JP4450815B2 - ガス供給用接続具 - Google Patents
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Description
このため、従来、いたずらや誤操作で、閉じ位置に移動している弁体が開き位置に押圧移動されないように、ガス使用時以外は、ガス流出口を塞ぐためのキャップをプラグ先端部に着脱自在に装着できるように構成してある(周知慣用技術であり、先行技術文献情報を開示できない)。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、ガス使用時以外は、いたずらによるガス流出口からのガスの噴出を効果的に防止できるようにすることを目的とする。
閉じ位置に移動している弁体の付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能な牽制手段を、特定操作で牽制解除可能に、弁体とプラグとに亘って設けてあるので、弁体の付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制手段で牽制している状態では、特定操作を加えてその牽制を解除するまで、閉じ位置に移動している弁体を、単に、プラグ先端部に開口しているガス流出口から押圧するだけでは、付勢手段の付勢力に抗して開き位置側へ移動させ難く、ガス使用時以外は、いたずらによるガス流出口からのガスの噴出を効果的に防止できる。
また、牽制手段を、弁体を筒軸芯周りで回動させてプラグに対する係合を解除する特定操作で牽制解除可能に構成してあるので、弁体の付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制している状態では、弁体を筒軸芯周りで回動させてプラグに対する係合を解除する特定操作を加えるまで、いたずらによるガス流出口からのガスの噴出を効果的に防止できる。
この第2特徴構成では、弁体を、その弁体の外周面と前記プラグの内周面との間の全周に亘って環状の気密シール材が介在している筒軸芯方向で一定長さ範囲の閉じ位置に移動可能に設けるとともに、閉じ位置に移動している弁体の筒軸芯周りでの回動操作で、その弁体と前記プラグとを互いに螺合可能な螺合部を、弁体の外周面とプラグの内周面とに亘って設けて、牽制手段を、閉じ位置に移動している弁体がプラグに螺合している状態で、弁体の付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能に構成してあるので、弁体が筒軸芯方向で一定長さ範囲の閉じ位置に移動している状態で、その弁体を筒軸芯周りで回動操作して、弁体と前記プラグとを互いに螺合させることにより、弁体の開き位置側への移動を規制して、弁体の付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を確実に牽制することができる。
また、弁体を筒軸芯周りで回動させてプラグに対する螺合を解除する特定操作で牽制解除可能に構成してあるので、弁体の付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制している状態では、弁体を筒軸芯周りで回動させてプラグに対する螺合を解除する特定操作を加えるまで、いたずらによるガス流出口からのガスの噴出を効果的に防止できる。
ガス流出口を密閉可能なキャップをプラグに螺合により着脱自在に設けてあるので、ソケットをプラグから外してガスを使用しないときには、キャップをプラグに装着してガス流出口を密閉しておくことにより、閉じ位置に移動している弁体の付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制する状態に牽制手段が切り換えられていない場合でも、弁体を開き位置に押圧移動させる操作が行えないようにして、いたずらによるガス流出口からのガスの噴出を防止できる。
しかしながら、閉じ位置に移動している弁体の開き位置側への押圧移動を牽制する状態に牽制手段が切り換えられていない場合に、キャップがプラグから外されてしまうと、弁体を開き位置に押圧移動させる操作ができるようになり、いたずらによるガス流出口からのガスの噴出を効果的に防止できない欠点がある。
そこで、この欠点に着目して、プラグに対するキャップの装着状態から、そのキャップをプラグから離脱させる回転操作に伴って、弁体の付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制する状態に牽制手段が切り換わるように、キャップと弁体とを機械的に連係させる連係機構を設け、その連係機構を弁体の先端面に形成した回動操作用嵌合溝とその回動操作用嵌合溝に嵌合可能な嵌合用先端部を備えた嵌合軸部材で構成し、その嵌合軸部材をキャップの内側に突設してあるので、閉じ位置に移動している弁体の開き位置側への押圧移動を牽制する状態に牽制手段が切り換えられていないままでプラグに装着してあるキャップでも、そのキャップをプラグから離脱させる回転操作に伴って、弁体の付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制する状態に牽制手段が切り換えられる。
従って、閉じ位置に移動している弁体の開き位置側への押圧移動を牽制する状態に牽制手段が切り換えられていないままで装着されたキャップがプラグから外されても、特定操作を加えて牽制手段による牽制を解除するまで、弁体を、単に、プラグ先端部に開口しているガス流出口から押圧するだけでは、付勢手段の付勢力に抗して開き位置側へ移動させ難く、ガス使用時以外は、いたずらによるガス流出口からのガスの噴出を効果的に防止できる。
〔第1実施形態〕
図1〜図3は本発明によるガスコンセントなどの都市ガス供給用接続具を示し、ガス流入口1が開口する筒状のソケット先端部2とガス流入口1をガス消費器具などのガス供給先にガスホース(図示せず)などで連通接続可能なソケット基部3とを備えたソケットAと、ガス流出口4が開口する筒状のプラグ先端部5とガス流出口4を壁の内側に設けてある固定配管(図示せず)などで、ガス導管を介して、ガス供給元に連通接続可能なプラグ基部6とを備えたプラグBとを設けて、図3に示すように、ソケット先端部2をプラグ先端部5に外嵌することによりソケットAとプラグBとを接続して、ガス供給先をガス供給元に連通接続可能に構成してある。
図4〜図10は本発明による都市ガス供給用接続具の別実施形態を示し、ガス流出口4が開口する筒状のプラグ先端部5と、ガス流出口4をガス供給元に連通接続可能なプラグ基部6とを、気密シール用弾性Oリング40を挟んで、同芯状に一体に締め付け固定してプラグBを構成してある。
尚、周溝18は筒軸芯Xを中心にして略90度の角度範囲θに亘る円弧状に形成してある。
(逆方向)に回転させてプラグBから離脱させる操作に伴って、圧縮コイルスプリング10の付勢力で回動操作用嵌合溝47が嵌合用先端部52に嵌合している弁体8が左回りに回動して、図10に示すように、舌片16が周溝18に入り込み、牽制手段14が牽制状態に切り換えられる。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
図11〜図13は本発明による都市ガス供給用接続具の別実施形態を示し、ガス流入口1が開口する筒状のソケット先端部2とガス流入口1をガス供給先に連通接続可能なソケット基部3とを備えたソケットAと、ガス流出口4が開口する筒状のプラグ先端部5とガス流出口4をガス供給元に連通接続可能なプラグ基部6とを備えたプラグBとを設けて、図13に示すように、ソケット先端部2をプラグ先端部5に外嵌することによりソケットAとプラグBとを接続して、ガス供給先をガス供給元に連通接続可能に構成してある。
前記螺合部29は、弁体8の先端側に形成してある雄ねじ部30と、プラグBのガス流出口側内周面に形成してある雌ねじ部31とで構成してある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
図示しないが、第3実施形態において、例えば弁体8を構成しているガス流出口側の小径部25とプラグ基部側の大径部26とを別体に形成することにより、弁体8を筒軸芯X方向で複数個の弁体構成部材に分割して、それらの弁体構成部材を、同芯状に一体に螺合したり、同芯状に一体に嵌合して、弁体8を構成し、それらの弁体構成部材のうちのガス流出口側の弁体構成部材とプラグBとに亘って、閉じ位置に移動している弁体8の付勢手段(圧縮コイルスプリング)10の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能な牽制手段14を、特定操作で牽制解除可能に設けてあっても良い。
その他の構成は第3実施形態と同様である。
図14〜19は本発明による都市ガス供給用接続具の別実施形態を示し、プラグ先端部5とプラグ基部6とを、プラグ先端部5の後端面54をプラグ基部6の内周面よりも内側に入り込ませて同芯状に一体に締め付け固定してあるプラグBを設けて、圧縮コイルスプリング10で弾性的に付勢されている弁体8の閉じ位置側への移動範囲を、鍔部8bとプラグ先端部5の後端面54との接当で規制できるように構成してある。
前記螺合部29は、弁本体8aの外周面に形成してある雄ねじ部30と、プラグBの内周面に形成してある雌ねじ部31とで構成してある。
尚、符号55は、牽制手段14が牽制状態に切り換えられていることを表示するために、牽制状態においてガス流出口4から突出している弁本体部分に塗料を塗布して設けてある牽制表示マークである。
その他の構成は第2実施形態と同様である。
図20〜図23は、第5実施形態における連係機構51の変形例を示し、図20に示すように、弁体8の先端面に、筒軸芯Xと同芯の円形嵌合穴60と、四つの凹溝61を嵌合穴60を中心にした放射状に配置して設けてある+形の回動操作用嵌合溝47とを形成し、図21にも示すように、キャップCの内側に、嵌合穴60に同芯状に入り込む嵌合軸部62と、嵌合穴60を挟む左右の凹溝61に亘って嵌合可能な−形の嵌合用先端部52とを一体に備えた嵌合軸部材53を、筒軸芯X方向に移動自在に装着するとともに、嵌合軸部材53をキャップCの口側に向けて弾性的に押圧付勢可能な付勢機構63を設けて構成してある。
図22は、牽制手段14が牽制解除状態に切り換えられているプラグB、つまり、図22(イ)に示すように、弁体8の雄ねじ部30とプラグBの雌ねじ部31との螺合が解除されているプラグBに対してキャップCを装着する場合を示し、図22(ロ)に示すように、嵌合軸部62が嵌合穴60に同芯状に入り込むと共に、嵌合用先端部52が嵌合穴60を挟む左右の凹溝61に亘って嵌合するようにキャップCをプラグBに同芯状に当て付け、図22(ハ)に示すように、コイルスプリング63を圧縮変形させて、嵌合軸部材53をキャップCの内底面側に向けて相対的に移動させながら、キャップCを右回り(正方向)に回転させてプラグBにねじ込み固定する。
その他の構成は第5実施形態と同様である。
図24,図25は、第6実施形態における連係機構51の変形例を示し、プラグBのプラグ先端部5における雌ねじ部31を、その長さ(リード)が弁体8の雄ねじ部30の長さ(リード)よりも長くなるように形成してあり、キャップCの雌ねじ部49とプラグBの雄ねじ部48は、プラグ先端部5の雌ねじ部31の全長に亘って弁体8の雄ねじ部30を螺進させるに要する弁体8の回転回数よりも少ない回転回数で、キャップCをプラグBから着脱できるように形成してある。
図24は、牽制手段14が牽制解除状態に切り換えられているプラグB、つまり、図24(イ)に示すように、弁体8の雄ねじ部30とプラグBの雌ねじ部31との螺合が解除されているプラグBに対してキャップCを装着する場合を示し、図24(ロ)に示すように、嵌合軸部62が嵌合穴60に同芯状に入り込むと共に、嵌合用先端部52が嵌合穴60を挟む左右の凹溝61に亘って嵌合するようにキャップCをプラグBに同芯状に当て付け、図24(ハ)に示すように、コイルスプリング63を圧縮変形させて、嵌合軸部材53をキャップCの内底面側に向けて相対的に移動させながら、キャップCを右回り(正方向)に回転させてプラグBにねじ込み固定する。
その他の構成は第6実施形態と同様である。
1.本発明によるガス供給用接続具は、ガス圧力測定装置などのガスを特に消費しない機器をガス供給先として、そのガス供給先をガス供給元に連通接続するために使用するものであっても良い。
2.本発明によるガス供給用接続具は、都市ガス以外の各種ガスの供給用接続具として使用するものであっても良い。
2 ソケット先端部
3 ソケット基部
4 ガス流出口
5 プラグ先端部
6 プラグ基部
8 弁体
10 付勢手段
13 押圧部材
14 牽制手段
15 係合部
23 気密シール材
24 気密シール材
27 プラグの内周面
28 プラグの内周面
29 螺合部
47 回動操作用嵌合溝
51 連係機構
52 嵌合用先端部
53 嵌合軸部材
A ソケット
B プラグ
C キャップ
Claims (3)
- ガス流入口が開口する筒状のソケット先端部と前記ガス流入口をガス供給先に連通接続可能なソケット基部とを備えたソケットと、ガス流出口が開口する筒状のプラグ先端部と前記ガス流出口をガス供給元に連通接続可能なプラグ基部とを備えたプラグとを設けて、前記ソケット先端部を前記プラグ先端部に外嵌して、前記ガス供給先を前記ガス供給元に連通接続可能に構成し、
前記プラグの内側に、前記ガス流出口を開閉自在な弁体を筒軸芯方向に往復移動自在に装着するとともに、その弁体が前記ガス流出口側の閉じ位置に移動するように弾性的に付勢可能な付勢手段を装着し、
前記ソケット先端部を前記プラグ先端部に外嵌するに伴って、前記閉じ位置に移動している前記弁体を前記付勢手段の付勢力に抗して開き位置に押圧移動操作可能な押圧部材を、前記ソケットに設けてあるガス供給用接続具であって、
前記閉じ位置に移動している弁体の前記付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能な牽制手段を、特定操作で牽制解除可能に、前記弁体と前記プラグとに亘って設け、
前記閉じ位置に移動している弁体を前記プラグ側に対してプラグ基部側方向に係合可能な係合部を、その弁体の筒軸芯周りでの回動操作で係脱自在に設けて、
前記牽制手段を、前記弁体が前記プラグに対してプラグ基部側方向に係合している状態で、前記弁体の前記付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能に構成してあるとともに、前記弁体を筒軸芯周りで回動させて前記プラグ先端部に対する係合を解除する特定操作で牽制解除可能に構成してあるガス供給用接続具。 - ガス流入口が開口する筒状のソケット先端部と前記ガス流入口をガス供給先に連通接続可能なソケット基部とを備えたソケットと、ガス流出口が開口する筒状のプラグ先端部と前記ガス流出口をガス供給元に連通接続可能なプラグ基部とを備えたプラグとを設けて、前記ソケット先端部を前記プラグ先端部に外嵌して、前記ガス供給先を前記ガス供給元に連通接続可能に構成し、
前記プラグの内側に、前記ガス流出口を開閉自在な弁体を筒軸芯方向に往復移動自在に装着するとともに、その弁体が前記ガス流出口側の閉じ位置に移動するように弾性的に付勢可能な付勢手段を装着し、
前記ソケット先端部を前記プラグ先端部に外嵌するに伴って、前記閉じ位置に移動している前記弁体を前記付勢手段の付勢力に抗して開き位置に押圧移動操作可能な押圧部材を、前記ソケットに設けてあるガス供給用接続具であって、
前記閉じ位置に移動している弁体の前記付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能な牽制手段を、特定操作で牽制解除可能に、前記弁体と前記プラグとに亘って設け、
前記弁体を、その弁体の外周面と前記プラグの内周面との間の全周に亘って環状の気密シール材が介在している筒軸芯方向で一定長さ範囲の閉じ位置に移動可能に設けるとともに、
前記閉じ位置に移動している弁体の筒軸芯周りでの回動操作で、その弁体と前記プラグとを互いに螺合可能な螺合部を、前記弁体の外周面と前記プラグの内周面とに亘って設けて、
前記牽制手段を、前記閉じ位置に移動している弁体が前記プラグに螺合している状態で、前記弁体の前記付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制可能に構成してあるとともに、前記弁体を筒軸芯周りで回動させて前記プラグに対する螺合を解除する特定操作で牽制解除可能に構成してあるガス供給用接続具。 - 前記ガス流出口を密閉可能なキャップを前記プラグに対して螺合により着脱自在に設けるとともに、
前記プラグに対する前記キャップの装着状態から、そのキャップを前記プラグから離脱させる回転操作に伴って、
前記弁体の前記付勢手段の付勢力に抗する開き位置側への押圧移動を牽制する状態に前記牽制手段が切り換わるように、前記キャップと前記弁体とを機械的に連係させる連係機構を設け、その連係機構を前記弁体の先端面に形成した回動操作用嵌合溝とその回動操作用嵌合溝に嵌合可能な嵌合用先端部を備えた嵌合軸部材で構成し、その嵌合軸部材を前記キャップの内側に突設してある請求項1又は2記載のガス供給用接続具。
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