JPH0848051A - デジタル画像書き込み装置 - Google Patents

デジタル画像書き込み装置

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JPH0848051A
JPH0848051A JP18348694A JP18348694A JPH0848051A JP H0848051 A JPH0848051 A JP H0848051A JP 18348694 A JP18348694 A JP 18348694A JP 18348694 A JP18348694 A JP 18348694A JP H0848051 A JPH0848051 A JP H0848051A
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JP
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temperature
thinning
image data
black
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JP18348694A
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English (en)
Inventor
Masato Obata
正人 小幡
Tetsuo Sakurai
徹男 桜井
Kunio Kudo
邦夫 工藤
Yoichi Koide
洋一 小出
Tatsuhiko Okada
達彦 岡田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、画像密度が高くてもダウンしない
ようにすることを目的とする。 【構成】 この発明は、電源装置内部の温度を検出する
温度検出手段と、画像データ中の黒画素の累計値をカウ
ントして所定値と比較する黒データ検知手段700と、
画像データを遅延させる遅延手段707と、この遅延手
段707からLEDヘッドへの画像データに対して黒デ
ータ検知手段700の比較結果により黒画素の累計値が
所定値を越えた領域の黒画素の間引き率を温度検出手段
の検出温度に応じて変えるデータ間引き手段701とを
備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデジタル複写機などに用
いられ発光ダイオードヘッドを有するデジタル画像書き
込み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル画像書き込み装置はレーザプリ
ンタや発光ダイオード(以下LEDと呼ぶ)プリンタな
どの画像形成装置に用いられる。LEDプリンタは、レ
ーザプリンタのポリゴンミラーのような可動部がなくて
信頼性が高く、大判サイズのプリント出力を必要とする
広幅装置の場合に主走査方向に光ビームを走査するため
の光学的空間が不要で装置を小型化することができるの
で、レーザプリンタから急速に置き代ってきた。
【0003】レーザプリンタは、10mW程度の出力で
1個の光源を点灯させ、その光ビームをポリゴンミラ
ー、fθレンズ等により走査している。これに対して、
LEDプリンタは、LED素子を1画素毎に主走査方向
に所定の密度で複数個配列した1次元のLEDヘッドの
各LED素子にそれぞれ10mA程度の電流を流して発
光させている。
【0004】文字出力が主で画像密度が比較的小さいプ
リンタや、図形など線画だけを出力するプロッタは、消
費電力がさほど問題にならないので、画像密度がせいぜ
い5%〜8%程度にしか想定された設計しかされていな
い。当然、LEDプリンタにおいて、LEDヘッドに電
力を供給するDC電源についても同様で、画像密度10
0%を想定した余裕のある容量にすることは形状、コス
ト面からできなかった。
【0005】特開昭62ー28057号公報には、LE
Dヘッドを駆動するための駆動回路に入力される画信号
をカウントしてそのカウント値を基にLEDヘッドの温
度を算出し、その算出した温度データに基づいてLED
ヘッドの駆動電流を制御することによりLEDヘッドの
温度にかかわらず光量を一定に維持するものが記載され
ている。
【0006】特開昭63ー178064号公報には、単
位時間当りに点灯されたLED素子の数(画信号の数)
をカウントしてそのカウント値が所定値以上になってい
るときにLEDヘッド通電時間率を小さくしてLEDヘ
ッドの温度上昇を防ぎ、温度上昇が原因となるLEDヘ
ッドの各LED素子の特性劣化や破壊を防止する像形成
装置が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】LEDプリンタでは、
LEDヘッドに電力を供給するDC電源は、画像密度が
せいぜい5%〜8%程度にしか想定された設計しかされ
ておらず、画像密度100%を想定した余裕のある容量
にすることは形状、コスト面からできなかったので、デ
ジタル複写機に応用した場合には、例えばポスター原稿
のように黒ベタが多い(画像密度が高い)原稿を複写す
ることもあって、この時にはLEDヘッドの消費電力が
急激に多くなってLEDヘッド自体の発熱が増えたり、
LEDヘッドに電力を供給するDC電源が発熱したりす
るために、連続的複写に耐えきれずにダウンするという
不具合がある。
【0008】本発明は、上記問題点を改善し、画像密度
が高くてもダウンしないデジタル画像書き込み装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、複数個の発光ダイオード素
子を主走査方向に所定の密度で配列した1次元の発光ダ
イオードヘッドと、この発光ダイオードヘッドへのデー
タ転送、発光デューティ比を制御する制御部と、前記発
光ダイオードヘッドに所定の電力を供給する電源装置と
を有するデジタル画像書き込み装置において、前記電源
装置内部の温度を検出する温度検出手段と、画像データ
中の黒画素の累計値をカウントして所定値と比較する黒
データ検知手段と、画像データを遅延させる遅延手段
と、この遅延手段から前記発光ダイオードヘッドへの画
像データに対して前記黒データ検知手段の比較結果によ
り黒画素の累計値が所定値を越えた領域の黒画素の間引
き率を前記温度検出手段の検出温度に応じて変えるデー
タ間引き手段とを備えたものである。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載のデ
ジタル画像書き込み装置において、前記データ間引き手
段は、前記電源装置内部のスイッチング素子の表面温度
が第1の限度温度以下の場合には黒画素の間引きを行わ
ず、前記スイッチング素子の表面温度が第1の限度温度
以上で第2の限度温度以下の場合には黒画素の間引きを
前記温度検出手段の検出温度に応じて漸次高くし、前記
スイッチング素子の表面温度が第2の限度温度以上の場
合には黒画素の間引き率を100%として前記発光ダイ
オードヘッドの発光を停止させるものである。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載のデ
ジタル画像書き込み装置において、前記第1の限度温度
を80℃とし、前記第2の限度温度を125℃としたも
のである。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1記載のデ
ジタル画像書き込み装置において、前記データ間引き手
段は、黒画素の間引き率が50%以下の時には画像デー
タの間引かれる位置が孤立するように黒画素の間引きを
行い、黒画素の間引き率が50%以上の時には画像デー
タの記録する位置が孤立するように黒画素の間引きを行
うものである。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明では、電源装置内部の温度
が温度検出手段により検出され、黒データ検知手段が画
像データ中の黒画素の累計値をカウントして所定値と比
較する。画像データが遅延手段により遅延され、データ
間引き手段が遅延手段から発光ダイオードヘッドへの画
像データに対して黒データ検知手段の比較結果により黒
画素の累計値が所定値を越えた領域の黒画素の間引き率
を温度検出手段の検出温度に応じて変える。
【0014】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
デジタル画像書き込み装置において、データ間引き手段
は、電源装置内部のスイッチング素子の表面温度が第1
の限度温度以下の場合には黒画素の間引きを行わず、ス
イッチング素子の表面温度が第1の限度温度以上で第2
の限度温度以下の場合には黒画素の間引きを前記温度検
出手段の検出温度に応じて漸次高くし、スイッチング素
子の表面温度が第2の限度温度以上の場合には黒画素の
間引き率を100%として発光ダイオードヘッドの発光
を停止させる。
【0015】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
デジタル画像書き込み装置において、第1の限度温度が
80℃であり、第2の限度温度が125℃である。
【0016】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
デジタル画像書き込み装置において、データ間引き手段
は、黒画素の間引き率が50%以下の時には画像データ
の間引かれる位置が孤立するように黒画素の間引きを行
い、黒画素の間引き率が50%以上の時には画像データ
の記録する位置が孤立するように黒画素の間引きを行
う。
【0017】
【実施例】図10は請求項1〜4記載の発明を応用した
デジタル複写機の一例の概要を示す。LEDヘッドの点
灯は連続点灯ではなくてパルス点灯であり、通常はLE
Dヘッドの発光デューティ比が所定のデューティ比に設
定されていてこのデューティ比及び画像密度を考慮して
電源装置の容量が決められている。そこで、請求項1〜
4記載の発明の一実施例は、デジタル複写機からなる画
像形成装置において、LEDヘッドで書き込んでいく黒
画素をカウントしてその累計値が所定値を越えた場合
に、電源装置内部のスイッチング素子の表面温度を検出
してその表面温度に応じて画像データの間引きを行って
書き込み面積(LEDヘッドに供給する電力)を制限す
るようにしたものである。
【0018】図10に示すデジタル複写機は、原稿を読
み取る読取手段としての原稿読取装置100と、複写機
本体200とを有する。
【0019】複写機本体200は、原稿読取装置100
で読み取られた原稿画像情報を記憶する記憶手段として
の画像情報記憶装置300と、この画像情報記憶装置3
00に記憶された画像情報を転写紙に記録するための一
連のプロセスを実行するプリンタ400と、これら10
0,300,400を制御するシステム制御装置500
と、このシステム制御装置500にキー入力を行う操作
手段としての操作装置600等により構成される。
【0020】次に、図2を参照して原稿読取装置100
の構成を説明する。オペレータが原稿を挿入口1から挿
入すると、この原稿は送りローラ2〜4により搬送され
て原稿台5上を通過して排紙台6に排出される。原稿
は、原稿台5上の読取位置を通過する際に蛍光灯からな
る光源7により照明され、その反射光像がレンズ8によ
りCCD(電荷結合素子)からなる撮像素子9上に結像
されてCCD9により読み取られる。
【0021】図10に示すようにCCD9は結像された
画像情報を電気的なアナログ画像信号に変換して同期制
御回路105からのクロックに同期して出力し、このC
CD9からのアナログ画像信号は画像増幅回路101で
増幅されてA/D変換回路102により画素毎の多値デ
ジタル画像信号に変換される。シェーディング補正回路
103はA/D変換回路102からの多値デジタル画像
信号に対して光源7の光量ムラ、原稿台5の汚れ、CC
D9の感度ムラ等による歪を補正し、画像処理回路10
4はシェーディング補正回路103からの多値デジタル
画像信号をデジタル記録画像情報に変換して複写機本体
200へ出力する。読取制御回路106はシステム制御
装置500からの指令に従って読取装置100の各部を
制御する。
【0022】複写機本体200においては、画像情報記
憶装置300は画像メモリ部301を有し、画像処理回
路104からのデジタル記録画像情報が画像メモリ部3
01に書き込まれる。プリンタ400は、デジタル画像
書き込み装置401、プリンタ制御回路402、プリン
タの各部を駆動する駆動装置403を有し、デジタル画
像書き込み装置401はLED書込制御回路404と、
LEDドライバー回路405と、複数個のLED素子4
06からなるLEDヘッドとを有する。このLEDヘッ
ドは複数個のLED素子406を主走査方向に所定の密
度で配列した1次元のLEDヘッドである。
【0023】画像メモリ部301から適宜に読み出され
たデジタル記録画像情報は後述の画像データライン遅延
手段707やデータ間引き手段701、LED書込制御
回路404、LEDドライバー回路405を介して複数
個のLED素子406により赤外光に変換される。プリ
ンタ制御回路402はシステム制御装置500からの指
令に従ってLED書込制御回路404、LEDドライバ
ー回路405や駆動装置403を制御する。操作装置6
00は、操作パネル601から入力されたキー入力信号
を操作制御回路602を介してシステム制御装置500
へ出力し、操作制御回路602がシステム制御装置50
0からの入力情報を操作パネル601の表示部に表示さ
せる。
【0024】次に、図3を参照してプリンタの構成を説
明する。ドラム状感光体11は、画像情報を転写紙に記
録する画像記録時には、駆動装置403により回転駆動
されて帯電手段としてのグリッド付きスコロトロンチャ
ージャと呼ばれる帯電装置12により−850Vに一様
に帯電された後にLED素子406から赤外光がセルホ
ックレンズアレーからなる結像光学系で結像されて画像
露光がなされる。この場合、感光体11は、LED素子
406から赤外光が照射されると、光導電現象で表面の
電荷がアース側に流れて消滅する。
【0025】ここで、LED素子406は原稿画像濃度
の淡い部分(デジタル記録画像情報の非記録レベル)で
消灯して原稿画像濃度の濃い部分(デジタル記録画像情
報の記録レベル)で点灯し、感光体11の表面電位はL
ED素子406からの赤外光が照射されない部分が−8
50Vの電位のままで、LED素子406からの赤外光
が照射された部分が−100V程度の電位になって原稿
画像の濃淡に対応した静電潜像が形成される。
【0026】この感光体11上の静電潜像は現像装置1
3による負帯電のトナーの付着で現像されてトナー像と
なる。ここに、現像装置13は高圧電源から−600V
の現像バイアス電圧が印加され、感光体11は赤外光照
射部分だけにトナーが付着する。一方、ロール状の転写
紙(記録紙)が3つの給紙装置14〜16のうち選択さ
れたものから給紙ローラ17〜19により給紙されてカ
ッター20〜22により所定の長さに切断された後に送
りローラ23〜30によりレジストローラ31へ搬送さ
れ、また、手差しの転写紙が送りローラ32,33によ
りレジストローラ31へ搬送される。
【0027】レジストローラ31は感光体11上のトナ
ー像に合わせて転写紙を送出し、この転写紙は転写手段
としての転写チャージャ34により感光体11上のトナ
ー像が転写されて分離手段としての分離チャージャ35
により感光体11から分離される。この転写紙は、搬送
タンクからなる搬送装置36により搬送されて定着装置
37によりトナー像が定着され、送りローラ38〜42
により搬送されてトレイ43にコピーとして排出され
る。また、感光体11は転写紙分離後にクリーニング装
置44によりクリーニングされて残留トナーが除去され
る。このような画像記録はシステム制御装置500によ
る各部の制御により操作パネル601のスタートキーの
オンで開始されて操作パネル601のテンキーで設定さ
れたコピー枚数だけ連続的に繰り返して行われる。
【0028】次に、図4を参照して操作装置600の構
成について説明する。操作装置600は上述のように操
作パネル601と操作制御回路602を有する。操作パ
ネル601は、各種機能を指定するキー、例えば用紙サ
イズを指定する用紙サイズキー611、コピー枚数等を
指定するためのテンキー612、複写動作を開始させる
ためのスタートキー613、複写動作を停止させるため
のストップキー614、画像濃度を調整するための濃度
調整キー615、画質を調整するための画質調整キー6
16、複写倍率を変えるための変倍キー617、複写モ
ードをクリアするためのモードクリアキー618、コピ
ー枚数や変倍率、原稿挿入可等を表示するための表示部
619〜624が設けられている。
【0029】次に、デジタル画像書き込み装置401に
ついて説明する。図5は上記LED書込制御回路404
及びLEDドライバー回路405,LEDヘッドの構成
を示す。原稿読取装置100から複写機本体200に入
力された画像データは、画像メモリ部301に一旦蓄え
られ、そのまま、あるいはシステム制御装置500で編
集・加工された後に、同期信号と画素クロックに同期し
てLED書込制御回路404に入力される。LED書込
制御回路404においては、図5に示すように同時に入
力される2ライン分(nライン目とn+1ライン目)の
デジタル画像データは、1ライン分毎に画像入力部41
1を介してシフトレジスタ412,413に奇数番目
(ODD)と偶数番目(EVEN)に分割して入力さ
れ、さらに前半と後半に分割されてラインメモリ群41
4に一時的に格納される。この画像データの分割処理
は、処理時間短縮の目的で、LEDヘッドが1ライン分
の前半におけるODDの画像データと、前半におけるE
VENの画像データと、後半におけるODDの画像デー
タと、後半におけるEVENの画像データとによりLE
D素子406を発光させるように構成されているためで
ある。
【0030】ラインメモリ群414に格納された画像デ
ータは最初にnライン目の画像データ、続いてn+1ラ
イン目の画像データが時分割で読み出される。このnラ
イン目の画像データは、前半におけるODDの画像デー
タと、前半におけるEVENの画像データと、後半にお
けるODDの画像データと、後半におけるEVENの画
像データとに分割された状態で同時に読み出され、セレ
クタ415を介して画像データ転送クロック発生部41
9からの画像データ転送クロックや発光光量(デューテ
ィ比)制御部420及び発光光量補正制御部421の出
力信号が付加されて画像出力部416を介してLEDヘ
ッドのLEDヘッド制御部417に出力される。
【0031】n+1ライン目の画像データも同様に処理
され、この一連の処理はn+2ライン目の画像データ及
びn+3ライン目の画像データがLED書込制御回路4
04に入力されてラインメモリ群414に格納されるま
での時間内に行われ、以下同様な処理が繰り返して行わ
れる。
【0032】また、各制御タイミング発生部418は、
プリンタ制御回路402により制御され、各種のタイミ
ング信号を発生してLED書込制御回路404の各部に
出力する。画像データ転送クロック発生部419は画像
データ転送クロックを発生して画像出力部416を介し
てLEDヘッド制御部417に出力し、発光光量制御部
420及び発光光量補正制御部421は発光イネーブル
信号、LED素子406の発光光量を決定するDuty
信号、発光光量補正制御信号を発生して画像出力部41
6を介してLEDヘッド制御部417に出力する。
【0033】ここに、発光光量制御部420は1ライン
分の画像データに基づいて実際にLED素子406を点
灯させるための発光イネーブル信号を出力するが、この
発光イネーブル信号のパルス幅はLED素子406の点
灯する時間(発光デューティ比)に相当し、発光光量制
御部420は1ライン分の画像データについて発光イネ
ーブル信号のパルス幅をDuty信号により変更するこ
とでLED素子406の点灯時間(発光デューティ比)
を変更して発光光量を変更する。発光光量補正制御部4
21は、LED素子406の1ドット毎の光量のバラツ
キをあらかじめ測定しておいてその補正量のデータを発
光光量補正制御信号として出力する。
【0034】LEDドライバー回路405、LEDヘッ
ドにおいては、図5に示すようにLEDヘッド制御部4
17はLED書込制御回路404からの1ライン分の画
像データの前半におけるODDの画像データ、前半にお
けるEVENの画像データ、後半におけるODDの画像
データ、後半におけるEVENの画像データをレジスタ
431〜434にLED素子406と対応する位置まで
シフトして格納し、LED素子406がレジスタ431
〜434に格納された1ライン分の画像データの前半に
おけるODDの画像データ、前半におけるEVENの画
像データ、後半におけるODDの画像データ、後半にお
けるEVENの画像データに応じて図7に示すトランジ
スタ4421・・・により駆動されて発光して上述のよ
うに感光体11上に静電潜像が形成される。また、LE
Dヘッド制御部417は発光光量制御部420及び発光
光量補正制御部421からの入力信号に基づいてLED
素子406の発光を制御し、つまり、発光イネーブル信
号のパルス幅に相当する時間をDuty信号や発光光量
補正制御信号により変更補正した時間だけLED素子4
06を発光させる。
【0035】次に、LEDヘッドの構成について説明す
る。LEDヘッドは、図7に示すようにLEDヘッド制
御部417とシフトレジスタ431〜434を含むLE
D点灯制御IC441が数十個のLED素子毎に設けら
れ、LED素子406は主走査方向へ一列に所定の密度
で配列した複数個のLED素子4061,4062・・・
からなる。LED点灯制御IC441は、各LED素子
4061,4062・・・のアノードとLED点灯用電源
435との間にそれぞれ抵抗4431,4432・・・を
介して接続されたトランジスタからなるスイッチング素
子4421・・・を有し、各LED素子4061,406
2・・・のカソードはアースに接続される。
【0036】LED点灯制御IC441は、上述のよう
に1ライン分の画像データの前半におけるODDの画像
データ、前半におけるEVENの画像データ、後半にお
けるODDの画像データ、後半におけるEVENの画像
データをレジスタ431〜434にLED素子406と
対応する位置までシフトして格納し、発光イネーブル信
号のパルス幅に相当する時間をDuty信号や発光光量
補正制御信号により変更補正した時間だけレジスタ43
1〜434内の1ライン分の画像データの前半における
ODDの画像データ、前半におけるEVENの画像デー
タ、後半におけるODDの画像データ、後半におけるE
VENの画像データによりトランジスタ4421・・・
を駆動してLED素子4061,4062・・・を発光さ
せる。
【0037】LED素子4061,4062・・・は、そ
れぞれ発光イネーブル信号のパルス幅に相当する時間を
Duty信号や発光光量補正制御信号により変更補正し
た時間だけ画像データによりトランジスタ4421・・
・がオンすることにより、LED点灯用電源435から
抵抗4431,4432・・・を介して電流が流れて発光
する。
【0038】次に、LED点灯用電源435及び温度検
出手段436について説明する。図8はLED点灯用電
源435及び温度検出手段436を示す。入力端子A,
Bの間に商用交流電源450から交流入力が印加される
と、この交流入力は整流器452により整流され、コン
デンサ453により平滑されて直流電圧に変換された後
にトランス454の1次側に入力される。
【0039】この場合、トランス454の2次側出力が
ダイオード457及び抵抗458を介してトライアック
459の一端とエミツタとの間に入力されてトライアッ
ク459が検知回路455及び制御回路456によるフ
ィードバック制御の開始までオフされることにより、交
流入力が抵抗451を通して入力される。このため、検
知回路455及び制御回路456によるフィードバック
制御が始まるまではコンデンサ453の突入電流が小さ
く押えられ、コンデンサ453の突入電流が非常に大き
くなることが防がれる。そして、検知回路455及び制
御回路456によるフィードバック制御が始まると、ト
ライアック459が次第にオンして行く。
【0040】制御回路456は、トランス454の2次
側出力がツェナーダイオード460及びコンデンサ46
1により定電圧化されて印加されることにより動作し、
パルス幅変調(PWM)パルスを抵抗462を介してス
イッチング素子437に入力する。スイッチング素子4
37は、例えば電界効果トランジスタが用いられ、制御
回路456からのPWMパルスがゲートに入力されるこ
とによりオン/オフする。
【0041】この電界効果トランジスタ437はドレイ
ンがトランス454の1次側の一端とダイオード463
のアノードに接続されてソースが抵抗464を介して接
地され、ダイオード463のカソードはコンデンサ46
5及び抵抗466を並列に介してトランス454の1次
側の他端に接続される。従って、上記直流電圧は、電界
効果トランジスタ437のオン/オフでスイッチングさ
れてパルスとなり、トランス454の1次側に入力され
て昇圧される。
【0042】トランス454の2次側出力はダイオード
467により整流されてコイル468によりコンデンサ
469への突入電流が押えられつつ、コンデンサ469
により平滑されて出力端子C,Dの間より出力電圧Vc
c2としてLEDヘッドに供給される。検知回路455
は出力端子C,Dの間の出力電圧Vcc2を検知して出
力電圧Vcc2に比例した電圧を制御回路456へフィ
ードバックし、制御回路456は検知回路455の出力
電圧に応じたパルス幅のPWMパルスを出力することに
より出力電圧Vcc2のPWM制御を行う。
【0043】この場合、制御回路456は、検知回路4
55の出力電圧が所定の電圧より低い時には電界効果ト
ランジスタ437のオン時間を長くして出力電圧Vcc
2を高くし、逆に検知回路455の出力電圧が所定の電
圧より高い時には電界効果トランジスタ437のオン時
間を短くして出力電圧Vcc2を下げることで、出力電
圧Vcc2の制御及び安定化を行う。
【0044】ところで、原稿画像濃度が濃くなると、L
EDヘッドの発光量が増えるので、LED点灯用電源4
35からLEDヘッドへの出力電流が増加する。そし
て、LED点灯用電源435の出力電流が増加すると、
電界効果トランジスタ437のオン時間が長くなって電
界効果トランジスタ437の表面温度が上昇する。温度
検出手段としてのサーミスタ436は電界効果トランジ
スタ437の表面温度を検出して検出温度信号をプリン
タ制御回路402に出力する。プリンタ制御回路402
は、サーミスタ436からの検出温度と黒データ検知手
段700(図1参照)の検知結果とにより3ビットのパ
ターン選択信号をデータ間引き手段701(図1参照)
に送って画像データの間引き率を制御する。
【0045】図1に示す回路はLED書込制御回路40
4の前に設けられ、画像メモリ部301からの画像デー
タは黒データ検知手段700内の主走査黒データカウン
ト手段702に入力される。まず、図11を用いて原稿
中の画像データと各制御信号の関係を説明する。LSY
NCは主走査方向の同期をとるための信号であり、原稿
703はCCD9によりLSYNCに同期してn1,n2
・・・のように1ライン分づつ画像データが読み取られ
る。LGATEは主走査方向の画像データ有効範囲を表
わしており、本例ではLGATEがハイレベルの期間中
に14400画素の画像データが図示しない基準信号C
LKに同期して出力される。FGATEは副走査方向の
画像データ有効範囲を表わしている。
【0046】図1に示すように黒データ検知手段700
においては、画像メモリ部301からの画像データは主
走査黒データカウント手段702により1ライン当りの
黒データ(黒画素のデータ)の個数がカウントされ、そ
のカウント値は主走査黒データ比較手段704により所
定の値(所定のドット数)と比較されて所定の値より多
いかどうかが判定される。
【0047】副走査黒データカウント手段705は、主
走査黒データ比較手段704の出力信号により、1ライ
ン当りの黒データの個数が所定の値より多かったライン
が続く間はそのライン数をカウントし、逆に1ライン当
りの黒データの個数が所定の値より少なかった時にはそ
のカウント値をクリアする。副走査黒データ比較手段7
06は、副走査黒データカウント手段705の出力信号
により、副走査黒データカウント手段705でカウント
した、1ライン当りの黒データの個数が所定の値より多
くて連続するラインの数を所定の値(所定のライン数)
と比較してその1ライン当りの黒データの個数が所定の
ドット数より多くて連続するラインの数が所定のライン
数より大きい時には黒データをかなりの割合で含む画像
領域が続いたと判定してデータ間引き手段701に出力
信号を黒データ検知結果(間引き信号)として出力して
画像データの間引きを行わせる。
【0048】例えば、図11において、Y3からY4ま
での期間は1ライン当り12000ドットが黒データと
なっているので、主走査黒データ比較手段704に設定
されているドット数が1000ドットであるとすると、
主走査黒データ比較手段704は1ライン当りの黒デー
タの個数が所定の値より多いと判定し、副走査黒データ
カウント手段705がそのラインの数をカウントする。
Y3からY4までの期間は200ラインあるので、副走
査黒データ比較手段706に設定されているライン数が
100ラインであるとすると、副走査黒データ比較手段
706は所定の割合以上で黒データを含んだ領域が続い
たと判定し、データ間引き手段701がY3からY4ま
での期間に画像データの間引きを行う。
【0049】また、Y1からY2までの期間では、主走
査方向は1ライン当りの黒データが所定値以上となって
いるが、ライン数が50ラインと少ないので、データ間
引き手段701による画像データの間引きは行われな
い。また、Y5からY6までの期間では、ライン数は1
00ラインより多いが、1ライン当りの黒データの数が
1000ドットより少ないので、データ間引き手段70
1による画像データの間引きは行われない。
【0050】なお、主走査黒データ比較手段704に設
定されているドット数及び副走査黒データ比較手段70
6に設定されているライン数は、固定にしておいてもよ
いが、ディップスイッチにより変更したり、あるいはL
EDヘッドの発光デューティ比,温度,転写紙の幅,1
ライン当り所定の値以上黒データを含むラインが続いた
期間等の条件に応じてプリンタ制御回路402により設
定したりしてもよい。また、画像データライン遅延手段
707は、黒データ検知手段700が画像データの入力
より所定ライン分遅れて副走査黒データ比較手段706
から黒データ検知結果を出力するので、画像メモリ部3
01からの画像データと黒データ検知手段700による
黒データ検知結果とのズレを補正するために画像メモリ
部301からの画像データをそのズレだけ遅延させて黒
データ検知手段700による黒データ検知結果と位相を
合わせる。この画像データライン遅延手段707からの
画像データはデータ間引き手段701により画像データ
が間引かれてLED書込制御回路404へ送られる。
【0051】図12はデータ間引き手段701の構成例
を示す。データ間引き用パターンROM708には図1
3(1)〜(9)に示すような間引き率0%,12.5
%,25%,37.5%,50%,62.5%,75
%,87.5%,100%に応じた間引き用パターンが
データテーブル化されて用意されている。データ間引き
用パターンROM708はデータラインD1,D2から
アドレス信号に応じて間引きデータ(間引き率0%,1
2.5%,25%,37.5%,50%,62.5%,
75%,87.5%,100%に応じた間引きパターン
のデータ)が読み出される。
【0052】データ間引き用パターンROM708のデ
ータラインD1,D2から読み出された間引きデータは
画像データライン遅延手段707からのnライン,(n
+1)ラインの画像データとアンドゲート709,71
0でアンドがとられ、画像データライン遅延手段707
からのnライン,(n+1)ラインの画像データは図1
3に示す間引き用パターンの“1”の部分でアンドゲー
ト709,710をそのまま通過して間引き用パターン
の“0”の部分でアンドゲート709,710により間
引かれる。
【0053】主走査カウンタ711は、LSYNCの反
転信号*LSYNCをクリア信号としてクリアされ、画
素クロックをクロック信号として1画素毎にカウントア
ップしてデータ間引き用パターンROM708にアドレ
ス信号を出力する。副走査カウンタ712は、FGAT
Eをクリア信号としてクリアされ、*LSYNCをクロ
ック信号としてライン毎にカウントアップしてデータ間
引き用パターンROM708にアドレス信号を出力す
る。
【0054】主走査カウンタ711及び副走査カウンタ
712は各々4ビットのカウンタであり、データ間引き
パターンは16画素×16ライン毎の繰り返しパターン
となる。従って、実際には図13に示すパターンを主走
査方向、副走査方向共に4回繰り返したものがデータ間
引きパターンとなる。データ間引き用パターンROM7
08には、更にプリンタ制御回路402から3ビットの
パターン選択信号がアドレス信号として入力されて黒デ
ータ検知手段700の副走査黒データ比較手段706か
らの間引き信号が1ビットのアドレス信号として入力さ
れ、各アドレス信号の組合せでデータ間引きパターンを
選択してその間引きデータを出力する。
【0055】プリンタ制御回路402は、図6及び図9
に示すように温度検出手段436からの検出温度信号に
より温度検出手段436の検出温度に応じてどのデータ
間引きパターンを使用するかをパターン選択信号にて制
御する。つまり、プリンタ制御回路402は、黒ベタが
続いて副走査黒データ比較手段706からの間引き信号
が有効になった時には、LEDヘッドの発光量が増えて
だんだんとLED点灯用電源435内部のスイッチング
素子437の温度が上昇するので、その温度を下げるた
めに画像データを間引いてLEDヘッドの発光量を減ら
すようなパターン選択信号を出力する。
【0056】この場合、プリンタ制御回路402は、温
度検出手段436の検出温度が上昇して行く時にはサー
ミスタ436の検出温度が80℃という第1の限度温度
に達するまでは副走査黒データ比較手段706からの間
引き信号が有効であってもパターン選択信号により間引
き率を0%のままとして画像データの間引きを行わない
ようにし、サーミスタ436の検出温度が80℃という
第1の限度温度に達すると、LEDヘッドに流れる電流
を少なくするために、パターン選択信号により間引き率
を上げ始める。そして、プリンタ制御回路402は、サ
ーミスタ436の検出温度が125℃という第2の限度
温度に達するまでは間引き率がサーミスタ436の検出
温度に応じて(検出温度のα上昇毎に)最大100%ま
で段階的に上がるようにパターン選択信号を変え、サー
ミスタ436の検出温度が125℃を越えると、間引き
率が100%になるようにパターン選択信号を変えて画
像データを全て間引くことによりLEDヘッドの発光を
停止させ、温度過上昇フラグをセットする。
【0057】本実施例では、パターン選択信号は3ビッ
トであり、サーミスタ436の検出温度が80℃〜12
5℃の間の時には間引き率が8段階で0%から100%
まで上がることになる。また、プリンタ制御回路402
は、逆にサーミスタ436の検出温度が一旦125℃を
越えてLEDヘッドの発光が停止した後(温度過上昇フ
ラグがセットされている時)にサーミスタ436の検出
温度が下がる場合には、サーミスタ436の検出温度が
100℃に下がるまではLEDヘッドの発光を復帰させ
ないようにサーミスタ436の検出温度と間引き率との
関係にヒステリシスを持たせる。
【0058】すなわち、プリンタ制御回路402は、サ
ーミスタ436の検出温度が100℃から80℃に達す
るまでは間引き率がサーミスタ436の検出温度に応じ
て(検出温度のβ下降毎に)0%まで段階的に下がるよ
うにパターン選択信号を変え、サーミスタ436の検出
温度が80℃まで下がると、温度過上昇フラグをリセッ
トしてパターン選択信号をそのままとする。
【0059】また、図13に示すように間引きパターン
は、間引き率が50%以下の時には間引きドットがなる
べく孤立するように作られ、かつ、間引き率が50%以
上の時には記録ドットがなるべく孤立するように作られ
ている。これは、図14に示すようにLEDヘッドから
のビームの形状が実際には四角ではないので、LEDヘ
ッドからのビームを少しづつ重ね合わせながら各ドット
を記録して画像を形成しているが、例えば間引き率が1
2.5%の場合には16画素の中の2画素を間引く際に
図14(1)に示すように間引きドットを孤立させた方
が、図14(2)に示すように間引きドットを隣接させ
るよりも黒の面積が多くなって実画像に近くなるためで
ある。
【0060】この実施例では、電源装置435内部の温
度を温度検出手段436により検出し、黒データ検知手
段700により画像データ中の黒画素を主走査方向と副
走査方向にわたって検出してその累計値を所定値と比較
し、画像データを画像データライン遅延手段707によ
り遅延させ、データ間引き手段701にて画像データラ
イン遅延手段707からLEDヘッドへの画像データに
対して黒データ検知手段700の比較結果により黒画素
の累計値が所定値を越えた領域の黒画素の間引き率を温
度検出手段436の検出温度に応じて変えるので、画像
データ中の黒画素の累計値が所定値を越えた場合にLE
Dヘッドの全発光領域の発光デューティ比を変えずにL
EDヘッドで書き込んでいく黒画素を電源装置435内
部の温度に応じて間引くことになり、画像密度が高くて
もダウンしなくなり、電源装置435が必要以上に大き
くなってコストアップ、専有面積の増大等が生ずるとい
う不具合を防ぐことができ、バランスのとれた電源装置
の設計が可能となる。また、LEDヘッドは消費電流ア
ップによる温度上昇が少なくなり、温度上昇で生ずる膨
張による変形や大きな放熱板を考慮する必要がなくな
る。また、LEDヘッドの発光デューティ比を変化させ
る回路を設ける必要がなくなる。
【0061】また、データ間引き手段701は、電源装
置435内部のスイッチング素子437の表面温度が第
1の限度温度以下の場合には黒画素の間引きを行わず、
スイッチング素子437の表面温度が第1の限度温度以
上で第2の限度温度以下の場合には黒画素の間引きを温
度検出手段436の検出温度に応じて漸次高くし、スイ
ッチング素子437の表面温度が第2の限度温度以上の
場合には黒画素の間引き率を100%としてLEDヘッ
ドの発光を停止させるので、電源装置435の設計及び
LEDヘッドの熱周りの設計を行い易くできる。
【0062】また、第1の限度温度を80℃とし、第2
の限度温度を125℃とすることにより、具体的な電源
装置435及びLEDヘッドの設計が可能となる。さら
に、データ間引き手段701は、黒画素の間引き率が5
0%以下の時には画像データの間引かれる位置が孤立す
るように黒画素の間引きを行い、黒画素の間引き率が5
0%以上の時には画像データの記録する位置が孤立する
ように黒画素の間引きを行うので、1ドットおきの千鳥
パターンでは定着部においてトナーが潰れることから、
黒画素を間引いても見掛け上それ程画像濃度が低下しな
いようにできる。
【0063】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、複数個のLED素子を主走査方向に所定の密度で配
列した1次元のLEDヘッドと、このLEDヘッドへの
データ転送、発光デューティ比を制御する制御部と、前
記LEDヘッドに所定の電力を供給する電源装置とを有
するデジタル画像書き込み装置において、前記電源装置
内部の温度を検出する温度検出手段と、画像データ中の
黒画素の累計値をカウントして所定値と比較する黒デー
タ検知手段と、画像データを遅延させる遅延手段と、こ
の遅延手段から前記発光ダイオードヘッドへの画像デー
タに対して前記黒データ検知手段の比較結果により黒画
素の累計値が所定値を越えた領域の黒画素の間引き率を
前記温度検出手段の検出温度に応じて変えるデータ間引
き手段とを備えたので、画像密度が高くてもダウンしな
くなり、電源装置が必要以上に大きくなってコストアッ
プ、専有面積の増大等が生ずるという不具合を防ぐこと
ができてバランスのとれた電源装置の設計が可能とな
る。また、LEDヘッドは消費電流アップによる温度上
昇が少なくなり、温度上昇で生ずる膨張による変形や大
きな放熱板を考慮する必要がなくなる。また、LEDヘ
ッドの発光デューティ比を変化させる回路を必ずしも設
ける必要はない。
【0064】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載のデジタル画像書き込み装置において、前記データ間
引き手段は、前記電源装置内部のスイッチング素子の表
面温度が第1の限度温度以下の場合には黒画素の間引き
を行わず、前記スイッチング素子の表面温度が第1の限
度温度以上で第2の限度温度以下の場合には黒画素の間
引きを前記温度検出手段の検出温度に応じて漸次高く
し、前記スイッチング素子の表面温度が第2の限度温度
以上の場合には黒画素の間引き率を100%として前記
LEDヘッドの発光を停止させるので、電源装置の設計
及びLEDヘッドの熱周りの設計を行い易くできる。
【0065】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載のデジタル画像書き込み装置において、前記第1の限
度温度を80℃とし、前記第2の限度温度を125℃と
したので、具体的な電源装置及びLEDヘッドの設計が
可能となる。
【0066】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載のデジタル画像書き込み装置において、前記データ間
引き手段は、黒画素の間引き率が50%以下の時には画
像データの間引かれる位置が孤立するように黒画素の間
引きを行い、黒画素の間引き率が50%以上の時には画
像データの記録する位置が孤立するように黒画素の間引
きを行うので、1ドットおきの千鳥パターンでは定着部
においてトナーが潰れることから、黒画素を間引いても
見掛け上それ程画像濃度が低下しないようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を応用したデジタル複写機の一例の一部
を示すブロック図である。
【図2】同デジタル複写機における原稿読取装置の概略
を示す断面図である。
【図3】同デジタル複写機におけるプリンタの概略を示
す断面図である。
【図4】同デジタル複写機の操作パネルを示す平面図で
ある。
【図5】同デジタル複写機のLED書込制御回路、LE
Dドライバー回路及びLEDヘッドの構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】同デジタル複写機における電源装置内部の温度
と画像データ間引き率との関係を示す特性曲線図であ
る。
【図7】同デジタル複写機におけるLEDヘッドを示す
概略図である。
【図8】同デジタル複写機における電源装置及び温度検
出手段を示す回路図である。
【図9】同デジタル複写機におけるプリンタ制御回路の
処理フローの一部を示すフローチャートである。
【図10】同デジタル複写機の回路構成を示すブロック
図である。
【図11】同デジタル複写機を説明するためのタイミン
グチャートである。
【図12】同デジタル複写機におけるデータ間引き手段
の構成を示すブロック図である。
【図13】同デジタル複写機の各データ間引き用パター
ンを示す図である。
【図14】同デジタル複写機を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
402 プリンタ制御回路 404 LED書込制御回路 405 LEDドライバー回路 406 LED素子 435 LED点灯用電源 436 サーミスタ 437 スイッチング素子 700 黒データ検知手段 701 データ間引き手段 707 画像データライン遅延手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/036 A 1/40 (72)発明者 小出 洋一 埼玉県八潮市大字鶴ケ曽根713・リコーユ ニテクノ株式会社内 (72)発明者 岡田 達彦 埼玉県八潮市大字鶴ケ曽根713・リコーユ ニテクノ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の発光ダイオード素子を主走査方向
    に所定の密度で配列した1次元の発光ダイオードヘッド
    と、この発光ダイオードヘッドへのデータ転送、発光デ
    ューティ比を制御する制御部と、前記発光ダイオードヘ
    ッドに所定の電力を供給する電源装置とを有するデジタ
    ル画像書き込み装置において、前記電源装置内部の温度
    を検出する温度検出手段と、画像データ中の黒画素の累
    計値をカウントして所定値と比較する黒データ検知手段
    と、画像データを遅延させる遅延手段と、この遅延手段
    から前記発光ダイオードヘッドへの画像データに対して
    前記黒データ検知手段の比較結果により黒画素の累計値
    が所定値を越えた領域の黒画素の間引き率を前記温度検
    出手段の検出温度に応じて変えるデータ間引き手段とを
    備えたことを特徴とするデジタル画像書き込み装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のデジタル画像書き込み装置
    において、前記データ間引き手段は、前記電源装置内部
    のスイッチング素子の表面温度が第1の限度温度以下の
    場合には黒画素の間引きを行わず、前記スイッチング素
    子の表面温度が第1の限度温度以上で第2の限度温度以
    下の場合には黒画素の間引きを前記温度検出手段の検出
    温度に応じて漸次高くし、前記スイッチング素子の表面
    温度が第2の限度温度以上の場合には黒画素の間引き率
    を100%として前記発光ダイオードヘッドの発光を停
    止させることを特徴とするデジタル画像書き込み装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のデジタル画像書き込み装置
    において、前記第1の限度温度を80℃とし、前記第2
    の限度温度を125℃としたことを特徴とするデジタル
    画像書き込み装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載のデジタル画像書き込み装置
    において、前記データ間引き手段は、黒画素の間引き率
    が50%以下の時には画像データの間引かれる位置が孤
    立するように黒画素の間引きを行い、黒画素の間引き率
    が50%以上の時には画像データの記録する位置が孤立
    するように黒画素の間引きを行うことを特徴とするデジ
    タル画像書き込み装置。
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