JPH0840967A - 高純度イソアルデヒドの製造方法 - Google Patents

高純度イソアルデヒドの製造方法

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JPH0840967A
JPH0840967A JP6178357A JP17835794A JPH0840967A JP H0840967 A JPH0840967 A JP H0840967A JP 6178357 A JP6178357 A JP 6178357A JP 17835794 A JP17835794 A JP 17835794A JP H0840967 A JPH0840967 A JP H0840967A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 混合アルデヒド生成物を分離精製する工程に
おいて、混合アルデヒド生成物中の水分等軽質分の含有
量が増加しても、高純度のイソアルデヒドを安定的に、
且つ経済的に得る方法を提供する。 【構成】 プロピレン又はブテンのヒドロホルミル化反
応により生成したノルマルアルデヒド、イソアルデヒド
及び0.01wt%〜5.0wt%の水分を含む混合ア
ルデヒド生成物を、第1蒸留塔において、イソアルデヒ
ド及びアルデヒドの軽質分と精製ノルマルアルデヒドと
に蒸留分離し、第2蒸留塔において、アルデヒドの軽質
分と精製イソアルデヒドとに蒸留分離する高純度イソア
ルデヒドの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、混合アルデヒド生成物
の分離精製工程における高純度イソアルデヒドの製造方
法に関するものである。さらに詳しくは、プロピレン又
はブテンのヒドロホルミル化反応により生成した混合ア
ルデヒドを含む生成物流から大部分の未反応オレフィ
ン、溶媒及び副生高沸点生成物を含む触媒液を分離した
後の混合アルデヒド生成物を、精製ノルマルアルデヒド
と精製イソアルデヒドとに分離精製する工程における高
純度イソアルデヒドの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オレフィンのヒドロホルミル化反応によ
りアルデヒドを製造する方法は従来公知であり、世界的
に商業化されている。例えば特公昭51−1687号で
は、ロジウムを一酸化炭素及び三価有機リン配位子との
錯結合の状態で触媒として使用し、溶媒として高沸点液
体縮合物を用い、オレフィンと一酸化炭素及び水素と
を、約50℃ないし145℃の温度範囲であり、一酸化
炭素及び水素との合計圧力が450psia以下であ
り、一酸化炭素の分圧を合計圧力の約75%よりも多く
ない条件下で接触させることにより、ノルマル体に富む
アルデヒドを生成物として得る方法が開示されている。
【0003】この方法によると、生成物としては、目的
物であるノルマルアルデヒドおよびイソアルデヒドのほ
か、副生物としてアルコール類、2−エチル−3−プロ
ピルアクロレイン等のアルドール縮合脱水物、アルデヒ
ド二量体、三量体、四量体等の高沸点縮合生成物などが
得られる。これらの副生物は全て、生成アルデヒドの高
い反応性故に生ずるもので、アルコールは生成アルデヒ
ドが反応器内の水素により水素化したものであり、その
他は、生成アルデヒド自体が触媒なしで、しかも比較的
低い温度にもかかわらず縮合反応した結果生成したもの
で、反応機構としてはまずアルドール縮合が起こり、生
成したアルドールの脱水反応でアクロレインが生成さ
れ、チセンコ反応、エステル交換反応及びカンニザロ反
応のようなデイスミューテーション反応によって二量
体、三量体及び四量体が生成する。このような縮合脱水
反応は、種々のヒドロホルミル化反応条件、即ち、反応
温度、反応圧力、用いられる溶媒、用いられる触媒配位
子、その他諸々の条件によって程度の差はあるが、必ず
起こるものである。したがって、このようなヒドロホル
ミル化反応においては縮合脱水反応の産物である水分が
必ず副生することとなる。
【0004】一般的にヒドロホルミル化反応生成物に
は、多少なりとも水分が含まれているが、前記のように
縮合脱水反応による副生水分のほか、原料である水素及
び一酸化炭素の混合ガス(これを、オキソガスと呼ぶ)
と共に同伴されてヒドロホルミル化反応領域に持ち込ま
れる水分も無視できない。オキソガス中の同伴水分濃度
は、オキソガス製造プロセスの種類や操作条件により異
なる。例えば、メタンやナフサを二酸化炭素、水蒸気等
と共に、約800℃の高温で水蒸気改質反応および水性
ガス反応させて、あるいは部分酸化反応させて、水素、
一酸化炭素、二酸化炭素、水蒸気等からなる分解ガスを
得、次にこの分解ガスを吸収塔に導きアルカノールアミ
ンや熱炭酸カリウム水溶液により二酸化炭素の吸収除去
(これを脱炭酸工程と呼ぶ)を行うことにより精製され
たオキソガスを得る場合には、得られる精製オキソガス
は脱炭酸工程における吸収塔操作圧力、温度条件下での
飽和水蒸気を含むので、後工程で圧縮・冷却凝縮にて水
分を大部分除去したとしても、通常0.2〜0.7vo
l%の水分を水蒸気として含む。この水分は、そのまま
ヒドロホルミル化反応領域に持ち込まれる。以上のよう
に、従来のヒドロホルミル化反応領域内には必ず水分が
存在し、生成するアルデヒドを後工程で水添する場合に
は、水添触媒の劣化原因等となっていた。
【0005】ヒドロホルミル化反応領域から、アルデヒ
ドを主成分とするヒドロホルミル化反応生成物を分離す
る操作に関しては、従来から様々な方法が採られてき
た。例えば特開昭52−125103号では、オキソガ
ス及びオレフィンからなるガス状再循環流れを、ヒドロ
ホルミル化反応領域の、オレフィン、生成アルデヒド、
溶媒である高沸点アルデヒド縮合生成物、一酸化炭素お
よびトリアリールホスフィンと錯結合した可溶性ロジウ
ム触媒、遊離トリアリールホスフィンからなる液状体に
供給し、その液状体からオレフィン、オキソガス、蒸発
した生成アルデヒド、副反応生成速度見合いの蒸発した
高沸点アルデヒド縮合生成物からなる蒸気状混合物を除
去し、その蒸気状混合物から生成アルデヒドおよびアル
デヒド縮合生成物を回収して前記ガス状再循環流れを形
成させる方法が開示されている。
【0006】また特開昭54−89974号では、ヒド
ロホルミル化反応領域から生成アルデヒドを分離する方
法として、溶媒である高沸点アルデヒド縮合生成物、一
酸化炭素およびトリアリールホスフィンと錯結合した可
溶性ロジウム触媒、遊離トリアリールホスフィン、およ
び生成アルデヒドからなる液体生成物を降下膜式蒸発器
に導入し、その一部を蒸発させた気液混合物を蒸留塔に
導入し、生成アルデヒドを還流液として得ることが開示
されている。
【0007】以上のようにヒドロホルミル化反応領域か
ら大部分の未反応オレフィン、溶媒及び副生高沸点生成
物を含む触媒液を分離した後に残る生成物流を、以下混
合アルデヒド生成物とするが、この中に含有する成分と
しては、主成分のアルデヒドの他は、ごく微量の溶解ガ
ス(水素・一酸化炭素・メタン・二酸化炭素など)、ア
ルデヒドの軽質分である少量の未反応オレフィン、パラ
フィン類及び水分、アルデヒドの高沸分である少量の溶
媒及び副生高沸点生成物である。
【0008】この混合アルデヒド生成物は、主としてノ
ルマルアルデヒドとイソアルデヒドの異性体混合物であ
るが、この混合物のまま後工程の反応原料として用いら
れることは希で、商業上一般的には、ノルマルアルデヒ
ドとイソアルデヒドに精製分離される。これは、米国特
許5227544号に開示されているように、例えばノ
ルマルブチルアルデヒドを、縮合、水添して2−エチル
ヘキサノールを製造する場合、不純物として含有される
イソブチルアルデヒドが最終的にイソオクタノールに変
化して、製品となる2−エチルヘキサノールの品質を著
しく低下させることを防ぐためである。また一方、イソ
ブチルアルデヒドについては、例えばイソブチルアルデ
ヒドを、水添してイソブタノールを製造する場合、不純
物として含有されるノルマルブチルアルデヒドが製品と
なるイソブタノールの品質を著しく低下させたり、品質
を維持するための蒸留精製コストを著しく増加させたり
することを避けるためである。
【0009】前記した混合アルデヒド生成物の精製分離
方法については、従来から以下のような方法が知られて
いる。 (1)最も古典的な方法として、前記混合アルデヒド生
成物を1つの蒸留塔にフィードして留出液として軽質分
を含むイソアルデヒドを得、缶出液として重質分を含む
ノルマルアルデヒドを得る方法。 (2)精製に2つの蒸留塔を用い、第1塔目の蒸留塔か
ら留出液として軽質分を含むイソアルデヒドを得、その
缶出液を第2塔目の蒸留塔にフィードして、留出液とし
てノルマルアルデヒドを得、缶出液としてはヒドロホル
ミル化反応溶媒である重質分を得る方法。 (3)特開平4−273841号に開示されている方法
として、混合アルデヒド生成物を1つの蒸留塔にフィー
ドして、塔頂から理論段2段下方の側流から軽質分の少
ないイソアルデヒドを得る方法。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1)及び(2)のような従来法では、フィードする混
合アルデヒド生成物中の水分、オレフィン、パラフィン
類等の軽質分(水分は沸点としてはアルデヒドより高い
が、アルデヒドと共沸するので挙動としては他の軽質分
と同様である、したがって以後、水分も軽質分に含め
る)は、ほぼ全量が塔頂からイソアルデヒドとともに留
出するので、得られるイソアルデヒド液中の軽質分の絶
対量は、フィードされる混合アルデヒド生成物中の軽質
分の絶対量のうち未凝縮ガスとして塔頂から外部パージ
された残りに等しい。また一般的に混合アルデヒド生成
物の組成については、商業的需要に起因する理由により
イソ体の方がノルマル体より圧倒的に比率として低いの
で、蒸留塔の留出液量は缶出液量に比べ圧倒的に少な
い。したがって蒸留塔にフィードされた軽質分は留出液
中に濃縮されることとなり結果として得られるイソアル
デヒドの純度は必然的に著しく低くなる。
【0011】例えば、ノルマルアルデヒド対イソアルデ
ヒドの重量比率が9対1である混合アルデヒド生成物中
に0.2wt%の水分が含有される場合、塔頂からイソ
アルデヒドを留出液として得ると、若干の未凝縮分を無
視すれば、留出液中には約0.2×(9+1)=2.0
wt%の水分が含有されることとなる。したがって、例
えば純度99.9wt%という高純度のイソアルデヒド
を得ようとすると、混合アルデヒド生成物中の含有水分
を例えば0.01wt%未満というように極端に低くし
ておく必要があり、これはすなわち、前述したように、
水分の発生源であるヒドロホルミル化反応での望ましく
ない副反応である縮合脱水反応をいかに抑えるかという
ことであるため、技術改良が容易ではない。また、通
常、原料であるオキソガスは、ヒドロホルミル化反応を
実施する当事者以外から供給を受けることが多いため、
オキソガス中の同伴飽和水蒸気量を少なくするために
は、脱水乾燥器などの設備を新たに設置しなければなら
ず、このような設備対応は経済的に不利となるため従来
は実施されていなかった。したがって、上記(1)及び
(2)のような方法では高純度のイソアルデヒドの製造
は実質上不可能であった。 一方、特開平4−2738
41号の方法(3)では、前述した(1)及び(2)の
方法よりは、若干軽質分の少ないイソアルデヒドを得る
ことができるものの、イソアルデヒドをフィード段より
も上の段で抜出すことに変わりなく、それゆえフィード
される混合アルデヒド生成物中の水分量が増加するに従
いフィード段より上部の塔内水分濃度が上昇し、どうし
ても抜出しイソアルデヒド中に水分が同伴しやすくな
る。その対策としての還流量アップや蒸留塔の充填高さ
アップ、高段数化は経済的に著しく不利になるので、実
質上高純度のイソアルデヒドの製造は困難であった。
【0012】したがって、混合アルデヒド生成物を分離
精製する工程において、混合アルデヒド生成物中の水分
等軽質分の含有量が増加しても、高純度のイソアルデヒ
ドを安定的に、且つ経済的に得る方法が望まれていた。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
つき鋭意検討した結果、混合アルデヒド生成物中の水分
等軽質分の含有量がいかなる場合においても、安定的に
高純度のイソアルデヒドを得るためには、(イ)ノルマ
ルアルデヒドとイソアルデヒドの分離(ロ)水分等軽質
分の分離、を別々の蒸留塔で行なうこと、しかも分離手
順として(イ)(ロ)の順番がよいことを見出した。す
なわち、プロピレン又はブテンのヒドロホルミル化反応
により生成した混合アルデヒド生成物を精製ノルマルア
ルデヒドと精製イソアルデヒドとに分離精製する工程が
2段の蒸留工程から成り、混合アルデヒド生成物をまず
第1蒸留塔にて、イソアルデヒド及びアルデヒドの軽質
分と、ノルマルアルデヒドとに蒸留分離し、次いで第2
蒸留塔にて、アルデヒドの軽質分とイソアルデヒドとに
蒸留分離することによって、精製ノルマルアルデヒドと
精製イソアルデヒドを同時に得る方法を確立し本発明を
完成した。
【0014】即ち、本発明の要旨は、プロピレン又はブ
テンのヒドロホルミル化反応により生成したノルマルア
ルデヒド、イソアルデヒド及び0.01wt%〜5.0
wt%の水分を含む混合アルデヒド生成物を、精製ノル
マルアルデヒドと精製イソアルデヒドとに分離精製する
高純度イソアルデヒドの製造方法において、分離精製工
程が2段の蒸留工程から成り、混合アルデヒド生成物を
第1蒸留塔に供給し、留出物としてのイソアルデヒド及
びアルデヒドの軽質分と缶出物としてのノルマルアルデ
ヒドとに蒸留分離し、第1蒸留塔の留出物を第2蒸留塔
に供給して、留出物としてのアルデヒドの軽質分と缶出
物としてのイソアルデヒドとに蒸留分離することによ
り、精製ノルマルアルデヒドと精製イソアルデヒドを同
時に得ることを特徴とする高純度イソアルデヒドの製造
方法、に存する。
【0015】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おける混合アルデヒド生成物は、プロピレン又はブテン
のヒドロホルミル化反応によりて生成されるもので、ヒ
ドロホルミル化反応領域から分離される方法としては、
例えば前述した特開昭52−125103号に記載され
ているようなガスストリッピングによる方法、また特開
昭54−89974号に記載されているような蒸留によ
る方法等、特に制約は受けない。しかしどの手段をとる
にしても結果として、大部分の未反応オレフィン、溶媒
及び副生高沸点生成物を含む触媒液が除去されているの
で、混合アルデヒド生成物中に含有する成分としては、
主成分の混合アルデヒドの他は、ごく微量の溶解ガス
(水素・一酸化炭素・メタン・二酸化炭素など)、アル
デヒドの軽質分である少量の未反応オレフィン、パラフ
ィン類、水分、アルデヒドの高沸分である少量の溶媒及
び副生高沸点生成物などである。
【0016】また、本発明で分離精製の対象となる混合
アルデヒド生成物とは、主としてノルマルアルデヒド及
びイソアルデヒドと0.01wt%〜5.0wt%の水
分を含むものであり、ヒドロホルミル化反応の原料オレ
フィンがプロピレンの場合には、ノルマルブチルアルデ
ヒド及びイソブチルアルデヒドを含み、原料オレフィン
がブテン、即ち1−ブテン又は2−ブテンの場合には、
ノルマルペンチルアルデヒド(ノルマルバレルアルデヒ
ド)及びイソペンチルアルデヒドを含む。ここで、イソ
ペンチルアルデヒドとは、2−メチルブチルアルデヒ
ド、3−メチルブチルアルデヒド及びビバアルデヒドを
示す。
【0017】この混合アルデヒド生成物を、2段の蒸留
工程により、分離精製して精製ノルマルアルデヒドと精
製イソアルデヒドを同時に得る工程を以下に説明する。
まず、混合アルデヒド生成物を、第1蒸留塔にフィード
する。このフィード段階では、より高温の他のプロセス
流体との熱交換により約70℃以上に昇温してもよい。
第1蒸留塔の段数としては、理論段で約40段から約2
00段が好ましい範囲であり、求められる精製ノルマル
アルデヒド及び精製イソアルデヒドの純度あるいは経済
的な考慮により決定される。すなわち、求められる精製
イソアルデヒドの純度又は精製ノルマルアルデヒドの純
度がそれほど高くないか、加熱用水蒸気コストが安い場
合は、低い理論段数で十分であり、逆の場合、すなわ
ち、求められる精製イソアルデヒドの純度又は精製ノル
マルアルデヒドの純度が高いか、加熱用水蒸気コストが
高い場合は、高い理論段数が必要となる。
【0018】この理論段数を実際のトレイ段数に置き換
えると、一般的な性能のトレイにおいては、50段から
200段の範囲となる。また蒸留塔を充填塔とする場
合、15mから100mの充填物全高さが好ましい。充
填物の場合、その充填物固有の分離性能差が大きく、す
なわち、単位容積あたりの気液接触面積が多いほど高性
能となり低い充填高さで高理論段数を実現するので、高
性能なら15mでも十分であり、また安価な低性能充填
物を使えば100mでも経済的には実用域である。トレ
イ段数でも充填物高さでもこの範囲を越えると多大な加
熱用水蒸気コストや不必要な設備コストを生じるので実
用には不利である。また塔の一部にトレイ、一部に充填
物を用いる場合もその組み合わせ方法については、合計
高さが前述のような理論段数を満足しているならば十分
同様な分離精製能力を有する。
【0019】フィードされた混合アルデヒド生成物は塔
頂から水分等の軽質分及びイソアルデヒドがベーパーと
して抜出され、コンデンサにおいて、溶解ガス(水素・
一酸化炭素・メタン・二酸化炭素など)、未反応オレフ
ィン及びパラフィン類の大部分を未凝縮ガスのままパー
ジし、凝縮液はデカンタにて油水分離させる。分離した
油層は約2〜4wt%の飽和水分を含むイソアルデヒド
液であり、大部分は還流として蒸留塔に戻され、一部は
第2の蒸留塔へフィードされる。一方水層は約4〜6w
t%の溶解イソアルデヒドを含む排水でそのまま排水処
理設備へ送られるか、または、後工程のアルデヒド回収
設備へ送られる。フィード混合アルデヒド生成物中の水
分が少量の場合、油水分離するまでに到らず排水が発生
しないこともある。ここで油水分離での各層での溶解度
は、液温度及び、フィードされる混合アルデヒド生成物
組成により決まる。第1蒸留塔では缶出液として純度約
99.90wt%の精製ノルマルアルデヒドを得ること
ができ、この純度は理論段数、還流比、留出比により操
作される。
【0020】第2蒸留塔は理論段数で約4段から約20
段が好ましい範囲であり、混合アルデヒド生成物中の水
分等の軽質分濃度あるいは経済的な考慮により決定され
る。すなわち、求められる精製イソアルデヒドの純度が
それほど高くないか、フィードされる混合アルデヒド生
成物中の水分等の軽質分濃度が低いか、加熱用水蒸気コ
ストが安い場合は、低い理論段数で十分であり、逆の場
合、すなわち、求められる精製イソアルデヒドの純度が
高いか、フィードされる混合アルデヒド生成物中の水分
等の軽質分濃度が高いか、加熱用水蒸気コストが高い場
合は、高い理論段数が必要となる。
【0021】この理論段数を実際のトレイ段数に置き換
えると、一般的な性能のトレイにおいては、5段から3
0段の範囲となる。また蒸留塔を充填塔とする場合、
1.5mから20mの充填物全高さが好ましい。充填物
の場合、その充填物固有の分離性能差が大きく、すなわ
ち、単位容積あたりの気液接触面積が多いほど高性能と
なり低い充填高さで高理論段数を実現するので、高性能
なら1.5mでも十分であり、また安価な低性能充填物
を使えば20mでも経済的には実用域である。トレイ段
数でも充填物高さでもこの範囲を越えると多大な加熱用
水蒸気コストや不必要な設備コストを生じるので実用に
は不利である。また塔の一部にトレイ、一部に充填物を
用いる場合もその組み合わせ方法については、合計高さ
が前述のような理論段数を満足しているならば十分同様
な分離精製能力を有する。
【0022】第2蒸留塔にフィードされたアルデヒド生
成物は塔頂から水分等の軽質分及びイソアルデヒドがベ
ーパーとして抜き出され、コンデンサにおいて、既に第
1塔にてその大部分をパージされている溶解ガス(水素
・一酸化炭素・メタン・二酸化炭素など)、未反応オレ
フィン及びパラフィン類の残りを、未凝縮ガスのままパ
ージし、凝縮液はデカンタにて油水分離させる。分離し
た油層は約2〜4wt%の飽和水分を含むイソアルデヒ
ド液であり、全量還流として第2蒸留塔に戻される。一
方水層は約4〜6wt%の溶解イソアルデヒドを含む排
水でそのまま排水処理設備へ送られるか、または、後工
程のアルデヒド回収設備へ送られる。ここで油水分離で
の各層での溶解度は、液温度及び、フィードされる混合
アルデヒド生成物組成により決まる。第2蒸留塔でフィ
ード液中の約99%以上の水分等の軽質分をカットした
後、缶出液として純度約99.9wt%の精製イソアル
デヒドを得る。第1蒸留塔でノルマルアルデヒドを十分
に分離しているの極めて高純度のイソアルデヒドが得ら
れ、99.99wt%もの高純度も製造可能である。
第1塔、第2塔とも塔頂圧力としては特に制限はない
が、真空圧力にすると約20〜30℃の冷却水を使う塔
頂コンデンサにおいて未凝縮によるイソアルデヒド損失
が生じてしまうので、大気圧以上が望ましい。一方イソ
アルデヒドとノルマルアルデヒドの分離においては、低
圧ほど比揮発度が大きくなり必要理論段数は少なくてす
むので大気圧が最も望ましい。但し設備コストを考慮す
ると、加圧することによって塔頂温度を上げ、その結果
冷却水との温度差を大きくとることによる塔頂コンデン
サの伝熱面積削減が図れるので、1.0kg/cm2
程度の加圧なら分離悪化に伴う若干の理論段数増加はあ
るものの設備コストとしてさほど増加せず、経済的に成
り立つ。したがって、塔頂圧力としては、0.001k
g/cm2G〜1.0kg/cm2Gがよい。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例
により限定されるものではない。 実施例1 図1の装置を用いて混合ブチルアルデヒド生成物の精製
を行なった。管路(1)のフィード液組成は、ノルマル
ブチルアルデヒド 88.07wt%、イソブチルアル
デヒド 11.02wt%、トルエン0.02wt%、
水分0.89wt%、その他プロピレン、プロパン、一
酸化炭素、二酸化炭素等の溶解イナートガスから成り、
これを第1蒸留塔(15)に導いた。第1蒸留塔(1
5)は、101段のトレイから成り、塔頂圧力は約
0.1 kg/cm2Gに保たれた。第1蒸留塔(15)
の塔底はリボイラ(18)により加熱され、管路(2)
の塔頂ガスはコンデンサ(16)で大部分凝縮され、管
路(4)を経てデカンタ(17)に導かれ、イナート及
び一部の未凝縮ガスは管路(3)を経てパージされた。
デカンタ(17)は分離堰を内臓しており、その油層は
主にイソブチルアルデヒドであり、その大部分を還流と
して管路(6)を経て第1蒸留塔(15)に戻され、一
部は管路(8)を経て第2蒸留塔(19)に導かれた。
一方水層は、水層の界面を一定に保つように管路(5)
を経てパージされた。管路(7)からは精製ノルマルア
ルデヒドが得られた。第2蒸留塔(19)は14段のト
レイからなり、塔頂圧力は0.1kg/cm2Gに保た
れた。第2蒸留塔(19)の塔底はリボイラ(22)に
より加熱され、管路(9)の塔頂ガスはコンデンサ(2
0)で大部分凝縮され、管路(11)を経てデカンタ
(21)に導かれ、イナート及び一部の未凝縮ガスは管
路(10)を経てパージされた。デカンタ(21)は分
離堰を内臓しており、その油層は主にイソブチルアルデ
ヒドであり、その全量を還流として管路(13)を経て
第2蒸留塔(19)に戻された。一方水層は、水層の界
面を一定に保つように管路(12)を経てパージされ
た。また塔底からは、管路(14)より精製イソブチル
アルデヒドが得られた。各蒸留塔の還流量及びリボイラ
の総熱量、精製ブチルアルデヒドの流量及び組成を表−
1に示す。
【0024】比較例1 図2の装置を用いて混合ブチルアルデヒド生成物の精製
を行なった。管路(1)のフィード液組成は実施例1と
同じであり、これを蒸留塔(23)に導いた。蒸留塔
(23)は、実施例1で使用した2本の蒸留塔(101
段、14段)の合計段数である115段のトレイから成
り、塔頂圧力は約0.1kg/cm2Gに保たれた。蒸
留塔(23)の塔底はリボイラ(18)により加熱さ
れ、管路(2)の塔頂ガスはコンデンサ(16)で大部
分凝縮され、管路(4)を経てデカンタ(17)に導か
れ、イナート及び一部の未凝縮ガスは管路(3)を経て
パージされた。デカンタ(17)は分離堰を内臓してお
り、その油層は、主にイソブチルアルデヒドでありその
大部分を還流として管路(6)を経て蒸留塔(23)に
戻され、一部は精製イソブチルアルデヒドとして管路
(11)より抜出された。一方水層は、水層の界面を一
定に保つように管路(5)を経てパージされた。また塔
底からは、管路(13)より精製ノルマルブチルアルデ
ヒドが得られた。結果を表−1に示す。
【0025】実施例2 蒸留塔の還流量及びリボイラ総熱量を表−1に示した条
件にしたこと以外は、実施例1と同様に実施した。結果
を表−1に示す。 比較例2 図3の装置を用いて混合ブチルアルデヒド生成物の精製
を行なった。管路(1)のフィード液組成は実施例1と
同じであり、これを蒸留塔(24)に導いた。蒸留塔
(24)は、実施例1で使用した2本の蒸留塔(101
段、14段の組み合わせ)の合計段数である115段の
トレイから成り、塔頂圧力は約0.1kg/cm2Gに
保たれた。蒸留塔(24)の塔底はリボイラ(18)に
より実施例2と同じリボイラ総熱量で加熱され、管路
(2)の塔頂ガスはコンデンサ(16)で大部分凝縮さ
れ、管路(4)を経てデカンタ(17)に導かれ、イナ
ート及び一部の未凝縮ガスは管路(3)を経てパージさ
れた。デカンタ(17)は分離堰を内臓しており、その
油層は主にイソブチルアルデヒドであり全量を還流とし
て管路(6)を経て蒸留塔(24)に戻された。一方水
層は、水槽の界面を一定に保つように管路(5)を経て
パージされた。塔頂から実段数で2段下の側流からは、
管路(11)として精製イソブチルアルデヒドを抜出し
た。また塔底からは、管路(13)より精製ノルマルブ
チルアルデヒドが得られた。結果を表−1に示す。
【0026】実施例3 ノルマルブチルアルデヒド 84.50wt%、イソブ
チルアルデヒド 10.57wt%、トルエン0.02
wt%、水分4.91wt%、その他微量のプロピレ
ン、プロパン、一酸化炭素、二酸化炭素等の溶解イナー
トガスから成る混合ブチルアルデヒド生成物を、管路
(1)のフィード液とし、還流量及びリボイラ総熱量を
表−2に示した条件にしたこと以外は、実施例1と同様
に実施した。結果を表−2に示す。
【0027】比較例3 管路(1)のフィード液組成を実施例3と同じものと
し、還流量及びリボイラ総熱量を表−2に示した条件に
したこと以外は、比較例2と同様に実施した。結果を表
−2に示す。 実施例4 蒸留塔の還流量及びリボイラ総熱量を表−2に示した条
件にしたこと以外は、実施例3と同様に実施した。結果
を表−2に示す。
【0028】比較例4 蒸留塔の還流量及びリボイラ総熱量を表−2に示した条
件にしたこと以外は、比較例3と同様に実施した。結果
を表−2に示す。
【0029】
【表1】 表−1 ──────────────────────────────────── 実施例1 比較例1 実施例2 比較例2 ──────────────────────────────────── 還流量 第1塔 kg/H 79 − 140 150 第2塔 kg/H 3.7 81 3.7 − リボイラ総熱量 Mcal/H 11 11 19 20 ──────────────────────────────────── 精製IBD 流量 g/H 2331 2407 2336 2336 組成 IBD WT% 99.999 96.96 100.00 99.96 NBD WT% 0.001 0.00 0.00 0.00 H2O WT% 0.000 3.04 0.00 0.04 精製NBD 流量 g/H 18771 18771 18765 18765 組成 IBD WT% 0.04 0.04 0.01 0.01 NBD WT% 99.94 99.94 99.97 99.97 TOL WT% 0.02 0.02 0.02 0.02 ────────────────────────────────────
【0030】
【表2】 表−2 ──────────────────────────────────── 実施例3 比較例3 実施例4 実施例4 ──────────────────────────────────── 還流量 第1塔 kg/H 79 103 22 − 第2塔 kg/H 21 − 135 160 リボイラ総熱量 Mcal/H 12 12 20 20 ──────────────────────────────────── 精製IBD 流量 g/H 2288 2293 2288 2291 組成 IBD WT% 99.999 99.77 100.00 99.85 NBD WT% 0.001 0.00 0.00 0.00 H2O WT% 0.000 0.23 0.00 0.15 精製NBD 流量 g/H 18771 18771 18771 18771 組成 IBD WT% 0.04 0.04 0.04 0.04 NBD WT% 99.94 99.94 99.94 99.94 TOL WT% 0.02 0.02 0.02 0.02 ──────────────────────────────────── 注釈:表−1及び表−2において略号は以下の通りであ
る IBD : イソブチルアルデヒド NBD : ノルマルブチルアルデヒド H2O : 水 TOL : トルエン
【0031】表−1において、実施例1と比較例1、実
施例2と比較例2では、それぞれの組でリボイラの総加
熱蒸気量が同じであり、かつ精製ノルマルブチルアルデ
ヒドの純度が同じである。精製ノルマルブチルアルデヒ
ドの品質を変えない同じ運転コストで得られる精製イソ
ブチルアルデヒドの純度はどうなるか、という観点から
これらを比較してみる。まず、実施例1と比較例1の比
較より、比較例1は精製イソブチルアルデヒド中に飽和
溶解度の水分が含まれるので明らかに実施例1より純度
が悪いことがわかる。次に、さらに精製イソブチルアル
デヒドの純度アップを目的に実施した、還流量を増加し
た条件下での実施例2と比較例2を比較してみる。実施
例2は還流量アップによる効果が顕著であり、ほぼ10
0wt%まで高純度化ができている。一方、比較例2で
は、大幅な還流量アップにかかわらず、どうしても水分
が含有されてしまう。
【0032】また、フィードされる混合ブチルアルデヒ
ド生成物中の水分濃度が増加した場合について表−2か
ら考察してみると、実施例3と比較例3、実施例4と比
較例4では、それぞれの組でリボイラの総加熱蒸気量が
同じであり、かつ精製ノルマルブチルアルデヒドの純度
が同じである。まず、実施例3と比較例3の比較より、
比較例3では精製イソブチルアルデヒド中の不純物のう
ちノルマルブチルアルデヒドは少ないものの、水分が格
段に多く、結果として実施例3よりも精製イソブチルア
ルデヒドの純度が大幅に低い。さらに、精製イソブチル
アルデヒドの純度アップを目的に実施した、還流量を増
加した条件下での実施例4と比較例4を比較してみる。
実施例4は還流量アップにより、ほぼ100wt%まで
高純度化ができている。一方、比較例4では、大幅な還
流量アップにかかわらず、どうしても水分が含有されて
しまう。以上の結果より、本発明は、本質的に高純度イ
ソブチルアルデヒドの製造に適していると言える。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、混合アルデヒド生成物
中の含有水分濃度が、例えばアルデヒドに対する飽和溶
解度というような高濃度(例えば5wt%)であって
も、精製イソアルデヒド中への含有水分量を十分少なく
することができる。また水分よりもさらに低沸点である
分離の容易な溶解ガス類、例えば、水素、一酸化炭素、
メタン、二酸化炭素、未反応オレフィン、パラフィンな
どは、第1塔及び第2塔にて塔頂からガスとして実質全
量をパージできるので、フィードする混合アルデヒド生
成物の組成にかかわらず、常に安定して、しかも経済的
に、高純度の精製イソアルデヒドを製造することができ
る。また、精製イソアルデヒドの純度を高めるあまり、
精製ノルマルアルデヒドの純度を低下させるようなこと
もないので、高純度の精製イソアルデヒドと高純度の精
製ノルマルアルデヒドを同時に得ることができるため、
工業的な利用価値は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分離精製工程を示す図である。
【図2】比較例1の分離精製工程を示す図である。
【図3】比較例2〜4の分離精製工程を示す図である。
【符号の説明】
1:フィード混合アルデヒド生成物 16,20:コンデンサ 17,21:デカンタ 15,19,23,24:蒸留塔
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】
【表1】 表−1 ──────────────────────────────────── 実施例1 比較例1 実施例2 比較例2 ──────────────────────────────────── 還流量 第1塔 kg/H 79 81 140 150 第2塔 kg/H 3.7 3.7 − リボイラ総熱量 Mcal/H 11 11 19 20 ──────────────────────────────────── 精製IBD 流量 g/H 2331 2407 2336 2336 組成 IBD WT% 99.999 96.96 100.00 99.96 NBD WT% 0.001 0.00 0.00 0.00 H2O WT% 0.000 3.04 0.00 0.04 精製NBD 流量 g/H 18771 18771 18765 18765 組成 IBD WT% 0.04 0.04 0.01 0.01 NBD WT% 99.94 99.94 99.97 99.97 TOL WT% 0.02 0.02 0.02 0.02 ────────────────────────────────────
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】
【表2】 表−2 ──────────────────────────────────── 実施例3 比較例3 実施例4 比較例4 ──────────────────────────────────── 還流量 第1塔 kg/H 79 103 135 160 第2塔 kg/H 21 − 22 リボイラ総熱量 Mcal/H 12 12 20 20 ──────────────────────────────────── 精製IBD 流量 g/H 2288 2293 2288 2291 組成 IBD WT% 99.999 99.77 100.00 99.85 NBD WT% 0.001 0.00 0.00 0.00 H2O WT% 0.000 0.23 0.00 0.15 精製NBD 流量 g/H 18771 18771 18771 18771 組成 IBD WT% 0.04 0.04 0.04 0.04 NBD WT% 99.94 99.94 99.94 99.94 TOL WT% 0.02 0.02 0.02 0.02 ──────────────────────────────────── 注釈:表−1及び表−2において略号は以下の通りであ
る IBD : イソブチルアルデヒド NBD : ノルマルブチルアルデヒド H2O : 水 TOL : トルエン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロピレン又はブテンのヒドロホルミル
    化反応により生成したノルマルアルデヒド、イソアルデ
    ヒド及び0.01wt%〜5.0wt%の水分を含む混
    合アルデヒド生成物を、精製ノルマルアルデヒドと精製
    イソアルデヒドとに分離精製する高純度イソアルデヒド
    の製造方法において、分離精製工程が2段の蒸留工程か
    ら成り、混合アルデヒド生成物を第1蒸留塔に供給し、
    留出物としてのイソアルデヒド及びアルデヒドの軽質分
    と缶出物としてのノルマルアルデヒドとに蒸留分離し、
    第1蒸留塔の留出物を第2蒸留塔に供給して、留出物と
    してのアルデヒドの軽質分と缶出物としてのイソアルデ
    ヒドとに蒸留分離することにより、精製ノルマルアルデ
    ヒドと精製イソアルデヒドを同時に得ることを特徴とす
    る高純度イソアルデヒドの製造方法。
  2. 【請求項2】 第1蒸留塔において段数50段〜200
    段のトレイ、又は充填物全高さ15m〜100mの充填
    物を用い、第2蒸留塔において段数5段〜30段のトレ
    イ、又は充填物全高さ1.5m〜20mの充填物を用い
    る請求項1に記載の高純度イソアルデヒドの製造方法。
  3. 【請求項3】 第1蒸留塔及び第2蒸留塔の塔頂圧力が
    0.001kg/cm2G〜1.0kg/cm2Gである
    請求項1又は2に記載の高純度イソアルデヒドの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 プロピレンのヒドロホルミル化反応によ
    り生成した混合ブチルアルデヒド生成物を精製ノルマル
    ブチルアルデヒドと精製イソブチルアルデヒドとに分離
    精製する請求項1から3の何れかに記載の高純度イソア
    ルデヒドの製造方法。
  5. 【請求項5】 精製イソアルデヒドの純度が99.90
    wt%〜100.00wt%である請求項1から4の何
    れかに記載の高純度イソアルデヒドの製造方法。
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