JPH08326284A - 床下地材および該床下地材を組込んだ防音床構造体 - Google Patents

床下地材および該床下地材を組込んだ防音床構造体

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JPH08326284A
JPH08326284A JP13337895A JP13337895A JPH08326284A JP H08326284 A JPH08326284 A JP H08326284A JP 13337895 A JP13337895 A JP 13337895A JP 13337895 A JP13337895 A JP 13337895A JP H08326284 A JPH08326284 A JP H08326284A
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height
plastic foam
foam
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JP13337895A
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Koichi Tatsumi
幸市 辰巳
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な歩行感を有し、しかも軽量で、厚さを
薄くしても防音性に優れたプラスチック発泡体からなる
床下地材を提供すること。 【構成】 プラスチック発泡体から形成されてなる、凹
凸部を有する表面及び平らな裏面とを有する板状床下地
材であって、(1)該表面に形成された隣接する2つの
凸部の中心間の距離(a)が8〜20mmの範囲にあり、
(2)裏面から凸部の頂上までの高さ(d)が2〜10
mmの範囲にあり、(3)凸部と凹部との高低差の1/2
の高さ(h)が0.5〜4mmの範囲にあり、(4)凸部の
頂上から(1/3)h下がった高さで、裏面に並行に板
状床下地材を切断した場合に形成される凸部の頂部面積
の合計が、裏面の総面積の0.5〜30%である板状床下
地材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック発泡体を
一定形状にプロファイル加工した、表面に凸部及び/又
は凹部を有する床下地材、及び該床下地材を用いた防音
床構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリートスラブ等の床基体に仕上材
として木質系や合成樹脂系の比較的硬質な材料を使用す
ると、生活騒音、特にマンション等の集合住宅では階上
で物を落とした時に発生する衝撃音が階下へ固体音とし
て伝わり、大きな騒音をもたらす等社会環境の悪化が大
きな問題となっている。そこで、これらの衝撃音を効果
的に吸収する防音手段として各種弾性体が開発されて使
用されている。ところが、柔らかくて厚い弾性体を床基
体上に敷設し、仕上材として比較的硬質の木質系のもの
を使用すると、床に立ったときに体重のかかった部分が
歪んだり、かなり沈みこむ等床の柔らかさが気になり、
木質系本来の硬さを損なう結果になっている。しかも、
その弾性体にフェルト等の多孔質繊維を用いた場合に
は、床下の湿気によりフェルト等が吸湿して緩衝性が低
下すると共にクリープ等を起こし床の沈みが発生するお
それがある。防音手段の1つとして、特開平4−221
168号公報に記載のような二重床構造体が知られてい
る。この二重床構造体は、高防音性能とともに、その床
下空間に配線または配管などを敷設するのに好都合であ
るが、構造上、床の高さに制約があり、マンション等の
高層住宅には不向きである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、良好な歩行
感を有し、しかも軽量で、厚さを薄くしても防音性に優
れたプラスチック発泡体からなる床下地材及び該下地材
を組み込んだ防音床構造体を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧縮強度がそ
れほど高くなく、密度の低いプラスチック発泡体の表面
に特定の構成の凹凸部を形成した板状物を床下地材とし
て用いると、床下地材の凹凸構造及び該床下地材と硬質
板(又は他の板材)との間に形成された空間部の作用に
より上記課題を効率的に解決できるとの知見に基づいて
なされたものである。すなわち、本発明は、プラスチッ
ク発泡体から形成されてなる、凹凸部を有する表面及び
平らな裏面とを有する板状床下地材であって、(1)該
表面に形成された隣接する2つの凸部の中心間の距離
(a)が8〜20mmの範囲にあり、(2)裏面から凸部
の頂上までの高さ(d)が2〜10mmの範囲にあり、
(3)凸部と凹部との高低差の1/2の高さ(h)が0.
5〜4mmの範囲にあり、(4)凸部の頂上から(1/
3)h下がった高さで、裏面に並行に板状床下地材を切
断した場合に形成される凸部の頂部面積の合計が、裏面
の総面積の0.5〜30%であることを特徴とする板状床
下地材を提供する。
【0005】本発明の床下地材を構成するプラスチック
発泡体の好ましい態様の一つ(第1の態様)としては、
圧縮硬さが1.5kg/cm2 以下で見掛け密度が0.15g/cm
3 以下であれば、任意の発泡体を使用することができ
る。このような発泡体として、例えば、ポリオレフィン
樹脂40〜99重量%(以下、%と略称する。)、ゴム
0〜20%、無機フィラー0〜60%、残部が発泡剤及
び架橋剤などであり、6〜100倍に架橋発泡したもの
があげられる。このうち、ポリオレフィン樹脂55〜9
5%、無機フィラー5〜45%、残部が発泡剤及び架橋
剤などであり、8〜20倍に架橋発泡したものが好まし
い。
【0006】ここで、ポリオレフィン樹脂としては、エ
チレンー酢酸ビニルコポリマー(VA含有量2〜35
%)、低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレンやポリプロピレン等の一種又は二種
以上の混合物があげられる。これらのうち、エチレンー
酢酸ビニルコポリマー単独又は他の樹脂(好ましくは上
記樹脂)との併用が好ましい。又、ゴムとしては、天然
ゴム、ポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、スチ
レンーブタジエン共重合体ゴム、ニトリルゴム、ブチル
ゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリルーブタジエ
ン共重合体ゴム、エチレンープロピレン共重合体ゴムや
シリコンゴム等があげられ、これらは単独または2種以
上併用して用いられる。無機フィラーとしては、炭酸カ
ルシウム、タルク、クレー、シリカ、水酸化アルミ、水
酸化マグネシウムやゼオライト等の一種又は二種以上の
混合物があげられる。これらの無機フィラーのうち粒子
径が1μ以下の重質炭酸カルシウムが特に好ましい。架
橋剤としては、1,3−ビス(ターシャリーブチルパーオ
キシイソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−
ジ(ターシャリーブチルパーオキシ)ヘキサンやジクミ
ルパーオキサイド等の有機過酸化物や硫黄、硫黄化合物
があげられる。発泡剤としては、アゾジカルボンアミ
ド、アゾビスイソブチロニトリル、ジニトロソペンタメ
チレンテトラミン、4,4 ’−オキシビスベンゼンスルホ
ニルヒドラジド、ジフェニルスルホン−3,3 ’−ジスル
ホヒドラジド、ベンジルスルホン酸ジフェニルヒドラジ
ド等があげられる。更に、酸化防止剤、着色剤、発泡助
剤、架橋助剤、滑剤、難燃剤等の各種添加剤を必要に応
じて添加することができる。
【0007】プラスチック発泡体としては、圧縮硬さ0.
1〜0.9kg/cm2 のものが好ましく、特に0.3〜0.9kg
/cm2 のものが好ましく、見掛け密度0.01〜0.15g
/cm 3 が好ましく、特に0.04〜0.10g /cm3 のもの
が好ましい。本発明で用いる発泡体は、例えば、次の方
法により容易に製造することができる。まず、プラスチ
ック発泡体の原料、つまり、ポリオレフィン樹脂、ゴ
ム、発泡剤、架橋剤、フィラー、さらに必要に応じて各
種添加剤を、加圧ニーダー、インターナルミキサー、バ
ンバリーミキサー等の装置および更にロール、押出機で
混練する。これを、例えば、加圧プレス装置等を用いる
加圧加熱発泡方式により、温度140〜190℃、圧力
100〜200kg/cm2 で架橋発泡を行う。このように
して本発明で用いる発泡体が得られる。架橋は電子線を
用いて行ってもよい。
【0008】本発明の床下地材を構成するプラスチック
発泡体のもう一つの態様(第2の態様)は、圧縮硬さが
0.9Kg/cm2 以下で見掛け密度が0.10kg/cm3 以下の
プラスチック発泡体(A)中に、圧縮硬さが1.5kg/cm
2 以上で見掛け密度が0.11g/cm3 以上のプラスチッ
ク発泡体(B)が分散してなるものである。このマトリ
ックス部分を構成するプラスチック発泡体(A)〔以
下、海構造発泡体ということがある。〕は、圧縮硬さが
0.9kg/cm2 以下で見掛け密度が0.10g /cm3以下の
発泡体であれば、任意の発泡体を使用することができ
る。このような発泡体として、例えば、ポリオレフィン
樹脂40〜95%、ゴム0〜20%、無機フィラー0〜
40%、残部が発泡剤及び架橋剤などであり、9〜10
0倍に架橋発泡したものがあげられる。このうち、ポリ
オレフィン樹脂55〜95%、ゴム0〜10%、好まし
くは0〜5%、無機フィラー0〜35%、残部が発泡剤
及び架橋剤などであり、8〜20倍に架橋発泡したもの
が好ましい。
【0009】プラスチック発泡体(A)としては、圧縮
硬さ0.1〜0.9kg/cm2 のものが好ましく、特に0.3〜
0.7kg/cm2 のものが好ましく、見掛け密度0.01〜0.
10g /cm3 が好ましく、特に0.04〜0.09g /cm3
のものが好ましい。本発明の発泡体のマトリックス部分
を構成するプラスチック発泡体(A)中に分散して存在
するプラスチック発泡体(B)〔以下、島構造発泡体と
いうことがある。〕としては、圧縮硬さが1.5Kg/cm2
以上で、見掛け密度が0.11g/cm 3 以上の発泡体であ
れば、任意の発泡体を使用することができる。このよう
な発泡体として、ポリオレフィン樹脂0〜98%、ゴム
0〜95%、無機フィラー0〜60%、残部が発泡剤及
び架橋剤などであり、2〜10倍に架橋発泡したものが
あげられる。このうち、ポリオレフィン樹脂とゴムの合
計量が40〜97%、残部が無機フィラー、発泡剤及び
架橋剤などであり、2〜10倍に架橋発泡したものが好
ましく、特に無機フィラーを10〜40%含有し、ゴム
を2〜50%含むものが好ましい。
【0010】プラスチック発泡体(B)としては、圧縮
硬さが1.5〜50kg/cm2 で見掛け密度が0.11〜0.8
0g /cm3 のものが好ましく、特に圧縮硬さが1.8〜1
0.0kg/cm2 で見掛け密度が0.15〜0.60g /cm3
ものが好ましい。プラスチック発泡体(B)の大きさは
任意とすることができるが、0.01〜50mm3 であるの
が好ましく、特に好ましくは0.05〜30mm3 である。
又、マトリックスであるプラスチック発泡体(A)中に
分散状態で存在させるプラスチック発泡体(B)の量は
任意とすることができるが、プラスチック発泡体(A)
/(B)の体積比率が、50/1〜1/2、好ましくは
45/1〜1/1となるようにするのがよい。プラスチ
ック発泡体(A)及び(B)を形成するのに使用するポ
リオレフィン樹脂、ゴム、無機フィラー、架橋剤や発泡
剤は第1の態様におけるプラスチック発泡体を形成する
のに使用できるものと同じものを使用することができ
る。更に、酸化防止剤、着色剤、発泡助剤、架橋助剤、
滑剤、難燃剤等の各種添加剤を必要に応じて添加するこ
とができる。本発明で用いる海島構造発泡体は、例え
ば、図1に示す構造を有する。図中、1はプラスチック
発泡体(A)、2はプラスチック発泡体(B)であり、
マトリックスである海を構成するプラスチック発泡体
(A)中に、島のようにプラスチック発泡体(B)が点
在している。つまり、連続相であるプラスチック発泡体
(A)中に、プラスチック発泡体(B)が非連続相とし
て存在する。図1では、プラスチック発泡体(B)の形
状が立方形となっているが、プラスチック発泡体(B)
の形状はこれに限定されるものではなく、球状、直方体
状、不定型など任意の形状とすることができる。
【0011】本発明で用いる海島構造発泡体は、例え
ば、次の方法により容易に製造することができる。ま
づ、プラスチック発泡体(A)の原料、つまり、ポリオ
レフィン樹脂、ゴム、発泡剤、架橋剤、フィラー、さら
に必要に応じて各種添加剤を、加圧ニーダー、インター
ナルミキサー、バンバリーミキサー等の装置および更に
ロール、押出機で混練する。これとは別に、プラスチッ
ク発泡体(B)の原料を同様にして加熱混練し、次いで
架橋発泡させ、所定の形状に粉砕する。次に、粉砕した
島構造用発泡体を海構造用混練物と混合して分散させ
る。これを、例えば、加圧プレス装置等をもちいる加圧
加熱発泡方式により、温度140〜190℃、圧力10
0〜200kg/cm2 で、海構造部分の架橋発泡を行う。
このようにして複合構造の発泡体が得られる。架橋は電
子線を用いて行ってもよい。これとは別に、上記の方法
によりプラスチック発泡体(A)とプラスチック発泡体
(B)を別々に加熱混練して得たものを、冷却、粉砕し
た後、所定の比率で混合し、加圧プレス装置等を用いる
加圧加熱発泡方式により、温度140〜190℃、圧力
100〜200kg/cm2 で、海構造部分と島構造部分の
両方の架橋発泡を行い、複合構造の発泡体を得ることが
できる。
【0012】本発明は、上記発泡体における表面状態を
特定の状態としたことを特徴とする。本発明で規定する
表面状態を図面に基づいて説明する。図2は、本発明の
床下地材の斜視図を示し、そのA−A線による縦断面図
を図3に、又その拡大図を図4(a)に、又、図4
(a)の凸部の頂部から(1/3)h下がった位置で水
平方向に切断したときの平面図を図4(B)に示す。 (1)先ず本発明の床下地材の表面に形成された隣接す
る2つの凸部の中心間の距離(a)が8〜20mmの範囲
にあり、好ましくは10〜18mmである。8mm未満では
圧縮永久歪が大きくなり歩行感が不良となるため好まし
くなく、また20mmを超えると防音性が不良になる。 (2)裏面から凸部の頂上までの高さ(d)が2〜10
mmの範囲にあり、好ましくは5〜8mmである。2mm未満
では防音性が不良となり、10mmを超えると圧縮永久歪
が大きくなり歩行感が不良となる。 (3)凸部と凹部との高低差の1/2の高さ(h)が0.
5〜4mmの範囲にあり、好ましくは1〜3mmである。0.
5mm未満では防音性が不良となり、4mmを超えると圧縮
永久歪が大きくなり歩行感が不良となる。尚、hは、d
の10〜45%となるようにするのがよい。 (4)凸部の頂上から(1/3)h下がった高さで、裏
面に並行に板状床下地材を切断した場合に形成される凸
部の頂部面積の合計が、裏面の総面積の0.5〜30%で
あり、好ましくは0.01〜0.1である。0.005未満で
は圧縮永久歪が大きくなり歩行感が不良となるため好ま
しくなく、また0.3を超えると防音性が不良になる。 以上の条件を満たすことによって、これにより250H
zの床遮音レベルを特に改善することができる。尚、切
断した場合に形成される凸部の切断面の形状が、円形、
楕円形、三角形、四角形などの角形といった種々の形状
の凹凸部を本発明では形成することができる。上記構造
は、発泡体にプロファイル加工を施すことにより容易に
製造することができる。この際、上記プロファイル加工
などによる凹部及び/又は凸部は、上記複合構造の発泡
体の片面又は両面に施すことができる。尚、表面及び裏
面の両方に凹凸部を有する板状床下地材の場合、 (1')表面及び裏面の少なくとも一方の面に形成された
隣接する2つの凸部の中心間の距離(a)が8〜20mm
の範囲にあり、好ましくは10〜18mmである。 (2')裏面の凸部の頂上から表面の凸部までの高さ
(d)が2〜10mmの範囲にあり、好ましくは5〜8mm
である。 (3')(1')に規定する凹凸を形成した面における凸部
と凹部との高低差の1/2の高さ(h)が0.5〜4mmの
範囲にあり、好ましくは1〜3mmである。尚、hは、d
の10〜45%となるようにするのがよい。 (4')(1')に規定する凹凸を形成した面における凸部
の頂上から(1/3)h下がった高さで、水平方向に板
状床下地材を切断した場合に形成される凸部の頂部面積
の合計が、裏面が平らな面であると仮定した場合の総面
積の0.5〜30%であり、好ましくは0.01〜0.1であ
る。
【0013】本発明では、さらに上記床下地材を床基体
の上に設けると優れた防音床とすることができる。ここ
で、本発明のプラスチック発泡体の上に設ける硬質板と
しては、例えば、上部木質床板としては、木板、合板、
プラスチックシートと合板との積板、化粧板、無機質複
合化木材、木材−プラスチック複合体(WPC)などが
挙げられる。表面板の厚みは任意とすることができる
が、2〜15mmとするのが好ましく、より好ましくは2
〜12mmである。また、床基体としては、コンクリート
スラブ、石材、ALCなどの従来公知の床基体があげら
れる。また、上面から床に向かって、2〜5mmの表面板
/本発明のプラスチック発泡体1〜3mm/台板5〜15
mm/本発明のプラスチック発泡体1〜10mmの多層積層
体とすることもできる。ここで、台板としては、木板、
合板、無機質複合化木材、プラスチックシートと合板と
の積板などを使用することができる。
【0014】さらに、上記構造の積層体において、上部
木質床板や床基体と床下地材などとの間に、防湿層など
を設けることもできる。又、上記積層体を構成する各層
間は、任意の方法、例えば、接着剤(ビニル系接着剤、
ゴム系接着剤、エポキシ系接着剤等)や機械的接合手段
などを用いて固定することができる。具体的には、図5
〜図11に示す種々の構成の防音床構造体とすることが
できる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、床上の衝撃音が硬質板
である木質床材を伝わる場合、床下地材を構成するプラ
スチック発泡体と床下地材の表面に形成された凹凸部の
空隙部の存在により、下の部屋に伝わる衝撃音の衝撃時
間が長くなり衝撃音ピークが低下すると共に、圧縮永久
ひずみを少なくするといった優れた効果が得られる。従
って、本発明の防音床構造体は、良好な歩行感と防音性
に優れ、床の厚みを薄することができ、かつクリープを
おこさない等優れた耐久性を有する。次に実施例により
本発明を説明する。
【0016】
【実施例】
実施例1 表1に示すプラスチック発泡体の成分をインターナルミ
キサーで、溶融、混練後、更に二本ロールで混練した
後、加圧加熱発泡した。このようにして製造した発泡体
を所定形状にプロファイル加工し、表面板又は表面板と
台板を貼り合わせて、本発明の防音床構造体を製造し
た。この防音床構造体の圧縮永久ひずみ、防音性、気泡
状態及び歩行感を以下の方法により測定した。結果を表
1に示す。圧縮永久ひずみ 防音床構造体から長さ50mm、幅50mmの試験片を切り
出し、これを、2枚の平行な平面板(圧縮板)からな
り、4個以上のボルトとナットにより、平面板の間に鋏
み初めの厚さの25%だけ圧縮固定して、20℃、相対
湿度65±5%に連続22時間放置した。その後、試験
片を平面板から取り外し、20℃、相対湿度65±5%
の場所に24時間放置した後、前と同じ箇所の厚さを測
定した。次の式により、圧縮永久ひずみ(%)を算出し
た。 ひずみ=100×(t0 − t1 )/t0 式中、t0 は試験片の初めの厚さ(mm)、t1 は試験片
の168時間後の厚さ(mm)である。
【0017】防音性 JIS A 1419に定められた遮音等級値により求
めた。気泡状態 ○ 発泡体1000cm3 中に3mm径以上の気泡が、5
個以下 △ 発泡体1000cm3 中に3mm径以上の気泡が、6
〜20個 × 発泡体1000cm3 中に3mm径以上の気泡が、2
1個以上歩行感 ○ 良好 △ やや不良 × 不良圧縮硬さ及び見掛け密度 JIS K 6767に定められたポリエチレンフォー
ム試験方法により求めた。
【0018】実施例2〜5 表1〜表3に示した材料及び条件を使用した以外は、実
施例1と同様にして発泡体を加工し、表面板と貼り合わ
せて防音床構造体を製造した。実施例1と同様にしてこ
の防音床構造体の圧縮永久ひずみ、防音性、気泡状態及
び歩行感を調べた。結果を表1〜表2に示す。 比較例1〜2 表1〜表2に示した材料及び条件を使用した以外は、実
施例1と同様にして発泡体を製造し、実施例1と同様に
して圧縮永久ひずみ、防音性、気泡状態及び歩行感を調
べた。結果を表1〜2に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】実施例6 表1に示すプラスチック発泡体(A)〔海構造部分〕の
成分とプラスチック発泡体(B)〔島構造部分〕の成分
とを別々にインターナルミキサーで、溶融、混練後、更
に二本ロールで混練した。先に島構造部分を発泡温度1
70℃にて加熱発泡し、それを所定の大きさ(表1に示
す)に粉砕し、海構造部分に分散した。それをさらに、
加圧加熱発泡し、図1に示す海島構造発泡体を製造し
た。このようにして製造した海島構造発泡体の表面をプ
ロファイル加工して床下地材を製造し、硬質板である表
面板、又は表面板と台板を貼り合わせて防音床構造体を
製造した。この防音床構造体の圧縮永久ひずみ、防音
性、気泡状態および歩行感を上記の方法により測定し
た。結果を表3に示す。 実施例7〜9 表3〜表4に示した材料及び条件を使用した以外は、実
施例6と同様にして海島構造発泡体を製造し、実施例1
と同様にして圧縮永久ひずみ、防音性、気泡状態および
歩行感を調べた。結果を表3〜表4に示す。
【0022】
【表3】
【0023】
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる床下地材を構成する海島構造プ
ラスチック発泡体の内部構造の概略を示す。
【図2】本発明で用いる床下地材の斜視図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図3の拡大断面図(A)および凸部の頂部から
(1/3)h下った位置で水平方向に切断したときの平
面図(B)である。
【図5】本発明の防音床構造体の1態様の概略断面図で
ある。
【図6】本発明の防音床構造体の別の態様の概略断面図
である。
【図7】本発明の防音床構造体の別の態様の概略断面図
である。
【図8】本発明の防音床構造体の別の態様の概略断面図
である。
【図9】本発明の防音床構造体の別の態様の概略断面図
である。
【図10】本発明の防音床構造体の別の態様の概略断面
図である。
【図11】本発明の防音床構造体の別の態様の概略断面
図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック発泡体から形成されてな
    る、凹凸部を有する表面及び平らな裏面とを有する板状
    床下地材であって、(1)該表面に形成された隣接する
    2つの凸部の中心間の距離(a)が8〜20mmの範囲に
    あり、(2)裏面から凸部の頂上までの高さ(d)が2
    〜10mmの範囲にあり、(3)凸部と凹部との高低差の
    1/2の高さ(h)が0.5〜4mmの範囲にあり、(4)
    凸部の頂上から(1/3)h下がった高さで、裏面に並
    行に板状床下地材を切断した場合に形成される凸部の頂
    部面積の合計が、裏面の総面積の0.5〜30%であるこ
    とを特徴とする板状床下地材。
  2. 【請求項2】 プラスチック発泡体から形成されてな
    り、表面及び裏面の両面に凹凸部を有する板状床下地材
    であって、(1')表面及び裏面の少なくとも一方の面に
    形成された隣接する2つの凸部の中心間の距離(a)が
    8〜20mmの範囲にあり、(2')裏面の凸部の頂上から
    表面の凸部までの高さ(d)が2〜10mmの範囲にあ
    り、(3')(1')に規定する凹凸を形成した面における
    凸部と凹部との高低差の1/2の高さ(h)が0.5〜4
    mmの範囲にあり、(4')(1')に規定する凹凸を形成し
    た面における凸部の頂上から(1/3)h下がった高さ
    で、水平方向に板状床下地材を切断した場合に形成され
    る凸部の頂部面積の合計が、裏面が平らな面であると仮
    定した場合の総面積の0.5〜30%であることを特徴と
    する板状床下地材。
  3. 【請求項3】 プラスチック発泡体が、圧縮硬さが1.5
    kg/cm2 以下で見掛け密度が0.15g/cm3 以下のもので
    ある請求項1又は2記載の床下地材。
  4. 【請求項4】 プラスチック発泡体が、圧縮硬さが0.9
    kg/cm2 以下で見掛け密度が0.10g/cm3 以下のプラス
    チック発泡体(A)中に、圧縮硬さが1.5kg/cm2 以上
    で見掛け密度が0.11g /cm3 以上のプラスチック発泡
    体(B)が分散してなるものである請求項1又は2記載
    の床下地材。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項記載の床下
    地材を硬質板に積層してなる防音床構造体。
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