JPH08503444A - 巻取ヘッドのための駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明はボビンのローラ駆動装置を備えた巻取機に使用可能である。この型式の駆動機構は、駆動ローラと綾取り装置とのために別個のモータを有していて、これらの作業部材のための連結部及び支承点を備えている。所要スペースを最小にしかつ構造部分を省くことができるようにするため、本発明ではモータが共通の駆動ケーシング内に収容されており、該駆動ケーシングは更に作業部材を取り付けることができるように構成されている。またこのケーシングには、直径の増大したボビンをそれ自体で変位させるための手段が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】 巻取ヘッドのための駆動装置 技術分野 本発明は、ボビンのローラ駆動装置を備えた巻取機における巻取ヘッドのため の駆動装置に関する。 背景技術 ボビンの駆動が摩擦を用いて行われている公知の巻取ヘッドにあっては、夫々 １つの駆動ローラ用と綾振り装置用のモータが設けられている。その際モータと この作業機構の軸との間には連結装置又はベルト駆動装置が配置されている場合 が多い。この場合にあっては、モータ及び作業機構のための軸受個所、並びに連 結個所が比較的大きな構造空間を必要とし、更に一定の摩耗に晒されるという欠 点を有している。更にはボビン直径の増大に対応するため、綾振り装置を用いて 駆動ローラ間でボビンに対する相対運動を実現しなければならない。 発明の開示 本発明の課題は、作業装置と、作業機構及びボビンの相対運動用の装置との所 要スペースを最小に抑えかつ構造部材を省くことができるようにすることにある 。 上記課題は請求項１に記載の特徴部分によって解決 することができた。これに基いて駆動ローラと綾振り装置とのための両モータを 共通の駆動ケーシング内に装着することができ、該駆動ケーシングはモータのた めの冷却フィンを有していて、作業機構をモータに固定することができる様に構 成されている。更にこの駆動ケーシングには、ボビン直径の増大に伴って独自に 移動可能な手段が設けられている。 本発明の別の構成が請求項２乃至６で明らかになっており、これらの請求項に は有利な構成が述べられている。 図面の簡単な説明 次に本発明を実施例に基いて詳しく説明する。その際 図１は 直線状に走行可能な駆動装置の、分解した状態における斜視図、 図２は 図１の駆動装置の前方図、 図３は 図１の駆動装置の組み立てた状態における切断平面図、 図４は 旋回可能な駆動装置の概略前方図、 図５は 移動するボビンを備えた駆動装置の概略前方図、 を夫々示している。 実施例の説明 図示されていない巻取機フレームには、位置不動に配置されたボビン１０に対 し駆動装置を移動させるた めの手段が固定されている。直線状に駆動可能な、図１乃至図３に基く駆動装置 の場合には、受容部９内を移動可能な（図示されていない）案内ロッドが設けら れている。このような受容部は符号９で表わされていて、作業ケーシング１に配 置されている。更に作業ケーシング１は、駆動ローラ３用及び綾振り装置１１用 の駆動モータのステータ２′；２を有している。その際夫々選択された駆動型式 に基き種々のステータ巻線が存在している。例へば駆動ローラ３の駆動のために は三相交流同期電動機が使用されかつ綾振り装置１１のためには三相交流非同期 電動機が使用される。ロータ５′，５は駆動ローラ３及び綾振り装置１１の延長 された軸１２及び１３上に配置されている。組み立てられた状態ではこれらのロ ータ５′，５は、その付属のステータ２′，２内に潜入していて、該ステータ２ ′，２と協同して完全な駆動モータを形成している。 更にケーシング１には駆動ローラ保持体７及び綾振りケーシング４が解離可能 に固定されている。組立の際駆動ローラ保持体７はケーシング端面８に固定ねじ ８′によって軸方向に螺着され、かつ綾振りケーシング４は緊締装置６を用いて 固定される。軸受１４及び１５は駆動ローラ３及び綾振り装置１１の軸１２及び １３を受容している。 駆動ケーシング１の外周部には冷却フィン１６が半径方向に配置されている。 これによって空気の流れが 妨害されないで、モータによって発生した熱を良好に排出することができるよう になっている。 巻取り工程の間（図示されていない）糸は、反転ねじスピンドルのエンドレス 溝内を滑動する綾振り糸案内器１９によってボビン１０上を移動させられる。ボ ビン直径の増大に伴い全駆動装置がボビン１０から上方に向って離れるように移 動する。この移動運動は、巻取機フレーム及び駆動ケーシングに固定されている 、例へばシリンダピストンユニットを用いてこれを実現することができる。図４ によればこのために昇降装置１７が役立っている。 図５は、駆動ユニット１が位置不動に配置されかつボビン１０が旋回アーム１ ８によって運動可能に配置されるような形式で、駆動ユニット１とボビン１０と の間の相対運動が実現可能である別の可能性を示している。 本発明の駆動装置によって、コンパクトな構造形式が比較的小さな駆動ケーシ ング１内で実現可能である。作業機構は同じ様に駆動ケーシングに固定されしか もこの位置でだけ固定されており、このためロータのための付加的な支承位置が 必要でなくなりかつ巻取ヘッドの構造高さが小さくなる。この固定形式によって 組立及び分解を容易に行うことができる。両駆動モータのロータ５′，５を、駆 動ローラ３と綾振り装置１１の反転ねじ山軸との軸延長部１２，１３上に配置す ることによって、連結部材を省くことができる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グレーチェル， ヨッヒェン ドイツ連邦共和国 Ｄ―09128 クライノ ルバー スドルフ―アルテン シラーシュ トラーセ 33 (72)発明者 クロル， ペーター ドイツ連邦共和国 Ｄ―09123 ケムニッ ツ フリッツ―フリッチェ―シュトラーセ 83

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． ボビンのローラ駆動装置を備えた巻取ヘッドのための駆動装置において、 駆動ローラ（３）用及び綾振り装置（１１）用の両モータを受容している駆動 ケーシング（１）が、単一の共通な構造部分から成り、該構造部分はその外周部 に半径方向に配置された冷却フィン（１６）を有し、駆動ケーシング（１）には 、駆動ローラ保持装置（７）及び綾振り装置（１１）のケーシング（４）のため の固定手段（６，８′）と、駆動装置の移動に役立つ案内装置のための受容部（ ９）とが設けられていることを特徴とする、巻取ヘッドのための駆動装置。 ２． モータのステータ巻線（２′；２）が軸線平行に相互に駆動ケーシング（ １）に固定され、かつロータ（５′；５）が駆動ローラ（３）及び綾振り装置（ １１）の延長された軸（１２；１３）に固定されていることを特徴とする、請求 項１記載の巻取ヘッドのための駆動装置。 ３． 駆動ローラモータとして三相交流同期電動機が、また綾振り装置（１１） のためのモータとして三相交流非同期電動機が、夫々使用されていることを特徴 とする、請求項１又は２記載の巻取ヘッドのための駆動装置。 ４． 駆動ローラ（３）が、駆動ケーシング（１）の端面（８）に解離可能に固 定されている駆動ローラ保持体（７）内に回転可能に支承されており、綾振り装 置（１１）が、緊締装置（６）によって駆動ケーシング（１）に固定されている 綾振りケーシング（４）内に回転可能に支承されていることを特徴とする、請求 項１から３までのいづれか１項記載の巻取ヘッドのための駆動装置。 ５．駆動ローラ（３）及び綾振り装置（１１）のためのモータと固定手段（６， ８′）とを内包している駆動ケーシング（１）が、位置不動に巻取機フレーム内 に配置されており、かつボビン（１０）が移動可能であることを特徴とする、請 求項１から４までのいづれか１項記載の巻取ヘッドのための駆動装置。 ６． ボビン（１０）が旋回アーム（１８）に旋回可能に支承されていることを 特徴とする、請求項５記載の巻取ヘッドのための駆動装置。