JPH0832747A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JPH0832747A
JPH0832747A JP6169090A JP16909094A JPH0832747A JP H0832747 A JPH0832747 A JP H0832747A JP 6169090 A JP6169090 A JP 6169090A JP 16909094 A JP16909094 A JP 16909094A JP H0832747 A JPH0832747 A JP H0832747A
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JP
Japan
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gear
transmission
mode
switching
driving force
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Pending
Application number
JP6169090A
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English (en)
Inventor
Yasuo Matsuyama
康雄 松山
Kenichi Takehara
賢一 竹原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、複数のモードを備えた安価なファ
クシミリ装置に関し、1つの駆動源の正逆回転によって
原稿及び記録紙を搬送することにより、モータ等の部品
を削減して、コストの低減を図ることを目的とする。 【構成】 搬送ローラ11、プラテンローラ12、密着セン
サ13、及びサーマルヘッド14を備え、ローラ11、12の駆
動源の1つのモータ17と、モータ17が正逆回転する太陽
ギヤ21と、太陽ギヤ21に噛合するとともに回動してロー
ラ11、12の伝達ギヤ15、16の一方に噛合する遊星ギヤ22
と、遊星ギヤ22を支持するとともに制動力を加えられる
と回動するキャリア23とを設けた。また、一部の歯面24
aに遊星ギヤ22が噛合する切換ギヤ24と、補助ギヤ29を
介して伝達ギヤ16に噛合するアイドラギヤ28と、切換ギ
ヤ24の回転角に応じてアイドラギヤ28を支持する切換板
26を回動してそれを伝達ギヤ15に近接・離隔させる切換
カム25とを設けてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置に関
し、特に、1つの駆動源により複数の動作を行なうこと
のできる安価なファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿画像を読み取る原稿読取手段
および記録紙に画像を記録する記録手段を備え、画像を
送受信するファクシミリ装置が知られており、一般的
に、ファクシミリ装置は原稿読取手段および記録手段を
同時に駆動させるコピー機能を有している。
【0003】この種のファクシミリ装置としては、原稿
を介して密着センサ(原稿読取手段)に圧接しつつ回転
してその原稿を搬送する搬送ローラ(原稿搬送手段)
と、記録紙を介してサーマルヘッド(記録手段)に圧接
しつつ回転してその記録紙を搬送するプラテンローラ
(記録紙搬送手段)とを備えており、この搬送ローラお
よびプラテンローラを駆動する駆動源としては、それぞ
れに専用の2つの駆動モータが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ファクシミリ装置にあっては、搬送ローラおよびプラテ
ンローラを駆動するために2つの駆動モータを使用する
ため、コスト高であるという問題があった。この問題を
解消するために、例えば、特開平5−201568号公
報に、ソレノイドを用いて駆動力の伝達を搬送ローラま
たは/およびプラテンローラに切り換えることによっ
て、駆動モータを1つに削減してコスト低減を図ったフ
ァクシミリ装置が記載されているが、このファクシミリ
装置にあっては、ソレノイドにより駆動力の伝達を切り
換えるため、ソレノイドを制御する手段や駆動モータと
搬送ローラまたは/およびプラテンローラとの連結状態
を検知するためのセンサ等が必要であり、根本的な問題
の解消には至っていない。
【0005】そこで、請求項1および2記載の発明は、
1つの駆動源を正逆回転するだけで複数の動作を実行可
能にすることにより、駆動モータ等の部品を削減して、
コストの低減を図ることを目的とする。請求項3記載の
発明は、原稿または記録紙の搬送を同時に開始すること
により、ムダな記録紙の搬送をなくして、ランニングコ
ストの低減を図ることを目的とする。
【0006】また、請求項4記載の発明は、モードを行
なう前に、ギヤの連結状態を所定にすることにより、確
実に所望のモードを実行可能にして、信頼性の向上を図
ることを目的とする。請求項5記載の発明は、原稿の搬
送側を空転させることを前提に、駆動源を駆動して待機
状態にすることにより、ムダな記録紙の搬送をなくし
て、ランニングコストの低減を図ることを目的とする。
【0007】請求項6記載の発明は、先のモードを記憶
することにより、次に同一のモードを迅速に、かつ、所
望のモードをムダな動作なく確実に実行可能にして、利
便性および信頼性の向上を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、原稿の画像を読み取る読取手段
と、記録紙に画像を記録する記録手段と、伝達ギヤを介
して駆動されて原稿を搬送する原稿搬送手段と、該原稿
搬送手段側の伝達ギヤと異なる伝達ギヤを介して駆動さ
れて記録紙を搬送する記録紙搬送手段と、を備えたファ
クシミリ装置であって、前記原稿搬送手段および記録紙
搬送手段を駆動する正逆回転可能な1つの駆動源と、該
駆動源から駆動力を伝達されて正逆回転する太陽ギヤ
と、該太陽ギヤに噛合するとともに、その回転方向に回
動して原稿搬送手段側の伝達ギヤまたは記録紙搬送手段
側の伝達ギヤの一方に当接して噛合する遊星ギヤと、該
遊星ギヤを太陽ギヤに噛合して回転自在に支持するとと
もに、所定以上の制動力を加えられたとき、該太陽ギヤ
に対して相対的に回動する支持部材と、を設けたことを
特徴とするものである。
【0009】請求項2記載の発明は、歯面を周方向の所
定領域のみ設けられて前記原稿搬送手段側の伝達ギヤお
よび記録紙搬送手段側の伝達ギヤの間を移動する途中の
遊星ギヤに噛合する切換ギヤと、原稿搬送手段および記
録紙搬送手段の双方に駆動源の駆動力を伝達する駆動力
伝達手段と、切換ギヤの回転角に応じて駆動力伝達手段
による駆動力の伝達を接断する駆動力接断手段と、を設
けたことを特徴とするものであり、請求項3記載の発明
は、前記駆動力伝達手段は、原稿搬送手段側の伝達ギヤ
および記録紙搬送手段側の伝達ギヤのみに噛合し、前記
駆動力断接手段は、切換ギヤの回転角に応じて原稿搬送
手段側の伝達ギヤまたは記録紙搬送手段側の伝達ギヤの
少なくとも一方に駆動力伝達手段を近接または離隔させ
て駆動力の伝達を接断することを特徴とするものであ
る。
【0010】また、請求項4記載の発明は、前記原稿搬
送手段のみを駆動する送信モード、記録紙搬送手段のみ
を駆動する受信モード、および原稿搬送手段と記録紙搬
送手段とを駆動するコピーモードのうち少なくとも2つ
以上を備え、各モードを行なう前に、駆動源の駆動力を
伝達する伝達経路を所定の基準経路に復帰させる駆動制
御部を設けたことを特徴とするものである。
【0011】請求項5記載の発明は、前記駆動制御部
は、各モードを行なう前に、前記送信モードを行なうと
きの前記伝達経路を基準経路として復帰させることを特
徴とするものである。請求項6記載の発明は、前記原稿
搬送手段のみを駆動する送信モード、記録紙搬送手段の
みを駆動する受信モード、および原稿搬送手段と記録紙
搬送手段とを駆動するコピーモードのうち少なくとも2
つ以上を備え、先に行なったモードを記憶する記憶手段
と、該記憶手段に記憶されているモードに基づいて駆動
源を駆動して、駆動源の駆動力を伝達する伝達経路を次
のモードを行なうときの伝達経路に切り換える切換制御
手段を設けたことを特徴とするものである。
【0012】ここで、請求項4および5に記載の「モー
ドを行なう前に」とは、電源を投入した後や所定のモー
ドを終了した後を含んでいる。なお、所定のモードを行
なうために形成する駆動源の駆動力を伝達する伝達経路
は、以降単に、モードの伝達経路ともいう。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明では、遊星ギヤは、駆動源
により正逆回転される太陽ギヤの回転方向に回動され、
原稿搬送手段側または記録紙搬送手段側の伝達ギヤに当
接して噛合する。このとき、遊星ギヤを支持する支持部
材は、伝達ギヤに当接することによって所定以上の制動
力が加えられて太陽ギヤに対しては相対的に回動するの
で、その当接した位置で遊星ギヤおよび伝達ギヤの噛合
が維持される。そのため、伝達ギヤには太陽ギヤおよび
遊星ギヤを介して駆動源の駆動力を伝達され、原稿搬送
手段または記録紙搬送手段が駆動される。したがって、
ギヤの連結状態を検知するセンサ等を用いることなく、
1つの駆動源により送信モードおよび受信モードを行な
うことができる。また、駆動源を1つにするので、その
設置空間を省略することができる。
【0014】請求項2記載の発明では、伝達ギヤの間を
所定方向に回動する遊星ギヤと切換ギヤとの噛合は、噛
合による所定以上の制動力により維持される。そして、
切換ギヤの歯面は周方向に所定領域のみであるので、切
換ギヤを所定量回転させた遊星ギヤは、噛合する歯面が
なくなるとその切換ギヤから離隔して同一方向への回動
を継続し伝達ギヤに噛合する。この切換ギヤの回転角に
応じて駆動力伝達手段の原稿搬送手段および記録紙搬送
手段の双方への駆動力の伝達が駆動力接断手段により接
断される。したがって、原稿搬送手段および記録紙搬送
手段の双方を同時に、または、何れか一方を、1つの駆
動源の駆動力によって駆動することができ、送信モード
および受信モードに加え、コピーモードを行なうことが
できる。
【0015】請求項3記載の発明では、駆動力伝達手段
は原稿搬送手段側の伝達ギヤおよび記録紙搬送手段側の
伝達ギヤのみに噛合するとともに、駆動力断接手段は切
換ギヤの回転角に応じて原稿搬送手段側の伝達ギヤまた
は記録紙搬送手段側の伝達ギヤの少なくとも一方に駆動
力伝達手段を近接または離隔させて駆動力の伝達を接断
するよう構成される。したがって、駆動源の駆動力は駆
動力伝達手段を介して伝達ギヤの一方から他方へ、ある
いは他方から一方へ伝達されることとなり、原稿搬送手
段および記録紙搬送手段は同時に駆動され、駆動のタイ
ミングのずれによる記録紙のムダがない。
【0016】また、請求項4記載の発明では、送信モー
ド、受信モード、あるいはコピーモードの所定のモード
を行なう前に、例えば、電源を投入した後や所定のモー
ドを終了した後に、駆動制御部により駆動源が駆動され
てその駆動力を伝達する伝達経路が所定の基準経路に復
帰される。したがって、所望のモードを行なう際には、
その基準経路から遊星ギヤ、切換ギヤ、駆動力伝達手段
等を移動することにより、所望のモードの伝達経路を確
実に形成することができる。
【0017】請求項5記載の発明では、モードを行なう
前に、送信モードの伝達経路を基準経路として、すなわ
ち遊星ギヤは原稿搬送手段側の伝達ギヤに当接した状
態、および駆動力伝達手段は駆動力の伝達を遮断した状
態に駆動制御部により駆動源が駆動されて復帰される。
したがって、例えば、電源投入時に基準経路に復帰させ
る駆動源の駆動時には主に原稿搬送手段が空転されて記
録紙のムダな搬送が防止される。
【0018】請求項6記載の発明では、次のモードの伝
達経路には、記憶手段に記憶されている先のモードに基
づいて切換制御手段により駆動源が駆動されて切り換え
られる。したがって、同一のモードを行なうときには、
モードの伝達経路を切り換えるムダな駆動を行なうこと
なくそのモードを迅速に行なうことができ、異なるモー
ドであっても確実にそのモードの伝達経路に切り換える
ようムダなく駆動源を駆動させることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜図14は本発明に係るファクシミリ装置の第1実施例
を示す図であり、本実施例は請求項1〜5の何れかに記
載の発明に対応する。まず、その構成を説明する。な
お、本実施例は所謂、送信モード、受信モード、および
コピーモードを備えたファクシミリ装置の一例であり、
装置全体の基本的な構成については公知であるので、特
徴部分についてのみ詳述する。
【0020】図1〜図3において、11は原稿搬送ロー
ラ、12はプラテンローラであり、原稿搬送ローラ11は画
像を読み取る原稿を介して密着センサ13に圧接しつつ回
転してその原稿を図中矢印Aで示す方向に搬送し、また
プラテンローラ12は、画像を記録する記録紙(感熱紙)
を介してサーマルヘッド14に圧接しつつ回転してその記
録紙を図中矢印Bで示す方向に搬送するようになってお
り、この原稿搬送ローラ(以降、単に原稿ローラとい
う)11およびプラテンローラ12は、ローラギヤ11a、12
aにそれぞれが別々に噛合する伝達ギヤ15、16を介して
1つのステッピングモータ17の駆動力を伝達され回転す
る。そして、搬送される原稿の画像を密着センサ13が読
み取り、また搬送される記録紙に画像をサーマルヘッド
14が記録するようになっている。すなわち、原稿搬送ロ
ーラ11は原稿搬送手段を、プラテンローラ12は記録紙搬
送手段を構成しており、密着センサ13は読取手段を、サ
ーマルヘッド14は記録手段を構成している。また、ステ
ッピングモータ17は駆動源を構成している。なお、記録
紙としては、ロール状に巻かれたロール紙を用いてい
る。
【0021】ステッピングモータ(以降、単にモータと
いう)17は、図示していない制御部によりステップ数の
カウントに基づいて駆動制御されて回転軸に固定された
ピニオンギヤ17aを正逆回転するようになっており、伝
達ギヤ15、16へ駆動力を伝達する伝達経路には所謂、遊
星歯車機構を構成する太陽ギヤ21、遊星ギヤ22、および
キャリア(支持部材)23が介装されている。太陽ギヤ21
は、モータ17のピニオンギヤ17aに大径ギヤ部21aが噛
合することによりその駆動力を伝達されて正逆回転し、
遊星ギヤ22は太陽ギヤの小径ギヤ部21bに噛合してい
る。また、キャリア23は、一端側を太陽ギヤ21の軸芯部
に支持され、他端側に遊星ギヤ23を太陽ギヤ21の小径ギ
ヤ部21bに噛合させつつ回転自在に支持しており、遊星
ギヤ22は、若干の回転負荷が発生するよう太陽ギヤ21の
大径ギヤ部21a噛合させて(図2に示す状態から図3に
示す状態に)圧入され、所定以上の制動力を加えられな
い限り、太陽ギヤ21の回転に伴って同一方向に回動する
ようになっている。この遊星歯車機構は、モータ17によ
り回転される太陽ギヤ21の正逆回転に伴って遊星ギヤ22
を回動して、図中時計回りの回動を継続させると、遊星
ギヤ22が伝達ギヤ15に当接して噛合する。このとき、遊
星ギヤ22が太陽ギヤ21に当接することによって所定以上
の制動力がキャリア23に加えられるので、キャリア23は
太陽ギヤ21に対して相対的に回動してその位置での伝達
ギヤ15および遊星ギヤ22の噛合を維持することができ、
モータ17の駆動力を太陽ギヤ21および遊星ギヤ22を介し
て伝達ギヤ15に伝達して搬送ローラ11を回転させる。ま
た、図中反時計回りの回動においても同様であり、遊星
ギヤ22は伝達ギヤ16との噛合を維持され、その伝達ギヤ
16にモータ17の駆動力を太陽ギヤ21および遊星ギヤ22を
介して伝達してプラテンローラ12を回転させる。
【0022】24は切換ギヤであり、切換ギヤ24は周方向
の所定領域のみに歯面24aが形成されており、この切換
ギヤ24は歯面24aが回動途中の遊星ギヤ22に噛合する位
置に配設されている。切換ギヤ24は、例えば図6に示す
ように、回動する遊星ギヤ22に噛合するとその遊星ギヤ
22には所定以上の制動力が加えられるので、キャリア23
が太陽ギヤ21に対して相対的に回動して遊星ギヤ22との
噛合を維持することとなり、所定方向に回転される。こ
の切換ギヤ24の軸芯部には、その軸芯から側面25a〜25
cまでの距離が異なるブロック状の切換カム25が固設さ
れており、切換カム25の側面25aは、両側の側面25b、
25cよりも切換ギヤ24の軸芯に近接している。この切換
カム25の側面25a〜25cには、略L字状に形成された切
換板26が面接触する。切換板26は、L字の屈曲部を伝達
ギヤ16の軸芯16aに回動自在に支持されており、その屈
曲部から切換カム25よりも離隔した一端部をスプリング
27により切換カム25に圧接するよう引っ張られてその側
面25a〜25cの何れかに面接触する。また、切換板26
は、他端側にアイドラギヤ28および補助ギヤ29を回転自
在に支持しており、補助ギヤ29はアイドラギヤ28と伝達
ギヤ16との間に介装されて双方に噛合している。
【0023】そして、切換ギヤ24が回転すると、その回
転角に応じて切換板26と面接触する切換カム25の側面25
a〜25cが切り換わり、切換板26は切換カム25の側面25
aに面接触したときには図中反時計回りに回動すること
によりアイドラギヤ28を伝達ギヤ15に近接して噛合させ
モータ17の駆動力を伝達ギヤ15、16の一方から他方に伝
達する。また、切換板26は切換カム25の側面25b、25c
に面接触したときには図中時計回りに回動することによ
りアイドラギヤ28を伝達ギヤ25から離隔させて伝達ギヤ
15、16の一方から他方にモータ17の駆動力を伝達する伝
達経路を遮断する。すなわち、アイドラギヤ28および補
助ギヤ29は駆動力伝達手段を構成し、切換カム25は駆動
力接断手段を構成している。
【0024】また、切換ギヤ24は、遊星ギヤ22に噛合し
て回転されることによって切換板26と面接触する切換カ
ム25の側面25aを側面25bまたは側面25cに切り換えた
後、さらに所定量回転されるよう歯面24aを形成されて
おり、この切換ギヤ24は、図7および図8に示すよう
に、切換板26が切換カム25の側面25bまたは側面25cに
面接触するよう圧接することによって逆方向に所定量戻
され、逆方向に回動する遊星ギヤ22と再度噛合するよう
になっている。
【0025】前記制御部は、CPU、メモリおよびI/
O回路等からなり、その内部メモリに予め格納した制御
プログラムに従い、ファクシミリ装置本体からの指令信
号に基づいて搬送ローラ11または/およびプラテンロー
ラ12を回転して送信モード、受信モード、およびコピー
モードを行なうようモータ17を駆動(正逆回転)して伝
達ギヤ15、16の一方に遊星ギヤ22を噛合させるとともに
伝達ギヤ15にアイドラギヤ28を噛合または離隔させて上
記各モードに応じた伝達経路(以降、単にモードの伝達
経路ともいう)を形成する。また、この制御部は、上記
各モードを行なう前、すなわち電源投入時および各モー
ド終了時に、モータ17を正逆回転して伝達ギヤ15に遊星
ギヤ22を噛合させるとともに伝達ギヤ15からアイドラギ
ヤ28を離隔させて送信モードの伝達経路を形成する。す
なわち、制御部は、送信モードの伝達経路を基準経路と
して上記各モードを行なう前にその伝達経路に復帰させ
る駆動制御部を構成している。なお、制御部はステッピ
ングモータ17のステップ数のカウントによってその駆動
量を制御することができる。
【0026】ここで、図1は、モータ17の駆動力を伝達
ギヤ15のみに伝達することにより搬送ローラ11のみを回
転する送信モードの伝達経路を形成する遊星ギヤ22、切
換ギヤ24、切換カム25、切換板26、およびアイドラギヤ
28の状態を示しており、モータ17の駆動力を伝達ギヤ16
のみに伝達することによりプラテンローラ13のみを回転
する受信モードの伝達経路は図4に、モータ17の駆動力
を伝達ギヤ15、16の双方に伝達することにより搬送ロー
ラ11およびプラテンローラ13を回転するコピーモードの
伝達経路は図5に示している。
【0027】次に、電源投入時の動作を作用とともに説
明する。 <電源投入前に形成されている伝達経路が送信モードの
場合>モータ17の駆動力を伝達する伝達経路が送信モー
ドのときには、図1に示すように、遊星ギヤ22は伝達ギ
ヤ15に噛合するとともにアイドラギヤ28はその伝達ギヤ
15から離隔していることから、まず、電源が投入される
と、図9に示すように、モータ17が正転されることによ
り太陽ギヤ21が逆転され、この太陽ギヤ21の回転に伴っ
て伝達ギヤ15に噛合していた遊星ギヤ22が反時計回りに
回動される。次いで、遊星ギヤ22は切換ギヤ24に近接さ
れてその歯面24aに噛合される。このとき、遊星ギヤ22
が切換ギヤ24の歯面24aに噛合すると所定以上の制動力
を加えられることによりキャリア23が太陽ギヤ21に対し
て時計回りに回動されて遊星ギヤ22と切換ギヤ24との噛
合が維持される。次いで、切換ギヤ24に太陽ギヤ21およ
び遊星ギヤ22を介してモータ17の駆動力が伝達されてそ
の切換ギヤ24が略1/2回転逆転され、切換板26と当接
する切換カム25の側面25bが側面25a、25cへと切り換
えられる。このとき、図6に示すように、切換板26が切
換カム25の側面25aに面接触するとスプリング27の付勢
力により反時計回りに回動されてアイドラギヤ28が伝達
ギヤ15に近接されるが、遊星ギヤ22は伝達ギヤ15、16に
噛合していないため、搬送ローラ11およびプラテンロー
ラ12が回転することはない。なお、このアイドラギヤ28
は切換板26が切換カム25の側面25cに面接触すると再度
伝達ギヤ15から離隔される。
【0028】次いで、切換ギヤ24がさらに所定量逆転さ
れると、遊星ギヤ22はその歯面24から離脱して太陽ギヤ
21の回転に伴って回動され伝達ギヤ16に近接される。こ
のとき、切換板26がスプリング27により切換カム25の側
面25cに面接触するよう付勢され圧接しているので、図
7に示すように、切換ギヤ24は歯面24aが時計回りに回
動してきた遊星ギヤ22に噛合するよう逆方向に戻されて
停止される。
【0029】次いで、遊星ギヤ22が伝達ギヤ16に近接し
てほぼ図5に示す受信モードの状態になると、モータ17
が逆転されて太陽ギヤ21が正転される。そして、太陽ギ
ヤ21の回転に伴って遊星ギヤ22が時計回りに回動されて
伝達ギヤ16から離隔され、噛合可能に戻された切換ギヤ
24の歯面24aに噛合される。次いで、切換ギヤ24に太陽
ギヤ21および遊星ギヤ22を介してモータ17の駆動力が伝
達されてその切換ギヤ24が略1/2回転正転され、切換
板26と当接する切換カム25の側面25cが側面25a、25b
へと切り換えられることによりアイドラギヤ28が伝達ギ
ヤ15に近接された後、離隔される。次いで、モータ17が
さらに所定量回転され、遊星ギヤ22が切換ギヤ24の歯面
24から離脱されて伝達ギヤ16に近接される。このとき、
図8に示すように、切換ギヤ24は反時計回りに回動する
遊星ギヤ22に噛合可能に戻される。次いで、モータ17が
さらに所定量回転され、遊星ギヤ22が伝達ギヤ15に噛合
されて図1に示す送信モードの伝達経路が形成された
後、モータ17の駆動が停止される。このとき、遊星ギヤ
22が確実に伝達ギヤ15に噛合する時間だけモータ17を逆
転させるので、太陽ギヤ21および遊星ギヤ22を介して伝
達ギヤ15にモータ17の駆動力が伝達され、わずかな時間
だけ搬送ローラ11が回転されるが、アイドラギヤ28は伝
達ギヤ15から離隔しているので、プラテンローラ12が回
転して記録紙を搬送することはない。
【0030】<電源投入前に形成されている伝達経路が
コピーモードの場合>なお、以降の説明では、上記動作
と同様な動作は簡単に説明して異なる動作を詳述する。
モータ17の駆動力を伝達する伝達経路がコピーモードの
ときには、図4に示すように、遊星ギヤ22およびアイド
ラギヤ28は伝達ギヤ15に噛合していることから、 電源
が投入されると、図10に示すように、モータ17が送信モ
ードの状態の場合と同一時間だけ正逆回転され、まず、
モータ17の正転により太陽ギヤ21が逆転され、伝達ギヤ
15に噛合する遊星ギヤ22が反時計回りに回動されて切換
ギヤ24に噛合される。次いで、切換ギヤ24に太陽ギヤ21
および遊星ギヤ22を介してモータ17の駆動力が伝達され
てその切換ギヤ24が略1/4回転逆転され切換板26が当
接する切換カム25の側面25aが側面25cへと切り換えら
れる。このとき、切換板26が当接する切換カム25の側面
25aを側面25cに切り換えられると、切換板26が側面25
aに面接触することにより伝達ギヤ15に噛合していたア
イドラギヤ28はその伝達ギヤ15から離隔される。次い
で、遊星ギヤ22が切換ギヤ24の歯面24から離脱して伝達
ギヤ16に近接されて噛合され、図5に示す受信モードの
伝達経路が形成される。このとき、遊星ギヤ22は、切換
ギヤ24を略1/2回転させるところを略1/4回転した
後にその切換ギヤ24から離隔するので、所定時間の間伝
達ギヤ16に噛合することとなり、太陽ギヤ21および遊星
ギヤ22を介してモータ17の駆動力がその伝達ギヤ16に伝
達され、プラテンローラ12が回転されて記録紙が若干搬
送される。
【0031】次いで、そのモータ17が逆転されて、伝達
ギヤ16に近接する遊星ギヤ22を伝達ギヤ15に近接させる
「電源投入前の伝達経路が送信モードの場合」と同一の
動作が行なわれて、遊星ギヤ22が伝達ギヤ15に噛合され
るとともに、アイドラギヤ28はその伝達ギヤ15から離隔
した状態の図1に示す送信モードの伝達経路が形成され
る。
【0032】<電源投入前に形成されている伝達経路が
受信モードの場合>モータ17の駆動力を伝達する伝達経
路が受信モードのときには、図5に示すように、遊星ギ
ヤ22は伝達ギヤ16に噛合するとともにアイドラギヤ28は
伝達ギヤ15から離隔していることから、電源が投入され
ると、図11に示すように、モータ17が送信モードの状態
の場合と同一時間だけ正逆回転され、まず、モータ17の
正転により太陽ギヤ21が逆転される。このとき、遊星ギ
ヤ22は伝達ギヤ16に噛合していることから太陽ギヤ21を
介してモータ17の駆動力がその伝達ギヤ16に伝達されて
プラテンローラ12がモータ17の正転時間だけ回転され、
記録紙が搬送される。
【0033】次いで、そのモータ17が逆転されて、伝達
ギヤ16に近接する遊星ギヤ22を伝達ギヤ15に近接させる
「電源投入前の伝達経路が送信モードの場合」と同一の
動作が行なわれて、遊星ギヤ22が伝達ギヤ15に噛合され
るとともに、アイドラギヤ28はその伝達ギヤ15から離隔
した状態の図1に示す送信モードの伝達経路が形成され
る。
【0034】次に、上記各モードの実行時の作用を説明
する。 <送信モードを行なう場合>モータ17の駆動力を伝達す
る伝達経路は図1に示す送信モードにされており、遊星
ギヤ22は伝達ギヤ15に噛合するとともにアイドラギヤ28
はその伝達ギヤ15から離隔していることから、図12に示
すように、そのままモータ17を逆転することにより送信
モードを行なうことができ、モータ17の駆動力は太陽ギ
ヤ21および遊星ギヤ22を介して伝達ギヤ15のみに伝達さ
れて搬送ローラ11が回転される。そして、密着センサ13
に圧接する送信原稿が搬送されて送信動作が行なわれ
る。この送信動作の終了後には、行なったのが送信モー
ドであるため、そのままの状態で停止される。
【0035】<コピーモードを行なう場合>モータ17の
駆動力を伝達する伝達経路は送信モードにされており、
遊星ギヤ22は伝達ギヤ15に噛合するとともにアイドラギ
ヤ28はその伝達ギヤ15から離隔していることから、図13
に示すように、まず、モータ17の正転により太陽ギヤ21
が逆転され、遊星ギヤ22が太陽ギヤ21の回転に伴って反
時計回りに回動されて切換ギヤ24に噛合される。次い
で、切換ギヤ24に太陽ギヤ21および遊星ギヤ22を介して
モータ17の駆動力を伝達されてその切換ギヤ24が略1/
4回転逆転され、切換板26と当接する切換カム25の側面
25bが側面25aへと切り換えられることによって切換板
26がスプリング27の付勢力により反時計回りに回動され
て、図6に示すように、アイドラギヤ28が伝達ギヤ15に
近接されて噛合される。
【0036】次いで、モータ17が逆転されて、太陽ギヤ
21の正転により遊星ギヤ22は時計回りに回動されて切換
ギヤ24の歯面24から離脱され伝達ギヤ15に近接される。
次いで、遊星ギヤ22が伝達ギヤ15に噛合されて、図4に
示すコピーモードの伝達経路が形成される。そして、太
陽ギヤ21および遊星ギヤ22を介してモータ17の駆動力が
その伝達ギヤ15に伝達されるとともに、モータ17の駆動
力は伝達ギヤ15からアイドラギヤ28および補助ギヤ29を
介して伝達ギヤ16に伝達され、搬送ローラ11が回転され
て密着センサ13に圧接するコピー原稿が搬送されるとと
もに、プラテンローラ12が回転されてサーマルヘッド14
に圧接する記録紙が搬送され、コピー動作が行なわれ
る。
【0037】次いで、コピー動作が終了すると、コピー
モードの伝達経路から送信モードの伝達経路に戻す図10
を用いて説明した略同一の動作が行なわれた後、モータ
17は停止される。なお、このときには、伝達経路はコピ
ーモードであることは判っているので、モータ17の正転
時間は遊星ギヤ22が図6に示す状態の切換ギヤ24を1/
4回転させる程度でよく、記録紙をムダに搬送すること
がない。
【0038】<受信モードを行なう場合>モータ17の駆
動力を伝達する伝達経路は送信モードにされており、遊
星ギヤ22は伝達ギヤ15に噛合するとともにアイドラギヤ
28はその伝達ギヤ15から離隔していることから、図14に
示すように、まず、モータ17の正転により太陽ギヤ21が
逆転され、遊星ギヤ22が太陽ギヤ21の回転に伴って反時
計回りに回動される。次いで、遊星ギヤ22は切換ギヤ24
に噛合される。次いで、切換ギヤ24に太陽ギヤ21および
遊星ギヤ22を介してモータ17の駆動力を伝達されてその
切換ギヤ24が略1/2回転逆転され、切換板26と当接す
る切換カム25の側面25bが側面25a、25cへと切り換え
られることによって、切換板26が回動されてアイドラギ
ヤ28が伝達ギヤ15に近接した後、離隔される。次いで、
遊星ギヤ22が切換ギヤ24の歯面24aから離脱して伝達ギ
ヤ16に近接される。次いで、遊星ギヤ22が伝達ギヤ16に
噛合されて、図5に示す受信モードの伝達経路が形成さ
れる。そして、太陽ギヤ21および遊星ギヤ22を介してモ
ータ17の駆動力が伝達ギヤ16のみに伝達されて、プラテ
ンローラ12が回転されてサーマルヘッド14に圧接する記
録紙が搬送され、受信動作が行なわれる。
【0039】次いで、受信動作が終了すると、受信モー
ドの伝達経路から送信モードの伝達経路に戻す図11で説
明した略同一の動作が行なわれた後、停止される。な
お、このときには、伝達経路は受信モードであることは
判っているので、モータ17は逆転のみさせれば良く、記
録紙をムダに搬送することがない。このように本実施例
においては、モータ17により太陽ギヤ21を正逆回転する
とともに、遊星ギヤ22を所定の回転負荷を持ってキャリ
ア23により太陽ギヤ21に噛合させているので、遊星ギヤ
22を太陽ギヤ21の回転に伴って正逆方向に回動させると
ともに、遊星ギヤ22が伝達ギヤ15または伝達ギヤ16の一
方に当接したときにはキャリア23を太陽ギヤ21に対して
相対的に回動して双方を噛合させることができる。そし
て、太陽ギヤ21および遊星ギヤ22を介して伝達ギヤ15ま
たは伝達ギヤ16の一方にモータ17の駆動力を伝達して搬
送ローラ11またはプラテンローラ12を回転させることが
できる。
【0040】また、伝達ギヤ15、16の間を回動する遊星
ギヤ22に噛合して回転する切換ギヤ24の回転角に応じ
て、切換板26が面接触する切換カム25の側面25a〜25c
を切り換えてその切換板26を回動させるので、補助ギヤ
29を介して伝達ギヤ16に噛合するアイドラギヤ28を伝達
ギヤ15に噛合または離隔させることができる。また、遊
星ギヤ22に噛合する切換ギヤ24の歯面24を周方向に所定
領域のみに形成して、切換カム25の側面25b、25cに切
換板26を圧接させているので、遊星ギヤ22が離隔した切
換ギヤ24を所定量戻して逆方向に回動する遊星ギヤ22に
再度噛合させることができる。そのため、アイドラギヤ
28と伝達ギヤ15との噛合または離隔により伝達ギヤ15か
ら伝達ギヤ16への駆動力の伝達を接断することができ、
モータ17の駆動力を伝達ギヤ15、16の一方のみ、または
双方に伝達して搬送ローラ11または/およびプラテンロ
ーラ12を回転させることができる。
【0041】したがって、ギヤの連結状態を検知するセ
ンサ等を用いることなく、モータ17の駆動力を伝達ギヤ
15、16の一方のみ、または双方に伝達する伝達経路を形
成することができ、1つのモータ17により搬送ローラ11
または/およびプラテンローラ12を回転して送信モー
ド、受信モード、またはコピーモードを行なうことがで
きる。そのため、コスト低減することができる。また、
モータの設置空間が削減されて小型化することができ
る。さらに、アイドラギヤ28を伝達ギヤ15から離隔する
ことによりモードの切換時に伝達ギヤ16を介してプラテ
ンローラ12が回転されることを少なくして、記録紙のム
ダな搬送を少なくすることができる。また、アイドラギ
ヤ28を伝達ギヤ15に噛合させてコピーモードの伝達経路
を形成するので、伝達ギヤ15、16を介して搬送ローラ11
およびプラテンローラ12を同時に回転させることがで
き、太陽ギヤ21にアイドラギヤ28を噛合させた場合に生
じる遊星ギヤ22によらない記録紙の搬送をなくすことが
でき、記録紙をムダにすることがない。
【0042】また、電源投入時および各モード終了時に
は、モータ17を正逆回転して送信モードの伝達経路に復
帰させるので、伝達経路がどの様になっているか判らな
くなってしまうことがなく所望のモードの伝達経路に確
実に切り換えることができる。また、復帰させる伝達経
路を送信モードとしているので、プラテンローラ12の不
要な回転により記録紙をムダにすることが少ない。
【0043】なお、本実施例では、送信モードの伝達経
路に復帰する前に電源がOFFにされた場合を想定し
て、電源投入時に送信モードの伝達経路を形成する動作
を行なっているが、故意に電源をOFFにしない限り各
モード終了時には送信モードの伝達経路に復帰するの
で、電源投入時のモータ17の駆動を省略してもよく、代
りに送信モードの伝達経路への復帰動作を行なわせるス
イッチを設けてもよい。
【0044】次に、図15〜図22は本発明に係るファクシ
ミリ装置の第2実施例を示す図であり、本実施例は請求
項1〜4または6の何れかに記載の発明に対応する。な
お、本実施例の原稿搬送手段および記録紙搬送手段を駆
動する機構は、上述第1実施例と同様であるため、その
構成を示す図は省略する。まず、構成を説明する。
【0045】本実施例は、前記制御部に、先に行なった
モードを記憶するRAM(Random Access Memory)を設
けたものであり、この制御部は、上述実施例における各
モード終了時に送信モードの伝達経路に復帰させる動作
に代えて、そのRAMの記憶情報に基づいて先のモード
の伝達経路から、次に行なう送信モード、受信モード、
またはコピーモードの伝達経路に切り換える。すなわ
ち、RAMが記憶手段を構成して、制御部により切換制
御手段を構成している。
【0046】また、この制御部は、電源投入時には上述
第1実施例と同様な時間だけモータ17を正逆回転して図
1に示す送信モードの伝達経路を基準経路として復帰さ
せ、その送信モードを先のモードとして前記RAMに記
憶させる。次に、伝達経路の切換とともに作用を説明す
る。なお、電源投入時の動作は上述第1実施例と同様で
あるため省略する。
【0047】<先のモードが送信モードで、次に送信モ
ードを行なう場合>前記RAMに記憶されている先のモ
ードが送信モードである場合、図1に示すように、遊星
ギヤ22は伝達ギヤ15に噛合するとともにアイドラギヤ28
はその伝達ギヤ15から離隔していることから、図12を用
いて説明した動作と同様に、そのままモータ17を逆転す
ることにより送信モードを行なうことができ、モータ17
の駆動力は太陽ギヤ21および遊星ギヤ22を介して伝達ギ
ヤ15のみに伝達されて搬送ローラ11が回転され、密着セ
ンサ13に圧接する送信原稿が搬送されて送信動作が行な
われる。そして、送信動作が終了すると、前記RAMに
送信モードが記憶される。
【0048】<先のモードが送信モードで、次にコピー
モードを行なう場合>前記RAMに記憶されている先の
モードが送信モードである場合、図1に示すように、遊
星ギヤ22は伝達ギヤ15に噛合するとともにアイドラギヤ
28はその伝達ギヤ15から離隔していることから、図15に
示すように、まず、モータ17の正転により太陽ギヤ21が
逆転され、遊星ギヤ22が太陽ギヤ21の回転に伴って反時
計回りに回動され、切換ギヤ24の歯面24aに噛合され
る。次いで、切換ギヤ24に太陽ギヤ21および遊星ギヤ22
を介してモータ17の駆動力を伝達されてその切換ギヤ24
が略1/4回転逆転され、切換板26と当接する切換カム
25の側面25bが側面25aへと切り換えられることによっ
て切換板26がスプリング27の付勢力により反時計回りに
回動されて、図6に示すように、アイドラギヤ28が伝達
ギヤ15に近接されて噛合される。
【0049】次いで、モータ17が逆転されて、太陽ギヤ
21の正転により遊星ギヤ22は時計回りに回動されて切換
ギヤ24の歯面24から離脱され伝達ギヤ15に近接される。
次いで、遊星ギヤ22が伝達ギヤ15に噛合されて、図4に
示すコピーモードの伝達経路が形成される。そして、太
陽ギヤ21および遊星ギヤ22を介してモータ17の駆動力が
その伝達ギヤ15に伝達されるとともに、モータ17の駆動
力は伝達ギヤ15からアイドラギヤ28および補助ギヤ29を
介して伝達ギヤ16に伝達され、搬送ローラ11が回転され
て密着センサ13に圧接するコピー原稿が搬送されるとと
もに、プラテンローラ12が回転されてサーマルヘッド14
に圧接する記録紙が搬送され、コピー動作が行なわれ
る。そして、コピー動作が終了すると、前記RAMにコ
ピーモードが記憶される。
【0050】<先のモードが送信モードで、次に受信モ
ードを行なう場合>前記RAMに記憶されている先のモ
ードが送信モードである場合、図1に示すように、伝達
ギヤ15に遊星ギヤ22は噛合するとともにアイドラギヤ28
はその伝達ギヤ15から離隔していることから、図16に示
すように、まず、モータ17の正転により太陽ギヤ21が逆
転され、遊星ギヤ22が太陽ギヤ21の回転に伴って反時計
回りに回動される。次いで、遊星ギヤ22は切換ギヤ24の
歯面24aに噛合される。次いで、切換ギヤ24に太陽ギヤ
21および遊星ギヤ22を介してモータ17の駆動力を伝達さ
れてその切換ギヤ24が略1/2回転逆転され、切換板26
と当接する切換カム25の側面25bが側面25a、25cへと
切り換えられることによって、アイドラギヤ28が伝達ギ
ヤ15に近接された後、離隔される。次いで、遊星ギヤ22
が切換ギヤ24の歯面24aから離脱された後、伝達ギヤ16
に近接されて噛合され、図5に示す受信モードの伝達経
路が形成される。そして、太陽ギヤ21および遊星ギヤ22
を介してモータ17の駆動力が伝達ギヤ16のみに伝達さ
れ、プラテンローラ12が回転されてサーマルヘッド14に
圧接する記録紙が搬送され、受信動作が行なわれる。そ
して、受信動作が終了すると、前記RAMに受信モード
が記憶される。
【0051】<先のモードがコピーモードで、次にコピ
ーモードを行なう場合>前記RAMに記憶されている先
のモードがコピーモードである場合、図4に示すよう
に、遊星ギヤ22およびアイドラギヤ28は伝達ギヤ15に噛
合していることから、図17に示すように、そのままモー
タ17を逆転することによりコピーモードを行なうことが
でき、モータ17の駆動力は太陽ギヤ21および遊星ギヤ22
を介して伝達ギヤ15に伝達されるとともに、モータ17の
駆動力は伝達ギヤ15からアイドラギヤ28および補助ギヤ
29を介して伝達ギヤ16に伝達され、搬送ローラ11が回転
されて密着センサ13に圧接するコピー原稿が搬送される
とともに、プラテンローラ12が回転されてサーマルヘッ
ド14に圧接する記録紙が搬送され、コピー動作が行なわ
れる。そして、コピー動作が終了すると、前記RAMに
コピーモードが記憶される。
【0052】<先のモードがコピーモードで、次に送信
モードを行なう場合>前記RAMに記憶されている先の
モードがコピーモードである場合、図4に示すように、
遊星ギヤ22およびアイドラギヤ28は伝達ギヤ15に噛合し
ていることから、図18に示すように、まず、モータ17の
正転により太陽ギヤ21が逆転され、伝達ギヤ15に噛合す
る遊星ギヤ22が反時計回りに回動されて切換ギヤ24に噛
合される。次いで、切換ギヤ24に太陽ギヤ21および遊星
ギヤ22を介してモータ17の駆動力が伝達されてその切換
ギヤ24が略1/4回転逆転され切換板26が当接する切換
カム25の側面25aが側面25cへと切り換えられ、アイド
ラギヤ28はその伝達ギヤ15から離隔される。次いで、遊
星ギヤ22が切換ギヤ24の歯面24から離脱して伝達ギヤ16
に近接されほぼ図5に示す受信モードの状態にされる。
【0053】次いで、モータ17が逆転されて太陽ギヤ21
が正転される。そして、太陽ギヤ21の回転に伴って遊星
ギヤ22が時計回りに回動されて伝達ギヤ16から離隔さ
れ、切換ギヤ24に噛合される。次いで、切換ギヤ24に太
陽ギヤ21および遊星ギヤ22を介してモータ17の駆動力が
伝達されてその切換ギヤ24が略1/2回転正転され、切
換板26と当接する切換カム25の側面25cが側面25a、25
bへと切り換えられ、アイドラギヤ28が伝達ギヤ15に近
接された後、離隔される。次いで、モータ17がさらに所
定量回転されて、遊星ギヤ22が切換ギヤ24の歯面24から
離脱された後、伝達ギヤ15に近接されて噛合され、図1
に示す送信モードの伝達経路が形成される。そして、太
陽ギヤ21および遊星ギヤ22を介してモータ17の駆動力が
伝達ギヤ15のみに伝達されて搬送ローラ11が回転され、
密着センサ13に圧接する送信原稿が搬送されて送信動作
が行なわれる。そして、送信動作が終了すると、前記R
AMに送信モードが記憶される。
【0054】<先のモードがコピーモードで、次に受信
モードを行なう場合>前記RAMに記憶されている先の
モードがコピーモードである場合、図4に示すように、
遊星ギヤ22およびアイドラギヤ28は伝達ギヤ15に噛合し
ていることから、図19に示すように、まず、モータ17の
正転により太陽ギヤ21が逆転され、遊星ギヤ22が太陽ギ
ヤ21の回転に伴って反時計回りに回動される。次いで、
遊星ギヤ22は切換ギヤ24に噛合される。次いで、切換ギ
ヤ24に太陽ギヤ21および遊星ギヤ22を介してモータ17の
駆動力が伝達されてその切換ギヤ24が略1/4回転逆転
され、切換板26と当接する切換カム25の側面25aが側面
25cへと切り換えられ、アイドラギヤ28が伝達ギヤ15か
ら離隔した状態にされる。次いで、遊星ギヤ22が切換ギ
ヤ24の歯面24aから離脱された後、伝達ギヤ16に近接さ
れて噛合され、図5に示す受信モードの伝達経路が形成
される。そして、太陽ギヤ21および遊星ギヤ22を介して
モータ17の駆動力が伝達ギヤ16のみに伝達され、プラテ
ンローラ12が回転されてサーマルヘッド14に圧接する記
録紙が搬送され、受信動作が行なわれる。そして、受信
動作が終了すると、前記RAMに受信モードが記憶され
る。
【0055】<先のモードが受信モードで、次に受信モ
ードを行なう場合>前記RAMに記憶されている先のモ
ードが受信モードである場合、図5に示すように、遊星
ギヤ22は伝達ギヤ16に噛合するとともにアイドラギヤ28
は伝達ギヤ15から離隔していることから、図20に示すよ
うに、そのままモータ17を正転することにより受信モー
ドを行なうことができ、モータ17の駆動力は太陽ギヤ21
および遊星ギヤ22を介して伝達ギヤ16のみに伝達されて
プラテンローラ13が回転され、サーマルヘッド14に圧接
する記録紙が搬送されて受信動作が行なわれる。そし
て、その送信動作が終了すると、前記RAMに送信モー
ドが記憶される。
【0056】<先のモードが受信モードで、次に送信モ
ードを行なう場合>前記RAMに記憶されている先のモ
ードが受信モードである場合、図5に示すように、遊星
ギヤ22は伝達ギヤ16に噛合するとともにアイドラギヤ28
は伝達ギヤ15から離隔していることから、図21に示すよ
うに、まず、モータ17の逆転により太陽ギヤ21が正転さ
れ、遊星ギヤ22が太陽ギヤ21の回転に伴って時計回りに
回動される。次いで、遊星ギヤ22は切換ギヤ24に噛合さ
れる。次いで、切換ギヤ24に太陽ギヤ21および遊星ギヤ
22を介してモータ17の駆動力が伝達されてその切換ギヤ
24が略1/2回転正転され、切換板26と当接する切換カ
ム25の側面25cが側面25a、25bへと切り換えられ、ア
イドラギヤ28が伝達ギヤ15に近接した後、離隔される。
次いで、遊星ギヤ22が切換ギヤ24の歯面24aから離脱さ
れた後、伝達ギヤ15に近接されて噛合され、図1に示す
送信モードの伝達経路が形成される。そして、太陽ギヤ
21および遊星ギヤ22を介してモータ17の駆動力が伝達ギ
ヤ15のみに伝達され、搬送ローラ11が回転されて密着セ
ンサ13に圧接する送信原稿が搬送され、送信動作が行な
われる。そして、送信動作が終了すると、前記RAMに
送信モードが記憶される。
【0057】<先のモードが受信モードで、次にコピー
モードを行なう場合>前記RAMに記憶されている先の
モードが受信モードである場合、図5に示すように、遊
星ギヤ22は伝達ギヤ16に噛合するとともにアイドラギヤ
28は伝達ギヤ15から離隔していることから、図22に示す
ように、まず、モータ17の逆転により太陽ギヤ21が正転
され、遊星ギヤ22が太陽ギヤ21の回転に伴って時計回り
に回動され、切換ギヤ24に噛合される。次いで、切換ギ
ヤ24に太陽ギヤ21および遊星ギヤ22を介してモータ17の
駆動力が伝達されてその切換ギヤ24が略1/2回転正転
され、切換板26と当接する切換カム25の側面25cが側面
25a、25bへと切り換えられてアイドラギヤ28が伝達ギ
ヤ15に近接された後、離隔される。次いで、遊星ギヤ22
が切換ギヤ24の歯面24aから離脱され、ほぼ図1に示す
状態にされる。
【0058】次いで、モータ17が正転されて、太陽ギヤ
21の逆転により遊星ギヤ22は反時計回りに回動されて切
換ギヤ24に近接されて噛合される。次いで、切換ギヤ24
に太陽ギヤ21および遊星ギヤ22を介してモータ17の駆動
力が伝達されてその切換ギヤ24が略1/4回転逆転さ
れ、切換板26と当接する切換カム25の側面25bが側面25
aへと切り換えられて、図6に示すように、アイドラギ
ヤ28がスプリング27の付勢力により反時計回りに回動さ
れて伝達ギヤ15に噛合される。次いで、遊星ギヤ22は切
換ギヤ24の歯面24から離脱され伝達ギヤ15に近接され
る。次いで、遊星ギヤ22が伝達ギヤ15に噛合されて、図
4に示すコピーモードの伝達経路が形成される。そし
て、太陽ギヤ21および遊星ギヤ22を介してモータ17の駆
動力がその伝達ギヤ15に伝達されるとともに、モータ17
の駆動力は伝達ギヤ15からアイドラギヤ28および補助ギ
ヤ29を介して伝達ギヤ16に伝達され、搬送ローラ11が回
転されて密着センサ13に圧接するコピー原稿が搬送され
るとともに、プラテンローラ12が回転されてサーマルヘ
ッド14に圧接する記録紙が搬送され、コピー動作が行な
われる。そして、コピー動作が終了すると、前記RAM
にコピーモードが記憶される。
【0059】このように本実施例においては、上述第1
実施例の各モード終了時に送信モードの伝達経路に復帰
させる動作に代えて、先のモードをRAMに記憶させて
その記憶情報に基づいて次に行なうモードの伝達経路に
切り換えるので、上述第1実施例の作用効果に加え、同
一のモードを行なうときには、その伝達経路に切り換え
るためのモータ17のムダな駆動を省略することができ、
異なるモードであっても確実にそのモードの伝達経路に
切り換えるようモータ17を駆動させることができる。し
たがって、使用頻度に応じたモードの伝達経路が保持さ
れるとともに、モードの伝達経路を切り換えるための時
間を省略することができる。また、回転および回動等の
駆動によるギヤ等の消耗を少なくすることができる。
【0060】なお、本実施例では、記憶手段として電源
をOFFにしたときその記憶が揮発してしまうRAMを
用いているため、電源投入時に送信モードの伝達経路を
基準経路として復帰させる動作を行なっているが、電源
をOFFにしてもその記憶情報を保持するメモリを用い
ることにより、電源投入時の動作を省略してもよいこと
はいうまでもない。
【0061】なお、上述実施例では、送信モードの伝達
経路を基準経路として電源投入時に復帰させているが、
使用頻度に応じて受信モードやコピーモードを基準経路
として駆動源の駆動や記録紙の無駄を削減してもよいこ
とはいうまでもない。また、受信モードの伝達経路を基
準経路とする場合には、遊星ギヤを伝達ギヤに確実に噛
合させるための駆動源の回転量に、交換後の記録紙を記
録手段により画像記録可能な位置まで搬送してセットす
る所謂、ペーパーサイクル量(記録紙排紙量)を加えて
電源投入時に駆動させてもよい。
【0062】また、原稿搬送手段および記録紙搬送手段
に駆動力を伝達する伝達ギヤをそれぞれ複数設けてもよ
く、駆動力伝達手段のギヤ数も限定されるものではな
い。また、ロール状に巻かれた記録紙に画像を記録する
ファクシミリ装置の一例を説明したが、カットシート状
の記録紙に画像を記録する装置に適用可能であることは
いうまでもない。
【0063】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、太陽ギヤ
に噛合する遊星ギヤを駆動源の正逆回転により回動して
原稿搬送手段側または記録紙搬送手段側の伝達ギヤに噛
合させるので、駆動源の駆動力を太陽ギヤ、遊星ギヤ、
および伝達ギヤを介して伝達して原稿搬送手段または記
録紙搬送手段を駆動することができ、送信モードおよび
受信モードを行なうことができる。したがって、ギヤの
連結状態を検知するセンサ等を用いることなく、駆動源
を1つにすることができ、コストの低減を図ることがで
きる。また、駆動源を1つにするので小型化を図ること
ができる。
【0064】請求項2記載の発明によれば、駆動源の駆
動力を駆動力伝達手段を介して原稿搬送手段および記録
紙搬送手段に伝達するとともに、この駆動力伝達手段に
よる駆動力の伝達は駆動力接断手段が遊星ギヤに噛合す
る切換ギヤの回転角に応じて接断する。その切換ギヤの
歯面を周方向の所定領域のみとしていることから、駆動
源の駆動を継続することにより切換ギヤを所定量回転さ
せた後に遊星ギヤをその歯面から離脱して伝達ギヤに噛
合させることができ、原稿搬送手段または/および記録
紙搬送手段に駆動力を伝達することができる。したがっ
て、ギヤの連結状態を検知するセンサ等を用いることな
く、1つの駆動源により送信モード、受信モード、およ
びコピーモードを行なうことができ、コストの低減を図
ることができる。
【0065】請求項3記載の発明によれば、駆動力伝達
手段は原稿搬送手段側の伝達ギヤおよび記録紙搬送手段
側の伝達ギヤのみに噛合して、駆動力断接手段が切換ギ
ヤの回転角に応じて原稿搬送手段側の伝達ギヤまたは記
録紙搬送手段側の伝達ギヤの少なくとも一方に駆動力伝
達手段を近接または離隔させて駆動力の伝達を接断する
ので、駆動力伝達手段を介して伝達ギヤの一方から他方
へ、あるいは他方から一方へ駆動力を伝達することがで
き、原稿搬送手段および記録紙搬送手段を同時に駆動さ
せることができる。したがって、駆動のタイミングのず
れによる記録紙のムダがなく、ランニングコストを低減
することができる。
【0066】また、請求項4記載の発明によれば、送信
モード、受信モード、あるいはコピーモードの所定のモ
ードを行なう前、例えば、電源投入後、モード終了後等
に、駆動力の伝達経路を所定の基準経路に復帰させるの
で、その基準経路を形成している状態の遊星ギヤ、切換
ギヤ、駆動力伝達手段等を移動して所望のモードを行な
う伝達経路を形成すればよく、確実に所望のモードを行
なうことができる。したがって、駆動力の伝達経路の状
態が判らなくなってしまうことがなく、信頼性が向上す
る。
【0067】請求項5記載の発明によれば、モードを行
なう前に、送信モードの伝達経路を基準経路として、遊
星ギヤは原稿搬送手段側の伝達ギヤに当接した状態、お
よび駆動力伝達手段は駆動力の伝達を遮断した状態にす
るので、原稿搬送手段を空転させて基準経路に復帰させ
ることができ、ムダな記録紙の搬送がなく、ランニング
コストを低減することができる。
【0068】請求項6記載の発明によれば、次のモード
を行なう駆動源の伝達経路には、記憶手段に記憶されて
いる先のモードに基づいて駆動源を駆動して切り換える
ので、同一のモードを行なうときには迅速にそのモード
を行なうことができ、異なるモードであってもムダな動
作を行なうことなく確実にそのモードを行なう伝達経路
を形成することができる。したがって、利便性および信
頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファクシミリ装置の第1、2実施
例を示す概略全体構成図であり、送信モードの伝達経路
を示す状態図である。
【図2】その分解斜視図である。
【図3】その組立斜視図である。
【図4】そのコピーモードの伝達経路を示す状態図であ
る。
【図5】その受信モードの伝達経路を示す状態図であ
る。
【図6】そのモードの切換時の状態を示す状態図であ
る。
【図7】その動作を説明する説明図である。
【図8】図7と異なる動作を説明する説明図である。
【図9】第1実施例の電源投入時の動作を説明するタイ
ミングチャートである。
【図10】図9と異なる第1実施例の電源投入時の動作を
説明するタイミングチャートである。
【図11】図9、図10と異なる第1実施例の電源投入時の
動作を説明するタイミングチャートである。
【図12】第1実施例の送信モードを行なうときの動作を
説明するタイミングチャートである。
【図13】第1実施例のコピーモードを行なうときの動作
を説明するタイミングチャートである。
【図14】第1実施例の受信モードを行なうときの動作を
説明するタイミングチャートである。
【図15】第2実施例の先のモードが送信モードで次にコ
ピーモードを行なうときの動作を説明するタイミングチ
ャートである。
【図16】第2実施例の先のモードが送信モードで次に受
信モードを行なうときの動作を説明するタイミングチャ
ートである。
【図17】第2実施例の先のモードがコピーモードで次に
コピーモードを行なうときの動作を説明するタイミング
チャートである。
【図18】第2実施例の先のモードがコピーモードで次に
送信モードを行なうときの動作を説明するタイミングチ
ャートである。
【図19】第2実施例の先のモードがコピーモードで次に
受信モードを行なうときの動作を説明するタイミングチ
ャートである。
【図20】第2実施例の先のモードが受信モードで次に受
信モードを行なうときの動作を説明するタイミングチャ
ートである。
【図21】第2実施例の先のモードが受信モードで次に送
信モードを行なうときの動作を説明するタイミングチャ
ートである。
【図22】第2実施例の先のモードが受信モードで次にコ
ピーモードを行なうときの動作を説明するタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
11 原稿搬送ローラ(原稿搬送手段) 12 プラテンローラ(記録紙搬送手段) 13 密着センサ(読取手段) 14 サーマルヘッド(記録手段) 15、16 伝達ギヤ 17 ステッピングモータ(駆動源) 21 太陽ギヤ 22 遊星ギヤ 23 キャリア(支持部材) 24 切換ギヤ 24a 歯面 25 切換カム(駆動力接断手段) 28 アイドラギヤ(駆動力伝達手段) 29 補助ギヤ(駆動力伝達手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿の画像を読み取る読取手段と、記録紙
    に画像を記録する記録手段と、伝達ギヤを介して駆動さ
    れて原稿を搬送する原稿搬送手段と、該原稿搬送手段側
    の伝達ギヤと異なる伝達ギヤを介して駆動されて記録紙
    を搬送する記録紙搬送手段と、を備えたファクシミリ装
    置であって、 前記原稿搬送手段および記録紙搬送手段を駆動する正逆
    回転可能な1つの駆動源と、該駆動源から駆動力を伝達
    されて正逆回転する太陽ギヤと、該太陽ギヤに噛合する
    とともに、その回転方向に回動して原稿搬送手段側の伝
    達ギヤまたは記録紙搬送手段側の伝達ギヤの一方に当接
    して噛合する遊星ギヤと、該遊星ギヤを太陽ギヤに噛合
    して回転自在に支持するとともに、所定以上の制動力を
    加えられたとき、該太陽ギヤに対して相対的に回動する
    支持部材と、を設けたことを特徴とするファクシミリ装
    置。
  2. 【請求項2】歯面を周方向の所定領域のみ設けられて前
    記原稿搬送手段側の伝達ギヤおよび記録紙搬送手段側の
    伝達ギヤの間を移動する途中の遊星ギヤに噛合する切換
    ギヤと、原稿搬送手段および記録紙搬送手段の双方に駆
    動源の駆動力を伝達する駆動力伝達手段と、切換ギヤの
    回転角に応じて駆動力伝達手段による駆動力の伝達を接
    断する駆動力接断手段と、を設けたことを特徴とする請
    求項1記載のファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】前記駆動力伝達手段は、原稿搬送手段側の
    伝達ギヤおよび記録紙搬送手段側の伝達ギヤのみに噛合
    し、 前記駆動力断接手段は、切換ギヤの回転角に応じて原稿
    搬送手段側の伝達ギヤまたは記録紙搬送手段側の伝達ギ
    ヤの少なくとも一方に駆動力伝達手段を近接または離隔
    させて駆動力の伝達を接断することを特徴とする請求項
    2記載のファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】前記原稿搬送手段のみを駆動する送信モー
    ド、記録紙搬送手段のみを駆動する受信モード、および
    原稿搬送手段と記録紙搬送手段とを駆動するコピーモー
    ドのうち少なくとも2つ以上を備え、 各モードを行なう前に、駆動源の駆動力を伝達する伝達
    経路を所定の基準経路に復帰させる駆動制御部を設けた
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のファク
    シミリ装置。
  5. 【請求項5】前記駆動制御部は、各モードを行なう前
    に、前記送信モードを行なうときの前記伝達経路を基準
    経路として復帰させることを特徴とする請求項4記載の
    ファクシミリ装置。
  6. 【請求項6】前記原稿搬送手段のみを駆動する送信モー
    ド、記録紙搬送手段のみを駆動する受信モード、および
    原稿搬送手段と記録紙搬送手段とを駆動するコピーモー
    ドのうち少なくとも2つ以上を備え、 先に行なったモードを記憶する記憶手段と、 該記憶手段に記憶されているモードに基づいて駆動源を
    駆動して、駆動源の駆動力を伝達する伝達経路を次のモ
    ードを行なうときの伝達経路に切り換える切換制御手段
    を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載
    のファクシミリ装置。
JP6169090A 1994-07-21 1994-07-21 ファクシミリ装置 Pending JPH0832747A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100260636B1 (ko) * 1997-07-12 2000-07-01 강병호 원모터를이용한팩시밀리의구동장치
KR100260637B1 (ko) * 1997-07-12 2000-07-01 강병호 팩시밀리구동장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100260636B1 (ko) * 1997-07-12 2000-07-01 강병호 원모터를이용한팩시밀리의구동장치
KR100260637B1 (ko) * 1997-07-12 2000-07-01 강병호 팩시밀리구동장치

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