JPH08325423A - 高結晶性ポリプロピレン用着色剤組成物 - Google Patents

高結晶性ポリプロピレン用着色剤組成物

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JPH08325423A
JPH08325423A JP13165995A JP13165995A JPH08325423A JP H08325423 A JPH08325423 A JP H08325423A JP 13165995 A JP13165995 A JP 13165995A JP 13165995 A JP13165995 A JP 13165995A JP H08325423 A JPH08325423 A JP H08325423A
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molding
pigment
polypropylene
colorant
mfr
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JP13165995A
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Hideki Uchiumi
秀樹 内海
Hiroteru Gotou
洋輝 後藤
Nobuhiro Shiraiwa
信裕 白岩
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、射出、押出、中空いずれの成形加
工法においても、顔料が成形品に容易に分配されかつ、
着色による機械的物性低下が著しく少ない着色剤組成物
を提供する。 【構成】 顔料とMFRが300〜2000gr/10minの
ポリプロピレンとを主成分とする高結晶性ポリプロピレ
ン用着色剤組成物。 【効果】 着色剤の製造工程で粒状化し易く、顔料を高
濃度に含有可能で、かつ高結晶性ポリプロピレンおよび
その複合材を着色する場合において成形品の機械的物性
値を低下させず、またその成形加工段階で色むら、色筋
を起こさず、分配性が良い粒状着色剤を提供できる。そ
の結果着色剤の高濃度化によるその使用量の削減が可能
となり、着色経費の削減更に成形性の向上による成形経
費の大幅な削減が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高結晶性ポリプロピレ
ンおよびその複合材の成形加工に際し、着色成分として
配合された顔料が成形品に容易に分配され、かつ成形品
の機械的物性低下を著しく少なくすることができる着色
剤組成物に関するものである。
【0002】本発明の着色剤組成物は射出・押出・中空
等いずれの成形法においても使用できる。
【0003】
【従来の技術】ポリプロピレンは近年触媒や重合法の改
良により成形性や物性改善が進み、かつリサイクルがし
易いという点から、幅広い用途に使用されている。
【0004】特に立体規則性でアイソタクチック指数が
98%を超える高結晶性ポリプロピレンのような高剛
性、高耐熱性を有するポリプロピレンも使用されてきて
いる。そしてこれらは他のオレフィン系樹脂や充填材、
例えばエチレン/プロピレンゴムやタルクなどと共に押
出溶融混練され、特に自動車分野、家電分野で高剛性、
高耐熱性を有する複合材として使用量が増大してきてい
る。
【0005】一般にプラスチックの着色は、装飾性等の
諸機能を成形品に与える目的で行われ、射出成形や押出
成形の段階で粉末状、粒状あるいは液状の着色剤が着色
に用いられる。着色剤は顔料や染料等の着色成分に分散
助剤を加えたものか、あるいはそれに担体樹脂を加え、
単に混合したり溶融混練したりして得られるものである
が、プラスチックの材質やその用途によって着色成分は
種々変化する。
【0006】高結晶性ポリプロピレンおよびその複合材
を着色するためには専ら顔料が用いられるが、分散助剤
を加えた粉末状着色剤いわゆるドライカラーでは、その
取扱い段階で環境汚染があり、また自動計量機における
計量精度も悪い。そのため取り扱いやすい着色剤の一つ
として粒状着色剤、通称マスターバッチカラーが多く使
用されている。
【0007】マスターバッチカラーはプラスチック成形
品を着色する際に、必要とする顔料を最大60重量%ぐ
らいまでに濃縮して、適当な担体樹脂(ビヒクル樹脂と
も言う)へ良分散で練り込んだ物である。したがって射
出・押出・中空成形の段階では成形樹脂へ濃縮比に応じ
て希釈して使用される。
【0008】マスターバッチカラーを被着色樹脂へ希釈
使用する際に問題となるのが、成形品へのマスターバッ
チカラー中の顔料の分配性(解膠性)である。とりわ
け、経済性を考慮してマスターバッチカラーの顔料濃度
を上げ、希釈比を大きくする(被着色樹脂に対しマスタ
ーバッチカラーの配合率を小さくする)と、マスターバ
ッチカラーは顔料濃度の関係で溶融粘度が高くなるの
で、成形機による混練不足が生じ、分配性不良現象であ
る色むらや色筋が発生する。特に高結晶性ポリプロピレ
ンおよびその複合材は、通常のポリプロピレンより溶融
軟化点が高く、結晶化が速いことからその成形サイクル
を短くできるのであるが、そうすると成形機内で十分な
混練力を受けにくい結果となり、この問題は顕著にな
る。
【0009】このような場合、色むら、色筋解消策とし
てマスターバッチカラーの顔料濃度を減じ希釈比を低減
する方法、または成形機のスクリュデザインの変更やス
タティックミキサーの装着により混練条件を高める方法
が採用されてきている。しかしながらマスターバッチカ
ラーの希釈比の低減や、成形機の混練条件を高める方法
は材料単価の上昇や設備投資額の増加により着色コスト
が高くなり、目的とする経済性は達せられない。
【0010】一方、マスターバッチカラーのビヒクル樹
脂であるオレフィン系樹脂の改善による分配性向上は種
々提案されている。例えば特開平1−261440号公
報には、顔料と二元系および三元系非晶性ポリオレフィ
ンとで作られたマスターバッチカラーがポリエチレンや
ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、アクリロニト
リルスチレンブタジエン共重合体、ポリ塩化ビニルなど
の樹脂に色むらを改善する技術として開示されている。
また、特開平5−202234号公報には、マスターバ
ッチカラーのビヒクルとしてα,β不飽和二重結合を有
するモノマーと不飽和二重結合を有する二塩基酸ないし
その無水物との共重合体を含有するものが、機械的物性
や耐熱性等の物性が特に重要視されるポリオレフィンの
着色に対し極めて有効であることが示されている。更
に、特公平6−21201号公報には顔料とエチレン−
酢酸ビニル共重合体とポリオレフィンワックスおよび中
和されたカルボン酸含有ポリオレフィンワックスからな
るマスターバッチカラーが、顔料含有率が高くても、オ
レフィン系樹脂やスチレン系樹脂のような汎用樹脂のみ
ならずポリアミド、ポリアセタールのような加工温度の
高い即ちエンジニアリングプラスチックに対しても、顔
料分散が良好でかつ成形時に容易に分配する着色剤組成
物として開示されている。
【0011】しかしながら、これら開示されたマスター
バッチカラーは、高結晶性ポリプロピレンや充填材を含
有した複合材に対しては特に分配性改善効果あるいは機
械的物性の保持効果が乏しいという大きな問題点があっ
た。特開平5−202234号公報および特公平6−2
1201号公報では物性保持率を高める為、ビヒクル樹
脂の流動性をMFRで300gr/10min以下に制限してい
るが、このために顔料の高濃度化がしにくいという問題
点もあった。また、MFRが300gr/10minを越えると
粒状着色剤の加工工程において、粒状化がしにくくなり
製造が困難になるという問題点もあった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を改良し、着色剤の製造工程で粒状化し易く、顔料を高
濃度に含有可能で、かつ高結晶性ポリプロピレンおよび
その複合材を着色する場合において成形品の引張強度、
曲げ弾性率、衝撃強度および熱変形温度等の機械的物性
値を低下させず、またその成形加工段階で色むら、色筋
を起こさず分配性が良い粒状着色剤を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは粒状着色剤
の分配性改善を鋭意研究した結果、特定のポリプロピレ
ン樹脂をマスターバッチカラーのビヒクル樹脂として使
用すると、着色剤の製造工程で粒状化し易く、顔料を高
濃度に含有でき、高結晶性ポリプロピレンおよびその複
合材を着色する場合において成形品の引張強度、曲げ弾
性率、衝撃強度および熱変形温度等の機械的物性値を低
下させないこと、更に射出成形、押出成形或いは中空成
形等の着色成形時に分配性が優れるので色むら、色筋を
発生させないことを見出した。
【0014】即ち本発明は、顔料および担体樹脂(ビヒ
クル樹脂)たるポリプロピレンを主成分とする着色剤組
成物において、該ポリプロピレンとして特定のもの即
ち、MFR(ASTM D 1238Lによるメルトフ
ローレート)が300〜2000gr/10minのものを用い
ることを特徴とする結晶性ポリプロピレン用の着色剤組
成物に係わり、特に顔料を5〜80重量%含有する粒状
着色剤(マスターバッチカラー)に関する。
【0015】以下本発明を詳細に説明する。本発明で使
用する特定のポリプロピレンとは、既述の通りMFRが
300〜2000gr/10minであり、好適には15モル%
までのエチレンおよび/またはC4〜C8 αオレフィン
を含み、P.I.値(多分散性指数)が3.7以下であ
り、MFR値が600乃至1000gr/10minで、Mw値
(重量平均分子量)が100000乃至60000であ
り、MFR値が1000乃至2000gr/10minにおいて
はMz値(Z平均分子量)が140000以上である事
を特徴とするものである。
【0016】この様なポリプロピレンは、具体的には特
開平7−2925号公報に記載されているものが挙げら
れ、このものはMFR値が高く、分子量分布が狭い結晶
質ポリプロピレンであると言われる。
【0017】本発明で用いる顔料はプラスチック加工分
野で公知のものが使用でき、例えば酸化チタン、酸化亜
鉛、弁柄、チタニウムオキサイド系焼成顔料、群青、ア
ルミン酸コバルト、カーボンブラックなどの無機顔料と
アゾ系、キナクリドン系、アンスラキノン系、ペリレン
系、イソインドリノン系、フタロシアニン系、キノフタ
ロン系、スレン系、ジケトピロロピロール系などの有機
顔料と硫酸バリウム、炭酸カルシウムなどの体質顔料が
ある。
【0018】また本発明では金属石鹸、長鎖アルキル基
と多価アルコールのエステル類等の分散剤、熱安定剤、
光安定剤、難燃剤、可塑剤、帯電防止剤、滑剤或いは充
填剤を必要に応じて加えることができる。
【0019】本発明の着色剤組成物は顔料を除いた成分
の構成比で特定のポリプロピレンが少なくとも10〜1
00重量%であれば良い。また前記担体樹脂は、それに
改質剤を添加して性能改善を図ることも有効であり、そ
の改質剤としては、例えばポリオレフィンまたはその誘
導体である。それらのポリオレフィン類としては、不飽
和結合を含むオレフィン類をチーグラー系やメタロセン
系などの有機金属化合物を触媒として合成される単重合
体や共重合体が挙げられ、共重合体には複数の単量体単
位を含む多元共重合体を含む。そしてこれらの使用は高
結晶性ポリプロピレンおよびその複合材と相溶するよう
な手法をとりさえすれば、何ら制限を加えられるもので
はない。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン/プロピレン共重合体、エチレン/ブテン−1共重
合体、プロピレン/ブテン−1共重合体、エチレン/プ
ロピレン/エチリデンノルボーネン三元共重合体、ポリ
4メチルペンテン1、スチレン/エチレン/ブテン/ス
チレン共重合体(SEBS)、水添スチレン/ブテンゴ
ム(HSBR)等のオレフィン/スチレン系共重合体、
EEA、EVA等のエチレン/α,β−不飽和カルボン
酸共重合体等を挙げることができる。
【0020】本発明ではこれらポリオレフィンまたはそ
の誘導体の分子量は、構成される単量体の種類により異
なるが、通常500〜1000000で、粉状、粒状等
の外観形状や、密度、共重合体における共重合比率、ア
イソタクチック、シンジオタクチック等の立体規則性は
いずれも制限なく用いることができる。また、これら樹
脂に後処理により分子中にアクリル酸、メタクリル酸、
エチルアクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸
等のα,β−不飽和カルボン酸またはその無水物の酸基
を導入させても本発明では何等差し支えがない。
【0021】このような物としては三洋化成(株)のサ
ンワックス(商品名)、日本合成ゴム(株)のJSR
EP(商品名)、TR(商品名)、ダイナロン(商品
名)、三井石油化学(株)のハイワックス(商品名)、
タフマー(商品名)、ルーカント(商品名)、三井EP
T(商品名)、TPX(商品名)、三井デュポンのエバ
フレックス(商品名)、(株)トクヤマのP.E.R.
(商品名)、住友化学(株)のエスプレン(商品名)、
ダウケミカルのエンゲージ(商品名)、旭化成のタフテ
ック(商品名)、シェル化学のクレイトンG(商品名)
等を挙げることができる。
【0022】粒状の着色剤は、着色剤を構成する成分を
混合し、溶融混練して得ることができる。例えば顔料を
予め低分子量オレフィン系樹脂と高速ミキサー等で混合
し、バンバリ−ミキサーやニーダで混練した後、加熱2
本ロールや加熱3本ロールにて顔料を微細に磨砕処理し
た上で、単軸スクリュや2軸スクリュ押出機等の混練機
で特定のポリプロピレンとその他成分と共に混練して得
られる物であったり、これら成分全てを一度に混合し、
バンバリーミキサー、ニーダー、高速回転インテンシブ
ミキサー、2軸スクリュ押出機等で溶融混練して得られ
る物である。混練物の形状は混練機からの取り出し方に
よりホットカットで粒状物としたり、シート或いはスト
ランドのコールドカットによる粒状物とすることができ
る。
【0023】本発明着色剤、とりわけ本発明粒状着色剤
の着色対象樹脂は、立体規則性で立体規則性指数(アイ
ソタクチックペンタッド)が98%を超える高結晶性ア
イソタクチックポリプロピレン、高結晶性アイソタクチ
ックポリプロピレンと他のオレフィン系樹脂とのポリマ
ーアロイ樹脂、または前出の樹脂とガラスやタルク等を
充填材とした複合材である。着色剤は所望の顔料濃度と
なるように、被着色樹脂100重量部に対し通常10重量部
以下で配合される。
【0024】
【実施例】次に本発明を実施例、比較例を挙げて具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されず幅広
い応用範囲を持つものである。なお、実施例、比較例に
おける部および%表示はすべて重量基準である。
【0025】実施例1、2、3、4、5と比較例1、
2、3 表1記載のフタロシアニンブルー(モノクロルα型)お
よび酸化チタン(ルチル型)顔料と低分子量オレフィン
系樹脂をそれぞれ表1記載の配合比(部)で高速ミキサ
ーで混合した後、加圧ニーダーにて加熱溶融混練し、続
いて3本ロールにて微細に摩砕処理した混練物をクラッ
シャーで粉砕することによって顔料分散の良い不定型粒
状物にした。この粒状物を表1記載の特定のポリプロピ
レン或いは従来のポリプロピレン或いはエチレン系樹脂
或いはエチレン/プロピレン共重合体とそれぞれ表1記
載の配合比にて混合し、単軸スクリュ押出機(L/D=27)に
て溶融混練し、ストランド状に押し出し、ペレタイザー
にて長さ2〜3mmの円筒形マスターバッチカラーペレッ
ト100重量部に加工した。得られたマスターバッチカラ
ーは射出成形色むら評価試験および物性試験に供した。
【0026】結果は表2に記載したが、本発明組成のマ
スターバッチカラーは色むらがなく、かつ諸物性値の保
持率は概ね95%以上であった。
【0027】なお射出成形色むら評価試験方法および物
性試験方法は次の通りである。射出成形色むら評価試
験:マスターバッチカラーを高結晶性アイソタクチック
ポリプロピレン(MFR=30gr/10min(230℃,荷重2.1
6Kg):立体規則性99%)へ表1に記載の希釈率(%)で
加え混合した後、混合物をフルフライトスクリュ装着(L
/D=20)の型締め圧60トンの射出成形機で成形温度210
℃、背圧5Kg/cm2にてダイレクトゲート円板金型(直径
100mm、厚さ2mm)で成形する。
【0028】色むらの評価は円板上に認められる色筋の
発生状況で行い評価基準は5段階とする。 評価基準 1:色筋が全くない。 2:僅かに色筋がある。 3:小さな色筋がある。 4:所々に大きな色筋がある。 5:全面に大きな色筋がある。
【0029】射出成形物性試験:マスターバッチカラー
を高結晶性アイソタクチックポリプロピレン(MFR=
30gr/10min(230℃,荷重2.16Kg):立体規則性99%)
へ表2に記載の希釈率(%)で加え混合した後、混合物を
フルフライトスクリュ装着(L/D=20)の型締め圧60トン
の射出成形機で成形温度210℃、背圧20Kg/cm2にて物
性ピース金型で成形する。成形ピースは引張試験、曲げ
試験、IZOD衝撃試験、熱変形試験(HDT)に供し
た。
【0030】評価基準:未着色樹脂の物性値を100と
して、着色樹脂物性値の保持率が ○:物性値の保持率が95%以上である。 △:物性値の保持率が90%以上〜95%未満である。 ×:物性値の保持率が90%未満である。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】表1中の配合原料の詳細は以下の通り。 低分子量オレフィン系樹脂:低分子量ポリエチレンワッ
クス 分子量(Mn)=5000、粘度(CPS:140℃)=3000、軟化点=11
1℃ 特定のPP−A:ポリプロピレン MFR(230℃,荷重2.16Kg)=350gr/10min 特定のPP−B:ポリプロピレン MFR(230℃,荷重2.16Kg)=820gr/10min PP−C:ポリプロピレン(ホモポリマー) MFR(230℃,荷重2.16Kg)=40gr/10min PP−D:ポリプロピレン(ブロックコポリマー) MFR(230℃,荷重2.16Kg)=80gr/10min エチレン系樹脂−A:直鎖状低密度ポリエチレン MFR(190℃,荷重2.16Kg)=40gr/10min エチレン系樹脂−B:低密度ポリエチレン MFR(190℃,荷重2.16Kg)=50gr/10min EPR−A:エチレン/プロピレン共重合体 MFR(230℃,荷重2.16Kg)=8.6gr/10min エチレン/プロピレン比 75:25
【0034】実施例6、7、8、と比較例4、5、6、
7、8 一次粒子径が19mμのファーネスカーボンブラック(吸
油量=47 DBPml/100gr、PH=9)と表2記載の低分子量
オレフィン系樹脂および特定のポリプロピレン或いは従
来のポリプロピレン或いはエチレン系樹脂或いはエチレ
ン/αオレフィン共重合体或いはエチレン/プロピレン
共重合体をそれぞれ表3記載の配合比(部)で高速ミキ
サーにて混合した後、バンバリーミキサーにて溶融混練
し、取り出した溶融物を2本ロールにてシート状に加工
し角型ペレタイザーにて3〜5mm角のマスターバッチカ
ラーペレット100重量部に加工した。得られたペレット
は実施例1〜5と同様射出成形色むら評価試験および物
性試験に供した。
【0035】なお射出成形色むら評価試験および物性試
験方法は実施例1、2に記載した高結晶性ポリプロピレ
ンの代わりに高結晶性ポリプロピレン(MFR=30gr
/10min,230℃荷重2.16Kg:立体規則性度99%)70部
とエチレン/ブテンー1共重合体(MFR=20gr/10m
in,190℃荷重2.16Kg)10部とタルク(平均粒子径=2.
3μm)20部を押出成形(バレル温度230℃)して得ら
れた白色ペレットにした以外は実施例1〜5と同じ方法
で行った。
【0036】結果は表4に記載したが、ポリプロピレン
を用いた場合或いはエチレン系樹脂或いはエチレン/α
オレフィン共重合体を用いた場合に比べ、本発明組成の
マスターバッチカラーは色むらがなく、物性保持率も概
ね95%以上であった。
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】表3中の配合原料の詳細は以下の通り。 低分子量オレフィン系樹脂:高酸化型低分子量ポリエチ
レン 分子量(粘度法)=3200、粘度(CPS:140℃)=550 酸価(KOHmg/g)=20、軟化点(℃)=115 特定のPP−A:ポリプロピレン MFR(230℃,荷重2.16Kg)=350gr/10min 特定のPP−B:ポリプロピレン MFR(230℃,荷重2.16Kg)=820gr/10min PP−D:ポリプロピレン(ブロックコポリマー) MFR(230℃,荷重2.16Kg)=80gr/10min PP−E:ポリプロピレン(ブロックコポリマー) MFR(230℃,荷重2.16Kg)=500gr/10min ポリプロピレン(ブロックコポリマー)(MFR(230
℃,荷重2.16Kg)=50gr/10min)100部に2,5-シ゛メチル
-2,5-[ter-フ゛チルヘ゜ルオキシ]ヘキサンを0.02部添加し、ハ゛レル温度2
30℃で押出加工し、作製した。 エチレン系樹脂−C:低密度ポリエチレン MFR(190℃,荷重2.16Kg)=70gr/10min EAO−A:プロピレン/ブテン−1共重合体 MFR(230℃,荷重2.16Kg)=20gr/10min プロピレン/ブテンー1比=80/20 EPR−B:エチレン/プロピレン共重合体 ムーニー粘度(ML1+4,125℃)=52 エチレン/プロピレン比 55:45
【0040】実施例9、10、11、12と比較例9、
10、11 表3記載のウルトラマリンブルー(群青:粒子径0.7μ
m)と酸化チタン(粒子径0.18μm)および一次粒子径
18μmのファーネスカーボンブラック(吸油量=47 DBP
ml/100gr、PH=9)と特定のポリプロピレン或いは従来
のポリプロピレン或いはエチレン/エチルアクリル酸共
重合体或いは水素添加スチレン/ブタジエンゴム或いは
エチレン/プロピレン共重合体と金属石鹸をそれぞれ表
3記載の配合比で高速ミキサーにて混合した後、同方向
回転二軸押出機(L/D=35)で加熱混練し、ストランド状の
押出物をペレタイザーで長さ2〜3mmの円筒状マスタ
ーバッチカラーペレットに加工した。得られたペレット
は実施例1、2、3と同様射出成形色むら評価試験およ
び物性試験に供した。
【0041】なお射出成形色むら評価試験方法は実施例
1、2に記載した高結晶性ポリプロピレンの代わりに高
結晶性ポリプロピレンブロック共重合体{MFR=30
gr/10min(230℃,荷重2.16Kg),立体規則性度99%}7
0部とエチレン/ブテン共重合体{MFR=4gr/10min
(230℃,荷重2.16Kg)}10部とエチレン/プロピレン共
重合体{MFR=3.2gr/10min(230℃,荷重2.16Kg)、
プロピレン含有量26%}10部とタルク(平均粒子径
=2.3μm)10部を押出成形(バレル温度230℃)して
得られた白色ペレットにした以外は実施例1、2と同じ
方法で行った。
【0042】結果は表6に記載したが、従来のポリプロ
ピレンを用いた場合に比べ、本発明組成のマスターバッ
チカラーは色むらがほとんどなく、物性保持率も概ね9
5%以上であった。
【0043】
【表5】
【0044】
【表6】
【0045】表5中の配合原料の詳細は以下の通り。 特定のPP−B:ポリプロピレン MFR(230℃,荷重2.16Kg)=820gr/10min PP−F:ポリプロピレン(ブロックコポリマー) MFR(230℃,荷重2.16Kg)=700gr/10min ポリプロピレン(ブロックコポリマー)(MFR(230
℃,荷重2.16Kg)=80gr/10min)100部に2,5-シ゛メチル
-2,5-[ter-フ゛チルヘ゜ルオキシ]ヘキサンを0.02部添加し、ハ゛レル温度2
30℃で押出加工し、作製した。 EEA−A:エチレン/エチルアクリル酸共重合体 MFR(190℃,荷重2.16Kg)=25gr/10min エチルアクリル酸含有量 17重量% HSBR−A:水素添加スチレン/ブタジエンゴム MFR(230℃,荷重2.16Kg)=3.5gr/10min スチレン含有量 10重量% EPR−C:エチレン/プロピレン共重合体 MFR(190℃,荷重2.16Kg)=20gr/10min エチレン/プロピレン比=20/80 金属石鹸:ステアリン酸亜鉛
【0046】
【発明の効果】本発明の特定のポリプロピレンをマスタ
ーバッチカラーのビヒクル樹脂として使用すると、着色
剤の製造工程で粒状化し易く、顔料を高濃度に含有可能
で、かつ高結晶性ポリプロピレンおよびその複合材を着
色する場合において成形品の引張強度、曲げ弾性率、衝
撃強度および熱変形温度等の機械的物性値を低下させ
ず、またその成形加工段階で色むら、色筋を起こさず、
分配性が良い粒状着色剤を提供できる。
【0047】その結果高濃度着色剤の使用が可能とな
り、これにより着色剤の使用量が少なくなるので、着色
経費の削減更に成形性の向上による成形経費の大幅な削
減が図れる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料および担体樹脂たるポリプロピレン
    を主成分とする着色剤組成物において、該ポリプロピレ
    ンのMFRが300〜2000gr/10minであることを特
    徴とする高結晶性ポリプロピレン用着色剤組成物。
  2. 【請求項2】 副成分として、担体樹脂の改質剤含有す
    る請求項1記載の着色剤組成物。
  3. 【請求項3】 担体樹脂の改質剤がポリオレフィンまた
    はその誘導体である請求項2記載の着色剤組成物。
  4. 【請求項4】 顔料を5〜80重量%含有する粒状着色
    剤(マスターバッチカラー)である請求項1、2、3の
    いずれか1つに記載の着色剤組成物。
  5. 【請求項5】 立体規則性指数(アイソタクチックペン
    タッド)が98%を越える高結晶性を有するポリプロピ
    レンを着色対象とする請求項1、2、3、4のいずれか
    1つに記載の着色剤組成物。
JP13165995A 1995-05-30 1995-05-30 高結晶性ポリプロピレン用着色剤組成物 Pending JPH08325423A (ja)

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