JPH08316999A - 多重放送受信装置 - Google Patents

多重放送受信装置

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JPH08316999A
JPH08316999A JP11851395A JP11851395A JPH08316999A JP H08316999 A JPH08316999 A JP H08316999A JP 11851395 A JP11851395 A JP 11851395A JP 11851395 A JP11851395 A JP 11851395A JP H08316999 A JPH08316999 A JP H08316999A
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JP
Japan
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circuit
frame data
data
signal
clock
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Application number
JP11851395A
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English (en)
Inventor
Noriyasu Murata
憲保 村田
Masami Yuyama
将美 湯山
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】受信環境の変化に適応し、常に良好な状態で安
定した受信を行なう。 【構成】パケットデータを複数有したフレームデータを
多重した音声信号の放送を受信するFMフロントエンド
部12と、受信されFM検波された信号中から多重したフ
レームデータの周波数帯域成分を抽出する帯域幅が可変
可能なBPF32と、抽出した信号からクロックを再生す
る時定数が可変可能なPLL回路33と、このクロックに
基づいて上記フレームデータの周波数帯域成分信号をサ
ンプリングし、デジタル値のフレームデータを復調する
データ復調回路15と、復調したフレームデータ中の各パ
ケットデータの誤り訂正を行なう誤り訂正回路17と、誤
り訂正の結果からエラーレートを算出するエラーレート
計測回路22と、エラーレートから受信状態を判定し、判
定結果に基づいてBPF32の帯域幅及びPLL回路33の
時定数を可変設定する受信状態判定回路31とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特にFM文字多重放送
を受信するのに好適な多重放送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、FM電波に文字などの表示情報を
多重させて送信し、その表示情報を受信側に表示させる
サービスが考えられている。このサービスは、いわゆる
移動体FM文字多重放送と呼ばれ、見えるラジオ(VI
SUAL INFORMASION RADIO)とし
て実用化されている。
【0003】このFM文字多重放送は、FM放送局から
通常の放送音声情報に文字や数字などの表示情報を多重
させた放送電波を送信すると、このFM放送電波を受信
側端末である液晶などのディスプレイ付きラジオで受信
し、FM音声情報とこれに多重される表示情報とを分離
し、このうちの表示情報を文字コードに変換してディス
プレイ上に表示させるようにしたものである。
【0004】これにより、FM放送を耳で聞きながら、
例えば放送している音楽の曲名やアーチストの名前、解
説、リクエスト得票などの放送に関連した情報、さらに
は、放送とは直接関連していないニュースや天気予報、
交通情報などを文字情報として見ることができるように
している。
【0005】図5はこのFM文字多重放送に対応したF
Mラジオ受信機の特に多重された表示情報側の処理回路
を中心とした構成を例示するものである。同図で11は
アンテナであり、このアンテナ11はFMフロントエン
ド部12に接続される。
【0006】このFMフロントエンド部12は、高周波
増幅回路、混合回路及び局部発振回路からなるもので、
アンテナ11から入力され、高周波増幅回路で増幅され
たFM放送信号を混合回路にて局部発振回路で作成され
る局部発振信号を用いて周波数変換し、中間周波信号を
得てFM中間周波検波回路(図では「FMIF検波」と
示す)13へ出力する。
【0007】FM中間周波検波回路13は、FMフロン
トエンド部12からの中間周波信号をFM検波してデジ
タルデータを多重したFM検波信号を取出し、図示しな
い音声系の処理回路に出力すると共にバンドパスフィル
タ(BPF)14へ送出する。
【0008】このバンドパスフィルタ14は、FM検波
信号中からデジタルデータが多重されている副搬送波周
波数の76KHz帯域のみを抽出するもので、その出力
はデータ復調回路15及びPLL回路16に送られる。
【0009】このPLL回路16は、バンドパスフィル
タ14の出力信号中からクロックを抽出再生するべく設
けられるもので、内部の発振回路で発生したクロックに
よりバンドパスフィルタ14の出力信号と位相比較して
ビット同期をとることでデジタルPLLをかけ、上記デ
ジタルデータに同期したクロックを再生して上記データ
復調回路15に供給する。
【0010】データ復調回路15は、バンドパスフィル
タ14の出力に対してLMSK(Level cont
rolled Minimum Shift Keyi
ng)方式に基づいた、ステレオ音声信号の変調度に応
じた遅延検波を行なうことでデジタルデータを復調し、
さらにデジタルデータにかけられているスクランブルを
解除して復号化した後に誤り訂正回路17へ送出する。
【0011】誤り訂正回路17では、送られてきたデジ
タルデータに対して誤り訂正及びデータ中のCRC(C
yclic Redundancy Code:循環冗
長符号)のチェックを行なった後に、この受信機全体の
動作制御を行なう制御回路18に送出する。
【0012】制御回路18は、例えば1チップマイクロ
コンピュータにより構成されるもので、上記FMフロン
トエンド部12にチューニング電圧を印加するチューニ
ングコントローラ19に対して選局を行なうべき周波数
情報、具体的には後述する可変分周器の分周比情報を送
出する。
【0013】チューニングコントローラ19は、例えば
プリスケーラ、可変分周器、位相比較器及びローパスフ
ィルタとこれらの制御部とを有するもので、上記FMフ
ロントエンド部12内の局部発振回路とチューニングコ
ントローラ19内のローパスフィルタ、位相比較器、可
変分周器及びプリスケーラとでPLL回路を構成する。
FMフロントエンド部12内の局部発振回路からの局部
発振信号はチューニングコントローラ19内のプリスケ
ーラで分周され、さらに可変分周器で分周した値が基準
周波数信号と一致するように受信局の周波数から予め算
出されている分だけ制御回路18からの分周比情報に基
づいて分周されて位相比較器に送られる。位相比較器
は、可変分周器の分周出力と基準周波数信号との位相差
に比例した出力をローパスフィルタに送り、ここで高周
波成分を除去したチューニング電圧を作成して上記FM
フロントエンド部12に送り、その電圧値により上記局
部発振信号の周波数を直接制御する。そして、選局が完
了した時点で上記制御部から制御回路18に対して選局
終了信号が送出される。
【0014】また制御回路18は、上記誤り訂正回路1
7で得られた誤り訂正が施されたデジタルデータの内容
に対応して必要な表示データを作成し、作成した表示デ
ータを表示コントローラ20へ送出する。
【0015】この表示コントローラ20は、例えば文字
コードに対応したキャラクタパターンを発生するキャラ
クタジェネレータを有し、制御回路18から送られてく
る表示データに従って例えば液晶表示パネル(LCDパ
ネル)で構成される表示部21の信号電極及び走査電極
を駆動し、表示データに基づいた文字を表示出力させる
ものである。
【0016】なお、上記誤り訂正回路17では上述した
如く送られてきたデジタルデータに対して誤り訂正及び
データ中のCRCのチェックを行なうものであるが、1
データブロック毎のCRCのチェックの結果をエラーレ
ート計測回路22へ送出する。
【0017】このエラーレート計測回路22は、このF
Mラジオ受信機の受信感度等を検査すべく設けられたも
のであり、1データブロック毎のCRCのチェックの結
果を1フレーム分まとめることで、1フレーム内にCR
Cのエラーが出たデータブロックがいくつあったかをエ
ラーレート情報として表示コントローラ20へ送出す
る。
【0018】表示コントローラ20では、特殊なモード
設定操作に基づいてエラーレート計測回路22からのエ
ラーレート情報から表示データを作成し、表示部21で
モニタ表示させるもので、検査者等が例えばこのFMラ
ジオ受信機の出荷検査時に上記特殊なモード設定操作を
行なってこのモニタ表示内容を見ることで、受信感度等
の判断を行なう。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記図5に
示した構成では、検査者が受信感度等を検査するためだ
けにエラーレート計測回路22が設けられるもので、出
荷後、製品として販売された後にはエラーレート計測回
路22は何ら使用されない。
【0020】ところで、上記図5の回路構成において
は、FM検波信号から多重されている文字情報を含んだ
デジタルデータの抽出を行なうバンドパスフィルタ1
4、このバンドパスフィルタ14の出力にデジタルPL
Lをかけてデジタルデータに同期したクロックを抽出作
成するPLL回路16共にその動作特性、すなわちバン
ドパスフィルタ14の通過帯域幅及びPLL回路16の
ロックに要する時定数は固定化されており、それらの特
性によって受信感度、耐ノイズ特性等の受信特性が固定
化されることになる。
【0021】したがって、受信環境が大きく変化した場
合にはこれに適応することができず、例えば強電界下で
フェージング等の突発的な環境変化に追従できない、あ
るいは弱電界下でノイズの影響を受けやすい、等の事態
を生じてしまうという不具合があった。
【0022】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、他の回路と同様に
設けられながらも通常の受信動作時には使用されていな
い、多重されたデジタルデータのエラーレートを計測す
るための回路を有効に利用して、受信環境の変化に適応
し、常に良好な状態での安定した受信が可能な多重放送
受信装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、 (1) 文字データを含むパケットデータを複数有する
フレームデータを多重した音声信号の放送を受信する受
信手段と、この受信手段の受信信号中から音声信号に多
重したフレームデータの周波数帯域成分を抽出する、該
帯域幅が可変可能な抽出手段と、この抽出手段で抽出さ
れたフレームデータの周波数帯域成分の信号中からクロ
ックを抽出して再生するクロック再生手段と、このクロ
ック再生手段で得られたクロックに基づいて上記フレー
ムデータの周波数帯域成分の信号中をサンプリングし、
デジタル値のフレームデータを復調する復調手段と、こ
の復調手段で復調したデジタル値のフレームデータを構
成する各パケットデータの誤り訂正を行なう誤り訂正手
段と、この誤り訂正手段による誤り訂正の結果からエラ
ーレートを算出する算出手段と、この算出手段で得たエ
ラーレートから上記受信手段での受信状態を判定し、そ
の判定結果に基づいて上記抽出手段が抽出するフレーム
データの周波数帯域成分の抽出特性を可変設定する設定
手段とを備えるようにしたものである。 (2) 文字データを含むパケットデータを複数有する
フレームデータを多重した音声信号の放送を受信する受
信手段と、この受信手段の受信信号中から音声信号に多
重したフレームデータの周波数帯域成分を抽出する抽出
手段と、この抽出手段で抽出されたフレームデータの周
波数帯域成分の信号中からクロックを抽出して再生す
る、時定数が可変可能なPLL回路を含んだクロック再
生手段と、このクロック再生手段で得られたクロックに
基づいて上記フレームデータの周波数帯域成分の信号中
をサンプリングし、デジタル値のフレームデータを復調
する復調手段と、この復調手段で復調したデジタル値の
フレームデータを構成する各パケットデータの誤り訂正
を行なう誤り訂正手段と、この誤り訂正手段による誤り
訂正の結果からエラーレートを算出する算出手段と、こ
の算出手段で得たエラーレートから上記受信手段での受
信状態を判定し、その判定結果に基づいて上記クロック
再生手段に含まれるPLL回路の時定数を可変設定する
設定手段とを備えるようにしたものである。 (3) 上記(1)項または(2)項において、上記設
定手段は算出手段で得た誤り率により段階的な可変設定
を行なうようにしたものである。 (4) 上記(1)項または(2)項において、上記設
定手段は算出手段で得た誤り率により連続的な可変設定
を行なうようにしたものである。
【0024】
【作用】上記(1)項及び(2)項に示したいずれの構
成とすることによっても、多重されたデジタルデータの
エラーレートを計測するための回路を有効に利用して、
受信環境の変化に適応し、常に良好な状態での安定した
受信が可能となる。
【0025】上記(3)項に示した構成とすることによ
り、上記(1)及び(2)項の作用に加えて、簡単な構
成で特性が可変するバンドパスフィルタまたはPLL回
路を実現することができる。上記(4)項に示した構成
とすることにより、上記(1)及び(2)項の作用に加
えて、より受信環境の変化にきめ細かく対応することが
できる。
【0026】
【実施例】以下本発明の一実施例として、DARC(D
Ata Radio Channel)方式を採用した
FM文字多重放送を受信可能なFMラジオ受信装置に適
用したものについて図面を参照して説明する。
【0027】図1は該受信装置の概略構成を示すもの
で、基本的には上記図3に示したものと同様であるの
で、同一部分には同一符号を付してその説明は省略す
る。しかるに、上記エラーレート計測回路22が出力す
るエラーレート情報、すなわち1データブロック毎のC
RCのチェックの結果を1フレーム分まとめることで、
1フレーム内にCRCのエラーが出たデータブロックが
いくつあったかを示す情報は、上記表示コントローラ2
0の他に、受信状態判定回路31へも送出される。
【0028】この受信状態判定回路31は、エラーレー
ト計測回路22からのエラーレート情報の内容に応じて
受信状態が例えば強電界、中電界、弱電界の3段階のい
ずれにあるか判定し、その判定結果に対応した設定信号
をバンドパスフィルタ(BPF)32及びPLL回路3
3へ送出する。
【0029】このバンドパスフィルタ32は、FM中間
周波検波回路13から送られてくるFM検波信号中から
デジタルデータが多重されている副搬送波周波数の76
KHz帯域のみを抽出してデータ復調回路15及びPL
L回路33に出力するもので、抽出時の帯域幅が上記受
信状態判定回路31からの設定信号に対応して3段階に
可変となっている。
【0030】図2(a)はこのバンドパスフィルタ32
の具体的な回路構成の一例を示すものである。ここで
は、バンドパスフィルタ32はコイルL11、コンデン
サC11、抵抗R11〜R13及びこれら抵抗R11〜
R13の接続状態を変えることでその抵抗値を可変する
スイッチSW11,S12で構成されるものとし、上記
受信状態判定回路31からの設定信号によりスイッチS
W11,S12を切換えることで、その帯域幅が図2
(b)に示すように変化するようになるものとする。
【0031】また、上記PLL回路33は、バンドパス
フィルタ32の出力信号中からクロックを抽出再生する
べく設けられ、内部の発振回路で発生したクロックによ
りバンドパスフィルタ32の出力信号と位相比較してビ
ット同期をとることでデジタルPLLをかけ、上記デジ
タルデータに同期したクロックを再生して上記データ復
調回路15に供給するもので、その時定数が上記受信状
態判定回路31からの設定信号に対応して3段階に可変
となっている。
【0032】図3(a)はこのPLL回路33の具体的
な回路構成の一例を示すものである。ここでは、PLL
回路33は位相比較器33a、VCO33b、コンデン
サC21、抵抗R21〜R24、及びこれら抵抗R22
〜R24の接続状態を変えることでその抵抗値を可変す
るスイッチSW21,S22で構成されるものとし、上
記受信状態判定回路31からの設定信号によりスイッチ
SW21,S22を切換えることで、そのロックに要す
る時定数が図3(b)に示すように変化するようになる
ものとする。
【0033】なお、一般的にFM多重デコーダはデジタ
ルICに取込まれるため、バンドパスフィルタはSCF
(スイチッチトキャパシタフィルタ)、PLL回路はデ
ジタルPLLとなり、制御用レジスタに値を書込むこと
により可変できる構成になっているが、その構成が複雑
であるため、概念的な理解が容易となるようにあえて上
記図2及び図3で示したような構成を有するものとす
る。
【0034】次いで上記実施例の動作について説明す
る。図4は図示しないFM放送局から送信されるFM多
重放送のフレーム構成を示している。この場合、各フレ
ームは272個のブロック(パケット)から構成され、
各ブロックの先頭にはブロック識別符号として、ブロッ
ク同期およびフレーム同期を確立する16ビットのBI
Cが付加されている。
【0035】また272個のブロックは、このうちの1
90個のブロックをデータを伝送するデータパケットと
し、残りの82個のブロックを列(縦)方向の誤り訂正
のためのパリティを伝送するためのパリティパケットと
している。この82個のブロックのパリティパケット
は、実際には全てのデータパケットの縦方向のパリティ
を表し、バーストエラーに対処するように図2のように
分散配置される。
【0036】190個の各データパケットは、ここでは
示さないが32ビットのプリフィックスと144ビット
のデータブロックからなる合計176ビットで構成され
るものであり、この後に、14ビットのCRC及び82
ビットの行(横)方向の誤り訂正のためのパリティが付
加される。
【0037】上記誤り訂正回路17は、この図4に示す
ような構成のフレームデータをデータ復調回路15から
入力して、まず各ブロック単位での横方向の誤り訂正を
行なうもので、このとき、190個の各データパケット
で14ビットのCRCを正しく検出した場合にそのデー
タパケットがエラーを生じていないもの、逆に14ビッ
トのCRCを正しく検出できなかった場合にそのデータ
パケットがエラーを生じているものと判断して判断結果
をエラーレート計測回路22に送出し、その後に当該フ
レームデータの縦方向の誤り訂正を行なう。
【0038】エラーレート計測回路22は、誤り訂正回
路17からの判断結果により1フレームデータにおける
正しくCRCを検出できなかった率「n/190」(n
は整数、0≦n≦190)をエラーレートとして上記表
示コントローラ20及び受信状態判定回路31へ送出す
る。
【0039】受信状態判定回路31は、このエラーレー
ト計測回路22からのエラーレート「n/190」を2
つのしきい値TH1,TH2(0<TH1<TH2<
1)とそれぞれ比較して、「0≦(n/190)<TH
1」「TH1≦(n/190)<TH2」及び「TH2
≦(n/190)≦1」のいずれが成立するかによっ
て、現在の受信環境が強電界下、中電界下及び弱電界下
のいずれにあるかを判定する。
【0040】「0≦(n/190)<TH1」が成立
し、現在の受信環境が強電界下にあると判定した場合に
受信状態判定回路31は、その判定結果に対応した設定
信号をバンドパスフィルタ32及びPLL回路33に送
出する。
【0041】この設定信号によりバンドパスフィルタ3
2は、FM検波信号中からデジタルデータが多重されて
いる副搬送波周波数の76KHzを中心として広い帯域
幅内の信号を通過させてデジタルデータを抽出する。
【0042】同時にこのときPLL回路33は、受信状
態判定回路31からの設定信号により時定数が小さく設
定されるため、バンドパスフィルタ32から入力される
信号の周波数が急激に変化しても短い時間でロックして
信号中のクロックを作成することができる。
【0043】したがって、これらバンドパスフィルタ3
2及びPLL回路33の可変設定により、この強電界下
でたとえフェージング等の突発的な受信環境の変化が発
生したとしても充分これに追従して、良好な状態のまま
安定した受信動作を実行することができるものである。
【0044】また、上記「TH1≦(n/190)<T
H2」が成立し、現在の受信環境が中電界下にあると判
定した場合に受信状態判定回路31は、その判定結果に
対応した設定信号をバンドパスフィルタ32及びPLL
回路33に送出する。
【0045】この設定信号によりバンドパスフィルタ3
2は、FM検波信号中からデジタルデータが多重されて
いる副搬送波周波数の76KHzを中心として中程度の
帯域幅内の信号を通過させてデジタルデータを抽出す
る。
【0046】同時にこのときPLL回路33は、受信状
態判定回路31からの設定信号により時定数が中程度に
設定されるため、バンドパスフィルタ32から入力され
る信号の周波数がある程度変化しても短い時間でロック
して信号中のクロックを作成することができる。
【0047】したがって、これらバンドパスフィルタ3
2及びPLL回路33の可変設定により、この中電界下
で多少の受信環境の変化が発生したとしても充分これに
追従して、良好な状態のまま安定した受信動作を実行す
ることができるものである。
【0048】さらに、上記「TH2≦(n/190)≦
1」が成立し、現在の受信環境が弱電界下にあると判定
した場合に受信状態判定回路31は、その判定結果に対
応した設定信号をバンドパスフィルタ32及びPLL回
路33に送出する。
【0049】この設定信号によりバンドパスフィルタ3
2は、FM検波信号中からデジタルデータが多重されて
いる副搬送波周波数の76KHzを中心として狭い帯域
幅内の信号のみを通過させてデジタルデータを抽出す
る。
【0050】同時にこのときPLL回路33は、受信状
態判定回路31からの設定信号により時定数が大きく設
定されるため、長い時間で確実にロックして信号中のク
ロックを作成することができる。
【0051】したがって、これらバンドパスフィルタ3
2及びPLL回路33の可変設定により、バンドパスフ
ィルタ32から入力される信号中に弱電界下であるがた
めに高周波成分であるノイズ等が重畳されていたとして
も、その影響を受けずに比較的良好な状態のまま非常に
安定した受信動作を実行することができるものである。
【0052】なお、上記実施例ではバンドパスフィルタ
32とPLL回路33をより簡単な構成とするために、
受信状態判定回路31がエラーレート計測回路22で得
たエラーレートにより現在の受信状態を段階的に判定
し、その判定結果により上記バンドパスフィルタ32の
通過帯域幅及びPLL回路33の時定数を可変設定する
ものとして説明したが、これに限ることなく、バンドパ
スフィルタ32の通過帯域幅及びPLL回路33の時定
数をリニアに連続的に変化させるものとしてもよい。
【0053】この場合、そのときの受信環境の変化にき
め細かく対応し、常に最適な状態で安定した受信動作を
行なうことが可能となる。また、上記実施例では本発明
をFM文字多重放送の受信を行なうFM受信機に適用し
た場合について例示したが、これに限られるものでな
く、音声信号に多重された文字情報あるいは他のデジタ
ルデータの放送あるいは通信を受信する各種受信機にお
いても本発明は適用できる。その他、各種放送や通信に
幅広く適用可能であり、その場合の周波数帯や伝送方式
などは種々選択できるものである。
【0054】
【発明の効果】以上に述べた如く本発明によれば、他の
回路と同様に設けられながらも通常の受信動作時には使
用されていない、多重されたデジタルデータのエラーレ
ートを計測するための回路を有効に利用して、受信環境
の変化に適応し、常に良好な状態での安定した受信が可
能な多重放送受信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る回路構成を示すブロッ
ク図。
【図2】図1のバンドパスフィルタの具体回路構成及び
その特性可変状態を例示する図。
【図3】図1のPLL回路の具体回路構成及びその特性
可変状態を例示する図。
【図4】同実施例に係るフレームデータの構成を示す
図。
【図5】FM文字多重放送に対応したFMラジオ受信機
の特に多重信号側の処理回路構成を例示するブロック
図。
【符号の説明】
11…アンテナ 12…FMフロントエンド部 13…FM中間周波検波回路(FMIF検波) 14,32…バンドパスフィルタ(BPF) 15…データ復調回路 16,33…PLL回路 17…誤り訂正回路 18…制御回路 19…チューニングコントローラ 20…表示コントローラ 21…表示部 22…エラーレート計測回路 31…受信状態判定回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字データを含むパケットデータを複数
    有するフレームデータを多重した音声信号の放送を受信
    する受信手段と、 この受信手段の受信信号中から音声信号に多重したフレ
    ームデータの周波数帯域成分を抽出する、該帯域幅が可
    変可能な抽出手段と、 この抽出手段で抽出されたフレームデータの周波数帯域
    成分の信号中からクロックを抽出して再生するクロック
    再生手段と、 このクロック再生手段で得られたクロックに基づいて上
    記フレームデータの周波数帯域成分の信号中をサンプリ
    ングし、デジタル値のフレームデータを復調する復調手
    段と、 この復調手段で復調したデジタル値のフレームデータを
    構成する各パケットデータの誤り訂正を行なう誤り訂正
    手段と、 この誤り訂正手段による誤り訂正の結果から誤り率を算
    出する算出手段と、 この算出手段で得た誤り率から上記受信手段での受信状
    態を判定し、その判定結果に基づいて上記抽出手段が抽
    出するフレームデータの周波数帯域幅を可変設定する設
    定手段とを具備したことを特徴とする多重放送受信装
    置。
  2. 【請求項2】 文字データを含むパケットデータを複数
    有するフレームデータを多重した音声信号の放送を受信
    する受信手段と、 この受信手段の受信信号中から音声信号に多重したフレ
    ームデータの周波数帯域成分を抽出する抽出手段と、 この抽出手段で抽出されたフレームデータの周波数帯域
    成分の信号中からクロックを抽出して再生する、時定数
    可変可能なPLL回路を含んだクロック再生手段と、 このクロック再生手段で得られたクロックに基づいて上
    記フレームデータの周波数帯域成分の信号中をサンプリ
    ングし、デジタル値のフレームデータを復調する復調手
    段と、 この復調手段で復調したデジタル値のフレームデータを
    構成する各パケットデータの誤り訂正を行なう誤り訂正
    手段と、 この誤り訂正手段による誤り訂正の結果から誤り率を算
    出する算出手段と、 この算出手段で得た誤り率から上記受信手段での受信状
    態を判定し、その判定結果に基づいて上記クロック再生
    手段に含まれるPLL回路の時定数を可変設定する設定
    手段とを具備したことを特徴とする多重放送受信装置。
  3. 【請求項3】 上記設定手段は算出手段で得た誤り率に
    より段階的な可変設定を行なうことを特徴とする請求項
    1または2記載の多重放送受信装置。
  4. 【請求項4】 上記設定手段は算出手段で得た誤り率に
    より連続的な可変設定を行なうことを特徴とする請求項
    1または2記載の多重放送受信装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6710814B1 (en) 1998-11-04 2004-03-23 Sharp Kabushiki Kaisha Digital broadcast receiving system for detecting short-breaks and holding information based on same
KR20060093916A (ko) * 2005-02-23 2006-08-28 주식회사 팬택앤큐리텔 수신전계 측정이 가능한 방송 수신 시스템과 이를 탑재한이동통신 단말기 및 신호 수신만 가능한 단방향 통신모듈에서의 수신전계 측정 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6710814B1 (en) 1998-11-04 2004-03-23 Sharp Kabushiki Kaisha Digital broadcast receiving system for detecting short-breaks and holding information based on same
KR20060093916A (ko) * 2005-02-23 2006-08-28 주식회사 팬택앤큐리텔 수신전계 측정이 가능한 방송 수신 시스템과 이를 탑재한이동통신 단말기 및 신호 수신만 가능한 단방향 통신모듈에서의 수신전계 측정 방법

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