JPH084819B2 - タンデム圧延機の板厚制御装置 - Google Patents

タンデム圧延機の板厚制御装置

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JPH084819B2
JPH084819B2 JP3237071A JP23707191A JPH084819B2 JP H084819 B2 JPH084819 B2 JP H084819B2 JP 3237071 A JP3237071 A JP 3237071A JP 23707191 A JP23707191 A JP 23707191A JP H084819 B2 JPH084819 B2 JP H084819B2
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JP
Japan
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plate thickness
stand
speed
rolling mill
strip
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Application number
JP3237071A
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English (en)
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JPH06210338A (ja
Inventor
淳也 早川
正樹 大塚
哲彦 岡野
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タンデム圧延機の制御
装置、特にタンデム冷間圧延機など金属ストリップを圧
延する圧延機における、自動板厚制御装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、タンデム圧延機のスタンド間およ
びその前後に設けられたストリップ速度を検出する板速
計の板速値と前段側に設置された板厚計の板厚値を用
い、マスフロー式により、各スタンド出側の板厚を目標
板厚値になるように、圧延機のロールの速度を制御する
いわゆるマスフローAGC(Automatic Ga
uge Control)は、通板後、あるいは連続圧
延においては、走間板厚変更後などに制御を開始し、事
前に設定された各スタンド出側目標値、即ちセットアッ
プ値を制御目標値としていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マスフローAGCでは次のような問題があった。たとえ
ば連続圧延時の走間板厚変更時において、材料の厚みと
か変形抵抗のバラツキ等を含め事前の設定条件(セット
アップ)と実際に通板される板との間にに誤差がある場
合、各中間スタンド出側の板厚は、必ずしも事前に設定
された板厚あるいは、その近傍の値になるとは限らな
い。このような場合に、マスフローAGCの制御が開始
されると、大きく目標値から外れた実績値を目標値に追
い込むために、急激にロール速度を制御し、結果として
スタンド間張力が大きく変動する。
【0004】この状態では圧延速度の上昇ができないば
かりか、極端な場合は「絞り込み」あるいは「破断」に
至り、圧延機の休止損失等を生じることもある。走間板
厚変更後のみではなく、通常圧延時でも、途中からマス
フローAGCを制御させる場合、各スタンド出側の実績
板厚と目標値が大きく異なる場合は前記同様の問題が生
じる。
【0005】本発明の目的は、マスフロー式AGCにお
いて、事前の設定条件と実績値が大きく異なる場合で
も、ロール周速の変動が少ないタンデム圧延機の板厚制
御装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、これらの問題
を解決するためタンデム圧延機の入側、あるいは前段ス
タンド出側のストリップ板厚hを検出する板厚検出手段
と、タンデム圧延機のi番目のスタンド出側のストリッ
プ速度Viを検出する速度検出手段と、
【0007】i−1番目のスタンド出側のストリップ板
厚hi−1,i−1番目のスタンド出側のストリップ速
度Vi−1,i番目のスタンド出側のストリップ速度V
iに応答して、板厚hiを
【0008】 hi=(hi−1)×(Vi−1)/(Vi) (1)
【0009】で求め、事前に設定された目標板厚hi0
との差△hiを
【0010】 △hi=(hi0)−(hi) (2)
【0011】で求める手段と、板厚hiの制御開始にあ
たり、求められた差△hiによって制御目標板厚hi0
をその時点での実績値に置き換えることの要否を判定す
る手段と、
【0012】置き換えの必要な場合に、該板厚目標値h
i0をその時点の実績値に置き換える手段と、
【0013】最終的に決定された板厚目標値hi0fと
実績板厚hiとの偏差△hifが0になるように、各ス
タンドのロール速度をマスフローAGCによって制御す
る手段とを含むことを特徴とするタンデム圧延機の板厚
制御装置を提供するものである。
【0014】
【作用】本発明のマスフローAGCでは、タンデム圧延
機の各スタンドの入側と出側について、ストリップの板
厚と速度の積は一定であり、各スタンドの出側目標値h
i0に対し、演算により求められる実績板厚hiとの差
△hi=hi0−hiを0とするように、スタンドのロ
ール速度を制御する。
【0015】本発明に従えば、マスフローAGC制御開
始時に、各スタンドにて出側実績値と事前に設定された
目標板厚が大きく異なる場合は、目標板厚をその時点で
の実績値に置き換えられるので、制御開始時にはロール
速度を制御するためのAGC出力はほとんどなく、以後
の制御についても比較的小さい出力で△hiを0にでき
る。
【0016】これによって、従来マスフローAGCの制
御開始時に、特に、事前に設定された目標値と実績値と
が大きく異なる場合に、実績値を目標値に追い込むため
に発生する過張力あるいは低張力への張力変動が防止で
きる。従って、自在にマスフローAGCの制御の開始、
停止を行うことができる。
【0017】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示すブロック図で
ある。圧延される鋼帯であるストリップ1は、複数のス
タンド(本実施例では4基)のST1〜ST4を順に通
過し、圧延される。このようなタンデム圧延機の板厚
(本実施例ではST1出側板厚)h1は板厚検出手段2
1によって検出される。また、ST1〜ST2間の板速
は、速度検出手段31によって検出され、さらにその速
度検出結果から、スタンド間のトラッキングが行われ
る。ある測定点A(この実績板厚をh1A)がST2に
到達した時点で、その時のST1〜ST2間の速度V1
AとST2〜ST3間の板速V2Aにより、ST2出側
板厚h2Aを
【0018】 h2A=h1A×V1A/V2A (3)
【0019】にて算出し、この演算にて求められた板厚
h2Aと事前に設定された板厚目標値h20との偏差△
h2を
【0020】 △h2=h2A−h20 (4)
【0021】にて求める。また、目標板厚と実績板厚の
相対誤差である偏差率R2を
【0022】 R2=|h2A−h20|/h20 (5)
【0023】にて求める。マスフローAGCの制御開始
時にその偏差△h2あるいは、第2スタンドの偏差率R
2について(6)式のとおり、許容範囲内外の判定を行
う(本実施例ではα2=2.5%を許容基準とする)。
【0024】 R2=|h2A−h20|/h20×100>α2(%) =2.5% (6)
【0025】偏差率R2が2.5%を越えるときには、
目標値h20を実績値に置き換える。 以上の演算およ
び判定を最終スタンドを除く各スタンドにて実施する。
各スタンドでは偏差率Riの演算などを行う。ただし、
iは最終段に対応する数を除く自然数である。
【0026】実施例を表1、表2に示す。本実施例で
は、3.6mmの原板から最終目標厚み1.224mmに圧
延する実施例を紹介する。表1において、第2スタンド
および第3スタンドの実績板厚h2A,h3Aと事前に
目標値として設定したh20,h30との差は、それぞ
れ△h2=18μm(1.0%) △h3=17μm
(1.2%)であり、この場合は、両スタンドともに許
容範囲にあるので目標値の置き換えを実施する必要はな
い。
【0027】
【表1】
【0028】一方表2の場合、第2スタンドの偏差率R
2は3.7%、第3スタンドの偏差率R3は3.5%と
なり、両スタンドとも目標値の置き換えが必要となる。
【0029】
【表2】
【0030】前記実施例を図2のフローチャートに基づ
いて説明する。ステップ2でマスフローAGCの制御を
開始するが、ステップ3の第1スタンドでは板厚計21
による板厚制御を行い板厚目標値の置き換えは行わな
い。
【0031】ステップ4で第2スタンドに至り、板速計
31と32により検出された第2スタンドの入側および
出側の速度と、板厚計21で検出された入側厚みより、
(3)式によって出側板厚を演算する。更に(4),
(5)式により第2スタンドでの偏差率R2を演算し、
許容範囲α2の範囲内にあるか否かを比較演算する。許
容範囲内にあれば当初の目標値通りで制御するが、もし
も許容範囲を外れた場合は目標値を実績値に置き換えて
制御する。
【0032】以下ステップ7と第3スタンドに至り、前
記第2スタンドと同様、偏差率R3を許容範囲α3と比
較演算することによって目標値で制御するか、実績値に
置き換えて制御するか判定する。許容範囲を外れた場合
は、前記同様ステップ9で目標値を実績値に置き換えて
制御する。ステップ10は第4スタンドと本実施例では
最終スタンドとなるので、目標値を変更することはでき
ない。
【0033】各スタンドの目標値の決定については、例
えば、△h2が(7)式のごとくプラス側即ち厚み大側
の偏差の場合は、ST1のロ−ル速度を減じ、ST2入
側の板速度をV1AからV1A’に減じ、数1すなわち
(8)式のごとく偏差△h2を0に近づける。
【0034】△h2>0 (7)
【0035】
【数1】
【0036】ここで、許容範囲として設けている許容偏
差率αは、+,−別に設定してもよい。また、比率では
なく、絶対値として設定してもよい。更に、被圧延材の
材質,厚み等の仕様により層別し、きめ細かな制御も実
施可能である。
【0037】実制御面では、制御開始後の出力量を決め
るゲインについては、その偏差、速度、開始後の時間等
の関数として追加設定が可能であり、より圧延条件の変
化の少ない安定した最適制御が行える。本発明での、許
容範囲を小さく取れば、すべての条件にて目標値の置き
換えを行うこととなる。通常X線等を厚み計として用
い、ST1前後に設置しているが、これらの厚み計によ
るAGCは、マスフローAGCとは別に制御されるの
で、これらの目標値の置き換えは行わない。さらに最終
スタンド出側の目標板厚については、本来最終的にその
板厚に圧延することが目的であり、X線等で実測され、
いかなる条件でも目標値の置き換えは行わないことはい
うまでもない。
【0038】
【発明の効果】本発明のタンデム圧延機の板厚制御装置
によって、次の様な効果が生じる。通板後、あるいは連
続圧延時の走間板厚変更後変形抵抗のバラツキ等によ
り、各中間スタンド出側の実績板厚が事前に設定した目
標厚みが大きく異なる場合に、従来システムのマスフロ
−AGCでは避けられなかった、過張力側あるいは、極
低張力側への張力変動によるところの、加速遅れあるい
は、極端な場合には、絞り込みあるいは破断等による圧
延機の休止が防止でき、圧延機の能力を高く維持でき
る。
【0039】また、通板あるいは走間板厚変更後のみな
らず、制御の開始時の圧延状態、特に張力変動が無いた
め、圧延中いつでもマスフロ−AGCの制御を開始でき
る。以上のことから、圧延機の能力を高く維持でき、か
つ、常時良好な板厚精度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】制御装置の作動を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ストリップ 4 制御装置 20,21,24 板厚計 31,32,33,34 板速計 41,42,43,44 モータ ST1,ST2,ST3,ST4 スタンド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タンデム圧延機の入側、あるいは前段スタ
    ンド出側のストリップ板厚hを検出する手段と、 タンデム圧延機のi番目のスタンド出側のストリップ速
    度Viを検出する速度検出手段と、 i−1番目のスタンド出側のストリップ板厚hi−1,
    i−1番目のスタンド出側のストリップ速度Vi−1,
    i番目のスタンド出側のストリップ速度Viに応答し
    て、板厚hi hi=(hi−1)×(Vi−1)/(Vi) で求め、事前に設定された目標板厚hi0との差△hi
    を △hi=(hi0)−(hi) で求める手段と、 板厚hiの制御開始にあたり、求められた差△hiによ
    って制御目標板厚hi0をその時点での実績値に置き換
    えることの要否を判定する手段と、 置き換えの必要な場合に、該板厚目標値hi0をその時
    点の実績値に置き換える手段と、 最終的に決定された板厚目標値hi0fと実績板厚hi
    との偏差△hifが0になるように、各スタンドのロー
    ル速度をマスフローAGCによって制御する手段を含む
    ことを特徴とするタンデム圧延機の板厚制御装置。
JP3237071A 1991-08-23 1991-08-23 タンデム圧延機の板厚制御装置 Expired - Lifetime JPH084819B2 (ja)

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JPH06210338A JPH06210338A (ja) 1994-08-02
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102008007057A1 (de) * 2008-01-31 2009-08-13 Siemens Aktiengesellschaft Regelverfahren für eine Kaltwalzstraße mit vollständiger Massenflussregelung
DE102008011275A1 (de) * 2008-02-27 2009-09-10 Siemens Aktiengesellschaft Betriebsverfahren für eine mehrgerüstige Walzstraße mit Banddickenermittlung anhand der Kontinuitätsgleichung
US9138789B2 (en) 2008-10-30 2015-09-22 Siemens Aktiengesellschaft Method for adjusting a drive load for a plurality of drives of a mill train for rolling rolling stock, control and/or regulation device, storage medium, program code and rolling mill

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JPH06210338A (ja) 1994-08-02

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