JPH08338812A - 表面検査方法及び装置 - Google Patents

表面検査方法及び装置

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JPH08338812A
JPH08338812A JP14446295A JP14446295A JPH08338812A JP H08338812 A JPH08338812 A JP H08338812A JP 14446295 A JP14446295 A JP 14446295A JP 14446295 A JP14446295 A JP 14446295A JP H08338812 A JPH08338812 A JP H08338812A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広範囲にわたって存在する欠陥を確実に検出
する。 【構成】 受光器12の光電変換信号S2は二値化回路
35に送られる。二値化回路35は、光電変換信号S2
の信号レベルが規定レベルを越えた時にハイレベルとな
る光量増加信号S7を発生させて幅欠陥検出回路36に
送出する。基準クロック発生回路34は、一定の微小間
隔でクロック信号S6を発生させて幅欠陥検出回路36
に送出する。幅欠陥検出回路36は、二値化回路35か
らの光量増加信号S7がハイレベルとなっている間に基
準クロック発生回路34から入力したクロック信号S6
のクロック数を計数し、その計数値が基準値以上となっ
た瞬間にパルス状の幅欠陥信号S8を送出する。レーン
分割信号発生回路32は、検査光の走査に同期したレー
ン分割信号S4を発生させる。そして、広域欠陥弁別回
路39は、レーン分割信号S4に同期して幅欠陥信号S
8の発生回数を計数し、この計数値が規定回数を越えた
時に広域欠陥信号S10を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検査体上に存在する
面積が大きな広域欠陥を検出するための表面検査装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】連続走行するシート状物の表面に存在す
る欠陥を検出するために、一般にフライングスポット方
式の表面検査装置が用いられている。この表面検査装置
は、正常部分と欠陥部分とで光の反射率や透過率が異な
ることを利用したもので、被検査体の表面にレーザーに
よるスポット光を走査させ、その反射光もしくは透過光
を受光器により光電検出し、検出した反射光や透過光の
強度の変化から各種欠陥の有無を評価するものである。
【0003】このような表面検査装置の中には、例えば
特公平5−62942号公報に記載されているように、
一箇所に集中的に発生した密度欠陥を選択的に検出する
ことができるようにしたものがある。この表面検査装置
では、受光器による光電変換信号の信号レベルの変化量
が規定量以上となった時に欠陥が存在すると判断すると
ともに、被検査体の検査領域を細分化した細分化検査領
域ごとに欠陥の発生回数を計数し、計数値が予め定めら
れた規定値を越えた時に、この細分化検査領域内に密度
欠陥が存在するものと判断している。
【0004】ところで、紙などのように繊維材からなる
ものは、地合いによって光の反射率や透過率が一定しな
いため、これを被検査体とする場合には、正常部分にお
いても光電変換信号の信号レベルの変動量が大きくな
る。このため、従来の表面検査装置では欠陥の誤検出を
防止するために、欠陥部を識別するためのしきい値の信
号レベルを正常光成分の信号レベルとある程度の差をも
たせて設定してある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】紙面の色ムラ等のよう
に、使用上は問題がなくても広範囲にわたって存在する
ような欠陥は、製品品質上好ましくない。ところが、色
ムラは光の反射率や透過率に与える影響が小さく、光電
変換信号の信号レベルには大きな変化として表れないの
で、上記表面検査装置でこれを検出することは困難であ
った。
【0006】本発明は上記の事情を考慮してなされたも
ので、広範囲にわたって存在する欠陥を確実に検出する
ことができる表面検査装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の表面検査方法は、連続走行する被検査体に
対してその幅方向に走査する検査光を照射し、被検査体
で反射又は透過した検査光を光電検出し、この検出信号
の信号レベルが増加又は低下した状態を所定長以上保持
した時に欠陥部であると認識するとともに、この欠陥部
が規定回数以上の走査中に発生した時に広域欠陥が存在
すると判断するものである。
【0008】また請求項2に記載の表面検査装置は、一
定の微小間隔でクロック信号を送出する基準クロック発
生回路と、受光器の検出信号の信号レベルが増加又は低
下した状態を保持している間に基準クロック発生回路か
ら送出されたクロック信号数を計数し、この計数値が予
め定められた基準値を越えた時に欠陥信号を発生する第
1の信号発生手段と、被検査体の走行方向における欠陥
信号の発生回数を計数し、この計数値が規定回数を越え
た時に広域欠陥信号を発生する第2の信号発生手段とを
設けるものである。
【0009】また請求項3に記載の表面検査装置は、一
定の微小間隔でクロック信号を送出する基準クロック発
生回路と、受光器の検出信号の信号レベルが増加又は低
下した状態を保持している間に基準クロック発生回路か
ら送出されたクロック信号数を計数し、この計数値が予
め定められた基準値を越えた時に欠陥信号を発生する第
1の信号発生手段と、被検査体の検査領域を複数の小領
域に分割するために、検査光の走査信号に同期したレー
ン分割信号を発生するレーン分割信号発生回路と、この
レーン分割信号に同期して小領域ごとに欠陥信号の発生
回数を計数するとともに、計数値が規定回数を越えた時
に広域欠陥信号を発生する第2の信号発生手段とを設け
るものである。
【0010】図2は、本発明の表面検査装置の基本構造
を概略的に表したものである。表面検査装置10は、投
光器11,受光器12,光センサ14,及び信号処理回
路15により構成されている。シート状の被検査物、例
えば紙17は、投光器11と受光器12との間を図中矢
印方向に一定速度で走行される。
【0011】投光器11は、レーザー発振器20,レン
ズ群21,回転多面鏡22,及び光路折り曲げ用の2枚
のミラー23,24により構成されている。レーザー発
振器20から放射されたレーザー光20aは、ミラー2
3を介してレンズ群21に入射し、そのスポット径が調
節された後に、ミラー24を介して高速回転する回転多
面鏡22に入射する。そして、このレーザー光20a
は、回転多面鏡22の回転によって紙17の走行方向と
略直交して紙17上を幅方向に高速走査する検査光25
となる。この検査光25は、紙17の検査部17aを透
過した後に、走査方向に延びた受光器12に入射する。
受光器12は、紙17の検査部17aを透過した検査光
25を光電検出し、その強度に比例した光電変換信号を
信号処理回路15に送出する。
【0012】光センサ14は、検査光25による紙17
上の走査領域から走査上流側に外れた位置に設けられて
おり、検査光25を受光した瞬間にパルス状の受光信号
を発生して信号処理回路15に送出する。
【0013】図1は、信号処理回路15の構成を概略的
に示すものである。信号処理回路15は、検査幅設定回
路31,レーン分割信号発生回路32,分周回路33,
基準クロック発生回路34,二値化回路35,幅欠陥検
出回路36,アンド回路37,ラッチ回路38,及び広
域欠陥弁別回路39により構成されている。光センサ1
4の受光信号S1は検査幅設定回路31に、また受光器
12の光電変換信号S2は二値化回路35に入力され
る。
【0014】検査幅設定回路31は、光センサ14から
の受光信号S1が入力されてから時間Ta が経過した時
にローレベルからハイレベルになり、時間Tb が経過し
た時に再びローレベルに戻る検査幅信号S3をレーン分
割信号発生回路32及びアンド回路37に出力する。な
お時間Ta ,Tb は、検査光25の走査速度と紙17の
幅寸法とに応じて予め設定されており、時間Ta は検査
光25が光センサ14を通過してから検査部17a上の
検査開始位置17bに達するまでの時間、時間Tb は光
センサ14を通過してから検査部17a上の検査終了位
置17cに達するまでの時間に設定されている。
【0015】レーン分割信号発生回路32は、検査幅信
号S3がハイレベルになった時点から一定時間T0 が経
過する毎にパルス状のレーン分割信号S4をm回発生さ
せ、ラッチ回路38及び広域欠陥弁別回路39に送出す
る。なお、時間T0 及び発生回数mは、検査光25の走
査速度と紙17の幅方向における検査領域の分割数に応
じて設定される。本実施例では図5に示したように、紙
17上を幅W0 、長さL0 の4つの検査領域D1 〜D4
に分割し、時間T0 を検査光25が各検査領域D1 〜D
4 内を走査する間の時間、発生回数mを4回に設定し
た。分周回路33は、紙17が長さL0 走行する毎にパ
ルス状の検査長信号S5を発生させて広域欠陥弁別回路
39に送出する。基準クロック発生回路34は、一定の
微小間隔でクロック信号S6を発生させて幅欠陥検出回
路36に送出する。
【0016】二値化回路35は、受光器12からの光電
変換信号S2の信号レベルが予め定められているしきい
値LTHLD以上になった時にハイレベルとなる光量増加信
号S7を発生させて幅欠陥検出回路36に送出する。こ
のしきい値LTHLDは、光電変換信号S2の正常光成分の
信号レベルに近い値に設定されている。
【0017】幅欠陥検出回路36は、図3に示したよう
に、アンド回路41,計数回路42,及びデジタルコン
パレータ43により構成されている。アンド回路41
は、二値化回路35から入力された光量増加信号S7が
ハイレベルとなっている間だけ基準クロック発生回路3
4からのクロック信号S6を通過させて計数回路42に
送出する。計数回路42は、アンド回路41から入力し
た通過クロック信号S41のクロック数を計数し、その
計数値Cをデジタルコンパレータ43に送出する。また
計数回路42は、二値化回路35からの光量増加信号S
7がハイレベルからローレベルに変化した時に、計数値
Cをクリアして「0」にする。デジタルコンパレータ4
3は、計数回路42から入力した計数値Cが予め定めら
れた基準値C0 と等しくなった瞬間にパルス状の幅欠陥
信号S8を送出する。この幅欠陥信号S8はアンド回路
41にも制御信号として入力され、アンド回路41は幅
欠陥信号S8を入力した時点で閉じられる。したがっ
て、アンド回路41からは基準値C0 を越えない数の通
過クロック信号S41が送出される。なお基準値C
0 は、検出しようとする欠陥の、被検査体の幅方向にお
ける長さに応じて定められ、本実施例においては「4」
とした。
【0018】図1において、アンド回路37は、検査幅
設定回路31からの検査幅信号S3がハイレベルとなっ
ている間に幅欠陥検出回路36のデジタルコンパレータ
43から幅欠陥信号S8を入力すると、このタイミング
でパルス状の欠陥信号S9を発生させてラッチ回路38
に送出する。ラッチ回路38は、アンド回路37からの
欠陥信号S9を、レーン分割信号発生回路32から入力
されるレーン分割信号S4と同期させて広域欠陥弁別回
路39に送出する。すなわち、このラッチ回路38は、
アンド回路37からパルス状の欠陥信号S9が入力され
た時に二進数「1」を一旦保持し、この後レーン分割信
号S4が入力された瞬間に保持している二進数「1」を
広域欠陥弁別回路39に送出する。また、アンド回路3
7から欠陥信号S9が入力されない時には、二進数
「0」を保持したままなので、レーン分割信号S4の入
力と同時に二進数「0」を広域欠陥弁別回路39に送出
する。したがって、このラッチ回路38からはレーン分
割信号S4が入力されるごとに「1」又は「0」の二進
数Aが出力される。
【0019】広域欠陥弁別回路39は、図4に示すよう
に、二進加算器51,シフトレジスタ52,53,5
4,55,及びデジタルコンパレータ56により構成さ
れている。4つのシフトレジスタ52〜55は、それぞ
れ重みが(20 ),(21 ),(22 ),(23 )の二
進数「1」又は「0」を格納する。またシフトレジスタ
52〜55は、紙17の幅方向における検査領域の分割
数と同じ数のビット構成となっており、本実施例では各
々4ビット構成となっている。そして、レーン分割信号
発生回路32からレーン分割信号S4が入力されるごと
に、各ビットの格納値を最終ビット側にシフトさせ、最
終ビットに格納されていた値b0 〜b3 を二進加算器5
1及びデジタルコンパレータ56に出力する。これによ
り、二進加算器51及びデジタルコンパレータ56に
は、4つの値b0 〜b3 を重み順に配列してなる二進数
B(=b3 2 1 0 )が入力される。
【0020】ラッチ回路38からの二進数Aは、二進加
算器51に入力される。二進加算器51は、二進数Aと
シフトレジスタ52〜55から入力された二進数Bとを
加算し、この加算値F(=f3 2 1 0 )をビット
ごとにシフトレジスタ52〜55に格納する。またデジ
タルコンパレータ56は、シフトレジスタ52〜55か
ら入力された二進数Bが予め定められた規定値M0 以上
となった時に広域欠陥信号S10を送出する。なお規定
値M0 は、検出しようとする欠陥の、被検査体の走行方
向における長さに応じて定められ、本実施例において
は、大きさが4の二進数「0100」とした。
【0021】図6は、上記のように構成された表面検査
装置10の各出力信号の概略波形を表すものである。紙
17が一定速度で走行されると、同時に投光器11から
検査光25の照射が開始される。また基準クロック発生
回路34が作動を開始し、一定の微小間隔でクロック信
号S6を送出する。検査光25が光センサ14を通過す
ると、このセンサ14がパルス状の受光信号S1を発生
し、検査幅設定回路31に送出する。検査幅設定回路3
1は、受光信号S1が入力されてから時間Taが経過
し、検査光25が紙17の検査開始位置17bに達した
時に、その信号レベルをローレベルからハイレベルに変
化させ、時間Tb が経過して検査終了位置17cに達し
た時には信号レベルを再びローレベルに戻す。したがっ
て、この検査幅設定回路31から出力される検査幅信号
S3は、検査光25が紙17の検査部17a上を走査し
ている間だけハイレベルとなっている。
【0022】また、検査幅信号S3がローレベルからハ
イレベルに変化すると、レーン分割信号発生回路32
が、この時点から時間T0 が経過するごとにパルス状の
レーン分割信号S4を4回発生させる。これにより、検
査光25が4つの検査領域D1〜D4 の終端部に達する
ごとにレーン分割信号S4が発生する。
【0023】検査光25は検査部17aを透過して受光
器12に入射する。受光器12は検査光25を光電検出
し、その強度に比例した光電変換信号S2を出力する。
この際、検査部17a上の正常部位においては検査光2
5は所定濃度をもつ紙17を所定厚み分だけ透過して受
光器12に入射するので、受光器12の光電変換信号S
2の信号レベルは、全体に紙17の濃度及び厚みに応じ
たレベルだけ低下する。検査部17a上に小欠陥、例え
ばキズ61が存在する場合には、このキズ61部におい
ては紙厚が薄くなっているので、検査光25の透過光量
が増加し、受光器12の光電変換信号S2の信号レベル
が瞬間的に増加する。また、広い範囲にわたって濃度欠
陥、例えば淡色部62が存在する場合には、この部位で
光の透過率が上昇するので、光電変換信号S2の信号レ
ベルは淡色部62と対応した位置において上昇する。
【0024】受光器12の光電変換信号S2は二値化回
路35に送られる。二値化回路35は、光電変換信号S
2の信号レベルが予め設定されているしきい値LTHLD
上になった時にハイレベルとなる光量増加信号S7を発
生させて幅欠陥検出回路36に送出する。この際、光電
変換信号S2の信号レベルが、キズ61及び淡色部62
の発生位置と、検査光25が紙17の面外を走査し、受
光器12に直接入光する範囲X1,X2に対応した位置
とで上昇するので、二値化回路35からは、キズ61及
び淡色部62の発生位置と範囲X1,X2とで光量増加
信号S7が発生される。また、しきい値LTHLDが光電変
換信号S2の正常光成分の信号レベルと近い値に設定さ
れているので、検査部17a上の正常部においても、光
電変換信号S2の信号レベルの変動量が大きなノイズ部
N と対応した位置に光量増加信号S7が生じることが
ある。
【0025】幅欠陥検出回路36に入力された光量増加
信号S7は、アンド回路41と計数回路42とに入力さ
れる。アンド回路41は、光量増加信号S7がハイレベ
ルとなっている間だけ基準クロック発生回路34からの
クロック信号S6を通過させて計数回路42に送出す
る。計数回路42は、アンド回路41を通過した通過ク
ロック信号S41のクロック数を計数し、その計数値C
をデジタルコンパレータ43に送出する。デジタルコン
パレータ43は、計数回路42から入力される計数値C
を順次基準値C0 (=4)と比較し、「C=C0 」とな
った瞬間にパルス状の幅欠陥信号S8を送出する。
【0026】この際、淡色部62は紙17の幅方向にお
ける長さが長いので、この淡色部62に対応した光量増
加信号S7の幅も広くなり、通過クロック信号S41の
クロック数が多くなる。これにより、光量増加信号S7
がローレベルに変化する以前に計数回路42での計数値
Cが基準値C0 に達するので、デジタルコンパレータ4
3から幅欠陥信号S8が送出される。そして、幅欠陥信
号S8が送出されると、この瞬間にアンド回路41が閉
じられ、通過クロック信号S41の送出が停止する。こ
れにより、計数回路42による計数値Cは、基準値C0
と等しくなった時点でこれ以上増加しなくなる。また計
数回路42は、光量増加信号S7がハイレベルからロー
レベルに変化した時に計数値Cをクリアして「0」に
し、次の光量増加信号S7に対応した通過クロック信号
S41の入力に備える。
【0027】一方、キズ61部は紙17の幅方向におけ
る長さが短いので、キズ61部に対応した光量増加信号
S7の幅も狭くなり、通過クロック信号S41のクロッ
ク数が少なくなる。これにより、計数回路42での計数
値Cが基準値C0 に達する以前に二値化回路35からの
光量増加信号S7がローレベルに変化し、計数回路42
が計数値Cをクリアして「0」にするので、このキズ6
1と対応した位置には幅欠陥信号S8は発生しない。ま
た、光電変換信号S2の変動が正常光成分の信号レベル
よりも高レベル側に偏った状態で長く継続することもな
いので、ノイズ部SN に対応した光量増加信号S7も幅
が狭くなり、この位置に幅欠陥信号S8は生じない。し
たがって、幅欠陥信号S8は、紙17の幅方向に連続的
に存在する淡色部62と対応した位置と、検査光25が
紙17を透過することなく直接受光器12に入光する範
囲X1,X2に対応した位置とにおいて発生する。
【0028】幅欠陥検出回路36から送出された幅欠陥
信号S8は、アンド回路37に入力される。アンド回路
37は、検査幅設定回路31からの検査幅信号S3がハ
イレベルとなっている間に幅欠陥信号S8を入力する
と、このタイミングでパルス状の欠陥信号S9を発生さ
せてラッチ回路38に送出する。この際、幅欠陥信号S
8が淡色部62の発生位置と、紙17上から外れた範囲
X1,X2に対応した位置とにおいて発生しているが、
検査幅信号S3は検査光25が検査部17a上を走査し
ている間だけハイレベルとなっているので、欠陥信号S
9は淡色部62に対応した位置でのみ発生する。
【0029】欠陥信号S9は、ラッチ回路38でレーン
分割信号S4と同期をとられた上で広域欠陥弁別回路3
9に送出される。ラッチ回路38からはレーン分割信号
S4が入力されるごとに「1」又は「0」の二進数Aが
出力される。本実施例においては、図5及び図6に示し
たように第1検査領域D1 内に幅をもつ欠陥はなく、ラ
ッチ回路38に欠陥信号S9が入力されないので、この
ラッチ回路38からは1回目のレーン分割信号S4が入
力された瞬間に二進数「0」が出力される。また、第2
検査領域D2 内には淡色部62が存在し、ラッチ回路3
8に欠陥信号S9が入力されるので、2回目のレーン分
割信号S4が入力された時にはラッチ回路38から二進
数「1」が出力される。同様に、3回目及び4回目のレ
ーン分割信号S4が入力された時には、いずれもラッチ
回路38から二進数「0」が出力される。ラッチ回路3
8から出力された「1」又は「0」の二進数Aは、順次
二進加算器51に入力される。
【0030】図7(A)に示すように、第1検査領域D
1 に対応した二進数「0」が1回目のレーン分割信号S
4と同期をとられて二進加算器51に入力されると、同
時にシフトレジスタ52〜55が、それぞれビット内の
格納値を最終ビット側にシフトさせて先頭ビットを空領
域にするとともに、最終ビットに格納されていた各値b
0 ,b1 ,b2 ,b3 (=0,0,0,0)を二進加算
器51とデジタルコンパレータ56とに送出する。二進
加算器51は、ラッチ回路38からの二進数「0」と、
シフトレジスタ52〜55から出力された各値b0 〜b
3 を重み順に配列してなる二進数「0000」とを加算
し、加算値F(=0000)をシフトレジスタ52〜5
5の空領域となった先頭ビットに格納する。この際、シ
フトレジスタ52〜55には、それぞれ加算値Fの重み
(20 ),(21 ),(22 ),(23 )に対応したビ
ットの値が格納される。
【0031】同時に、デジタルコンパレータ56がシフ
トレジスタ52〜55から出力された二進数B(=00
00)を規定値M0 (=0100)と比較する。デジタ
ルコンパレータ56は、二進数Bが規定値M0 以上とな
った時にパルス状の広域欠陥信号S10を送出するが、
二進数Bが「0000」であり、規定値M0 よりも小さ
いので、広域欠陥信号S10は送出されない。
【0032】図7(B)に示すように、第2検査領域D
2 に対応した二進数「1」が2回目のレーン分割信号S
4と同期をとられて二進加算器51に入力されると、同
時にシフトレジスタ52〜55が、再び各ビット内の格
納値を最終ビット側にシフトさせて先頭ビットを空領域
にするとともに、最終ビットに格納されていた値b0
3 を二進加算器51とデジタルコンパレータ56とに
送出する。そして二進加算器51は、ラッチ回路38か
らの二進数「1」とシフトレジスタ52〜55からの二
進数「0000」とを加算し、加算値「0001」をシ
フトレジスタ52〜55の先頭ビットに格納する。また
デジタルコンパレータ56では、二進数「0001」と
規定値M0 との比較が行われる。この場合においても、
二進数「0001」が規定値M0 よりも小さいので、デ
ジタルコンパレータ56から広域欠陥信号S10は送出
されない。
【0033】同様に、第3検査領域D3 及び第4検査領
域D4 に対応した2つの二進数「0」及び「0」が二進
加算器51に入力されるごとに、二進加算器51はシフ
トレジスタ52〜55の最終ビットから出力された二進
数Bとの加算を行い、それぞれの加算値Fをシフトレジ
スタ52〜55の先頭ビットに格納する。そして、検査
光25による1回の走査が終了した時に、図7(C)に
示すように、シフトレジスタ52〜55内には4つの検
査領域D1 〜D4 のそれぞれにおいて発生した欠陥信号
S9の総数が最終ビット側から先頭ビット側に順に格納
されている。
【0034】検査光25の走査を繰り返すと、二進加算
器51には、検査領域D1 〜D4 のそれぞれに対応した
4つの二進数Aが繰り返し入力される。この二進加算器
51は、二進数Aが入力されるごとにシフトレジスタ5
2〜55の最終ビットに格納されていた二進数Bとの加
算を行い、この加算値Fを改めてシフトレジスタ52〜
55の先頭ビットに格納する。この際、シフトレジスタ
52〜55が検査領域の分割数「4」と同じ数のビット
構成であるので、検査光25の1回の走査が終了した時
点では常に、最終ビット側から先頭ビット側に向けて順
に4つの検査領域D1 〜D4 のそれぞれに対応した値が
格納されている。したがって、次の走査が開始される
と、シフトレジスタ52〜55からは検査領域D1 〜D
4 に対応した二進数Bが順に出力され、同じく検査領域
1 〜D4 の順に入力された二進数Aと順次加算され
る。これにより、シフトレジスタ52〜55内には、検
査領域D1 〜D4 ごとの欠陥信号S9の総数が格納され
ていることになる。
【0035】そしてデジタルコンパレータ56は、シフ
トレジスタ52〜55から出力された二進数Bと規定値
0 との比較を繰り返し、二進数Bが規定値M0 以上と
なった時にパルス状の広域欠陥信号S10を送出する。
淡色部62は広い面積をもち、紙17の走行方向におけ
る長さが長いので、検査光25の走査を繰り返す間に、
何度も淡色部62と対応した位置で欠陥信号S9が発生
する。これにより、シフトレジスタ52〜55内の検査
領域D2 に対応した格納値が大きくなり、デジタルコン
パレータ56から広域欠陥信号S10が送出される。こ
の広域欠陥信号S10がCPU(図示せず)に送られる
と、例えば、CPUが表示パネル(図示せず)に「広域
欠陥あり」を表示する。
【0036】検査光25の走査が繰り返され、紙17が
長さL0 だけ走行されると、分周器33がパルス状の検
査長信号S5を発生させて二進加算器51に送出する。
二進加算器51は、検査長信号S5を入力した時に、シ
フトレジスタ52〜55の全ビット内の格納値をクリア
して「0」にし、次の検査領域D1 ’〜D4 ’内の走査
に備える。
【0037】
【実施例】本発明の表面検査装置10により紙面上に存
在する直径6mmの淡色部の検出を行った。なお、紙の
検査幅を3m、走行速度を180m/分とし、検査光の
走査回数を3000回/秒、基準クロック発生回路によ
るクロック信号の発生周波数を10MHZ とした。また
上記条件によれば、クロック信号は、検査光が紙上を1
mm走査するごとに発生されるので、通過クロック信号
の基準計数値C0 を「4」、各検査領域内における欠陥
信号の規定発生回数M0 を「4回」とした。さらに、光
電変換信号の信号レベルから欠陥部を識別するためのし
きい値LTHLDを正常光成分の信号レベルと近接する値と
し、従来装置ではノイズ成分を誤検出してしまうレベル
に設定した。
【0038】上記検査の結果、キズ等のように光電変換
信号の信号レベルの変化量は大きいものの、面積が小さ
い欠陥は検出されることがなく、直径6mm以上の大き
さを持つ欠陥のみが検出された。しかも、光電変換信号
の信号レベルの変化量が小さく、従来装置では検出する
ことができなかった淡色部も検出された。これにより、
本発明の検査装置によれば、光電変換信号の信号レベル
の変化量の多少に係わりなく、所定以上の面積をもつ欠
陥であれば確実に検出できることが確認された。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明の表面検査装置によ
れば、一定の微小間隔でクロック信号を発生させてお
き、受光器による光電変換信号の信号レベルが増加又は
低下した状態を保持している間に送出されたクロック信
号数が基準値を越えた時に欠陥部であると認識するの
で、光電変換信号の信号レベルの変化量の多少に係わり
なく、被検査体の幅方向における長さが短い欠陥は除外
され、幅の広い欠陥のみが選別される。しかも、光電変
換信号の変動は正常光成分の信号レベルよりも高レベル
側あるいは低レベル側に偏った状態で長く継続すること
がないので、光電変換信号上から欠陥部を識別するため
の信号レベルのしきい値を正常光成分の信号レベルと近
い値に設定してもノイズ部が誤検出される恐れがない。
これにより、光の反射率や透過率に与える影響が小さ
く、光電変換信号の信号レベルには大きな変化として表
れなくても、その幅が広い欠陥であれば確実に検出する
ことができるようになる。
【0040】また、所定長以上の幅をもつ欠陥が、被検
査体の走行方向に規定回数以上確認された時に広域欠陥
が存在すると判断するので、被検査体の幅方向、あるい
は走行方向のいずれか一方にのみ長さをもつような欠陥
は除外され、面積の大きな広域欠陥のみが検出される。
【0041】さらに、被検査体の検査領域をその幅方向
に細かく分割することで、1つの小領域内においては所
定長以上の幅をもつ欠陥部が幅方向に複数並ぶことがな
くなるので、小領域ごとの欠陥の発生回数をそのまま被
検査体の走行方向における長さに置き換えることができ
るようになり、信号処理がより簡便になるとともに、精
度の高い検査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】信号処理回路の構成を示すブロック図である。
【図2】表面検査装置の構成を示す概略図である。
【図3】図1に表した幅欠陥検出回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】図1に表した広域欠陥弁別回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】検査領域の分割方法を示す説明図である。
【図6】信号処理回路の各部における信号波形の概略を
示すチャート図である。
【図7】広域欠陥弁別回路内でのデータ処理方法を示す
説明図である。
【符号の説明】
10 表面検査装置 11 投光器 12 受光器 15 信号処理回路 17 紙 17a 検査部 25 検査光 32 レーン分割信号発生回路 34 基準クロック発生回路 36 幅欠陥検出回路 38 ラッチ回路 39 広域欠陥弁別回路 61 キズ 62 淡色部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続走行する被検査体に対してその幅方
    向に走査する検査光を照射し、被検査体で反射又は透過
    した検査光を光電検出し、この検出信号の信号レベルが
    増加又は低下した状態を所定長以上保持した時に欠陥部
    であると認識するとともに、この欠陥部が規定回数以上
    の走査中に発生した時に広域欠陥が存在すると判断する
    ことを特徴とする表面検査方法。
  2. 【請求項2】 走査機構を内蔵した投光器により、連続
    走行する被検査体に対してその幅方向に走査する検査光
    を照射し、被検査体で反射又は透過した検査光を受光器
    で光電検出し、この検出信号に基づいて欠陥の有無を識
    別する表面検査装置において、 一定の微小間隔でクロック信号を送出する基準クロック
    発生回路と、前記受光器の検出信号の信号レベルが増加
    又は低下した状態を保持している間に前記基準クロック
    発生回路から送出されたクロック信号数を計数し、この
    計数値が予め定められた基準値を越えた時に欠陥信号を
    発生する第1の信号発生手段と、被検査体の走行方向に
    おける前記欠陥信号の発生回数を計数し、この計数値が
    規定回数を越えた時に広域欠陥信号を発生する第2の信
    号発生手段とを備えたことを特徴とする表面検査装置。
  3. 【請求項3】 走査機構を内蔵した投光器により、連続
    走行する被検査体に対してその幅方向に走査する検査光
    を照射し、被検査体で反射又は透過した検査光を受光器
    で光電検出し、この検出信号に基づいて欠陥の有無を識
    別する表面検査装置において、 一定の微小間隔でクロック信号を送出する基準クロック
    発生回路と、前記受光器の検出信号の信号レベルが増加
    又は低下した状態を保持している間に前記基準クロック
    発生回路から送出されたクロック信号数を計数し、この
    計数値が予め定められた基準値を越えた時に欠陥信号を
    発生する第1の信号発生手段と、被検査体の検査領域を
    複数の小領域に分割するために、検査光の走査信号に同
    期したレーン分割信号を発生するレーン分割信号発生回
    路と、このレーン分割信号に同期して前記小領域ごとに
    欠陥信号の発生回数を計数するとともに、計数値が規定
    回数を越えた時に広域欠陥信号を発生する第2の信号発
    生手段とを備えたことを特徴とする表面検査装置。
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