JPH0850070A - 差圧伝送器 - Google Patents

差圧伝送器

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JPH0850070A
JPH0850070A JP18440694A JP18440694A JPH0850070A JP H0850070 A JPH0850070 A JP H0850070A JP 18440694 A JP18440694 A JP 18440694A JP 18440694 A JP18440694 A JP 18440694A JP H0850070 A JPH0850070 A JP H0850070A
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朋之 飛田
Akira Nagasu
章 長須
Yoji Tajiri
洋治 田尻
Yoshiki Yamamoto
芳己 山本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は差圧伝送器およびダイアフラムリプレ
ーサ型の差圧伝送器に関する。 【構成】測定流体受圧は単一部品からなる受圧部材のシ
ールダイアフラム取付け穴部と栓で形成され、シールダ
イアフラムは受圧部の両端に平行に取り付ける過負荷保
護ダイアフラムとセンサ部組はシールダイアフラムと直
角方向に設け、第一の受圧室と隔離室,半導体センサは
導通路により連絡している。同様に第二の受圧室と第二
の隔離室,半導体センサも導通路により連通している。
過負荷保護ダイアフラムはその運動支点部を固定金具に
より押し付けられ、固定金具は受圧部材に強固に接合さ
れる。また、受圧部材内にダイアフラムリプレーサのダ
イアフラムからの圧力が直接加わる圧力室を第一,第二
のシールダイアフラムの対向面に設ける。 【効果】プロセスの静圧が変化した場合でも、その歪が
センターダイアフラムに伝わらないので零点変化がな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は差圧伝送器に係り、特に
センターダイアフラムの零点の変化と受圧構成部材の変
形を防ぎ差圧を正確に検出する差圧伝送器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の差圧伝送器の受圧部構造は、一般
的には、特開昭60−185131号公報(図2参照)に記載さ
れたように、圧力受圧部材は本体H,本体Lの二つの部
品で構成され、本体Hの片面にはシールダイアフラム
が、もう一方の面にはセンサ部とセンターダイアフラム
が固定されている。
【0003】本体Lの片面にもシールダイアフラムが固
定され、もう一方の面は本体Hのセンターダイアフラム
を押し付けるように、本体Hと本体Lを重ね外周を溶接
する。また本体H,Lで構成された本体の両側に、第
一,第二の流体を受圧するシールダイアフラムによって
形成された第一,第二の受圧室を構成し、そして本体
H,センサ部組,センターダイアフラム,本体Lによっ
て第一,第二の隔離室を設け、さらに第一の受圧部と第
一の隔離室をつなぐ導圧路,第一の隔離室と半導体差圧
センサをつなぐ導圧路,第二の受圧室と第二の隔離室を
つなぐ導圧路,第二の隔離室と半導体差圧センサをつな
ぐ導圧路を構成している。
【0004】これら第一の受圧室,第一の隔離室,半導
体差圧センサ、これらをつなぐ導圧路内には封入液が充
填されている。同様に第二の受圧室,第二の隔離室,半
導体圧差圧センサ、これらをつなぐ導圧路内にも封入液
が充填され、圧力が半導体差圧センサに伝達される構造
になっていた。
【0005】そして従来の差圧伝送器は、シールダイア
フラムに対向した場所にフランジを取り付け、本体H,
Lとフランジをボルト,ナットにより締付固定すること
により、プロセス流体からの圧力をそれぞれの受圧室に
伝達するようになっていた。そして、差圧伝送器の保守
においては、圧力受圧部材の両側に接合された第一,第
二のシールダイアフラムの点検を行うために圧力受圧部
材とフランジを締め付けているボルトを緩め、圧力受圧
部材を取り出してからシールダイアフラムの点検を行っ
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の差圧伝送器の受
圧部においては、本体部材は本体Hと本体Lで構成さ
れ、センターダイアフラムをはさみ込んで本体Hと本体
Lを溶接し固定している。したがってセンターダイアフ
ラムは、本体Hと本体Lの溶接による押し付け力によっ
て形状および位置が決定される。
【0007】なお、測定流体受圧室は、本体H,Lを2
個のフランジで両側よりはさみ込み、ボルト,ナットに
よって締付固定され、形成される。このフランジの締付
力は、本体Hと本体Lを両端より押し付けるため、セン
ターダイアフラムの形状および位置に影響し、さらにこ
のフランジの締付力は、第一,第二の測定流体受圧室に
静圧が加わった場合にもその圧力に応じて変化してしま
っていた。
【0008】このように、本体Hと本体Lの溶接,フラ
ンジの締付力がセンターダイアフラムの形状と位置を変
える大きな要因となっており、また、圧力負荷時に本体
部材の変形により、内部に充填された封入液の移動をも
たらし、シールダイアフラムを変形させこの影響が零点
の変化となって表われ、正確な差圧測定の障害となって
いた。
【0009】差圧伝送器の保守においては、圧力受圧部
材とフランジを分離し、その後圧力受圧部材を取り出し
てから、シールダイアフラムの点検を行っていたため作
業が困難であった。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の差圧伝送器においては、センターダイアフ
ラムを本体部材に設ける際に、第一,第二のシールダイ
アフラムの圧力受圧方向に対して、このセンターダイア
フラムの圧力の受圧方向が異なるように設けるように
し、センターダイアフラムの支点部分を受圧部部材にて
押し付ける構成とし、さらに、この受圧部材を強固に受
圧部の本体部材に接合するもである。
【0011】また本発明の差圧伝送器においては、セン
ターダイアフラムの圧力受圧方向を挟んで、第一,第二
のシールダイアフラムで作られる第一,第二の受圧室を
設け、これらの受圧室とセンターダイアフラムにより作
られた第一,第二の隔離室とを導圧路を結んだものであ
る。
【0012】さらに、受圧室を構成する本体部材で、測
定流体をシールダイアフラムに受圧させる測定流体受圧
室を構成し、この測定流体受圧室にプロセス配管と直接
つながる開口部を設けたものである。
【0013】
【作用】以下、本発明の差圧伝送器の作用を従来の差圧
伝送器と比較して述べる。
【0014】従来の差圧伝送器においては、第一,第二
のシールダイアフラム,センターダイアフラム及びセン
サ部組が同一軸上に並べて設けられているので、それぞ
れのダイアフラムを支持する部材を接合する場合、また
シールダイアフラムを支持する部材に測定流体から圧力
が加わった場合にもセンターダイアフラムの形状および
位置に歪が生じてしまい零点変化が発生してしまってい
た。これに対し本発明の差圧伝送器ではセンターダイア
フラムの圧力受圧方向が、第一,第二のシールダイアフ
ラムの圧力受圧方向と異なる向きに設けられているの
で、圧力受圧部材にシールダイアフラムを接合する場合
でも、この時に発生する歪をセンターダイアフラムに伝
達しなくなり、これによりそれぞれのダイアフラムを圧
力受圧部材に接合する時に、お互いにその接合時の歪を
伝達しなくなる。
【0015】また、受圧部の隔離室を形成する部材によ
り、センターダイアフラムの動作支点を明確化している
ため、センターダイアフラムの動作も明確化され、圧力
負荷時にこの支点が動くことがなく零点変化が発生しな
い。
【0016】さらに、この受圧部材は受圧部材の本体部
材にねじ或いは溶接により強固に接合,封止されるため
圧力負荷時の変形量を小さくすることができ、零点変化
をも小さくすることができる。
【0017】差圧伝送器の使用時においては、シールダ
イアフラムを支持する部材に測定流体室から過大な圧力
が加わった場合でも、これらの歪はセンターダイアフラ
ムにほとんど影響しなくなる。
【0018】また、第一,第二の隔離室に対して、第
一,第二の受圧室をそれぞれ接近させて設けることが出
来るので、各圧力室を設ける導圧路の経路を短くするこ
とができる。
【0019】そして、受圧室を構成する部材で測定流体
受圧室を構成し、この部材にプロセス配管と直接につな
がる開口部を設けているため、従来必要であったフラン
ジを無くすことができ、保守が容易である。
【0020】
【実施例】以下、本発明の差圧伝送器を図を用いて説明
する。
【0021】図1は本発明の差圧伝送器の一実施例を示
したものであり、この差圧伝送器は主に、圧力受圧部材
20,センサ部組2,シールダイアフラム6,7,過負
荷保護ダイアフラム4,第一,第二の受圧室201,2
02,第一,第二の隔離室203,204で構成されて
いる。
【0022】図3に図1で示した受圧部材20の詳細図
を示す。圧力受圧部材20は単一の部材からなり、受圧
部材20の両端には対称にシールダイアフラム6,7を
取り付けるための穴部21,22を設け、底面にはシー
ルダイアフラム6,7と同一形状に加工を施し、穴部2
1,22の入口には栓35,36を固定するためのシー
ルダイアフラム6,7より大きな径のねじ穴37,38
を形成している。
【0023】図4に図3のa−a線の切断図面を示す。
【0024】受圧部材20にはシールダイアフラム7を
取り付けるための穴部22の上側にそれぞれテーパーね
じ28が、また下側にもそれぞれテーパーねじ30が加
工され、導通路32,34によって穴部22と接続され
ている。同様に穴部21においても、上下の部分にテー
パーねじ27,29(図示せず)がそれぞれ加工され、
導通路31,33により接続されている。
【0025】また、受圧部材20の中心軸上には、過負
荷保護ダイアフラム4,センサ部組2を収納するための
センサ部組収納穴部23が、シールダイアフラム6,7
と直角方向に設けてある。段付穴23の小径側には、増
幅器と取り付けるための穴9が、また大径側には過負荷
保護ダイアフラム4を固定するための固定金具8を取り
付けるための穴10が設けてある。
【0026】そして、シールダイアフラム6,7,過負
荷保護ダイアフラム4,センサ部組2の間を導通路2
4,25,26で接続している。
【0027】本発明の一実施例の差圧伝送器における第
一の受圧室201,第二の受圧室202,第一の隔離室
203,第二の隔離室204の構造を図1を用いて説明
する。
【0028】本実施例の差圧伝送器においては、受圧部
材20の穴部21,22からシールダイアフラム6,7
を組み込み、シールダイアフラム6,7の面が平行とな
るように溶接して第一,第二の受圧室201,202を
形成する。
【0029】次に栓35,36を受圧部材20のねじ穴
にねじこみ、その端面部分を溶接で接合,封止し測定流
体受圧室17,18を形成する。
【0030】圧力受圧部材20の中心のセンサ部組収納
穴部23には、径の大きな方向よりセンサ部組2を挿入
し、センサ部組2の導通路60と圧力受圧部材20の導
通路25が導通するように組み込み、センサ部組2の両
端を溶接する。
【0031】その後、センタ金具5をセンタ金具5の導
通路61と受圧部材20の導通路24が導通するような
位置に、また過負荷保護ダイアフラム4の波形状と同一
に加工した面を過負荷保護ダイアフラム4側に向けて取
り付け、さらに過不過保護ダイアフラム4を受圧部材2
0に溶接し、第一の隔離室203を形成する。センタ金
具5の中心には過負荷保護ダイアフラム4から半導体差
圧センサ44へ圧力を伝達するための導通路63が設け
てある。
【0032】固定金具取り付け穴10に固定金具8の下
面に位置するスペーサ80の導通路62と受圧部材20
の導通路26が導通するように、また過負荷保護ダイア
フラム4の波形状と同一に加工した面を過負荷保護ダイ
アフラム4側に向けて取り付け、固定金具8と受圧部材
20によって形成されたねじ部に固定金具8のねじ部を
ねじ込み、その端部を溶接にて封止し、第二の隔離室2
04を形成する。次に、シールダイアフラム6,過負荷
保護ダイアフラム4,センサ部組2,導通路24,6
1,63,液封口のシールピン51で囲まれた空間に
は、封入液15が充填してあり、同様にシールダイアフ
ラム7,過負荷保護ダイアフラム4,センサ部組2,導
通25,26,60,62,液封口のシールビン52で
囲まれた空間にも封入液16が充填してある。
【0033】図6は図1の過負荷保護ダイアフラム4と
受圧部材と固定金具8部の部分を詳細に示した図であ
る。過負荷保護ダイアフラム4は受圧部材に溶接接合さ
れ、その溶接部の内側をスペーサ81の凸部681によ
って、固定金具を受圧部材20にねじ込む時に、固定金
具の端面と接触し押し付けられる。固定金具8は受圧部
材20とその端面部でアルゴンアークで溶接され、封止
される。したがって、センターダイアフラムの運動支点
は強固に押し付けられるため、歪の影響がなく、その運
動支点は常時明確化される。さらに、圧力負荷時には隔
離室204と固定金具端面(大気側)では大きな差圧が
発生し固定金具8が弾性変形し、その変形により内部の
封入液が移動して零点が変化する可能性があるが、固定
金具8のねじ接合部683の長さを十分確保しているの
で、その変形量は非常に小さい。このため、零点の影響
も小さい。
【0034】センサ部組2は半導体差圧センサ44,ハ
ーメチックシールビン45を備え、ハーメチックシール
ビン45の大気圧開放側にFPC46が半田付けをする
ことにより、従来の差圧伝送器で必要だったセンサ信号
を取り出すための穴を受圧部材 20に設ける必要を無
くしている。
【0035】増幅器取付穴9には、増幅器ケース47を
挿入し、圧力受圧部材20と増幅器ケース47で形成さ
れる溝にメタル14を挿入し、メタルフロー接合によっ
て、増幅器ケース47を圧力受圧部材20に固定する。
【0036】このような構成からなる差圧伝送器の差圧
検出動作を図1を用いて説明する。シールダイアフラム
6にプロセス流体からの第一の圧力が印加すると、シー
ルダイアフラム6を介してシールダイアフラム6の裏側
の第一の受圧室201の封入液15に測定流体の第一圧
力が伝達される。さらにこの第一の圧力は導通路24,
61を通って過負荷保護ダイアフラム4とセンター金具
5の間に形成された第一の隔離室203に伝達され、さ
らにセンター金具4の導通路63を通って半導体差圧セ
ンサ44に伝達される。またプロセス流体からの第二の
圧力がシールダイアフラム7に印加した場合も同様にシ
ールダイアフラム7を介して第二の受圧室202の封入
液16に測定流体の第二の圧力が伝達され、この第二の
圧力は導通路25,26によって過負荷保護ダイアフラ
ム4と固定金具8の間で形成された第二の隔離室204
と、導通路60によってセンサの裏面へ伝達される。こ
のように半導体差圧センサ44はセンターダイアフラム
の表,裏に伝達した測定流体の第一,第二の圧力を検出
し、半導体差圧センサ44の出力はハーメチックシール
ピン45より大気開放側に取り出され、FPC46を介
して増幅器に伝送される。
【0037】測定流体受圧室17,18は、受圧部材2
0内に形成されるため、従来例のように、特にフランジ
やフランジを締め付けるボルト,ナットを必要としな
い。すなわち、測定流体受圧室17,18を形成するた
めに栓35,36を設けるだけで済む。
【0038】また、プロセス配管は図5のように、圧力
受圧部材20の接続口の一方にアダプター43,ガスケ
ット48をボルト50によって締付固定する。配管41
は、アダプター43にねじ込み使用する。圧力受圧部材
20のもう一方の接続口には、ドレン・ベントプラグ3
9を取り付け、プロセス配管接続とドレン・ベントプラ
グ39の接続は上下両方又は直角に接続可能である。
尚、図では配管41と圧力受圧部材20との接続にアダ
プター43を用いたが、圧力部材20にテーパーねじを
切って配管41を直接に接合することも可能である。
【0039】以上のように本発明の差圧伝送器によれ
ば、シールダイアフラムの圧力受圧方向を第一,第二の
シールダイアフラムの圧力受圧方向と直角方向に配置す
ることにより、センターダイアフラムと受圧部材20と
の溶接箇所が同一軸上にダイアフラムを並べた従来例と
比べると歪が伝達しない箇所に設けることができるの
で、シールダイアフラムの形状および位置に歪が発生し
なくなる。
【0040】そして、直角方向に配置したことにより測
定流体受圧室17,18にプロセス流体から過大な圧力
が加わった場合でも、シールダイアフラム近辺に発生し
た部材の歪はセンターダイアフラムに歪として伝わりに
くくなるので、過負荷保護ダイアフラムの零点の変化や
その運動支点の変化がなくなり差圧を正確に測定するこ
とができる。
【0041】さらに、本発明の差圧伝送器によれば、測
定流体受圧室17,18が圧力受圧部材20内に形成で
きるので、受圧部材20を単一部品として構成でき、測
定流体受圧室17,18を形成するのにフランジ,ボル
ト,ナットが不要となる。したがって、ボルト,ナット
の締め付けによる受圧部材20の形状変化や測定流体受
圧室17,18に片圧や過大な静圧が印加した場合の受
圧部材本体の変形等がないため、過負荷保護ダイアフラ
ムの零点の変化や、支持点の変化をなくして、より正確
に差圧を測定することができる。
【0042】固定金具の取付けの変形例を図7,図8に
示す。
【0043】図7は固定金具8内に過負荷保護ダイアフ
ラム4の運動支点部を明確化するための凸部781を具
備し、受圧部材と固定金具8をセンターダイアフラム4
に非常に近接した位置(勘合している円周面の隔離室に
近接した位置)で溶接接合する構成としたものである。
この溶接部の溶接深さは、差圧伝送器の使用圧力に対し
て、十分強度を確保できる溶接法(電子ビーム溶接等)
により実現できる。かかる構成によれば、受圧部部材の
数が少なくなり、かつ固定金具の円周方向の空間をなく
すことができるため、封入液量を少なくでき一層の小型
化が達成できる。さらに、圧力負荷時には、前記受圧部
材の穴10(図3)の円筒面には圧力が一切作用しない
ので変形がない。このため、変形による零点変化を一層
押さえることができ正確な差圧を測定できる。
【0044】図8は固定金具を二つの部材83,84で
構成したもであり、部材83は前記センターダイアフラ
ム4の運動支点部を明確化するための凸部881を有
し、さらに隔離室204を形成する空間を有する。さら
に、その円周部を前記図7の実施例と同様の方法で溶接
接合される。次に、部材84を前記受圧部材20のねじ
部に溝884を介して、所定のトルクでねじ込むことに
より、部材83には初期歪が負荷されるため、圧力負荷
時に、その変形を押さえこむことができる。前記部材8
4はその端部を溶接により封止される。かかる構成によ
れば、受圧部材の変形に起因する零点誤差を一層少なく
すことができ、さらに信頼性を要求される溶接部が露出
しないため信頼性が向上する。
【0045】図9は前記栓35,36に微細穴935,
936を設け、さらに前記受圧室201,202の対抗
面にもう一つの受圧室921,922を形成できるよう
に、微小空間部を有する形状に変更したもである。かか
る構成は、プロセス計装でタンク内の液面や密度を計測
するのに広く用いられているダイアフラムリプレーサ形
の差圧伝送器の受圧部(図中破線部はダイアフラムリプ
レーサ形の場合に具備される部品の装着例を示す)に容
易に適用できる。この栓は、組立時に、前記栓35,3
6と交換して組み上げるのみで良いため、組立性,拡張
性に優れている。また、ダイアフラムリプレーサ形の差
圧伝送器の受圧部では、前記図1に示した圧力導入口の
ねじ穴は一切不要であり、経済性にも優れている。
【0046】《付加部分》図9はプロセス計測におい
て、タンク内の圧力や液面及び密度を計測するために広
く用いられているダイアフラムリプレーサ型の差圧伝送
器に、本発明の受圧部を適用した場合の構成を示したも
のであり、図10はダイアフラムリプレーサ型の差圧伝
送器の先端部の構成を示したものである。
【0047】従来のダイアフラムリプレーサ型の差圧伝
送器においては、ダイアフラムリプレーサ型の差圧伝送
器の先端部を受圧部に取り付ける際、必ず特別な部材を
介して接合しなければならず、その時の歪みが基本の受
圧部の圧力特性に影響を与えるため、特性が変化してし
まっていた。さらに、この特別な構成部材が必要なため
必然的にコストアップしていた。
【0048】これに対し、本発明のダイアフラムリプレ
ーサ型の差圧伝送器においては、図1に示す基本的な受
圧部構成があり、この受圧部にダイアフラムリプレーサ
部からの圧力を伝達する構成部材を付加し、受圧部に接
合,密封する構成を採用している。
【0049】本発明によれば、基本の受圧部構成におい
て、前記栓35,36の構成を図9に示すような部材形
状に変更するだけでダイアフラムリプレーサ型の差圧伝
送器を構成できる。
【0050】前記栓35,36に微細穴935,936
を設け、更に前記受圧室201,202の対向面にもう
一つの受圧室921,922を形成して、これらの微細
空間を有する形状に変更したものである。
【0051】前記栓35,36のもう一方の端面にはダ
イアフラムリプレーサ部との圧力を伝達するための構成
部材がそれぞれ接合,封止されて微細穴935,936
を介して前記ダイアフラムリプレーサ部からの圧力が伝
達される。
【0052】図10はダイアフラムリプレーサ型の差圧
伝送器のプロセス流体を直接受ける部分の構成例の一実
施例を示したものである。
【0053】プロセス接続ダイアフラム952はプロセ
ス接続部材953に溶接により接合,封止され、部材9
53との間で受圧室260が形成される。またこの接続
部材953はプロセス配管,タンク等のフランジ等に取
りつけるため、プロセス側の形状に合致したプロセス接
続フランジ954を介しボルト955により固定され一
体化している。さらに、前記プロセス接続部材953の
外周上にはプロセスの圧力を前記栓35,36に伝達す
るための構成部材951が取り付けられる。かかる構成
において作られた空間部にはシリコンオイルが封入さ
れ、プロセスの各圧力は前記ダイアフラム952と受圧
室260と導圧路958,951及び前記栓35,36
を経由して半導体差圧センサ44に伝達され、差圧が検
出できるようになる。
【0054】このような構成によれば、基本の受圧部を
構成する栓35,36を本図のごとく変更するだけでダ
イアフラムリプレーサ型の受圧室に変更でき、しかも受
圧部側に付加部品を一切必要としないで構成できる。
【0055】また、基本の受圧部の差圧検出特性を損な
うことが無く、拡張性に優れている。
【0056】
【発明の効果】本発明の差圧伝送器によればセンターダ
イアフラムを受圧部材本体に接合する場合、そしてプロ
セス流体から過大圧力が加わった場合でも、発生した歪
はセンターダイアフラムに影響を及ぼさないのでその形
状,位置に変化が無く零点に影響を及ぼさないため、ま
た圧力負荷時に受圧部部材の変形による零点誤差を少な
くできるため正確な差圧を検出することができる効果が
あると共に、伝送器全体を小型にすることが可能にな
る。
【0057】また、測定流体受圧室を圧力受圧部材で構
成しているため、フランジを必要とせず、受圧部材の単
一部品と栓で構成することにより、より小型化を可能に
している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の差圧伝送器の一実施例を示す縦断面
図。
【図2】従来の差圧伝送器の縦断面図。
【図3】図1の圧力受圧部材の縦断面図。
【図4】図3のa−a面における断面図。
【図5】本発明の差圧伝送器の配管例を示す縦断面図。
【図6】センターダイアフラム取り付け部,固定金具取
付部の拡大図。
【図7】センターダイアフラム取り付けの別実施例断面
図。
【図8】センターダイアフラム取り付けの別実施例断面
図。
【図9】ダイアフラムリプレーサ形受圧部の実施例の断
面図。
【図10】ダイアフラムリプレーサ先端部。
【符号の説明】
2…センサ部組、4…過負荷保護ダイアフラム、5…セ
ンター金具、6,7…シールダイアフラム、8…固定金
具、9…増幅器取付穴、10…固定金具取付穴、14…
メタル、15,16…封入液、17,18…測定流体受
圧室、20…受圧部材、21,22…シールダイアフラ
ム取付け穴部、23…センサ部組収納穴部、24,2
5,26,31,32,33,34,60,61,6
2,63…導通路、27,28,29,30…テーパー
めねじ、35,36…栓、37,38…ねじ穴、39…
ドレン・ベントプラグ、41…配管、43…アダプタ
ー、44…半導体差圧センサ、45…ハーメチックシー
ルビン、46…FPC、47…増幅器ケース、48…ガ
スケット、50…ボルト、51,52…シールピン、5
3,54…液封口、81…スペーサ、83,84…固定
金具の変形例、101…本体H、102…センサ部組、
103…センター金具、104…過負荷保護ダイアフラ
ム、105…本体L、106,107…シールダイアフ
ラム、108,109…フランジ、110,111…ガス
ケット、112…ボルト、113…ナット、114…接
続金具、115,116…隔離室、117,118…測
定流体受圧室、144…半導体差圧センサ、201…第
一の受圧室、202…第二の受圧室、203…第一の隔
離室、204…第二の隔離室。
フロントページの続き (72)発明者 山本 芳己 茨城県勝田市大字市毛882番地 株式会社 日立製作所計測器事業部内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一のダイアフラムによって形成され、か
    つ第一の検出流体が封入された第一の受圧室と,第二の
    ダイアフラムによって形成され、かつ第二の検出流体が
    封入された第二の受圧室とを備え、前記第一のダイアフ
    ラムに第一の測定流体の圧力,前記第二のダイアフラム
    に第二の測定流体の圧力を印加して両圧力の差を差圧検
    出センサで検出する差圧伝送器において、前記第一の受
    圧室に導通する第一の隔離室と,前記第二の受圧室に導
    通する第二の隔離室とを、前記第一,第二のダイアフラ
    ムと異なる方向に配置された第三のダイアフラムで構成
    し、前記第一,第二の隔離室に導通する前記第一,第二
    の検出流体を前記差圧検出センサに印加し、前記第一の
    ダイアフラムを前記差圧伝送器の受圧部材本体の第一の
    端面に配置し、前記第二のダイアフラムを前記第一の端
    面に対向する前記受圧部材本体の第二の端面に配置し、
    前記第一のダイアフラムの圧力受圧方向と,前記第二の
    ダイアフラムの圧力受圧方向が同軸上にあり、前記第一
    のダイアフラムと,前記第二のダイアフラムの圧力受圧
    方向とが直角に位置するように第三のダイアフラムが配
    置され、前記第三のダイアフラムの片面を前記差圧伝送
    器を構成する受圧部材に接合して前記第一の隔離室を形
    成し、かつ該第三のダイアフラムの他面にダイアフラム
    を押し付けて密閉接合して前記第二の隔離室を形成し、
    前記差圧検出センサとして圧力検出ダイアフラムを有す
    る半導体差圧センサを備え、前記圧力検出ダイアフラム
    の圧力受圧方向と前記第三のダイアフラムの圧力受圧方
    向が同方向になるように構成し、前記半導体差圧センサ
    をシール金具により保持し、前記差圧伝送器を構成する
    受圧部材と該シール金具との接合部は、大気圧方向に沿
    って接合径が小さくなり、その同軸の延長上に前記半導
    体センサの出力を正規化する増幅器との接合部を有する
    単一の部材で構成されていることを特徴とする差圧伝送
    器。
  2. 【請求項2】請求項第1項の差圧伝送器において、前記
    第一の受圧室を形成する前記差圧伝送器の受圧部材によ
    り、前記第一の測定流体の圧力を前記第一のダイアフラ
    ムに導圧する第一の測定流体受圧室を構成し、かつ前記
    第二の受圧室を形成する前記差圧伝送器の受圧部材によ
    り、前記第二の測定流体の圧力を前記第二のダイアフラ
    ムに導圧する第二の測定流体受圧室を構成し、前記第
    一,第二の測定流体受圧室に前記第一,第二の測定流体
    圧力を伝達する配管と接合する第一,第二の導圧口を設
    けたことを特徴とする差圧伝送器。
  3. 【請求項3】請求項第1項の差圧伝送器において、前記
    第一,第二の測定流体受圧室を形成する受圧部材に前記
    導圧口と異なる開口部を一つ以上設けたことを特徴とす
    る差圧伝送器。
  4. 【請求項4】請求項第3項の差圧伝送器において、前記
    開口部を前記第一,第二のダイアフラムに対向する位置
    に設けたことを特徴とする差圧伝送器。
  5. 【請求項5】請求項第4項の差圧伝送器において、前記
    開口部を前記導圧口に対向する位置に設けたことを特徴
    とする差圧伝送器。
  6. 【請求項6】請求項第1項の差圧伝送器において、前記
    第三のダイアフラムの接合部以外の箇所を前記隔離室を
    形成する部材とは別の部材にて押し付け、前記部材は前
    記隔離室を形成する部材にて押し付けられ、前記受圧部
    材本体とねじ接合にて固定され、その端部を溶接にて封
    止されていることを特徴とする差圧伝送器。
  7. 【請求項7】請求項第1項の差圧伝送器において、前記
    第三のダイアフラムの接合部以外の箇所を前記隔離室を
    形成する部材にて押し付け、前記受圧部材本体の円周面
    にて溶接にて固定,封止されていることを特徴とする差
    圧伝送器。
  8. 【請求項8】請求項第1項の差圧伝送器において、前記
    第三のダイアフラムの接合部以外の箇所を前記隔離室を
    形成する部材にて押し付け、前記受圧部材本体の円周面
    にて溶接にて固定,封止され、その同軸延長上に前記部
    材を押し付けるもう一つの部材を有し、前記部材は前記
    受圧部材本体とねじ接合にて固定され、その端部を溶接
    にて封止されていることを特徴とする差圧伝送器。
  9. 【請求項9】請求項第2項の差圧伝送器において、前記
    第一,第二のダイアフラムに導圧する第一,第二の測定
    流体受圧室は前記差圧伝送器の受圧部材本体とねじ接合
    部を有する部材とで接合され、かつその端部で溶接によ
    り封止されて形成されていることを特徴とする差圧伝送
    器。
  10. 【請求項10】請求項第9項の差圧伝送器において、前
    記部材に前記第一,第二の受圧室の反対面側に第三,第
    四の受圧室を形成する微小な空間部と、この空間部と連
    通する微***とを有し、前記差圧伝送器の受圧部材本体
    とねじ接合部を有する部材とで接合され、かつその端部
    で溶接により封止されて形成されていることを特徴とす
    る差圧伝送器。
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WO2023139919A1 (ja) * 2022-01-20 2023-07-27 日本電産コパル電子株式会社 圧力センサ

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