JPH0849736A - ディスクブレーキの分割型キャリパ - Google Patents

ディスクブレーキの分割型キャリパ

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JPH0849736A
JPH0849736A JP6185844A JP18584494A JPH0849736A JP H0849736 A JPH0849736 A JP H0849736A JP 6185844 A JP6185844 A JP 6185844A JP 18584494 A JP18584494 A JP 18584494A JP H0849736 A JPH0849736 A JP H0849736A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分割型キャリパの部品点数、重量の軽減を図
る。 【構成】 インナーフレーム14とアウターパッド16
とからなるキャリパ18において、アウターパッド16
の裏金34を金属板のプレス加工品とし、曲げ変形を防
止するために幅方向両側を直角に折り曲げる。裏金34
には、ライニング30をじかに接合する。インナーフレ
ームに対し、従来では鋳物のアウターフレームを取り付
けていたが、金属板プレス加工品のアウターパッド16
を取り付けるようにしたため、重量が軽くなると共に、
部品点数が少なくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、四輪自動車や二輪自動
車等の車両に搭載されるディスクブレーキの分割型キャ
リパに係り、特に、部品点数の低減及び軽量化を図った
ディスクブレーキの分割型キャリパに関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクブレーキ用のキャリパにピンス
ライドタイプと呼ばれるキャリパがある。このピンスラ
イドタイプのキャリパには、フレームタイプ(例えば、
実開平5−27367号公報、特開昭62−11812
8号公報等)とフィストタイプとがある。
【0003】フレームタイプのキャリパは、高剛性で、
ブレーキパッドの出し入れが行い易いという利点があ
る。このフレームタイプのキャリパは、一般にインナー
フレーム(シリンダ部を備えた側)とアウターフレーム
とに分割される分割型キャリパである。フレームタイプ
のキャリパを分割する理由は、フレームタイプのキャリ
パが枠状を呈しているため、分割しなければシリンダ部
の加工が困難となるためである。
【0004】図12(A)及び(B)に示すように、デ
ィスクブレーキのフレームタイプの分割型キャリパ10
0は、ディスクロータ102の外側を跨ぐブリッジ部1
04から、ディスクロータ102の両側部にインナーフ
レーム100Aとアウターフレーム100Bとに2分割
され、これらインナーフレーム100Aとアウターフレ
ーム100Bとを、ブリッジ部104の接合面にディス
クロータ102の軸方向へ挿通される複数の連結ボルト
106によって結合している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このフレー
ムタイプの分割型キャリパ100は、鋳造されたもので
あり、分割のため鋳物部品が多く、重量的にも不利であ
る。したがって、加工工数、組み付け工数等も多く必要
とする。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、部品点数、重
量の軽減を図り、これによって加工工数及び組み立て工
数等の低減をも図ることのできるディスクブレーキの分
割型キャリパを提供することが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のディス
クブレーキの分割型キャリパは、車体にフローティング
支持される基部と前記基部に一体的に設けられてディス
クロータを跨ぐ一対のブリッジ部とを有したインナーフ
レームと、前記ディスクロータに押圧される摩擦材と前
記摩擦材を支持する金属板とから構成され、ブリッジ部
の一端に連結するように連結手段によって取り付けられ
るアウターフレームと、を備えたことを特徴としてい
る。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のディスクブレーキの分割型キャリパにおいて、
前記連結手段の挿通する挿通部を有し前記連結手段の締
結により前記アウターフレームに取り付けられてブレー
キ鳴きを防止する鳴き防止手段を設けたことを特徴とし
ている。
【0009】
【作用】請求項1に記載のディスクブレーキの分割型キ
ャリパによれば、インナーフレームは基部が車体にフロ
ーティング支持される。基部に一体的に設けられるディ
スクロータを跨ぐ一対のブリッジ部の一端に連結するよ
うに、連結手段によってアウターフレームが取り付けら
れる。これによって、ブリッジ部の先端部同士がアウタ
ーフレームによって連結され、枠状の分割型キャリパが
完成する。
【0010】このアウターフレームは、強度を支持する
部分が金属板から構成されるため、同じ強度を有する鋳
物のアウターフレームに比較して重量が軽くなる。
【0011】また、請求項2に記載のディスクブレーキ
の分割型キャリパでは、鳴き防止手段の挿通部に連結手
段を挿通し、この連結手段を締結することによって鳴き
防止手段がアウターフレームに取り付けられる。ブレー
キ操作によりディスクロータに摩擦材が押圧された際に
生じるアウターフレームのブレーキ鳴き(振動)は、鳴
き防止手段によって減衰される。
【0012】
【実施例】本発明の第1実施例を図を参照して説明す
る。
【0013】図1に示すように、ディスクブレーキ10
は、回転するディスクロータ12、インナーフレーム1
4とアウターフレームとしてのアウターパッド16とか
らなるキャリパ18、及びインナーパッド20を備えて
いる。
【0014】インナーフレーム14は、ディスクロータ
12の1側部で、図示しない車体に固設されるキャリパ
マウンティングに一対の摺動ピン(共に図示せず)を介
してフローティング可能に片持ち支持されており、この
摺動ピンに沿ってスライドするようになっている。
【0015】インナーフレーム14は、摺動ピンに支持
される基部14Aと、この基部14Aの両側に一体に設
けられディスクロータ12を跨ぐ一対のブリッジ部14
Bとを備えた略コ字状を呈した鉄等の鋳造品である。
【0016】基部14Aには、ディスクロータ12側の
中央に開口するシリンダ孔22と、このシリンダ孔22
に内挿されるコップ状のピストン24と、シリンダ孔2
2の底部に画成される液室26と、この液室26へ昇圧
した作動液を導入するための図示しないインレットポー
ト及び作動液中のエアを排出するためのブリューダスク
リュ等が設けられている。
【0017】一対とされたブリッジ部14Bの先端部は
各々機械加工されており、中央にはネジ穴28が加工さ
れている。
【0018】インナーフレーム14の図示しないインレ
ットポートは、図示ない公知の液圧マスターシリンダー
にブレーキホースを介して接続され、ブレーキ操作で液
圧マスタシリンダに発生した圧液を液室26へ導入する
ようになっている。この液室26へ圧液が導入される
と、ピストン24がシリンダ孔22をディスクロータ1
2側へ前進する。
【0019】インナーパッド20は、周知のようにライ
ニング30と鋼板等からなる裏金32とを接合して構成
したものである。
【0020】一方、アウターパッド16は、裏金34と
ライニング30とを接合して構成したものである。アウ
ターパッド16の裏金34は、金属板(例えば鋼板等)
のプレス加工品であり、曲げ変形を防止するために幅方
向両側が直角に折り曲げられている。
【0021】なお、裏金34の長手方向両端部近傍に
は、インナーフレーム14に加工されたネジ穴28に対
応した位置に、ボルト挿通孔36が形成されている。
【0022】次に、キャリパ18の組み立て手順を簡単
に説明する。先ず最初に、図示しない車体に固設される
キャリパマウンティングに一対の摺動ピン(共に図示せ
ず)を介してインナーフレーム14をフローティング可
能に片持ち支持させる。なお、ピストン24は、インナ
ーフレーム14のシリンダ孔22に予め挿入しておく。
【0023】次に、アウターパッド16を2本の連結ボ
ルト38(連結手段)でインナーフレーム14のブリッ
ジ部14Bに取り付ける。
【0024】次に、基部14Aとディスクロータ12と
の間の所定位置に、インナーパッド20を図示しない係
止スプリングと共に挿入して取り付ける。
【0025】なお、組み立てが終了したら、ブリューダ
スクリュを緩め、作動液中のエアを排出する。
【0026】このようにして組み立てられたディスクブ
レーキ10では、図示しないブレーキペダルが操作さ
れ、液室26へ圧液が導入されると、ピストン24がシ
リンダ孔22をディスクロータ12側へ前進してインナ
ーパッド20をディスクロータ12の1側面へ押圧す
る。この反作用により、インナーフレーム14が図示し
ない摺動ピンに案内されされながらディスクロータ12
側とは反対側へ移動し、対向するアウターパッド16の
ライニング30がディスクロータ12の他側面に押圧さ
れ、制動作用が行われる。
【0027】次に、本実施例のキャリパ18と従来例の
キャリパとの比較を以下の表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】上記表1を詳しく説明すると、アウターパ
ッドとインナーフレームとを連結する機械加工面の数が
従来よりも少なくできた理由は、本実施例では、アウタ
ーパッド16を平面を得ることのできる鋼板等のプレス
成形品としたためである(アウターパッド16では、ブ
リッジ部14Bの先端部が当たる部分を加工する必要が
無い)。
【0030】連結ボルト38が短くできた理由は、従来
例では、図2に示すように、連結ボルト106を挿通す
るボルト挿通孔108が鋳物(インナーフレーム100
A)に形成されていたため、強度上の問題で孔付近の鋳
物の厚さを薄くできなかったためである。一方、本実施
例では、図1に示すように、連結ボルト38を挿通する
ボルト挿通孔36は、鋳物に比較して強度のある鋼板に
形成されているので、ボルト挿通孔36の長さは当然短
く、したがって連結ボルト36の長さを短くできる。
【0031】また、重量を軽くできる理由としては、同
じ強度を得るには鋼板で作製した方が鋳物で製作するよ
りも軽くできる理由による。即ち、従来では、アウター
側で使用していた金属板はライニング30を支持する役
目をしており、鋳物のアウターフレームが強度部材の役
目をしていたが、本実施例では、アウターパッド16が
強度部材の役目とライニング30の支持との役目を兼用
しているためである(即ち、ブリッジ部14Bの先端同
士を互いに連結する鋳物が無くなったたため)。さら
に、連結ボルト38が短いことも理由の一つとして上げ
ることができる。
【0032】このように、本実施例では、部品点数、加
工工数の低減、連結ボルトの小型化を図ることができる
ので、製造コストを低減することが可能となる。また、
重量の低減を図ることができるので、車両のバネ下荷重
の低減、燃費の向上等にも効果がある。
【0033】[第2実施例]本発明の第2実施例を図3
及び図4にしたがって説明する。なお、第1実施例と同
一構成に関しては同一符号を付しその説明は省略する。
【0034】図3に示すように、本実施例のインナーフ
レーム14には、シリンダ孔22の近傍にボス40が形
成されている。このボス40には、アウターパッド16
に対向する側に、ボルト受け穴42が形成されている。
【0035】一方、本実施例のアウターパッド16に
は、幅方向片側の中央部に切欠44が形成され、ボルト
受け穴42に対向する位置に、ネジ孔44が形成されて
いる。
【0036】また、インナーパッド20には、片縁の中
央部に突出部20Aが形成され、突出部20Aには、ボ
ルト挿通孔46が形成されている。
【0037】図3及び図4に示すように、本実施例で
は、インナーパッド20のボルト挿通孔46に、支持ボ
ルト48の非ネジ部48Aが挿通し、支持ボルト48の
頭部48C近傍に形成されたネジ部48Bがアウターパ
ッド16のネジ孔44に螺合している。
【0038】制動操作が行われると、アウターパッド1
6は、ブリッジ部14Bを支点にしてアウターパッド1
6のディスクロータ12の軸側(矢印A方向側)が、外
方(矢印B方向)へ開く方向へ力を受ける。このため、
アウターパッド16の反対側(矢印A方向とは反対方向
側)は、逆に内側(矢印C方向)へ力を受けることにな
るが、本実施例では、支持ボルト48がこの力を受ける
ため、ブレーキ操作時のアウターパッド16の開きを防
止することができる。
【0039】なお、その他の作用効果は第1実施例と同
様である。 [第3実施例]本発明の第3実施例を図5(A)及び
(B)にしたがって説明する。
【0040】なお、前述の実施例と同一構成に関しては
同一符号を付し、その説明は省略する。
【0041】図5(A)及び(B)に示すように、本実
施例では、アウターパッド16の外面にシム50が取り
付けられている。
【0042】このシム50は、金属板の何れか片面また
は両面にエラストマー(例えばゴム等)を貼り付け(ま
たはコーティング等)したものである。
【0043】シム50には、アウターパッド16のボル
ト挿通孔36に対応する位置に、挿通部としてのボルト
挿通孔52が形成されている。
【0044】本実施例の連結ボルト54には、頭部54
A付近にネジ部54Bよりも大径とされた所定長さの非
ネジ部54Cが設けられている。
【0045】本実施例では、ブリッジ部14Bに、アウ
ターパッド16、シム50の順に重ねて連結ボルト54
で取り付けている。
【0046】連結ボルト54を締め付けることによっ
て、非ネジ部54Cとブリッジ部14Bとの間にアウタ
ーパッド16の裏金34が確実に挟持される。一方、シ
ム50は、両端付近がアウターパッド16の裏金34と
連結ボルト54の頭部54Aとの間に挟持されるが、非
ネジ部54Cがあるため、必要以上に強く挟まれること
は無い。
【0047】制動操作が行われ、ライニング30がロー
タ12(図5では図示せず)の側面に摺動すると、いわ
ゆるブレーキ鳴き(振動)を発生させる場合があるが、
本実施例では、エラストマーを設けたシム50を取り付
けたので、アウターパッド16の振動を減衰させて、ブ
レーキング時のブレーキ鳴き(振動)を防止することが
できる。
【0048】なお、連結ボルト54に非ネジ部54Cが
無い場合には、連結ボルト54の締め付けにより裏金3
4に設けたエラストマーが潰され、狙った減衰作用が低
下することがある。本実施例では、これを防止すること
ができる。
【0049】なお、シム50のボルト挿通孔36には連
結ボルト54が挿通しているので、振動によってシム5
0が脱落するようなことは無い。
【0050】なお、連結ボルト54を挿通させるシム5
0にボルト挿通孔36を設けたが、ボルト挿通孔36の
代わりに、シム50の両端部にU字状の切欠を形成して
も良い。 [第4実施例]本発明の第4実施例を図6(A)及び
(B)にしたがって説明する。なお、前述の実施例と同
一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0051】図6(A)及び(B)に示すように、本実
施例では、アウターパッド16とインナーフレーム14
のブリッジ部14Bとの間に、ブリッジ部14Bの先端
部とほぼ同じ大きさのシム60が挟持されている。
【0052】シム60には、挿通部としてのボルト挿通
孔62が形成されており、連結ボルト64の非ネジ部6
4Cがこのボルト挿通孔62を挿通している。なお、本
実施例の連結ボルト64は、図示するように第3実施例
の連結ボルト54と同一構造であるが、非ネジ部64C
の長さが長くなっている。
【0053】連結ボルト64を締め付けることによっ
て、非ネジ部64Cがブリッジ部14Bに当接するた
め、シム60が必要以上に強く挟まれることは無い。
【0054】本実施例では、アウターパッド16の振動
がインナーフレーム14へ伝達することをシム60で遮
断することができる。なお、アウターパッド16の外側
に第3実施例で説明したシム50を取り付けても良いの
は勿論である。 [第5実施例]本発明の第5実施例を図7にしたがって
説明する。なお、前述の実施例と同一構成に関しては同
一符号を付し、その説明は省略する。
【0055】本実施例のインナーフレーム14のブリッ
ジ部14Bは、先端付近の外側に機械加工面70があ
る。ブリッジ部14Bは、機械加工面70に対して直角
にネジ孔72が形成されている。
【0056】また、本実施例のアウターパッド16の長
手方向両端には、ブリッジ部14Bの機械加工面70に
対向するように各々直角に折り曲げられた取付部16A
が設けられており、この取付部16Aにボルト挿通孔7
4が形成されている。
【0057】この実施例では、取付部16Aと機械加工
面70との間にシム60が挟持されるようになってい
る。
【0058】なお、シム60のボルト挿通孔62及び取
付部16Aのボルト挿通孔74には、連結ボルト64の
非ネジ部64Cが挿通する。本実施例も連結ボルト64
を締め付けることによって、非ネジ部64Cがブリッジ
部14Bに当接するため、シム60が必要以上に強く挟
まれることは無い。
【0059】なお、シムの作用については第4実施例と
同様であるが、本実施例では、この他に取付部16Aと
機械加工面70でアウターパッド16とブリッジ部14
Bを当接させて連結固定するので、制動時、アウターパ
ッド16で発生した制動トルクの一部が取付部16Aの
面から機械加工面70の面に伝達される。そのため、前
記第1から第4実施例のように連結ボルト64によっ
て、すべての制動トルクをアウタパッド16からブリッ
ジ部14Bに伝達する必要が無くなるので、連結ボルト
64の強度を前記実施例に比して小さくすることがで
き、しかも軽量化が可能となる。なお、ブリッジ部14
Bに伝達された制動トルクは、インナーフレーム14を
介して車体に伝達される。 [第6実施例]本発明の第6実施例を図8にしたがって
説明する。なお、前述の実施例と同一構成に関しては同
一符号を付し、その説明は省略する。
【0060】本実施例のインナーフレーム14のブリッ
ジ部14Bは、先端付近の内側に機械加工面76があ
る。ブリッジ部14Bは、機械加工面76に対して直角
にボルト挿通孔78が形成されている。
【0061】また、本実施例のアウターパッド16の取
付部16Aにネジ孔80が形成されている。
【0062】この実施例でも、取付部16Aと機械加工
面70との間にシム60が挟持されるようになってい
る。
【0063】なお、ブリッジ部14Bのボルト挿通孔7
8及びシム60のボルト挿通孔62には、連結ボルト6
4の非ネジ部64Cが挿通する。本実施例では、連結ボ
ルト64を締め付けることによって、非ネジ部64Cが
アウターパッド16の取付部16Aに当接するため、シ
ム60が必要以上に強く挟まれることは無い。なお、作
用は第5実施例と同様である。
【0064】なお、前述したシム50,60は、接着タ
イプ、非接着タイプのどちらでも構わない。従来のシム
では、パッド金属板とキャリパ爪部の間に挟まれて固定
されているが、これによって潰れ発生し、減衰特性が一
定し難いという問題があった。しかし、第3実施例乃至
第6実施例では、シムに潰れが発生しないため、ゴムコ
ーティングシム、接着シムとも、コーティング剤、接着
剤そのものの効果(バネ効果、減衰効果)が表れるた
め、チューニングを簡単に行うことができる。
【0065】なお、第3実施例乃至第6実施例では、ア
ウターパッド16の振動を減衰させるためにシムを使用
したが、シム以外の対策として例えば、図9乃至図11
に示すような対策を施すこともできる。
【0066】図9に示す実施例では、アウターパッド1
6の裏金34に、マス90を取り付け、マスダンパ効果
によって振動を防止するものである。
【0067】図10に示す実施例では、アウターパッド
16の裏金34に、スプリング92を介してマス90を
取り付け、ダイナミックダンパ効果によって振動を防止
するものである。
【0068】また、図11に示す実施例では、アウター
パッド16の裏金34にカバー94を被せ、裏金34と
カバー94との間の空間部分に小粒(例えば、金属球、
砂、セラミック球等)96を適量入れ、フリクションを
使ったダンパ効果によって振動を防止するものである。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
ディスクブレーキの分割型キャリパによれば、アウター
フレームを金属板としたので、従来の鋳造品のアウター
フレームを用いたものより、鋳物の部品点数及び重量の
軽減を図れるという優れた効果を有する。また、これに
よって加工工数及び組み立て工数等の低減をも図ること
ができる。
【0070】また、請求項2に記載のディスクブレーキ
の分割型キャリパでは、鳴き防止手段をアウターフレー
ムに取り付けたので、アウターフレームのブレーキ鳴き
(振動)を減衰できるという優れた効果を有する。ま
た、アウターフレームのブレーキ鳴き、振動等を減衰で
きるので、インナーフレームへの振動伝達が減衰され、
車両ボディーへの振動が防止される。また、鳴き防止手
段の挿通部に連結手段を挿通して鳴き防止手段をアウタ
ーフレームに取り付けているので、振動による鳴き防止
手段の脱落を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るディスクブレーキの
分割型キャリパを用いたディスクブレーキの斜視図であ
る。
【図2】従来のディスクブレーキの側面図である。
【図3】本発明の第2実施例に係るディスクブレーキの
分割型キャリパの斜視図である。
【図4】図3に示すディスクブレーキの分割型キャリパ
の断面図である。
【図5】(A)は本発明の第3実施例に係るディスクブ
レーキの分割型キャリパの要部斜視図であり、(B)は
図5(A)の断面図である。
【図6】(A)は本発明の第4実施例に係るディスクブ
レーキの分割型キャリパの要部斜視図であり、(B)は
図6(A)の断面図である。
【図7】本発明の第5実施例に係るディスクブレーキの
分割型キャリパの要部斜視図である。
【図8】本発明の第6実施例に係るディスクブレーキの
分割型キャリパの要部斜視図である。
【図9】本発明の他の実施例に係るアウターフレームの
側面図である。
【図10】本発明の更に他の実施例に係るアウターフレ
ームの側面図である。
【図11】本発明の更に他の実施例に係るアウターフレ
ームの側面図である。
【図12】(A)は、従来のディスクブレーキの分割型
キャリパの斜視図であり、(B)は図12(A)に示す
ディスクブレーキの分割型キャリパの分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 ディスクブレーキ 12 ディスクロータ 14 インナーフレーム 14A 基部 14B ブリッジ部 16 アウターパッド(アウターフレーム) 18 分割型キャリパ 30 摩擦材 34 裏金(金属板) 38 連結ボルト(連結手段) 52 ボルト挿通孔(挿通部) 62 ボルト挿通孔(挿通部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体にフローティング支持される基部と
    前記基部に一体的に設けられてディスクロータを跨ぐ一
    対のブリッジ部とを有したインナーフレームと、 前記ディスクロータに押圧される摩擦材と前記摩擦材を
    支持する金属板とから構成され、ブリッジ部の一端に連
    結するように連結手段によって取り付けられるアウター
    フレームと、 を備えたことを特徴とするディスクブレーキの分割型キ
    ャリパ。
  2. 【請求項2】 前記連結手段の挿通する挿通部を有し前
    記連結手段の締結により前記アウターフレームに取り付
    けられてブレーキ鳴きを防止する鳴き防止手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキの
    分割型キャリパ。
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