JPH08511540A - スピロ環およびその類似体の製造方法 - Google Patents

スピロ環およびその類似体の製造方法

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JPH08511540A JP7502088A JP50208895A JPH08511540A JP H08511540 A JPH08511540 A JP H08511540A JP 7502088 A JP7502088 A JP 7502088A JP 50208895 A JP50208895 A JP 50208895A JP H08511540 A JPH08511540 A JP H08511540A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、一般構造式(I): [式中、R1はCO−炭素数1〜3アルキル、シアノ、カルボキシ、カルボキシ炭素数1〜6アルキルエステル、カルボキサミド、炭素数1〜6のアルキルスルフィニル、炭素数1〜6のアルキルスルホニル、炭素数1〜6のメタンスルホンアミドおよびハロゲンよりなる群から選択され、R2はケトまたはアルコールよりなる群から選択され、R3はシアノを意味する]で示されるスピロ環の製造方法に関する。得られる化合物はクラスIII抗不整脈薬である。

Description

【発明の詳細な説明】 スピロ環およびその類似体の製造方法 発明の背景 一般構造式I: [式中、R1はCO−炭素数1〜3アルキル等のアシル、シアノ、カルボキシ、 カルボキシ炭素数1〜6アルキルエステル、カルボキサミド、炭素数1〜6のア ルキルスルフィニル、炭素数1〜6のアルキルスルホニル、炭素数1〜6のメタ ンスルホンアミドおよびハロゲンよりなる群から選択され、R2はケトまたはア ルコールよりなる群から選択され、R3はシアノを意味する]で示されるスピロ 環は、クラスIII抗不整脈薬である化合物である。 クラスIII抗不整脈薬はVmaxの著しい降下を伴わずに活動電位の持続時間の選 択的延長を引き起こす薬剤である。このクラ スに属する薬剤は多くない。ソタロールやアミオダロン等の例がクラスIII特性 を有することが示されてきた。ソタロールは、心臓機能低下を引き起こすクラス II効果をも有し、ある種の感受性の大きい患者には禁忌である。また、アミオダ ロンは副作用によって厳しく制約される。このクラスの薬剤は心室細動を予防す るのに効果的である。純粋なクラスIII薬剤は、その定義によれば、クラスI抗 不整脈薬に見られるように、活動電位伝導の抑制によって心筋機能低下や不整脈 を引き起こさない。 数多くの抗不整脈薬が文献に報告されており、例えば、以下の文献に開示され ている。 (1)欧州特許公開明細書第397,121−A号、 (2)欧州特許公開明細書第300,908−A号、 (3)欧州特許第307,121号 (4)米国特許第4,629,739号、 (5)米国特許第4,544,654号、 (6)米国特許第4,788,196号、 (7)欧州特許出願第88302597.5、 (8)欧州特許出願第88302598.3、 (9)欧州特許出願第88302270.9、 (10)欧州特許出願第88302600.7、 (11)欧州特許出願第88302599.1、 (12)欧州特許出願第88300962.3、 (13)欧州特許出願第235,752、 (14)ドイツ特許公開明細書第3633977−A1号、 (15)米国特許第4,804,662号、 (16)米国特許第4,797,401号、 (17)米国特許第4,806,555号、 (18)米国特許第4,806,536号、 同様の構造からなる化合物が、第一製薬(株)の特公昭63−63533;ジ ャーナル・オブ・メデイカル・ケミストリー(J.Med.Chem.)、19 、1315(1976)、バウアー(Bauer)ら;イオリオ(Iorio) ら、Il.Farmaco−Ed Sci.、32、212〜219(1977 );ホウリハン(Houlihan)ら、米国特許第3,686,186号;デ ービス(Davis)ら、米国特許第4,420,485号;キーリー(Kea ley)、米国特許第4,810,792号;およびパーハム(Parham) ら、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J. Org.Chem.)、41、2629(1976)において見い出される。前 記文献に開示された化合物のうち、抗不整脈薬活性を有するとされているものは ない。発明の概要 4−ブロモフェニル酢酸と塩化オキサリルを反応させて、4−ブロモフェニル アセチルクロリドを生成し;(a)の4−ブロモフェニルアセチルクロリドと塩 化アルミニウムを反応させて、4−ブロモフェニルアセチルクロリドのアルミニ ウム付加塩を生成し;4−ブロモフェニルアセチルクロリドのアルミニウム付加 塩とエチレンガスを反応させて、式X: の6−ブロモ−β−テトラロンを生成し;式Xの6−ブロモ−β−テトラロンと 式XIのピペリドンケタールを反応させて、式XI: のピペリドンケタールを生成し;(+)ジ−p−トルオイル−D−酒石酸との再 結晶によって式XIのピペリドンケタールを分割し;分割された式XIのピペリドン ケタールを脱臭素化およびシアノ化させ;式XIの分割されたピペリドンケタール を、水中、塩酸で加水分解して、式XII: の3−シアノ−5,6,8−ジヒドロ−7−ピペリドンナフタレンを生成し;式 VIのp−アニシジンと無水酢酸を反応させて、式VII: のN−アセチル−p−アニシジンを生成し;式VIIのN−アセチル−p−アニシ ジンと塩化アセチルを反応させ;(b)の生成物と塩化アルミニウムを反応させ て、式VIIIの5−アセトアミド−2−ヒドロキシアセトフェノンを生成し;式VI IIの5−アセトアミド−2−ヒドロキシアセトフェノンと塩化水素を反応させて 、式VIIIの塩酸塩を生成し;式VIIIの塩酸塩と塩化メタンスルホニルを反応させ て、式V: のアセトフェノンメシレートを生成し;式Vのアセトフェノンメシレートと式IV のシアノピペリドンケトンを反応させて、 式II: の化合物を生成し;IPAの存在下、オキサザボリジンを用いて式IIの化合物を 還元する工程を順番に有してなることを特徴とする、式I: [式中、R1はCO−炭素数1〜3アルキル等のアシル、シアノ、カルボキシ、 カルボキシ炭素数1〜6アルキルエステル、カルボキサミド、炭素数1〜6のア ルキルスルフィニル、炭素数1〜6のアルキルスルホニル、炭素数1〜6のメタ ンスルホンアミドおよびハロゲンよりなる群から選択される]で示される化合物 の新規製造方法。この脱臭素化およびシアノ化のための新規方法はシアン化物イ オンの源としてのシアン化亜鉛を用いるものであり、驚くべきことに、この方法 でより大きい効率および収率が得られることが判明した。さらに、この新規方法 は、オキサザボロリジンボロヒドリドおよびジメチルスルフィドボロヒドリドを 用いた、1〜3当量のイソプロパノールを含有する塩化メチレン中での芳香族ケ トンの還元を含む。 式Iの化合物は4工程の合成を経て調製される。工程1では、以下の反応式に 従ってシアノピペリドンケトン中間体が合成される。 次に工程2では、5−スルフォンアミド化合物の合成を示す以下の一般反応式 を用いて適当な2−ヒドロキシアセトフェノンを合成する。 工程3では、以下のように、2−ヒドロキシアセトフェノン とシアノピペリドンケトンとの反応によってスピロ環化(spirocyclization)が 起こる。 工程4の結果、ケトスピロ環がアルコールに還元される。これは、以下の反応 工程によって達成される。 他のより易溶性のシアン化物を使用せず、Zn(CN)2を使用した結果、脱 臭素化およびシアン化の収率が予想以上に高くなる。また、還元処理中に補助溶 剤としてイソプロパノールを用いる結果、思いがけなく高い立体選択性が得られ る。発明の詳説 本発明は、一般構造式I: [式中、R1はCO−炭素数1〜3アルキル等のアシル、シアノ、カルボキシ、 カルボキシ炭素数1〜6アルキルエステル、カルボキサミド、炭素数1〜6のア ルキルスルフィニル、炭素数1〜6のアルキルスルホニル、炭素数1〜6のメタ ンスルホンアミドおよびハロゲンよりなる群から選択され、R2はケトまたはア ルコールよりなる群から選択され、R3はシアノを意味する]で示されるスピロ 環の製造方法に関し、得られる化合物はクラスIII抗不整脈薬である。 式Iの化合物は4工程の合成を経て調製される。工程1では、以下の反応式に 従ってシアノピペリドンケトン中間体が合成される。 6−ブロモ−β−テトラロンは、窒素下、4−ブロモフェニル酢酸を塩化メチ レンおよびジメチルホルムアミドに溶解することによって合成される。塩化オキ サリルを加え、混合物を窒素加圧雰囲気下で撹拌すると、典型的には99%を超 える収率で4−ブロモフェニルアセチルクロリドが生成した。 エチレン付加反応は、まずAlCl3と酸塩化物を反応させてアルミニウム付 加塩を生成した後、エチレンガスを添加することによって達成される。出発材料 が約2%残る(HPLCによる)程度になるまで付加および閉環反応を進行させ る。次に、冷たい(0℃)水を添加して反応を停止する。 次に、酢酸およびSTAB(トリアセトキシボロヒドリドナトリウム)の存在 下、塩化メチレンおよびトルエン中で6−ブロモ−β−テトラロンとピペリドン エチレンケタールを反応させる。一般に、この反応では約85%の収率が得られ る。ブロムアミンケタールの(+)ジ−p−トルオイル−D−酒石酸塩を生成し て、アセトニトリルおよび水から立体異性体を再結晶させる。 好ましい実施態様では、この新規な方法を用いて、N−{1’−(6−シアノ −1,2,3,4−テトラヒドロ−2(R)− ナフタレン)−3,4−ジヒドロ−4(R)−ヒドロキシスピロ(2H−1−ベ ンゾピラン−2)−4’−ピペラジン]−6−イルを生成させる。 他の実施態様では、本発明は、アリール化合物の脱ハロゲンおよびシアン化方 法に関する。臭化物は、触媒量のパラジウム(0)の存在下、シアン化亜鉛を用 いて思いがけない効率でシアン化物に変換される。アリールシアン化反応中での パラジウム(0)触媒の使用は文献に見られるが、該反応は、典型的には、シア ン化用基質としてヨウ化アリールまたはトリフレートを用いる。臭化アリールは シアン化に対して実質的に反応性が小さいことが知られている(例えば、ケイ・ タカギら、ビュレテイン・ケミカル・ソサイエテイ・ジャパン(BullChe m.Soc.Jpn)、1991、64、1118参照)。 シアン化カリウムおよびパラジウム(0)を用いたブロモアミンケタールの変 換を行う試みでは、生成物が僅かしか形成せずまたは全く形成しない。補助溶媒 としてのアルミナの添加も効果がない。次に、シアン化亜鉛を用いてパラジウム (0)触媒と共に反応を行うと、90〜95%の収率での変換が得 られた。また、驚くべきことに、僅か0.6モル当量のシアン化亜鉛で反応を終 了させ得ることが認められ、このことはシアン残基が二つとも亜鉛から移動する ことを示す。 前述と同様にして、この方法を用いてヨウ化アリールをシアノ化した。ヨウ化 アリールのシアノ化は、対応する臭化アリールよりも急激に起こることが示され た。 工程2では、5−スルホンアミド化合物の合成を示す以下の一般反応式を用い て、適当な2−ヒドロキシアセトフェノンを合成する。 当業者には理解されるように、ここでは塩化メシルを用いて 反応を例で例示する。 工程3では、2−ヒドロキシアセトフェノンとシアノピペリドンケトンとの反 応によってスピロ環化が以下のように起こる。 工程4では、ケトスピロ環がアルコールに還元される。これは、以下の反応工 程によって達成される。 ケトンのキラル還元には種々の方法があるが[例えば、ブイ・ケイ・シング、 (V.K.Singh)、シンセシス(Synthesis)、1992、60 5〜617の総説参照]、オキサザボロリジン(OAB)試薬[イー・ジェイ・ コーリー(E.J.Corey)ら、ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル ・ソサイエテイー、1987、109、5551〜5553;同誌、1987、 109、7925〜7926;エス・イツノら、ジャーナル・オブ・オーガニッ ク・ケミストリー、1984、49、555〜557;およびBull.Che m.Soc.Jpn.、1987、60、395]は立体選択性の良好な安定な 試薬(米国特許第5,039,802号参照)を提供する。さらに、この方法の 改善が、ブラックロック(Blacklock)らに対して発行された米国特許 第5,039,802号および同第5,189,177号に開示された。 ケトンを1モル当量のボランメチルスルフィドで処理すると、安定な1:1ボ ランアミン錯体が得られ、これはNMRによって単離/特性決定できた。この錯 体を0.5モルのOAB・BH3で処理すると、所望のアルコールへの変換を完 結でき る。しかし,この反応の立体選択性は期待よりもかなり低かった(92%)。 このことをさらに調べるため、0.6〜0.7当量のOAB・BH3を用いて 表1に示すモデルケトンの還元について研究した。立体選択性を増大させる目的 の第2の実験では、1当量の三級アミン(トリエチルアミン)の存在下、1.2 〜約1.5当量のOAB−BH3試薬を用いてこれらのモデルケトンの不斉還元 を2回行った。表1に示す結果は、1当量のトリエチルアミンの添加によって還 元の鏡像選択性が著しく増すことを示す。 アセトフェノンおよびトリエチルアミンとOAB−BH3を反応させ、モノア ルコキシボラントリエチルアミン錯体の形成を室温でNMRにより研究した。N MRを用いてアセトンとOAB・BH3の−80℃での反応をモニターすると、 1つの水素化物イオンが非常に急速に移動することが認められ、その 結果、−80℃でまったく安定なモノイソプロポキシボランオキサザボロリジン 錯体(1:1付加物)が得られた。すなわち、反応中間体を含まないモノアルコ キシボランまたはモノアルコキシボランオキサボロリジン錯体をトリエチルアミ ンで捕捉することにより、不斉還元の鏡像選択性が著しく改善される。 同様に、これらの還元の鏡像選択性は、表2に示すようにイソプロパノール( IPA)を反応混合物に添加することによって予想以上に改善される。TEAま たはIPAの添加によるこれらの還元の鏡像選択性の増大は前例がない。アルコ ールとボランの反応はよく知られている。これはイソプロパノール等のアルコー ルの使用は避けるべきだとされているが、実際には表2に示すように、鏡像選択 性が改良されるのである。 実施例 以下、実施例を挙げて本発明を詳しく説明するが、添付の請求の範囲に記載の 本発明を制限するものでない。 実施例1 6−ハロ−β−テトラロンの合成 6−ブロモ−β−テトラロンの調製方法は以下の通りである。反応容器に48 .0gの4−ブロモフェニル酢酸、次いで480mLの塩化メチレンを仕込んだ 。該容器に窒素を吹き込みながら、これらを撹拌して、透明なコハク色溶液を得 た。次に、該溶液に0.359mLのDMFを一度に添加した。 窒素加圧下(吹き込みなし)、22.0mLの塩化オキサリルを6時間かけてこ の透明なコハク色溶液に滴下した。添加中、水性混合物から酸性気体が発生した 。塩化オキサリルの添加終了後1.5時間まで、気体発生が続いた。反応溶液は 透明な黄色に変色し、窒素加圧下でゆっくりと撹拌しながら、さらに14〜18 時間熟成した。4−ブロモフェニル酢酸から4−ブロモフェニルアセチルクロリ ドへの変換率は、典型的には、99%(NMR)よりも高い。 熟成に引き続いて、反応溶液を0℃に冷却した。32.74gの三塩化アルミ ニウムを透明な黄色溶液に数回に分けて入れると、添加中に温度が一時的に3〜 4℃上昇した。添加後、反応混合物は茶色溶液であった。 8℃で循環するように設定された外部冷却ジャケットを備えた密閉されたオー トクレーブ中でエチレン添加を行った。エチレン添加前の容器内部温度は10〜 12℃であった。1500rpmで撹拌しながら5psiの一定圧でエチレンを 添加すると、5〜10℃の初期発熱が生じた。ガス流量計によるエチレン吸収は 、最初は非常に急激であるが、この初期サージングの 後、ほぼ終了するまで急速に減少する。温度はエチレン消費にほぼ応じて低下し 、最終的にはその基準値に戻る。LCによって反応をモニターし、残留する出発 材料の量が許容限界(典型的には2A%未満)にあることを確認する。 茶色の反応混合物(窒素下)を0〜2℃に冷却した後、急撹拌しながら等容量 の冷水(0℃)中にゆっくり入れて停止する。溶液温度が10℃未満にとどまる ように停止速度をコントロールする。停止後、2相溶液を勢い良く撹拌し、停止 中に形成するエマルジョンを破壊するために室温まで暖める。2つの層を分離す ると、上部の透明な無色の水性相(pH約2)および下部のほぼ透明な黄色の有 機相が得られる。2相間の界面には、少量の灰色固体が懸濁しているのが普通で ある。固体を水性層側に維持しながら、該層を分離し、水性層を少量の塩化メチ レン(全溶液容量の約20%)で洗浄する。洗浄物を有機相に添加し、不溶粒子 を除去するため、合した溶液を濾過する。生成物である6−ブロモ−β−テトラ ロンの収率は平均約89%である。粗生成物溶液は透明な黄色であり、それを実 施例2に直接送る。 実施例2 ブロモアミンケタールの調製 実施例1で調製された6−ブロモ−β−テトラロンを含有する塩化メチレン溶 液(230mL)を全容量で80mLに濃縮した。ピペリドンエチレンケタール (9.4mL、1.05モル当量)を添加し、デイーン・スターク・トラップを 用いて1.5時間水を共沸除去しながら混合物を加熱還流した。水分除去後に得 られた溶液を分析したが、出発材料は認められなかった。 次に、混合物を容量100mLまで真空中で濃縮した。無水テトラヒドロフラ ン(水分量<75μg/ml、150mL)を添加した後、酢酸(10mL、2 .5モル当量)および 19.2gのナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(STAB)を添加した。 STABを添加する間、多少の発熱を伴うのが普通である。 次に、バッチを45℃に16時間加熱した。この期間の後、HPLC分析によ り出発材料が残っていないことが示された。混合物を室温に冷却し、100mL の氷水に注入した。次に、100mLのMTBEを添加し、混合物を5分撹拌し た。炭酸ナトリウム水溶液を用いて混合物のpHを8.0に調整した。次に、溶 液を100mLに濃縮した。100mLのアセトニトリルを添加し、容量が75 mLになるまで濃縮処理を続行した。存在するすべてのトルエンが排除されるこ とが絶対であるため、この濃縮処理を2度繰り返した。 濃縮された溶液をアセトニトリルを用いて全容量400mLまで希釈し、50 ℃に加熱した。(+)ジ−p−トリル酒石酸(26.9g)を50mLのアセト ニトリルに溶解し、添加した。次に、バッチを50℃で10分熟成し、30分か けて20℃に冷却した。20℃で3時間熟成した後、混合物を濾過し、ケーキを 75mLのアセトニトリルで洗浄した。ケーキを実施例3で使用した。 ブロモアミンケタールの(+)ジ−トルオイル−D−酒石酸塩を生成すること によって、鏡像対を分割した。これは、5%の水分を含有するアセトニトリル6 30mL中、酒石酸塩18.0gを混合することによって達成した。得られたス ラリーを加熱還流して(約78℃)、僅かに白濁したままの薄橙色の溶液を得た 。還流下で5分後、熱を除去し、窒素雰囲気下で溶液を室温まで冷却した。酒石 酸塩は53〜50℃で結晶化し始めた。得られたスラリーを21℃で4時間熟成 した。酒石酸塩を濾別し、ケーキを100mLのアセトニトリルで洗浄した。該 塩を一夜乾燥させた。 第2の再結晶において、15.73gの酒石酸塩を5%の水分を含有するアセ トニトリル550mL中に懸濁させ、加熱還流して、透明であるが僅かに淡黄色 の溶液を得た。溶液を室温まで冷却すると、熱い65〜60℃の溶液の時から酒 石酸塩が結晶化した。得られたスラリーを一夜熟成した。該塩を濾別し、ケーキ を100mLのアセトニトリルで洗浄し、風乾した。 酒石酸塩を150mLのMTBE中に懸濁させることによって中和した。酒石 酸塩の懸濁液を10.8gの炭酸ナトリウムを含有する125mLの水溶液で処 理した。混合物を15分撹 拌し、層を分離させた。MTBEを50mLの水で1回洗浄した。 この時点で、MTBE溶液は僅かに白濁した。MTBE相を真空中で濃縮して 溶媒を60mLのNMPに変換した。HPLC定量によると、このブロモアミン ケタール/NMP溶液は11.90gのブロモアミンケタールを含有していた。 実施例3 シアノ化処理 228mgの酢酸パラジウム(Pd(OAc)2)とトリフェニルホスフィン (1.20g)(Ph3P)を20mLのNMP中で合することによって触媒を 調製した。得られた溶液を真空脱気し、窒素を通じた。溶液を50℃で30分加 熱した後、1.52mLのジエチル亜鉛(Et2Zn)を添加した。得られた明 るい黄色の溶液を50℃で30分加熱した。 NMP中、ブロモアミンケタール溶液(前の工程から得られた)を真空脱気し 、窒素を通じた。脱気した溶液をカニューレを介して50℃の触媒溶液に移し、 50℃で10分熟成した。固体添加漏斗を用いて不活性雰囲気を維持し、溶液を 2.19gのシアン化亜鉛(Zn(CN)2)で処理した。得られた黄色の溶液 をシアン化亜鉛と共に80℃で4時間加熱した。その後の研究によって、反応は 70〜100℃の温度ならば進行することが実証された(出発材料の消失をHP LCによって調べ、反応を監視した)。 反応混合物を50mLのトルエンで希釈し、濾過した。濾過した溶液を、19 ℃の15%(v/v)濃水酸化アンモニウム水溶液(125mL)およびトルエ ン75mLの急速撹拌混合物に加えると、温度は30℃に上昇した。室温まで冷 却しながら混合物を1時間撹拌した。層を分離し、有機層を75mLの水および 75mLのブラインで洗浄した。定量的HPLC分析によると、このトルエン溶 液は9.14gのシアノアミンケタールを含有していた。これは収率90.6% である。 脱ケタールは以下のようにして行った。 シアノアミンケタールを含有するトルエン溶液を250mLの1N HClで 抽出した。シアノアミンケタールの1NHCl溶液を50mLのトルエンで洗浄 し、濾過した。濾過した溶液を890mLの1N HClで希釈し(濃度1g/ 125mL)、95℃で2時間加熱した。(反応はHPLCによってモニターし 、終了時、典型的には0.2〜0.4面積%の出発材料が残留していた)。溶液 を室温まで冷却し、50%の水酸化ナトリウム溶液ていを添加して、混合物をp H8.5〜9.0にした。添加の間、外部冷却によって温度を約25℃未満に維 持した。得られた濃い白色のスラリーを室温で1時間熟成した。生成物を濾別し 、ケーキを200mLの水で洗浄した。窒素を吹き込みながらシアノアミンラク トンを40℃で真空乾燥して、7.5gのシアノアミンケトン(収率96%)を 黄褐色の固体として得た。 実施例4 2−ヒドロキシ−5−メタンスルホンアミドアセトフェノンの調製 5−置換−2−ヒドロキシアミドをp−アニシジンから調製する。100gの p−アニシドを含有した懸濁液を350mLのテトラヒドロフラン(1mL当た り300μL以下のKF分量)中で調製した。氷浴を用いて温度を30℃未満に 維持しながら、全体で77mLの無水酢酸をゆっくりと添加した。反応を25℃ で1.5〜2時間熟成し、C−8カラムでの流速1.5mL/分、アセトニトリ ル、水およびリン酸からなる直線状溶媒勾配(比率は最初に20:80:0.1 %、10分後 に35:65:0.1)のHPLC分析で監視した。254nmに固定された紫 外線検出器を用いた。 撹拌しながら反応混合物を750mLのヘキサンにゆっくりと添加し、30〜 45分熟成した。固体を濾過し、真空中で一夜乾燥して、122.75gの綿毛 状の薄紫色固体であるN−アセチル−p−アニシジンを得た。 フリーデル・クラフツ反応を用いてN−アセチル−p−アニシジンから5−ア セトアミド−2−ヒドロキシアセトフェノンを調製した。N−アセチル−p−ア ニシジン(20g)の塩化メチレン(200mL、1mL当たり100μL以下 のKF水分量)中溶液に、全体で30mLの塩化アセチルを一度に添加した。溶 液を加熱還流し(〜35℃)、その時点でN−アセチル−p−アニシジンが完全 に溶解した。混合物を30℃に冷却し、54.9gの塩化アルミニウムを30分 かけて少しずつ添加した。塩化アルミニウムを添加する間、温度を35℃未満に 維持した。添加を完了した後、混合物を4〜5時間還流し、反応完結をHPLC でモニターした。使用したHPLC条件は、オクチルシランカラム、アセトニト リル:水:リン酸(20:80:0.1)の流速が1.5mL/分であった。次 に、反応 混合物を20〜25℃に冷却し、バッチ温度を15℃未満に維持しながら0〜2 ℃の水424mL中にゆっくりと入れて反応停止した。停止混合物を15〜30 分撹拌し、濾過した。黄緑色の固体を25mLずつの水で2回洗浄し、真空中で 一夜乾燥して、15.7gの黄緑色の固体を得、それをHPLCによって分析す ると、純度99%以上の5−アセトアミド−2−ヒドロキシアセトフェノンであ ることが示された。 5−アミノ−2−ヒドロキシアセトフェノンの塩酸塩を生成するため、20g の5−アセトアミド−2−ヒドロキシアセトフェノンを170mLの95%エタ ノール中に懸濁させた。この懸濁液に、62.2mLの6N塩酸(水溶液)を急 速に添加し、溶液を加熱還流した。混合物を12時間還流し、反応完結をHPL Cにより確認した。HPLC分析(オクチルシランカラム、流速1.5mL/分 、アセトニトリル:水:リン酸(20:80:0.1)の移動相)を用いて反応 器をモニターした。254nmに設定した紫外線検知器を用いた。 混合物を冷却し、真空中で最終容量80mLまで濃縮した。真空濃縮中、生成 物は沈殿し始める。次に、混合物を20〜25℃で1時間撹拌し、濾過した。ケ ーキを40mLのアセト ニトリルで洗浄し、真空中40℃で16時間乾燥させた。この処理により、15 gの銀青色の固体である5−アミノ−2−ヒドロキシアセトフェノン塩酸塩を得 た。 5gの5−アミノ−2−ヒドロキシアセトフェノンを含有する懸濁液を80m LのTHF中で調製した。この懸濁液を0〜5℃に冷却し、5.2mLのピリジ ンを一度に添加した。撹拌しながら、2.2mLの塩化メタンスルホニルを30 分かけて添加した。この添加の間、温度を0〜5℃に維持した。バッチを少なく とも15分以上かけて20〜25℃に加温し、室温で6〜10時間熟成した。オ クタルシランカラムを有するHPLC流速1.5mL/分、アセトニトリル、水 およびリン酸からなる直線状勾配システム(比率が最初に20:80:0.1で 、10分後に35:65:0.1)により反応を監視した。254nmで紫外線 検出器を用いた。 反応混合物を60mLの1N HCl水溶液で洗浄し、有機層を分離した。有 機層を真空中で容量45mLに濃縮した。150mLのヘキサンを60分かけて 滴下し、混合物をさらに60分撹拌すると、N−メシルヒドロキシアセトフェノ ンの沈殿が開始した。固体を濾過し、15mLのヘキサンで洗浄し、 真空中で乾燥した。この処理により、4.6gの綿毛状の黄白色固体が得られ、 N−メシルヒドロキシアセトフェノンであると同定された。 実施例5 500mLの三つ口丸底フラスコをセプタで密閉し、窒素加圧入口および熱電 対を取り付けた。電磁撹拌棒をフラスコに入れ、フラスコに60mLのメタノー ルを仕込んだ。シリンジを用いて2.00mLのピロリジンをメタノールに急速 添加すると、2〜4℃の発熱があった。次に、4.00gのN−メシルヒドロキ シアセトフェノンを約1〜2分かけて少しずつ ピロリジン/メタノールに添加した。この添加後に1〜2℃の温度低下が観察さ れるとともに、赤橙色の溶液が得られた。4.00gのシアノアミンケトンをこ の溶液に一度に添加し、溶液を橙色のスラリーに変化させた。この混合物を環境 温度(18〜22℃)で23〜26時間熟成した。この熟成処理の間、約2〜3 時間後、スラリーは暗茶色になり、未溶解の固体は観察されなかった。 溶液の定性分析によって反応の完了を確認した後、反応容器に60mLの均圧 添加漏斗を取り付けた。漏斗に24mLのイソプロパノール中1.01N HC lを仕込んだ。環境温度で、このHCl溶液を撹拌中の茶色の反応溶液に急速滴 下すると、僅かに(2〜3℃)発熱して溶液の上方空間中に小さい白色の「スモ ーク(smoke)」を生じた。この第1の添加が終了した後、反応溶液は緑茶 色であった。この溶液を40℃に加熱した。さらに24mLのイソプロパノール 中1.01N HClを添加漏斗に仕込み、前述と同様にして40℃で溶液に添 加した。第2の添加中には、発熱はほとんどなく、「スモーク」も生じなかった 。 緑茶色の溶液をさらに60℃に加熱した。溶液を加熱する間 にスピロ環HClの結晶化が生じる。得られた黄褐色のスラリーを60℃で1時 間保持した後、熱源を取り除き、スラリーを環境温度にまで冷却する。スラリー を約18〜20℃で12〜18時間熟成する。熟成後、スラリーを濾過し、黄色 のケーキを25mLのメタノールで洗浄する。ケーキを真空中で12〜16時間 風乾する。定量HPLCにより、生成物の純度が96重量%であることが示され た。 実施例6 ケトンのアルコールへの還元 L−702,958(16.86g、0.032モル)の塩化メチレン(30 0mL)中スラリーに、20〜25℃で5%炭酸水素ナトリウム溶液を添加した 。混合物を60分撹拌して、沈降させた。層を分離し、有機層を半飽和ブライン (163mL)で洗浄した。次に、塩化メチレン溶液を5.06gのダルコKB を用いて20℃で3時間処理した。濾過してカーボンを除去し、ケーキを塩化メ チレン(300mL)で洗浄した。 カーボン処理により、数種(2〜3)の後期溶離不純物の レベルが減少した。 遊離塩基の塩化メチレン溶液を常圧蒸留によって最終容量278mLまで濃縮 したものは、13.9gのケトンを遊離塩基として含有していた。 カールフィッシャー法を用いての溶液の水分量は、処理前に50μg/mL未 満であるべきである。50μg/mLより多いときには、無水塩化メチレンを添 加し留去して、バッチを共沸脱水する。 この時点で、遊離塩基の純度は、典型的には、99A%以下である。 イソプロパノール(2.2mL、0.031モル)を添加し、混合物を−18 ℃(±2℃)に冷却した。イソプロパノールの使用量は約1〜3モル当量である 。反応は約−20〜+20℃で行う。オキサザボロリジン・BH3錯体(0.8 9g、0.031モル)を固体として一度に添加し、混合物を−18℃(±2℃ )で25分撹拌した後、35分かけて18℃に加温した。18℃で45分後のH PLCおよびTLC分析により、出発材料が消費したことが示された。(ゾルバ ックス(商標名)Rx−C8カラムおよびCH3CN:水:0.1%H3PO4 アイソクラチック50:50のアイソクラチック移動相を用いてHPLC分析を 行った。流速は1.0mL/分であり、220nmで紫外検出を行った。) メタノール(245mL、KF<50μg/mL)を添加し、混合物を18℃ で30分撹拌した。メタノールを添加した結果、H2遊離が生じた。 次に、バッチを加熱して、メチルスルフィド(沸点38℃)、塩化メチレンお よびホウ酸トリメチル(沸点53〜58℃)を留去した。さらにメタノール(2 50mL)を添加し、最後にアミンボラン錯体を分解するためにバッチを63〜 65℃で35分加熱した。 アミンボロン錯体を分解した後、HPLCおよび/またはTLC分析を行った 。HPLC分析は前述の条件を用いて行った。 最終容量は100mLであった。アセトニトリル(100mL)を20〜25 ℃で添加し、真空蒸留を行って容量70mLとした。 蒸留中の温度は25〜35℃であるべきである。温度が低すぎると、メタノー ル溶媒和アルコール遊離塩基は結晶化する。 さらにアセトニトリル(100mL)を添加し、最終容量70mLとなるまで 蒸留を続けた。 NMR分析により、MeOHが除去されたことが示された。 バッチをアセトニトリルで全容量110mLに希釈し、水(150mL)を2 0℃でゆっくりと(〜1.5時間)添加した。 全容量の水の30%を入れ、播種した後、残りの水を添加する前に得られたス ラリーを約30分熟成するのがベストである。結晶化の最適化により、収率およ び純度がアセトニトリルと水の比率に対して感受的であることが示された。最後 の水添加での母液のカール・フィッシャー水分測定は、約60〜62%の水分を 示すべきである。 水分が低すぎると(すなわち、60%未満)、収率は低下する(すなわち、1 0%以上損失)。水分が高すぎると(すなわち、62%超)、純度が低くなる。 12時間熟成した後、生成物を濾過し、アセトニトリル/水(1:2、25m L)で洗浄し、通気しながら12時間乾燥して、14.5gの白色固体(92% )を得た。 生成物を水和物(水分12%)として単離した。HPLC分 析により、典型的に、生成物の純度が98A%以上であることが示された。キラ ル分析により、典型的に、約98%eeであることが示される。 遊離塩基を20℃でアセトニトリル(116mL)に溶解し、1.5時間かけ て水をゆっくりと添加する。 前述のように、約30%の水を入れ、播種した後、残りの水を入れる前にスラ リーを約30分熟成するのがベストである。 スラリーを20℃で12時間熟成し、濾過した。ケーキをアセトニトリル:水 (1:2、25mL)で洗浄し、真空乾燥して、13.05g(90%)のアル コール性遊離塩基を得た。 生成物は、典型的には、純度99A%以上であり、キラル純度は98.5%以 上を示した。以下の条件下、HPLCを用いて最終生成物を分析した。 1)マッチェリー・ナーゲル・ヌクレオシル(Macher CN:H2O:0.1%H3PO4勾配=15:85→40:60(20分)→9 0:10(30分)、1.0μL/分、220nm 2)ゾルバックス(Zorbax)、Rx−C8、CH3CN:H2O:0.1 %H3PO4勾配=15:85→50:50(25分) キラル分析は以下のものを用いて行う。 ウォータースμ−ボンダパック(Bondapak)C18;MeOH:H2O :H3PO4、1.25mL/分、220nm
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA, CN,CZ,FI,GE,HU,JP,KE,KG,K R,KZ,LK,LV,MD,MG,MN,MW,NO ,NZ,PL,RO,RU,SD,SI,SK,TJ, TT,UA,US,UZ (72)発明者 デズモンド,リチヤード アメリカ合衆国、ニユージヤージー・ 08807、ブリツジウオーター、フエアフイ ールド・ロード・1197 (72)発明者 シー,ヤオ−ジユン アメリカ合衆国、ニユージヤージー・ 08820、エデイスン、デルウツド・ロー ド・69 (72)発明者 チエーン,デービツド・エム アメリカ合衆国、ニユージヤージー・ 07733、ホームデル、スウイート・ブライ アー・レイン・29 (72)発明者 バーホーブン,トーマス・アール アメリカ合衆国、ニユージヤージー・ 07016、クランフオード、ブルーミングデ イル・アベニユー・19

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.オキサザボロリジンを用いて式IIの化合物を還元する工程を有してなるこ とを特徴とする、式I: [式中、R1はCO−炭素数1〜3アルキル、シアノ、カルボキシ、カルボキシ 炭素数1〜6アルキルエステル、カルボキサミド、炭素数1〜6のアルキルスル フィニル、炭素数1〜6のアルキルスルホニル、炭素数1〜6のメタンスルホン アミドお よびハロゲンよりなる群から選択される]で示されるスピロ環の製造方法。 2.R1がメタンスルホンアミドである請求項1記載の方法。 3.オキサザボロリジンボランおよびジメチルスルフィドボランを用いて、式 IIの化合物を式Iの化合物に還元する請求項1記載の方法。 4.1〜3モル当量のイソプロパノールを含有する塩化メチレン中で還元を行 う請求項3記載の方法。 5.約−20〜+20℃で還元を行う請求項4記載の方法。 6.式IIIの置換アセトフェノンと式IVのシアノピペリドンケトンを反応させ て式II: の化合物を生成する工程と、その後のオキサザボロリジンを用いて式IIの化合物 を還元する工程とを有してなることを特徴とする式I: [式中、R1はCO−炭素数1〜3アルキル、シアノ、カルボキシ、カルボキシ 炭素数1〜6アルキルエステル、カルボキサミド、炭素数1〜6のアルキルスル フィニル、炭素数1〜6のアルキルスルホニル、炭素数1〜6のメタンスルホン アミドおよびハロゲンよりなる群から選択される]で示される化合物を製造する ための請求項1記載の方法。 7.(a)式VIのp−アニシジンと無水酢酸を反応させて、式VIIのN−アセ チル−p−アニシジンを生成し;、 (b)式VIIのN−アセチル−p−アニシジンと塩化アセチル を反応させ; (c)(b)の生成物と塩化アルミニウムを反応させて、式VIIIの5−アセト アミド−2−ヒドロキシアセトフェノンを生成し; (d)式VIIIの5−アセトアミド−2−ヒドロキシアセトフェノンと塩化水素 を反応させて、式VIIIの塩酸塩を生成し; (e)式VIIIの塩酸塩と塩化メタンスルホニルを反応させて、式V: のアセトフェノンメシレートを生成し; (f)式Vのアセトフェノンメシレートと式IVのシアノピペリドンケトンを反 応させて、式II: の化合物を生成し; (g)IPAとオキサザボロリジンを用いて、式IIの化合物を還元する工程 を順番に有してなることを特徴とする式I: [式中、R1はメタンスルホンアミドである]で示される化合物の製造方法。 8.(a)4−ブロモフェニル酢酸と塩化オキサリルを反応させて、4−ブロ モフェニルアセチルクロリドを生成し; (b)(a)の4−ブロモフェニルアセチルクロリドと塩化 アルミニウムを反応させて、4−ブロモフェニルアセチルクロリドのアルミニウ ム付加塩を生成し; (c)4−ブロモフェニルアセチルクロリドのアルミニウム付加塩とエチレン ガスを反応させて、式X: の6−ブロモ−β−テトラロンを生成し; (d)式Xの6−ブロモ−β−テトラロンと式XIのピペリドンケタールを反応 させて、式XI: のピペリドンケタールを生成し; (e)(+)ジ−p−トルオイル−D−酒石酸との再結晶によって式XIのピペ リドンケタールを分割し; (f)分割された式XIのピペリドンケタールを脱臭素化およびシアノ化させ; (g)式XIの分割されたピペリドンケタールを、水中、塩酸で加水分解して、 式XII: の3−シアノ−5,6,8−ジヒドロ−7−ピペリドンナフタレンを生成し; (h)式VIのp−アニシジンと無水酢酸を反応させて、式VII:のN−アセチ ル−p−アニシジンを生成し; (i)式VIIのN−アセチル−p−アニシジンと塩化アセチルを反応させ; (j)(b)の生成物と塩化アルミニウムを反応させて、式VIIIの5−アセト アミド−2−ヒドロキシアセトフェノンを生成し; (k)式VIIIの5−アセトアミド−2−ヒドロキシアセトフェ ノンと塩化水素を反応させて、式VIIIの塩酸塩を生成し; (1)式VIIIの塩酸塩と塩化メタンスルホニルを反応させて、式V: のアセトフェノンメシレートを生成し; (m)式Vのアセトフェノンメシレートと式IVのシアノピペリドンケトンを反 応させて、式II: の化合物を生成し; (n)オキサザボロリジンを用いて式IIの化合物を還元する工程 を順番に有してなることを特徴とする、式I: [式中、R1はメタンスルホンアミドである]で示される化合物の製造方法。 9.シアン化亜鉛を用いて式XI: で示される分割ピペリドンケタールの脱臭素化およびシアノ化反応を行う請求項 8記載の方法。 10.パラジウム(0)触媒の存在下、シアン化亜鉛を用いて、式XIの分割ピ ペリドンケタールの脱臭素化およびシアノ化反応を行う請求項9記載の方法。 11.脱酸素ジメチルホルムアミドまたはN−メチルピロリドン中で脱臭素化 およびシアノ化反応を行う請求項10記載の方法。 12.約70〜100℃で脱臭素化およびシアノ化反応を行う請求項11記載 の方法。
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