JPH08500347A - 1,1,2−トリクロロトリフルオロエタンの異性化方法 - Google Patents

1,1,2−トリクロロトリフルオロエタンの異性化方法

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JPH08500347A JP6505350A JP50535094A JPH08500347A JP H08500347 A JPH08500347 A JP H08500347A JP 6505350 A JP6505350 A JP 6505350A JP 50535094 A JP50535094 A JP 50535094A JP H08500347 A JPH08500347 A JP H08500347A
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Abstract

(57)【要約】 接触異性化によるCCl3CF3の製造方法が開示されている。本件方法は、(1)0.8m2/gを超える表面積を有する微粉化した無水三塩化アルミニウムを三塩化アルミニウム1gあたり少なくとも約10gのCCl2FCClF2で擾乱しながら処理して活性化し;(2)(i)追加量のCCl2FCClF2を上記の活性化した触媒と撹拌しながら混合して初期の異性化度を得、(ii)クロロフルオロカーボンと触媒との混合物を約20℃の温度にまで擾乱しながら冷却してCCl3CF3と約400ppm以下のCCl2FCClF2とを含有する生成物を得る方法により上記の追加量のCCl2FCClF2を異性化する各段階を含むものである。

Description

【発明の詳細な説明】 1,1,2-トリクロロトリフルオロエタンの異性化方法発明の分野 本発明は活性化した三塩化アルミニウム触媒を用いる方法に、より特定的には この種の触媒の存在下におけるクロロフルオロカーボンの異性化に関するもので ある。発明の背景 クロロフルオロカーボンは冷媒およびエアロゾルとして広く使用されている。 種々のクロロフルオロカーボンの大気への放出に関して関心が持たれるようにな っている。その損なわれていない成層圏に到達する能力のために、CCl2CF2 (CFC-12)およびCCl3F(CFC-11)のいかなる広範な放出をも消滅さ せるための努力が既に始められている。近年、オゾン破壊に寄与する潜在的能力 が有意に低いと考えられるパーフルオロカーボン、ヒドロフルオロカーボンおよ びヒドロクロロフルオロカーボンの使用に焦点を当てた注意が増加している。冷 媒工業に特に関心が持たれるものは、ヒドロフルオロカーボンの1,1,1,2-テトラ フルオロエタン(HFC-134a)である。HFC-134a は、中間体の 1,1,1-ト リクロロフルオロエタン(CFC-113a)および1,1,1,2-テトラフルオロジクロ ロエタン(CFC-114a)から誘導することができる。さらにこれらの中間体は 、それぞれ容易に入手し得る、化学的により対称性のクロロフルオロエタンであ る 1,1,2-トリクロロトリフルオロエタン(CFC-113)および 1,1,2,2-テトラ フルオロジクロロエタン(CFC-114)の異性体である。 三塩化アルミニウムを用いる処理によるこれらのより対称性のクロロ フルオロエタンの異性化には、当該技術において十分な資料が提供されている。 たとえば米国特許第4,925,993号は、CFC-112またはCFC-113を活性三塩化 アルミニウム触媒と接触させてCFC-112(すなわちCCl2FCCl2F)をC FC-112a(すなわち CCl3CClF2)に、またはCFC-113をCFC-113 aに異性化する方法を開示している。この触媒は、選択された金属の存在下にク ロロフルオロカーボンを無水三塩化アルミニウムと接触させて製造する。報告に よれば、生成物の混合物中の異性化されていないクロロフルオロエタンの量は45 0ppm未満に維持することができ、触媒は18サイクルにわたって使用することがで きる。 高純度のCFC-113aは、高純度1,1,1,2-テトラフルオロエタン(HFC-134 a)の製造用の有利な出発物質である。より特定的には、CFC-113aはHFと 反応させてCFC-114aを与えることができ、これはさらにヒドロ脱塩素してH FC-134aにすることができる。出発物質中のかなりの量のCFC-113の存在は 、異性体分離工程を使用しない限り、基本的に有意の量の1,1,2,2-テトラフルオ ロエタン(HFC-134)を含有するHFC-134a生成物の製造につながるであろ う。多くの応用面に関して、HFC-134a生成物中の有意の量のHFC-134の存 在が生成物の物理的性質および化学的性質を変化させ得ることが見いだされてい る。したがって、無視し得る量の(すなわち約500ppm以下の)異性化されていな い出発物質を有するのみのCFC-113a生成物を得るためのより効率的な異性化 法を開発することに関心が存在する。発明の概要 本発明は、1,1,1,2-テトラフルオロエタンの望ましいクロロフルオロエタン中 間体を製造すための異性化方法を提供する。本件方法は、(1)約0.8m2/g以上の表 面積を有する微粉化した無水三塩化アルミニウムを三塩化アルミニウム1gあた り少なくとも約10gのCCl2FCClF2で擾乱しながら処理して活性化し;(2) (i)追加量のCCl2FCClF2を上記の活性化した触媒と擾乱しながら混合し て初期の異性化度を得、(ii)クロロフルオロカーボンと触媒との混合物を約20℃ の温度にまで擾乱しながら冷却してCCl3CF3を含有する生成物を得ることに より、上記の追加量のCCl2FCClF2を異性化する各段階を含むものである 。生成物中の異性化されていないCCl2FCClF2の量は一般には約400ppm未 満である。図面の簡単な記述 図1は、約0.27m2/gの表面積を有するAlCl3から製造した触媒に関するC FC-113a生成物中の異性化されなかったCFC-113の、異性化サイクル数の関 数としての点描である。 図2は、約0.39m2/gの表面積を有するAlCl3から製造した触媒に関するC FC-113a生成物中の異性化されなかったCFC-113の、異性化サイクル数の関 数としての点描である。 図3は、約0.85m2/gの表面積を有するAlCl3から製造した触媒に関するC FC-113a生成物中の異性化されなかったCFC-113の、異性化サイクル数の関 数としての点描である。 図4は、約0.95m2/gの表面積を有する微粉化されたAlCl3から製造した触 媒に関するCFC-113a生成物中の異性化されなかったCFC-113の、異性化サ イクル数の関数としての点描である。詳細な記述 本発明はCCl2FCClF2出発物質の接触異性化方法を提供する。本件方法 は有利な活性化されたAlCl3触媒を使用する。この異性化触媒は、微粉化さ れた無水三塩化アルミニウムをCCl2FCClF2で処理することにより、工程 内で(すなわち、異性化に使用するものと同一の反応器内で)活性化することが できる。処理中は擾乱(たとえば撹拌)を与えるべきである。微粉化は機械的な 粉末化を包含し、粉砕、ボールミル処理、ロッドミル処理または磨砕のような通 常の操作を用いて実行することができる。典型的には、微粉化された無水三塩化 アルミニウムは以下の諸性質を有する:材料の80%を超えるものが100メッシュ の網(ふるいの開口部0.149mm)を通過するような粒子寸法;30ppm未満の鉄;0. 3%未満の揮発性物質;25ppm未満の遊離のアルミニウム;200ppm未満の水不溶解 物;および99.6%を超える塩化アルミニウム純度。いずれの場合にも、微粉化の のちにはAlCl3は約0.8m2/gを超える表面積(周知の、窒素、たとえば30%の 窒素と70%のヘリウムとの気体混合物を用いる一点BET法により測定した値) を有するべきである。好ましくは、本件AlCl3は活性化後に、還流条件下で の沸点において少なくとも0.10分-1の一次速度定数を与えるのに十分なほど微粉 化されている。活性化中に使用するクロロフルオロカーボンの微粉化無水三塩化 アルミニウムに対する重量比は、典型的には約10:1ないし約300:1であり、 好ましくは約20:1ないし70:1であり、最も好ましくは約50:1である。 三塩化アルミニウムは、CFC-113を使用する場合には好ましくは約47℃ない し約52℃の範囲内の温度で活性化する。たとえば微粉化 AlCl3とCCl2FCClF2との混合物は、撹拌しながら還流下の沸点(約4 8℃)に4時間加熱することができる。CFC-113の急速な反応に起因する過熱 は、活性化中に脱熱剤および反応速度を制限するための希釈剤としてのCFC-1 13aを(たとえば約1.5:1のCFC-113a対CFC-113の比率で)用いて制御 することができる。ついで、この混合物を撹拌しながら20℃にまで冷却し、この 点で撹拌を停止することができる。触媒が反応容器の底に沈着したのちに、上澄 液を反応容器から傾瀉することができる。一般には、少量の(典型的には約10な いし約20重量%の)クロロフルオロカーボンが活性化された触媒とのスラリーと して保持される。 異性化には、活性化された三塩化アルミニウム誘導体を追加のCClFCCl F2と接触させる。典型的には触媒接触中撹拌を使用する。活性触媒を含有する 触媒スラリーを異性化のために新しい容器に移送することもでき、異性化する追 加のCCl2FCClF2を新しく活性化した触媒を含有する容器に直接添加する こともできる。 触媒の活性化と異性化とに使用する1個または複数個の反応容器は、ガラス( たとえばガラス内張り反応器)または炭素鋼のようないかなる化学的に抵抗性の 材料のものであってもよい。望ましくない金属のような汚染物質を反応混合物中 に浸出させる反応器材料は、好ましくは回避する。 望ましい反応速度を達成するには、異性化を最初は撹拌しながら少なくとも約 47℃の温度で実施する。好ましくは、初期温度は約47℃ないし52℃(すなわちC Cl2FCClF2の沸点またはその近傍)である。初期の異性化度を達成したの ちに反応混合物を約20℃に冷却し、 反応容器内のCCl2FCClF2の量が400ppm未満に、好ましくは、特に商業的 な生産には約350ppmまたはそれ以下(たとえば約320ppm)になったところで異性 化を停止させる。触媒活性、反応温度および触媒濃度は、好ましくは所望の異性 化度が約0.25ないし約4時間で、最も好ましくは約0.5時間で達成されるように 制御する。 異性化ののちに撹拌を停止し、生成物の混合物から触媒を分離(たとえば触媒 を反応器の底に沈着させ、液体生成物を吸引取出しまたは傾瀉して)する。つい で、当業者には周知の技術、たとえば蒸留により、有機相中の他の化合物(たと えば不均化生成物等の反応の副生成物)からの異性化生成物の分離を行う。通常 は、生成物の混合物の10ないし20重量パーセントが触媒とのスラリーとして保持 される。 本件触媒は、その活性が望ましくないほど低くなるまで再使用することができ る。本件触媒は、スラリー化した触媒に取り出した生成物の混合物と重量でほぼ 等量の新しいクロロフルオロカーボンを添加して再使用することができる。クロ ロフルオロカーボンの各バッチに使用する初期の三塩化アルミニウム触媒に対す る重量比は、典型的には約30:1ないし約70:1である。有機相からの生成物の 分離は、一連の異性化工程から取り出した有機相の貯槽を用いてまとめて行うこ とも、沈着した触媒から取り出した生成物の混合物について単独に行うこともで きる。 触媒寿命は商業的には反応速度と同様に重要な問題であり得る。驚くべきこと には、触媒を仕様規格(たとえば20℃においてCFC-113が約400ppm以下)に適 合する生成物の製造に使用し得るバッチ試行の数で示した触媒の寿命は微粉化し た触媒前駆体の表面積とともに増大する。 典型的には、本発明記載の触媒はAlCl31kgあたり少なくとも約500kgのC FC-113の異性化に使用することができる。冷却前(たとえば約47℃またはそれ 以上の初期の異性化温度から冷却する前)の異性化速度は、典型的にはAlCl3 1kgあたり毎時少なくとも約10kgのCFC-113である。異性化中にAlCl3 1gあたり約50gのCFC-113までの重量比(たとえばAlCl31gあたり20ない し40gのCFC-113)で使用する場合には、本件触媒は好ましくは少なくとも約3 0の異性化サイクル(すなわち30バッチの新しいCCl2FCClF2の異性化) に;最も好ましくは、特に商業的な生産には少なくとも約70の異性化サイクル( たとえば約140サイクル、またはさらに多くの)に使用する。好ましくは、本件 触媒はAlCl31kgあたり少なくとも約1000 kgのCCl2FCClF2の、最も 好ましくは、特に商業的な生産にはAlCl31kgあたり少なくとも約4000kgの CCl2FCClF2(たとえばAlCl31kgあたり約5000kgの、またはそれ以 上のCCl2FCClF2)の異性化に使用する。好ましくは、冷却前のCCl2 FCClF2の異性化速度は AlCl31kgあたり毎時少なくとも約25kgの上 記のクロロフルオロカーボンである。 本件異性化は通常は大気圧で進行するが、無水三塩化アルミニウムとある種の クロロフルオロカーボン、たとえばCCl2FCClF2との間の自触媒反応が高 度に発熱的であり得、また、特に断熱条件下での高温において熱制御の問題が存 在し得るので、本件方法を適当な圧力容器内で実施することもできる。最も活性 な、長寿命の触媒を得るには、触媒の過熱を防止するための妥当な熱除去が望ま しい。 CCl2FCClF2出発物質の異性化により製造される生成物はCC l3CF3の高純度の組成物である(すなわち、製造された生成物が基本的に、C Cl2FCClF2の含有率が約400ppm以下であるCCl3CF3よりなるものであ る)。 本発明の実施態様は、以下の非限定的な実施例によりさらに説明される。実施例1 反応速度の研究CCl2FCClF2(CFC-113)の異性化 A.触媒の活性化 250mlのエルレンマイヤーフラスコにホットプレート/撹拌機、テフロン(Tef lonR)(ポリテトラフルオロエチレン)製撹拌棒、テフロンR製スリーブ、テフ ロンR被覆隔膜の蓋を付けた導入部、窒素導入管付きの凝縮器、およびテフロンR 製止栓付きの250mlの添加ロートを装着し、クライトックス(KrytoxR)(過フッ 素化ポリエーテル)製のオイブバブラーに連結した。全てのガラス器具を使用前 に炉乾燥した。このエルレンマイヤーフラスコを乾燥窒素でフラッシュし、ガラ ス製止栓を閉じた。このフラスコに、窒素充填乾燥箱中でΛlCl3(1.0g)を 負荷した。このフラスコのガラス止栓を閉じて乾燥箱から取り出し、N2でパー ジした還流凝縮器と添加ロートとを迅速に取り付けた。細いワイヤ(1/32"、0.79 mm)の熱電対を隔膜を通して挿入し、反応系の上記空間に位置させた(若干の実 験では熱電対を熱源に挿入した)。窒素導入部を通して連続的、かつ十分なN2 パージを維持した。低温浴中の10℃に保った水を凝縮器を通して循環させた。添 加ロートに270g(約170ml)の高純度CFC-113を負荷した。撹拌速度を500rpm に設定し、N2パージを減少させて系を出るバブル速度を低下させた。添加のの ち(10-20分)に、加熱を85℃に設定し、時刻と温度とを記録した。混合物を加 熱して還流下で沸騰させた(時間は触媒の活性に応じて変化させ得る)。還流が 凝縮器チップを通して流出する一定流となったところで隔膜を通して蒸気を試料 採取した。これを活性化の出発点として記録した。反応系から妥当な時間間隔で 試料採取して転化曲線を得;各点および時間を四捨五入で1/10分まで記録した。 気相GC分析により測定して、反応系の組成が有意には変化しなくなったところ で反応を停止させた。 B.異性化方法 18ゲージの針と50mlの注射筒とを用いて反応器から液体の大部分を取り出し、 CFC-113 270gの追加の負荷を反応器に添加し、上記の方法を繰り返した。 C.反応速度 標準的な市販のAlCl3と微粉化したAlCl3との双方を含む一連のAlC l3試料を用いて上記の活性化反応および異性化反応を実施した。全ての微粉化 したAlCl3試料が、材料の80%が100メッシュの網(ふるいの開口部0.145mm )を通過するような粒子寸法を有していた。それぞれのAlCl3試料の表面積 は、マイクロメトリクス・デソーブ(Micrometrics Desorb)2300B系中でヘリ ウム流を用いて約1グラムの試料を室温で脱気し、30%の窒素と70%のヘリウム との混合気体を有するマイクロメトリクス・フローソーブ(Flowsorb)II 2300 系で吸着および脱着を測定する標準BET窒素収着法を用いて測定し、表面積を 計算した。 各試料につき、第1の異性化に関してCCl2FCClF2(CFC-113)のC Cl3CF3(CFC-113a)への転化の一次速度定数を測定し、結果を表1に示 した。このデータは、表面積の大きな触媒前駆体で異性化速度が速いことを示し ている。さらに、微粉化したAlCl3が常に標準AlCl3より良好な(すなわ ちより速い)結果を得ている。 実施例2 触媒寿命の研究CCl2FCClF2(CFC-113)の異性化 A.触媒の活性化 上記の改良エルレンマイヤーフラスコを乾燥窒素でフラッシュした(隔膜を付 けて)。フラッシュ中に、フラスコの止栓を迅速に閉じて、ガラスビン、大口径 ガラスロートおよびスクピュラを有するガラス乾燥箱に入れた。少量のAlCl3 をビンに入れて内壁を被覆した。また、若干のAlCl3をロートの壁の被覆に も使用した。被覆したガラスビン内でAlCl3を秤量し、ついで約5.4gをロー トを通して反応フラスコに移した。このフラスコの止栓を迅速に閉じ、乾燥箱か ら取り出した。 装置を穏やかな速度のN2で掃引しながらフラスコの止栓を迅速に開き、上記 の凝縮器の底に取り付けた。ついでN2流を低速に減速した。CFC-113(約270 gのCCl2FCClF2)を添加ロートに添加した。凝縮器の冷却水を中-高速で 流し始め、ホットプレートを回転させることなく、磁気撹拌機を300rpmで始動さ せた。 約10分かけて撹拌しながらCCl2FCClF2を添加した。この触媒活性化工 程では有意の発熱はなかった。添加後、この混合物を加熱して48-52℃で撹拌を 継続しながら還流下で沸騰させた。この混合物を穏やかな沸騰状態で4時間撹拌 し、ついで、撹拌しながら25℃に冷却し、この点で撹拌を停止した。 B.異性化工程 触媒がフラスコ内で沈着したのちに、真空フラスコを用いて透明な有機液体を 皮下用針で取り出した。添加ロートに新しいCCl2FCClF2を再充填した。 撹拌機を300rpmで始動させ、CCl2FCClF2を中程度の速度で、約10ないし 15分かけて添加した。この混合物は通常は添加中に沸点に達した。添加が完了し たのち、この混合物を撹拌しな がら20℃に冷却した。撹拌を停止させ、有機液体が透明になるまで触媒を沈着さ せた。有機液体の一部をガスクロマトグラフィーで分析した。 C.触媒寿命 微粉化されていない塩化アルミニウムの3種の異なる試料(それぞれ0.27、0. 39および0.85m2/gの表面積)と微粉化した塩化アルミニウムの1種の試料(0.95 m2/gの表面積)とを、それぞれ一連の継続的な異性化サイクルに使用し、CFC -113a生成物中のCFC-113の濃度(ppm)を監視した。それぞれの試料に関す る生成物中のCFC-113の濃度は、図1ないし4にサイクル数Cの関数として示 してある。それぞれのAlCl3試料の表面積は、上の実施例1に記述した標準 BET窒素収着法を用いて測定した。 実施例1および2は、多くのバッチ試行を通じて明らかに、本発明記載の触媒 が高度に活性である(異性化速度に示されるように)のみならず、また高品質の 生成物をも製造することを示している。 これらの実施例は、本発明の特定の具体例を説明する役割を果たしている。他 の具体例は、ここに開示した本発明の明細書および実施態様を考慮すれば、当業 者には明らかになるであろう。本発明の新規な概念の精神および範囲から逸脱す ることなく、改良および変更がなされ得ると理解される。さらに、本発明が本件 明細書中に説明した特定の配合および実施例に限定されるものではなく、以下の 請求の範囲の範囲内に入るその改良された形態をも包含すると理解される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(1)約0.8m2/g以上の表面積を有する微粉化した無水三塩化アルミニウムを 三塩化アルミニウム1gあたり少なくとも約10gのCCl2FCClF2で擾乱しな がら処理して活性化し、 (2)(i)追加量のCCl2FCClF2を上記の活性化した触媒と撹拌しながら混 合して初期の異性化度を得、(ii)クロロフルオロカーボンと触媒との混合物を約 20℃の温度にまで擾乱しながら冷却してCCl3CF3と約400ppm以下の CCl2 FCClF2とを含有する生成物を得る方法で上記の追加量のCCl2FCClF2 を異性化する 各段階を含む、式CCl3CF3化合物の製造方法。 2.活性化に使用する反応器がガラス製または炭素鋼製であり;異性化に使用 する反応器もガラス製または炭素鋼製であることを特徴とする請求の範囲1記載 の方法。 3.上記の異性化触媒を異性化に使用するものと同一の反応器内で活性化する ことを特徴とする請求の範囲1記載の方法。 4.上記の反応器がガラス反応器であることを特徴とする請求の範囲3記載の 方法。 5.上記の反応器が炭素鋼反応器であることを特徴とする請求の範囲3記載の 方法。 6.上記の異性化を最初に少なくとも約47℃の温度で実施し、冷却前の異性化 速度がAlCl31kgあたり少なくとも毎時約10kgのCCl2FCClF2である ことを特徴とする請求の範囲1記載の方法。 7.AlCl31kgあたり少なくとも約500kgのCCl2FCClF2を異性化す ることを特徴とする請求の範囲1記載の方法。 8.上記の触媒をCCl2FCClF2の異性化の間AlCl31gあたり約50g までのCCl2FCClF2の重量比で使用し、かつ、上記の触媒を少なくとも約 30回の異性化サイクルの間使用することを特徴とする請求の範囲1記載の方法。 9.上記のAlCl3を活性化後に還流条件下での沸点において少なくとも 0. 10分-lの一時速度定数を得るのに十分なほど微粉化することを特徴とする請求の 範囲1記載の方法。 10.AlCl31kgあたり少なくとも約1000kgのCCl2FCClF2を異性化 することを特徴とする請求の範囲1ないし9のいずれかに記載されている方法。
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