JPH08326928A - 止水栓 - Google Patents

止水栓

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JPH08326928A
JPH08326928A JP13777795A JP13777795A JPH08326928A JP H08326928 A JPH08326928 A JP H08326928A JP 13777795 A JP13777795 A JP 13777795A JP 13777795 A JP13777795 A JP 13777795A JP H08326928 A JPH08326928 A JP H08326928A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strainer
water
valve
shutoff valve
spindle
Prior art date
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Pending
Application number
JP13777795A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Tanaka
弘志 田中
Yoshiki Oota
吉喜 太田
Tomokazu Aida
智一 合田
Kuniharu Shigematsu
邦治 重松
Hiroshi Nakane
宏 中根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ストレーナのメンテナンスの際に、止水弁を閉
め忘れ、誤って水が流れ出すことがないようにする。 【構成】止水弁を完全に閉めない限りストレーナの取り
外しができないようにするか、またはストレーナの取り
外し操作に連動して止水弁を自動的に閉弁する誤操作防
止機構を止水栓に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は給水配管とこれに接続さ
れる給水器具との間に設けられる止水栓、特にストレー
ナ付きの止水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の止水栓として種々の構造
が知られているが、代表的なものとして実開昭61-13068
号公報の第1図のものがある。このものは、図13に示す
ように止水栓の止水弁2とストレーナ3が同軸上に設け
られている。そして、上記ストレーナ3は止水栓本体1
の開口17に螺着されるキャップ部31を一体に設けてお
り、特殊工具を用いてキャップ部31を外すことによりス
トレーナ3を取出して掃除等のメンテナンスを行うこと
ができるようになっている。また、止水弁2はスピンド
ル4が上記キャップ部31に設けた孔34を水密に貫通して
後端が本体外側に臨んでおり、キャップ部31の外側から
ドライバー等で操作できるようになっている。従って、
このものは、ストレーナのメンテナンスを行う際には、
ストレーナを取り外すことにより水が流出することがな
いように止水弁を完全に閉めておく必要がある。即ち、
止水弁を完全に閉めてからストレーナを取り外さなけれ
ばならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
止水栓は止水弁が完全に閉まっていなくても、キャップ
部を外してストレーナを取出すことができる。そのた
め、誤って止水弁を完全に閉めずにキャップ部を外す
と、水が流れ出すという問題が生じる恐れがある。
【0004】本発明は従来技術が有する上記問題点に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは、ストレ
ーナのメンテナンスの際に、誤って止水弁を閉め忘れる
ことがないようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1の止水栓では、止水弁を完全に閉め
ない限りストレーナを取り外すことができない誤操作防
止機構を備えるものである。
【0006】また、請求項2の止水栓では、止水弁とス
トレーナを同軸上に備える止水栓において、止水弁が円
筒状のシール面と、これにピストン状に嵌合する弁体と
により構成され、ストレーナが止水栓本体の開口に装着
されるキャップ部と一体に構成されており、止水弁操作
用のスピンドルが上記キャップ部を貫通して進退自在に
設けられると共に、該キャップ部の外面には上記スピン
ドルの貫通部を横断して工具係止用の操作溝が設けら
れ、上記止水弁の開弁状態にあってはスピンドルの後端
面がキャップ部外面の操作溝の開口端と同一平面位置若
しくはそれより後退位置にあるようにするものである。
【0007】請求項3の止水栓では、ストレーナには止
水栓本体内に設ける係合凹部に係脱可能で、係合状態で
はストレーナの移動を不能にする径可変の止めリングを
上記ストレーナと一体又は別体に備え、止水弁操作用の
スピンドルが止水弁の開閉に伴い上記リングに係脱し、
止水栓開弁状態においてはリングに係合して上記リング
を前記係合凹部に係合せしめるべく付勢し、止水栓閉弁
状態においてはリングとの係合を解除されて上記付勢を
解消するリング付勢手段を備えるものである。
【0008】請求項4の止水栓では、ストレーナに切欠
き孔を開設し、止水栓本体には上記切欠き孔に対応する
係合凹部を設け、これら切欠き孔と係合凹部及び上記ス
トレーナを挿通して設けられる止水弁操作用のスピンド
ルとにより形成される空隙には上記切欠き孔に係合し、
且つ係合凹部に対して係脱可能にボールを配備すると共
に、スピンドルには止水弁の開弁状態においてのみ上記
ボールを係合凹部側に付勢するボール付勢手段を設けて
なり、上記ボールはボール付勢手段に付勢された状態で
は切欠き孔と係合凹部の双方に係合し、ボール付勢手段
による付勢が解除された状態では切欠き孔にのみ係合す
るようになすものである。
【0009】更に請求項5の止水栓では、止水栓本体内
に螺着された止水弁操作用スピンドルを本体の開口に螺
着した円筒状のストレーナ内に延在させ、上記本体に対
するスピンドルの螺着部とストレーナの螺着部を逆ネジ
に構成すると共に、スピンドルとストレーナには相互の
係合により一方の回転力を他方に伝達する係合部を設け
て、ストレーナの取り外し方向への回転によりスピンド
ルが止水弁を閉弁する方向に移動し、ストレーナを本体
から外せる状態では止水弁が完全に閉弁するようにする
ものである。
【0010】
【作用】以上のように構成した請求項1の止水栓にあっ
ては、止水弁を完全に閉めてからでないとストレーナの
取り外しができない。
【0011】また、請求項2の止水栓にあっては、止水
弁操作用のスピンドルを止水栓が完全に閉弁される位置
までスピンドルを前進させないとストレーナのキャップ
部外面に設けられた工具係止用の操作溝に工具を係止す
ることができず、ストレーナの取り外しができない。
【0012】請求項3の止水栓にあっては、止水弁が閉
弁状態にないときにはストレーナに設けた止めリングが
スピンドルに設けたリング付勢手段により付勢されて止
水栓本体の係合凹部に係合しており、止水弁を閉弁状態
にしてリングに対する付勢を解除しない限り係合凹部に
対するリングの係合を解除してストレーナを外すことが
できない。
【0013】請求項4の止水栓にあっては、上記リング
に代えてボールが用いられ、止水弁が閉弁状態にないと
きにはボールがスピンドルに設けたボール付勢手段によ
り付勢されてストレーナに設けた切欠き孔と止水栓本体
に設けた係合凹部の双方に係合しており、止水弁を閉弁
状態にしてボールに対する付勢を解除しない限り係合凹
部に対するボールの係合を解除してストレーナを外すこ
とができない。
【0014】また、請求項5の止水栓にあっては、スト
レーナを取り外すためにキャップ部を回転させることに
より、スピンドルが前進し、ストレーナが取り外せる状
態になったときには止水弁は完全に閉弁している。
【0015】
【実施例】以下、図に基づいて本発明の実施例を説明す
る。図は第1の実施例を図1乃至図4に、第2の実施例
を図5乃至図7に、第3の実施例を図8に、第4の実施
例を図9乃至図12に夫々示している。而して、先ず図1
乃至図4に示す第1の実施例について説明する。この実
施例は請求項2に対応する実施例である。
【0016】図において1は止水栓本体、11はその側面
に開設された流入口、12は上面に開設された流出口であ
り、これら両口11,12は直角に屈曲する流路13により連
絡している。上記流路13の水平部13a には後述する止水
弁2のシール面21が流入口11と同軸で、且つそれより下
流の流路に比べて小径な円筒状に、環状の段部14を介し
て形成されると共に、この円筒状シール面21より下流側
に適宜間隔をおいた部位にストレーナ係止段部15がこれ
も流入口11と同軸の環状に設けられており、上記円筒状
シール面21の段部14とストレーナ係止段部15との間の流
路壁面には雌ネジ部16が形成されている。
【0017】また、止水栓本体1の側面には上記流路13
と連通する開口17が上記流入口11と同軸に開設されてお
り、該開口17には該開口17を閉鎖するキャップ部31を一
体に備えたストレーナ3が螺着されている。
【0018】ストレーナ3はキャップ部31の前面から円
筒状に延びてその先端がストレーナ係止段部15に当接係
止しており、流路13の水平部13a と垂直部13b が交差す
る部分13c に対応する箇所の周面が開口し、該部にゴミ
等の異物を捕捉する網部32が設けられている。
【0019】上記キャップ部31はストレーナ3の先端を
ストレーナ係止段部15に当接係止した状態で、後部が開
口17より若干外方に突出しており、その後端面には工具
係止用の操作溝33がキャップ部31中心を通って直径方向
に設けられている。また、キャップ部31にはこれを開口
17に螺着した状態で円筒状シール面21及び流入口11と同
軸になるように孔34が穿設されており、この孔34は上記
工具係止用の溝33上に位置している。上記孔34には後述
するスピンドル4の後端部がOリング41を介して水密状
に嵌装されている。
【0020】スピンドル4は、その後端にドライバー等
の工具を係合する操作溝42が設けられ、先端部寄りの中
途部には前記流路13の雌ネジ部16に対応する雄ネジ部43
を外周面に形成した大径部44が設けられており、更にこ
の大径部44より先の先端部により前記流路13に形成した
円筒状シール面21と共に止水弁2を構成する弁体22を構
成している。上記弁体22は上記円筒状シール面21の内径
とほぼ同径の円柱状に形成されており、その外周面には
Oリング溝を介してOリング23を嵌着している。
【0021】このスピンドル4は上記のように後端部を
ストレーナ3のキャップ部31の孔34に嵌装して設けられ
ており、ストレーナ3内を軸方向に挿通して流路13の水
平部13a 内に延び、大径部44の雄ネジ部43が流路13の雌
ネジ部16に螺合している。従って、このスピンドル4は
回転操作により進退自在であり、前進させることにより
弁体22が円筒状シール面21にピストン状に嵌合して流路
13を閉鎖し、後退させることにより弁体22が円筒状シー
ル面21から抜けて流路13を解放することができる。
【0022】上記スピンドル4は弁体22部分のOリング
23が円筒状シール面21に密接して止水し得る状態におい
ては、その後端面がストレーナ3のキャップ部31の後端
面と同じ平面上にあるか、若しくはキャップ部31の後端
面位置より後退した位置にあるように構成されている。
尚、スピンドル4の大径部44にはこれを適宜切り欠く等
の手段により通水部45を設けてある。
【0023】而して、この実施例の止水栓は、キャップ
部31の工具係止用の溝33に工具を係合させるためには、
スピンドル4後端が上記工具係止用の溝33の開口端より
孔34内に引っ込むようにスピンドル4を前進させなけれ
ばならず、そうすればスピンドル4前端部に設けた弁体
22部分が円筒状シール面21に嵌合して、流路13が閉鎖さ
れる。
【0024】即ち、キャップ部31の工具係止用の溝33が
スピンドル4の後端部で邪魔されることなく工具を係合
させることができる状態になっているときには、既に流
路13は止水弁2で閉鎖されていることになり、従って、
工具係止用の溝33に工具を係合して回転操作し、キャッ
プ部31を緩めてストレーナ3を外しても誤って水が流出
するようなことは生じない。
【0025】次に図5乃至図7に示す第2の実施例につ
いて説明する。この実施例は請求項3に対応する実施例
である。
【0026】止水栓本体1は上記第1の実施例と同様に
側面に流入口11、上面に流出口12を有し、これら両口1
1,12を直角に屈曲する流路13で連絡している。そし
て、上記流路13の水平部13a にはテーパー状の弁座24が
形成されている。また、止水栓本体1の側面には上記流
入口11以外にも流路13に連絡する開口17が開設されてお
り、この開口17と流入口11は同軸に配置されている。上
記開口17には該開口17を閉鎖するキャップ部31を一体に
備えたストレーナ3が螺着されている。
【0027】キャップ部31には手で回転操作しやすいよ
うにハンドル35が設けられており、その着脱に特別な工
具を必要としないようになっている。尚、上記ハンドル
35に代えてキャップ部31の外周にローレット等を設ける
ことも任意である。
【0028】ストレーナ3の構造は上記ハンドル35又は
ローレットを設けること以外は、前述の第1の実施例に
おけるストレーナ3と基本的には同じ構造であり、キャ
ップ部31の前面から円筒状に延びてその先端が前記弁座
24の下流側において流路13の水平部13a に設けたストレ
ーナ係止段部15に当接係止しており、流路13の水平部13
a と垂直部13b が交差する部分13c に対応する箇所の周
面が開口し、該部にゴミ等の異物を捕捉する網部32が設
けられている。また、上記ストレーナ3の基部にはその
周方向に複数の切欠き孔36が開設されると共に、止めリ
ング5が内装されている。
【0029】止めリング5は弾性材料で形成した円形の
リングを一部切り開いて径可変に構成され、その外周面
には上記切欠き孔36の数に対応する複数の突部51が周方
向に設けられており、更にこの突部51の外周にはストッ
パ突起52が一体に突設されている。また、止めリング5
の軸方向一端には他端側へ内向きに傾斜するテーパー部
53が形成されている。そして、この止めリング5は上記
テーパー部53をストレーナ3の先端側に向けてストレー
ナ3の基部内側に嵌め込み装着されている。
【0030】止めリング5の上記突部51の外周を結んで
描かれる円の直径はストレーナ3基部の内径にほぼ相当
し、ストッパ突起52先端を結んで描かれる円の直径はス
トレーナ3基部の外径にほぼ相当しており、上記突部51
がストレーナ3の切欠き孔36に対応し、ストッパ突起52
が切欠き孔36内に挿入されている。上記ストレーナ3の
切欠き孔36は少なくとも止めリング5の突部51より大き
い。
【0031】尚、前記止水栓本体1には上記ストレーナ
3に嵌装した止めリング5のストッパ突起52に対応する
部位に係合凹部18が設けられ、更にストレーナ係止用段
部15と弁座24との間の流路13壁面には雌ネジ部16が形成
されており、前記弁座24に対応して止水弁2を構成する
弁体22を備えるスピンドル4が上記雌ネジ部16に螺合し
て設けられている。
【0032】スピンドル4は、その後端にドライバー等
の工具を係合する操作溝42が設けられ、先端部寄りの中
途部には前記流路13の雌ネジ部16に対応する雄ネジ部43
を外周面に形成した大径部44が設けられており、更にこ
の大径部44より先の先端部には截頭円錐状の弁体22が一
体に設けられている。
【0033】このスピンドル4は流路13内を開口17と同
軸に延びてストレーナ3内を軸方向に挿通し、その後端
部がキャップ部31の中心部に開設された弁座24と同軸の
孔34にOリング41を介して水密状に嵌入されて、キャッ
プ部31外側に臨んでいる。従って、このスピンドル4は
操作溝42にドライバーなどの工具を係合して回転操作す
ることにより進退自在であり、その前進によって弁体22
が弁座24に嵌合状に着座して流路13を閉鎖し、後退によ
って弁体22が弁座24から離れて流路13を開放することが
できる。
【0034】また、上記スピンドル4の後部寄りの中途
部、具体的には止水弁2が開弁している状態においては
前記止めリング5に重なり、止水弁2が閉弁している状
態においては止めリング5の前方に外れる部位に鍔部46
が設けられている。上記鍔部46は止めリング5の内径よ
り若干大きな外径を有し、スピンドル4後端側を向く面
には止めリング5のテーパー部53に対応してスピンドル
4の後端側に向かって軸心方向に傾斜するテーパー部47
が形成されている。
【0035】従って、止水弁2が閉弁状態にあり、スピ
ンドル4が前進位置にあるときには鍔部46が止めリング
5から前方に外れており、止めリング5には内側からこ
れを拡開させようとする力が加わらないため、止めリン
グ5はそれ本来の径を保ち、ストッパ突起52がストレー
ナ3基部の切欠き孔36に収まっている。ところが止水弁
2を閉弁状態から開弁状態にするためにスピンドル4を
後退させると、鍔部46が止めリング5に当たり、相互の
テーパー部53,47により鍔部46がスライドして止めリン
グ5の内側に入り込み、止めリング5を外側に押し広げ
るためストッパ突起52が切欠き孔36からストレーナ3外
面に突出し、止水栓本体1の係合凹部18に係合するよう
になる。即ち、この止水栓は通常の使用状態においては
止水弁2が開いているため、ストッパ突起52が係合凹部
18に係合している。
【0036】而して、この実施例においては、キャップ
部31を回してストレーナ3を取出そうとしても、止水弁
2が完全に閉まっていない場合には、上記のように止め
リング5 のストッパ突起52が本体1の係合凹部18に係合
しているため、キャップ部31を外すことができない。即
ち、スピンドル4を操作して止水弁2を完全な閉弁状態
にし、鍔部46によって止めリング5の内側に加えられ
る、止めリング5を外側に押し広げようとする力を解除
して、ストッパ突起52を本体1の係合凹部18から外さな
い限り、キャップ部31を緩めてストレーナ3を取出すこ
とはできない。従って、ストレーナ3を外すことができ
るときは、必ず止水弁2が閉まっているときであり、ス
トレーナ3のメンテナンス時に誤って水が流れ出す恐れ
はない。尚、この実施例では止めリング5をストレーナ
3とは別個に形成して、ストレーナ3に装着している
が、止めリング5をストレーナ3と一体に設けることも
可能である。
【0037】次に、図8に示す第3の実施例は第2の実
施例における止めリング5の代わりにボール6を用いた
もので、その他の構成は第2の実施例と基本的に同じも
のである。
【0038】この実施例においては、スピンドル4の鍔
部46’にはテーパー部47に連続してボール保持部49が設
けられており、上記ボール6は止水栓本体1の係合凹部
18、ストレーナ3の切欠き孔36、スピンドル4の鍔部4
6’により構成される空隙60内に配備されている。
【0039】上記鍔部46’はスピンドル4が前進位置に
あって、止水弁2が閉弁している状態においては、図8
(a)に示すようにボール保持部49が切欠き孔36及び係
合凹部18に対応し、スピンドル4が後退して止水弁が開
弁している状態においては図8(b)に示すようにボー
ル保持部49が切欠き孔36及び係合凹部18に対応する位置
から本体1の開口側に外れるように形成されている。ま
た、ボール6はボール保持部49からストレーナ3外面ま
での距離と同等若しくはそれより小さく、ボール保持部
49からストレーナ3内面までの距離よりは大きい直径を
有している。
【0040】従って、止水弁が閉弁状態にあるときには
ボール6がボール保持部49に乗って切欠き孔36のみに係
合しているが、この状態からスピンドル4を後退させる
とボール6はテーパー部47に沿って持ち上げられ、切欠
き孔36からストレーナ3外面に一部突出して切欠き孔36
と係合凹部18の双方に係合する。即ち、止水弁が開弁し
ている状態ではボール6が切欠き孔36と係合凹部18の双
方に係合しているため、ストレーナ3は本体1に固定さ
れることになり、キャップ部31を緩めてストレーナ3を
取出すことができない。
【0041】従って、メンテナンス等のためにストレー
ナ3を本体1から外そうとすれば、先ず、スピンドル4
を操作して止水弁を閉弁することによりボール保持部49
の位置を切欠き孔36及び係合凹部18に対応させ、ボール
6をボール保持部49上に落とし、係合凹部18から外さな
ければならない。即ち、止水弁を完全に閉めない限りス
トレーナ3を取り外すことができない。
【0042】次に図9乃至図12に示す第4の実施例につ
いて説明する。この実施例は請求項5の止水栓に相当す
る具体的な実施例である。
【0043】この実施例において、止水弁2の形態は前
示第1の実施例と同様、流路13の水平部13a に設けた円
筒状シール面21にスピンドル4先端に設けた弁体22をO
リング23を介して水密に嵌合する円筒シール式であり、
スピンドル4は上記円筒状シール面21より下流の流路水
平部13a に設けた雌ネジ部16に雄ネジ部43を有する大径
部44を介して螺着保持されて、流路13内を止水栓本体1
の側面に流入口11と同軸に開設された開口17に向かって
円筒状シール面21と同軸に延びており、その後部寄りの
中間部周面にはストレーナ3のキャップ部31に係合する
係合部400 がスピンドル4の軸心に対して直角に突出す
る突片状に形成されている。
【0044】一方、上記開口17に螺着されたストレーナ
3の先端は流路13の水平部13a と垂直部13b とが交差す
る部分13c よりも水平部13a 側に十分延びており、水平
部13a 側の壁には上記ストレーナ3を導入する環状のガ
イド溝102 が流路水平部13a と同軸に形成されてる。
【0045】また、上記ストレーナ3のキャップ部31
は、止水栓本体1内方に向かって開口する有底円筒状に
形成されており、その内周面には前記スピンドル4の係
合部400 に対して係合するキャップ部31側の係合部300
が突片状に突出形成されている。また、スピンドル4の
雄ネジ部43及び流路水平部13a の雌ネジ部16からなるス
ピンドル螺着部aと、ストレーナ3のキャップ部31の外
周面に設けた雄ネジ部401 及び本体1の開口部17内周面
に設けた雌ネジ部101 とからなるストレーナ螺着部bと
は逆ネジに構成されている。
【0046】而して、この実施例ではキャップ部31を回
転操作すると、その回転力はキャップ部31側の係合部30
0 、スピンドル4側の係合部400 を介してスピンドル4
に伝達され、スピンドル4がキャップ部31の回転に連動
してキャップ部31とは逆方向に回転することになり、ス
トレーナ3を取り外す方向にキャップ部31を回転させる
ことにより、スピンドル4が前進して止水弁が閉まるよ
うになる。即ち、キャップ部31を緩めてストレーナ3を
取り出すことにより自動的に止水弁2が閉められること
になり、ストレーナ3の取り外し時に誤って水が流れ出
す恐れがない。
【0047】尚、キャップ部31を外す方向に回転させて
緩める際の上記止水弁2の閉弁タイミングは、少なくと
もキャップ部31外周面に装着して該部をシールするOリ
ング301 が開口17から外れる前には既に閉弁状態になる
ように構成することが必要である。
【0048】図示例では、上記スピンドル4側の係合部
400 とキャップ部31側の係合部300が夫々突片状に形成
されて二つづつ設けられており、スピンドル4側の係合
部400 はスピンドルの中心を通る線上にスピンドルを挟
んで対向状に配置されているのに対して、キャップ部31
側の係合部300 はキャップ部31の中心を通る線に対して
各々が左右に異なる側に若干偏心してスピンドル4側の
係合部400 の厚さにほぼ相当する寸法分左右にずれた状
態で対抗するように配置されているが、キャップ部31側
の係合部300 の各々をキャップ部31の中心を通る線に対
して左右同じ側に偏心せしめて対向状に配置するのも任
意である。また、スピンドル4側の係合部400 とキャッ
プ部31側の係合部300 を各々一個だけ設けるようにして
もよいし、スピンドル4側及びキャップ部31側の係合部
300 ,400 のいずれか一方に、他方を挟み込むように係
合する凹部などを設けることも可能である。
【0049】
【効果】本発明は以上のように構成したので、下記する
ような効果を奏する。請求項1の止水栓は、止水弁を完
全に閉めてからでないとストレーナの取り外しができな
いので、ストレーナを取り外すためには必ず止水弁を閉
めることになり、ストレーナのメンテナンス時に止水弁
を閉めるのを忘れて誤って水が流れ出すような不都合を
解消することができる。
【0050】請求項2の止水栓は、止水弁操作用のスピ
ンドルを止水弁が完全に閉弁される位置まで前進させな
いと、ストレーナのキャップ部外面に設けられた工具係
止用の操作溝に工具を係止することができないので、ス
トレーナを取り外そうとしてストレーナのキャップ部の
操作溝に工具を係止するためには、必ず止水弁を閉弁さ
せなければならず、従って、ストレーナの取り外しによ
り誤って水が流れ出す恐れがない。
【0051】請求項3の止水栓は、止水弁が閉弁状態に
ないときにはストレーナに設けた止めリングがスピンド
ルに設けたリング付勢手段により付勢されて止水栓本体
の係合凹部に係合しており、止水弁を閉弁状態にしてリ
ングに対する付勢を解除しない限り係合凹部に対するリ
ングの係合を解除してストレーナを外すことができない
ので、ストレーナの取り外しにより誤って水が流れ出す
恐れがないのは勿論、特殊な工具等を用いなくてもスト
レーナのキャップ部にハンドルやローレットを設けて、
手でキャップ部を回転させてストレーナを取り外すよう
にすることができ、メンテナンス性が向上する。
【0052】請求項4の止水栓は、請求項3の止水栓の
リングに代えてボールを用いるので、請求項3と同様な
効果を奏することができる。
【0053】請求項5の止水栓はストレーナを取り外す
ためにキャップ部を回転させることにより、スピンドル
が前進し、ストレーナが取り外せる状態になったときに
は止水弁は完全に閉弁しているので、上記各請求項の止
水栓と同様、ストレーナの取り外しにより誤って水が流
れ出す恐れがない。しかも、このものは特殊な工具を用
いずに手でキャップ部を回転させてストレーナを取り外
すようにすることができるばかりでなく、止水栓の開閉
がストレーナの着脱操作により同時に行われるため、止
水栓の開閉操作のためのドライバー等も不要となり、メ
ンテナンス性が大幅に向上する。また、止水弁の開閉操
作のために止水弁操作用のスピンドルをストレーナのキ
ャップ部から外部に露出させる必要がなく、止水弁が悪
戯されるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す止水栓の断面図
で、止水弁が開弁している状態を示している。
【図2】側面図。
【図3】止水弁は閉弁されたが、未だストレーナを外す
ことができない状態を示す断面図。
【図4】ストレーナを取り外す状態を示す断面図。
【図5】本発明の第2の実施例を示す止水栓の断面図
で、止水弁が開弁していてストレーナの取り外しができ
ない状態を示している。
【図6】図5の(6)−(6)線断面図。
【図7】止水弁が閉弁してストレーナを取り外すことが
できる状態を示す断面図。
【図8】本発明の第3の実施例を示す止水栓の要部の断
面図で、(a)にストレーナを取り外すことができる状
態を、(b)にストレーナの取り外しができない状態を
夫々示している。
【図9】本発明の第4の実施例を示す止水栓の断面図
で、止水弁が開弁している状態を示している。
【図10】図9の(10)−(10)線断面図。
【図11】ストレーナを外す方向にある程度操作した状態
を示す断面図。
【図12】ストレーナを外す方向に更に操作を行った状態
の断面図。
【図13】従来の止水栓の一例を示す断面図。
【符号の説明】
1:止水栓本体 2:止水
弁 3:ストレーナ 4:スピ
ンドル 5:止めリング 6:ボー
ル 17:開口 18:係合
凹部 21:円筒状シール面 22:弁体 31:ストレーナのキャップ部 33:工具
係合用操作溝 36:切欠き孔 46:リン
グ付勢手段(鍔部) 46’:ボール付勢手段(鍔部) 60:空隙 300 :キャップ部側の係合部 400 :ス
ピンドル側の係合部 a:スピンドル螺着部 b:スト
レーナ螺着部
フロントページの続き (72)発明者 合田 智一 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 重松 邦治 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 中根 宏 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】止水弁とストレーナを同軸上に備える止水
    栓において、止水弁を完全に閉めない限りストレーナの
    取り外しを不能にする誤操作防止機構を備えることを特
    徴とする止水栓。
  2. 【請求項2】止水弁とストレーナを同軸上に備える止水
    栓において、止水弁が円筒状のシール面と、これにピス
    トン状に嵌合する弁体とにより構成され、ストレーナが
    止水栓本体の開口に装着されるキャップ部と一体に構成
    されており、止水弁操作用のスピンドルが上記キャップ
    部を貫通して進退自在に設けられると共に、該キャップ
    部の外面には上記スピンドルの貫通部を横断して工具係
    止用の操作溝が設けられ、上記止水弁の開弁状態にあっ
    てはスピンドルの後端面がキャップ部外面の操作溝の開
    口端と同一平面位置若しくはそれより後退位置にあるこ
    とを特徴とする止水栓。
  3. 【請求項3】止水弁とストレーナを同軸上に備える止水
    栓において、ストレーナには止水栓本体に設ける係合凹
    部に係脱可能で、係合状態ではストレーナの移動を不能
    にする径可変の止めリングを上記ストレーナと一体又は
    別体に備え、止水弁操作用のスピンドルが止水弁の開閉
    に伴い上記止めリングに係脱し、止水弁開弁状態におい
    ては止めリングに係合して上記止めリングを前記係合凹
    部に係合せしめるべく付勢し、止水弁閉弁状態において
    は止めリングとの係合を解除して上記付勢を解消するリ
    ング付勢手段を備えることを特徴とする止水栓。
  4. 【請求項4】止水弁とストレーナを同軸上に備える止水
    栓において、ストレーナに切欠き孔を開設し、止水栓本
    体には上記切欠き孔に対応する係合凹部を設け、これら
    切欠き孔と係合凹部及び上記ストレーナを挿通して設け
    られる止水弁操作用のスピンドルとにより形成される空
    隙には上記切欠き孔に係合し、且つ係合凹部に対して係
    脱可能にボールを配備すると共に、上記スピンドルには
    止水弁の開弁状態においてのみ上記ボールを係合凹部側
    に付勢するボール付勢手段を設けてなり、上記ボールは
    ボール付勢手段に付勢された状態では切欠き孔と係合凹
    部の双方に係合し、ボール付勢手段による付勢が解除さ
    れた状態では切欠き孔にのみ係合することを特徴とする
    止水弁。
  5. 【請求項5】止水弁とストレーナを同軸上に備える止水
    栓において、止水弁が円筒状のシール面とこれにピスト
    ン状に嵌合する弁体とにより構成され、止水栓本体内に
    螺着された止水弁操作用スピンドルが止水栓本体の開口
    に螺着した円筒状のストレーナ内に延在しており、上記
    止水栓本体に対するスピンドルの螺着部とストレーナの
    螺着部が逆ネジに構成されると共に、スピンドルとスト
    レーナには相互の係合により一方の回転力を他方に伝達
    する係合部が設けられ、ストレーナの取り外し方向への
    回転によりスピンドルが止水弁を閉弁する方向に移動
    し、ストレーナを本体から外せる状態では止水弁が完全
    に閉弁することを特徴とする止水栓。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009186014A (ja) * 2009-03-31 2009-08-20 Toto Ltd 止水栓装置
JP2009302569A (ja) * 2009-09-17 2009-12-24 Tokyo Electron Ltd 基板浮上装置
JP2016190171A (ja) * 2015-03-30 2016-11-10 株式会社Lixil フィルタ構造及びこれを備える止水栓装置

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