JPH0845357A - フラットケーブル結束用テープ - Google Patents
フラットケーブル結束用テープInfo
- Publication number
- JPH0845357A JPH0845357A JP6183303A JP18330394A JPH0845357A JP H0845357 A JPH0845357 A JP H0845357A JP 6183303 A JP6183303 A JP 6183303A JP 18330394 A JP18330394 A JP 18330394A JP H0845357 A JPH0845357 A JP H0845357A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermoplastic polyester
- flat cable
- binding tape
- polyvinyl chloride
- adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電線をポリ塩化ビニルで絶縁被覆した同軸ケ
ーブルを多数本平行に並べて成るフラットケーブルの所
定個所に接着して結束するための接着テープを提供す
る。 【構成】 絶縁基材の片面に熱可塑性ポリエステル系樹
脂を含む接着剤層を設けた結束テープであり、ポリ塩化
ビニル製絶縁被覆に対する接着力が大きく、フラットケ
ーブルの結束状態が解け難い特徴がある。
ーブルを多数本平行に並べて成るフラットケーブルの所
定個所に接着して結束するための接着テープを提供す
る。 【構成】 絶縁基材の片面に熱可塑性ポリエステル系樹
脂を含む接着剤層を設けた結束テープであり、ポリ塩化
ビニル製絶縁被覆に対する接着力が大きく、フラットケ
ーブルの結束状態が解け難い特徴がある。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はポリ塩化ビニル製の絶縁
被覆を有するフラットケーブルの結束に用いる接着テー
プに関する。
被覆を有するフラットケーブルの結束に用いる接着テー
プに関する。
【０００２】
【従来の技術】ＯＡ機器の普及やＬＡＮの発達に伴い
「フラットケーブル」と呼ばれる多芯ケーブルが広く用
いられるようになってきた。
「フラットケーブル」と呼ばれる多芯ケーブルが広く用
いられるようになってきた。
【０００３】かようなフラットケーブルの１種として、
電線をポリ塩化ビニルで絶縁被覆した同軸ケーブルを多
数本平行に配置した構造のものがある。このフラットケ
ーブルにおいては、平行に配置した同軸ケーブル相互を
結束するために、適当な個所において絶縁被覆相互を融
着している。
電線をポリ塩化ビニルで絶縁被覆した同軸ケーブルを多
数本平行に配置した構造のものがある。このフラットケ
ーブルにおいては、平行に配置した同軸ケーブル相互を
結束するために、適当な個所において絶縁被覆相互を融
着している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、融着の際の加
熱により同軸ケーブルが損傷することがあり、また、融
着が不充分のため結束状態が解けてしまうこともあっ
た。従って、本発明はポリ塩化ビニル絶縁被覆層を有す
るフラットケーブルを損傷しないで結束できる接着テー
プを提供することを目的とする。
熱により同軸ケーブルが損傷することがあり、また、融
着が不充分のため結束状態が解けてしまうこともあっ
た。従って、本発明はポリ塩化ビニル絶縁被覆層を有す
るフラットケーブルを損傷しないで結束できる接着テー
プを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフラットケ
ーブル結束用テープは、絶縁基材の片面に熱可塑性ポリ
エステル系樹脂を含む接着剤層を設けて成ることを特徴
とするものである。
ーブル結束用テープは、絶縁基材の片面に熱可塑性ポリ
エステル系樹脂を含む接着剤層を設けて成ることを特徴
とするものである。
【０００６】本発明に係る結束用テープの絶縁基材とし
ては電気絶縁性を有するものであれば特に限定なく用い
ることができるが、強度等を考慮するとポリエチレンテ
レフタレート（以下、ＰＥＴという）、ポリブチレンテ
レフタレート等のポリエステル、ポリイミド、ポリエー
テルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェ
ニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリ塩化ビニル
等から成るものが好適である。なお、限定されるわけで
はないが、弾性率が１００００ｋｇ／ｃｍ2 以上のもの
を用いるのが好適である。この弾性率はＪＩＳ Ｋ ７
１１３に規定される方法により測定できる。
ては電気絶縁性を有するものであれば特に限定なく用い
ることができるが、強度等を考慮するとポリエチレンテ
レフタレート（以下、ＰＥＴという）、ポリブチレンテ
レフタレート等のポリエステル、ポリイミド、ポリエー
テルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェ
ニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリ塩化ビニル
等から成るものが好適である。なお、限定されるわけで
はないが、弾性率が１００００ｋｇ／ｃｍ2 以上のもの
を用いるのが好適である。この弾性率はＪＩＳ Ｋ ７
１１３に規定される方法により測定できる。
【０００７】この絶縁基材の片面には熱可塑性ポリエス
テル系樹脂を含む接着剤層が設けられる。この熱可塑性
ポリエステルは少なくとも１種のジカルボン酸と少なく
とも１種のジオール（グリコール）を共重合させて得ら
れるものである。ジカルボン酸としてはテレフタル酸、
イソフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、セバチン酸、ア
ジピン酸等を、ジオールとしてはエチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ブチレングリコール、オキシテトラ
メチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ブタン
ジオール、ヘキサンジオール、ビスフェノールＡエチレ
ングリコールエーテル等を用いることができる。この熱
可塑性ポリエステルは、例えば、東洋紡績株式会社製の
バイロン３００等が市販されているので、これらを使用
することもできる。
テル系樹脂を含む接着剤層が設けられる。この熱可塑性
ポリエステルは少なくとも１種のジカルボン酸と少なく
とも１種のジオール（グリコール）を共重合させて得ら
れるものである。ジカルボン酸としてはテレフタル酸、
イソフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、セバチン酸、ア
ジピン酸等を、ジオールとしてはエチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ブチレングリコール、オキシテトラ
メチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ブタン
ジオール、ヘキサンジオール、ビスフェノールＡエチレ
ングリコールエーテル等を用いることができる。この熱
可塑性ポリエステルは、例えば、東洋紡績株式会社製の
バイロン３００等が市販されているので、これらを使用
することもできる。
【０００８】そして、この熱可塑性ポリエステル系樹脂
を含む接着剤として、熱可塑性ポリエステルと塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体を主成分とするものが好適であ
ることが判明している。この共重合体としては、塩化ビ
ニルを７５〜９５重量％、酢酸ビニルを２５〜５重量％
の割合で含むものが好ましい。なお、この場合、熱可塑
性ポリエステル１００重量部に対し、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体２〜５０重量部を配合するのが好まし
い。そして、熱可塑性ポリエステルの架橋剤として、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソフォロンジイソシ
アネートのようなポリイソシアネートを熱可塑性ポリエ
ステル１００重量部に対し、１〜２０重量部配合する。
また、所望により、酸化防止剤、充填剤、粘着付与剤、
難燃剤等の添加剤を適量配合することもできる。
を含む接着剤として、熱可塑性ポリエステルと塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体を主成分とするものが好適であ
ることが判明している。この共重合体としては、塩化ビ
ニルを７５〜９５重量％、酢酸ビニルを２５〜５重量％
の割合で含むものが好ましい。なお、この場合、熱可塑
性ポリエステル１００重量部に対し、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体２〜５０重量部を配合するのが好まし
い。そして、熱可塑性ポリエステルの架橋剤として、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソフォロンジイソシ
アネートのようなポリイソシアネートを熱可塑性ポリエ
ステル１００重量部に対し、１〜２０重量部配合する。
また、所望により、酸化防止剤、充填剤、粘着付与剤、
難燃剤等の添加剤を適量配合することもできる。
【０００９】なお、結束用テープとして着色したものが
望まれるときは絶縁基材あるいは接着剤層を着色した
り、絶縁基材の片面または両面に着色層を設けたりする
ことができる。
望まれるときは絶縁基材あるいは接着剤層を着色した
り、絶縁基材の片面または両面に着色層を設けたりする
ことができる。
【００１０】本発明に係るテープを用いて同軸ケーブル
を結束するには、図１に示すようにポリ塩化ビニル製の
絶縁被覆を有する同軸ケーブル１の所定本数を平行に並
べ、その所定個所に結束用３テープを配置し、加熱加圧
してポリ塩化ビニル製絶縁被覆２に接着させればよい。
を結束するには、図１に示すようにポリ塩化ビニル製の
絶縁被覆を有する同軸ケーブル１の所定本数を平行に並
べ、その所定個所に結束用３テープを配置し、加熱加圧
してポリ塩化ビニル製絶縁被覆２に接着させればよい。
【００１１】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。なお、実施例および比較例における接着剤構成成
分の配合量を示す「部」は「重量部」である。また、
「溶剤」としては「トルエンとメチルエチルケトンを重
量比８／２で混合した混合溶剤」を用いた。
する。なお、実施例および比較例における接着剤構成成
分の配合量を示す「部」は「重量部」である。また、
「溶剤」としては「トルエンとメチルエチルケトンを重
量比８／２で混合した混合溶剤」を用いた。
【００１２】実施例１ 熱可塑性ポリエステル（東洋紡績株式会社製、商品名バ
イロン３００）１００部、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート（架橋剤）５部、および塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体（ユニオンカーバイト社製、商品名ＶＭＣＨ）５
部を溶剤４００部に溶解して接着剤溶液を得る。
イロン３００）１００部、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート（架橋剤）５部、および塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体（ユニオンカーバイト社製、商品名ＶＭＣＨ）５
部を溶剤４００部に溶解して接着剤溶液を得る。
【００１３】この接着剤溶液を透明なＰＥＴフィルム
（厚さ２５μｍ、弾性率４２０００ｋｇ／ｃｍ2 ）の片
面に塗布した後、温度１３０℃で３分間加熱してホット
メルト接着剤層（厚さ２５μｍ）の形成された結束用テ
ープを得た。
（厚さ２５μｍ、弾性率４２０００ｋｇ／ｃｍ2 ）の片
面に塗布した後、温度１３０℃で３分間加熱してホット
メルト接着剤層（厚さ２５μｍ）の形成された結束用テ
ープを得た。
【００１４】直径０．２ｍｍの電線にポリ塩化ビニル製
の絶縁被覆を設けた同軸ケーブル（厚さ１ｍｍ、幅２ｍ
ｍ）を２４本平行に並べ、上記の結束用テープを配置
し、温度１３０℃、圧力１ｋｇ／ｃｍ2 の条件で１分間
加熱加圧することにより、図１に示すのと同様な結束さ
れたフラットケーブルを得た。
の絶縁被覆を設けた同軸ケーブル（厚さ１ｍｍ、幅２ｍ
ｍ）を２４本平行に並べ、上記の結束用テープを配置
し、温度１３０℃、圧力１ｋｇ／ｃｍ2 の条件で１分間
加熱加圧することにより、図１に示すのと同様な結束さ
れたフラットケーブルを得た。
【００１５】このフラットケーブルをステンレス板（厚
さ２ｍｍ）に固定し、同軸ケーブルを１本ずつ速度１０
０ｍｍ／ｍｉｎ、剥離角度１８０°で剥離したところ、
ポリ塩化ビニル製絶縁被覆が破壊された。このことから
結束用テープとポリ塩化ビニル被覆の接着が充分強固で
あることが判る。
さ２ｍｍ）に固定し、同軸ケーブルを１本ずつ速度１０
０ｍｍ／ｍｉｎ、剥離角度１８０°で剥離したところ、
ポリ塩化ビニル製絶縁被覆が破壊された。このことから
結束用テープとポリ塩化ビニル被覆の接着が充分強固で
あることが判る。
【００１６】実施例２ 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を使用しないこと以外
は実施例１と同様に作業して結束用テープおよびこの結
束用テープで結束されたフラットケーブルを得た。この
フラットケーブルを実施例１と同様に試験したところ、
ポリ塩化ビニル製絶縁被覆が破壊され、結束用テープと
ポリ塩化ビニル製絶縁被覆の接着が充分強固であること
が確認された。
は実施例１と同様に作業して結束用テープおよびこの結
束用テープで結束されたフラットケーブルを得た。この
フラットケーブルを実施例１と同様に試験したところ、
ポリ塩化ビニル製絶縁被覆が破壊され、結束用テープと
ポリ塩化ビニル製絶縁被覆の接着が充分強固であること
が確認された。
【００１７】比較例 結束用テープを使用しないこと以外は実施例と同様に作
業したところ、ケープル相互は融着しなかった。これを
融着させるには、温度を１８０℃以上とする必要があっ
た。しかし、この高温加熱によりポリ塩化ビニル製絶縁
被覆が部分的に熱劣化してしまった。
業したところ、ケープル相互は融着しなかった。これを
融着させるには、温度を１８０℃以上とする必要があっ
た。しかし、この高温加熱によりポリ塩化ビニル製絶縁
被覆が部分的に熱劣化してしまった。
【００１８】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されており、
比較的低い温度で接着できるためポリ塩化ビニル製絶縁
被覆を損傷せず、また、ポリ塩化ビニル製絶縁被覆に対
する接着力が大きく、フラットケーブルの結束状態が解
け難い利点がある。
比較的低い温度で接着できるためポリ塩化ビニル製絶縁
被覆を損傷せず、また、ポリ塩化ビニル製絶縁被覆に対
する接着力が大きく、フラットケーブルの結束状態が解
け難い利点がある。
【図１】本発明に係る結束用テープをポリ塩化ビニル製
の絶縁被覆に接着させて結束したフラットケーブルの実
例を示す一部切欠斜視図である。
の絶縁被覆に接着させて結束したフラットケーブルの実
例を示す一部切欠斜視図である。
１ 電線 ２ 絶縁被覆 ３ 結束用テープ
Claims (2)
- 【請求項１】 絶縁基材の片面に熱可塑性ポリエステル
系樹脂を含む接着剤層を設けて成るフラットケーブル結
束用テープ。 - 【請求項２】 熱可塑性ポリエステルと塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体を主成分とする接着剤層を設けて成る
請求項１記載のフラットケーブル結束用テープ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6183303A JPH0845357A (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | フラットケーブル結束用テープ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6183303A JPH0845357A (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | フラットケーブル結束用テープ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0845357A true JPH0845357A (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=16133323
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6183303A Pending JPH0845357A (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | フラットケーブル結束用テープ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0845357A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006093223A1 (ja) * | 2005-03-03 | 2006-09-08 | Olympus Medical Systems Corp. | 検出装置および検出装置の製造方法 |
-
1994
- 1994-08-04 JP JP6183303A patent/JPH0845357A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006093223A1 (ja) * | 2005-03-03 | 2006-09-08 | Olympus Medical Systems Corp. | 検出装置および検出装置の製造方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN101127257B (zh) | 柔性扁平电缆 | |
| JP2002367443A (ja) | フラットケーブル用被覆材およびそれを用いたフラットケーブル | |
| KR20080030055A (ko) | 전기 자재용 접착제 부착 적층 필름 | |
| US3666615A (en) | Composite layer sheet material | |
| JP2003229695A (ja) | 電磁波シールド材、及び電磁波シールド付きフラットケーブル | |
| JPH034590B2 (ja) | ||
| JP2001131509A (ja) | 粘着テープ用ノンハロゲン樹脂組成物、これを成形してなる粘着テープ用フィルム、及び、粘着テープ | |
| JPH0845357A (ja) | フラットケーブル結束用テープ | |
| JP2004253766A (ja) | 電磁遮蔽用金属箔ラミネートテープ | |
| JPH11315257A (ja) | 積層フィルム | |
| JPS5986677A (ja) | 接着性樹脂組成物 | |
| US20060116444A1 (en) | Resin compositions for press-cured mica tapes for high voltage insulation | |
| JPH09185912A (ja) | フラットケーブルおよびその製造方法 | |
| JPH08199127A (ja) | ケーブル結束用テープ | |
| JP3093915B2 (ja) | フラットケーブル | |
| JP2001135152A (ja) | 熱融着性電線、熱融着性テープおよび熱融着性シート | |
| JP3594166B2 (ja) | 耐火電線 | |
| JPH07192821A (ja) | テープ電線端末補強用シート | |
| JPH0877840A (ja) | フラットケーブル及びその補強テープ | |
| JP2004146347A (ja) | フレキシブルフラットケーブル用絶縁テープおよびそれを用いたフレキシブルフラットケーブル | |
| JP2003096427A (ja) | 難燃性接着剤 | |
| JP2003064339A (ja) | 接着剤 | |
| JPH06260249A (ja) | テープ電線端末補強用シート | |
| JP2003187645A (ja) | 補強シート、及びそれを用いたフラットケーブル | |
| JP3047854B2 (ja) | 絶縁テープおよびそれに用いる接着剤組成物 |