JP3413307B2 - 表面検査装置 - Google Patents

表面検査装置

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JP3413307B2
JP3413307B2 JP05009495A JP5009495A JP3413307B2 JP 3413307 B2 JP3413307 B2 JP 3413307B2 JP 05009495 A JP05009495 A JP 05009495A JP 5009495 A JP5009495 A JP 5009495A JP 3413307 B2 JP3413307 B2 JP 3413307B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続走行するウェブな
どのような被検査体の表面に存在する欠陥部分を光電検
出するための表面検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フイルム,紙,金属薄板などのような連
続走行するシート状物の表面に存在する欠陥を検出する
ために種々の表面検査装置が知られており、これらの装
置によって製品や半製品の品質管理が行われている。こ
うした表面検査装置の中でも、被検査体の表面をレーザ
光等の検査光で走査し、その反射光や透過光を受光器で
受光してその光電信号出力によって表面欠陥の有無を評
価する装置は、無接触でしかも高速で検査できるため製
造ラインなどには多く採用されてきている。
【0003】このような光電式の表面検査装置として
は、例えば特公昭56−31737号公報、特開平4−
125455号公報記載のものが知られている。前者の
公報記載の装置では、被検査体の端部では検査光を中央
部側から端部側に向かって走査し、受光器の立ち上がり
応答性に起因する不感帯をなくして、被検査体の端部位
置まで検査を行うことができるようにしてある。また、
後者の公報記載の検査装置では、検査光を被検査体の端
部側から中央部側に向かって走査するとともに、被検査
体の蛇行に追従して幅方向に移動する遮光板を用いてい
る。そして、遮光板の一方のエッジを被検査体の端部位
置に一致させ、被検査体の端部に達する前の走査域で検
査光をカットしており、検査光が遮光板の前記エッジを
越えた走査位置にきた瞬間から検査が開始されるように
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特公昭56
−31737号公報記載の表面検査装置では、確かに受
光器の立ち上がり特性の遅れによる不感帯が解消される
ものの、被検査体が蛇行して端部の位置が変化する場合
には、受光器からの光電信号が変化したとき、この変化
が被検査体の端部に達する前に得られたものであるのか
端部に達した後に得られたものであるのかを判断するこ
とができない。したがって、結局は蛇行のない状態をも
とに基準の検査幅を決めておくしかなく、この基準の検
査幅から被検査体の端部が外れるような蛇行があった場
合には、端部に不感帯が生じてしまうことが避けられ
ず、また幅方向での欠陥位置には蛇行分の測定誤差が伴
うことになる。
【0005】一方、特開平4−125455号公報記載
の表面検査装置は、被検査体の蛇行量に応じて検査の開
始位置を変更する点で優れているが、検査光の走査位置
が遮光板の前記エッジを越えた瞬間から受光信号が立ち
上がるため、受光器の応答遅れによる不感帯を解消する
ことができないという欠点がある。
【0006】本発明はこのような従来技術の欠点を解消
するためになされたもので、被検査体に蛇行が生じた場
合でも、被検査体の端部付近にほとんど不感帯が生じる
ことがないように検査を行うことができるようにした表
面検査装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するにあたり、被検査体を連続走行させたときに蛇行が
生じるとしても、蛇行による被検査体の端部位置の変化
は検査光の走査速度と比べて格段に緩やかであることに
着目し、検査光を走査する度に被検査体の端部から得ら
れた端部信号を次回の検査に活かすことによって、端部
付近の不感帯をほとんどなくすようにしてある。このた
め本発明においては、被検査体の幅方向の端部を検査領
域とする走査機構では検査光を被検査体の中央部から端
部方向に向けて走査し、この走査機構に対応して設けた
受光器から得られる光電信号中から検査光が被検査体の
端部を走査したときの端部信号を抽出する。そして、こ
の端部信号の抽出されたタイミングに基づいて、検査光
の次回の走査による検査領域内での有効検査期間を決定
するようにしたものである。
【0008】光電信号中から前記端部信号を的確に抽出
するために、該走査機構からの検査光が検査領域を走査
する直前で検査光の通過を光検出器で検知し、この検知
タイミングから一定時間経過後に端部信号の抽出動作が
開始される。この一定時間の値としては、被検査体が蛇
行することを考慮した上で、検査光が被検査体の端部を
通過する直前の値に決めるのがよい。また、有効検査期
間としては、端部信号の抽出タイミングから一定のスタ
ート時間が経過し、かつ一定のストップ時間が経過する
までの間の一定期間にするのが簡便である。
【0009】光電信号中に欠陥信号が含まれていたと
き、被検査体の幅方向での欠陥部の位置を特定するため
には、端部を検査領域に含むものについては、検査光の
走査位置と端部信号の抽出タイミングとを参照すればよ
い。また、被検査体の端部を含まない走査機構及び受光
器が用いられている場合には、その受光器の一端側を遮
光板で遮っておき、この遮光板を被検査体の蛇行に追従
して被検査体の幅方向に移動させるようにしておけば、
遮光板のエッジを検査光が走査した瞬間に得られる信号
を前記端部信号と同様に利用することによって、端部を
検査領域に含まないものについても、蛇行を考慮して欠
陥位置を正確に特定することができるようになる。
【0010】本発明を用いた表面検査装置を概略的に示
す図1において、表面検査の対象となるウェブ2は、周
知の搬送機構によって図の下方から上方に向かって一定
速度で走行される。ウェブ2の幅方向に沿って3個の走
査機構3,4,5が設けられている。これらの走査機構
3,4,5は、走査機構3について図示してあるよう
に、それぞれレーザ発振器3a,レンズ系3b,ポリゴ
ンミラー(回転多面鏡)3c,光検出器3dとからな
り、ウェブ2の表面に幅方向に走査する検査光を照射す
る。
【0011】各々の走査機構3,4,5に対応して受光
器6,7,8が設けられている。これらの受光器6,
7,8は、走査機構3,4,5によりウェブ2に照射さ
れ、ウェブ2の表面で反射された検査光をそれぞれの走
査期間にわたって受光し、受光光量に対応した光電信号
を出力する。図示のように、走査機構3,4,5と受光
器6,7,8とはそれぞれ対をなしており、ウェブ2の
右端部を含む検査領域,ウェブ2の中央部分の検査領
域,ウェブ2の左端部を含む検査領域をカバーしてい
る。また、隣接し合う検査領域が各々オーバーラップす
るように、走査機構3,4,5の走査範囲と受光器6,
7,8の長さが決められている。
【0012】なお、走査機構4と受光器7によるウェブ
中央部の検査領域は、他の検査領域に対してウェブ2の
走行方向にもずらして段違いに設定してあるが、受光器
7から出力される光電信号、若しくは光電信号を処理し
て得られる欠陥信号の出力タイミングをウェブ2の搬送
機構から得られる測長パルスに基づいて調節することに
よって、各検査領域をウェブ2の走行方向について一致
させることができる。
【0013】ウェブ2の左端部には端部位置検出器10
が設けられている。端部位置検出器10はウェブ2の左
端部の位置を光電的に監視し、左端部の移動量に対応し
て遮光板移動機構11を作動させ、遮光板12をウェブ
2の幅方向に移動させる。これにより、ウェブ2に蛇行
が生じたときにはその蛇行量に応じて遮光板12が移動
し、遮光板12の右エッジ12aはウェブ2の左端から
常に一定の位置に保たれる。遮光板12は、ウェブ2が
図中最も左側に蛇行したときでも、その右エッジ12a
が受光器7の左側を部分的に覆うことができる長さにな
っている。
【0014】走査機構3,4は検査光をウェブ2の左側
から右側に走査し、走査機構5は検査光を右側から左側
に走査する。これは、ウェブ2の端部を検査領域に含む
受光器6,8については、立ち上がり応答性に左右され
ることなくウェブ2の端部から得られる信号を検知する
ためである。また、中央部のみを検査領域とする受光器
7については、検査光が遮光板12の右エッジ12aを
通過した瞬間をこの検査領域における走査の基準タイミ
ングとして用いることができるようにするためである。
【0015】検査光の走査に伴い、各々の受光器6,
7,8からは時間の経過とともに光電信号14a,14
b,14cが出力される。各々の光電信号の波形図から
分るように、検査光が入射した直後の受光器6,7,8
からの出力は、受光器の応答遅れのために立ち上がりが
鈍ったものとなっている。しかし、前述したように隣接
する検査領域については互いにオーバーラップさせてい
るから、受光器の応答遅れによる不感帯(検査不適領
域)を解消することができる。
【0016】ウェブ2の右端部を検査領域とする受光器
6からの光電信号は、端部検出機能を備えた欠陥検出回
路20に入力される。同様に、ウェブ2の左端部を検査
領域に含む受光器8にも同じ構成の欠陥検出回路20が
接続されている。受光器6の光電信号Aは、欠陥信号検
出チャンネルと端部信号検出チャンネルに分岐された
後、それぞれ欠陥検出用バンドパスフィルタ21,端部
検出用バンドパスフィルタ22に入力され、低周波成分
がカットされた所定帯域の信号となる。欠陥信号検出チ
ャンネルでは、欠陥検出用バンドパスフィルタ21から
の信号が2値化回路24により2値化され、検査信号J
としてアンド回路25に入力される。この検査信号Jに
はローレベルの正常信号とハイレベルの欠陥信号とが含
まれる。
【0017】端部信号検出チャンネルでは、端部検出用
バンドパスフィルタ22からの信号がコンパレータ26
で基準電圧と比較され、これが基準電圧以下であるとき
にはコンパレータ26から端部候補信号Dが出力され
る。この基準電圧は、ウェブ2の表面から反射された検
査光が受光器6に入射しなくなったことを検知できるレ
ベルに設定されている。コンパレータ26の出力端はフ
リップフロップ回路(FF回路)27のリセット端子に
接続され、またFF回路27のセット端子にはタイマー
回路28の出力端子が接続されている。そして、タイマ
ー回路28が端部検出許可信号Eを出力したときに前記
FF回路27がセットされるようになっている。
【0018】タイマー回路28は、走査機構3に組み込
まれた光検出器3dが検査光の検知信号Bを出力した時
点から一定時間Tsを計時し、その計時終了時に前記端
部検出許可信号Eを出力する。この一定時間Tsは、ウ
ェブ2が図中左側に蛇行し、右端部が最も左側に寄った
ときであっても、走査機構3による検査光が光検出器3
dで検知された後、ウェブ2の右端部を通過する直前ま
での経過時間として設定されている。そして、タイマー
回路28からの端部検出許可信号EによりFF回路27
がセットされた後、コンパレータ26から端部候補信号
Dが入力されたときにFF回路27がリセットされ、こ
のリセットと同時に反転信号Fが出力される。
【0019】FF回路27にはワンショットマルチバイ
ブレータからなるパルス発生回路(OS回路)30が接
続されている。このOS回路30は、FF回路27から
の反転信号Fを受けた瞬間に端部信号Gを出力する。こ
の端部信号Gは検査幅設定回路31に入力される。検査
幅設定回路31は、端部信号Gの入力時点から一定のス
タート時間T1の経過後にハイレベルに立ち上がり、さ
らに一定のストップ時間T2の経過後にローレベルに下
がる検査幅信号Iをつくり、これをアンド回路25に入
力する。前述したように、アンド回路25の一方の端子
に入力される検査信号Jにはローレベルの正常信号とハ
イレベルの欠陥信号とが含まれるが、結果的にアンド回
路25はハイレベルの検査幅信号Iが入力されている期
間中だけ、欠陥信号Kを出力するようになる。
【0020】ウェブ2の中央部を検査領域とする受光器
7からの光電信号は、基本的には上述した欠陥検出回路
20から端部信号検出チャンネルを除いた構成であり、
遮光板12の右エッジ12aを通過した瞬間から、検査
光の走査とともに検査信号が得られる。遮光板12はウ
ェブ2の蛇行に追従して受光器7の左側を遮蔽している
から、受光器7からの光電信号が立ち上がった瞬間を基
準タイミングにして検査光の走査位置(ポリゴンミラー
の回転位置に対応)を対照することによって、ウェブ2
の幅方向での位置を特定することができる。また、受光
器6,8からの光電信号に欠陥信号が含まれていた場合
には、それぞれの端部信号が抽出されたタイミングを基
準にして欠陥の位置を特定することができる。なお、受
光器6,7,8の立ち上がり応答性の悪い領域では、隣
接する他の受光器からの出力で補完することができるた
め、この領域で検査感度が劣化することはない。
【0021】上記表面検査装置の作用は次のとおりであ
る。一定幅のウェブ2を幅方向の基準位置で搬送機構に
セットし、連続的に走行を開始させる。これとともに、
走査機構3,4,5を一斉に駆動してウェブ2上で検査
光を走査する。受光器6,7,8にはそれぞれウェブ2
で反射された検査光が入射し、その受光光量に応じた光
電信号14a,14b,14cが出力される。ウェブ2
に欠陥がない場合には、各光電信号は受光器への検査光
の入射により立ち上がった後、検査光の走査とともに光
電信号はほぼ平坦な波形のまま推移し、一走査の終了、
または走査光がウェブ2の端部を通過した時点で基底レ
ベルに下がる。
【0022】ウェブ2に微細な明欠陥があった場合に
は、図1の光電信号14aに例示したように、光電信号
の平坦な部分でプラス側にスパイク状に突出した明欠陥
パルスP1が現れる。逆にウェブ2に暗欠陥が存在した
場合には、マイナス側に突出した暗欠陥パルスP2が現
れる。もちろん他の検査領域に欠陥があったときには、
これらの欠陥パルスは他の光電信号14b,14cにつ
いても同様に現れる。
【0023】ウェブ2が蛇行したとしても、遮光板12
の作用により受光器7からの光電信号14bが立ち上が
るタイミングは、走査機構4からの検査光がウェブ2の
左端から一定距離隔てた位置を走査したタイミングと常
に一致しているから、光電信号14bの立ち上がりのタ
イミングを基準にすることによって、光電信号14bに
現れた欠陥パルスの発生タイミング、さらには光電信号
14a,14bに現れた欠陥パルスの発生タイミングか
ら、ウェブ2の幅方向における欠陥の存在位置を正確に
把握することができる。また、光電信号14a,14
b,14cの立ち上がり応答性の悪い部分については、
互いに隣接する受光器からの光電信号を用いることによ
って、正確な検出ができる。
【0024】図2は、受光器6からの光電信号を処理す
る欠陥検出回路20の作用を表すタイミングチャート
で、走査機構3が検査光を3走査する間の各部の信号波
形を示している。なお、本発明は前回の走査によってウ
ェブ2の右端を検知した後に正規の動作を行うものであ
るため、1回目の走査はウェブ2の右端検知用の走査と
して説明する。
【0025】ポリゴンミラー3aの回転により検査光が
ウェブ2を走査する直前に光検出器3dが検査光を検知
して検知信号Bをタイマー回路28に入力する。これに
よりタイマー回路28は一定時間Tsの計時を開始す
る。一定時間Tsを計時している期間中は、FF回路2
7のセット入力端子に入力されている端部検出許可信号
Eはローレベルのままであるから、FF回路27はリセ
ット状態にあり出力端子はハイレベルのままとなってい
る。
【0026】一定時間Tsの計時完了により、タイマー
回路28からの端部検出許可信号Eがパルス状に立ち上
がり、FF回路27がセットされリセット待ちの状態に
なる。その後、1回目の走査で検査光がウェブ2の右端
を通過した瞬間に、端部検出用バンドパスフィルタ22
からの信号Cがマイナス側にパルス状に変化し、コンパ
レータ26の基準電圧で決められた閾値(THLD)以
下となってコンパレータ26からハイレベルの端部候補
信号Dが出力される。この端部候補信号DがFF回路2
7をリセットし、FF回路27の出力端の信号レベルが
反転して再びハイレベルになる。
【0027】OS回路30は、FF回路27がセット状
態からリセット状態に反転する際の反転信号Fを受け、
パルス状の端部信号Gを出力する。検査幅設定回路31
は、この反転信号Gの入力時点からスタート時間T1を
計時した後にハイレベルとなり、またストップ時間T2
を計時した時点でローレベルとなる検査幅信号Iを出力
する。そして、この検査幅信号Iがハイレベルになって
いる期間中(T2−T1)、アンド回路25がゲートオ
ープン状態となって有効検査期間となる。
【0028】2回目の検査光の走査が開始される直前
に、前述したように光検出器3dが検査光の検知信号B
をタイマー回路28に入力する。タイマー回路28は一
定時間Tsを計時するまでの間はFF回路27をリセッ
ト状態に維持する。2回目の走査により、ウェブ2の表
面で反射された検査光が受光器6に入射すると、受光器
6からの光電信号Aが立ち上がり、これが欠陥検出用バ
ンドパスフィルタ21,端部検出用バンドパスフィルタ
22に入力される。
【0029】検査光の走査とともにバンドパスフィルタ
21を通して得られた信号Cは2値化回路24で2値化
され、検査信号Jとしてアンド回路25に出力される。
2値化回路24は光電信号Aの中に暗欠陥パルスP2,
明欠陥パルスP1が存在したときに、これらをいずれも
ハイレベルの欠陥信号に変換する。したがって検査信号
Jは、ウェブ2に欠陥がないときにはローレベル、欠陥
ありのときにはハイレベルの信号となる。
【0030】2回目の走査により光電信号Aが立ち上が
った瞬間に検査信号Jがハイレベルになり、2値化回路
24はこれを欠陥信号としてアンド回路25に出力する
が、前述したように検査幅設定回路31からの検査幅信
号Iは未だローレベルであるため、アンド回路25から
欠陥信号が出力されることはない。また、光電信号Aの
立ち上がり信号は、端部検出用バンドパスフィルタ22
を経てコンパレータ26にも入力されるが、コンパレー
タ26で決められた閾値よりも大きいためコンパレータ
26の出力が反転することはない。
【0031】光電信号Aに暗欠陥パルスP2が含まれて
いると、これは2値化回路24によりハイレベルの欠陥
信号としてアンド回路25に出力される。また、暗欠陥
パルスP2により、端部検出用バンドパスフィルタ22
からの信号Cに負パルスが現れる。この負パルスはコン
パレータ26に設定された閾値以下となるため、コンパ
レータ26はプラスの端部候補信号EをFF回路27の
リセット端子に入力する。しかし、タイマー回路28は
未だストップ時間T2の計時中であり、FF回路27は
リセット状態を維持しているから、暗欠陥パルスP2に
よる端部候補信号Eは無視される。
【0032】一方、検査幅設定回路31からの検査幅信
号Iによってアンド回路25はゲートオープン状態とな
っているから、暗欠陥パルスP2による欠陥信号はアン
ド回路25を通って出力される。そして、アンド回路2
5から出力された欠陥信号Kの発生タイミングと、走査
機構3によるポリゴンミラー3aの回転位置(検査光の
走査位置に対応する)を表すクロックパルスと、後述す
る端部信号の抽出タイミングとをコンピュータで対照す
ることによって、ウェブ2の幅方向における暗欠陥の位
置を特定することができる。
【0033】検査光がウェブ2の右端を通過する直前で
タイマー回路28による一定時間Tsの計時が終了し、
正パルスの端部検出許可信号EによってFF回路27が
セットされる。また、その直後に検査幅設定回路31が
ストップ時間T2の計時を完了し、検査幅信号Iがロー
レベルに降下してアンド回路25をゲートオフ状態にす
る。したがって、それ以後に欠陥信号が発生したとして
もアンド回路25から出力されることはない。
【0034】この時点で、検査光はウェブ2の右端近傍
に達している。ウェブ2が図1において左側に蛇行して
いたとすると、図2に示すように、タイマー回路28が
一定時間Tsの計時を完了した直後に検査光がウェブ2
の右端を通過する。これにより、信号Cには暗欠陥パル
スP2があったときと同じように負パルスが現れ、FF
回路27に端部候補信号Dが入力される。FF回路27
はタイマー回路28からの端部検出許可信号Eによって
セット状態にあるから、この端部候補信号DによってF
F回路27はリセット状態に反転し、OS回路30から
の反転信号Gによって検査幅設定回路31は再びスター
ト時間T1,ストップ時間T2の計時を開始するように
なる。
【0035】検査幅設定回路31がスタート時間T1の
計時の後、ハイレベルの検査幅信号Iをアンド回路25
に入力するようになると、3回目の走査による欠陥検出
が開始される。光電信号A中に明欠陥パルスP1が含ま
れていた場合には、これがアンド回路25を通って欠陥
信号Kとなる。なお、明欠陥パルスP1によって端部検
出用バンドパスフィルタ22からは正パルスが出力され
るが、これはコンパレータ26でカットされ、端部候補
信号Dとなることはない。
【0036】以上のように、この欠陥検出回路20で
は、毎回の走査が開始される直前に光検出器3dで検査
光が検知された時点から一定時間Tsを計時し、その計
時終了後に得られた端部候補信号Dを有効な端部信号と
して扱い、またこうして得られた端部信号を基準にして
有効な検査期間を決めるための検査幅信号Iを生成する
ようにしてある。したがって、ウェブ2の蛇行に対応し
て端部信号の発生タイミングが変わり、これに応じて有
効な検査期間が変更されるようになるため、予測される
蛇行量に基づいて一定時間Tsを適切な値に設定し、か
つ検査幅設定回路31に設定されるスタート時間T1及
びストップ時間T2を調節しておくことによって、ウェ
ブ2の蛇行に追従しながら、ほぼ端部近傍まで正確な表
面検査を行うことができる。
【0037】
【実施例】ポリゴンミラー3aの反射面数を12面と
し、その回転数を12000rpmとすると、走査回数
は1秒間に3000回(1周期は333μsec)とな
る。実用的な配置を考慮すると、走査角度は20°(走
査時間は約220μsec)、光検出器3dを走査した
後、光電信号Aが立ち上がるまでの時間は40μsec
程度となる。
【0038】ここで、走査機構3,4,5のうちの一台
が受け持つ検査幅を1500mmとし、蛇行が10mm
以内であるとすれば、蛇行によってウェブ2の端部が移
動する幅を時間に換算すると、 220μsec×(10/1500)=1.47μse
c となる。したがって、一定時間Tsの値としては、最長
で 40+220−1.47=258.53(μsec) である。上記の結果を踏まえ、実際には多少の余裕をみ
て一定時間Tsの値を240〜250μsecの範囲に
設定して検査を行ったところ、良好な検査を行うことが
できた。
【0039】以上に説明した例では、ウェブ2からの反
射光に基づいて欠陥検出を行っているが、ウェブ2を透
過した検査光を受光器6,7,8で受光して透過式の表
面検査を行うことも可能である。また、走査機構及び受
光器をウェブ2の幅方向に3個ずつ並置しているが、こ
れらの個数はウェブ2の幅に応じて適宜に増減してもよ
い。さらに、走査機構3,4,5による検査光の走査ラ
インは必ずしも一直線上でなくてもよく、走査機構及び
受光器の組をウェブ2の走行方向に対してずらして配置
してもよい。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明の表面検査装置に
よれば、被検査体の端部を含む検査領域では、被検査体
の中央部から端部に向かって検査光を走査し、その走査
の過程で得られた端部信号の抽出タイミングを基準にし
て次回の検査領域での有効検査期間を決めるようにして
あるから、被検査体が蛇行したとしてもこれに追従して
検査領域が決められるようになり、端部付近での不感帯
をほとんどなくして正確な欠陥検出を行うことが可能と
なる。
【0041】また、検査光が欠陥の検査領域を走査し終
わってから端部信号の抽出動作を開始させるために、検
査光が検査領域を走査する直前の一定位置を通過したこ
とを光検出器で検知し、その検知時点から、検査光が端
部に到達する直前までの走査に要する一定時間を計時
し、この計時完了後に端部信号の抽出動作を開始するよ
うにしてあるから、端部信号を欠陥信号から弁別して抽
出することができる。また、前回の端部信号の抽出タイ
ミングを基準にし、一定のスタート時間の経過後、一定
のストップ時間が経過するまでの間を有効検査期間とし
て設定し、蛇行の有無にかかわらず有効検査期間が一定
に保たれるようにしてあるから、端部信号の抽出タイミ
ング、あるいは蛇行に追従して移動する遮光板のエッジ
検出タイミングに基づいて、被検査体の欠陥部の位置を
簡便に特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した表面検査装置の構成を示す説
明図である。
【図2】図1の各部の出力波形を示す説明図である。
【符号の説明】
2 ウェブ 24 2値化回路 26 コンパレータ 27 フリップフロップ回路(FF回路) 28 タイマー回路 31 検査幅設定回路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続走行するシート状の被検査体の表面
    に、走査機構の駆動により幅方向に走査する検査光を照
    射し、その反射光又は透過光を受光器に入射させて光量
    に対応した光電信号を得、この光電信号を評価して被検
    査体の欠陥を検査する表面検査装置において、 前記走査機構及び受光器を被検査体の幅方向にそれぞれ
    複数個ずつ設置し、被検査体の幅方向の端部を含む検査
    領域に検査光を走査する走査機構についてはその走査方
    向を被検査体の中央部から端部に向かうように設定する
    とともに、該走査機構に対応して設けた受光器が出力す
    る光電信号の中から検査光が被検査体の端部を走査した
    ときの端部信号を抽出し、この端部信号の抽出タイミン
    グに基づいて該走査機構による次回の検査領域内での有
    効検査期間を決定することを特徴とする表面検査装置。
  2. 【請求項2】 該走査機構の検査光が検査領域を走査す
    る直前の一定位置を通過したことを検知する光検出器を
    設け、この光検知器が検査光の通過を検知した時点から
    一定時間経過後に前記端部信号の抽出動作を開始させる
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の表面検査装
    置。
  3. 【請求項3】 前記有効検査期間は、端部信号の抽出タ
    イミングから一定のスタート時間が経過し、かつ一定の
    ストップ時間が経過するまでの間の一定期間であること
    を特徴とする請求項1又は2記載の表面検査装置。
  4. 【請求項4】 複数個ずつ設置された前記走査機構及び
    受光器は、被検査体の端部を含まない検査領域をもつ走
    査機構及び受光器を含み、該走査機構による検査光の走
    査開始側で該受光器に検査光が入射することを阻止する
    遮光板を設け、この遮光板を被検査体の端部の蛇行に追
    従して被検査体の幅方向に移動させるとともに、該受光
    器が出力する光電信号の中から検査光が前記遮光板のエ
    ッジを走査したときの基準タイミングを検知し、該受光
    器からの光電信号中に欠陥信号が含まれているときに
    は、前記基準タイミングに基づいて被検査体の幅方向に
    おける欠陥の位置を特定し、かつ被検査体の端部を含む
    検査領域に対応して設けられた受光器からの光電信号中
    に欠陥信号が含まれているときには、前記端部信号の抽
    出タイミングに基づいて、被検査体の幅方向における欠
    陥の位置を特定することを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれか記載の表面検査装置。
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