JPH08309848A - エンボスロールの製造方法 - Google Patents

エンボスロールの製造方法

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JPH08309848A
JPH08309848A JP12142795A JP12142795A JPH08309848A JP H08309848 A JPH08309848 A JP H08309848A JP 12142795 A JP12142795 A JP 12142795A JP 12142795 A JP12142795 A JP 12142795A JP H08309848 A JPH08309848 A JP H08309848A
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JP
Japan
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roll
embossing
carved
embossing roll
transfer jig
Prior art date
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Pending
Application number
JP12142795A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinzo Makino
真三 牧野
Hideaki Tanaka
秀明 田中
Akitsugu Hashimoto
陽世 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明によるエンボスロールの製造方法は、
被加工ロール1 の周面に転写用治具ロール2 を用いてそ
の彫刻形状を押込み転写彫刻する工程と、ロールに形成
された彫刻面4 を研磨剤で研摩仕上げする工程と、ロー
ルの仕上げ面6 にメッキを施す工程とからなる。 【効果】 光学的に規則的ムラ模様がないエンボスロー
ルが得られる。したがって、このエンボスロールを用い
ることによって、例えば、パーソナルコンピュータやワ
ードプロセッサなどの液晶ディスプレー、液晶カラーテ
レビなどを構成する面状発光装置、あるいは電飾看板、
施設照明などを構成する面状発光装置の主体となる光制
御シートのような光学的用途に支障なく使用できる型押
し成形エンボスシートを作製することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂シートな
どの表面に凹凸模様を型付けする型押し成形装置に用い
られるエンボスロールの製造方法に関する。このような
型押し成形シートは、例えば、パーソナルコンピュータ
やワードプロセッサなどの液晶ディスプレー、液晶カラ
ーテレビなどを構成する面状発光装置、あるいは電飾看
板、施設照明などを構成する面状発光装置の主体となる
光制御シートとして用いられる。
【0002】本明細書において、「光学的に規則的ムラ
模様のない斜線形凹凸表面」とは、蛍光灯を光源とした
光をエンボスロールまたはエンボスシートに当てたと
き、その反射光に規則的なムラ模様が視認できない状態
を言う。エンボスシートにこのような規則的なムラ模様
が視認されると、これをバックライト等に組み込んだ際
に製品の外観が損われる。
【0003】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂シートなどの型押し
成形装置に用いられるエンボスロールは、主として、被
加工ロールの周面にフォトレジストとして感光性樹脂を
塗布し、エンボスパターンの描かれたガラスマスクを介
して紫外線をフォトレジスト塗膜に照射して光の当たっ
た部分のみを硬化させ、ロールを現像液に浸して硬化部
分を所要パターンに露出させる、いわゆるフォトエッチ
ング法によって製造されていた。
【0004】フォトエッチング法は、彫刻パターンが自
由自在に形成でき、また、光化学反応を利用するので超
硬金属製の圧延用ロールでも能率よく加工できる利点を
有する。
【0005】また、断面略三角形のエンボスを有する転
写用治具ロールを鉄、アルミニウム等の被加工ロールに
接触状態で回転させながらその表面を送ることによっ
て、転写用治具ロールに予め刻設しておいた斜線形凹凸
を被加工ロールに押込み転写彫刻し、エンボスロールを
得る方法も採用されていた。
【0006】この方法では、転写用治具ロールの彫刻形
状を被加工ロールへ正確に転写していくので、エンボス
形状が精度よく加工できる利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法に
はそれぞれ次のような問題がある。
【0008】まず、フォトエッチング法は光化学反応を
利用するものであるため、エンボス形状のバラツキが大
きく、また形状の制御もできない。このことは、光制御
シートを成形する際性能のバラツキの原因となる。
【0009】そこで、通常は、光制御シートに用いられ
るエンボスロールは、転写用治具ロールを使用する方法
により作製される。
【0010】しかし、この方法の場合には、転写用治具
ロールを作製する際の焼入れによって転写用治具ロール
の表面に微細なムラや熱寸法変化が生じる。そのため、
ついで、この転写用治具ロールを用いて被加工ロールに
押し込み転写彫刻を施すと、転写用治具ロール表面の微
細なムラがエンボスロールにそのまま転写され、さら
に、転写用治具ロールを被加工ロールに接触状態で送り
ながら転写をする際、熱寸法変化のためにスジ状の送り
ムラを生じた。その結果、作製されたエンボスロールに
光を当てたときの反射光を見ると、規則的なムラ模様が
視認された。そして、このようなムラは、この後表面に
施されるメッキ処理によっても除去することはできな
い。
【0011】そのため、こうして得られたエンボスロー
ルを用いて熱可塑性樹脂シートに型押し成形を行うと、
エンボスロールの規則的なムラ模様がそのままシートに
転写されて、製品エンボスシートの外観を損うという問
題が生じていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の点に鑑み、表面に規則的なムラの生じないロールの製
造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によるエンボスロ
ールの製造方法は、被加工ロールの周面に転写用治具ロ
ールを用いてその彫刻形状を押込み転写彫刻する工程
と、ロールに形成された彫刻面を研磨剤で研摩仕上げす
る工程と、ロールの仕上げ面にメッキを施す工程とから
なるものである。
【0014】本発明方法において、押し込み彫刻に用い
られる転写用治具ロールは、特に限定するものではない
が、一般的には強度が必要とされるため鉄鋼材料に彫刻
を施しその後焼入れを行ったものが使用される。特に、
JIS鉄鋼材料SKS、SK、SKDのいずれかの鋼材
からなるものが好ましい。
【0015】本発明方法で用いられる被加工ロールの材
質は、一般的な金属ロールに用いられる材質であればよ
く、特に限定されるものではない。これはシートの型押
し成形時のロール間圧力に耐える材質であればよく、例
えば、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム等の金属が好ま
しい。また、被加工ロールとしては、真円度および円筒
度がともに高いものが好ましい。
【0016】被加工ロールへの転写用治具ロールの彫刻
形状の転写作業では、転写用治具ロールをエンボスロー
ル用の被加工ロールに接触状態で回転させながらその表
面を送り、転写用治具ロールの斜線形凹凸を被加工ロー
ルに転写する。
【0017】次に、研摩工程において、ロールの彫刻面
を研摩仕上げするための研磨剤としては、精密加工用研
磨剤が好ましい。精密加工用研磨剤は、SiC、Al2
3、Cr2 3 等を材料とする微粉であり、その平均
粒子径は好ましくは4μm以下、より好ましくは1μm
以下である。研磨作業は、上記研磨剤をロールに散布し
発泡体や布等でエンボスロール表面の規則的なムラがな
くなるまで表面全面を研磨するか、または上記研磨剤を
発泡体等にコーティングしたものを使用し研磨をする。
【0018】最後に、メッキ工程において、ロールの仕
上げ面に施されるメッキの浴液は、特に限定するもので
はないが、一般的には硬質クロムからなるメッキ浴が好
適に使用される。
【0019】一般的に、型押し成形時のエンボスロール
温度は型押し賦形性に大きく影響を与えるため、本発明
によって得られたエンボスロールは、好ましくは、適当
な温度に設定できるように構成されている。例えば、
水、油等の熱媒体により温度調節が可能な内部構造を有
するロールが好ましい。
【0020】こうして得られたエンボスロールを使用し
て熱可塑性樹脂等を型押し成形することによって、光学
的に規則的ムラ模様のないエンボスシートを得ることが
できる。
【0021】
【作用】本発明方法は、被加工ロールの周面に転写用治
具ロールを用いてその彫刻形状を押込み転写彫刻する工
程と、ロールに形成された彫刻面を研磨剤で研摩仕上げ
する工程と、ロールの仕上げ面にメッキを施す工程とか
らなるので、得られたエンボスロールは、光学的に規則
的ムラ模様がないものである。したがって、このエンボ
スロールを使用して熱可塑性樹脂等を型押し成形するこ
とによって、光学的に規則的ムラ模様のないエンボスシ
ートを得ることができる。
【0022】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。
【0023】<実施例1>図1を参照して、直径500
mm、面長1000mmの被加工ロール1 にJIS S
K−3鋼製の転写用治具ロール2 を接触状態で回転させ
ながらその表面を1回転当たり1ピッチずつずらしつつ
送ることによって、転写用治具ロールの彫刻形状を被加
工ロール1 へ押込み転写彫刻し、彫刻面を有するロール
3 を得た。彫刻形状は、図2に示すように、ピッチ(p)
200μm、高さ(h) 100μmの断面略三角形状であ
る。
【0024】ついで、ロール3 に刻設された彫刻面4 全
面に、平均粒子径3μmのSiC微粉からなる研磨剤を
散布し、発泡体5 でロール表面をその規則的なムラがな
くなるまで研磨し、彫刻面を仕上げた。
【0025】ついで、ロール3 を硬質クロムメッキ浴7
に浸し、ロール3 の仕上げ面6 にクロムメッキを施し、
エンボスロールを得た。
【0026】このエンボスロールは水を熱媒体として温
度調節が可能な内部構造を有する。
【0027】上記エンボスロールを用いて熱可塑性樹脂
を型押し成形し、エンボスシートを作製した。このエン
ボスシートの表面には光学的に規則的なムラ模様は視認
されなかった。
【0028】<実施例2>彫刻形状をピッチ100μ
m、高さ50μmの断面略三角形状とし、ロールの彫刻
面の研摩を、平均粒子径1μmのAl2 3 微粉からな
る研磨剤をコーティングした発泡体によって行った点を
除いて、実施例1と同じ操作によって、エンボスロール
を得た。
【0029】このエンボスロールを用いて成形されたシ
ート表面にも光学的に規則的なムラ模様は視認されなか
った。
【0030】<比較例1>ロールの彫刻面の研摩工程を
省略した点を除いて、実施例1と同じ操作によって、エ
ンボスロールを得た。
【0031】このエンボスロールを用いて成形されたシ
ート表面には光学的に規則的なムラ模様が視認された。
【0032】<比較例2>ロールの彫刻面の研摩工程を
省略した点を除いて、実施例2と同じ操作によって、エ
ンボスロールを得た。
【0033】このエンボスロールを用いて成形されたシ
ート表面には光学的に規則的なムラ模様が視認された。
【0034】
【発明の効果】本発明方法により、光学的に規則的ムラ
模様がないエンボスロールが得られる。
【0035】したがって、このエンボスロールを用いる
ことによって、例えば、パーソナルコンピュータやワー
ドプロセッサなどの液晶ディスプレー、液晶カラーテレ
ビなどを構成する面状発光装置、あるいは電飾看板、施
設照明などを構成する面状発光装置の主体となる光制御
シートのような光学的用途に支障なく使用できる型押し
成形エンボスシートを作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエンボスロール製造方法を示す工
程図である。
【図2】エンボスロールの彫刻形状を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1:被加工ロール 2:転写用治具ロール 3:彫刻面を有するロール 4:彫刻面 5:発泡体 6:仕上げ面 7:メッキ浴

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加工ロールの周面に転写用治具ロールを
    用いてその彫刻形状を押込み転写彫刻する工程と、ロー
    ルに形成された彫刻面を研磨剤で研摩仕上げする工程
    と、ロールの仕上げ面にメッキを施す工程とからなるエ
    ンボスロールの製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の製造方法によって得られた
    エンボスロールを使用して熱可塑性樹脂を型押し成形す
    ることによって作製されたエンボスシート。
JP12142795A 1995-05-19 1995-05-19 エンボスロールの製造方法 Pending JPH08309848A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005153223A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Toppan Printing Co Ltd 光学部品用金型及びその製造方法
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