JPH08508162A - ハロバクテリアにおける異種ポリペプチドの発現 - Google Patents

ハロバクテリアにおける異種ポリペプチドの発現

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JPH08508162A JP6521074A JP52107494A JPH08508162A JP H08508162 A JPH08508162 A JP H08508162A JP 6521074 A JP6521074 A JP 6521074A JP 52107494 A JP52107494 A JP 52107494A JP H08508162 A JPH08508162 A JP H08508162A
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Abstract

(57)【要約】 この発明は、ハロバクテリア宿主中で異種ポリペプチドを生産し得る発現系の調製および使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 ハロバクテリアにおける異種ポリペプチドの発現 発明の分野 本発明は、ハロバクテリウム(halobacterium)にとって内因性ではない可溶 性の膜貫通異種ポリペプチドを生産し得るハロバクテリアの発現系の調製および 使用に向けられたものである。 発明の背景 ハロバクテリア(halobacteria)は、自然界では強い光および低い酸素飽和度 の条件下で、蒸発性の塩水の池に見出される。これらは、特有の明るい色の色素 、例えばオレンジ乃至赤色の色素、バクテリオルベリン(bacterioruberin)、 または「紫膜(purple membrane)」のパッチを含む。ハロバクテリアは、原核 生物の系統発生的に別個の群、「古細菌」(Archaea)に属する。これらは真正 細菌とも真核生物とも同程度に関連性が薄いものである。 古細菌は、真核生物および真正細菌と共通する幾つかの特質、並びに古細菌に 独特の特徴を有する。例えば、古細菌は、真核生物のRNAポリメラーゼと免疫 学的に関連する7−12サブユニットRNAポリメラーゼを備えた真核生物様の 転写装置を有し(1)、プロモーター構造はRNAPolIIと類似している( 2)。これに対して、古細菌は、原核生物的な細胞形態、並びに23S、16S および5SのrRNAを有し、これらのrRNAをコードする遺伝子は、真正細 菌様のオペロンに配置されている(3)。注目すべきことに、古細菌はその膜組 成の点で独特である。 バクテリオロドプシン(BR)は、ハロバクテリアの「紫膜」の特定の結晶性 パッチ中に唯一の蛋白質として見出されている。BRの合成は、高い光強度およ び低い酸素圧によって誘導され、紫膜のパッチは、古細菌であるHalobacterium halobiumの細胞表面領域の50%までをも占めることができる。 BRは1つの蛋白質(バクテリオオプシン(bacterio-opsin))の複合体より 構成され、1:1の化学量論比率で発色団のレチナールを備えている(4)。こ の複合体は、三量体の構造の7つの膜貫通疎水性α−ヘリックスとして、脂質マ トリクス中に埋め込まれている(5)。レチナールは、α−ヘリックスの内の1 つの膜貫通領域を横切る途中約1/3の位置216のリジンに共有結合している (6)。バクテリオオプシンとレチナールとの複合体は、バクテリオロドプシン (BR)と命名された。いわゆるbop遺伝子は、H.halobiumの光誘導性蛋白 質ポンプであるバクテリオロドプシン(BR)をコードするものである。 ハロバクテリアにおける内因性ポリペプチドの発現に関する研究が幾つか報告 されている(7、8および9)。 発明の要旨 本発明は、ハロバクテリア宿主における異種ポリペプチド生産のための発現系 の調製および使用に向けられたものである。 第1の態様では、広い状況下においてこのような系は、転写および翻訳調節D NA、ハロバクテリア宿主にとって内因性ではない異種ポリペプチドをコードす るDNA、並びに転写および翻訳停止シグナルをコードするDNAを含み得る。 好ましくは、この種の系は、バクテリオロドプシンのプレ配列をコードするD NAを含むことができ、これはこれにより発現されるポリペプチドがプレ配列に 連結されるようなものであり、これにより異種ポリペプチドが適切に膜を標的と すると共に、膜を横切って挿入または分泌されることが可能となる。 更に本発明の他の好適な実施形態では、バクテリオロドプシンプレ配列の存在 下または非存在下で、バクテリオロドプシン遺伝子の転写および翻訳調節配列、 並びに翻訳および転写停止配列を使用する。バクテリオロドプシン遺伝子の調節 および停止配列の使用は、異種ポリペプチド配列の高レベルの発現が可能となる よう作用する。 第2の態様では、本発明は、発現の後にハロバクテリア宿主の膜からの成熟異 種ポリペプチドの分離を促進するために、バクテリオロドプシンポリペプチドの C末端ドメインを利用することにも向けられている。この態様の好適な実施形態 では、前記C末端配列と異種ポリペプチドをコードするDNAとの間に、独特の プロテアーゼ部位をコードするDNAを導入する。 この態様の好適な実施形態では、バクテリオロドプシン遺伝子の転写および翻 訳の調節および停止配列をコードするDNAを使用することにより、バクテルオ ロドプシンのC末端領域に連結された異種ポリペプチドの高レベルの発現を達成 するものである。 本発明の更に好適な実施形態は、バクテリオロドプシンプレ配列を使用し、バ クテリオロドプシンのC末端領域に連結された異種ポリペプチドの発現を促進す ることに向けられている。 本発明は、発現ベクター、この種のベクターにより形質転換されたハロバクテ リア宿主、およびこの種の発現ベクターを使用して異種ポリペプチドを生産し、 単離し、必要に応じて更に精製する方法を含む、その等価な全ての態様における この種の系に向けられている。 詳細な説明 好適な実施形態および最良の形態(ベストモード)を開示することにより、本 発明をここに説明する。ただし、ハロバクテリアにおける異種ポリペプチド発現 系を生成するために本発明者が最初に使用した方法を詳細に説明するが、当業界 の一般的な技術の範囲内で改変を行い、元々記載したものとは1または複数の様 式で異なる発現系を生成し得ることは、当業者に明らかであろう。 A)図面の簡単な説明 図1は、Halobacterium halobium株R1由来のバクテリオロドプシン遺伝子と 約400bpの上流配列とを含むPstI/BamHI断片の制限地図である。 図2は、Halobacterium halobium株R1由来のバクテリオロドプシン遺伝子と 約400bpの上流配列とを含む図1のPstI/BamHI構築物(コンスト ラクト)の核酸配列(配列番号:1)である。BR蛋白質翻訳産物のアミノ酸配 列(配列番号:2)を併せて示す。 図3は、pUBP2の制限地図を示す。 図4は、成熟BR蛋白質(配列番号:3)の二次構造の地図である。 図5は、pENDS−OM1中の、BR調節配列とヒトムスカリン性アセチル コリン受容体(タイプHM1)の遺伝子とを含むPstI/BamHIフラグメ ントの制限地図である。 図6は、pENDS−OM1のヒトムスカリン性アセチルコリン受容体(タイ プHM1)の遺伝子を含む図5のPstI/BamHIフラグメントの核酸配列 (配列番号:6)を示す。HM1のアミノ酸配列(配列番号:7)も併せて示す 。 図7は、pENDS−OM2中の、BR調節配列とヒトムスカリン性アセチル コリン受容体(タイプHM1)の遺伝子とを含むPstI/BamHIフラグメ ントの制限地図である。 図8は、I3ドメインを欠如するヒトムスカリン性アセチルコリン受容体(タ イプHM1)の遺伝子を含む図7のPstI/BamHIフラグメントの核酸配 列(配列番号:8)を示す。I3ドメインを欠失したHM1のアミノ酸配列(配 列番号:9)を示す。 図9は、BR調節配列およびラットセロトニン受容体(タイプ1C)遺伝子を 含むPstI/BamHIフラグメントの制限地図である。 図10は、ラットセロトニン受容体遺伝子を含む図9のPstI/BamHI 構築物の核酸配列(配列番号:10)、およびラットセロトニン受容体のアミノ 酸配列(配列番号:11)を示す。 図11は、ラットセロトニン受容体(タイプ1C)遺伝子を含むpUBP2で 形質転換したH.halobium Bop欠損株L33から単離したDNAのサザンブロ ットである。レーン1〜10、12〜19、21〜24および27は、図9およ び10のPstI/BamHIフラグメント(配列番号:10)を含むpUBP 2で形質転換した株L33からのDNAを含む。レーン11および25は、精製 したプラスミドDNA(すなわち、セロトニン受容体遺伝子を含むpUBP2) を含むポジティブコントロール(陽性対照群)である。レーン29は、株L33 からのDNAを含む。矢印は、セロトニンDNAに対応するPstI/BamH Iフラグメントの位置を示す。 図12は、ラットセロトニン受容体遺伝子を含むpUBP2で形質転換したH .halobium Bop欠損株L33から単離した全RNAのノーザンブロットを示 す。レーン2および5は、コントロールとして、pUBP2中にbop遺伝子を 含む1.2kbのPstI/BamHIフラグメントで形質転換した野生型株L 33からのRNAを含む。レーン1、3および4は、ラットセロトニン受容体遺 伝子で形質転換したL33からのDNAを含む。図9および10の1.85kb のPstI/BamHIフラグメントをプローブとして使用した。矢印は、ラッ トセロトニン受容体RNAの位置を示す。 図13は、BR調節配列およびヒトトロンビン受容体遺伝子を含むPstI/ BamHIフラグメントの制限地図である。 図14は、ヒトトロンビン受容体遺伝子を含む図13のPstI/BamHI フラグメントの核酸配列(配列番号:12)、およびヒトトロンビン受容体のア ミノ酸配列(配列番号:13)を示す。 図15は、pβgbop、pEK17、pBATC、p1.2KbBopおよ びpBRATの制限地図を示す。 図16は、BR調節配列、バクテリオオプシン遺伝子、およびEscherichia co liのアスパルテートトランスカルバミラーゼの触媒サブユニットをコードする遺 伝子を含むPstI/BamHIフラグメントの制限地図を示す。 図17は、バクテリオオプシンおよびE.coliアスパルテートトランスカルバ ミラーゼ遺伝子を含む図16のPstI/BamHIフラグメントの核酸配列( 配列番号:14)、およびBR/E.coliアスパルテートトランスカルバミラー ゼ融合蛋白質のアミノ酸配列(配列番号:15)を示す。 図18は、pBRATで形質転換したH.halobiumのウエスタンブロットを示 す。ブロットに対しては、アスパルテートトランスカルバミラーゼの触媒サブユ ニットに対する抗体をプローブとした。レーン2は、E.coliアスパルテートト ランスカルバミラーゼを含む。レーン6〜9および11は、pBRATで形質転 換したH.halobiumからの蛋白質を含む。レーン8の矢印は、バクテリオロドプ シン/アスパルテートトランスカルバミラーゼ(BR/ATCase)融合蛋白 質の位置を示す。 図19は、バクテリオロドプシン/アスパルテートトランスカルバミラーゼ( BR/ATCase)融合蛋白質の発現が、ハロバクテリア紫細胞膜に局在化す ることを示す。ショ糖密度勾配で分画したH.halobiumの全細胞膜(A)を洗浄 し、SDS−ポリアクリルアミドゲル上で電気泳動し、クーマシーブルーで染色 した(B)。(B)におけるレーンは、以下の蛋白質サンプルを含む。分子量マ ーカー(レーン1);pBRATで形質転換したH.halobium株L33からの未 分画膜全体(レーン2);bop遺伝子を含む1.2KbPstI/BamHI フラグメント(レーン3)またはbop遺伝子を含む9KbゲノムDNAフラグ メント(レーン4)で形質転換したH.halobium株L33からの紫膜;H.halobi um株L33からの膜全体(レーン5);野生型H.halobium株R1からの紫膜( レーン6);pBRATで形質転換したH.halobium株L33の紫膜(レーン7 〜9)。 B)定義 「発現ベクター」という用語は、ここでは機能的な定義とし、その中に含まれ るDNA配列を発現させ得るベクターを包含するものであって、このような配列 が、その発現を行い得る他の配列に機能的に連結されているものである。本明細 書では、「ベクター」および「プラスミド」は互換的に使用する。プラスミドは 、最も普通に使用されるベクターの形態だからである。ただし、本発明は、等価 な機能をなし得るこのような他の形態の発現ベクターであって、当業界で公知で あるか公知となるものを包含することを意図する。 ここでは「機能的」という用語および文法的に等価なものにより、それぞれの DNA配列が、その意図される目的のために動作可能であり作動することを意味 する。 「異種ポリペプチド」という用語は、ここでは宿主細胞にとって内因性ではな い、または宿主細胞にとって内因性であったとしても本来の状態では達成し得な い量でここで取得し得る、現在既知または未知のポリペプチドに言及するものと する。この定義に包含されるものには、ハロバクテリアの非レチナール結合蛋白 質がある。異種ポリペプチドの例には、限定されるものではないが、真核生物、 真正細菌、古細菌由来のポリペプチド、合成ポリペプチド、および生物的に等価 なアミノ酸アナログを含むポリペプチドが包含される。更に包含されるものには 、7−膜貫通交差群(7-transmembrane crossing family)の他のメンバー、例 えば、ムスカリン性アセチルコリン受容体、セロトニン受容体、トロンビン受容 体、β−アドレナリン性受容体等がある。異種ペプチドには、膜蛋白質、例えば 膵嚢胞性繊維症膜貫通コンダクタンスレギュレータ、および可溶性蛋白質、例え ば種々の酵素(例えば、プロテアーゼおよびアスパルテートトランスカルバミラ ーゼ)も包含される。その公知または決定された機能に従ってそれぞれ生物学的 に使用され、一般に当業界で公知の手順に従って適宜適用させるものとする。 「異種ポリペプチドをコードするDNA」という用語は、発現される宿主にと って内因性ではないポリペプチドをコードするDNA配列を意味する。ハロバク テリアのゲノムの高いGC含量(すなわち約58〜68%)のために、異種ポリ ペプチドをコードするDNA配列はこの範囲にあることが好適であるが、ハロバ クテリアで通常認められるより高い、および低いGC含量の配列を使用すること ができる。我々は、例えば、BRのC末端に対する融合蛋白質として、約50% のGC含量を有するEscherichia coliのアスパルテートトランスカルバミラーゼ の発現に成功している。 「転写および翻訳調節DNA」という用語および等価なものは、その最も広い 意味において、発現の転写および翻訳エレメントの両方を担当するDNA配列に 言及するものである。好適な実施形態では、調節DNAはバクテリオロドプシン のものとする(RNA開始部位に対して−364〜+41、図2(配列番号:1 ))。 他の実施形態では、調節DNAは、bop遺伝子の上流の約4000bpの配 列(約−4000〜+41)を含み、bop遺伝子クラスターの3つの他の遺伝 子を含み、これにはbrp(13)、bat(14)およびblp(GroppとBet lach、原稿作成中)を含まれる。これらの遺伝子の幾つかまたは全部を調節遺伝 子とすることができる。 「転写および翻訳停止シグナル」という用語および等価なものは、その最も広 い範囲において、それぞれ転写および翻訳を終止するよう機能するDNAを意味 する。転写および翻訳停止シグナルは、バクテリオロドプシン遺伝子のものであ るのが好適である。 「バクテリオロドプシン遺伝子のプレ配列」という用語は、ここではバクテリ オロドプシンの標的を膜とするのに必要な約13アミノ酸の配列を意味する。1 3アミノ酸のプレ配列は、図2(配列番号:1)に示されRNA開始部位に対し て+3〜+41のヌクレオチドによってコードされている。 「ハロバクテリウム宿主」という用語により、野生型の遺伝子型を有する高度 および中程度好塩菌の種を含む、Halobacteriumに属する株を意味する。野生型 の遺伝子型を有する高度好塩菌の種の例には、Halobacterium saccharovorium( ATCC29252)、Halobacterium california(ATCC38799)、Halobacterium halobi um(CCM2090)、およびHalobacterium valismortis(ATCC29-715)が含まれる。 野生型の中程度好塩菌は、種Halobacterium mediterannei(ATCC33500)により 例示される。ハロバクテリアの宿主種は、バクテリオロドプシンを欠損すること が好適たり得る。バクテリオロドプシン欠損種には、野生型、例えばH.volcani i、または変異株、例えばL33(15)、S9F1x3(16)、IV−8( 17)およびIV−14(17)がある。紫膜を構成的に(例えばL33)また は誘導的に発現する株から誘導されたバクテリオロドプシン欠損変異株は、異な る応用のために有用である。発現ベクター構築物中の上流の調節領域の性状に応 じて、誘導性の株は調節された発現を可能とするが、構成的な株ではそうではな い。 「制限部位」という用語は、ここではDNA開裂の部位としてエンドヌクレア ーゼによって認識され得るDNA配列に言及するものである。 「C末端配列」、「C末端領域」という用語および等価なものにより、バクテ リオロドプシンのC末端におけるポリペプチド配列を意味するものとする(図4 参照)。 「独特のプロテアーゼ部位」という用語は、これを備えるポリペプチドの開裂 の部位としてプロテアーゼによって認識され得るアミノ酸配列を意味する。これ は異種ポリペプチド発現産物には存在しない。好適な実施形態では、その配列が 希であるという観点から、因子Xaのプロテアーゼ部位(Ile-Glu-Gly-Arg) (配列番号:4)が使用される。 C)実施例 1.異種ポリペプチドをコードするDNA配列のハロバクテリアの発現ベクター へのクローニング i.膜蛋白質の発現のための構築物 PCRを含む標準的な分子的技術を使用して(12)全ての構築物を作製した 。発現ベクターは、種々の従来の様式で調製することができる。他のものも使用 することができるが、発現ベクターに適用すべき好適なハロバクリテリアのクロ ーニングベクターは、Blaseioら(7)によって記載されたプラスミドpUBP 2(図3)である。このプラスミドは、従来の技術を使用して単離することがで きる。例えば、このプラスミドは、塩化セシウム−臭化エチジウム密度勾配、透 析膜へのアガロースゲルからの電気泳動、プラスミド分離用の市販のクロマトグ ラフィカラム、例えばマジックミニプレップ(magic minipreps)DNA精製シ ステム(プロメガ(Promega)社、Madison,WI)等を使用して精製することがで きる。 用い得る発現ベクターは、通常はDNA構築物が組込まれていない細胞に対し て、DNAが組込まれた細胞を選択することができるマーカーを含み得る。普通 に使用される選択マーカーの例は抗生物質耐性である。ハロバクテリアの選択の ために、ノボビオシン(8)およびメビノリン(7)に対する耐性を含む2つの マーカーが利用可能である。使用するマーカーは、メビノリン耐性のものが好適 である。メビノリンは、HMGCoAレダクターゼ阻害剤である(7)。このマ ーカーは、好適なクローニングプラスミドpUBP2中に存在する(図3)。 DNA配列の挿入を簡便にするために、プラスミドは、種々の制限部位を含む ポリリンカー配列を含み得る。ポリリンカーの幾つかの例が知られており、利用 可能である(12)。典型的なポリリンカーはポリリンカー1(12.3)(図 3)であり、これはHindIII、SphI、MluI、XhoI、PstI 、SalI、XbaI、BamHI、HindIII、XbaIおよびKpnI の制限部位を含む。他の典型的なポリリンカーは、SphI、EcoR5、Ss t I、SmaIおよびEcoRIの制限部位を有するポリリンカー2(3.70) (図3)である。 異種ポリペプチドをコードするDNA配列は、標準的な技術を用いて、プロモ ーターおよびリボソーム結合部位を含む転写および翻訳調節領域の下流に配置す るよう挿入する。使用するプロモーターは誘導性であって、異種ポリペプチド生 成物の制御された発現を可能とするものが好適である。本発明の好適な実施形態 では、バクテリオロドプシン遺伝子の転写および翻訳調節配列を使用し得る。バ クテリオロドプシン遺伝子は、適切な制限酵素を用いて、ハロバクテリアのゲノ ムから単離することができる。バクテリオロドプシン遺伝子の転写および翻訳調 節配列は、図2に示されるバクテリオロドプシン配列(配列番号:1)のRNA 開始部位に対して−365〜+41に位置する。 異種ポリペプチド合成の適切な終止を行うために、周知の技術(12)を用い て、異種ポリペプチド配列をコードする挿入DNA配列の下流に、転写および翻 訳停止シグナルをコードするDNA配列を配置する。好ましくは、翻訳停止コド ン(TGA)と、その後に転写終止シグナルを含む〜80bpとを有するバクテ リオロドプシン遺伝子(図2)(配列番号:1)の下流の配列を停止シグナルと して用いる。 ハロバクテリアの膜を標的とする異種膜貫通ポリペプチドを生産するのが有利 な場合、BRのプレ配列をコードするDNAの下流に、異種ポリペプチドをコー ドするDNAを連結する。 クローン化した配列の全てが2つの独特の制限部位(PstI、BamHI、 SmaIから選択)を含むDNAフラグメント上にあるように、対象となる異種 遺伝子を、BR調節配列と共にE.coliプラスミドpUC19(20)にクロー ン化することができる。更に詳しくは、バクテリオロドプシン調節配列/プロモ ーターの下流で、バクテリオロドプシン転写および翻訳終止配列の上流に、BR プレ配列とフレームが合うように異種遺伝子を連結する。BRプレ配列と異種遺 伝子との間に、特定の独特のプロテアーゼ部位を、幾つかの構築物において導入 することができる。 bop遺伝子および〜370bpの上流配列を含む1.2kbpのフラグメン トを、PCRを使用してH.halobium株R1のDNAから単離し、pUC19の PstI/BamHI部位にクローン化した(p1.2Kbbopと表示する) (図15B)。2つの内因性AlwNI部位を、クローン化した1.2kbpフ ラグメントから除去した。i)bop遺伝子開始コドンの165bp上流に位置 する1つの部位は(配列番号:1)、クンケル(Kunkel)法(29)を使用して G→Tの点変異を起こさせて除去し、ii)bop遺伝子停止コドンの7bp上 流に位置する第2のAlwNI部位は、トランスフォーマー(Transformer)部 位特異的突然変異誘発キット(クロンテック・ラボラトリース(Clontech Labor atories)社、Palo Alto,CA)を使用して除去した。その後、bop上流配列、 BRプレ配列をコードするDNA、およびBRの最初の4つの(ヘリックス外) 残基を含む〜400bpのPstI/AlwNIフラグメント(「bop5′フ ラグメント」と表示する)を、変異した1.2kbpフラグメントからPCRに より単離した。同時に、BRの6つのC末端残基をコードするDNA、BR停止 コドン、およびBRの転写終止配列(停止コドンの44bp上流まで)を含む〜 100bpのNotI/BamHIフラグメント(「bop3′フラグメント」 と表示する)を、調製用消化および精製(プレプ・ア・ジーン、バイオラド(Pr ep-A-Gene、BioRad)、Richmond,CA)により、1.2kbpのbop遺伝子フ ラグメントから取得した。更に、クローンテック・トランスファーマー(Clonte ch Transformer)キットを使用して、pUC19に位置する内因性AlwNI部 位(位置1217)を除去し、変異したpUC19をPstI/BamHIを用 いて調製用に消化し、調製用に精製した(「ベクターフラグメント」と表示する )。3つのフラグメント(すなわち「bop5′フラグメント」、「bop3′ フラグメント」および「ベクターフラグメント」)を、後記するように、BRプ レ配列およびヘリックス外残基とフレームを合わせ、フラグメントの5′末端の 1つのAlwNI部位およびフラグメントの3′末端の1つのNotI部位を含 むよう操作した種々の異種遺伝子を含むDNAフラグメントと連結した。全ての 異種遺伝子において、内因性AlwNI、NotI、BamHIおよびpstI 部位を(必要に応じて)最初に除去し、構築を容易にした。一旦異種遺伝子がB R5′および3′調節配列と共にpUC19にクローン化されると、この中間 構築物(「pENDs」と表示する)をPstI/BamHIにより調製用に消 化した。 その後、BRの調節配列と共に異種遺伝子を含むPstI/BamHI制限フ ラグメントを、アガロースゲル電気泳動によりpUC19配列から調製用に単離 し、プレプ・ア・ジーン(バイオラド、Richmond,CA)を使用して精製し、E.c oli/H.halobiumシヤトルベクターpUBP2(7)にクローン化した。pUB P2は、pBR322のレプリコンおよびアンピシリン耐性マーカー、ハロバク テリアのプラスミドpHH1の複製開始点、並びにメビノリン耐性マーカーを担 持する。メビノリン耐性は、HMG−CoAレダクターゼ遺伝子のアッププロモ ーター変異によりコードされる。 5′および3′BR調節配列と異種遺伝子との間の接合部を介した制限地図作 成およびヌクレオチド配列決定により構築を確認した。 a.ヒトムスカリン性アセチルコリン受容体(タイプHM1) この遺伝子を用いて2つの異なる構築物を作製した。第1のもの(pENDs −OM1と表示する)は全遺伝子を含むが、第2のもの(pENDs−OM2と 表示する)は、シグナル化に関与すると考えられる大きい内部細胞質ループ(す なわちI3)を欠如したものである。以下に記載する構築物を作成する前に、ク ローンテックトランスフォーマーキットまたはクンケル法(29)を使用し、p GEM3(プロメガ社、Madison,WI)にクローン化したヒトムスカリン性アセ チルコリン受容体(HM1と表示する)から、2つの内因性AlwNI部位と1 つの内因性PstI部位とを除去した。除去した部位の位置を図6に示す(配列 番号:6)。 pENDs−OM1は次のように作成した。最初に、PCRによりHM1遺伝 子をpGEM3/HM1から単離し、PCRフラグメントの5′末端にA1wN I部位および3′末端にNotI部位を含むものとした。このPCRフラグメン トを前記した「bop5′フラグメント」、「bop3′フラグメント」および 「ベクターフラグメント」に連結し、E.coliに形質転換した。この結果得られ たプラスミドをpENDs−OM1と命名した。pENDs−OM1は、BR5 ′配列から4コドン下流に位置するHM1のメチオニン開始コドンを含む。Al wNI部位の導入により生成した9つの追加の塩基対は、BR5′配列とHM1 遺伝子の開始コドンとの間にフレームを合せて位置する3つの追加の残基(すな わちgln、ala、leu)をコードする。この遺伝子の3′末端において、 HM1停止コドンは、BR停止コドンより48bp先行する。前記したように、 pENDs−OM1から、BR調節配列をHM1遺伝子と共に、pUBP2のP stI/BamHIフラグメント(図5および図6、配列番号:6)に移した。 関連する構築物(sibling construct)と同様にして、pENDs−OM2を 作成した。ただし最初に、独特のStuI制限部位(HM1遺伝子の開始コドン に対して位置712、配列番号:6)におけるHM1遺伝子の消化の後に、I3 ドメインの欠失を行い、4℃で時間を変えてエキソヌクレアーゼBal−31に よる消化を行った。平滑末端化した生成物を自己連結させ、I3ドメイン内に大 きさの異なる欠失を有する変異体を得た。HM1のアミノ酸残基231〜357 を欠如するこれらの1つを更なる検討のために選択した(配列番号:7)。この 変異体からのDNAを使用し、HM1遺伝子(I3ループを欠く)を含み5′A lwNI部位および3′NotI部位を有するPCRフラグメントを作成した。 このPCRフラグメントは、I3ループを欠如する以外は前記したフラグメント と同一であり、pENDs−OM1構築物と類似する様式でpENDs−OM2 を作成するのに使用した。BR調節配列およびHM1遺伝子(I3ループを欠く )を含むPstI/BamHIフラグメントの配列を図8に示す(配列番号:8 )。 b.ラットセロトニン受容体(タイプ1C) プラスミドpSR1c(27)上の3KbEcoRIcDNAフラグメントと してクローン化されたラットセロトニン受容体遺伝子(「Ser」と表示する) を、以下の構築のための基礎として使用した。Ser遺伝子は、内因性のAlw NI、NotI、BamHIおよびPstI部位を含まず、H.halobiumでの発 現のために次のように適合させた。AlwNIおよびNotIクローン化部位を 、Ser遺伝子の5′コード領域および3′非コード領域内にそれぞれ導入した 。更に、ポリアスパラギン酸ペプチドをコードするDNAを、フレームを合せて Ser遺伝子の上流およびAlwNI部位の下流に配置した。この配列の翻訳に よ り、発現される蛋白質の後の検出のために有用なペプチドエピトープが生成され る(31)。このフラグメントを単離し、前記した「bop5′フラグメント」 、「bop3′フラグメント」および「ベクターフラグメント」と連結し、E.c oliに形質転換した。この結果得られたプラスミドはpENDs−Serと命名 したが、これはラットセロトニン受容体遺伝子の36番目のコドンを含み、ペプ チドエピトープをコードするDNAおよびBR5′配列がこれに先行している。 この構築によって生成され、3つの追加残基(すなわちgln、ala、leu )をコードする9つの追加塩基対が、BR5′配列とエピトープ配列との間にフ レームを合せて配置される。この遺伝子の3′末端では、Ser停止コドンがB R停止コドンに対して18bp先行している。pENDs−Serを構築した後 に、BR調節配列をSer遺伝子と共にPstI/BamHIフラグメント上で pUBP2に移した(図9および図10、配列番号10)。 c.ヒトトロンビン受容体 ヒトトロンビン受容体遺伝子のクローン(「Thromb」と表示する)(3 3)を以下の構築のための基礎として使用した。クンケル法(29)を使用し、 4つの内因性DNA制限部位を遺伝子から除去した。これらは、3つのAlwN I部位(291、945および1038)および1つのPstI部位(537) を含む。位置は、遺伝子の開始コドンの最初の塩基に対して示す。「pENDs −Thromb」を次のように作成した。オリゴヌクレオチド特異的挿入突然変 異誘発(oligonucleotide-directed-insertion-mutagenesis)およびPCRを使 用し、この遺伝子を含むAlwNI/NotIフラグメントを作成した。このフ ラグメントには、発現された蛋白質の検出および精製に使用する短いペプチドを コードした付加的なヌクレオチド配列が含まれる。エピトープコード配列と共に この遺伝子を含むAlwNI/NotIフラグメントを、前記した「bop5′ フラグメント」、「bop3′フラグメント」および「ベクターフラグメント」 に連結し、E.coliに形質転換した。この結果得られるプラスミドをpENDs −Thrombと命名した。pENDs−Thrombでは、構築によって生成 し、11の追加したアミノ酸をコードする33の追加塩基対が、BR5′配列と Thromb配列との間にフレームを合せて配置されている。27の追加残基が ポリアスパラギン酸ペプチド配列をコードし、これは翻訳された場合に、発現さ れた蛋白質の検出に有用なペプチドエピトープを生成する(31)。遺伝子の3 ′末端において、6つのヒスチジンコドンが、Thromb停止コドンの上流に 挿入されている。これらのヒスチジンコドンは、発現される蛋白質の親和力によ る精製の促進を意図するものである(26)。遺伝子の3′末端において、Th romb停止コドンはBR停止コドンより18bp先行する。 前記したように、BR調節配列は、ヒトトロンビン受容体遺伝子と共にpUB P2のPstI/BamHIフラグメントに移すことができる(図13および図 14、配列番号:12)。 ii.可溶性蛋白質の発現のための構築物 発現の後に異種可溶性ポリペプチドが培養培地へ細胞外放出されることを所望 する場合には、当業者に周知の技術(12)を使用して、バクテリオロドプシン のプレ配列をコードするDNA(図2(配列番号:1)、RNA開始部位に対し て+3〜+41)に、異種ポリペプチドをコードするDNA配列を連結すること ができる。 発現の後に、ハロバクテリアの膜を標的とする異種可溶性ポリペプチドを生産 することが都合がよい場合には、バクテリオロドプシンのC末端領域(図2およ び図4(配列番号:1および3)をコードするDNAまたはそのフラグメントの 下流に、異種ポリペプチドをコードするDNAを連結する。 その後の異種ポリペプチド生成物の精製を容易にするために、バクテリオロド プシンC末端領域をコードするDNAと異種ポリペプチドをコードするDNAと の間に、独特のプロテアーゼ部位をコードするDNA配列を加工する。独特のプ ロテアーゼ開裂部位をコードする配列は公知であり、例えばサブチリシン、トロ ンビン、エンテロキナーゼおよび因子Xaが含まれる。好適な実施形態では、ア ミノ酸配列Ile−Glu−Gly−Arg(配列番号:4)をコードするDN A配列を使用し、因子Xaにより認識される独特のプロテアーゼ部位をコードす るものとする。 可溶性蛋白質発現ベクターの設計および使用方法は、膜蛋白質について前記し たものと同様である。ただし、可溶性蛋白質を、BRのC末端領域に対するフレ ームを合わせた融合体として発現させる。よって、これらの融合蛋白質は、膜ド メイン(すなわちBRまたはその一部分)と可溶性ドメイン(すなわち異種ポリ ペプチド)とを有することとなる。異種遺伝子は、バクテリオロドプシン遺伝子 とBRの下流の転写/翻訳終止配列との間で、BRのC末端でクローン化される 。更に、BRと異種遺伝子との間に独特のプロテアーゼ部位を加工し、その後の 蛋白質の精製を容易にする。最終的な構築物は、E.coli/H.halobiumシャトル ベクター、pUBP2(7)にクローン化する。 a.E.coliアスパルテートトランスカルバミラーゼ(触媒サブユニット) 可溶性蛋白質であるアスパルテートトランスカルバミラーゼの触媒サブユニッ ト(ATCaseと表示する)を、次のようにしてBRのC末端に融合させた。 bop遺伝子(図15A参照)の3′末端付近に位置する独特のNotI部位で 、bop遺伝子含有プラスミドpβgbop(32)を消化した。その後、この NotI部位を埋めて平滑部位を生成した(12)。この結果得られたDNAを SphIで消化し、2つのフラグメント、bop遺伝子のN末端と共にベクター を含む大きいフラグメント(フラグメント1と表示する)と内部bop遺伝子配 列を含む小さいフラグメントとを作成した。フラグメント1を単離して精製した 。pβgbopの第2の画分をSphI/HaeIIで消化し、bop遺伝子の 内部部分を含む217bpのフラグメント(フラグメント2と表示する)を単離 し精製した(図15A)。 E.coliのアスパルテートトランスカルバミラーゼ触媒サブユニットの構造遺 伝子をpEK17から単離した(図15A)(30)。ATCaseをコードす る最初の18bp以外の全てを含む845bpのMseI/NruIフラグメン ト(フラグメント3と表示する)を単離し精製した。 2つの相補的なオリゴヌクレオチドをアニールさせることによりDNAの合成 フラグメント(フラグメント4と表示する)を構築し、bopおよびATCas e遺伝子を接続するのに使用した。合成フラグメントを加工し、5′末端のHa eII部位、3′末端のMseI部位、および内部NruI部位を含むものとし た。また、i)独特のプロテアーゼ部位(すなわち血液凝血因子Xa)、および ii)ATCaseアミノ酸6および7(ATCase開始コドンに対して)を コードするヌクレオチドも含むものとした(図17、配列番号:14)。 4つのDNAフラグメントの全てを互いに連結し、E.coli株D1210(28) を形質転換するのに使用し、アンピシリン耐性により選択した。P32放射性標識 ランダムプライム(25)ATCaseMseI/NruIフラグメントをプロ ーブとして使用し、コロニーフィルターハイブリダイゼーションによって陽性ク ローンを同定した。制限地図作成およびヌクレオチド配列決定によって陽性クロ ーンを確認した。1つの陽性クローンを選択し、pBATCとした(図15A) 。 その後、bop−ATCase融合構築物を次のようにH.halobiumの発現に 適合させた。5′末端のbop遺伝子の内部SphI部位および3′末端のAT Case翻訳停止コドンとこれらの間に広がる配列とを含むフラグメントを、P CRによりpBATCから単離した(図15B参照)。更に、このPCRフラグ メントの3′末端を構成するために使用するオリゴヌクレオチドを、転写終止配 列の下流のbop配列と相補的で且つ独特のBamHIを含むよう設計し、以下 のクローン化工程を容易にした。この結果得られたPCRフラグメントをSph I/BamHIにより消化し、精製し、次の構築において使用した。 pUC19(前記)にクローン化されたbop遺伝子および上流配列を含むプ ラスミドp1.2KbbopをSphI/BamHIにより消化し、2つのフラ グメント、ベクターおよびbop遺伝子の主要部分を含む大きいものと、bop 遺伝子のC末端半分を含む358bpのフラグメントとを得た(図15B)。こ れらの2つのフラグメントの内大きい方を単離し、精製し、SphI/BamH Ibop−ATCasePCRフラグメントに連結した。陽性クローンを単離し 、制限地図作成およびヌクレオチド配列決定により確認した。このクローンをP stI/BamHIで消化し、BR/ATCase融合体をコードするDNAと bop上流調節配列とを含むフラグメント(図16)を、E.coli/H.halobium シャトルベクターpUBP2にクローン化した。この結果得られた構築物をpB RATと命名した(図15B)。このPstI/BamHIフラグメントのヌク レオチド配列(配列番号:14)および翻訳されたアミノ酸配列(配列番号:1 5)を図17に示す。 2.Halobacterium halobiumの形質転換 pENDs−SerのPstI/BamHIフラグメント(図9および10、 配列番号:10)、およびBR調節配列と共に異種遺伝子を含むpBRAT(図 15B、図16および図17、配列番号:14)構築物を単離し精製した。その 後、これらのフラグメントをE.coli/H.halobiumシャトルベクターpUBP2 (7)にクローン化し、記載されたように(24)H.halobium Bop欠損株L 33に形質転換した。 好ましくは、ポリエチレングリコール(PEG)法(10、11)を使用して 、プラスミドをハロバクテリアに導入することができる。その後、ハロバクテリ ア細胞の生育を維持するのに十分な適切な栄養培地中の培養で、形質転換したハ ロバクテリア細胞を生育させる(7、8)。 H.halobiumは、形質転換手順の際に細胞が溶解する傾向がある(7)。界面 活性剤はハロバクテリアの溶解を促進することが知られているため(21)、全 ての培地およびガラス器具は洗浄剤を含まないものとした。形質転換は、ブラセ イオ(Blaseio)(7)およびクリン(Cline)(11)に従い、改変を加えて行 った。最初に、洗浄剤を含まない複合(YET)培地で細胞を数回継代培養する 。次いで、細胞を約0.01のOD660まで継代培養し、生育の対数期初期から 半ばまで(0.4〜0.6のOD660)40℃で生育させる。後の操作は全て室 温で行った。培養物をウォーターバスシェーカーから取出し、撹拌しないで4時 間から一夜インキュベートした後、2mlの培養物を1000×gで15分間遠 心分離した。上澄をピペットで注意深く除去し、遠心分離チューブの内部を吸収 性ティシュで拭いた。1/10容量のスフェロプラスト化溶液に細胞沈殿物を再 懸濁した後(11)、1/100容量の0.5M EDTAをスフェロプラスト 化溶液(11)に添加し、2分間インキュベートした。その後、10μlのスフ ェロプラスト化溶液中の1μgのDNAを、スフェロプラスト化溶液に、等容量 の60%PEG600(未再結晶化)と共にスフェロプラスト化した細胞を添加 した。合せた溶液を穏やかではあるが完全に混合した後、20分間インキュベー トした。15%ショ糖含有複合(YET)培地を10ml添加した後、撹拌しな いで42℃で一夜インキュベートした。次の日、3000×gで15分間細胞を 遠心分離し、15%ショ糖含有複合(YET)培地300μlに再懸濁した。こ の溶液を、 固体複合(YET)選択培地上に平板処理した。 3.形質転換体の解析、異種ポリペプチドの発現、および発現のアッセイ ハロバクテリア細胞がうまく形質転換されていることを確定するために、種々 の技法を用いた。ハロバクテリアを形質転換するのに使用した発現ベクターが優 勢な選択マーカーを含む場合は、組換えプラスミドを保持しないハロバクテリア 細胞の生育が阻害されるよう適切な選択培地中で生育させることにより、形質転 換した細胞を選択することができる。例えば、メビノリン耐性マーカーを含むプ ラスミドを使用した場合には、5〜25μMの濃度範囲でメビノリンを含む固体 栄養培地上での生育によって、このプラスミドを保持するハロバクテリア細胞を 選択することができる。更に、標準的な技術(12)を使用してプラスミドを単 離し、制限処理し、使用することができる。ポリメラーゼ連鎖反応(polymerase chain reaction)、ゲル電気泳動、制限分析、サザン、ノーザンおよびウエス タンブロットを用いることができ、配列決定等の全てを有利に用いることができ る。 異種ポリペプチドの発現のために用いた特定の構築物およびハロバクテリアの 基本株に応じて、異種ポリペプチド生成物の構成的または誘導的な発現を行うこ とができる。構成的な発現の場合は、生成物は細胞が生育すると共に連続的に形 成されることとなる。これに対して、誘導的な発現では、細胞が所定の細胞密度 に到達した時に誘導を行うことができる。 異種ポリペプチドDNA配列を含む発現ベクターに誘導性のプロモーターを導 入する場合、転写の誘導を行うような濃度および期間の条件下で、適切なインデ ューサー(誘発因子)を使用して転写を誘導することができる。例えば、バクテ リオロドプシン遺伝子の調節配列を使用した場合は、BRの高レベルの発現を誘 導することが知られている低い酸素圧および高い光強度(18、19)により、 転写を誘導することができる。低い酸素圧は、種々の方法、例えば酸素を含有し ない窒素で培養フラスコを通気し、これを封止することにより、または酸素制限 が自然に起こる生育の静止期に培養物を到達させることにより達成される(18 )。約100mW/cm2より大きい高い光強度は、記載されているように(1 8、19)、種々の光源および装置を使用して達成することができる。 pBRATのPstI/BamHIフラグメントを含むpUBP2で、またp ENDS−SerのPstI/BamHIフラグメントを含むpUBP2で、形 質転換されたH.halobiumを、25μMメビノリンを含む固体複合(YET)培 地上でプレート処理した。42℃で1〜2週間プレートをインキュベートし、形 質転換体を生育させた。マジックミニプレップDNA精製システム(プロメガ社 、Madison,WI)を使用し、個々の形質転換体からプラスミドDNAを単離した 。サザン解析を使用し、pUBP2上の異種遺伝子の存在を確認した。セロトニ ン受容体遺伝子を含むAlwNI/NotIフラグメントをプローブとして使用 したサザンブロット解析により、アッセイした全ての形質転換体中にセロトニン 受容体遺伝子配列が存在することが示された(図11)。RNAzolの手順( シナ・バイオテク(Cinna Biotech))を使用し、全RNAを個々の形質転換体 から単離し、ノーザン分析に供した(18)。ノーザンブロット解析により、S er遺伝子配列の転写がおきたことが明らかとなった(図12)。BRおよびA TCaseの両抗体を使用するウエスタン解析により、BR/ATCase融合 体が発現され、ハロバクテリアの膜に局在していることが示された(図18)。 洗浄したハロバクテリアの全細胞膜をショ糖勾配上で分画し(図19A)、画分 をSDS PAGEに供した(図19B)。紫画分由来の融合蛋白質の予想分子 量に対応するバンド(すなわち〜60kDa、図19B参照)が観察された。こ れらのデータにより、融合体の発現が確認され、融合体のBR部分がハロバクテ リアの膜内で正確に折畳まれていることが示される。BR発色団(63,000の消衰 係数、31)の存在により、5mg/リットルの融合蛋白質の発現を概算するこ とができる。 異種蛋白質に対する特異的な抗体が利用可能である場合は、サザンおよびノー ザン解析で陽性と試験された形質転換体をウエスタン分析に供する。抗体が利用 可能でない場合は、抗原性であることが知られているエピトープをコードするD NAを発現ベクター構築物中に導入し、発現の検出を助成することができる。こ の種のエピトープの例は、Glu−Glu−Glu−Glu−Tyr−Met− Pro−Met−Gluをコードする配列である(配列番号:5)(22)。ま たは、異種蛋白質の発現は、機能的に、例えば受容体に対するリガンド結合アッ セイ、および適切な基質を使用する可溶性蛋白質に対する酵素活性のアッセイに より検定することができる。 4.異種ポリペプチドの精製 異種ポリペプチドの生産を種々の方法で停止させることができる。異種ポリペ プチドを培地中に放出させる場合には、物理的な例えば機械的もしくは熱的、ま たは化学的な処理を使用し、可溶性または不溶性の形態でこれを単離することが できる。用いられる処理には、凍結(≦0℃)、加熱、流体力学的剪断、乾燥、 選択ろ過、または酸、塩基、塩もしくは有機溶剤の添加による沈殿が含まれ得る 。 発現された異種ポリペプチドが膜または細胞質中に残る場合は、細胞を回収し て培養培地からこれらを分離する。回収のためには種々の技術を使用することが できるが、望ましくは遠心分離を使用する。その後、上澄を廃棄し、適切な緩衝 化した水性媒体で細胞沈殿物を洗浄し、全ての残りの培養培地成分を除去する。 典型的には、緩衝化した媒体は、約1〜10℃の範囲の温度、より普通には4℃ とし得る。 全ゆる簡便な手段により、例えば凍結および機械的な手段、低張溶液の使用 (23)等により細胞を溶解させることができる。その後、この結果得られた破 壊細胞の分散物を、可溶性の蛋白質および他の夾雑物から細胞膜を実質的に分離 するような手段によって処理する。膜を単離するために幾つかの技術を効果的に 用いることができ、これらには分画遠心分離、密度勾配遠心分離等が含まれる。 この膜の単離により、融合蛋白質は大部分の可溶性蛋白質から分離される。 異種ポリペプチドは、個々の性質およびBRの性質に応じた手順に従って精製 される。発現された可溶性異種ポリペプチドがBRのC末端領域で融合されてい る場合は、BRドメインが膜中で融合蛋白質に対するアンカー(錨)となる可能 性をもたらすことができる。 異種ポリペプチドが、バクテリオロドプシン遺伝子のC末端領域、またはその フラグメントに連結された融合ポリペプチドとして発現され、前記異種ポリペプ チドとC末端領域との間に独特のプロテアーゼ部位がある場合は、ハロバクテリ アの膜を適切な独特のプロテアーゼと共にインキュベートし、プロテアーゼ開裂 部位において実質的に完全な開裂を行うことにより、異種ポリペプチドを単離す ることができる。例えば、異種ポリペプチドが、アミノ酸配列(Ile−Glu −Gly−Arg(配列番号:4)を介してバクテリオロドプシンC末端領域に 連結されている場合、製造業者が推奨する条件下で細胞膜を因子Xaと共にイン キュベートする。因子Xaは、1mg/mlの最終蛋白質濃度で再蒸留水中に溶 解させる。開裂させる融合蛋白質は、100mM NaCl、50mMトリス− HCl、1mM CaCl2、pH8.0中に溶解させる。基質の溶解度を増加 させるために、酵素活性を有意に阻害することなく、尿素またはアセトニトリル を、それぞれ1Mおよび10%(v/v)の最終濃度まで添加することができる 。推奨される酵素の量は、重量基準で基質の1/200〜1/10である。4℃ 〜25℃で1〜18時間インキュベートを行うべきである。最適な開裂条件は、 それぞれの融合蛋白質について決定する必要がある。融合蛋白質からの所望のポ リペプチドの放出は、開裂部位における隣接したアミノ酸配列、2つの融合ポリ ペプチド成分のサイズ、および開裂部位の接近性(accessibility)により影響 を受ける。プロテアーゼ処理の後に標準的な精製手順を実施し、主要でない独特 のプロテアーゼ成分を除去する。 異種ポリペプチド蛋白質の更なる精製を所望する場合は、異種ポリペプチドに 特異的な抗体、リガンドアフィニティ、電気泳動、クロマトグラフィ、ゾーン遠 心分離等を有効に用いることができる。その後、生成物は、凍結乾燥、スプレー ドライ等のようないずれかの便利な手段により乾燥させるか、または代替的に適 切な緩衝化した水溶液に懸濁することができる。かくして異種ポリペプチド生成 物は使用準備が整う。 5.バイオアッセイ 異種ポリペプチドは、その個々の性質に応じた手順を使用してアッセイするこ とができる。例えば、受容体は、リガンド結合アッセイを使用してアッセイする 。酵素活性を有する可溶性蛋白質は、適切な基質を使用してアッセイする。引用文献一覧 便利とするために、本明細書の本文中で参照した種々の文書を、本文中のその 文献の括弧内の番号に対応する番号により以下の引用文献一覧にまとめる。これ らの文書のそれぞれを参考により特にここに援用する。 1.グロップ(Gropp)、Syst.Appl.Microbiol.,7,95(1986) 2.ジリング(Zillig)、Eur.J.Biochem.,173,473(1988) 3.デニス(Dennis)、J.Bacteriol.,168,471(1986) 4.オエステルヘルト(Oesterhelt)、Proc.Nat.Acad.Sci.USA,70,2853(197 1) 5.ヘンダーソン(Henderson)、Annu.Rev.Biophys.Bioenerg.6,87(1977 ) 6.カトル(Katre)、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,78,4068(1981) 7.ブラシエオ(Blasieo)、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 87,6772(1990) 8.ホルメス(Holmes)、J.Bacteriol.,172,756(1990) 9.ニ(Ni)、Gene 90,169(1990) 10.チャールボイス(Charlebois)、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 84,8530( 1987) 11.クリン(Cline)、J.Bacteriol.,169,1341(1987) 12.マニアティス(Maniatis)、Molecular Cloning:A Laboratory Manual)Col d Spring Harbor Laboratory,CSH,N.Y.(1989) 13.ベトラッチ(Betlach)、Nucl.Acids Res.,12,7949(1984) 14.ロング(Leong)、J.Bacteriol.,170,4903(1988) 15.ワグナー(Wagner)、FEBS Letters 131,341(1983) 16.シュプディッヒ(Spudich)、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,79 4398(1982) 17.ファイファー(Pfeifer)、J.Bacteriol.,145,375(1981) 18.シャンド(Shand)、J.Bacteriol.,173,4692(1991) 19.ベトラッチ(Betlach)、Protocols for Archael Research,Robb& Das Sar ma編Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor,N.Y.,印刷中(199 3) 20.ヤニッシュ−ペロン(Yanisch-Perron)、Gene 33,103(1985) 21.カメクラ(Kamekura)、Appl.Environmental Microbiol.54,990(1988) 22.グラッセンマイヤー(Grussenmeyer)、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 82, 7952(1985) 23.ターナー(Turner)、Biochemistry 32,1332(1993) 24.クリン(Cline)、Can.J.Microbiol.,35,148(1989) 25.ファインバーグ(Feinberg)、Analytical Biochemistry 132,6(1983) 26.ホフマン(Hoffmann)、Nucleic Acids Research 19,6337(1991) 27.ジュリウス(Julius)、Science 241,558(1988) 28.クーン(Kuhn)、Gene44,253(1986) 29.クンケル(Kunkel)、Methods Enzymol.154,367(1987) 30.ノーラン(Nowlan)、J.Biol.Chem.260,14712(1985) 31.パワー(Power)、Gene 113,95(1992) 32.シャンド(Shand)、Biochemistry 30,3082(1991) 33.ヴー(Vu)、Cell 64,1057(1991)後記 上記記載により、本発明を実施するのに用いることのできる特定の方法を詳細 に説明した。ハロバクテリアにおける異種ポリペプチドの発現、単離、検出およ び更なる精製のためのベクターを構築し使用するのに最初に用いた特定の方法を 詳細に説明したが、当業者であれば、ここに記載したのと同一および等価な系に 到達するための代替的な信頼性のある方法を如何に構成するかを知得するであろ う。上記したものは、その全体的な範囲を限定するものとして解釈すべきではな く、寧ろ本発明の範囲は、添付する請求の範囲の法的な解釈によってのみ左右さ れる。 前記言及したハロバクテリウム株は、12301パークローン・ドライブ、ロック ビル、メリーランド20852-1776所在のアメリカン・タイプ・カルチャー・コレク ションに寄託した。寄託した日付は、ATCC 29252が1976年2月3日、ATCC 38799 が1979年9月13日、ATCC 29715が1977年9月19日、およびATCC 33500が1981年2 月23日である。 配列表 (1)一般情報 (i)出願人:ターナー・ジョージ・ジェイ ベトラッチ・メアリー・シー (ii)発明の名称:ハロバクテリアにおける異種ポリペプチドの発現 (iii)配列の数:15 (iv)連絡先: (A)宛先:ロバート・バーリナー (B)番地:201ノース・フィギュロア・ストリート (C)市 :ロサンゼルス (D)州 :カリフォルニア (E)国 :アメリカ合衆国 (F)ZIP :90012 (v)コンピュータ読取り可能形式: (A)媒体種類:フロッピーディスク (B)コンピュータ:IBM PC互換 (C)操作システム:PC-D0S/MS-DOS (D)ソフトウェア:PatentIn Release #1.0,Version #1.25 (vi)現行出願データ: (A)出願杏号:PCT (B)出願日: (C)分類: (viii)代理人/事務所情報: (A)名前:バーリナー、ロバート (B)登録番号:20,121 (C)レファレンス/整理番号:5555-206-PCT (ix)通信情報: (A)電話番号:(213)977-1001 (B)ファクシミリ番号:(213)977-1003 (2)配列番号:1 (i)配列の性質: (A)配列の長さ:1254塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:2本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:DNA(genomic) (ix)特徴: (A)名前/記号:他の情報 (B)存在位置:376..414 (D)他の情報:/注=「バクテリオロドプシンプレ配列」 (ix)特徴: (A)名前/記号:CDS (B)存在位置:376..1161 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の情報 (B)存在位置:3..8 (D)他の情報:/注=「PstI部位」 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:1245..1250 (D)他の情報:/注=「BamHI部位」 (ix)特徴: (A)名前/記号:他のシグナル (B)存在位置:374 (D)他の情報:/注=「RNA開始部位」 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:9..414 (D)他の情報:/注=「バクテリオロドプシン転写および翻訳調節 配列はこの領域に位置する」 (xi)配列:SEQ ID NO:1: (2)配列番号:2 (i)配列の性質: (A)配列の長さ:262アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:蛋白質 (xi)配列:SEQ ID NO:2: (2)配列番号:3 (i)配列の性質: (A)配列の長さ:248アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:1本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:蛋白質 (ix)特徴: (A)名前/記号:Region (B)存在位置:225..248 (D)他の情報:/注=「バクテリオロドプシンの細胞質C末端領域」 (ix)特徴: (A)名前/記号:Region (B)存在位置:1 (D)他の情報:/注=「ピログルタメート」 (xi)配列:SEQ ID NO:3: (2)配列番号:4 (i)配列の性質: (A)配列の長さ:4アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:1本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (xi)配列:SEQ ID NO:4: (2)配列番号:5 (i)配列の性質: (A)配列の長さ:9アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:1本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (xi)配列:SEQ ID NO:5: (2)配列番号:6 (i)配列の性質: (A)配列の長さ:1956塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:1本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNA (ix)特徴: (A)名前/記号:CDS (B)存在位置:376..1812 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:376..414 (D)他の情報:/注=「バクテリオロドプシンプレ配列」 (ix)特徴: (A)名前/記号:terminator (B)存在位置:1864..1866 (D)他の情報:/注=「バクテリオロドプシン停止コドン」 (ix)特徴: (A)名前/記号:mutation (B)存在位置:置換(213."") 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(D)他の情報:/注=「CからTへの変異により AlwNI制限部位を除去」 (xi)配列:SEQ ID NO:8: (2)配列番号:9 (i)配列の性質: (A)配列の長さ:354アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:蛋白質 (xi)配列:SEQ ID NO:9: (2)配列番号:10 (i)配列の性質: (A)配列の長さ:1848塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:1本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNA (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:376..414 (D)他の情報:/注=「バクテリオロドプシンプレ配列」 (ix)特徴: (A)名前/記号:terminator (B)存在位置:1756..1758 (D)他の情報:/注=「バクテリオロドプシン停止コドン」 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:517..591 (D)他の情報:/注=「ラットセロトニン受容体蛋白質の ヘリックスI(タイプ1C)」 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:625..690 (D)他の情報:/注=「ラットセロトニン受容体蛋白質の ヘリックスII(タイプ1C)」 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:736..807 (D)他の情報:/注=「ラットセロトニン受容体蛋白質の ヘリックスIII(タイプ1C)」 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:868..939 (D)他の情報:/注=「ラットセロトニン受容体蛋白質の ヘリックスIV(タイプ1C)」 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:997..1059 (D)他の情報:/注=「ラットセロトニン受容体蛋白質の ヘリックスV(タイプ1C)」 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:1297..1362 (D)他の情報:/注=「ラットセロトニン受容体蛋白質の ヘリックスVI(タイプ1C)」 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:1411..1476 (D)他の情報:/注=「ラットセロトニン受容体蛋白質の ヘリックスVII(タイプ1C)」 (ix)特徴: (A)名前/記号:mutation (B)存在位置:置換(213."") 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(D)他の情報:/注=「CからTへの変異により AlwNI制限部位を除去」 (xi)配列:SEQ ID NO:10: (2)配列番号:11 (i)配列の性質: (A)配列の長さ:453アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:蛋白質 (xi)配列:SEQ ID NO:11: (2)配列番号:12 (i)配列の性質: (A)配列の長さ:1764塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:1本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNA (ix)特徴: (A)名前/記号:repeat region (B)存在位置:436..462 (D)他の情報:/注=「ポリアスパラギン酸をコードする配列」 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:463..465 (D)他の情報:/注=「ヒトトロンビン受容体蛋白質の N末端アミノ酸をコードするコドン」 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:1630..1632 (D)他の情報:/注=「ヒトトロンビン受容体蛋白質の C末端アミノ酸をコードするコドン」 (ix)特徴: (A)名前/記号:repeat region (B)存在位置:1633..1650 (D)他の情報:/注=「ポリヒスチジンをコードする配列」 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:648..656 (D)他の情報:/注=「欠失したAlwNI制限部位」 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:893..898 (D)他の情報:/注=「欠失したPstI制限部位」 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:1301..1309 (D)他の情報:/注=「欠失したAlwNI制限部位」 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:1394..1402 (D)他の情報:/注=「欠失したAlwNI制限部位」 (ix)特徴: (A)名前/記号:他のシグナル (B)存在位置:374 (D)他の情報:/注=「RNA開始部位」 (ix)特徴: (A)名前/記号:mutation (B)存在位置:置換(1671."") (D)他の情報:/注=「CからTへの変異により AlwNI制限部位を除去」 (ix)特徴: (A)名前/記号:CDS (B)存在位置:376..1650 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:376..414 (D)他の情報:/注=「バクテリオロドプシンプレ配列」 (ix)特徴: (A)名前/記号:terminator (B)存在位置:1672..1674 (D)他の情報:/注=「バクテリオロドプシン停止コドン」 (ix)特徴: (A)名前/記号:terminator (B)存在位置:1651..1653 (D)他の情報:/注=「トロンビン停止コドン」 (xi)配列:SEQ ID NO:12: (2)配列番号:13 (i)配列の性質: (A)配列の長さ:425アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:蛋白質 (xi)配列:SEQ ID NO:13: (2)配列番号:14 (i)配列の性質: (A)配列の長さ:2147塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:1本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNA (ix)特徴: (A)名前/記号:他のシグナル (B)存在位置:378..380 (D)他の情報:/注=「バクテリオロドプシン開始コドン」 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:378..416 (D)他の情報:/注=「バクテリオロドプシンプレ配列」 (ix)特徴: (A)名前/記号:CDS (B)存在位置:378..2054 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:417..419 (D)他の情報:/注=「成熟バクテリオロドプシンの N末端アミノ酸をコードするコドン」 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:1122..1124 (D)他の情報:/注=「バクテリオロドプシンのアミノ酸番号236を コードするコドン」 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:1137..1139 (D)他の情報:/注=「E.coliアスパルテートトランスカルバミラ ーゼの触媒サブユニットのアミノ酸番号6を コードするコドン」 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:1125..1178 (D)他の情報:/注=「合成DNAフラグメント」 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:1125..1136 (D)他の情報:/注=「因子Xa蛋白質分解部位をコードする配列」 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:2037..2039 (D)他の情報:/注=「E.coliアスパルテートトランス カルバミラーゼのアミノ酸番号306を コードするコドン」 (ix)特徴: (A)名前/記号:他の特徴 (B)存在位置:2040..2054 (D)他の情報:/注=「バクテリオロドプシンC末端アミノ酸 番号245〜249をコードする配列」 (ix)特徴: (A)名前/記号:terminator (B)存在位置:2055..2057 (D)他の情報:/注=「バクテリオロドプシン停止コドン」 (xi)配列:SEQ ID NO:14: (2)配列番号:15 (i)配列の性質: (A)配列の長さ:559アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:蛋白質 (xi)配列:SEQ ID NO:15:
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C12R 1:01) (C12N 15/09 ZNA C12R 1:19) (C12N 9/10 C12R 1:01) (C12P 21/02 C12R 1:01) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV ,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SK,UA,UZ,VN (72)発明者 ベトラッチ、メアリー シー. アメリカ合衆国 94131 カリフォルニア 州 サンフランシスコ ダイアモンド ス トリート 2530

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ハロバクテリア宿主中で異種ポリペプチドを生産するのに有用な発現ベク ターであって、 a)転写及び翻訳調節DNAであって該調節DNAの3′位置にあるDNAの 機能的な発現のためのDNAと、 b)前記調節DNAの3′にある異種ポリペプチドをコードするDNAと、 c)前記異種DNAの3′にある転写および翻訳停止シグナルをコードするD NAと を含む発現ベクター。 2.前記ハロバクテリア宿主のための複製および選択能力をコードするDNA を有する請求項1記載のベクター。 3.バクテリオロドプシン遺伝子のプレ配列をコードする更なるDNAを、該 プレ配列と前記異種ポリペプチドとの融合ポリペプチドの発現のために、前記調 節DNAと前記異種ポリペプチドをコードする前記DNAとの間に含む請求項1 記載のベクター。 4.バクテリオロドプシン遺伝子のC末端配列をコードする更なるDNAと、 該C末端配列と前記異種ポリペプチドをコードする前記DNAとの間に独特のプ ロテアーゼ開裂部位および制限部位を任意の順序で機能的にコードするDNAと 、を含み、前記更なるDNAが、前記異種ポリペプチドをコードする前記DNA の3′にある請求項1または3記載のベクター。 5.前記転写および翻訳調節配列、並びに前記転写および翻訳停止シグナルが バクテリオロドプシン遺伝子のものである請求項1記載のベクター。 6.前記転写および翻訳調節配列、並びに前記転写および翻訳停止シグナルが バクテリオロドプシン遺伝子のものである請求項4記載のベクター。 7.前記異種ポリペプチドが、タイプHM1ヒトムスカリン性アセチルコリン 受容体である請求項1または2記載のベクター。 8.前記異種ポリペプチドが、Escherichia coli由来のアスパルテートトラン スカルバミラーゼの触媒サブユニットである請求項4記載のベクター。 9.前記異種ポリペプチドが、Escherichia coli由来のアスパルテートトラン スカルバミラーゼの触媒サブユニットである請求項5記載のベクター。 10.請求項1記載のベクターにより形質転換されたハロバクテリア宿主。 11.請求項4記載のベクターにより形質転換されたハロバクテリア宿主。 12.請求項5記載のベクターにより形質転換されたハロバクテリア宿主。 13.ハロバクテリア宿主中で異種ポリペプチドを生産する方法であって、 a)機能的な発現のために必要なエレメントであって、 i)転写および翻訳調節DNAであって、該調節DNAの3′位置にあるDN Aの機能的な発現のためのDNAと、 ii)前記調節DNAの3′にある異種ポリペプチドをコードするDNAと、 iii)前記異種DNAの3′にある転写および翻訳停止シグナルをコードする DNAと を含むエレメントを取得し、 b)a)のエレメントを機能的に組立て、 c)前記組立てたエレメントによりハロバクテリア宿主を形質転換し、 d)異種ポリペプチドをコードする前記DNAを発現させ、 e)前記異種ポリペプチドを単離し、 f)必要に応じて前記異種ポリペプチドを更に精製する ことを含む異種ポリペプチドの生産方法。 14.前記エレメントが、バクテリオロドプシン遺伝子のC末端配列をコード する更なるDNAと、該C末端配列と前記異種ポリペプチドをコードする前記D NAとの間に独特のプロテアーゼ開裂部位および制限部位を任意の順序で機能的 にコードするDNAと、を含み、前記更なるDNAが、前記異種ポリペプチドを コードする前記DNAの3′にある請求項13記載の方法。 15.前記転写および翻訳調節配列、並びに前記転写および翻訳停止シグナル がバクテリオロドプシン遺伝子のものである請求項13記載の方法。 16.前記異種ポリペプチドが、Escherichia coli由来のアスパルテートトラ ンスカルバミラーゼの触媒サブユニットである請求項13記載の方法。 17.ハロバクテリア宿主中で異種ポリペプチドを生産する方法であって、 a)前記ハロバクテリアに形質転換された機能的な発現ベクター内で前記異種 ポリペプチドをコードするDNAを発現させ、 b)前記異種ポリペプチドを単離し、 c)必要に応じて前記異種ポリペプチドを更に精製する ことを含む異種ポリペプチドの生産方法。 18.ハロバクテリア宿主中で異種ポリペプチドを生産する方法であって、 a)ハロバクテリアに形質転換された機能的な発現ベクター内で前記異種ポリ ペプチドおよびバクテリオロドプシン遺伝子のC末端配列をコードするDNAで あって、前記C末端配列は、異種ポリペプチドをコードする前記DNAの3′に あるものとし、 b)異種ポリペプチドおよびバクテリオロドプシンC末端領域をコードする前 記DNAの発現の後に前記ハロバクテリアの膜を分離し、 c)前記異種ポリペプチドを単離し、 d)必要に応じて前記異種ポリペプチドを更に精製する ことを含む異種ポリペプチドの生産方法。 19.前記DNAが、前記異種ポリペプチドをコードする前記DNAと前記バ クテリオロドプシンC末端配列をコードする前記DNAとの間に、独特のプロテ アーゼ開裂部位を機能的にコードする更なるDNAを更に含み、前記更なるDN Aが、前記異種ポリペプチドをコードする前記DNAの3′にある請求項15記 載の方法。
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