JPH08321740A - 弾性表面波デバイス - Google Patents
弾性表面波デバイスInfo
- Publication number
- JPH08321740A JPH08321740A JP12516595A JP12516595A JPH08321740A JP H08321740 A JPH08321740 A JP H08321740A JP 12516595 A JP12516595 A JP 12516595A JP 12516595 A JP12516595 A JP 12516595A JP H08321740 A JPH08321740 A JP H08321740A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- idt
- acoustic wave
- surface acoustic
- center
- wave device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 共振器型弾性表面波デバイスの群遅延歪みを
小さくする。 【構成】 圧電基板10上に重み付けられた入力IDT
11と出力IDT12、さらにその外側にグレーティン
グ反射器13a,13bを配置して構成され、前記入力
または出力IDTの本数Nと、IDTまたは反射器を構
成する金属膜の音響インピーダンス不連続係数Kとの積
N・Kが0.55以上で、かつIDTの電極周期λI と
反射器の電極周期λR が異なるとき、3つの異なる縦モ
ードが励振される弾性表面波デバイスにおいて、前記I
DT11,12の各電極の表面波の伝搬方向に対する重
み付けの中心位置Bが、前記電極構造の中心Aから反射
器側へ12.5〜33%の位置にある。
小さくする。 【構成】 圧電基板10上に重み付けられた入力IDT
11と出力IDT12、さらにその外側にグレーティン
グ反射器13a,13bを配置して構成され、前記入力
または出力IDTの本数Nと、IDTまたは反射器を構
成する金属膜の音響インピーダンス不連続係数Kとの積
N・Kが0.55以上で、かつIDTの電極周期λI と
反射器の電極周期λR が異なるとき、3つの異なる縦モ
ードが励振される弾性表面波デバイスにおいて、前記I
DT11,12の各電極の表面波の伝搬方向に対する重
み付けの中心位置Bが、前記電極構造の中心Aから反射
器側へ12.5〜33%の位置にある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は弾性表面波デバイスに関
し、特に圧電基板上に入力IDT(インタディジタルト
ランスデューサ)および出力IDTとその外側に反射器
を配置し、縦モードを利用した共振型弾性表面波デバイ
スに関する。
し、特に圧電基板上に入力IDT(インタディジタルト
ランスデューサ)および出力IDTとその外側に反射器
を配置し、縦モードを利用した共振型弾性表面波デバイ
スに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の弾性表面波デバイスは、圧電基板
10上に重み付けられた入力IDT11と出力IDT1
2、さらにその外側にグレーティング反射器13a,1
3bを配した図5の構成をしている。
10上に重み付けられた入力IDT11と出力IDT1
2、さらにその外側にグレーティング反射器13a,1
3bを配した図5の構成をしている。
【0003】この構成において、前記入力または出力I
DTの本数Nと、IDTまたは反射器を構成する金属膜
の音響インピーダンス不連続係数Kとの積N・Kが0.
55以上で、かつIDTの電極周期λI と反射器の電極
周期λR が異なるとき、3つの異なる縦モードが励振さ
れる。すなわち、入力IDT11と出力IDT12との
間の多重反射による共振、IDT自身の内部共振、反射
器間の多重反射による共振である。(93電子情報通信
学会論文誌A、Vol.J76−A,No,2pp.2
19〜226) この従来の弾性表面波デバイスにおいて、重み付けの中
心Bが電極構造の中心Aと一致していると、通過帯域内
の群遅延特性は図6に示すように、高域側の歪みが大き
くなっている。
DTの本数Nと、IDTまたは反射器を構成する金属膜
の音響インピーダンス不連続係数Kとの積N・Kが0.
55以上で、かつIDTの電極周期λI と反射器の電極
周期λR が異なるとき、3つの異なる縦モードが励振さ
れる。すなわち、入力IDT11と出力IDT12との
間の多重反射による共振、IDT自身の内部共振、反射
器間の多重反射による共振である。(93電子情報通信
学会論文誌A、Vol.J76−A,No,2pp.2
19〜226) この従来の弾性表面波デバイスにおいて、重み付けの中
心Bが電極構造の中心Aと一致していると、通過帯域内
の群遅延特性は図6に示すように、高域側の歪みが大き
くなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の弾性
表面波デバイスにおいては、帯域内の周波数高域側の群
遅延歪みが大きくなり、良好なフィルタ特性を得ること
が困難であった。本発明の目的は、弾性表面波の通過帯
域内における歪みを少なくし、バランスの良い群遅延特
性を有する弾性表面波デバイスを提供することである。
表面波デバイスにおいては、帯域内の周波数高域側の群
遅延歪みが大きくなり、良好なフィルタ特性を得ること
が困難であった。本発明の目的は、弾性表面波の通過帯
域内における歪みを少なくし、バランスの良い群遅延特
性を有する弾性表面波デバイスを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の弾性表面波デバ
イスは、圧電基板上に、電気信号を弾性表面波に変換す
る入力IDTおよび弾性表面波を電気信号に変換する出
力IDTと、これら入力IDTと出力IDTの外側にそ
れぞれ設けられた反射器とから構成された、縦モードを
利用した弾性表面波デバイスにおいて、前記入力IDT
および出力IDTがそれぞれ重み付けられた電極構造を
有し、弾性表面波の伝搬方向に対する重み付けの中心
が、前記各入力IDTおよび出力IDTの電極構造の中
心から、電極端面間の長さの12.5〜33%だけ前記
反射器側に位置している。
イスは、圧電基板上に、電気信号を弾性表面波に変換す
る入力IDTおよび弾性表面波を電気信号に変換する出
力IDTと、これら入力IDTと出力IDTの外側にそ
れぞれ設けられた反射器とから構成された、縦モードを
利用した弾性表面波デバイスにおいて、前記入力IDT
および出力IDTがそれぞれ重み付けられた電極構造を
有し、弾性表面波の伝搬方向に対する重み付けの中心
が、前記各入力IDTおよび出力IDTの電極構造の中
心から、電極端面間の長さの12.5〜33%だけ前記
反射器側に位置している。
【0006】
【実施例】次に本発明の一実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0007】図1は本発明の実施例を表す構成図であ
る。すなわち、圧電基板10上に、重み付けられた入力
IDT11と出力IDT12、さらにその外側にグレー
ティング反射器13a,13bを配置し、従来例で述べ
るように、N・K≧0.55、かつλI (IDTの電極
周期)≠λR (反射器の電極周期)で構成され、3つの
異なる縦モードが励振する弾性表面波デバイスである。
る。すなわち、圧電基板10上に、重み付けられた入力
IDT11と出力IDT12、さらにその外側にグレー
ティング反射器13a,13bを配置し、従来例で述べ
るように、N・K≧0.55、かつλI (IDTの電極
周期)≠λR (反射器の電極周期)で構成され、3つの
異なる縦モードが励振する弾性表面波デバイスである。
【0008】前記IDT11,12の各電極の表面波の
伝搬方向に対する重み付けの中心位置Bと、通過帯域内
(fo±100kHz)の群遅延偏差の関係をシミュレ
ーションによって求めたグラフを図4に示す。図の横軸
は、重み付けの中心位置Bを示しており、ゼロ(0)は
電極構造の中心Aと一致し、プラス(+)は各対向する
IDT側(内側)に、マイナス(−)は反射器側(外
側)にあり、50%では電極構造の端面にあることを表
す。なお、シミュレーションは中心周波数250MHz
で行っている。
伝搬方向に対する重み付けの中心位置Bと、通過帯域内
(fo±100kHz)の群遅延偏差の関係をシミュレ
ーションによって求めたグラフを図4に示す。図の横軸
は、重み付けの中心位置Bを示しており、ゼロ(0)は
電極構造の中心Aと一致し、プラス(+)は各対向する
IDT側(内側)に、マイナス(−)は反射器側(外
側)にあり、50%では電極構造の端面にあることを表
す。なお、シミュレーションは中心周波数250MHz
で行っている。
【0009】例えば、重み付けの中心位置Bが−12.
5%(電極構造の中心Aから12.5%反射器側にあ
る)のとき群遅延特性のシミュレーションが図2であ
る。通過帯域内(fo±100kHz)では、歪みが少
なくバランスの良い群遅延特性が得られている。
5%(電極構造の中心Aから12.5%反射器側にあ
る)のとき群遅延特性のシミュレーションが図2であ
る。通過帯域内(fo±100kHz)では、歪みが少
なくバランスの良い群遅延特性が得られている。
【0010】また、重み付けの中心Bが+12.5%
(電極構造の中心Aから12.5%対向するIDT側に
ある)のときの群遅延特性のシミュレーションが図3で
あるが、通過帯域内の高域側の歪みが大きくなってお
り、本発明のような効果は得られない。
(電極構造の中心Aから12.5%対向するIDT側に
ある)のときの群遅延特性のシミュレーションが図3で
あるが、通過帯域内の高域側の歪みが大きくなってお
り、本発明のような効果は得られない。
【0011】よって、通過帯域内の群遅延偏差が小さく
なるのは、図4よりIDTの重み付けの中心位置Bが−
33〜−12.5%の範囲である。
なるのは、図4よりIDTの重み付けの中心位置Bが−
33〜−12.5%の範囲である。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、表面波
の伝搬方向に対する重み付けの中心が、入出力IDTの
電極構造の中心から12.5〜33%反射器側にある構
成とすることにより、通過帯域内において歪みが少なく
バランスの良い群遅延特性が得られる。
の伝搬方向に対する重み付けの中心が、入出力IDTの
電極構造の中心から12.5〜33%反射器側にある構
成とすることにより、通過帯域内において歪みが少なく
バランスの良い群遅延特性が得られる。
【図1】本発明の弾性表面波デバイスの一実施例の構成
図
図
【図2】本発明の弾性表面波デバイスの群遅延特性の一
例を示す図
例を示す図
【図3】本発明の群遅延特性の他の例を示す図
【図4】重み付けの中心位置と群遅延特性の関係を示す
図
図
【図5】従来の弾性表面波デバイスの一例を示す構成図
【図6】従来の弾性表面波デバイスの群遅延特性例を示
す図
す図
10 圧電基板 11 入力IDT 12 出力IDT 13a,13b 反射器 A 電極構造の中心 B 重み付けの中心
Claims (1)
- 【請求項1】 圧電基板上に、電気信号を弾性表面波に
変換する入力IDTおよび弾性表面波を電気信号に変換
する出力IDTと、これら入力IDTと出力IDTの外
側にそれぞれ設けられた反射器とから構成された、縦モ
ードを利用した弾性表面波デバイスにおいて、 前記入力IDTおよび出力IDTがそれぞれ重み付けら
れた電極構造を有し、弾性表面波の伝搬方向に対する重
み付けの中心が、前記各入力IDTおよび出力IDTの
電極構造の中心から、前記反射器側へ片寄って位置して
おり、この位置の片寄りが、それぞれ、各電極の端面間
の長さの12.5〜33%の範囲内にあることを特徴と
する弾性表面波デバイス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12516595A JPH08321740A (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | 弾性表面波デバイス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12516595A JPH08321740A (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | 弾性表面波デバイス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08321740A true JPH08321740A (ja) | 1996-12-03 |
Family
ID=14903498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12516595A Pending JPH08321740A (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | 弾性表面波デバイス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08321740A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011041082A (ja) * | 2009-08-13 | 2011-02-24 | Murata Mfg Co Ltd | 一ポート型弾性波共振子及び弾性波フィルタ装置 |
US8084915B2 (en) * | 2006-11-08 | 2011-12-27 | Panasonic Corporation | Surface acoustic wave resonator having comb electrodes with different overlapping lengths |
JP2015056792A (ja) * | 2013-09-12 | 2015-03-23 | 日本電波工業株式会社 | 弾性波フィルタ |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06334469A (ja) * | 1993-05-19 | 1994-12-02 | Nec Corp | 弾性表面波フィルタ |
-
1995
- 1995-05-24 JP JP12516595A patent/JPH08321740A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06334469A (ja) * | 1993-05-19 | 1994-12-02 | Nec Corp | 弾性表面波フィルタ |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8084915B2 (en) * | 2006-11-08 | 2011-12-27 | Panasonic Corporation | Surface acoustic wave resonator having comb electrodes with different overlapping lengths |
JP2011041082A (ja) * | 2009-08-13 | 2011-02-24 | Murata Mfg Co Ltd | 一ポート型弾性波共振子及び弾性波フィルタ装置 |
JP2015056792A (ja) * | 2013-09-12 | 2015-03-23 | 日本電波工業株式会社 | 弾性波フィルタ |
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