JPH08326846A - 内燃機関における動力伝達用回転体の冷却構造 - Google Patents

内燃機関における動力伝達用回転体の冷却構造

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JPH08326846A
JPH08326846A JP15871495A JP15871495A JPH08326846A JP H08326846 A JPH08326846 A JP H08326846A JP 15871495 A JP15871495 A JP 15871495A JP 15871495 A JP15871495 A JP 15871495A JP H08326846 A JPH08326846 A JP H08326846A
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JP
Japan
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rotating body
crankshaft
blower
internal combustion
combustion engine
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Application number
JP15871495A
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English (en)
Inventor
Shigenori Shiozawa
茂紀 塩沢
Yoichi Ishikawa
陽一 石川
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Yamaha Marine Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Kogyo KK
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Publication date
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Publication of JPH08326846A publication Critical patent/JPH08326846A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B67/00Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
    • F02B67/04Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
    • F02B67/06Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クランク軸の動力を被駆動体に伝達する回転
体が緩衝体を有する場合において、この緩衝体を冷却さ
せて、クランク軸からのトルク変動を吸収するという上
記緩衝体の働きを有効に保持させる。 【構成】 クランク軸13に取り付けられてこのクラン
ク軸13の動力を被駆動体16に伝達する回転体19を
設ける。この回転体19を、上記クランク軸13に固着
されるボス部24と、このボス部24に弾性の緩衝体2
6を介して支持され上記被駆動体16を連動連結させる
回転体本体25とで構成する。上記回転体19と共に回
転して、この回転体19に向けて風27を送る送風羽根
28を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、船推進装置
に用いられる内燃機関に関し、より詳しくは、内燃機関
における動力伝達用回転体の冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記船推進装置では、通常、内燃機関の
クランク軸に発電機等の補機である被駆動体が連動手段
を介して連結されている。
【0003】上記連動手段には、従来、上記クランク軸
に取り付けられてこのクランク軸と共に回転してこのク
ランク軸の動力を上記被駆動体に伝達するプーリー等の
回転体が備えられ、この回転体が、上記クランク軸に固
着されるボス部と、このボス部に弾性の緩衝体を介して
支持され上記被駆動体を連動連結させる回転体本体とで
構成されたものがある。
【0004】そして、上記構成によれば、内燃機関の運
転により、クランク軸から被駆動体に対し回転体を介し
て動力が伝達されるとき、この回転体を構成する上記緩
衝体が、内燃機関の出力のトルク変動を吸収して、上記
クランク軸への負担を低減させるよう働く。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記回転体
の緩衝体は、トルク変動を吸収する際に発熱する。ま
た、同上回転体は、クランク軸に直結されているため、
内燃機関における燃焼熱が上記クランク軸を介して上記
回転体に伝達され、緩衝体が加熱されることとなる。
【0006】更に、上記内燃機関を内有するエンジンル
ームはほぼ密閉状態であるため、この内燃機関からの燃
焼熱によって、走航中の室温が高温(50〜60℃)に
なり、しかも、エンジンルームの空気は動きにくいこと
から、高温となった緩衝体の熱はその外部に逃げにくく
なっている。
【0007】よって、上記緩衝体は高温のままで運転が
続けられることから、その物性が変化し、緩衝体として
の働きが損なわれるおそれを生じる。
【0008】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、クランク軸の動力を被駆動体に伝達
する回転体が緩衝体を有する場合において、この緩衝体
を冷却させて、クランク軸からのトルク変動を吸収する
という上記緩衝体の働きを有効に保持させることを目的
とする。
【0009】また、上記緩衝体の冷却が簡単な構成で得
られるようにすることを目的とする。
【0010】更に、上記緩衝体の冷却がより効果的にな
されるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の内燃機関における動力伝達用回転体の冷却
構造は、クランク軸13に取り付けられてこのクランク
軸13の動力を被駆動体16に伝達する回転体19を設
け、この回転体19を、上記クランク軸13に固着され
るボス部24と、このボス部24に弾性の緩衝体26を
介して支持され上記被駆動体16を連動連結させる回転
体本体25とで構成した内燃機関において、上記回転体
19と共に回転して、この回転体19に向けて風27を
送る送風羽根28を設けたものである。
【0012】上記の場合、送風羽根28を回転体19に
一体成形してもよい。
【0013】また、送風羽根28を回転体19に対し着
脱自在に取り付けてもよい。
【0014】また、送風羽根28をボス部24に取り付
けてもよい。
【0015】また、送風羽根28をその外方から覆って
風27を回転体19に向って案内するケーシング43を
設けてもよい。
【0016】
【作 用】上記発明による作用は次の如くである。
【0017】全図において、内燃機関10の運転によ
り、クランク軸13から被駆動体16に対し回転体19
を介して動力が伝達されるとき、この回転体19と共に
送風羽根28が回転して、この送風羽根28が回転体1
9に風27を送ることとなる。
【0018】このため、上記回転体19の緩衝体26が
空冷されて、その物性が変化することが抑制される。
【0019】上記構成において、図1で示すように、送
風羽根28を回転体19に一体成形してもよい。
【0020】このようにすれば、送風羽根28が回転す
るとき、この送風羽根28自体が空冷される。このた
め、このように空冷された送風羽根28によって、回転
体19の緩衝体26がより直接的に冷却されて、この冷
却がより効果的となる。
【0021】また、上記したように送風羽根28を設け
ても、部品点数の増加が抑制されたままで、上記した緩
衝体26の冷却がなされる。
【0022】また、図4で示すように、送風羽根28を
回転体19に対し着脱自在に取り付けてもよい。
【0023】このようにすれば、既設の回転体19に送
風羽根28を取り付けることが容易にできる。
【0024】また、図1や図4で示すように、送風羽根
28をボス部24に取り付けてもよい。
【0025】このようにすれば、クランク軸13から回
転体19のボス部24へ伝達された内燃機関10の燃焼
熱は、これが更に緩衝体26に伝達されようとする前に
上記送風羽根28を介して放熱され、このため、上記緩
衝体26が加熱されることが未然に防止される。
【0026】また、図9と図10で示すように、送風羽
根28をその外方から覆って風27を回転体19に向っ
て案内するケーシング43を設けてもよい。
【0027】このようにすれば、送風羽根28によって
生じた風27は、ケーシング43に案内されてより効果
的に回転体19に向けて送られる。
【0028】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0029】(実施例1)
【0030】図1から図3は実施例1を示している。
【0031】図2において、符号1は乗り物の一例たる
船で、この船1の船体2の後部にはほぼ密閉状のエンジ
ンルーム3が設けられている。このエンジンルーム3を
形成する周壁4の左右方向の一側部にルーバ等の空気取
入口5が形成され、同上周壁4の左右方向の他側部に空
気排出口6が形成されている。
【0032】図1から図3において、上記エンジンルー
ム3には、船1の推進装置9が内有され、この推進装置
9は内燃機関10を備えている。この内燃機関10は、
上記エンジンルーム3の船底に支持されるクランクケー
ス11と、このクランクケース11に軸受12を介して
支承されるクランク軸13とを備え、このクランク軸1
3はその軸心15回りに回転自在(図3中矢印A)とさ
れている。
【0033】上記クランク軸13の一端部14は、上記
クランクケース11の外部に突出し、このクランク軸1
3の一端部14に発電機等の補機である被駆動体16が
連動手段17を介して連結されている。
【0034】上記連動手段17は、上記クランク軸13
の一端部14に締結具18により着脱自在に取り付けら
れて上記クランク軸13と共に回転するVプーリーであ
る回転体19と、上記被駆動体16に取り付けられる従
動側回転体20と、これら両回転体19,20に巻き掛
けられるVベルトである巻掛伝動体21とで構成されて
いる。
【0035】上記回転体19は、上記クランク軸13の
一端部14の軸心15上で、この一端部14に前記締結
具18により直接的に固着されるボス部24と、上記一
端部14と同じ軸心15上で上記ボス部24に遊嵌状に
外嵌される円環状の回転体本体25と、これらボス部2
4と回転体本体25の間に介設されてこれら両者を加硫
接着させたゴム製で弾性の緩衝体26とで構成されてい
る。
【0036】つまり、上記回転体本体25は上記緩衝体
26を介して上記ボス部24に支持され、上記回転体本
体25には巻掛伝動体21により上記被駆動体16の従
動側回転体20が連動連結されている。なお、上記加硫
接着はこれに代えて、接着剤による接着であってもよ
い。
【0037】そして、内燃機関10の運転により、クラ
ンク軸13から被駆動体16に対し回転体19を介して
動力が伝達されるとき、上記緩衝体26が、内燃機関1
0の出力のトルク変動、および/もしくは回転体本体2
5の振動を吸収して、上記クランク軸13への負担を低
減させるよう働く。
【0038】図1と図3において、上記回転体19と共
に回転して、この回転体19に向けて風27を送る複数
の送風羽根28が設けられている。これら各送風羽根2
8は上記ボス部24と回転体本体25とのクランクケー
ス11とは反対側の各側面29,29にそれぞれ個別に
一体成形されている。
【0039】図3は、上記軸心15に沿った視線でみた
送風羽根28の形状について(a)〜(d)の4種類を
示している。
【0040】図3(a)は、各送風羽根28が直線的
に、放射状に延びている。
【0041】図3(b)は、各送風羽根28が直線的に
放射状で、少し傾斜するよう延びている。
【0042】図3(c)は、図3(b)における各送風
羽根28が円弧状に延び、つまり、螺旋状に延びてい
る。
【0043】図3(d)は、図3(c)における各送風
羽根28において、ボス部24と回転体本体25の各送
風羽根28が段違いに配置されている。
【0044】上記構成によれば、内燃機関10の運転に
より、クランク軸13から被駆動体16に対し回転体1
9を介して動力が伝達されるとき、この回転体19と共
に送風羽根28が回転して、この送風羽根28が回転体
19に風27を送ることとなる。このため、上記回転体
19の緩衝体26が空冷されて、その物性が変化するこ
とが抑制される。
【0045】また、図2で示すように、上記送風羽根2
8によりエンジンルーム3内に風27が生じて、船体2
の外部の低温の空気が空気取入口5を通して同上エンジ
ンルーム3内に入り易くなると共に、同上エンジンルー
ム3内の高温の空気が空気排出口6を通して船体2の外
部に排出され易くなって、上記エンジンルーム3内の温
度の高温化が抑制され、これによっても、上記緩衝体2
6が冷却される。
【0046】また、前記したように、回転体19のボス
部24と回転体本体25とにはそれぞれ送風羽根28が
一体成形されているため、送風羽根28の回転でそれ自
体が空冷されたこれら各送風羽根28によって、回転体
19の緩衝体26がより直接的に冷却されて、この冷却
がより効果的となる。
【0047】また、上記したように送風羽根28を設け
ても、部品点数の増加が抑制され、よって、上記した緩
衝体26の冷却が簡単な構成で達成される。また、この
場合、上記送風羽根28によって回転体19が補強され
るという効果もある。
【0048】また、図3において、図3(a)のものに
よれば、風27の流れが円滑となって、送風羽根28に
よる冷却が効果的となる。また、図3(b)のものによ
れば、送風羽根28の面積が大きくなって、風27の量
が多くなると共にこの風27との接触面積も大きくなっ
て冷却効果が向上する。また、図3(c)のものによれ
ば、図3(b)のものとほぼ同じ作用効果が得られる。
また、図3(d)のものによれば、それぞれの送風羽根
28が互いに邪魔し合うことなく風27を生じさせると
共に、これら風27が各送風羽根28に対し、より均一
に接触して、冷却効果が向上する。
【0049】また、図1や図4で示すように、送風羽根
28をボス部24に取り付けてもよい。
【0050】このようにすれば、クランク軸13から回
転体19のボス部24へ伝達された内燃機関10の燃焼
熱は、これが更に緩衝体26に伝達されようとする前に
上記送風羽根28を介して放熱され、このため、上記緩
衝体26が加熱されることが未然に防止される。
【0051】以下の各図は、実施例2から実施例5を示
している。これら各実施例は、前記実施例1と構成、作
用において多くの点で共通しているため、これら共通す
るものについては、図面に共通の符号を付してその説明
を省略し、異なる点につき主に説明する。
【0052】(実施例2)
【0053】図4と図5は、実施例2を示している。
【0054】これによれば、ボス部24の側面29に送
風羽根28が締結具31により着脱自在に取り付けられ
ている。
【0055】上記送風羽根28は、軸心15上に位置し
て回転体19の側面29にほぼ全体的に対面する基板3
2と、上記軸心15上で上記基板32に形成される円形
の貫通孔33と、上記基板32の外周縁から回転体19
側に向って折り曲げられて形成された複数(6枚)の羽
根本体34とで構成され、これら羽根本体34は軸心1
5回りの周方向に等間隔に配置されている。
【0056】上記基板32が金属製のスペーサ35を介
して上記締結具31によってボス部24に着脱自在に取
り付けられている。なお、上記スペーサ35はボス部2
4と一体であってもよい。
【0057】上記回転体19と共に送風羽根28が回転
するとき、上記回転体19の側面29と基板32との間
の空間36と、上記貫通孔33とが風27の通路とな
り、上記風27によって回転体19が空冷される。
【0058】上記構成によれば、送風羽根28は回転体
19のボス部24に対し締結具31により着脱自在に取
り付けられており、このため、既設の回転体19に送風
羽根28を取り付けることが容易にできる。
【0059】(実施例3)
【0060】図6は、実施例3を示している。
【0061】これによれば、送風羽根28は、前記実施
例2における送風羽根28に加えて、軸心15上に位置
する円環状の他の基板39を有している。他の基板39
は基板32に重ね合わされ、同上他の基板39の軸心1
5上には円形で貫通孔33と同径の他の貫通孔40が形
成されている。これら基板32と他の基板39の重ね合
わせ体は、より広い面積で回転体19の側面29に対面
させられている。
【0062】このため、空間36を通る風27はより広
い面積で回転体19に接して、この回転体19をより効
果的に冷却させる。
【0063】他の構成や作用は前記実施例2と同じであ
るため、図面に共通の符号を付してその説明を省略す
る。
【0064】(実施例4)
【0065】図7と図8は、実施例4を示している。
【0066】これによれば、前記実施例3における回転
体19が一対の回転体19a,19bで構成されてい
る。また、他の基板39の他の貫通孔40の開口縁が回
転体19側に延長されて、円筒体形状のガイド41が形
成されている。
【0067】このため、空間36を通る風27は更に広
い面積で回転体19に接して、この回転体19を更に効
果的に冷却させる。
【0068】また、上記ガイド41を設けたことによ
り、送風羽根28の剛性と強度が向上するという利点も
ある。
【0069】(実施例5)
【0070】図9と図10は、実施例5を示している。
【0071】これによれば、送風羽根28をその外方か
ら覆う板金製のケーシング43が設けられ、このケーシ
ング43は送風羽根28の回転で生じた風27を回転体
19に向って案内するよう構成されている。
【0072】上記ケーシング43は、上記送風羽根28
を径方向の外方から覆うと共にこの送風羽根28を回転
体19とは反対側の側面の外方から覆うケーシング本体
44と、エンジンルーム3の底部にあって温度が比較的
低い空気45を、ケーシング43内に案内して回転体1
9に向わせる導入パイプ46とを備えている。一方、上
記ケーシング43の上部には空気排出口47が形成され
ている。
【0073】そして、送風羽根28が回転するときに
は、ケーシング43の外部の空気45が上記導入パイプ
46を通ってケーシング本体44内に吸入され、ここ
で、回転体19と接してこれを冷却させ、この後、上記
空気排出口47を通してケーシング43の外部に排出さ
れる。
【0074】このため、上記送風羽根28によって生じ
た風27は、ケーシング43に案内されてより効果的に
回転体19に向けて送られる。
【0075】なお、図10中一点鎖線で示すように導入
パイプ46の導入口をほぼ水平方向にしてもよい。
【0076】上記の場合、特に内燃機関10が船1のエ
ンジンルーム3に内有されているときには、上記ケーシ
ング43に空気45を導入させる導入パイプ46を上記
エンジンルーム3における空気取入口5に向わせると共
に、上記内燃機関10を冷却した後の風27を同上エン
ジンルーム3の空気排出口6に向わせれば、船1の外部
の空気が次々と上記回転体19に接することとなって、
この回転体19の冷却が更に効果的となる。
【0077】
【発明の効果】この発明によれば、次の効果がある。
【0078】即ち、内燃機関の運転により、クランク軸
から被駆動体に対し回転体を介して動力が伝達されると
き、この回転体と共に送風羽根が回転して、この送風羽
根が回転体に風を送ることとなる。
【0079】このため、上記回転体の緩衝体が空冷され
て、その物性が変化することが抑制される。
【0080】よって、上記クランク軸からのトルク変動
を吸収して、このクランク軸への負担を軽減させるとい
う緩衝体の働きが、有効に保持される。
【0081】上記構成において、送風羽根を回転体に一
体成形してもよい。
【0082】このようにすれば、送風羽根が回転すると
き、この送風羽根自体が冷却される。このため、このよ
うに空冷された送風羽根によって、回転体の緩衝体がよ
り直接的に冷却されて、この冷却がより効果的となる。
【0083】また、上記したように送風羽根を設けて
も、部品点数の増加が抑制されたままで、上記した緩衝
体の冷却がなされる。また、この場合、上記送風羽根に
よって回転体が補強されるという効果もある。
【0084】また、送風羽根を回転体に対し着脱自在に
取り付けてもよい。
【0085】このようにすれば、既設の回転体に送風羽
根を取り付けることが容易にでき、よって、この点で
も、上記した緩衝体の冷却が簡単な構成で達成される。
【0086】また、送風羽根をボス部に取り付けてもよ
い。
【0087】このようにすれば、クランク軸から回転体
のボス部へ伝達された内燃機関の燃焼熱は、これが更に
緩衝体に伝達されようとする前に上記送風羽根を介して
放熱され、このため、上記緩衝体が加熱されることが未
然に防止され、よって、送風羽根により緩衝体がより効
果的に冷却されることとなる。
【0088】また、送風羽根をその外方から覆って風を
回転体に向って案内するケーシングを設けてもよい。
【0089】このようにすれば、送風羽根によって生じ
た風は、ケーシングに案内されてより効果的に回転体に
向けて送られる。
【0090】よって、上記ケーシングにより回転体はよ
り効果的に冷却されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で、内燃機関の部分側面図である。
【図2】実施例1で、船の平面図である。
【図3】実施例1で、4種の送風羽根の正面図である。
【図4】実施例2で、図1に相当する図である。
【図5】実施例2で、図3に相当する図である。
【図6】実施例3で、図1に相当する図である。
【図7】実施例4で、図1に相当する図である。
【図8】実施例4で、図3に相当する図である。
【図9】実施例5で、図1に相当する図である。
【図10】実施例5で、図3に相当する図である。
【符号の説明】
1 船 2 船体 3 エンジンルーム 4 周壁 5 空気取入口 6 空気排出口 9 推進装置 10 内燃機関 11 クランクケース 13 クランク軸 15 軸心 16 被駆動体 17 連動手段 18 締結具 19 回転体 24 ボス部 25 回転体本体 26 緩衝体 27 風 28 送風羽根 29 側面 31 締結具 43 ケーシング 45 空気

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸に取り付けられてこのクラン
    ク軸の動力を被駆動体に伝達する回転体を設け、この回
    転体を、上記クランク軸に固着されるボス部と、このボ
    ス部に弾性の緩衝体を介して支持され上記被駆動体を連
    動連結させる回転体本体とで構成した内燃機関におい
    て、 上記回転体と共に回転して、この回転体に向けて風を送
    る送風羽根を設けた内燃機関における動力伝達用回転体
    の冷却構造。
  2. 【請求項2】 送風羽根を回転体に一体成形した請求項
    1に記載の内燃機関における動力伝達用回転体の冷却構
    造。
  3. 【請求項3】 送風羽根を回転体に対し着脱自在に取り
    付けた請求項1、もしくは2に記載の内燃機関における
    動力伝達用回転体の冷却構造。
  4. 【請求項4】 送風羽根をボス部に取り付けた請求項1
    から3のうちいずれか1つに記載の内燃機関における動
    力伝達用回転体の冷却構造。
  5. 【請求項5】 送風羽根をその外方から覆って風を回転
    体に向って案内するケーシングを設けた請求項1から4
    のうちいずれか1つに記載の内燃機関における動力伝達
    用回転体の冷却構造。
JP15871495A 1995-05-31 1995-05-31 内燃機関における動力伝達用回転体の冷却構造 Pending JPH08326846A (ja)

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ID=15677754

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010091060A (ja) * 2008-10-10 2010-04-22 Nok Corp ダンパ
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