JPH08510867A - メモリ材料及びその製造方法 - Google Patents

メモリ材料及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 強磁性で、圧電性で電気光学的な性質をもつ組成材料が開示される。好適な実施例において、この組成材料(310及び350)は、Pb(1-x-y)CdxSiyの第1層、Se(1-z)Szの第2層及びFe(1-w)Crwの第3層からなり、x、y、z及びwは0.09≦x≦0.11、0.09≦y≦0.11、0.09≦z≦0.11及び0.18≦w≦0.30の範囲の値である。さらに、各々の層は、Ag、Bi、O及びNの少なくとも一つの元素を含有する。また、本発明の組成材料を用いてつくられたランダムアクセス可能で、非揮発性のメモリが開示されている。このメモリは単一のメモリセル内に2進数情報の2つの独立したビットを格納することができる。各セルはSi基体の反対面に形成された2つの直交するアドレスラインからなり、本発明の組成材料が各アドレスライン(340及び320)上に形成され、電極が各組成材料上に形成される。データは電磁気的に格納され、圧電電圧として読み出される。

Description

【発明の詳細な説明】 メモリ材料及びその製造方法 発明の背景 コンピュータ技術は、記憶容量が大きくてかつ高速のメモリを必要とする。一 般的に、近代のコンピュータにおいては、半導体メモリが高速の主メモリとして 用いられ、磁気ディスクが大容量の二次メモリとして用いられている。半導体メ モリの発達に先立ち、磁気コアメモリを用いた高速の主メモリが用いられていた 。磁気コアメモリは、マトリックス状の環状の強磁性体コアから構成されている 。磁気コアメモリの各メモリセルは、コアの中心を通る2又はそれ以上のワイヤ を有する強磁性体コア、及びコアの周囲に配置された検知コイルを備えている。 コアを通るワイヤに電流Iが流されると、磁界が形成され、その磁界強度Hは 、電流Iの関数である。前記電流によって生起された磁界は、コアの永久磁化を 引き起こすが、それは誘導磁気Bにより定められる。BとHとの関係は実質的に ヒステリシス状であり、その結果、磁化曲線あるいはBHループとして知られて いるB−H線図は実質的に正方形(square)である。 コアにおける誘導磁気Bは、Brと−Brの2つの状態を有し、磁界の方向と反 対向きである。その結果、各コアは、”1”である一つの状態と”0”であるも う一つの状態を結び付けることにより1ビットの2進数データを格納する。実例 では、+Brは2進数の”1”に関連つけられ、−Brは2進数の”0”に結び付 けられる。 2進数データはワイヤに適当な電流が流されることにより、一つのコアメモリ セルに書き込まれる。もしも、コアを通る全電流が臨界電流Icよりも大きいけ れば、コアの誘導磁気は−Brから+Brに変わる。同様に、前記電流が−Icよ りも小さければ、誘導磁気は+Brから−Brへ変換される。好ましくは、1列の 磁気コアにおいて、変換は、2つ又はそれ以上のワイヤ上の信号の同時印加によ り実行される。このように、当初、誘導磁気が”0”に対応する−Brの値を持 っていれば、2進数の”1”は2つのワイヤのそれぞれにI>Ic/2の電流が 印加されることにより格納され、その結果、コアを通る全電流は、+Brへの変 化を誘導磁気に起こさせる+Icよりも大きくなる。 コアに格納されたデータは、上述した2つの磁気状態間の変換によって誘起さ れるコイル電圧を検知することにより読み出される。誘起電圧の極性が変換前の コアの磁気状態を示している。 上記の磁気コアメモリはランダムアクセス可能で非揮発性であるが、このような メモリは、大きく、消費電力が大きく、動作が低速で、かつ、高蓄積密度のもの を製造することはできない。これらの問題を克服するために、磁気薄膜メモリ装 置が開発された。磁気薄膜メモリはストリップ状の強磁性薄膜からなり、データ 書き込みのための2又はそれ以上のワイヤが薄膜上に、また、データ読みとりの ためのコイルが薄膜の周囲に形成されている。 薄膜メモリでは、前記膜の磁気モーメントMが格納情報を表してる。磁気モー メントMは、最初は膜面方向に配列しており、2進数の”1”及び”0”を表す 2つのディスクリートな配列あるいは状態、すなわちM及び−Mを持っている。 1ビットの2進数 データを格納するために、電流が薄膜上に形成されたワイヤに流される。これら の電流は、磁気モーメントMの向きを変えるのに十分な磁界を誘起させる。格納 された情報は、ワイヤに電流を流し、コイルに誘起された電圧を測定することに より読み出される。磁気コアメモリにおけるように、前記電流は、通常、単一の 電流では膜の磁気モーメントを逆向きにすることができない大きさに選択され、 その結果、少なくとも2つの同時印加される電流がデータ格納のために必要とな る。しかしながら、磁気薄膜メモリ技術には重大な弱点が存在する。第1に、薄 膜装置はオープン磁束構造を有し、そのためにBHループは自己消磁効果により 損なわれる。この効果を減じるために、膜は、通常その長さが幅よりも極端に大 きい長方形に製造される。膜の周囲にあるコイルの誘起電圧は膜の断面積に比例 するために、膜の幅を小さくすることが誘起電圧も小さくしてしまう。その結果 、読み出し信号はノイズに簡単に影響されてしまう。 第2に、現存する磁気膜では、磁気モーメントは、通常、面内(in-plane)配 向である。このように、この装置は、その選択された配向においてデータを格納 及び読み出すために異なる大きさの電流を印加する必要性によって複雑なものと なっている。さらに、この薄膜装置は高密度とするには大きすぎる。 磁気コアメモリ及び薄膜メモリに比較して、半導体メモリはより高速で、消費 電力は少なく、蓄積密度は高い。典型的な半導体メモリには、ダイナミックラン ダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SR AM)、及びリードオンリーメモリ(ROM)がある。 DRAMは、高速、高密度、低消費電力で、かつ、読み出し、書き込み可能で ある。しかしながら、DRAMとSRAMは共に揮発性であり、電力が遮断され たら格納情報は失われる。さらに、DRAMは、複雑な回路を必要とする格納デ ータの定常的なリフレッシュ(refresh)を必要とする。しかるにSRAMはリ フレッシュを必要としないが、消費電力が大きく、また、蓄積密度は高くない。 ROMは非揮発性であるが、ROM内の蓄積情報を更新することはできない。 すなわち、データをROMに容易に書き込むことができない。 典型的なディスク蓄積システムでは、実質的に正方形なBHループを持つ強磁 性材がディスク上に被覆され;そして磁気ヘッドが、ヘッドを横切って回転する ディスク上の情報を読み書きする。ディスクは円周上のトラックに分割される。 各トラックは、さらに、小領域に分割され、そこでは磁気モーメントは2進数値 を表す2つの状態を有する。読み/書きヘッドによって生じた外部磁界は、2進 数値をその領域に格納するために各小領域の磁気モーメントを変換する。このよ うに、データを書き込むために磁気ヘッドは回転するディスク材の近接する小領 域を磁化する。格納されたデータは、ヘッドを横切って動く小領域の磁気モーメ ントによってヘッドに誘起される電圧のかたちで読み出される。 磁気ディスク格納システムは大量のデータ、例えば500メガバイト以上のデ ータを格納することが可能である。しかしながら、磁気ディスク格納システムは 、ランダムアクセス可能ではなく、機械駆動を必要とするために操作が低速であ り、そして、複雑 な機械的かつ電気的な装置を必要とする。 上記のメモリ技術のいずれもが、メモリ格納システムにおいて必要とされる全 ての特性を提供しないことは明らかである。このように、非揮発性で、高速で、 ランダムアクセス可能で、スタティックで、更新可能な格納システムを開発する ことが現在必要となっている。発明の概要 本発明は、強磁性で、圧電性で、かつ電気光学的な性質を有し、蓄積媒体とし て用いられる新規な組成の材料に関する。また、本発明は、本発明に係る組成を 有する材料を基本につくられた非揮発性のランダムアクセスメモリに関する。ま た、本発明に係る単一メモリセルにおける2つの独立した情報ビットを格納及び 読み出すための新規な方法が開示される。 本発明に係る材料組成は、好ましくは、Pb(1-x-y)CdxSiy、Se(1-z)z 及びFe(1-w)Crwの層からなり、ここでx、y、z及びwはそれぞれの層に おける組成比を示している。これらの値は、通常、次の範囲であることが好まし い:0.09≦x≦0.11、0.09≦y≦0.11、0.09≦z≦0.1 1、そして0.22≦w≦0.36である。好適な実施例では、この組成の材料 層は、また、次の元素、すなわちBi、Ag、O及びNを含有する。これらの元 素はBi23及びAgNO3含有溶液の電解により混入される。 本発明に係るメモリ装置において、2セットの平行なアドレスラインが、平ら な基体の反対側上に直角に配列されている。上述 したように、この新規な組成材料の層は、一番外側のFeCr層と共に、前記ア ドレスライン上の基体の両側に設けられ、電極が基体の各側面の最外部のFeC r層に接続されている。それぞれのメモリセルは2セットのアドレスラインの各 交差点に置かれている。 2つのアドレスラインに適当な電流パルスを印加することにより、2つの独立 した情報ビットが、単一のメモリセル中に磁気的に格納される。この情報は、2 つのアドレスラインに印加された適当な電流パルスに応答して生起した電極間の 圧電電圧として読み出される。 より詳細には、あるメモリセル中に第1の情報ビットを格納及び読み出すため に、同じ強度及び極性の2つの同期電流パルスが2つの直交したアドレスライン に印加される。第2のビットは、同じ強度であるが極性が反対の2つの同期電流 パルスを前記2つのアドレスラインに印加することにより、そのメモリセル中に 格納され、読み出される。2進数情報を格納するために用いられる電流パルスは 、単一のパルスでは格納情報を変更するのにその強度が十分ではないが、2つの 同期パルスでは格納情報に対し十分なものとなる強度をもつ。格納された2進情 報を読み出すために用いられる電流パルスは、格納情報の変更をもたらさない強 度とされる。 このようなメモリセルは、非揮発性で、ランダムアクセス可能で、スタティッ クで、高速作動し、低電力ですみ、読みとり書き込み可能で、かつ、高密度のア レイ状に製作可能である。図面の簡単な説明 本発明の目的、特徴及び利点が後述する詳細な説明で十分に開示される。そこ では: 図1は、本発明に係る組成材料の一つの好適な実施例の断面図である; 図2は、通常の強磁性材の磁化曲線(BHループ)を示している; 図3は、本発明に係る組成材料の実質的に正方形のBHループを示している; 図4(a)−(j)は、前記組成材料内で圧電電圧が生起するプロセスを示し ている; 図5(a)及び(b)は、本発明に係るメモリ装置の好適な実施例の 断面図及び上面図である; 図6(a)及び(b)は、メモリ装置内の担体を選 択するプロセスをしめしている; 図7(a)及び(b)は、第1の情報ビットのメモリ装置内への格納を示して いる; 図8(a)及び(b)は、格納された第1の情報ビットの読み取りプロセスを 示している; 図9(a)及び(b)は、第2の情報ビットのメモリ装置内への格納を示して いる; 図10は、メモリ装置内に格納された第2情報ビットを読み出すために用いら れる電流パルスとそれに対応するアウトプットを示している; 図11は、メモリから情報を格納及び読み出すための好適な方法の一覧表であ る;そして 図12(a)及び(b)は、この組成材料を製造するための過 程で用いられる電解プロセスにおけるプロセス時間に対する電流を示している。詳細な説明 本発明は、強磁性で、電気光学的な圧電特性を有する組成材料に関する。また 、この発明の組成材料を利用したランダムアクセス可能で非揮発性のメモリ装置 が開示される。好ましくは、このメモリ装置は2つの独立した情報ビットを格納 することができる。 この組成材料は、好ましくは、Pb(1-x-y)CdxSiy、Se(1-z)z、及び Fe(1-w)Crwの層からなる。 x、y、z及びwの値は、0.09≦x≦0.11、0.09≦y≦0.11、 0.09≦z≦0.11、そして0.22≦w≦0.36の範囲内にあることが 好ましい。また、好ましくは、各層は、Bi、Ag、O及びNの内の1又はそれ 以上の元素を含有する。 あるいは、Pb(1-x-y)CdxSiy層には、GeがSi及び/又はZnの代わ りに用いられ、あるいは、TeがPbの代わりに用いられ得る。また、Au、P tあるいはCuのような他の導電体がAgの代わりに層構造に添加されうる。ま た、本発明は、Fe(1-w)Crwにおいて、wが0.18から0.30の範囲にあ るようなCr濃度を使用しても達成される。 特に、図1に示されているように、本発明の組成材料の一つの好適な実施例は 、Pb0.80Cd0.10Si0.10層110、Se0.900.10層120、及びFe0.76 Cr0.24層130から構成される。このFe0.76Cr0.24層は、主にこの材料組 成の強磁性特性に ついての役割を担い、Pb0.80Cd0.10Si0.10及びSe0.900.10は、主にそ の電気光学的な特性の役割を担う。3つの層は全て圧電特性を有している。 後述する装置では、これらの層は基体100上に連続的に形成され、pb0.80 Cd0.10Si0.10、Se0.900.10、及びFe0.76Cr0.24層はそれぞれ厚さが 0.5μmである。 本発明の組成材料の物理的性質は後述される。これらの性質を知ることにより 、この組成材料を用いたメモリ装置の動作を理解することができる。 背景によれば、強磁性体は、外部磁界が存在しないところで、永久磁界を形成 する。このような材料は、磁気双極子として知られている多数の極小磁石のかた ちで説明される。強磁性体にかけられた外部磁界は、印加磁界の方向に材料内の 磁気双極子を整列させ、それによりその材料内の全磁界は外部磁界と整列された 磁気双極子によって生起した磁界の合計となる。外部磁界が途絶えても、磁気双 極子の配列は変わらず、それによりその材料内に一定の磁界を生起させる。磁気 情報蓄積は、強磁性体材料のこの性質を基礎としている。 図2は、典型的な強磁性材料の磁化曲線例である。また、磁化曲線はBHルー プとして参照される。この図において、y軸は誘導磁気Bを表し、x軸は外部磁 界の磁界強度Hを表している。このように、BHループは磁界強度Hに対する誘 導磁気Bの変化を示している。 さらに詳細に図2のBHループを解析する。最初、強磁性材料の磁気双極子の 方向は全方向に均一に分散されていると仮定する と、外部磁界がない場合、Bの合計値はゼロ(曲線上のポイント”a”)となる 。強磁性材料に外部磁界がかけられると、Hが増加するにつれてB値は徐々に増 加し、誘導磁気Bが飽和しはじめるポイント(曲線上のポイント”b”)に到達 する。換言すれば、Hがある値に到達すると、Hが例え増加しても、Bは実質的 にB0にとどまる。飽和後、外部磁界がH=0まで減少しても、誘導磁気Bはポ イント”a”(B=0)には戻らない。かわりに、B値はほぼB=B0(曲線上 のポイント”c”)のままである。 ポイント”c”で、外部磁界Hの方向が逆転される。外部磁界は、ほぼH=− Hcに磁界Bの極性を変え、ポイント”e”で、磁界は反対の極性B=−B0で飽 和する。 磁界強度Hを増加すると、図1に示されているようにBはポイント”e”から ポイント”b”に変化する。 図3は本発明に係る組成材料のBHループを図示している。図2と同様に、x 軸は外部磁界の磁界強度Hを表し、y軸は誘導磁気Bを表している。本発明に係 る組成材料について、BHループの形状は、y軸とB=0でのBHループとの間 の角度αが1°以下であり、実質的に正方形である点が重要である。磁化曲線が 実質的に正方形であるために、誘導磁気Bは、安定的に、2つのディスクリート で安定な状態+B0及び−B0の一つになる。その結果、この新規な組成材料は2 進数情報を格納するのに好適である。 また、本発明に係る組成材料は圧電特性も持っている。一般に、圧電材にかか る機械的な圧力が減少すると、圧電電圧が生起する。本発明では、組成材料にか かる機械的な圧力が、組成材料内の層平面に実質的に直角方向で減少すると、圧 電電圧が前記層を 横切って生起する。本発明では、機械的な圧力の変化は、組成材料の磁気状態の 変化によって引き起こされる。 図4(a)に図示の構造は本発明の圧電特性を示している。その作動について の説明は図4(b)−(j)に示されている。 図4(a)において、構造190は本発明の組成材料の2つの層から構成され ている。詳しくは、この構造は、第1のFeCr層200、第1のSeS層21 0、第1のPbCdSi層220、第2のPbCdSi層240、第2のSeS 層240、第2のFeCr層250から構成される。さらに、ワイヤ260が、 上記層に平行に、この構造の中心を通っている。 図4(b)に示されているように、電流が図面ページに入る方向にワイヤに流 されると、円Brで示されているように矢印で示された時計回り方向に、ワイヤ の周囲に実質的に環状の磁界が生起する。矢印270は、この外部磁界の下での FeCr層200、250内の磁気双極子の方向を示している。図4(b)に示 されているように、この構造を、ワイヤ260に直交する垂直軸265について 対称な2つの部分275、280に分割すれば、275、280の双極子配列は 、図4(c)において矢印282、284で示されたN極及びS極を有する同じ 強度の2つの磁石に等しい。各矢印の長さは対応する磁石の誘導磁気Bの大きさ を表している。各磁石のS極SとN極Nとの間の吸引力によって、蓄積媒体は、 その構造の層の垂直方向に機械的に押圧される。 誘導磁気BrのBHループは図4(d)に示されている。前述したように、B Hループは実質的に正方形で、2つのディスクリートで安定な磁気状態+B0と −B0を示す。 さらに、磁界は、+B0と−B0との間の変換を生じさせる、磁界強度の大きさ として定義される臨界磁界強度Hcを有する。その結果、HがHcよりも大きいけ れば、誘導磁気Brは+B0値となる。Hが−Hcよりも小さいときは、Brは−B0 値となる。 当初、印加外部磁界の下で、磁気状態が、誘導磁気が+B0である図4(d) の曲線上のポイント”a”であると仮定する。蓄積媒体の磁気状態を+B0から −B0へ変更するために、ワイヤ260を通る電流が磁界強度Hを減少させるた めに小さくされる。電流がゼロのとき、磁気強度Hもゼロ(BHループ上のポイ ント”b”)となる。既述したように、強磁性特性のために、外部磁界がなくな っても、蓄積媒体の磁気状態はB0のままである。すなわち、誘導磁気B0で表さ れる情報が保持される。 電流の方向が逆転すると、磁界強度は減少し続ける。ポイント”c”で誘導磁 気BはB0よりも小さいBc値に到達する。このポイントで、図4(e)に示され ているように双極子モーメントは、双極子が反対方向に再配列を始めるために、 減少し続ける。その結果、FeCr層200、250の吸引力により層にかかる 機械的な圧力は減少し続ける。層の圧力変化によって、圧電電圧が層を横切って 垂直に生起する。H=−Hc及び誘導磁気Bがゼロであるポイント”c”、層に かかる圧力は、双極子が逆方向に配列されるために最小となる。このポイントで 、誘起圧電電圧は、層の圧力変化が最大となるために、最大値に達する。 Hが−Hc以下で減少し続けるにつれて、磁気状態はポイント”d”からポイ ント”e”へ変換し、次いで第2の安定状態B= −B0に到達するポイント”f”へ変換する。図4(f)は、ポイント”f”で 磁極が逆転することを図示している。このように、ポイント”f”で、層上の機 械的圧力はその初期値へ戻り、圧電電圧を減少させる。さらに逆向きの電流を増 加させても(ポイント”f”から”g”へ)双極子モーメントの大きさは増加せ ず、したがって、層の機械的な圧力は増加しない。 図4(g)は、B0が−B0に変化する間の、図4(d)のBHループ上の幾つ かのポイントに対応する圧電電圧を示している。図4(h)では、電流パルスに 応答して生起した圧電電圧が時間領域で図示されている。前記圧電電圧は一つの 圧電電圧パルスであり、電流パルスの印加時点よりも遅延している。ワイヤに印 可される電流パルスはB0から−B0へ変換するのに十分な強度−Iを有している 。 同様に、磁気状態−B0からB0への変換はマイナスの圧電電圧パルスを生起す る。 図4(d)に図示されているように、Hcよりも大きい強度を持つ磁界を生起 する電流が磁気状態間の変換のために必要である。しかしながら、Bを図4(e )のポイント”c”で示された値とする強度よりも小さい電流が印加されると、 磁気状態は不安定なものとなる。この場合、誘導磁気BはB0値(ポイント”b ”)とBc値(ポイント”c”)との間を振動することになる。このような振動 に応じて生じた圧電電圧パルスが図4(i)に示されている。圧電電圧パルスの 強度V2は+B0から−B0(図4(g))への変換によって生じるパルス強度よ りも小さい。 図4(j)はBをBc値とする電流パルスを示している。この 電流に応じて生起した圧電電圧パルスが図の下部に示されている。陰影領域は2 つの状態(Bc及び+B0)の間の振動を反映しており、オシロスコープ上で見る ことができる。続いて説明されるように、揺乱を与えるが磁気状態の変更はもた らさない前記電流に応じて生起された圧電電圧が磁気的に格納された情報を読み 出すために用いられる。 図5(a)及び(b)は、本発明の好適な実施例に係るメモリ装置290の部 分断面図(非縮尺)及び上面図を示している。このメモリ装置は、シリコン平面 基体330、その基体面上に形成された第1のアドレスライン320、前記基体 の反対面に形成され第1ラインに直交する第2のアドレスライン340から構成 される。本発明に係る材料層の第1のセット310及び第2のセット350は、 基体の反対面にアドレスライン上に配置される。電極300、360は、この組 成材料の層310、350にそれぞれ接続される。 第1及び第2のアドレスラインは幅約2μm、厚さ約1μmの銀の帯線である 。図示したように、隣接するアドレスラインの間隔は約9−20μmで、メモリ 装置の要求密度に依存する。例えば、一つの実施例では、その間隔は9.5μm であり、他の実施例では19μmである。それぞれのセットの材料層310、3 50は、2つのFeCr層が最外側となるSi基体上のアドレスライン320、 340の一つの上に順番に形成されたPb0.80Cd0.10Si0.10層、Se0.900.10 層、及びFe0.76Cr0.24層からなる。また、各層は好ましくは厚さが0. 5μmであり、したがって各セットは1.5μmとなる。各層は、Bi、Ag、 O及 びNが均質に充填されている。好ましくは、基体は厚さが40μmであり、電極 は1μm厚さの銀層である。 本装置の製造は、まず、厚さ40μmシリコン平面基体の反対面に厚さ1μm 金属(好ましくは銀)層を被覆することから始まる。あるいは、BaF2のよう な別の材料でつくられた基体がSi基体の代わりに使用されうる。被覆は、熱蒸 発、電子線蒸発、スパッタリングのような通常の技術を用いて行われる。次いで 、被覆銀層はフォトリソグラフィによりパターン化され、それぞれが約2μmの 幅となる1組の金属ストリップを形成するようにエッチングされる。Si基体の 一つの側の1組のストリップは他の側のストリップと直交する。前記基体の両側 のストリップはクロスバー構造となっている。次いで、Pb0.80Cd0.10Si0. 10 、Se0.900.10、及びFe0.76Cr0.24が順に被覆される。被覆に先立ち、 前記層の元素は、それぞれの必要な元素の適正量の粉末を混合することによりつ くられる。各元素の粉末の量は、対応する層における元素の要求比率に一致して いる。例えば、Pb0.80Cd0.10Si0.10の被覆については、Pb、Cd及びS i粉末の層は80:10:10比で混合される。Pb、Cd及びSiが十分に混 合された後、その混合物は、選択された被覆技術用の適切な材料ソースを形成す るべく、加圧され、か焼される。Se0.900.10及びFe0.76Cr0.24の被覆ソ ース材料は、同様につくられる。 Pb0.80Cd0.10Si0.10、Se0.900.10及びFe0.76Cr0.24層は、次い で、基体の両側に順に被覆される。この被覆は、周知の方法により実行される。 例えば、好適な実施例では、プラ ズマスパッタリング技術が多層構造をつくるために用いられる。各層がスパッタ リングにより被覆された後、その層の温度が約500℃まで急速に上昇し(例え ば、約1.5秒)、次いで、つぎの層の被覆のためにほぼ室温までに冷却される 。通常行われているように、スパッタリングはArガスを用いて真空内で行われ る。既述したように、Pb0.80Cd0.10Si0.10、Se0.900.10及びFe0.76 Cr0.24層のそれぞれは厚みが0.5μmであり、2つのFeCr層が最外側に ある基体の反対面に厚さ1.5μmの2つの構造体が形成される。 次いで、Bi、Ag、O及びNが、Bi23及びAgNO3を含有する高温電 解液を用いた電解プロセスによって層に添加される。電解は、容器の底部に撹拌 手段を持つステンレススティール容器内の純水を97℃に加熱することにより行 われる。添加粉末の重量比は、好ましくは、Bi23が40%及びAgNO3が 60%である。これらの粉末の量は電解液中において所期の電流が得られるよう に調整される。粉末を添加した後、電解液は97℃に維持され、均質な溶液を形 成するように少なくとも1時間連続して撹拌される。 電解プロセスに先立ち、基体の両側の全ての金属ストリップは単一の電極を形 成するように接続される。次いで、基体は温度97℃に維持された電解液中に浸 され、継続して撹拌される。好ましくは、多数の基体が同時に電解液中に浸され る。例えば、100個の1cm×1cmの基体が同時に処理される。この場合、 全ての基体の金属ストリップは単一の電極に接続されるべきである。 完全な電解プロセスは45日要する。毎日、同じプロセスのサ イクルが繰り返される。そのサイクルの最初の10時間の間は、基体に+60V の電圧が印加され、その後の14時間は−60Vの電圧が基体に印加される。ス テンレススチールの容器はいつも接地電圧に保たれる。また、電解プロセスの間 、12時間毎に、容器内の基体群の位置は処理を均一にするために配置換えされ る。前記プロセスの間中、電解液は継続的に撹拌される。 前記プロセスの間中、電解液中の電流強度はモニターされる。図12(a)は 、前記プロセスの初めの40日間の電流アンペアIを図示している。日数が水平 軸”t”上に示されている。図12(b)は最後の5日間の電流Iの値を図示し ている。電流IはmA単位である。 45日目の最後に、電極が基体から外され、基体は電解液から引き出される。 この時点で、上述した元素のイオンは十分に多層構造体に浸透する。異なる実施 例では、イオン注入技術がこれらの元素を多層構造体に導入するのに用いられる ことに留意すべきである。基体の両面上のこの組成材料は、その後、その表面が 十分滑らかになるまで、研磨される。続いて、厚さ約1μmの銀層が、電極30 0、360を形成するべく各基体の表面に被覆される。 この手順が終了すると、新規な2次元のメモリアレーが製造されたことになる 。直交するアドレスライン320、340の各交差部近傍の領域がメモリセルと なる。 より詳細には、図5(a)と図5(b)に示されているように、Si基体の低 面上の1セットの金属ストリップが第1のセットのアドレスライン(Xライン) を形成し、基体の上面上の1セッ トの金属ストリップが第2のセットのアドレスライン(Yライン)を形成する。 2つの電流Ii及びIjが、それぞれXラインのあるラインXiに及びYラインの あるYjに同時に印加されると、Xi及びYjの交差部のメモリ装置(i、j)が 選択されることになる。電流Ii、Ijの強度及び極性を正しく選ぶことによって 、情報がメモリ装置(i,j)に格納され、読み出される。このように、本発明 に係るメモリ装置からなるメモリアレーはランダムアクセス可能である。 一つのセル中に情報を格納するプロセスは図6(a)、6(b)、7(c)、 7(b)、8(a)、8(b)、9(a)及び9(b)、図10及び図11から 明白である。図6(a)及び(b)は本メモリ装置の単一セルの上面図である。 直交するアドレスライン325、345は、図6(a)に図示のように、セル を4つの区画370、375、380及び385に区画する。後述するように、 第1の情報ビットは区画370及び380に磁気的に格納され、第2ビットは区 画375及び385に磁気的に格納される。簡明を期すために、第1の情報ビッ トが格納される区画370及び380は、まとめて担体”a”とされ、第2ビッ トが格納される区画375及び385はまとめて担体”b”とされる。 1ビットの情報をメモリ装置の一つの担体に格納するために、特定の強度と極 性を有する2つの電流が第1及び第2のアドレスライン印加される。情報は、2 つの電流を前記アドレスラインに印加し、上下部電極間に生じた圧電電圧を検知 することにより取り出される。第1のアドレスラインに印加された電流はIiと し て表され、第2のアドレスラインに印加された電流はIjとして表される。Iiと Ijの向きはアドレスラインに書き込まれた矢印で示されている。好適な実施例 では、電流IiとIjは同じ強度I0である。各電流は、矢印390及び395で 示されているように、アドレスラインの周囲に誘導環状磁界を生起させる。 各区画においてIi及びIjによって生じた磁界Bi及びBjの方向は図6(a) 及び(b)に図示されている。ドット(・)は前記磁界が上向き方向であること を示し、クロス(×)は磁界が逆向きで下向きであることを示している。 図6(a)に図示のように、区画485及び475(担体”b”)において、 Bi及びBjは逆向きであり、これにより互いに打ち消しあう。このため、図6( a)に図示の電流は、担体”b”内に格納された情報に影響を与えない。反対に 、区画470及び480(担体”a”)では、磁界Bi及びBjは同一方向に誘起 される。その結果、これらの磁界は互いに強め合い、その結果、格納された情報 を変更することが可能となる。 このように、アドレスラインに印加される同じ極性で同じ強さの電流は、担体 ”a”の磁気状態だけに影響を及ぼし、これによりこの担体を選択することにな る。同様に、2つの負のパルスも選択し、担体”a”中にデータを格納する。ま た、担体”a”を選択する電流の強度は、その合計の効果が担体”b”中の磁気 状態を変えない限り、等しくなくともよいことに留意すべきである。 図6(b)は担体”b”を選択するプロセスを図示している。反対の極性Ii =+I0及びIj=−I0を有する電流が第1及び第2のアドレスラインにそれぞ れ印加される。上述したドットと クロスを用いて示すように、担体”a”において、この電流によって生じた磁界 は、その磁気状態に影響を及ぼさずに互いに打ち消し合う。しかしながら、担体 ”b”においては上記電流によって生じた磁界は互いに強め合い、その結果担体 ”b”が選択される。 同様に、2つのアドレスラインに印加された電流Ii=−I0及びIi=+I0も 担体”b”を選択する。このように、同じ強さであるが極性が反対の2つの電流 は、情報を格納及び読み出す際に担体”b”を選択する。 情報を格納するために、合計された2つの電流の強さは、磁気状態B0及び− B0間の一つの担体を磁化するのに十分大きなものとすべきである。さらに、合 計された2つの電流の強さは、単一の電流だけで一つの担体の磁気状態を変える ことができない程度に十分小さくすべきである。メモリアレーにおいて、一つの 担体だけが一つのアドレスライン上の信号によって選択されることを保証するこ とが肝要である。 情報を読み出すために、合計された2つの電流の強さは、誘起磁界が担体の磁 化状態を変えるほど強くない程度に、小さくすべきである。しかしながら、合計 強度は、担体の磁気状態を乱す程度とし、これにより蓄積媒体を横切って圧電電 圧が生起される。上述したように、この圧電電圧の方向は、その担体内に格納さ れた2進数データを表している。 図7(a)は、図示のように、2つのアドレスライン上の同期電流パルスを用 いて、担体”a”中に2進数”1”を書き込むプロセスを示している。最初、ア レーの全てのセルは、−B0の誘 導磁気に対応する”0”状態にあるものと仮定される。2進数”1”を書き込む ために、2つの同期電流パルスIi=+20μA及びIj=+20μAが2つのア ドレスラインにそれぞれ印加される。これにより、組成材料のFeCr層を磁化 する磁界Hが生起される。これらの層の誘導磁気Baは、矢印を有する閉ループ として図7(a)に示されている。既述の寸法を有する図5の構造に関し、2つ のディスクリートな状態間の変換に要する臨界磁界強度Hcを生起するのに必要 な強度の臨界電流Icは、ほぼ35μAである。2つのパルスが同期するセルで は、2つの+20μAの電流が、40μAを印加することにより生起されること になる磁界Hをつくりだす。この電流はIcよりも大きいために、誘導磁気はB0 になり、その結果、2進数”1”が格納される。前述したように、パルスが閉じ た後も、セルBaにおける誘導磁気はB0に等しいままで、その結果、2進数”1 ”は担体”a”中に保持される。 図7(b)に示されているように、担体”a”に2進数”0”を格納するため に、2つの同期電流パルスIi=−20μA及びIj=+20μAが2つのアドレ スラインにそれぞれ印加される。これらの電流の合計は−Icよりも小さい−4 0μAであるために、この電流パルスは磁気状態を+B0から−B0に変える。 +B0と−B0との間の変換は、この電流パルスの印加時からΔtの遅れで、第 1及び第2の電極間に圧電電圧パルスを生起させる。圧電パルスは、+B0から −B0への変換では正であり、−B0から+B0への変換では負となる。 磁気状態が変わらなければ、圧電パルスは生じない。したがっ て、生起圧電電圧パルスは、1ビットの2進数データが格納されていることを証 明するために用いられる。 メモリの担体”a”中に格納された情報を読み出すために、2つの同期電流パ ルスIi=−15μA及びIj=−15μAがアドレスラインに印加される。臨界 電流はIc=−35μAのために、これらの電流の合計−30μAでは磁気状態 を+B0から−B0に変更することができない。しかしながら、この電流は、変換 させることはないが、磁気状態を乱すのに十分である。図8(a)に図示のよう に、2進数”1”が担体に格納されていると仮定すると、印加電流パルスはBa を、磁化曲線上の”a”のようなポイントに対応する値から同曲線上のポイント ”b”に対応する値まで変化させる。先に説明したセルの圧電特性のために、こ の誘導磁気における変化は、約+15μVの正の圧電電圧を生起し、”1”がそ の担体中に格納されていることを示すものである。 ”0”が担体”a”中に格納されたならば、印可電流パルスはBaを、曲線上 のポイント”c”に対応する値からポイント”d”に対応する値に変化させる。 しかしながら、この場合、担体”a”の誘導磁気はBa=−B0のままであり、そ の結果、圧電電圧は全く生起せず、”0”が格納されていることを示している。 この装置に千種期された情報は、IがIcよりも小さいため、読み出しプロセス の間変わらない。 このデータ読み出しプロセスは、図8(b)の時間域で図示されている。圧電 電圧パルスと同期電流パルスとの間の遅れはほぼ0.75nsである。 担体”b”についてのデータの格納及び読み出しは同様である 。図9(a)に図示のように、2つの同期電流パルスIi=−20μA及びIi= +20μAがアドレスラインに印加され、担体”b”に”1”を格納する。上述 したように、この電流パルスは担体”a”に影響を及ぼさない。パルスが同期す るポイントで磁界が誘起され、これは40μAの電流によって誘起される磁界に 等しい。これはIc=35μAよりも大きいために、”1”が担体”b”に格納 される。図10(b)に示されているように、電流パルスIi=+20μA及び Ij=−20μAが担体”b”に”0”を格納するために印加される。 担体”b”における”1”から”0”への変換により、Δtの時間遅れをもっ て電極間に負の圧電電圧パルスが生起し、”0”から”1”への変換によって、 正の圧電電圧パルスが生起する。状態が変わらなければ、圧電電圧は全く生じな い。 担体”b”中に格納されたデータは、担体”a”に関連して説明した同様な方 法で読み出される。図10に図示のように、担体”b”中に格納されたデータを 読み出すために、2つの同期電流パルスIi=+15μA及びIi=−15μAが 印加される。これらのパルスの合計は、担体”b”の磁気状態を変えるほど大き くはない。”0”が格納されていれば、電流パルスは担体”b”の誘導磁気Bb を変えることはなく、電極間に圧電電圧は全く生じない。”1”が格納されてい れば、印可電流パルスは磁気状態Bb=B0を乱すが、それを変更することはなく 、Δtの遅れで正の圧電電圧パルスを生起する。このように、担体”b”では、 いかなる圧電電圧パルスも”0”が格納されていることを示すものではなく、正 の圧電電圧パルスが”1”が格納されていること を示す。 図11は、このメモリ装置の担体”a”及び”b”にデータを格納及び読み出 すための上記した方法をまとめたものである。 本発明のメモリ装置から情報を格納及び読み出すために他の方法も利用しうる 。例えば、2つの同期電流Ii=+15μA及びIi=+15μAが担体”a”か ら情報を読み出すために用いられ得る。同様に、2つの同期電流Ii=−15μ A及びIi=+15μAが担体”b”から情報を読み出すために用いられ得る。 例えば、担体”a”に”1”を書き込む2つの同期電流パルスIi=+20μA 及びIj=+20μAが印加され、これらのパルスに応じて生起した圧電電圧が 直前の格納データを認識し、それにより担体”a”からデータを消去可能に読み 出す。 本発明のメモリ装置の長所の一つは、従来の非揮発性の磁気メモリ装置に比較 して低消費電力であることである。すなわち、この装置に用いられた蓄積媒体は 、駆動電流により生じた磁界に対し高感度であるために、各ラインで約20μA という比較的小さな駆動電流で”0”と”1”間の変換が迅速に行われる。その 結果、データを格納及び読み出すための消費電力が小さいのである。一つの実施 例において、読み出しにほぼ3.4×10-10w、1ビットの装置への格納にほ ぼ6×10-10w消費する。 検知電極間に生じた圧電電圧としての情報の読み出しは、本質的に従来の磁気 メモリ装置におけるような生起誘起圧電電圧よりも高速である。 通常、電流パルスと対応する圧電電圧間の遅れはナノ秒以下のオーダーである 。”1”と”0”間の変換は通常2、3ナノ秒で ある。 このように、ランダムアクセス可能で、非揮発性で、スタティックに作動する メモリ装置が述べられてきた。このメモリ装置は、高速作動、低消費電力の装置 を提供し、かつ、高密度に情報を格納できる。 下記の特許請求の範囲は全ての等価な構造物及び方法をカバーするものと解さ れる。本発明は、上述の開示例に限定されるものではなく、下記の特許請求の範 囲によってのみ定められる。
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.組成がM(1-x-y)Cdxyであって、そこではMがPb、Zn及びTeから なるグループから選択された一つの元素であり、RがSi及びGeからなるグル ープから選択された一つの元素であり、x及びyは0≦x≦1、0≦y≦1及び 0≦(x+y)≦1の範囲の値をとる第1の材料層; 前記第1の層上に形成され、zが0≦z≦1の範囲の値をとる第2のSe(1-z) z層;前記第2の層上に形成され、wが0≦w≦1の範囲の値をとる第3のF e(1-w)Crw層;からなる組成材料。 2.第1の層が、Bi、O、N及びAg、Au、Pt及びCuからなるグループ から選択された一つの元素の内の少なくとも一つの元素を含有する請求項1の組 成材料。 3.第2の層が、Bi、O、N及びAg、Au、Pt及びCuからなるグループ から選択された一つの元素の内の少なくとも一つの元素を含有する請求項2の組 成材料。 4.第3の層が、Bi、O、N及びAg、Au、Pt及びCuからなるグループ から選択された一つの元素の内の少なくとも一つの元素を含有する請求項3の組 成材料。 5.x値が0.09≦x≦0.11の範囲である請求項1の組成材料。 6.y値が0.09≦y≦0.11の範囲である請求項5の組成材料。 7.z値が0.09≦Z≦0.11の範囲である請求項6の組成材料。 8.w値が0.18≦w≦0.30の範囲である請求項7の組成 材料。 9.w値が0.22≦w≦0.26の範囲である請求項8の組成材料。 10.x値がほぼ0.10である請求項1の組成材料。 11.y値がほぼ0.10である請求項10の組成材料。 12.z値がほぼ0.10である請求項11の組成材料。 13.w値がほぼ0.24である請求項12の組成材料。 14.第1の層の厚さがほぼ0.5μmである請求項13の組成材料。 15.第2の層の厚さがほぼ0.5μmである請求項14の組成材料。 16.第3の層の厚さがほぼ0.5μmである請求項15の組成材料。 17.組成がM(1-x-y)Cdxyであって、そこではMがPb、Zn及びTeから なるグループから選択された一つの元素であり、RがSi及びGeからなるグル ープから選択された一つの元素であり、x及びyは0≦x≦1、0≦y≦1及び 0≦(x+y)≦1の範囲の値をとる第1の材料層; 前記第1の層上に、Zが0≦z≦1の範囲の値をとる第2のSe(1-z)z層を形 成し; 前記第2の層上に、wが0≦w≦1の範囲の値をとる第3のFe(1-w)Crw層を 形成するステップからなる強磁性で、 電気光学的でかつ圧電特性を有する組成材料を製造する方法。 18.Bi、O、N及びAg、Au、Pt及びCuからなるグループから選択され た一つの元素の内の少なくとも一つの元素を、第 1、第2及び第3の層に添加するステップをさらに含む請求項17の方法。 19.Bi、O、NあるいはAgの内の少なくとも一つの元素を、第1、第2及び 第3の層に添加するステップをさらに含む請求項17の方法。 20.Bi、O、N、Agの内の少なくとも一つの元素を添加するステップは、前 記組成材料をBi23及びAgNO3を含有する電解液中に浸し、電解を実行す ることからなる請求項19の方法。 21.電解液はAgNO3で飽和されている請求項20の方法。 22.電解液を連続的に撹拌するステップをさらに含む接続装置20の方法。 23.電解液を加熱するステップをさらに含む請求項22の方法。 24.電解液をほぼ97℃に維持するステップをさらに含む請求項23の方法。 25.前記電解に関し、前記組成材料に負の電圧を印加するステップをさらに含む 請求項20の方法。 26.前記電解に関し、前記組成材料に正及び負の電圧を交互に印加するステップ をさらに含む請求項20の方法。 27.24時間の間に、負の電圧がほぼ14時間印加され、正の電圧がほぼ10時 間印加される請求項26の方法。 28.電解がほぼ45日間にわたって行われる請求項20の方法。 29.x値が0.09≦x≦0.11の範囲である請求項17の方法。 30.y値が0.09≦y≦0.11の範囲である請求項29の方 法。 31.z値が0.09≦z≦0.11の範囲である請求項30の方法。 32.w値が0.22≦w≦0.26の範囲である請求項31の方法。 33.x値がほぼ0.10である請求項17の方法。 34.y値がほぼ0.10である請求項33の方法。 35.z値がほぼ0.10である請求項34の方法。 36.w値がほぼ0.24である請求項35の方法。 37.第1及び第2の面をもつ基体; 前記基体の第1の面上に形成された第1のアドレスライン; 前記基体第2の面上に形成された第2のアドレスライン; 第1のアドレスライン及び第1の面上に形成された強磁性で圧電特性を有する第 1の組成材料;及び 第2のアドレスライン及び第2の面上に形成された強磁性で圧電特性を有する第 2の組成材料;からなる非揮発性でランダムアクセス可能なメモリ装置。 38.第2のアドレスラインが第1のアドレスラインにほぼ直交する請求項37の 装置。 39.さらに、第1の電極が第1の組成材料上に形成され;及び 第2の電極が第2の組成材料上に形成された請求項37の装置。 40.第1及び第2の組成材料は、ほぼ同一である請求項37の装置。 41.第1及び第2の組成材料の各々は3つの連続して形成された層からなり、そ の最外部の層は強磁性の性質をもつ請求項40の 装置。 42.第1及び第2の組成材料の各々は、x、y、z及びwが0≦x≦1、0≦y ≦1、0≦(x+y)≦1、0≦z≦1及び0≦w≦1の範囲の値であり、Mが Pb、Zn及びTeからなるグループから選択された一つの元素であり、RがS i及びGeからなるグループから選択された一つの元素であるM(1-x-y)Cdxy 層と、Fe(1-w)Crw層との間に介装されたSe(1-z)z層からなる請求項4 1の装置。 43.Pb(1-x-y)CdxSiy、Se(1-z)z及びFe(1-w)Crw層の各々がBi 、O、N及びAg、Au、Pt及びCuからなるグループから選択された一つの 元素の内の少なくとも一つの元素を含有する請求項42の装置。 44.x、y、z及びwが0.09≦x≦0.11、0.09≦y≦0.11、0 .09≦z≦0.11及び0.18≦w≦0.30の範囲の値である請求項43 の装置。 45.w値が0.22≦w≦0.26の範囲である請求項44の装置。 46.x値がほぼ0.10、y値がほぼ0.10、z値がほぼ0.10及びw値が ほぼ0.24である請求項44の装置。 47.基体が絶縁体である請求項41の装置。 48.基体がシリコン基体である請求項41の装置。 49.基体がBaF2基体である請求項41の装置。 50.第1及び第2のアドレスラインが導電材からつくられる請求項41の装置。 51.前記導電材が銀である請求項50の装置。 52.アドレスラインが、幅がほぼ2μmで厚さがほぼ1μmの金属ストリップで ある請求項51の装置。 53.基体の第1の面上に第1のアドレスラインを形成し; 前記基体第2の面上に第2のアドレスラインを形成し; 第1のアドレスライン及び第1の面上に強磁性で圧電特性を有する第1の組成材 料を形成し;第2のアドレスライン及び第2の面上に強磁性で圧電特性を有する 第2の組成材料を形成するステップからなる非揮発性でランダムアクセス可能な メモリ装置を製造する方法。 54.第1の組成材料上に第1の電極を形成し;及び 第2の組成材料上に第2の電極を形成するステップをさらに含む請求項53の方 法。 55.第2のアドレスラインは第1のアドレスラインにほぼ直交する請求項53の 方法。 56.第1及び第2の組成材料の各々を形成するステップが; MがPb、Zn及びTeからなるグループから選択された一つの元素であり、R がSi及びGeからなるグループから選択された一つの元素であり、x及びyは 0≦x≦1、0≦y≦1及び0≦(x+y)≦1の範囲の値をとるM(1-x-y)C dxyを有する第1の材料層を形成し; 前記第1の層上に、zが0≦z≦1の範囲の値をとる第2のSe(1-z)z層を形 成し;前記第2の層上に、wが0≦w≦1の範囲の値をとる第3のFe(1-w)C rw層を形成するステップをさらに含む請求項53の方法。 57.x、y、z及びwが0.09≦x≦0.11、0.09≦y ≦0.11、0.09≦z≦0.11及び0.22≦w≦0.26の範囲の値で ある請求項56の方法。 58.x値がほぼ0.10、y値がほぼ0.10、z値がほぼ0.10及びw値が ほぼ0.24である請求項57の方法。 59.アドレスラインを形成するステップが基体の面上に導電材を被覆し、導電層 をエッチングすることからなる請求項56の方法。 60.2進数データの第1のビットを格納セルに格納するために、同じ極性の2つ の電流を第1及び第2のアドレスラインに印加し;そして 2進数データの第2のビットを格納セルに格納するために、反対の極性の2つ の電流を第1及び第2のアドレスラインに印加するステップからなる; 2進数データの2つの独立したビットを非揮発性でランダムアクセス可能なメ モリの単一の格納セルに格納し、各セルは第1及び第2のアドレスラインによっ てアドレス可能である格納方法。 61.第1のデータビットを格納するために印加される電流はほぼ同じ強度である 請求項60の方法。 62.第2のデータビットを格納するために印加される電流はほぼ同じ強度である 請求項61の方法。 63.第1及び第2のデータビットを格納するために印加される電流は、単一の電 流では格納データの2進数値を変えるほどではない強度とされる請求項62の方 法。 64.第1のデータビットを格納するために印加される各電流はほぼ20μAであ る請求項63の方法。 65.第2のデータビットを格納するために印加される各電流はほ ぼ20μAである請求項64の方法。 66.前記セル中に格納された2進数データを示す圧電電圧を検知するステップを さらに含む請求項62の方法。 67.第1のデータビットを格納するために2つの電流を印加するステップは、第 1及び第2のアドレスラインに第1の極性と同じ強度の2つの電流をそれぞれに 印加することにより第1の2進数値を格納し、そして、第1及び第2のアドレス ラインに前記第1の極性とは反対の第2の極性で同じ強度の2つの電流をそれぞ れに印加することにより第2の2進数値を格納することを含む請求項60の方法 。 68.第1のデータビットを格納するための2つの電流は、同じ極性を有する2つ の同期した電流パルスとして印加される請求項67の方法。 69.第2のデータビットを格納するために2つの電流を印加するステップは、第 1及び第2のアドレスラインに第1及び第2の極性で同じ強度の2つの電流をそ れぞれに印加することにより第1の2進数値を格納し、そして、第1及び第2の アドレスラインに前記第2及び第1の極性で同じ強度の2つの電流をそれぞれに 印加することにより第2の2進数値を格納することを含む請求項67の方法。 70.第2のデータビットを格納するための2つの電流は、反対の極性を有する2 つの同期した電流パルスとして印加される請求項69の方法。 71.第1のデータビットを読み出すために、同じ極性の2つの電流をそれぞれ第 1及び第2のアドレスラインに印加し、そこでは 前記電流の強度はほぼ同じであり、その電流の合計強度は格納データの2進数値 を変えるほど強くはなく;そして 第2のデータビットを読み出すために、反対の極性の2つの電流をそれぞれ第 1及び第2のアドレスラインに印加し、そこでは前記電流の強度はほぼ同じであ り、その電流の合計強度は格納データの2進数値を変えるほどの強さではないス テップからなる; 非揮発性でランダムアクセス可能なメモリの単一の格納セルに格納された2つ の独立したデータビットを読み出す方法であって、各セルは第1及び第2のアド レスラインによってアドレス可能である読み出し方法。 72.印加電流に応じて生起する圧電電圧を検知するステップをさらに含む請求項 71の方法。 73.第1あるいは第2のデータビットを読み出すために印加される2つの電流の 強度はほぼ15μAである請求項72の方法。 74.第1のデータビットを読み出すための2つの電流は、同じ強度及び極性の2 つの同期した電流パルスとして印加される請求項72の方法。 75.第2のデータビットを読み出すための2つの電流は、同じ強度及び反対の極 性の2つの同期した電流パルスとして印加される請求項74の方法。
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