JPH0838428A - 角膜内皮細胞観察撮影装置 - Google Patents

角膜内皮細胞観察撮影装置

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JPH0838428A
JPH0838428A JP6180080A JP18008094A JPH0838428A JP H0838428 A JPH0838428 A JP H0838428A JP 6180080 A JP6180080 A JP 6180080A JP 18008094 A JP18008094 A JP 18008094A JP H0838428 A JPH0838428 A JP H0838428A
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JP
Japan
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corneal endothelial
endothelial cells
area
endothelial cell
screen
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Application number
JP6180080A
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English (en)
Inventor
Koji Nishio
幸治 西尾
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Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】角膜内皮細胞の撮影をしたその場で簡単且つ容
易に角膜内皮細胞像のおよその数を確認することができ
るものでありながら、角膜内皮細胞密度評価の精度を高
くすることができる角膜内皮細胞観察撮影装置を提供す
る。 【構成】画面4に撮影された被検眼の角膜内皮細胞像s
が表示され、区画手段としての升目4dにより画面4に
表示された角膜内皮細胞像sが予め設定された所定面積
に区画され、拡大手段により区画された領域内の角膜内
皮細胞像sが画面4に拡大表示され、記憶手段に領域内
で閉じた角膜内皮細胞数sが記憶され、算出手段により
記憶手段に記憶された角膜内皮細胞数に基づいて所定の
演算を行なって領域内の角膜内皮細胞数を算出した後、
単位面積当たりの角膜内皮細胞数が算出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検眼の角膜に向けて
照明光を照射して被検眼の角膜内皮細胞像を観察及び撮
影する角膜内皮細胞観察撮影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、角膜の内皮は、幼児期で単位面
積(1mm2)あたり4,000個〜5,000個の略
六角形状の角膜内皮細胞を有している。そして、この多
数の角膜内皮細胞の内の一つが死ぬと、隣接した角膜内
皮細胞に死んだ角膜内皮細胞が吸収されて徐々に角膜内
皮細胞の数が減ると同時に角膜内皮細胞の大きさが略6
角形状を維持したまま大きくなる。
【0003】一方、角膜内皮細胞が死滅減少して単位面
積あたりの角膜内皮細胞数が、例えば、500個以下と
なってしまうと、眼科手術の際に角膜内皮細胞の一部が
メスに切断されて人工的に細胞死滅することにより角膜
に栄養が供給されにくくなって感染等の角膜疾患に至る
虞があるため手術は行わないようになっている。
【0004】そこで、眼科手術前にあっては、角膜内皮
細胞の形状や単位面積あたりの角膜内皮細胞数を計測し
てその劣化等を確認し、角膜手術による人工的角膜内皮
細胞死滅を受けても悪影響を与えない範囲の角膜内皮細
胞数を有しているかどうかを予め確認する必要があっ
た。また、角膜の手術後にあっても角膜内皮細胞の被損
状態等の経過を確認する必要があった。
【0005】このような、角膜内皮細胞を確認するため
の装置としては、スリットランプに角膜内皮観察用の光
学アタッチメントを装着して角膜内皮細胞像を観察撮影
する接触式の角膜内皮細胞観察撮影装置が開発されてい
る。
【0006】そして、角膜内皮細胞の角膜内皮細胞数
は、撮影された角膜内皮細胞像をプロッターによりプロ
ットし、このプロッターの座標軸により角膜内皮細胞の
個数が求められていた。
【0007】しかしながら、この様にプロッターを用い
た場合、角膜内皮細胞の形状が略六角形状を呈している
ために一つの角膜内皮細胞に対するプロット点が多く、
プロット作業が非常に煩雑で、しかも、高価な演算処理
回路を用いて複雑な演算をしなければならなかった。
【0008】そこで、例えば、500個単位で異なった
密度の角膜内皮細胞サンプルパターンを用いて、撮影後
の角膜内皮細胞の大きさと略一致するパターンの大きさ
からおよその角膜内皮細胞数を簡単に確認することによ
り、プロット作業や高価な演算処理回路を不要とするこ
とが考えられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の如く
構成された角膜内皮細胞観察撮影装置にあっては、角膜
内皮細胞の数を測定・演算するための回路や画像解析装
置等の高価なものは不要となったものの、500個単位
で密度の異なるサンプルパターンを用いた場合、撮影後
の角膜内皮細胞の大きさとサンプルパターンのパターン
の大きさとが完全に一致することは少なく、角膜内皮細
胞密度評価の精度が低いという新たな問題が生じてい
た。
【0010】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、角膜内皮細胞の撮影をしたその場で容易且つ安価
に角膜内皮細胞数のおよその数を確認することができる
ものでありながら、角膜内皮細胞密度評価の精度を高く
することができる角膜内皮細胞観察撮影装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、請求項1に記載の発明は、撮影された被検眼の角
膜内皮細胞像を表示する画面と、該画面に表示された角
膜内皮細胞像を予め設定された所定面積に区画する区画
手段と、該区画された領域内の角膜内皮細胞像を前記画
面に拡大表示する拡大手段と、前記領域内で閉じた角膜
内皮細胞数を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶さ
れた角膜内皮細胞数に基づいて所定の演算を行うことに
より単位面積あたりの角膜内皮細胞数を算出する算出手
段とを備えていることを要旨とする。
【0012】
【作用】このような請求項1に記載の構成においては、
画面に撮影された被検眼の角膜内皮細胞像が表示され、
区画手段により画面に表示された角膜内皮細胞像が予め
設定された所定面積に区画され、拡大手段により区画さ
れた領域内の角膜内皮細胞像が画面に拡大表示され、記
憶手段に領域内で閉じた角膜内皮細胞数が記憶され、算
出手段により記憶手段に記憶された角膜内皮細胞数に基
づいて所定の演算を行なって単位面積あたりの角膜内皮
細胞数が算出される。
【0013】
【実施例】次に、本発明の角膜内皮細胞観察撮影装置の
実施例を図1乃至図6に基づいて説明する。
【0014】(第1実施例)図4において、1は図示し
ない照明光学系により観察用照明光源から被検眼の角膜
に向けて照射された照明光照が角膜の角膜内皮細胞を反
射して観察光学系により導かれた反射像を受像する受像
素子(CCD)である。
【0015】CCD1に受像された角膜内皮細胞像は、
その撮影と1対1で対応した複数のフレームメモリ2,
2…に撮影と同時に一旦記憶された後、画像制御装置3
を経て画面4に表示される。尚、撮影中にあっては、リ
アルタイムで画面4に角膜内皮細胞像が表示されてい
る。
【0016】画像制御装置3は、撮影する際の光源の光
量をHIGHTとLOWとに切り換えるキセノンスイッ
チ5、撮影モードと観察モードとを切り換えるモード切
換スイッチ6、装置本体を前後左右に変位させるための
ジョイスティックスイッチ7に設けられた撮影実行用の
撮影スイッチ7a、フレームメモリ2に記憶された角膜
内皮細胞像の記憶を解除するクリアスイッチ8の各種ス
イッチの撮影後の操作により画面4の表示状態を制御す
る。また、画像制御装置3は演算処理回路(算出手段)
9に角膜内皮細胞情報信号を出力する。演算処理回路9
には後述する特定条件下で指定された角膜内皮細胞数を
記憶する記憶手段としてのRAM10が接続されてい
る。
【0017】画面4は、図3(A)に示すように、マス
ク4a,4aと、CCD1に受像された反射像を表示す
る表示部4bと、3つの正方形状の升目(区画手段)4
c,4d,4eとを備えている。
【0018】表示部4bには、図3(B)に示す様に、
CCD1に受像された像が角膜内皮細胞像sとして表示
される。また、表示部4bには、図3(C)に示す様
に、升目4c,4d,4eが合成表示される。
【0019】升目4c,4d,4eは、例えば、所定面
積として0.1mm×0.1mmの升目を角膜内皮細胞
像sの表示倍率と等倍に拡大したもので、拡大する位置
を指定している状態にある升目(図では升目4d)と拡
大する位置を認識させる状態にある升目(図では升目4
c,4e)との表示状態を異ならせている。
【0020】尚、この升目4c,4d,4eの数は特に
限定されるものではない。また、升目4c,4d,4e
を異なった状態で同時に表示部4bに表示するものを開
示したが、一つの升目を升目4c,4d,4eの位置に
対応して又は自由に移動して表示部4bに表示されるよ
うに構成してもよい。
【0021】一方、表示部4bには、図3(D)に示す
ように、升目4c,4d,4eのうち選択された升目
(ここでは升目4d)とこの升目4d内に位置した角膜
内皮細胞像sとが拡大して表示される。
【0022】検者は、表示部4b上に拡大表示された角
膜内皮細胞像Sに基づいて所定面積の升目4d内の角膜
内皮細胞数を演算処理回路9に算出させ、さらに所定面
積の角膜内皮細胞像Sの数に基づいて単位面積あたりの
角膜内皮細胞数を算出することで実際値に近い角膜内皮
細胞数を求めることができる。
【0023】尚、各種スイッチ5,6,7,7a,8
は、モード切換スイッチ6を操作して撮影モードから観
察モードへとモードの切り換えが行われた時、表示部4
bに升目4c,4d,4eが合成表示された時、表示部
4bに拡大された角膜内皮細胞像Sが表示されている時
でその機能が自動的に切り換えられる。
【0024】次に、このような角膜内皮細胞観察撮影装
置により被検眼(図示せず)の角膜内皮細胞を撮影した
後、撮影後の角膜内皮細胞の角膜内皮細胞数を求めるま
での過程を図2のフローチャート図に基づいて説明す
る。
【0025】(ステップ1)このステップ1では、図示
しない照明光学系並びに観察光学系によりCCD1に導
かれた被検眼の角膜内皮細胞が撮影スイッチ7aの操作
により撮影される。撮影された角膜内皮細胞はフレーム
メモリ2に記憶され、任意の回数(最大回数はフレーム
メモリの設置数と同数)の撮影が終了して他のフレーム
メモリ2に角膜内皮細胞が記憶されるとステップ2へ移
行する。
【0026】(ステップ2)ステップ2では、モード切
換スイッチ6を操作することにより、表示部4bの表示
状態を、リアルタイムの表示状態から、フレームメモリ
2に記憶された角膜内皮細胞像sの静止画像へと切り換
えてステップ3へ移行する。
【0027】尚、この表示切り換えが行われた際に表示
部4bに表示される角膜内皮細胞像sは、最後に撮影さ
れた角膜内皮細胞を記憶したフレームメモリ2に対応し
たものが表示される。
【0028】(ステップ3)ステップ3では、撮影され
た複数のフレームメモリ2上の角膜内皮細胞像sを撮影
スイッチ7aの操作により表示部4bに順次呼び出し
て、最良のものを選択する。そして、フレームメモリ2
の選択が終了するとステップ4へ移行する。
【0029】(ステップ4)ステップ4では、キセノン
スイッチ5を操作することにより、図3(C)に示すよ
うに、表示部4bに角膜内皮細胞像sと升目4c,4
d,4eとが合成された状態の表示となり、ステップ5
へ移行する。
【0030】(ステップ5)ステップ5では、モード切
換スイッチ6を操作して角膜内皮細胞像sの拡大するエ
リアを升目4c,4d,4eに基づいて選択してステッ
プ6へ移行する。
【0031】(ステップ6)ステップ6では、拡大エリ
アとしての升目4d内の角膜内皮細胞像sが、クリヤス
イッチ8を操作することにより、図3(D)に示すよう
に、表示部4b上に角膜内皮細胞像Sとして拡大表示さ
れてステップ7へ移行する。
【0032】(ステップ7)ステップ7では、ステップ
6で表示部4b上に拡大表示された角膜内皮細胞像Sの
うち、升目4d内に全体が位置した(閉じた)角膜内皮
細胞を指定する。
【0033】この際の指定は、例えば、ジョイスティッ
クスイッチ7を操作して表示部4bに表示された矢印や
座標点等のプロット(図示せず)を移動し、このプロッ
トが閉じた角膜内皮細胞単体内に位置したときに撮影ス
イッチ7aを押圧して角膜内皮細胞を指定する。
【0034】そして、この撮影スイッチ7aの押圧毎、
即ち、閉じた角膜内皮細胞を表示部4b上で指定する毎
に閉じた角膜内皮細胞数が演算処理回路9にカウントさ
れ、全ての閉じた角膜内皮細胞の指定が終了(終了判断
は検者)するとステップ8へ移行する。
【0035】尚、表示部4b上の閉じた角膜内皮細胞像
Sには、図1(A)に示すように、黒点等が付されて指
定の確認が可能となっている。また、指定操作はマウス
を画面4に接続して行うようにしてもよい。
【0036】(ステップ8)ステップ8では、モード切
換スイッチ6の操作によりカウントされた角膜内皮細胞
数がRAM10に記憶されてステップ9へと移行する。
【0037】(ステップ9)ステップ9では、ステップ
7の指定操作と同様の操作により、升目4d内に一部が
位置し且つ他の一部が表示部4bから外れた(開いた)
角膜内皮細細胞を指定する。
【0038】そして、この撮影スイッチ7aの押圧毎、
即ち、開いた角膜内皮細胞を表示部4b上で指定する毎
に開いた角膜内皮細胞数が演算処理回路9にカウントさ
れ、全ての開いた角膜内皮細胞の指定が終了(終了判断
は検者)するとステップ10へと移行する。
【0039】尚、表示部4b上の開いた角膜内皮細胞に
は、図1(B)に示すように、白点等が付されて指定の
確認が可能となっている。また、閉じた角膜内皮細胞と
開いた角膜内皮細胞との指定表示状態を異ならせたこと
により両者の区別が可能となっている。
【0040】(ステップ10)ステップ10では、演算
処理回路9にカウントされた開いた角膜内皮細胞の数を
所定率(例えば、1/2)で減算した後、ステップ11
へと移行する。
【0041】(ステップ11)ステップ11では、RA
M10に記憶された閉じた角膜内皮細胞の数に減算した
開いた角膜内皮細胞の数を加算することにより升目4d
内の角膜内皮細胞数を算出し、この算出された升目4d
内の角膜内皮細胞数に基づいて単位面積あたりの角膜内
皮細胞数を最終的に算出すると共に、画面4に単位面積
あたりの角膜内皮細胞数を表示してステップ12へと移
行する。
【0042】例えば、図1(B)に示した状態であった
場合、所定面積は、 0.1mm×0.1mm=0.01mm2 であり、単位面積は1mm2であるため、単位面積あた
りの角膜内皮細胞数は、 [閉じた角膜内皮細胞数+開いた角膜内皮細胞数/2]
×100 で求められるため、 [13+14/2]×100=[13+7]×100=
2000(個) となる。
【0043】(ステップ12)ステップ12では、拡大
された角膜内皮細胞像Sをプリントするか否かを検者が
判断して、プリントする場合にはステップ13へ移行
し、プリントしない場合にはステップ14へ移行する。
【0044】(ステップ13)ステップ13では、図示
しないプリント実行スイッチの操作により表示部4b上
の角膜内皮細胞像Sがプリントされてステップ14へ移
行する。尚、拡大する前の角膜内皮細胞像sをプリント
することも可能であるが、この場合には、ステップ4に
移行する前にプリント実行スイッチを操作することによ
りプリントが実行される。また、このプリントされた角
膜内皮細胞像S(s)と共に算出された角膜内皮細胞数
をプリントすることも可能である。
【0045】(ステップ14)ステップ14では、キセ
ノンスイッチ5を操作して表示部4bの表示状態を、図
3(D)に示した角膜内皮細胞像Sを拡大表示している
状態から、図3(B)に示した角膜内皮細胞像sを通常
表示している状態へと復帰させてステップ15へ移行す
る。尚、単位面積あたりの角膜内皮細胞数を算出した後
の角膜内皮細胞像sを通常表示している状態へと復帰さ
れた画面4には、算出された角膜内皮細胞数をそのまま
継続して表示させてもよい。
【0046】(ステップ15)ステップ15では、全て
の作業を終了するか否かが検者により判断され、作業を
終了する場合にはステップ16へ移行し、作業を繰り返
す場合、即ち、他のフレームメモリ2に記憶された角膜
内皮細胞を呼び出して拡大する場合にはステップ3へル
ープする。
【0047】(ステップ16)ステップ16では、クリ
アスイッチ8を操作してフレームメモリ2に記憶された
角膜内皮細胞像を全て消去して作業が終了する。
【0048】(第2実施例)ところで、上記実施例では
拡大された角膜内皮細胞像Sの閉じた角膜内皮細胞と開
いた角膜内皮細胞の数に基づいて領域内(升目内)の角
膜内皮細胞数を算出したものを開示したが、領域内で閉
じた角膜内皮細胞の面積により領域内の角膜内皮細胞数
を算出することも可能である。
【0049】図5及び図6は、この様な面積により領域
内の角膜内皮細胞数を算出する一例を示したもので、以
下、図6のフローチャートに基づいて面積による算出例
を説明する。尚、図6のフローチャートにおいて、上記
第1実施例の図3で示したフローチャートと同一のステ
ップの説明は、その一部を省略する。
【0050】(ステップ7,8)図5(A)に示すよう
に、ステップ7で表示部4b上に拡大表示された角膜内
皮細胞像Sのうち閉じた角膜内皮細胞を指定することに
より演算処理回路9に閉じた角膜内皮細胞数がカウント
され、ステップ8では、この閉じた角膜内皮細胞数がR
AM10に記憶されてステップ21へと移行する。
【0051】(ステップ21)ステップ21では、RA
M10に記憶された閉じた角膜内皮細胞数に基づいて閉
じた角膜内皮細胞の正規化処理が行われてステップ22
へと移行する。この正規化とは、図6(B)に示すよう
に、記憶された個数と同数で且つ升目4d内に整然と入
るような正六角形S’に置き換えられる。尚、図6
(B)は、閉じた角膜内皮細胞の正規化を模式的に説明
するためのもので、実際には表示部4dに表示されな
い。
【0052】(ステップ22)ステップ22では、図6
(C)に示すように、正規化された正六角形のひとつが
入るとされる四角形の2辺の長さx,y[x=(√3)
r],[y=2r]が求められ、この長さx,yに基づ
いて、正規化された正六角形の数n、係数β、数nの総
面積Snとしたときの正六角形の一辺の長さrを、 0.1×0.1/β×n=ΔSn’ ΔSn’=x×y=2(√3)r2 から求めた後、正六角形単体の面積Srを、 Sr=[3(√3)/2]r2 から求め、この面積Srから正六角形の総面積Snを、 Sn=n×Sr により求めてステップ23へと移行する。
【0053】(ステップ23)ステップ23では、正六
角形の総面積Snの所定面積(升目4dの面積)に対す
る比率αnを、 αn=1/Sn により求めてステップ24へと移行する。
【0054】(ステップ24)ステップ24では、所定
面積内に入り得る角膜内皮細胞数n’を、 n’=n×αn から求めた後、この角膜内皮細胞数n’に基づいて単位
面積あたりの角膜内皮細胞数を算出してステップ12へ
と移行する(ステップ12以降は、第1実施例に同
じ)。尚、ここで求められた単位面積あたりの角膜内皮
細胞数は、画面4に表示される。
【0055】ところで、上記第2実施例では、閉じた細
胞数から正規化された正六角形の総面積を求めていた
が、そもそも角膜内皮細胞数が上述した500〜500
0の範囲である程度限定されるため、この範囲に誤差を
考慮して升目5dに入り得る角膜内皮細胞数を限定する
ことができる。
【0056】従って、RAM10とは異なるROM等の
記憶手段(図示せず)に升目5dに入り得る角膜内皮細
胞の個数(例えば、3〜50個)に対応した正六角形の
総面積を予め記憶させておくこともできる。尚、この場
合にROMに記憶される情報は、指定された個数に対応
した正六角形の総面積等、上述した正六角形の面積に限
定されるものではない。
【0057】(第3実施例)一方、上記実施例では、所
定面積から正六角形の総面積を算出し、この総面積と所
定面積との面積比から所定面積に入り得る正六角形の角
膜内皮細胞数を算出した後、この所定面積に入り得る正
六角形の角膜内皮細胞数に基づいて単位面積あたりの角
膜内皮細胞数を算出したが、所定面積(0.01m
2)からステップ22で求められた正六角形の総面積
Snを減算して所定面積のうち正六角形が存在しないと
された残余面積を算出し、同じくステップ22で求めら
れた正六角形単体の面積Srに基づいて残余面積内に入
り得る正六角形の数を算出し、算出された残余面積内に
入り得る正六角形の数とRAM10に記憶された閉じた
角膜内皮細胞数とを加算して升目4d内の角膜内皮細胞
数を算出した後、単位面積あたりの角膜内皮細胞数を算
出することもできる。
【0058】尚、上記各実施例において、求められた角
膜内皮細胞数をより厳密なものとするために、拡大され
た表示部4b上の表示状況に応じて開いた細胞を閉じた
ものとして指定したり、閉じた角膜内皮細胞数を数値的
に増減させる等、検者の感覚的な増減情報を付加させる
ようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の角膜内皮
細胞観察撮影装置にあっては、撮影された被検眼の角膜
内皮細胞像を表示する画面と、該画面に表示された角膜
内皮細胞像を予め設定された所定面積に区画する区画手
段と、該区画された領域内の角膜内皮細胞像を前記画面
に拡大表示する拡大手段と、前記領域内で閉じた角膜内
皮細胞数を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶され
た角膜内皮細胞数に基づいて所定の演算を行うことによ
り単位面積あたりの角膜内皮細胞数を算出する算出手段
とを備えていることにより、角膜内皮細胞の撮影をした
その場で簡単且つ容易に角膜内皮細胞のおよその数を確
認することができるものでありながら、角膜内皮細胞密
度評価の精度を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の角膜内皮細胞観察撮影装置を示し、
(A)は閉じた角膜内皮細胞を指定した状態の拡大画面
の正面図、(B)は開いた角膜内皮細胞を指定した状態
の拡大画面の正面図である。
【図2】同じく、作用を示すフローチャート図である。
【図3】同じく、角膜内皮細胞像を拡大表示する迄を時
系列に表したもので、(A)は角膜内皮細胞像を表示す
る前の画面の正面図、(B)は角膜内皮細胞像を表示し
た画面の正面図、(C)は角膜内皮細胞像に升目を合成
表示した画面の正面図、(D)は角膜内皮細胞像の拡大
画面の正面図である。
【図4】同じく、要部のブロック図である。
【図5】本発明の角膜内皮細胞観察撮影装置の第2実施
例を示し、作用を示すフローチャート図である。
【図6】同じく、(A)は閉じた角膜内皮細胞を指定し
た拡大画面の正面図、(B)は正規化された正六角形の
説明図、(C)は残余面積部分を示す説明図である。
【符号の説明】
4…画面 4c…升目(区画手段) 4d…升目(区画手段) 4e…升目(区画手段) s…角膜内皮細胞像(拡大前) S…角膜内皮細胞像(拡大状態)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影された被検眼の角膜内皮細胞像を表示
    する画面と、該画面に表示された角膜内皮細胞像を予め
    設定された所定面積に区画する区画手段と、該区画され
    た領域内の角膜内皮細胞像を前記画面に拡大表示する拡
    大手段と、前記領域内で閉じた角膜内皮細胞数を記憶す
    る記憶手段と、該記憶手段に記憶された角膜内皮細胞数
    に基づいて所定の演算を行うことにより単位面積あたり
    の角膜内皮細胞数を算出する算出手段とを備えているこ
    とを特徴とする角膜内皮細胞観察撮影装置。
  2. 【請求項2】撮影された被検眼の角膜内皮細胞像を表示
    する画面と、該画面に表示された角膜内皮細胞像を予め
    設定された所定面積に区画する区画手段と、前記領域内
    で閉じた角膜内皮細胞数を記憶する記憶手段と、前記領
    域内で開いた角膜内皮細胞数を所定率で減算すると共に
    減算された角膜内皮細胞数と前記記憶手段に記憶された
    角膜内皮細胞数とを加算して所定の演算を行うことによ
    り単位面積あたりの角膜内皮細胞数を算出する算出手段
    とを備えていることを特徴とする角膜内皮細胞観察撮影
    装置。
  3. 【請求項3】撮影された被検眼の角膜内皮細胞像を表示
    する画面と、該画面に表示された角膜内皮細胞像を予め
    設定された所定面積に区画する区画手段と、前記領域内
    で閉じた角膜内皮細胞数を記憶する記憶手段と、該記憶
    手段に記憶された角膜内皮細胞数と同数で且つ前記領域
    内に整然と入るとされる正六角形を算出すると共に前記
    領域の面積と前記正六角形の総面積との比率に基づいて
    前記領域内に入り得る正六角形の数を算出して所定の演
    算を行うことにより単位面積あたり角膜内皮細胞数を算
    出する算出手段とを備えていることを特徴とする角膜内
    皮細胞観察撮影装置。
  4. 【請求項4】撮影された被検眼の角膜内皮細胞像を表示
    する画面と、該画面に表示された角膜内皮細胞像を予め
    設定された所定面積に区画する区画手段と、前記領域内
    で閉じた角膜内皮細胞数を記憶する記憶手段と、該記憶
    手段に記憶された角膜内皮細胞数と同数で且つ前記領域
    内に整然と入るとされる正六角形を算出すると共に前記
    領域の面積から前記正六角形の総面積を差し引いて残余
    の面積を算出し、この残余の面積内に前記正六角形が入
    り得る個数を算出した後、残余の面積内に入り得る正六
    角形の数と前記記憶手段に記憶された角膜内皮細胞数と
    を加算して所定の演算を行うことにより単位面積あたり
    の角膜内皮細胞数を算出する算出手段とを備えているこ
    とを特徴とする角膜内皮細胞観察撮影装置。
  5. 【請求項5】前記区画手段により区画された領域内の角
    膜内皮細胞像を前記画面に拡大表示する拡大手段を備
    え、該拡大手段により拡大表示された角膜内皮細胞像に
    基づいて閉じた角膜内皮細胞を指定することを特徴とす
    る請求項2〜請求項4に記載の角膜内皮細胞観察撮影装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010020219A (ja) * 2008-07-14 2010-01-28 Sharp Corp トナーカートリッジおよびそれを用いた画像形成装置

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