際にエッチングマスクとして
吸光性染料入りのレジスト層を用いる。
【0007】(ニ)高反射率基板上でドライエッチング
により絶縁膜に孔を設ける際にエッチングマスクとして
ポリSi層上にレジスト層を積層した積層膜を用いる
(例えば、A.Nagy,“Vertical oxi
de etching without induci
ng change in critical dim
entions”OPTICAL ENGINEERI
NG,Vol.31 No.2,Feb.1992,第
335〜340頁等参照)。
【0008】(ホ)高反射率基板上で金属膜をパターニ
ングする際に金属膜の表面に反射防止膜を設ける(例え
ば、特開昭60−240127号公報、特開昭61−1
85928号公報、特開昭63−232432号公報等
参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した(イ)の方法
によると、孔の寸法によりエッチング速度やエッチング
後の寸法が異なってくる現象(いわゆるマイクロローデ
ィング効果)が生ずる不都合がある。
【0010】すなわち、図15,16に示すように孔の
直径Wが小さくなる(換言すれば孔のアスペクト比H/
Wが大きくなる)に従ってエッチング速度が低下し、エ
ッチング深さDが浅くなる。このため、小さい孔を底部
まで完全にエッチングしようとすると、大きい孔では、
下地が不所望にエッチングされてしまう。下地が図15
に示すように基板表面である場合、下地がエッチングさ
れると、PN接合のリーク電流が増大したり、PN接合
が破壊されたりすることがある。
【0011】一方、下地が下層配線である場合は、図1
8に示すように下地のTi化合物やAl合金がフッ素に
よりエッチングされて孔の側壁に「クラウン」と呼ばれ
る付着物7を生ずる。付着物7は、蒸気圧の低いTiや
Alのフッ化物を含むもので、アッシング処理、酸又は
有機溶剤による洗浄処理等のレジスト除去処理を行なっ
ても除去できないものである。このため、図19に示す
ように配線層8を形成すると、付着物7の頂部で矢印Q
に示すように断線が生ずることがある。なお、クラウン
については、特開平2−134818号公報、特開平2
−270347号公報等に記述がある。
【0012】上記のようなマイクロローディング効果を
低減するためには、前述したようにエッチングガス系と
してレジスト層の表面が正に帯電するのを抑制する性質
を有するものを用いるとよい。また、前述したようにエ
ッチングマスクとしてポリSi層を用いてもよい。ポリ
Si層は、導電性を有するため帯電を防ぐことができる
からである。
【0013】しかしながら、エッチングマスクとしてポ
リSi層を用いる方法では、エッチング後に該ポリSi
層をSi供給源としてSiノジュールが形成されること
がある。Siノジュールは、接続孔を塞ぎ、導通不良を
招くことが多い。
【0014】エッチングマスクとして使用されるレジス
ト層の厚さを薄くすると、フォトリソグラフィの焦点深
度が深くなり、微細なパターン形成が可能となる。ま
た、レジスト層の厚さを薄くすることで、ドライエッチ
ングのマイクロローディング効果も低減される。
【0015】しかしながら、レジスト層を薄くしても、
次に述べるような高反射率基板上のパターン形成にまつ
わる問題点を解決することはできない。
【0016】高反射率基板上のパターン形成について
は、(i)基板表面での光の乱反射によりパターン寸法
精度が劣化すること、(ii)設計寸法が同じであって
も、基板上で場所により反射率が異なるため、レジスト
パターンの寸法が異なってくることなどの問題点があ
る。これらの問題点を順次に説明する。
【0017】図20は、高反射率基板上で光が乱反射す
る状況を示したものである。半導体基板1の表面には、
配線層等の段差形成物9を介して絶縁膜2が形成され、
絶縁膜2の上には、段差形成物9に重なるような配線層
4を介して絶縁膜5が形成されている。
【0018】孔MO を有する遮光マスクMを介して露光
用の光Lを基板上面に照射すると、照射光は斜面ABで
反射され、散乱光LS としてレジスト層の非露光領域に
まで回り込み、該非露光領域を感光させてしまう。図2
1は、このような露光により形成されたレジスト層をマ
スクとして絶縁膜5をドライエッチングすることにより
得られた接続孔5Aを示している。接続孔5Aは、設計
通りの直径rの円形の孔ではなく、長さr’(r’>
r)の長軸を有する楕円形の孔として形成される。
【0019】図22は、図21のX−X’線断面を示す
ものである。基板上面に配線材を被着した後、その被着
層をレジスト層10をマスクとしてパターニングするこ
とにより配線層11を形成すると、配線層11と絶縁膜
5との間には凹部5aが生ずることがある。凹部5a
は、配線の信頼性を低下させるなどデバイスに悪影響を
及ぼすものである。
【0020】図23は、高反射率基板上で場所により反
射率が異なる状況を示すものである。半導体基板1上に
絶縁膜12及びゲート電極層13を覆って絶縁膜14を
形成した後、レジスト層15をマスクとするドライエッ
チング処理により基板表面に達する接続孔14aとゲー
ト電極層13に達する接続孔14bとを形成する場合、
接続孔14aの寸法WA よりも接続孔14bの寸法WB
の方が大きくなる。このように接続孔14bの寸法が大
きくなると、フォトリソグラフィ工程での位置合せ余裕
が少なくなり、図24に示すように接続孔14bがゲー
ト電極層13からずれた位置に形成されることがある。
この結果、配線層16は、ゲート電極層13と基板表面
とを電気的に短絡させるように形成される。このような
事態を防ぐには、設計的に位置合せ余裕を大きくする必
要があり、集積度の低下を招く。
【0021】反射率が高い場所で接続孔の寸法が大きく
なるのは、レジスト層15の孔の直径Rが大きくなるこ
とによるもので、孔の直径Rが大きくなる理由は、次の
ように説明される。
【0022】すなわち、フォトリソグラフィ技術におい
ては、レジストを現像液に溶けにくくしている感光剤を
光照射部分のみ分解させて現像液に溶かすことによって
パターンを形成している。感光剤の分解量は、露光エネ
ルギーを増やすと増加する。従って、図25に示すよう
に孔の直径Rは、露光エネルギーの増加に伴って増大す
る。
【0023】ゲート電極層13のように反射率が高い物
体がレジスト層15の下方に存在すると、かかる物体か
らの反射光がレジスト層15に加えられる。このため、
レジスト層15に吸収される実効的な露光エネルギー
は、反射率が低い場所に比べて大きくなる。従って、感
光剤の分解が促進され、孔の直径Rが大きくなる。
【0024】前述した(ハ)の方法では、露光用の光を
吸収するような染料をレジスト層に添加するので、光の
反射による寸法精度の低下をある程度抑制することがで
きる。
【0025】しかしながら、図26に示すように半導体
基板1の表面を覆う絶縁膜2の上に所望の孔17aを有
する染料入りレジスト層17を形成すると、レジスト層
17の断面形状は、裾をひいたテーパ状となる。これ
は、レジストの露光エネルギーがレジスト表面から深く
なるにつれて減衰し、レジストパターンの寸法は、露光
エネルギーが小さくなるほど太くなることによるもので
ある。レジスト層17の裾部Pは、レジスト層17をマ
スクとして絶縁膜2をドライエッチングして接続孔を形
成する際に、ドライエッチングによりエッチ除去されて
しまい、接続孔の直径が増大することがある。また、レ
ジスト層17は、染料を含むため、フォトリソグラフィ
工程での解像度が低下する。従って、前記(ハ)の方法
は、パターンの微細化には不向きである。
【0026】また、前述した(ニ)の方法は、前記
(ハ)の方法にあったような問題点がないものの、エッ
チングマスクの一部としてポリSi層を用いるため、S
iノジュールによる接続孔の導通不良が発生するという
問題点がある。
【0027】一方、前述した(ホ)の方法を接続孔形成
に応用することが考えられる。このような方法では、レ
ジスト層の下で絶縁膜の表面に反射防止膜を設けて光反
射を抑制するので、光反射による寸法精度の低下を防止
するのに有効であり、しかも前記(ハ)及び(ニ)の方
法にあったような問題点もない。
【0028】しかしながら、このような方法では、光反
射に基づく寸法精度の低下を抑えられるものの、エッチ
ングマスクとしては十分な厚さのレジスト層を用いるの
で、ドライエッチング時のマイクロローディング効果を
低減することができない。
【0029】この発明の目的は、微細パターンの孔又は
凹部を寸法精度よく形成することができる新規な絶縁膜
加工法を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】この発明に係る絶縁膜加
工方法は、基板の表面を覆う絶縁膜の上に反射防止用の
導電材層を形成する工程と、前記導電材層の上にフォト
リソグラフィ処理により所望パターンの孔を有するレジ
スト層を形成する工程と、前記レジスト層をマクスとす
るドライエッチング処理により前記導電材層に前記レジ
スト層の孔に対応する孔を形成する工程と、前記レジス
ト層を除去した後、前記導電材層をマスクとするドライ
エッチング処理により前記絶縁膜に前記導電材層の孔に
対応する孔又は凹部を形成する工程とを含むものであ
る。
【0031】このような絶縁膜加工法にあっては、レジ
スト層の厚さを導電材層を選択エッチングするには足り
るが絶縁膜を選択エッチングするには足りない程度に設
定してもよい。そして、導電材層の選択エッチングの後
レジスト層を除去せずに、レジスト層と導電材層とをマ
スクとするドライエッチング処理を行ない、孔又は凹部
の形成中にレジスト層を除去するようにしてもよい。
【0032】
【作用】この発明の方法によれば、絶縁膜を選択エッチ
ングする際のエッチングマスクとして反射防止用の導電
材層が用いられる。反射防止用の導電材層としては、T
iN層又はTiON層等を用いることができる。どのよ
うな厚さであっても反射防止効果が得られるが、例えば
TiN層では30〜50nm程度の厚さで最大の反射防
止効果が得られる。
【0033】従って、反射防止用の導電材層を選択エッ
チングする際に用いるレジスト層の厚さを薄くすること
ができ、フォトリソグラフィ工程での焦点深度を深くす
ることができる。また、絶縁膜を選択エッチングする際
には、エッチングマスクとしての導電材層が薄いので、
マイクロローディング効果が低減される。
【0034】上記したようにレジスト層と導電材層とを
マスクとするドライエッチング処理により孔又は凹部を
形成する際にレジスト層を除去すると、レジスト層を除
去するための独立した工程が不要である。
【0035】
【実施例】図1〜13は、この発明の一実施例に係るM
OS型LSIの配線形成法を示すもので、各々の図に対
応する工程(1)〜(13)を順次に説明する。
【0036】(1)例えばシリコンからなる半導体基板
20の表面に周知の選択酸化処理によりシリコンオキサ
イドからなるフィールド絶縁膜22を形成する。そし
て、絶縁膜22の素子孔内の基板表面を酸化してシリコ
ンオキサイドからなるゲート絶縁膜I1 ,I2 を形成す
る。絶縁膜I1 ,I2 としては、Si34 膜を用いて
もよい。
【0037】基板上面にポリSi及びシリサイド(WS
2 等)を順次に堆積した後、その堆積層をパターニン
グすることによりポリSi層P1 及びシリサイド層M1
からなるゲート電極層G1 とポリSi層P2 及びシリサ
イド層M2 からなるゲート電極層G2 とを形成する。そ
して、ゲート電極層G1 ,G2 及び絶縁膜22をマスク
とする選択的イオン注入処理等により低不純物濃度のソ
ース領域及びドレイン領域を形成する。電極層G1 ,G
2 にそれぞれサイドスペーサN1 ,N2 を設けた後、再
び上記したと同様に選択的イオン注入処理を行なうこと
により高不純物濃度のソース領域及びドレイン領域を形
成する。この結果、いずれも低濃度部を有するソース領
域S1 ,S2 及びドレイン領域D1 ,D2 が得られる。
【0038】MOS型トランジスタT1 は、ゲート電極
層G1 、ソース領域S1 及びドレイン領域D1 を含むも
のであり、MOS型トランジスタT2 は、ゲート電極層
2、ソース領域S2 及びドレイン領域D2 を含むもの
である。
【0039】CVD(ケミカル・ベーパー・デポジショ
ン)法等により基板上面にトランジスタT1 ,T2 及び
絶縁膜22を覆って層間絶縁膜24を形成する。絶縁膜
24としては、シリコンオキサイド膜、シリコンナイト
ライド膜、PSG(リンケイ酸ガラス)膜、BPSG
(ボロン・リンケイ酸ガラス)膜等を用いることができ
る。
【0040】(2)絶縁膜24の上に反射防止兼エッチ
ングマスク用の導電材層26を形成する。導電材層26
としては、TiN層又はTiON層を用いることがで
き、いずれの層もCVD法又は反応性スパッタ法により
形成可能である。導電材層26の厚さは、反射防止効果
が得られる最小の厚さとすることができ、例えばTiN
層又はTiON層を用いると共に露光にi線又はg線の
光を用いる場合、30〜50nm程度あればよい。
【0041】(3)フォトリソグラフィ処理により基板
上面に導電材層26を覆って所望パターンの孔を有する
レジスト層28を形成する。レジスト層28の厚さは、
導電材層26を選択エッチングするには足りるが絶縁膜
24を選択エッチングするには足りない程度に設定し、
一例として0.5μmにすることができる。レジスト露
光処理時には、導電材層26が反射防止膜として働くの
で、ゲート電極層の上方で孔サイズが大きくなるのを防
ぐことができる。また、段差部の斜面での光の散乱が抑
制されるので、斜面上の孔が楕円形状になるのを防ぐこ
とができる。
【0042】次に、レジスト層28をマスクとするドラ
イエッチング処理により導電材層26にレジスト層28
の孔に対応する孔を形成する。このとき、エッチングガ
スとしては、Cl2 を用いるとよい。
【0043】(4)レジスト層28を除去する。レジス
ト除去法としては、アッシング処理又は有機溶剤による
洗浄処理等を用いることができる。
【0044】(5)導電材層26をマスクとするドライ
エッチング処理により絶縁膜24にソース領域S1 に達
する接続孔24aとゲート電極層G1 ,G2 にそれぞれ
達する接続孔24b,24cとを形成する。このとき、
エッチングガスとしては、フッ素(又はフレオン)を含
み且つCl又はBrを含まないガス系を用いるとよい。
Cl又はBrを含むガス系を用いると、Tiの塩化物や
臭化物がTiの酸化物やフッ化物に比べて蒸気圧が高い
(Ti及びTi化合物はCl又はBrでエッチングされ
易い)ため、導電材層26をエッチングマスクとして機
能させるのが困難となる。
【0045】使用可能なエッチングガス系を例示する
と、CF4 +CHF3 +Ar、CHF3 +O2 、CHF
3 +CO2 、C26 +CHF3 、CH22 +C4
8 、CHF3 +CO2 +Ar等がある。O2 やFを含む
エッチングガスを使用すると、TiN(又はTiON)
層の表面に蒸気圧の低い酸化チタン(TiO,Ti
2,Ti23 )やフッ化チタン(TiF3 )が形成
され、TiN(又はTiON)層のエッチング進行を抑
制する。このため、TiN(又はTiON)層は、エッ
チングマスクとしての機能を十分に果たす。
【0046】(6)スパッタ法等により基板上面に絶縁
膜24及び接続孔24a〜24cを覆ってAl又はAl
合金等の配線材層30を形成する。そして、配線材層3
0の上にTiN又はTiON等の反射防止用の導電材層
32を反応性スパッタ法等により形成する。
【0047】(7)図7,8の工程では、フォトリソグ
ラフィ処理により配線パターニング用のレジストパター
ンを形成する。まず、回転塗布法等により基板上面に導
電材層32を覆ってレジスト層34を形成する。そし
て、レジスト層34に露光処理を施す。露光処理では、
所望の配線パターンを有する遮光性マスクMを介してレ
ジスト層34に露光用の光Lを照射する。
【0048】(8)レジスト層34に現像処理を施し、
所望の配線パターンに対応するレジスト層34A,34
B,34Cを残存させる。
【0049】(9)レジスト層34A〜34Cをマスク
とするドライエッチング処理により導電材層26と配線
材層30と導電材層32との積層をパターニングして導
電材層26A〜26Cと配線材層30A〜30Cと導電
材層32A〜32Cとを残存させる。
【0050】導電材層26A、配線材層30A及び導電
材層32Aは、接続孔24aを介してソース領域S1
つながる配線層36Aを構成する。また、導電材層26
B、配線材層30B及び導電材層32Bは、接続孔24
bを介してゲート電極層G1につながる配線層36Bを
構成する。さらに、導電材層26C、配線材層30C及
び導電材層32Cは、接続孔24cを介してゲート電極
層G2 につながる配線層36Cを構成する。
【0051】(10)基板上面に絶縁膜24及び配線層
36A〜36Cを覆って層間絶縁膜38をCVD法等に
より形成する。そして、絶縁膜38の上にTiN又はT
iON等の反射防止兼エッチングマスク用の導電材層4
0を形成する。
【0052】(11)フォトリソグラフィ処理により導
電材層40の上に所望パターンの孔を有するレジスト層
42を形成する。レジスト層42の厚さは、図3のレジ
スト層28と同様に薄くてよい。そして、レジスト層4
2をマスクとするドライエッチング処理により導電材層
40にレジスト層42の孔に対応する孔40a,40b
を形成する。
【0053】(12)レジスト層42を除去した後、導
電材層40をマスクとするドライエッチング処理により
絶縁膜38に導電材層40の孔40a,40bに対応す
る接続孔38a,38bを形成する。接続孔38a,3
8bは、それぞれ配線層36A,36Cに達するように
形成する。
【0054】(13)導電材層40の上にAl又はAl
合金等の配線材を被着して配線材層を形成する。そし
て、この配線材層と導電材層40との積層を所望の配線
パターンに従ってパターニングすることにより導電材層
40A,40B及び配線材層44A,44Bを残存させ
る。この結果、導電材層40A及び配線材層44Aは、
接続孔38aを介して配線層36Aにつながる配線層4
6Aを構成する。また、導電材層40B及び配線材層4
4Bは、接続孔38bを介して配線層36Cにつながる
配線層46Bを構成する。
【0055】上記した実施例にあっては、導電材層26
A〜26C又は導電材層40A,40Bを残し、配線の
一部として利用するようにしたが、例えば図5又は図1
2の工程で接続孔を形成した後、導電材層26又は40
を除去するようにしてもよい。このときの除去処理とし
ては、H2 SO4 +H22 によるピラニア洗浄処理を
用いることができる。
【0056】また、上記実施例にあっては、図5又は図
12の工程でレジスト層を除去した状態で絶縁膜24又
は38を選択エッチングしたが、レジスト層28又は4
2を除去せずに、レジスト層28と導電材層26との積
層又はレジスト層42と導電材層40との積層をマスク
として絶縁膜24又は38を選択エッチングするように
してもよい。このようにすると、絶縁膜24又は38を
エッチングしている途中でレジスト層28又は42が除
去される。従って、レジスト層28又は42を除去する
ための独立の工程は不要となる。
【0057】TiN層がエッチングマスクとして有効で
あることを確認するため、図14に示すようなマグネト
ロンRIE(反応性イオンエッチング)装置を用いてT
iN、プラズマSiO2 (プラズマCVD法で堆積した
SiO2 )、BPSGをそれぞれエッチングする実験が
行なわれた。
【0058】図14のマグネトロンRIE装置におい
て、反応室50内には、被処理ウエハWFを保持する電
極52が設けられており、電極52には、13.56M
Hzの高周波源RFが接続されている。反応室50内に
は、図示しないコイル又は永久磁石によりウエハWFの
表面に平行な磁場Bが形成されると共に、上方からエッ
チングガスGが供給される。反応室50の下部は、排気
手段VACに接続される。
【0059】図14に示すような装置を用いてTiN、
プラズマSiO2 、BPSGをエッチングしたところ、
次の表1に示すようなデータが得られた。このときのエ
ッチング条件は、CF4 /CHF3 /Ar=5/30/
100sccm、ガス圧=200mTorr、高周波
(13.56MHz)パワー=700W、磁束密度=4
0Gaussであった。
【0060】
【表1】 表1のデータによると、1000nmのプラズマSiO
2 膜をTiN層をマスクとしてエッチングするときに必
要なTiN層の厚さは、オーバーエッチ率を30%とす
ると、76.5nmである。また、1000nmのBP
SG膜をTiN層をマスクとしてエッチングするときに
必要なTiN層の厚さは、オーバーエッチ率を30%と
すると、47.4nmである。
【0061】なお、この発明は、上記実施例のように絶
縁膜に接続孔を形成する場合に限らず、絶縁膜に配線溝
等の凹部を形成する場合等にも適用可能なものである。
【0062】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、絶縁
膜を選択エッチングする際のエッチングマスクとしてT
iN等の反射防止用の導電材層を用いるようにしたの
で、(1)反射防止用の導電材層を選択エッチングする
際のレジスト層の厚さを薄くすることでフォトリソグラ
フィ工程での焦点深度が向上し、微細パターンの孔又は
凹部を形成可能になること、(2)絶縁膜を選択エッチ
ングする際にはエッチングマスクとしての導電材層が薄
いので、ドライエッチング時のマイクロローディング効
果が低減され、寸法精度が向上することなどの効果が得
られるものである。
【0063】その上、薄いレジスト層と反射防止用の導
電材層とをエッチングマスクとして用いると、孔又は凹
部を形成中にレジスト層が除去されるので、レジスト層
を除去するための独立の工程が不要になる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係る配線形成法におけ
る層間絶縁膜形成工程を示す基板断面図である。
【図2】 図1の工程に続く導電材の堆積工程を示す基
板断面図である。
【図3】 図2の工程に続く導電材層のパターニング工
程を示す基板断面図である。
【図4】 図3の工程に続くレジスト除去工程を示す基
板断面図である。
【図5】 図4の工程に続く接続孔形成工程を示す基板
断面図である。
【図6】 図5の工程に続く配線材及び導電材の堆積工
程を示す基板断面図である。
【図7】 図6の工程に続くレジスト層の形成及び露光
工程を示す基板断面図である。
【図8】 図7の工程に続くレジスト現像工程を示す基
板断面図である。
【図9】 図8の工程に続く配線パターニング工程を示
す基板断面図である。
【図10】 図9の工程に続く層間絶縁膜形成及び導電
材堆積工程を示す基板断面図である。
【図11】 図10の工程に続くレジスト層形成及び導
電材エッチング工程を示す基板断面図である。
【図12】 図11の工程に続く接続孔形成工程を示す
基板断面図である。
【図13】 図12の工程に続く配線形成工程を示す基
板断面図である。
【図14】 マグネトロンRIE装置の一例を示す断面
図である。
【図15】 小サイズの接続孔でエッチング速度が低下
する状況を示す基板断面図である。
【図16】 接続孔の直径とエッチング速度との関係を
示すグラフである。
【図17】 従来の配線形成法におけるレジスト層形成
工程を示す基板断面図である。
【図18】 図17の工程に続く接続孔形成工程を示す
基板断面図である。
【図19】 図18の工程に続く配線材被着工程を示す
基板断面図である。
【図20】 段差を有する高反射率基板上での光の散乱
状況を示す基板断面図である。
【図21】 図20の基板上の絶縁膜に形成された接続
孔を示す上面図である。
【図22】 接続孔での配線形成状況を示す図21X−
X’線対応の基板断面図である。
【図23】 基板の反射率が場所によって異なる場合の
接続孔形成状況を示す基板断面図である。
【図24】 接続孔形成位置がずれた場合の配線形成状
況を示す基板断面図である。
【図25】 露光エネルギーと孔の直径との関係を示す
グラフである。
【図26】 染料入りレジスト層の形成工程を示す基板
断面図である。
【符号の説明】
20:半導体基板、22,24,38:絶縁膜、26,
32,40:導電材層、28,34,42:レジスト
層、30,44A,44B:配線材層、36A〜36
C,46A,46B:配線層。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の表面を覆う絶縁膜の上に反射防止用
    の導電材層を形成する工程と、 前記導電材層の上にフォトリソグラフィ処理により所望
    パターンの孔を有するレジスト層を形成する工程と、 前記レジスト層をマクスとするドライエッチング処理に
    より前記導電材層に前記レジスト層の孔に対応する孔を
    形成する工程と、 前記レジスト層を除去した後、前記導電材層をマスクと
    するドライエッチング処理により前記絶縁膜に前記導電
    材層の孔に対応する孔又は凹部を形成する工程とを含む
    絶縁膜加工法。
  2. 【請求項2】基板の表面を覆う絶縁膜の上に反射防止用
    の導電材層を形成する工程と、 前記導電材層の上にフォトリソグラフィ処理により所望
    パターンの孔を有するレジスト層を形成する工程であっ
    て、該レジスト層の厚さを前記導電材層を選択エッチン
    グするには足りるが前記絶縁膜を選択エッチングするに
    は足りない程度に設定するものと、 前記レジスト層をマクスとするドライエッチング処理に
    より前記導電材層に前記レジスト層の孔に対応する孔を
    形成する工程と、 前記レジスト層及び前記導電材層をマスクとするドライ
    エッチング処理により前記絶縁膜に前記導電材層の孔に
    対応する孔又は凹部を形成すると共に前記レジスト層を
    除去する工程とを含む絶縁膜加工法。
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