JPH084577A - 内燃機関の燃料噴射装置 - Google Patents
内燃機関の燃料噴射装置Info
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- JPH084577A JPH084577A JP6136896A JP13689694A JPH084577A JP H084577 A JPH084577 A JP H084577A JP 6136896 A JP6136896 A JP 6136896A JP 13689694 A JP13689694 A JP 13689694A JP H084577 A JPH084577 A JP H084577A
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/22—Safety or indicating devices for abnormal conditions
- F02D2041/224—Diagnosis of the fuel system
Landscapes
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
コストアップすることなく、どの噴射弁において所望量
の燃料が噴射されない異常が発生しているかを確実に検
出することを目的とする。 【構成】 各気筒毎に設けられた噴射弁1a〜1dと、
各噴射弁へ燃料を供給するための蓄圧室2と、蓄圧室内
の燃料圧力を検出するための圧力検出手段11と、圧力
検出手段により検出される燃料圧力を基に蓄圧室内の燃
料圧力を所定値近傍に維持するように蓄圧室へ燃料を圧
送する燃料圧送手段3と、各噴射弁の燃料噴射における
開弁指令直前から閉弁指令直後までの蓄圧室内の燃料圧
力降下量を機関状態に基づき推測する推測手段10と、
推測手段により推測される燃料圧力降下量と圧力検出手
段により検出される実際の燃料圧力降下量とを比較して
各噴射弁に異常が発生していると判断する判断手段、と
を具備する。
Description
置に関する。
気筒毎に設けられた噴射弁と、各噴射弁に共通の蓄圧室
と、蓄圧室内の燃料が所定圧力に維持されるように蓄圧
室へ燃料を圧送するための燃料圧送ポンプとを具備し、
各噴射弁の開弁期間を制御することで機関運転状態に応
じた所望量の燃料を所定圧力で内燃機関の吸気通路又は
気筒内へ噴射するものである。
の流量特性が許容範囲を越えて変化すると、所望量の燃
料が噴射されないために、所望空燃比が実現されず、排
気エミッションの悪化及び出力変動がもたらされる。こ
のような噴射弁の流量特性の変化は、例えば、筒内噴射
式内燃機関における噴射弁へのデポジット付着のような
経時的に徐々にもたらされるものと、異物詰まり、噴射
弁の閉弁スティック、又は噴射弁の開弁スティックのよ
うな突発的なものとがあり、いずれも全ての噴射弁で同
時に起きることは稀であるために、どの噴射弁におい
て、所望量の燃料が噴射されない異常が発生しているか
を検出し、該当する噴射弁に対して対策を実施すること
が必要である。
公報には、各噴射弁に歯車式の体積流量計又はホットワ
イヤ式の質量流量計を設置して、各噴射弁毎に流量特性
を監視して噴射弁の前述の異常を検出するものが記載さ
れている。
の噴射弁において前述の異常が発生しているかを確実に
検出することができるが、各噴射弁毎に流量計が設けら
れるために、多数の気筒を有する内燃機関において、か
なりのコストアップが必要とされる。
アップすることなく、どの噴射弁において所望量の燃料
が噴射されない異常が発生しているかを確実に検出する
ことができる内燃機関の燃料噴射装置を提供することで
ある。
機関の燃料噴射装置は、各気筒毎に設けられた噴射弁
と、前記各噴射弁へ燃料を供給するための蓄圧室と、前
記蓄圧室内の燃料圧力を検出するための圧力検出手段
と、前記圧力検出手段により検出される燃料圧力を基に
前記蓄圧室内の燃料圧力を所定値近傍に維持するように
前記蓄圧室へ燃料を圧送する燃料圧送手段と、前記各噴
射弁の燃料噴射に際しての開弁指令直前から閉弁指令直
後までの前記蓄圧室内の燃料圧力降下量を機関状態に基
づき推測する推測手段と、前記推測手段により推測され
る前記燃料圧力降下量と前記圧力検出手段により検出さ
れる実際の燃料圧力降下量とを比較して各噴射弁に異常
が発生しているかどうかを判断する判断手段、とを具備
することを特徴とする。
噴射装置は、前述の第一の内燃機関の燃料噴射装置にお
いて、さらに、前記燃料圧送手段による前記蓄圧室への
燃料圧送中に前記各噴射弁による燃料噴射が実施されな
い機関定常運転時に、前記圧力検出手段により検出され
る前記各噴射弁の燃料噴射に際しての実際の燃料圧力降
下量を互いに比較し、最大燃料圧力降下量を与える噴射
弁以外の各噴射弁における燃料圧力降下量を前記最大燃
料圧力降下量に一致させるように、前記各噴射弁の開弁
期間を補正する補正手段を具備することを特徴とする。
噴射装置は、前述の第一の内燃機関の燃料噴射装置にお
いて、前記判断手段は、前記圧力検出手段により検出さ
れる実際の燃料圧力降下量が前記推測手段により推測さ
れる前記燃料圧力降下量を第1所定量以上に下回る時
に、この燃料噴射を実施した噴射弁に異常が発生してい
ると判断することを特徴とする。
噴射装置は、前述の第一の内燃機関の燃料噴射装置にお
いて、前記判断手段は、前記圧力検出手段により検出さ
れる実際の燃料圧力降下量が前記推測手段により推測さ
れる前記燃料圧力降下量を第2所定量以上に上回る時
に、この燃料噴射の直前に燃料噴射を実施した噴射弁に
異常が発生していると判断することを特徴とする。
手段が、各噴射弁の燃料噴射に際して開弁指令直前から
閉弁指令直後までの蓄圧室内の燃料圧力降下量を機関状
態に基づき推測し、判断手段が、圧力測定手段により検
出される実際の燃料圧力変降下量と推測手段により推測
される燃料圧力降下量とを比較し、蓄圧室から噴射され
る燃料量と蓄圧室内の燃料圧力降下量とが比例関係にあ
ることを使用して各噴射弁に異常が発生しているかを判
断する。
第一の燃料噴射装置において、さらに、補正手段が、機
関定常運転時に、圧力検出手段により検出される各噴射
弁の燃料噴射における開弁指令直前から閉弁指令直後ま
での蓄圧室内の燃料圧力降下量を互いに比較し、最大燃
料圧力降下量を与える噴射弁以外の各噴射弁における燃
料圧力降下量を最大燃料圧力降下量に一致させるよう
に、これらの各噴射弁の開弁期間を補正するために、任
意の噴射弁の流量特性が経時的に降下しても全ての噴射
弁からは所望量の同量の燃料が噴射され、いずれかの噴
射弁の補正が限度を越え、又は全ての噴射弁の流量特性
が許容範囲を越えて降下するまで、機関正常運転が実現
され、各噴射弁の異常の発生は遅らされる。
第一の内燃機関の燃料噴射装置において、判断手段によ
って、圧力検出手段により検出される実際の燃料圧力降
下量が推測手段により推測される燃料圧力降下量を第1
所定量以上に下回る時には、この燃料噴射より噴射され
た燃料量は所望量未満であるとして、この燃料噴射を実
施した噴射弁に異常が発生していると判断される。
第一の内燃機関の燃料噴射装置において、判断手段によ
って、圧力検出手段により検出される実際の燃料圧力降
下量が推測手段により推測される前記燃料圧力降下量を
第2所定量以上に上回る時には、他の噴射弁により同時
に燃料噴射が実施されているとして、この燃料噴射の直
前に燃料噴射を実施した噴射弁において、閉弁しない異
常が発生していると判断される。
置を示す概略図である。この燃料噴射装置は、四気筒内
燃機関のためのものである。同図において、1a〜1d
は各気筒毎に設けられた噴射弁であり、各噴射弁1a〜
1dは蓄圧室2に接続されている。蓄圧室2には、それ
内の燃料圧力を測定するための圧力センサ11が設けら
れている。3は機関クランクシャフトに同期して駆動さ
れる燃料圧送ポンプであり、その二つの圧送室3a,3
bがそれぞれ逆止弁3c,3dを介して燃料圧送通路4
によって蓄圧室2に接続され、360°クランク角度毎
に蓄圧室2へ燃料を圧送するようになっている。5は燃
料タンクであり、燃料供給通路6によって燃料圧送ポン
プ3に接続され、この燃料供給通路6は、燃料ポンプ6
aとフィルタ6bとを有し、そのフィルタ6bの下流側
が戻し通路6cによって燃料タンク5に連通され、所定
圧力で戻し通路6cを開放する圧力調整器6dによっ
て、フィルタ6bにより浄化された燃料が所定圧力で燃
料圧送ポンプ3に供給されるようになっている。
び期間を制御すると共に、蓄圧室2内の燃料圧力を所定
値近傍に維持するように燃料圧送ポンプ3の各圧送室3
a,3bによる燃料圧送量を制御する制御装置であり、
機関運転状態を把握するための各センサ、例えば、機関
回転数を検出するための回転センサ(図示せず)、吸入
空気量を検出するためのエアフローメータ(図示せ
ず)、機関温度として冷却水温を検出するための水温セ
ンサ(図示せず)等の他に蓄圧室2内の燃料圧力を測定
するための圧力センサ11が接続されている。
に、図2に示すフローチャートに従って各噴射弁1a〜
1dにおける所望量の燃料が噴射されない異常を判定す
る。このフローチャートは、特定気筒の燃料噴射以前に
開始され、各気筒の燃料噴射以前に繰り返されるもので
ある。以下、このフローチャートを説明する。
リセットされているカウント値nが1だけ増加され、次
にステップ102において、カウント値nが5以上であ
るかどうかが判断され、この判断が否定される時にはそ
のまま、また肯定される時にはステップ103において
カウント値nは1とされ、ステップ104に進む。この
カウント値nは、今回の流れが、どの噴射弁に対するも
のであるかを判断するものであり、nが1の時には、前
述の特定気筒の噴射弁であると判断され、nが2、3、
及び4である時には、順に特定気筒から二番目、三番
目、及び四番目に点火時期を迎える気筒の噴射弁である
と判断される。
って該当噴射弁の燃料噴射における開弁指令直前の機関
回転数NAが検出され、ステップ105において、圧力
センサ11によって該当噴射弁の燃料噴射における開弁
指令直前の蓄圧室2内の燃料圧力PAが検出され、ステ
ップ106において、回転センサによって該当噴射弁の
閉弁指令直後の機関回転数NBが検出され、ステップ1
07において、圧力センサ11によって該当噴射弁の閉
弁指令直後の蓄圧室2内の燃料圧力PBが検出され、ス
テップ108において、PAからPBが減算され各燃料
圧力降下量ΔPnが算出される。この燃料圧力降下量Δ
Pnは、例えば、燃料噴射と燃料圧送ポンプ3による蓄
圧室2への燃料圧送時期とが重なる機関運転状態におい
ては、燃料噴射後に蓄圧室2内の燃料圧力が上昇してい
ることがあり、この時にはマイナスとなる値である。
おいて早期暖機及び安定燃焼を意図して一般的に実施さ
れる燃料増量が行われているかどうかが判断され、この
判断が否定される時にはステップ110に進み、アイド
ル運転中であるかどうかが判断され、この判断が肯定さ
れる時には、比較的低回転の定常運転状態であり、ステ
ップ111に進む。
噴射における開弁指令直前から閉弁指令直後までの蓄圧
室2内の燃料圧力降下量ΔP1,ΔP2,ΔP3,及び
ΔP4がステップ108において算出された後に、その
中での最大燃料圧力降下量ΔPmaxを決定し、この最
大燃料圧力降下量ΔPmaxを各燃料圧力降下量ΔPn
で割ることによって各噴射弁毎の開弁期間増加係数an
(最大燃料圧力降下量ΔPmaxを与える噴射弁のこの
係数は1となる)を算出する。この時の各燃料圧力降下
量ΔP1,ΔP2,ΔP3,及びΔP4は、各噴射弁1
a〜1dにおける所望燃料噴射量が等しく、また各燃料
噴射時期が燃料圧送ポンプ3による燃料圧送時期と異な
り、それに影響されないために、各噴射弁の流量特性が
降下していなければ、全て同じ値となり各噴射弁の開弁
期間増加係数anは1となる。
の開弁期間増加係数anが燃料噴射時期等により定まる
補正限界値Aに達しているかどうかが判断され、この判
断が否定される時にはそのまま、また肯定される時には
ステップ113において補正限界値とされてステップ1
14に進み、通常の開弁期間制御において、機関運転状
態に応じて決定される開弁期間τは、各噴射弁毎に決定
された開弁期間増加係数anが乗算されて補正され、こ
の補正開弁期間τ’に基づき次回以降の燃料噴射が実施
される。各噴射弁毎の開弁期間増加係数anの更新は燃
料増量が実施されない機関アイドル状態毎に行われるよ
うになっている。
内の燃料圧力降下量ΔPと燃料噴射量Qとの間には、Δ
P=K*Q/Vの関係があるために(燃料の体積弾性係
数K及び高圧側燃料貯蔵容積Vは定数)、各噴射弁の燃
料圧力降下量ΔP1,ΔP2,ΔP3,及びΔP4は、
この機関運転状態における所定開弁期間での各噴射弁の
燃料噴射量に比例する値である。従って、各噴射弁の燃
料圧力降下量ΔP1,ΔP2,ΔP3,及びΔP4の全
てが同じ値に一致しない時は、少なくともその最大値を
与える噴射弁以外の噴射弁において、デポジットの付着
等により経時的に流路径が狭まって必要量の燃料が噴射
されていないことになり、最大値を与える噴射弁の燃料
噴射量に一致させる開弁期間の補正が実施されるように
なっている。
nが補正限界に達すると、その噴射弁において、また全
ての噴射弁に許容範囲を越えてデポジットが付着する
と、各噴射弁において、必要量の燃料が噴射されず、後
述するステップ115以降の異常判定処理によって該当
する噴射弁の異常が検出されるが、少なくとも、一つの
噴射弁にわずかなデポジットが付着してから前述の状態
になるまでの間、各噴射弁は必要量の燃料を噴射し、所
望空燃比が実現されない各噴射弁の異常の発生を遅らす
ことができる。
か、又はステップ110における判断が否定される時、
すなわち、燃料増量終了後のアイドル運転中以外の運転
状態の時には、ステップ115に進み各噴射弁の異常判
定処理が実施されるようになっている。ステップ115
において、図3に示す第1及び第2マップから値M1及
びM2を決定し、両者の和によって該当噴射弁の今回の
燃料噴射による蓄圧室2内の燃料圧力降下量を推測す
る。第1マップは、燃料噴射直前の機関回転数NAと現
在の機関運転状態によって定まる所望燃料噴射量との二
次元マップであり、値M1は機関回転数NAが燃料噴射
直後にも維持される定常運転の場合の蓄圧室2内の燃料
圧力降下量を示している。値M1は、前述した関係から
燃料噴射量が多い程、また機関回転数NAが低い程、大
きくなるように設定されている。
NAと直後の機関回転数NBとの二次元マップであり、
値M2は過渡運転時におけるM1の補正量を示してい
る。値M2は、燃料噴射直前の機関回転数NAと直後の
機関回転数NBとが等しい定常運転時において0とな
り、燃料噴射直前の機関回転数NAが直後の機関回転数
NBより大きい時には、両者の差が大きい程、大きくな
る正の値であり、燃料噴射直前の機関回転数NAが直後
の機関回転数NBより小さい時には、両者の差が大きい
程、小さくなる負の値である。
圧力降下量ΔP’は、機関加減速時のような過渡時を含
み全ての機関運転状態において正確な値であり、ステッ
プ116において、圧力センサ11により実測される燃
料圧力降下量ΔPnがその推測値ΔP’を第1所定量k
1以上に下回るかどうかが判断される。
と噴射弁の流量特性降下の許容量を考慮して決定される
値であり、ステップ116における判断が肯定される時
には、ステップ117に進み、この燃料噴射を実施した
噴射弁(n)において、デポジットの許容範囲を越えて
の付着、異物詰まり、又は閉弁スティック等が起こり、
所望量未満の燃料しか噴射されていない異常が発生して
いると判断される。
される時にはステップ118に進み、フラグFが1でる
かどうかが判断される。当初、この判断は否定されてス
テップ119に進み、圧力センサ11により実測される
燃料圧力降下量ΔPnがその推測値ΔP’を第2所定量
k2以上に上回るかどうかが判断される。この第2所定
量k2は、前述の第1所定値k1よりかなり大きな値で
あり、ステップ119における判断が肯定される時に
は、ステップ120に進み、他の噴射弁により同時に燃
料噴射が実施されているとして、この燃料噴射の直前に
燃料噴射を実施した噴射弁(n−1)において、閉弁指
令が発せられても閉弁しない開弁スティックが発生し、
燃料が噴射され続ける異常が発生していると判断され
る。その後、ステップ121において、フラグFは1と
されるために、一度ステップ119における判断が肯定
されると、次回からステップ118における判断が肯定
される。
射弁の閉弁時に突然発生することはなく、それにより、
ステップ118における判断が肯定される時には、この
燃料噴射の直前に燃料噴射を実施した噴射弁において、
開弁スティックが発生していると断定することができ
る。
への燃料圧送信号aと、各噴射弁の開弁信号bと、各噴
射弁の正常時における蓄圧室2内の燃料圧力変化cと、
n=2の噴射弁が閉弁ステックした時の蓄圧室2内の燃
料圧力変化dと、n=2の噴射弁が開弁ステックした時
の蓄圧室2内の燃料圧力変化eのタイムチャートを示
す。タイムチャートdに示されているように、n=2以
外の噴射弁において燃料噴射における開弁指令直前から
閉弁指令直後までの圧力降下量は、タイムチャートcと
同じであり、従って、ステップ116における判断は、
n=2の噴射弁だけが否定され、この噴射弁が異常と判
断される。また、タイムチャートeに示されているよう
に、開弁スティックを起こしたn=2の噴射弁におい
て、開弁指令直前から閉弁指令直後までの燃料圧力降下
量ΔP2は、ステップ116及び118における判断が
否定され、当初正常であると判断されるが、n=3の噴
射弁において、燃料圧力降下量ΔP3が通常時の約2倍
となってステップ118における判断が肯定され、n=
2の噴射弁が異常と判断される。n=1及び3の噴射弁
においても燃料圧力降下量が通常時の約2倍となるため
に、誤判断防止のために、いずれかの噴射弁が開弁ステ
ィックと判断された後は、ステップ119における判断
を実施しないようになっている。
本実施例の燃料圧送ポンプ3は燃料圧送終了時期が36
0°クランク角度毎に設定されており、通常時は、一方
の圧送終了時から他方の圧送開始時までの間で二つの噴
射弁による燃料噴射が実施されるようになっている。し
かし、機関回転数が上昇すると、同量の燃料を噴射する
のに必要なクランク角度範囲が増大し、例えば、n=3
の噴射弁の噴射期間後半と燃料圧送ポンプ3による燃料
圧送期間前半が重なり、この時には燃料噴射による蓄圧
室の燃料圧力降下量が小さくなり、前述の第1マップに
は、このような現象が考慮されている。この時の燃料圧
力降下量の減少度合いは、本実施例の場合、n=2とn
=4の噴射弁において、またn=1とn=3の噴射弁に
おいて、互いにほぼ等しいが、これらの間では大きく異
なるために、少なくとも二種類の第1マップを設けるこ
とが必要である。
ちろん、全ての機関運転状態において実施可能である
が、本実施例において、始動時燃料増量終了後のアイド
ル運転時には、各噴射弁の開弁時間増加係数anが算出
され、次回の各噴射弁の開弁時間が補正されるようにな
っており、この補正以前に各噴射弁の異常が判断されな
いように、前述の運転時には異常判定を実施しないよう
になっている。
料噴射装置によれば、燃料噴射における開弁指令直前か
ら閉弁指令直後までの蓄圧室内の燃料圧力降下量と燃料
噴射量との間の比例関係を利用して、推測手段が、各噴
射弁の燃料噴射における燃料圧力降下量を機関状態に基
づき推測し、判断手段が、圧力検出手段により検出され
る実際の燃料圧力降下量が推測手段により推測される燃
料圧力降下量を第1所定量以上に下回る時には、この燃
料噴射より噴射された燃料量は所望量未満であるとし
て、この燃料噴射を実施した噴射弁に異常が発生してい
ると判断し、また圧力検出手段により検出される実際の
燃料圧力降下量が推測手段により推測される前記燃料圧
力降下量を第2所定量以上に上回る時には、他の噴射弁
により同時に燃料噴射が実施されているとして、この燃
料噴射の直前に燃料噴射を実施した噴射弁において、閉
弁しない異常が発生していると判断するために、一般的
に蓄圧室に設けられている圧力検出手段を使用して、各
噴射弁における所望量の燃料が噴射されない異常を正確
に判断することができ、この異常判断はコストアップを
必要としない。
圧力検出手段により検出される各噴射弁の燃料噴射にお
ける開弁指令直前から閉弁指令直後までの蓄圧室内の燃
料圧力降下量を互いに比較し、最大燃料圧力降下量を与
える噴射弁以外の各噴射弁における燃料圧力降下量を最
大燃料圧力降下量に一致させるように、これらの各噴射
弁の開弁期間を補正するために、少なくとも一つの噴射
弁の流量特性が降下しない限り、他の噴射弁の流量特性
が経時的に降下しても全ての噴射弁からは所望量の同量
の燃料が噴射され、いずれかの噴射弁の補正が限界を越
え、又は全ての噴射弁の流量特性が許容範囲を越えて降
下するまで、所望量の燃料が噴射され、各噴射弁におけ
る所望空燃比が実現されない異常の発生を遅らすことが
できる。
である。
ある。
り、(A)は第1マップ、(B)は第2マップを示して
いる。
と、各噴射弁の開弁信号と、各噴射弁の正常時における
蓄圧室内の燃料圧力変化と、一つの噴射弁が閉弁ステッ
クした時の蓄圧室内の燃料圧力変化と、一つの噴射弁が
開弁ステックした時の蓄圧室内の燃料圧力変化のタイム
チャートである。
Claims (4)
- 【請求項1】 各気筒毎に設けられた噴射弁と、前記各
噴射弁へ燃料を供給するための蓄圧室と、前記蓄圧室内
の燃料圧力を検出するための圧力検出手段と、前記圧力
検出手段により検出される燃料圧力を基に前記蓄圧室内
の燃料圧力を所定値近傍に維持するように前記蓄圧室へ
燃料を圧送する燃料圧送手段と、前記各噴射弁の燃料噴
射に際しての開弁指令直前から閉弁指令直後までの前記
蓄圧室内の燃料圧力降下量を機関状態に基づき推測する
推測手段と、前記圧力検出手段により検出される実際の
燃料圧力降下量と前記推測手段により推測される前記燃
料圧力降下量とを比較して各噴射弁に異常が発生してい
るかどうかを判断する判断手段、とを具備することを特
徴とする内燃機関の燃料噴射装置。 - 【請求項2】 さらに、前記燃料圧送手段による前記蓄
圧室への燃料圧送中に前記各噴射弁による燃料噴射が実
施されない機関定常運転時に、前記圧力検出手段により
検出される前記各噴射弁の燃料噴射に際しての実際の燃
料圧力降下量を互いに比較し、最大燃料圧力降下量を与
える噴射弁以外の各噴射弁における燃料圧力降下量を前
記最大燃料圧力降下量に一致させるように、前記各噴射
弁の開弁期間を補正する補正手段を具備することを特徴
とする請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射装置。 - 【請求項3】 前記判断手段は、前記圧力検出手段によ
り検出される実際の燃料圧力降下量が前記推測手段によ
り推測される前記燃料圧力降下量を第1所定量以上に下
回る時に、この燃料噴射を実施した噴射弁に異常が発生
していると判断することを特徴とする請求項1に記載の
内燃機関の燃料噴射装置。 - 【請求項4】 前記判断手段は、前記圧力検出手段によ
り検出される実際の燃料圧力降下量が前記推測手段によ
り推測される前記燃料圧力降下量を第2所定量以上に上
回る時に、この燃料噴射の直前に燃料噴射を実施した噴
射弁に異常が発生していると判断することを特徴とする
請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6136896A JPH084577A (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 内燃機関の燃料噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6136896A JPH084577A (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 内燃機関の燃料噴射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH084577A true JPH084577A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15186097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6136896A Pending JPH084577A (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 内燃機関の燃料噴射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH084577A (ja) |
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