JPH08314126A - 感光性樹脂版の製版方法 - Google Patents

感光性樹脂版の製版方法

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JPH08314126A
JPH08314126A JP7119585A JP11958595A JPH08314126A JP H08314126 A JPH08314126 A JP H08314126A JP 7119585 A JP7119585 A JP 7119585A JP 11958595 A JP11958595 A JP 11958595A JP H08314126 A JPH08314126 A JP H08314126A
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Masami Mochizuki
政美 望月
Tsutomu Kojima
務 小島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液状感光性樹脂版の製版において、露光時の
樹脂硬化収縮による版厚精度不良を改善する。 【構成】 透明基板1、ネガフィルム、カバーフィル
ム、第一層の液状感光性樹脂、透明フィルム等、透明基
板2を積層し、光照射する第一段階と、透明基板2を取
り除いて第一層の上に第二層の液状感光性樹脂、ベース
フィルム、透明基板2を積層し、光照射する第二段階か
らなる感光性樹脂版の製版方法。または従来の感光性樹
脂版の製版方法において、後露光および乾燥処理後にベ
ースフィルムを剥ぎ取る製版方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダンボール印刷、フィル
ム印刷、プレプリント印刷のような凸版印刷用の感光性
樹脂版を製造するための改良方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液状感光性樹脂を用いて印刷版
を製造するには、先ず図1のように、透明基板1の上に
ネガフィルム3及びカバーフィルム4を重ねて置き、そ
の上に感光性樹脂5を積層し、これにベースフィルム6
とマスキングフィルム7を重ねる。その後、感光性樹脂
版の厚みを決めるためにセットされたスペーサー8、9
の上に透明基板2を乗せ、真空にてベースフィルム6と
マスキングフィルム7を透明基板2に密着させ、透明基
板2を透して活性光線を照射してレリーフ部分の基部を
形成させるためのマスキング露光を行い、次にレリーフ
部分の画像を形成させるためにレリーフ露光を透明基板
1側からネガフィルム3を介して活性光線を照射した
後、図2のようにマスキングフィルム7を取り除いて、
形成されたレリーフ部A,Bとベースフィルム6とを固
定させるためのバック露光を透明基板2側から活性光線
を照射して行う。または、全面にレリーフの基部を形成
させるためにマスキングフィルム7を使用しないでバッ
ク露光を透明基板2側から行い、次にレリーフ形成のた
めのレリーフ露光を透明基板1側から行う方法もある。
【0003】次に、適当な洗剤で露光後の液状感光性樹
脂版の未硬化部分を洗い出して現像し、現像後の感光性
樹脂版に後露光及び乾燥処理を施せば、印刷版が得られ
る。従来の場合、ベースフィルムは印刷版に付いたまま
とされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の技
術で得られる印刷版には、通常版面画像面積すなわち印
刷時に被印刷物と接触する部分の面積の異なるレリーフ
部が含まれるが、このような印刷版においては、図3に
示す断面図のように版面画像面積の小さいレリーフ部B
(以下、小面積レリーフ部と略記する)が版面画像面積
の大きいレリーフ部A(以下、大面積レリーフ部と略記
する)よりも版厚が高くなる傾向がみられ、また大面積
レリーフ部においては、その中心部が周囲部よりも低
く、陥没した状態になる傾向がある。そして、各レリー
フ部間の版厚の高低や同一レリーフ部に凹凸を生じる
と、印刷したときに大面積レリーフ部で印刷インキの着
肉が不十分になりその結果、鮮明な印刷画像が得られ難
くなり、また印刷インキの着肉を十分にするために印圧
を増加すると小面積レリーフ部が変形するため、ドット
ゲインが大きくなるのを免れない。
【0005】そこで本発明はこのような従来方法におけ
る欠点を克服し、小面積レリーフ部の版厚の高さが大面
積レリーフ部の高さと同じで、かつ大面積レリーフ部に
おける中心部と周囲部との版厚の高低差を無くし、鮮明
でしかもドットゲインの小さい印刷画像を与える印刷用
凸版を製版する方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の製版方
法は、感光性樹脂の成型・露光時において、透明基板
1、ネガフィルム、カバーフィルム、第一層の液状感光
性樹脂を順次積層し、その上に透明フィルム又は空気層
を介して透明基板2を配置し、透明基板2側から活性光
線を照射した後に、透明基板1側からまたは両方側から
同時に活性光線を照射する第一段階と、その後、透明基
板2を取り除いて第一層の液状感光性樹脂の上に第二層
の液状感光性樹脂、ベースフィルムを順次積層し、その
上に透明基板2を直接配置し、透明基板2側より活性光
線を照射する第二段階からなる感光性樹脂版の製版方法
であり、または、感光性樹脂の成型・露光時において、
透明基板1、ネガフィルム、カバーフィルム、液状感光
性樹脂、ベースフィルムを順次積層し、その上に透明基
板2を配置し、透明基板2側より活性光線を照射した後
に透明基板1側から活性光線を照射するか、または両方
から同時に活性光線を照射し、その後、透明基板2を取
り除いてベースフィルムと液状感光性樹脂を取り出し、
その後、洗剤で露光後の液状感光性樹脂の未硬化部分を
洗い出して現像し、後露光および乾燥処理を行う感光性
樹脂版の製造方法において、早くとも後露光後にベース
フィルムを剥ぎ取る感光性樹脂版の製版方法である。
【0007】以下本発明をさらに詳細に説明する。本発
明方法においては、原料として液状感光性樹脂を用いる
が、例えば特公昭52−7761で示されるような液状
感光性樹脂を使用する。先ず、図4のように透明基板1
の上にネガフィルム3及びカバーフィルム4を重ねて置
き、その上に第一層として液状感光性樹脂を2mm〜7
mmの厚みで積層して液状感光性樹脂層12を形成させ
る。その際、更に透明フィルム14を液状感光性樹脂層
12の上に積層することも出来る。その後、マスキング
フィルム7を密着配置した透明基板2を液状感光性樹脂
層5と1mm〜80mm、好ましくは5mm〜30mm
の空気層を保つようにセットしたスペーサー8、9の上
に乗せる。また、第一層の液状感光性樹脂層12の上に
透明フィルム14を積層した場合、透明基板2は液状感
光性樹脂層と空気層なく配置することが出来る。第一段
階における空気層または透明フィルムは、感光性樹脂層
と透明基板2を直接接しないために配置される。従って
透明フィルムを第一段階で用いた場合であっても、第二
段階で透明フィルムを用いる必要はなく、第二段階では
除去されることが望ましい。
【0008】この透明基板2側からマスキングフィルム
7を介して活性光線例えば紫外線を照射してレリーフ部
分の基部A,Bを形成させるためのマスキング露光を行
う。マスキングフィルム7は第一層の液状感光性樹脂を
積層する前に、ネガフィルム3の画像部に合わせて位置
を決め、透明基板2に粘着テープや真空密着などにより
取り付けておくことが望ましい。なお、第一段目では、
必ずしもマスキングフィルムを用いなくともよい。透明
基板として例えばガラス板を使用する。10,11は液
状感光性樹脂が外周に流出するのを防ぐためのスポンジ
ダムである。次にレリーフ部分の画像C,Dを形成させ
るためのレリーフ露光を透明基板1側からネガフィルム
3を介して活性光線を照射して行う。
【0009】前記のマスキング露光とレリーフ露光は製
版時間短縮のためにその一部または全部を同時に行うこ
とも出来る。また、マスキング露光を必要としない場合
は透明基板2にはマスキングフィルム7を配置せず、透
明基板1側からのレリーフ露光のみを行う。次に第二段
階として、透明基板2とマスキングフィルム7を取り除
き、透明フィルム14を積層してある場合は透明フィル
ムも取り除く。その後、図5のように第一層の上に第二
層として液状感光性樹脂層13を0.5mm〜3mmの
厚みで積層して、さらにその上にベースフィルム6例え
ばポリエステルフィルムを積層し、透明基板2を直接積
層する。その後、真空を利用してベースフィルム6と透
明基板2を密着させることが望ましい。
【0010】次に図6のように透明基板2側よりバック
露光を行い、第二層(液状感光性樹脂層13)の厚み以
上硬化させることにより、マスキング露光(マスキング
フィルム7を使用しない場合はレリーフ露光)により硬
化した部分と第二層が接続して、感光性樹脂版を得るこ
とが出来る。その後、適当な洗剤で未硬化の液状感光性
樹脂部分を洗い出して現像し、後露光及び乾燥処理を施
せば、版厚精度の改善された感光性樹脂版を得ることが
出来る。
【0011】また、透明基板1の上にネガフィルム3及
びカバーフィルム4を重ねて置き、その上に液状感光性
樹脂を2mm〜8mmの厚みで積層し、更にその上にベ
ースフィルム6を積層し、マスキングフィルム7と透明
基板2をこの順序で配置する。その後、透明基板2側か
らマスキングフィルム7を介して活性光線例えば紫外線
を照射してレリーフ部分の基部A,Bを形成させるため
のマスキング露光を行う。次にレリーフ部分の画像C,
Dを形成させるためのレリーフ露光を透明基板1側から
ネガフィルム3を介して活性光線を照射して行う。前記
のマスキング露光とレリーフ露光は製版時間短縮のため
にその一部または全部を同時に行うことも出来る。次に
透明基板2とマスキングフィルム7を取り除き、再度透
明基板2を配置して、透明基板2側よりバック露光を行
い、感光性樹脂版を得ることが出来る。なお、マスキン
グ露光を必要としない場合にはマスキングフィルム7を
配置せず、透明基板2側からのバック露光と透明基板1
側からのレリーフ露光にて感光性樹脂版を得ることが出
来る。
【0012】このようにして得られた感光性樹脂版から
ベースフィルム6を剥がすことにより、液状感光性樹脂
が活性光線にて硬化、収縮するときに発生した内部応力
が解放され、版厚精度を改善させることが出来る。通
常、液状感光性樹脂製版に使用するベースフィルム6に
は露光により樹脂と接着するように片面に接着剤が塗布
されているが、この接着力が低すぎると現像のときにベ
ースフィルム6と感光性樹脂が剥がれてしまうため、こ
の方法で使用するベースフィルムの接着剤の接着力は1
00〜1000g/cm(180度法)、好ましくは3
00〜700g/cmが望ましい。また、樹脂版からベ
ースフィルム6を剥がすと感光性樹脂が収縮するため、
ネガフィルム3は収縮量を考慮して作成しておかなけれ
ばならない。
【0013】ベースフィルムを剥がすのは、早くとも後
露光後であることが必要である。これ以前では、樹脂版
が十分に硬化していないからである。望ましくは後露光
後乾燥処理したあとに剥がすのが良い。透明基板の材質
としては前記したガラスのほか、アクリル樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリ塩化ビニール樹脂などのプラスチ
ックや透明セラミックスが用いられる。
【0014】
【作用】第一層はマスキング露光とレリーフ露光(マス
キングフィルム7を使用しない場合はレリーフ露光の
み)によって硬化収縮し、その度合いは大面積レリーフ
部のほうが小面積レリーフ部より大きくなり、厚みに変
化が発生するが、第二層の積層により硬化収縮した部分
に液状感光性樹脂が補われるため厚みが同じになる。
【0015】図7は本発明方法により得られる感光性樹
脂版の例を示す断面図であるが、これから分かるよう
に、二段階の処理によって大面積レリーフ部の上面は陥
没したような凹部がなく平坦であり、また小面積レリー
フ部の版厚と大面積レリーフ部の版厚が同等になってい
る。もちろん、バック露光による硬化によって樹脂は収
縮するが感光性樹脂版の全面が均一に硬化するため、全
体の厚みの差は変化しない。
【0016】また、露光・現像・後露光・乾燥を終えた
従来の版からベースフィルム6を剥がすことによって
も、硬化収縮による内部応力がなくなるため、大面積レ
リーフ部の上面の凹部がなくなり平坦になり、更に大面
積レリーフ部と小面積レリーフ部との厚みの差が緩和さ
れる。
【0017】
【実施例】以下の各実施例におけるレリーフ間の版厚差
ΔT及び大面積レリーフ内版厚差Δtは次のように定め
る。 (1)レリーフ間の版厚差ΔT;全体のレリーフ部の版
厚を測定し、その最低値と最大値の差。 (2)大面積レリーフ内版厚差Δt;最も大きい版面画
像面積のレリーフ部を選び、その中心部と周辺部の版厚
の差。
【0018】また、大面積レリーフ部は縦530mm、
横220mmの四角形ベタ、小面積レリーフ部は縦10
mm、横10mmの四角形ベタとなっているネガフィル
ムを使用し、版の厚みはミツトヨのDEGIMATIC
INDICATOR TYPE IDF−1030を
使用して測定を行った。
【0019】
【実施例1】高精度に研磨されたパイレックス製硬質基
板(コーニング社製)の上にネガフィルム及びカバーフ
ィルムを介して液状感光性樹脂APR F−47(旭化
成工業株式会社製、登録商標)を積層して厚さ5mmの
液状感光性樹脂層を形成させ、その樹脂層と15mmの
間隔を保つようにセットしたスペーサーの上にマスキン
グフィルムを密着配置したパイレックス製硬質基板を乗
せた。次に上方よりマスキングフィルムを介してマスキ
ング露光を行い、その後、下方よりネガフィルムを介し
てレリーフ露光を行った。次に上側のパイレックス製硬
質基板とマスキングフィルムを取り除き、先ほど露光を
行った液状感光性樹脂層の上に2mmの液状感光性樹脂
とベースフィルムを積層し、版の厚みが7mmになるよ
うにセットしたスペーサーの上にパイレックス製硬質基
板を再度乗せ、真空にてベースフィルムと上側のパイレ
ックス製硬質基板を密着させ、硬化厚みが2.5mmに
なるように上方からバック露光を行った。次に露光処理
した感光性樹脂版を定法に従って洗浄液で洗い出し、現
像したのち、後露光し、乾燥することにより版厚7mm
の印刷版を得た。
【0020】表1のように、このもののΔTは0.08
mm、Δtは0.03mmであった。
【0021】
【比較例1】実施例1に対応した従来の方法で厚み7m
mの版を製造したものについてΔT及びΔtを求めたと
ころ、それぞれ0.17mm及び0.11mmであっ
た。
【0022】
【実施例2】実施例1と同様の製版方法で、最初の液状
感光性樹脂層の厚みを4mmとし、その上の液状感光性
樹脂層を1mmにして版の厚みが5mmになるように製
造した印刷版を得た。表1のように、このもののΔTは
0.06mm、Δtは0.03mmであった。
【0023】
【比較例2】実施例2に対応した従来の方法で厚み5m
mの版を製造したものについてΔT及びΔtを求めたと
ころ、それぞれ0.14mm及び0.09mmであっ
た。
【0024】
【実施例3】パイレックス製硬質基板の上にネガフィル
ム及びカバーフィルムを介して液状感光性樹脂F−47
と厚さ100μの透明ポリエステルフィルムを積層し
て、厚さ5mmの液状感光性樹脂を形成させ、マスキン
グフィルムを密着配置したパイレックス製硬質基板を透
明ポリエステルフィルムと密着するようにセットされた
スペーサーの上に乗せた。次に上方よりマスキングフィ
ルムを介してマスキング露光を行い、その後、下方より
ネガフィルムを介してレリーフ露光を行った。次に上側
のパイレックス製硬質基板とマスキングフィルム、透明
ポリエステルフィルムを取り除き、先ほど露光を行った
液状感光性樹脂の上に2mmの液状感光性樹脂とベース
フィルムを積層し、版の厚みが7mmになるようにセッ
トしたスペーサーの上にパイレック製硬質基板を再度乗
せ、真空にてベースフィルムと上側のパイレックス製硬
質基板を密着させ、硬化厚みが2.5mmになるように
上方からバック露光を行い、版厚7mmの印刷版を得
た。
【0025】表1のように、このもののΔTは0.09
mm、Δtは0.04mmであった。
【0026】
【比較例3】実施例3に対応した従来の方法で厚み7m
mの版を製造したものについてΔT及びΔtを求めたと
ころ、それぞれ0.17mm及び0.11mmであっ
た。
【0027】
【実施例4】実施例3と同様の製造方法で、最初の液状
感光性樹脂層の厚みを4mmとし、その上の液状感光性
樹脂層を1mmにして版の厚みが5mmになるように製
造した印刷版を得た。表1のように、このもののΔTは
0.07mm、Δtは0.04mmであった。
【0028】
【比較例4】実施例4に対応した従来の方法で厚み5m
mの版を製造したものについてΔT及びΔtを求めたと
ころ、それぞれ0.14mm及び0.09mmであっ
た。
【0029】
【実施例5】パイレックス製硬質基板の上にネガフィル
ム及びカバーフィルムを介して液状感光性樹脂F−47
を積層して、厚さ4mmの液状感光性樹脂を形成させ、
その樹脂層と15mmの間隔を保つようにセットしたス
ペーサーの上にパイレックス製硬質基板を乗せ、下方よ
りネガフィルムを介してレリーフ露光を行った。その
後、上側のパイレックス製硬質基板を取り除き、先ほど
露光を行った液状感光性樹脂の上に2.35mmの液状
感光性樹脂とベースフィルムを積層し、版の厚みが6.
35mmになるようにセットしたスペーサーの上にパイ
レックス製硬質基板を再度乗せ、真空にてベースフィル
ムと上側のパイレックス製硬質基板を密着させて硬化厚
みが3,35mmになるようにバック露光を行い、版厚
6.35mmの印刷版を得た。
【0030】表1のように、このもののΔTは0.08
mm、Δtは0.03mmであった。
【0031】
【比較例5】実施例5に対応した従来の方法で厚み6.
35mmの版を製造したものについてΔT及びΔtを求
めたところ、それぞれ0.16mm及び0.11mmで
あった。
【0032】
【実施例6】パイレックス製硬質基板の上にネガフィル
ム及びカバーフィルムを介して液状感光性樹脂F−47
と厚さ100μの透明ポリエステルフィルムを積層し
て、厚さ4mmの液状感光性樹脂を形成させ、パイレッ
クス製硬質基板を透明ポリエステルフィルムと密着する
ようにセットされたスペーサーの上に乗せ、下方よりネ
ガフィルムを介してレリーフ露光を行い、次に上側のパ
イレックス製硬質基板と透明ポリエステルフィルムを取
り除き、先ほど露光を行った液状感光性樹脂の上に2.
35mmの液状感光性樹脂とベースフィルムを積層し、
版の厚みが6.35mmになるようにセットしたスペー
サーの上にパイレックス製硬質基板を再度乗せ、真空に
てベースフィルムと上側のパイレックス製硬質基板を密
着させて硬化厚みが3,35mmになるようにバック露
光を行い、版厚6.35mmの印刷版を得た。
【0033】表1のように、このもののΔTは0.09
mm、Δtは0.04mmであった。
【0034】
【比較例6】実施例6に対応した従来の方法で厚み6.
35mmの版を製造したものについてΔT及びΔtを求
めたところ、それぞれ0.16mm及び0.11mmで
あった。
【0035】
【実施例7】パイレックス製硬質基板の上にネガフィル
ム及びカバーフィルムを介して液状感光性樹脂F−47
とベースフィルムを積層して、厚み7mmの液状感光性
樹脂を形成させ、その上にマスキングフィルムを置き、
版の厚みが7mmになるようにセットしたスペーサーの
上にパイレックス製硬質基板を乗せ、真空にてベースフ
ィルムと上側のパイレックス製硬質基板を密着させた。
次に上方よりマスキングフィルムを介してマスキング露
光を行い、その後、下方よりネガフィルムを介してレリ
ーフ露光を行った。次に上側のパイレックス製硬質基板
とマスキングフィルムを取り除き、再度パイレックス製
硬質基板を乗せ、上方よりバック露光を行い、その後、
現像・後露光・乾燥処理を行った感光性樹脂版からベー
スフィルムを剥がして印刷版を得た。
【0036】表2のように、このもののΔTは0.08
mm、Δtは0.04mmであった。
【0037】
【比較例7】実施例7に対応した従来の方法で厚み7m
mの版を製造したものについてΔT及びΔtを求めたと
ころ、それぞれ0.17mm及び0.11mmであっ
た。
【0038】
【実施例8】パイレックス製硬質基板の上にネガフィル
ム及びカバーフィルムを介して液状感光性樹脂F−47
とベースフィルムを積層して、厚み6.35mmの液状
感光性樹脂を形成させ、版の厚みが6.35mmになる
ようにセットしたスペーサーの上にパイレックス製硬質
基板を乗せ、真空にてベースフィルムと上側のパイレッ
クス製硬質基板を密着させた。次に上方よりバック露光
を行い、次に下方よりネガフィルムを介してレリーフ露
光を行った。その後、現像・後露光・乾燥処理を行った
感光性樹脂版からベースフィルムを剥がして印刷版を得
た。
【0039】表2のように、このもののΔTは0.08
mm、Δtは0.04mmであった。
【0040】
【比較例8】実施例8に対応した従来の方法で厚み6.
35mmの版を製造したものについてΔT及びΔtを求
めたところ、それぞれ0.16mm及び0.11mmで
あった。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】本発明により、版の大面積レリーフ部は
インキの着肉性が改善され、小面積レリーフ部は太りが
改善され、印刷により鮮明でドットゲインの少ない印刷
物を得ることが出来るため、ダンボール印刷用、フィル
ム印刷用、プレプリント印刷用などの製版方法として好
適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の製版方法にてマスキング露光とレリーフ
露光を終えた状態の断面図。
【図2】従来の製版方法にてバック露光を終えた状態の
断面図。
【図3】従来の方法で得られる印刷版の断面図。
【図4】マスキングフィルムを使用し、第一層と透明基
板2の間に空気層を設ける方法でマスキング露光とレリ
ーフ露光を終えた状態の断面図。
【図5】マスキングフィルムを使用し、第一層の上に透
明フィルムを積層する方法でマスキング露光とレリーフ
露光を終えた状態の断面図。
【図6】マスキングフィルムを使用せず、第一層と透明
基板2の間に空気層を設ける方法でレリーフ露光を終え
た状態の断面図。
【図7】図4の後、マスキングフィルムを取り除き、第
二層を積層した状態の断面図。
【図8】図7の後、バック露光を終えた状態の断面図。
【図9】請求項1の方法により得られる感光性樹脂版の
断面図。
【図10】請求項2の方法により得られる感光性樹脂版
の断面図。
【符号の説明】
1 透明基板 2 透明基板 3 ネガフィルム 4 カバーフィルム 5 感光性樹脂 6 ベースフィルム 7 マスキングフィルム 8 スペーサー 9 スペーサー 10 スポンジテープ 11 スポンジテープ 12 液状感光性樹脂第一層 13 液状感光性樹脂第二層 14 透明フィルム A. レリーフ部分の基部 B. レリーフ部分の基部 C. レリーフ部分の画像部 D. レリーフ部分の画像部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性樹脂版の成型において、透明基板
    1、ネガフィルム、カバーフィルム、第一層の液状感光
    性樹脂を順次積層し、さらに透明フィルム又は空気層を
    介して透明基板2を積層し、透明基板2側から活性光線
    を照射した後に、透明基板1側からまたは両方側から同
    時に活性光線を照射する第一段階と、その後、透明基板
    2を取り除いて第一層の液状感光性樹脂の上に第二層の
    液状感光性樹脂、ベースフィルムを順次積層し、さらに
    透明基板2を直接積層し、透明基板2側より活性光線を
    照射する第二段階からなる感光性樹脂版の製版方法。
  2. 【請求項2】 感光性樹脂版の成型において、透明基板
    1、ネガフィルム、カバーフィルム、液状感光性樹脂、
    ベースフィルムを順次積層し、さらに透明基板2を積層
    し、透明基板2側より活性光線を照射した後に透明基板
    1側から活性光線を照射するか、または両方から同時に
    活性光線を照射し、その後、透明基板2を取り除いてベ
    ースフィルムと液状感光性樹脂を取り出し、その後、洗
    剤で露光後の液状感光性樹脂の未硬化部分を洗い出して
    現像し、後露光および乾燥処理を行う感光性樹脂版の製
    造方法において、早くとも後露光後にベースフィルムを
    剥ぎ取る感光性樹脂版の製版方法。
JP11958595A 1995-05-18 1995-05-18 感光性樹脂版の製版方法 Expired - Fee Related JP3611368B2 (ja)

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JP2010091867A (ja) * 2008-10-09 2010-04-22 Asahi Kasei E-Materials Corp 感光性樹脂凸版の製造方法及び感光性樹脂凸版の製造装置
JP2020517982A (ja) * 2017-04-11 2020-06-18 マクダーミッド グラフィックス ソリューションズ エルエルシー 液体光重合性樹脂からレリーフ画像を製作する方法

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