JPH0831336A - 電子銃用の主レンズ部材及び電子銃 - Google Patents

電子銃用の主レンズ部材及び電子銃

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JPH0831336A
JPH0831336A JP6184088A JP18408894A JPH0831336A JP H0831336 A JPH0831336 A JP H0831336A JP 6184088 A JP6184088 A JP 6184088A JP 18408894 A JP18408894 A JP 18408894A JP H0831336 A JPH0831336 A JP H0831336A
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main lens
lens member
electric resistance
electron gun
resistance layer
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JP6184088A
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Yukinobu Iguchi
如信 井口
Tsuneo Muchi
常雄 鞭
Tsunenari Saito
恒成 斎藤
Tomohisa Asano
智久 浅野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/46Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
    • H01J29/48Electron guns
    • H01J29/50Electron guns two or more guns in a single vacuum space, e.g. for plural-ray tube
    • H01J29/503Three or more guns, the axes of which lay in a common plane
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/46Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
    • H01J29/48Electron guns
    • H01J29/485Construction of the gun or of parts thereof

Abstract

(57)【要約】 【目的】作製が容易でありながら高精度で作製すること
ができ、しかも、主レンズ系の同心度のずれを抑えて電
子ビームの離軸を小さくし得ると共に、主レンズ部材で
の放電を防止することができ、主レンズ部材内の電位勾
配を小さくでき、更には、主レンズ系の球面収差を小さ
くし得る電子銃用の主レンズ部材及び電子銃を提供す
る。 【構成】電子ビームを集束するための電子銃用の主レン
ズ部材10は、高電気抵抗材料から成る高電気抵抗層1
2と低電気抵抗材料14A,14Bから成る低電気抵抗
層とを積層一体して成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばカラー受像管、
プロジェクター管、インデックス管等に用いられる陰極
線管の電子銃及びかかる電子銃用の主レンズ部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、陰極線管の例えばユニポテンシャ
ルフォーカス系の電子銃においては、電子を放出すべき
カソードに対して、加速及び集束電極として第1グリッ
ド〜第5グリッドが管軸に対して同心に配置されてい
る。そしてカソードから放出された電子ビームは、第2
及び第3グリッドによって形成されるプリフォーカスレ
ンズ系と、第3グリッド、第4グリッド及び第5グリッ
ドによって形成される主レンズ系との働きにより、蛍光
面上に集束される。尚、第3グリッド及び第5グリッド
にはアノード電圧が印加され、第4グリッドにはゼロ電
位に近い電圧が印加される。これらのカソード及び第1
〜第5グリッドは、ビーディングガラスの融着によって
固定され、一体的に組み立てられる。第1〜第5グリッ
ドは、例えばステンレススチールから作製されている。
【0003】このような従来の電子銃においては、主レ
ンズを構成する第3〜第5グリッド間の同心度にずれが
生じ易く、そのため、電子ビームの離軸が発生し、フォ
ーカスぼけが生じるという問題がある。また、グリッド
間の電位差が段階状になるため、第3〜第5グリッド間
で放電が生じ易く、しかも、主レンズ系の球面収差が大
きくなりビームスポット径が大きくなるという問題があ
る。
【0004】これらの問題点を解決するための電子銃
を、本出願人は、特願平5−350130号(平成5年
12月28日出願)にて特許出願した。この特許出願に
係る電子銃においては、例えばこの特許出願の明細書に
添付された図12に図示されそして第3実施例にて説明
されているように、主レンズは、中空の高抵抗管3A
と、この高抵抗管3Aの両端内面及び中央部内面に形成
されたリング状の電極膜8,9,10から構成されてい
る。中空の高抵抗管3A内を電子ビームが通過する。リ
ング状の電極膜8,9,10は、酸化ルテニウム−ガラ
スペーストから成り、それぞれ、第3グリッドG3、第
4グリッドG4、第5グリッドG5の役割を果たす。一
方、電極膜8,9,10の間の高抵抗管3Aの内面に
は、電極膜8,9,10と同じ材料から構成された複数
の導電リング11Aが形成されている。電極膜8,9,
10及び複数の導電リング11Aは、高抵抗管3Aの管
軸(Z軸)と垂直方向に形成されている。
【0005】この特許出願に係る主レンズは、中空の高
抵抗管3Aと、電極膜8,9,10から構成されている
ので、電極膜8,9,10の間隔を広くとることがで
き、電極間の電位勾配を緩やかにすることができ、球面
収差が減少され、電子ビームのスポットサイズを小さく
することができる。また、主レンズ系の同心度のずれが
殆ど生じない。しかも、導電リング11Aを設けること
によって、高抵抗管3Aの内側表面電位を均一化するこ
とができ(即ち、管軸に対して回転対称にすることがで
き)、ストレーエミッション(チャージアップ)等によ
る主レンズ系における局部的な電位変化に対して安定性
が増加する。
【0006】また、この特許出願の明細書に添付された
図27に図示されそして第4実施例にて説明されている
ように、主レンズは、2つの高抵抗セラミック部材46
と、これらのセラミック部材46に挟まれた金属部材5
0から構成されている。高抵抗セラミック部材46には
第3グリッドG3、第5グリッドG5が形成されており、
金属部材50は第4グリッドG4に相当する。
【0007】更に、この特許出願の明細書に添付された
図28に図示されそして第5実施例にて説明されている
ように、主レンズは、高抵抗セラミックから成るリング
状の部材54を積層し、その間に円板状の金属板55を
挟んで構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この特許出願の第3実
施例にて説明された主レンズの作製においては、高抵抗
管3Aの内面に、電極膜8,9,10や複数の導電リン
グ11Aを形成しなければならない。電極膜8,9,1
0や複数の導電リング11Aの形成は、ゴムローラを用
いて導電ペーストを高抵抗管3Aの内面に転写した後に
導電ペーストをトリミングしたり、ネガタイプのレジス
ト材料と金属薄膜蒸着法を組み合わせたり、メタルマス
ク蒸着法や熱転写法、ディスペンサー法などで行われ
る。
【0009】しかしながら、何れの方法を採用しても、
高い精度で電極膜8,9,10や複数の導電リング11
Aを高抵抗管3Aの内面に形成することは困難である。
特に、高抵抗管3Aの内径を小さくした場合や、電子ビ
ームが通過する複数個の孔を有するカラー受像管用の電
子銃の場合には、高い精度で電極膜8,9,10や複数
の導電リング11Aを形成することは一層困難である。
【0010】この特許出願の第4実施例若しくは第5実
施例にて説明された主レンズの作製においては、セラミ
ック部材46と金属部材50の一体化、リング状の部材
54と金属板55の一体化は、材質が全く異なるために
困難である。
【0011】更には、この特許出願においては、主レン
ズを構成する高抵抗管3Aや一体化されたセラミック部
材46と金属部材50若しくはリング状の部材54と金
属板55を、電子銃の他の部品に接合・保持し難いとい
う問題もある。
【0012】従って、本発明の第1の目的は、作製が容
易でありながら高精度で作製することができ、しかも、
主レンズ系の同心度のずれを抑えて電子ビームの離軸を
小さくし得ると共に、主レンズ部材での放電を防止する
ことができ、主レンズ部材内の電位勾配を小さくでき、
更には、主レンズ系の球面収差を小さくし得る電子銃用
の主レンズ部材及び電子銃を提供することにある。更に
本発明の第2の目的は、第1の目的に加え、電子銃の他
の部品に接合・保持することが容易な電子銃用の主レン
ズ部材及び電子銃を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するための本発明の電子ビームを集束するための電子銃
用の主レンズ部材は、高電気抵抗材料から成る高電気抵
抗層と低電気抵抗材料から成る低電気抵抗層とを積層一
体して成ることを特徴とする。
【0014】本発明の電子銃用の主レンズ部材において
は、N層の高電気抵抗層と(N+1)層の低電気抵抗層
とを積層一体して成ることが好ましい。Nは特に限定さ
れないが、実用上3〜5であることが好ましい。高電気
抵抗材料及び低電気抵抗材料は、セラミックスを主成分
とすることが望ましい。この場合、高電気抵抗材料と低
電気抵抗材料とを積層し、同時焼成して一体化すること
が好ましい。あるいは又、高電気抵抗材料はセラミック
スを主成分とし、低電気抵抗材料は酸化ルテニウム系材
料から成ることが望ましい。この場合、高電気抵抗材料
を焼成して高電気抵抗層を作製した後、高電気抵抗層の
端面に低電気抵抗材料を塗布し、かかる高電気抵抗層を
複数積層した後、低電気抵抗材料を焼成して一体化する
ことが好ましい。
【0015】上記の第2の目的を達成するための本発明
の電子銃用の主レンズ部材は、上記の構成要素に加え
て、主レンズ部材の両端に取付用の金属部材を備えてい
ることを特徴とする。この場合、取付用の金属部材を主
レンズ部材の両端に焼ばめすることができる。また、取
付用の金属部材には、ビーディングガラスを取り付ける
ための突起部を設けることができる。あるいは又、取付
用の金属部材には、取付孔を有する絶縁部材に固定する
ための突起部を設けることができる。
【0016】あるいは、主レンズ部材に埋め込まれた金
属部材を備えていることが好ましい。
【0017】あるいは又、高電気抵抗層若しくは低電気
抵抗層に、ビーディングガラスにてビーディングを行う
ための突起部を設けることができる。
【0018】本発明の電子銃は、これらの電子銃用の主
レンズ部材が組み込まれたことを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明の主レンズ部材は高電気抵抗層と低電気
抵抗層とを積層一体して成る。従って、本発明の主レン
ズ部材は、作製が容易でありながら高精度で作製するこ
とができるので、主レンズ部材の同心度のずれを抑えて
電子ビームの離軸を小さくし得る。
【0020】主レンズ部材をこのような構造にすること
で、主レンズ部材全体としては数十GΩ〜数百GΩの抵
抗値とすることができる。これにより、電子銃動作時の
主レンズ部材における発熱を十分抑制することができ、
電子銃を安定動作させることができる。一方、低電気抵
抗層での電圧降下は、高電気抵抗層での電圧降下よりも
小さいので、1つの低電気抵抗層内は、実質的に同電位
と看做すことができ、低電気抵抗層の抵抗値のばらつき
は実質的に無視することができる。高電気抵抗層は低電
気抵抗層で挟まれているので、高電気抵抗層内で抵抗値
が局部的にばらついても、高電気抵抗層内を電流は管軸
と平行に流れる。その結果、管軸に対して回転対称な電
位分布を形成することができる。また、電子銃の動作中
にストレーエミッション等によって高電気抵抗層の見掛
けの抵抗値が部分的に変化した場合でも、高電気抵抗層
は低電気抵抗層によって挟まれているので、管線に対す
る電位の回転対称性は殆ど乱されることがない。また、
高電気抵抗層により主レンズ部材内部の電位勾配を小さ
くして、主レンズ部材における放電を防止し、主レンズ
系の球面収差を小さくして、電子ビームスポットを小さ
くするという、本来の目的を達成することができる。
【0021】また、主レンズ部材に取付用の金属部材を
備えたり、高電気抵抗層や低電気抵抗層に突起部を設け
ることによって、主レンズ部材を電子銃に容易に組み込
むことができる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して、実施例に基づき本発
明を説明する。
【0023】(実施例1)電子ビームを集束するための
実施例1の電子銃用の主レンズ部材10の模式的な断面
図を図1の(A)に示す。また、主レンズ部材10を斜
め上から眺めた図を、図1の(B)に示す。実施例1の
主レンズ部材10は、バイポテンシャルフォーカス系の
主レンズ系での使用に適しており、インライン配列3電
子銃用の主レンズ部材である。尚、図1の(A)は、図
1の(B)の線A−Aに沿った断面図である。
【0024】実施例1の主レンズ部材10は、高電気抵
抗材料から成る高電気抵抗層12と低電気抵抗材料から
成る低電気抵抗層14A,14Bとを積層一体して成
る。具体的には、4層(N=4)の高電気抵抗層12と
5層(N+1=5)の低電気抵抗層14A,14Bとが
積層一体化されている。高電気抵抗材料及び低電気抵抗
材料は、Al23系のセラミックスを主成分とする。セ
ラミックスに添加される金属等の導電材料の種類及び/
又は添加率を変えることで、抵抗値を変えることができ
る。高電気抵抗層12の体積抵抗率は、1010〜1012
Ω・cmであることが望ましい。一方、低電気抵抗層1
4A,14Bの体積抵抗率は、高電気抵抗層12の体積
抵抗率よりも低い値、例えば1010Ω・cm以下である
ことが望ましい。尚、高電気抵抗層12の体積抵抗率と
低電気抵抗層14A,14Bの体積抵抗率の差は、2桁
以上であることが望ましい。尚、図中、参照番号16
は、電子ビームが通過するビーム通過孔である。
【0025】例えば、低電気抵抗層14Aの一端にはフ
ォーカス電圧(5〜10kV)が、一方、低電気抵抗層
14Aの他端にはアノード電圧(20〜30kV)が印
加され、その間の主レンズ部材に所定の電流が流れるこ
とによって、電位勾配が生じ、ビーム通過孔16内に球
面収差の小さい電界を発生させることができる。
【0026】実施例1の主レンズ部材10は、図2に示
すように、体積抵抗率が制御されそして所望の形状に賦
形された高電気抵抗材料112及び低電気抵抗材料11
4A,114Bを積層した後、同時焼成して一体化する
ことによって作製することができる。尚、これらの高電
気抵抗材料112及び低電気抵抗材料114A,114
Bには、電子ビームを通過させるための3つの孔116
が予め形成されている。尚、場合によっては、高電気抵
抗材料112や低電気抵抗材料114A,114Bのそ
れぞれを、1枚以上の所謂グリーンシートから構成する
こともできる。
【0027】実施例1においては、高電気抵抗層12の
体積抵抗率を1011Ω・cmとし、一方、低電気抵抗層
14A,14Bの体積抵抗率を107Ω・cmとした。
また、管軸方向の高電気抵抗層12の厚さを2〜5mm
とした。一方、両端の低電気抵抗層14Aの厚さを2〜
4mmとし、高電気抵抗層12に挟まれた低電気抵抗層
14Bの厚さを0.5mm程度とした。主レンズ部材1
0の外形寸法は、約20mm×10mmである。主レン
ズ部材10に形成された電子ビームを通過させるビーム
通過孔16の直径は、例えば5mmである。
【0028】主レンズ部材10をこのような構造にする
ことで、主レンズ部材10全体としては、管軸方向に必
要とされる数十GΩ〜数百GΩの抵抗値とすることがで
きる。低電気抵抗層14A,14Bでの電圧降下は、高
電気抵抗層12での電圧降下よりも数桁(2桁〜8桁程
度)小さい。従って、1つの低電気抵抗層14A,14
B内は、実質的に同電位と看做すことができる。それ
故、低電気抵抗層14A,14Bの抵抗値のばらつきは
実質的に無視することができる。
【0029】高電気抵抗層12の管軸方向の長さは管軸
方向と垂直方向の大きさと比較して小さく、しかも、高
電気抵抗層12は低電気抵抗層14A,14Bで挟まれ
ている。従って、高電気抵抗層12内で抵抗値が局部的
にばらついても、高電気抵抗層12内を電流は管軸と平
行に流れる。その結果、管軸に対して回転対称な電位分
布を形成することができる。また、電子銃の動作中にス
トレーエミッション等によって高電気抵抗層12の見掛
けの抵抗値が部分的に変化した場合でも、高電気抵抗層
12は低電気抵抗層14A,14Bによって挟まれてい
るので、管線に対する電位の回転対称性は殆ど乱される
ことがない。
【0030】以上に説明したように、高電気抵抗層12
や低電気抵抗層14A,14Bの抵抗値にばらつきがあ
っても、管軸に対して回転対称な電位分布を形成するこ
とができるので、良好な電子ビームスポットを形成・維
持することができる。
【0031】しかも、高電気抵抗材料112及び低電気
抵抗材料114A,114Bの焼成時の収縮率を適切に
調整することによって、電子ビームを通過させるための
ビーム通過孔16のずれ発生を最小化することができ、
主レンズ特性上問題がない程度の組立精度を保持するこ
とができる。尚、ビーム通過孔16にずれが生じた場合
であっても、ビーム通過孔16の内面を研磨すればよ
い。この作業は比較的容易な作業である。
【0032】尚、高電気抵抗層12と低電気抵抗層14
A,14Bの界面は、粒径10μm程度以下の結晶粒子
が結合して形成されているため、界面の平滑度も実質上
問題はない。
【0033】(実施例2)実施例2の主レンズ部材に
は、実施例1にて説明した主レンズ部材10の両端に取
付用の金属部材が備えられている。実施例2において
は、図3の(A)の模式的な断面図に示すように、例え
ばステンレススチールから成る取付用の金属部材30を
主レンズ部材10の両端に焼ばめした。金属部材30の
管軸方向と垂直方向の断面形状は、主レンズ部材の管軸
方向と垂直方向の断面形状と略同じである。また、図3
の(B)の模式的な斜視図に示すように、金属部材30
はキャップ形状を有する。即ち、金属部材30の管軸方
向の一端には電子ビームを通過させるための孔が3箇所
設けられおり、他端は開放している。金属部材30を加
熱して熱膨張させておき、金属部材30の開放端から主
レンズ部材10を挿入した後、金属部材30を冷却す
る。こうして、取付用の金属部材30が両端に焼ばめさ
れた主レンズ部材を作製することができる。この取付用
の金属部材30を、電子銃の他の金属部品(例えば第5
グリッドや第6グリッド)に例えば抵抗溶接法によって
接合する。これによって、主レンズ部材10を固定する
ことができ、しかも、金属部材30を介して主レンズ部
材10の一端から他端に電流を流すことができる。
【0034】(実施例3)実施例3は、実施例2にて説
明した主レンズ部材が組み込まれた電子銃に関する。図
4に示すように、実施例3の電子銃は、金属部材30
A,30Bが両端に焼ばめされた主レンズ部材10と、
カソードK、金属製の第1グリッドG1、第2グリッド
2、第3グリッドG3、第4グリッドG4及び第5グリ
ッドG5、金属製の第6グリッドG6、並びに保持スプリ
ング42から成る。第1グリッドG1、第2グリッド
2、第3グリッドG3、第4グリッドG4及び第5グリ
ッドG5は、ビーディングガラス40にてビーディング
され、相互に固定されている。保持スプリング42の一
端は、第6グリッドG6に取り付けられている。保持ス
プリング42の他端は、陰極線管(図示せず)の内面に
形成された内部導電膜(図示せず)に接触している。こ
の内部導電膜は、アノードボタン(図示せず)に接続さ
れている。
【0035】第2グリッドG2、第3グリッドG3、第4
グリッドG4及び第5グリッドG5によって、プリフォー
カスレンズ系が形成される。更に、第5グリッドG5
び第6グリッドG6によって、主レンズ系が形成され
る。尚、第3グリッドG3及び第4グリッドG4は設けな
くともよい。主レンズ系には、概念的には、第5グリッ
ドG5から第6グリッドG6に向けて、厚い凸レンズ、複
数の薄い凸レンズ、厚い凹レンズが形成される。
【0036】主レンズ部材10の一端に焼ばめされた取
付用の金属部材30Aは第5グリッドG5に溶接されて
いる。一方、主レンズ部材10の他端に焼ばめされた取
付用の金属部材30Bは第6グリッドG6に溶接されて
いる。これによって、主レンズ部材10の第5グリッド
5側には、第5グリッドG5から金属部材30Aを介し
て中圧(5〜10kV)の電圧が印加される。一方、主
レンズ部材10の第6グリッドG6側には、アノードボ
タン、内部導電膜、保持スプリング42、第6グリッド
6から金属部材30Bを介してアノード電圧(30k
V前後)が印加される。尚、以下においては、便宜上、
主レンズ部材10の第6グリッドG6側には、第6グリ
ッドG6から金属部材30Bを介してアノード電圧(3
0kV前後)が印加されると表現する。
【0037】(実施例4)実施例2においては、取付用
の金属部材30を主レンズ部材10の両端に焼ばめし
た。これに対して、実施例4においては、図5の(A)
に模式的な正面図及び側面図を示すように、例えばスプ
リング性を有するインコネル等から成る取付用の金属部
材130には、ビーディングガラス40に食い込ませる
ための突起部132が設けられている。尚、参照番号1
36は電子ビームが通過するビーム通過孔である。
【0038】図5の(B)に、取付用の金属部材130
を備えた主レンズ部材10を電子銃に組み込んだ状態を
示す。突起部132が設けられた金属部材130で主レ
ンズ部材10を挟み込み、管軸方向に所定量加圧した状
態で、他の電極と一緒にビーディングガラス40にてビ
ーディングする。これによって、第1〜第5グリッドG
1〜G5及び主レンズ部材10は一体的に固定される。取
付用の金属部材130はスプリング性を有するインコネ
ル等から作製されており、しかも、ビーディングガラス
によって収縮圧が加わるので、主レンズ部材10は確実
に固定され、且つ、主レンズ部材10と金属部材130
は確実に接触する。これによって、主レンズ部材10の
第5グリッドG5側には、第5グリッドG5から金属部材
130を介して中圧(5〜10kV)の電圧が印加され
る。一方、主レンズ部材10の第6グリッドG6側に
は、第6グリッドG6から金属部材130を介してアノ
ード電圧(30kV前後)が印加される。尚、金属部材
130に凹凸を付けて、第5及び第6グリッドG5,G6
や主レンズ部材10の低電気抵抗層14Aとの接触を一
層確実にすることもできる。あるいは又、金属部材13
0と接触する第5及び第6グリッドG5,G6の面に凸部
を設けてもよい。尚、図5の(B)では、保持スプリン
グの図示は省略した。
【0039】(実施例5)実施例5は、実施例4の変形
である。実施例5においては、図6の(A)に示すよう
に、取付用の金属部材230を主レンズ部材10の両端
の低電気抵抗層14Aに取り付ける(埋め込む)。具体
的には、主レンズ部材10の両端の低電気抵抗層14A
に凹部18を形成しておく。そして、取付用の金属部材
230の底部232を凹部18に嵌入する。金属部材2
30の頂面には、ビーディングガラス40に食い込ませ
るための突起部234が形成されている。また、金属部
材230には突起部236が設けられている。突起部2
36は、取付用の金属部材230の底部232を凹部1
8に嵌入する際のストッパーとしての機能、及び主レン
ズ部材10に電圧を印加するためのリード線の取付部と
しての機能を有する。実施例5の主レンズ部材を電子銃
に組み込んだ状態を、図6の(B)に示す。
【0040】(実施例6)実施例6においては、図7の
(A)に模式的な正面図及び側面図を示すように、イン
コネル等から成る取付用の金属部材330に突起部33
2が設けられている。絶縁部材336に設けられた取付
孔338と突起部332とを係合させることによって、
金属部材330が主レンズ部材10に確実に接触し、且
つ主レンズ部材10に対して確実に固定される。尚、絶
縁部材336は、例えばセラミックスから作製すること
ができる。取付孔338を有する絶縁部材336を底面
側から眺めた模式的な斜視図を図7の(B)に示す。
【0041】主レンズ部材10、金属部材330及び絶
縁部材336を組み立てた状態を、図7の(B)に示
す。主レンズ部材10の一端の取付用の金属部材330
は第5グリッドG5に溶接されている。一方、主レンズ
部材10の他端の取付用の金属部材330は第6グリッ
ドG6に溶接されている。これによって、主レンズ部材
10の第5グリッドG5側には、第5グリッドG5から金
属部材330を介して中圧(5〜10kV)の電圧が印
加される。一方、主レンズ部材10の第6グリッドG6
側には、第6グリッドG6から金属部材330を介して
アノード電圧(30kV前後)が印加される。
【0042】(実施例7)実施例7の主レンズ部材10
においては、図8の(B)に示すように、主レンズ部材
10の両端の低電気抵抗層14Aに埋め込まれた金属部
材430を備えている。金属部材430は、例えばリベ
ットから成る。低電気抵抗層14Aに、例えば4箇所、
凹部20を形成しておく。尚、凹部20は低電気抵抗層
14Aを貫通していない。凹部20を形成しても、低電
気抵抗層14Aと高電気抵抗層12は全面で接合してい
るので、高電気抵抗層12内の電位勾配は管軸に平行を
保たれる。そして、この凹部20に金属部材430を圧
入する。低電気抵抗層14A内での電位降下は無視でき
るので、金属部材430が存在しても、電界の乱れは無
視できる。
【0043】主レンズ部材10の一端の取付用の金属部
材430は第5グリッドG5に溶接される。一方、主レ
ンズ部材10の他端の取付用の金属部材430は第6グ
リッドG6に溶接される。これによって、主レンズ部材
10の第5グリッドG5側には、第5グリッドG5から金
属部材430を介して中圧(5〜10kV)の電圧が印
加される。一方、主レンズ部材10の第6グリッドG6
側には、第6グリッドG6から金属部材430を介して
アノード電圧(30kV前後)が印加される。尚、金属
部材430は、リベットに限定されず、如何なる形状・
形態とすることもできる。
【0044】(実施例8)実施例8の主レンズ部材を電
子銃に組み込んだ状態を、図9に示す。実施例8の主レ
ンズ部材においては、高電気抵抗層12に、ビーディン
グガラス40にてビーディングを行うための突起部22
が形成されている。この突起部22は、焼成して一体的
に作製された主レンズ部材の外側表面にセラミックス接
着剤を塗布・硬化することによって、突起部22を形成
することができる。あるいは又、高電気抵抗材料を賦形
する際に突起部を高電気抵抗材料に設けることで形成す
ることができる。
【0045】高電気抵抗層12に設けられた突起部22
とビーディングガラス40を接触させ、更に、第1グリ
ッドG1、第2グリッドG2、第3グリッドG3、第4グ
リッドG4及び第5グリッドG5をビーディングガラス4
0にてビーディングすることによって、第1〜第5グリ
ッドG1〜G5及び主レンズ部材10は一体的に固定され
る。
【0046】尚、突起部22は、低電気抵抗層14A,
14Bに設けてもよい。また、主レンズ部材10と第5
グリッドG5、第6グリッドG6との電気的な接続を確実
なものとするために、実施例2で説明した金属部材30
を主レンズ部材10の両端に焼ばめしたり、実施例5で
説明した金属部材230や実施例7で説明した金属部材
430を主レンズ部材10の両端の低電気抵抗層14A
に埋め込んでもよい。
【0047】(実施例9)実施例9は、実施例8の変形
である。実施例9の主レンズ部材を電子銃に組み込んだ
状態を、図10の(B)の模式的な断面図に示す。図1
0の(B)に示すように、低電気抵抗層14Cに、ビー
ディングガラス40にてビーディングを行うための突起
部24が形成されている。この突起部24は、低電気抵
抗材料を賦形する際に突起部を低電気抵抗材料に設ける
ことで形成することができる。尚、図10の(A)は、
図10の(B)の線A−Aに沿った切断図であり、低電
気抵抗層14Cのみを模式的な正面図及び側面図として
描いた。
【0048】低電気抵抗層14Cと、第1グリッド
1、第2グリッドG2、第3グリッドG3、第4グリッ
ドG4及び第5グリッドG5をビーディングガラス40に
てビーディングすることによって、第1〜第5グリッド
1〜G5及び主レンズ部材10は一体的に固定される。
【0049】尚、突起部24は、高電気抵抗層12に設
けてもよい。また、主レンズ部材10と第5グリッドG
5、第6グリッドG6との電気的な接続を確実なものとす
るために、実施例2で説明した金属部材30を主レンズ
部材10の両端に焼ばめしたり、実施例5で説明した金
属部材230や実施例7で説明した金属部材430を主
レンズ部材10の両端の低電気抵抗層14Aに埋め込ん
でもよい。
【0050】(実施例10)実施例1〜実施例9におい
ては、主レンズ部材を構成する高電気抵抗材料及び低電
気抵抗材料として、セラミックスを主成分とする材料を
用いた。これに対して、実施例10においては、主レン
ズ部材を構成する高電気抵抗材料はセラミックスを主成
分とし、低電気抵抗材料は酸化ルテニウム系材料から成
る。酸化ルテニウム系材料として、酸化ルテニウム(R
uO2)とガラスペーストの混合物を挙げることができ
る。尚、電気的特性を制御するために、Ag、Nb
25、Bi23、Rh、Irを添加してもよい。あるい
は又、酸化ルテニウム系材料として、M2Ru27-X
の複合酸化物とガラスペーストの混合物を挙げることが
できる。ここで、MはBi、Pb、Ba等である。
【0051】図2に模式的に示した高電気抵抗材料11
2の単体を焼成して高電気抵抗層を作製した後、その端
面に例えば酸化ルテニウム−ガラスペーストから成る酸
化ルテニウム系材料を例えばスクリーン印刷法にて塗布
し、次いで、乾燥して酸化ルテニウム系材料中の溶剤を
除去する。そして、複数の高電気抵抗層を積層して、酸
化ルテニウム系材料を焼成し一体化することで、図11
に模式的な断面図を示す実施例10の主レンズ部材を作
製することができる。尚、参照番号12は高電気抵抗
層、28は酸化ルテニウム系材料から成る低電気抵抗
層、16はビーム通過孔である。こうして作製された主
レンズ部材は、実施例2、実施例4〜実施例9にて説明
した各種の手段を適宜用いて電子銃に組み込むことがで
きる。
【0052】尚、酸化ルテニウム系材料の他にも、低電
気抵抗材料として、Pd−Ag系、Tl23系、MoO
3系、LaB6系等を用いることもできる。
【0053】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。実施例にて説明した数値、形状や材質は例示で
あり、適宜変更することができる。実施例においては、
高電気抵抗層の層数を4としたが、如何なる層数であっ
てもよい。また、本発明の主レンズ部材は、インライン
配列3電子銃だけでなく、デルタ配列3電子銃あるいは
インライン配列単電子銃、あるいは又、プロジェクター
管、インデックス管、白黒管等の1電子銃にも適用する
ことができる。主レンズ系もバイポテンシャルフォーカ
ス系、ユニポテンシャルフォーカス系に限定されず、各
種の主レンズ系に適用することができる。セラミックス
を主成分とする低電気抵抗材料から成る低電気抵抗層
と、酸化ルテニウム系材料から成る低電気抵抗層を、1
つの主レンズ部材内に混在させることもできる。高電気
抵抗層あるいは低電気抵抗層の各層の抵抗値(若しくは
体積抵抗率)は、主レンズ系の設計仕様に基づき、同一
であっても、異なっていてもよい。また、各高電気抵抗
層あるいは低電気抵抗層内において、管軸方向に抵抗値
(若しくは体積抵抗率)を変化させてもよい。主レンズ
部材の両端は、高電気抵抗層から構成されていてもよ
い。
【0054】実施例においては、専らバイポテンシャル
フォーカス系の主レンズ系での使用に適した主レンズ部
材を説明したが、本発明の主レンズ部材を、例えばユニ
ポテンシャルフォーカス系の主レンズ系で使用すること
もできる。この場合には、図12の(B)に模式的な断
面図を示すように、低電気抵抗層14Dにリード線を接
続し、低電気抵抗層14Dにフォーカス電圧(0〜10
kV)を印加する。一方、第5グリッドG5及び第6グ
リッドG6にアノード電圧を印加する。リード線の取り
出しは、如何なる方法であってもよく、例えば実施例5
で説明した金属部材230を転用したり、実施例9で説
明したと同様に低電気抵抗層14Dに突起部を設け、こ
の突起部に金属キャップを被せ、かかる金属キャップに
リード線を接続する方法を例示することができる。更に
は、低電気抵抗層14Dを、例えば金属製の電極に置き
換えることも可能である。
【0055】
【発明の効果】本発明の主レンズ部材は、作製が容易で
ありながら高精度で作製することができる。従って、主
レンズ部材の同心度のずれを抑えて電子ビームの離軸を
小さくし得る。また、高電気抵抗層や低電気抵抗層の抵
抗値にばらつきがあっても、管軸に対して回転対称な電
位分布を形成することができる。即ち、均一な電界を主
レンズ系に形成することが可能である。更には、電子銃
の動作中にストレーエミッション等によって高電気抵抗
層の見掛けの抵抗値が部分的に変化した場合でも、管線
に対する電位の回転対称性は殆ど乱されることがない。
その結果、良好な電子ビームスポットを形成・維持する
ことができる。また、主レンズ部材における放電を防止
することができる。更には、主レンズ系の球面収差を小
さくすることができるので、良好なビームスポットを得
ることができる。
【0056】高電気抵抗層の管軸方向の長さを短くし、
多数の高電気抵抗層から主レンズ部材を構成すれば、例
えばセラミックスを主成分とした高電気抵抗材料及び低
電気抵抗材料の同時焼成後の各電気抵抗層の寸法精度
(特にビーム通過孔の内径の寸法精度)を向上させるこ
とができ、主レンズ部材全体として、高い寸法精度を得
ることができる。
【0057】また、主レンズ部材に取付用の金属部材を
備えたり、高電気抵抗層や低電気抵抗層に突起部を設け
ることによって、主レンズ部材を電子銃に容易に組み込
むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の主レンズ部材の模式図である。
【図2】積層直前の高電気抵抗材料と低電気抵抗材料の
配列を模式的に示す図である。
【図3】実施例2の主レンズ部材の模式図及び取付用の
金属部材の斜視図である。
【図4】実施例3の電子銃の模式図である。
【図5】実施例4の主レンズ部材における取付用の金属
部材の模式図、及びかかる主レンズ部材を電子銃に組み
込んだ電子銃の模式図である。
【図6】実施例5の主レンズ部材の一部分、及び実施例
5の主レンズ部材を電子銃に組み込んだ状態を示す図で
ある。
【図7】実施例6の主レンズ部材の一部分、及び実施例
6の主レンズ部材を組み立てた状態を示す図である。
【図8】実施例7の主レンズ部材の一部分、及び実施例
6の主レンズ部材を組み立てた状態を示す図である。
【図9】実施例8の主レンズ部材を電子銃に組み込んだ
状態を模式的に示す図である。
【図10】実施例9の主レンズ部材の一部分、及び実施
例9の主レンズ部材を組み立てた状態を示す図である。
【図11】実施例10の主レンズ部材の模式的な断面図
である。
【図12】ユニポテンシャルフォーカス系の主レンズ系
での使用に適した本発明の主レンズ部材を電子銃に組み
込んだ状態を模式的に示す図である。
【符号の説明】
10 主レンズ部材 12 高電気抵抗層 14A,14B,14D,28 低電気抵抗層 16 ビーム通過孔 112 高電気抵抗材料 114A,114B 低電気抵抗材料 116 孔 18 凹部 20 低電気抵抗層14Aに形成された凹部 22,24 突起部 30,30A,30B,130,230,330,43
0 金属部材 40 ビーディングガラス 42 保持スプリング 132,234,332 突起部 336 絶縁部材 K カソード G1,G2,G3,G4,G5,G6 グリッド
フロントページの続き (72)発明者 浅野 智久 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高電気抵抗材料から成る高電気抵抗層と低
    電気抵抗材料から成る低電気抵抗層とを積層一体して成
    ることを特徴とする、電子ビームを集束するための電子
    銃用の主レンズ部材。
  2. 【請求項2】N層の高電気抵抗層と(N+1)層の低電
    気抵抗層とを積層一体して成ることを特徴とする請求項
    1に記載の電子銃用の主レンズ部材。
  3. 【請求項3】高電気抵抗材料及び低電気抵抗材料は、セ
    ラミックスを主成分とすることを特徴とする請求項2に
    記載の電子銃用の主レンズ部材。
  4. 【請求項4】高電気抵抗材料と低電気抵抗材料とを積層
    し、同時焼成して一体化したことを特徴とする請求項3
    に記載の電子銃用の主レンズ部材。
  5. 【請求項5】高電気抵抗材料はセラミックスを主成分と
    し、低電気抵抗材料は酸化ルテニウム系材料から成るこ
    とを特徴とする請求項2に記載の電子銃用の主レンズ部
    材。
  6. 【請求項6】高電気抵抗材料を焼成して高電気抵抗層を
    作製した後、該高電気抵抗層の端面に低電気抵抗材料を
    塗布し、かかる高電気抵抗層を複数積層した後、低電気
    抵抗材料を焼成して一体化したことを特徴とする請求項
    5に記載の電子銃用の主レンズ部材。
  7. 【請求項7】主レンズ部材の両端に取付用の金属部材を
    備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のい
    ずれか1項に記載の電子銃用の主レンズ部材。
  8. 【請求項8】取付用の金属部材は主レンズ部材の両端に
    焼ばめされていることを特徴とする請求項7に記載の電
    子銃用の主レンズ部材。
  9. 【請求項9】取付用の金属部材は、ビーディングガラス
    を取り付けるための突起部を有することを特徴とする請
    求項7に記載の電子銃用の主レンズ部材。
  10. 【請求項10】取付用の金属部材は、取付孔を有する絶
    縁部材に固定するための突起部を有することを特徴とす
    る請求項7に記載の電子銃用の主レンズ部材。
  11. 【請求項11】主レンズ部材に埋め込まれた金属部材を
    備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のい
    ずれか1項に記載の電子銃用の主レンズ部材。
  12. 【請求項12】高電気抵抗層若しくは低電気抵抗層は、
    ビーディングガラスにてビーディングを行うための突起
    部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のい
    ずれか1項に記載の電子銃用の主レンズ部材。
  13. 【請求項13】請求項1乃至請求項12に記載の電子銃
    用の主レンズ部材が組み込まれたことを特徴とする電子
    銃。
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