JPH08305392A - 効果装置 - Google Patents

効果装置

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JPH08305392A
JPH08305392A JP7257071A JP25707195A JPH08305392A JP H08305392 A JPH08305392 A JP H08305392A JP 7257071 A JP7257071 A JP 7257071A JP 25707195 A JP25707195 A JP 25707195A JP H08305392 A JPH08305392 A JP H08305392A
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隆 猿橋
Hisanori Matsuoka
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    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H2250/00Aspects of algorithms or signal processing methods without intrinsic musical character, yet specifically adapted for or used in electrophonic musical processing
    • G10H2250/471General musical sound synthesis principles, i.e. sound category-independent synthesis methods
    • G10H2250/481Formant synthesis, i.e. simulating the human speech production mechanism by exciting formant resonators, e.g. mimicking vocal tract filtering as in LPC synthesis vocoders, wherein musical instruments may be used as excitation signal to the time-varying filter estimated from a singer's speech
    • G10H2250/501Formant frequency shifting, sliding formants

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピッチとフォルマントとを独立に変更し、効
果を付加する。 【解決手段】 入力端子23に順次入力された波形データ
をDSP8を介してRAM12 に順次記憶させる。操作子20の操
作によって、フォルマント係数とピッチ変更係数とをCP
U22 を介してピッチ変換手段24に供給する。ピッチ検出
手段26で入力波形データのピッチを検出し、ピッチ変換
手段24は、その検出結果に基づいてRAM12に記憶された
入力波形データから所望の区間のデータ区間でなる音素
を、フォルマント変更係数と検出ピッチとを乗算して求
めた読み出し速度で読み出し、その読出された音素を検
出ピッチとピッチ変更係数とを乗算した値に対応した周
期で、出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声信号や楽音信
号に効果を付加する効果装置に関し、特に入力された音
声信号や楽音信号等のフォルマントやピッチを変更し
て、効果を付加するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記の効果装置としては、種々の
ものが提案されている。例えば特開昭62−65098
号公報には、入力された音声信号を切り出して、鍵盤に
よって選択されたピッチで音声信号を再生するように構
成した音楽用ボコーダについて開示されている。このボ
コーダでは、再生される音声信号の音程を入力音声信号
と異ならせていても、再生される音声信号のフォルマン
トは、入力音声信号のフォルマントをほぼ維持できるよ
うに構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ボコーダでは、音
素の読み出し速度を変更したり、即ちフォルマントを変
更したり、鍵盤で選択されたピッチをさらにシフトさせ
る技術については開示されていない。本発明は、楽音信
号等の可聴周波数信号に効果を付加するに際し、可聴周
波数信号のフォルマントとピッチとを互いに独立に変更
することができる効果装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本第1の発明は、入力オーディオ信号を入力する
入力手段と、この入力オーディオ信号から音素片を切り
出す音素片切り出し手段と、再生ピッチ情報を生成する
再生ピッチ情報生成手段と、前記入力オーディオ信号に
対するフォルマントの変更情報を生成するフォルマント
変更情報生成手段と、前記再生ピッチ情報及び前記フォ
ルマント変更情報それぞれに従って前記音素片切り出し
手段における切り出しを制御し、その切り出された音素
片を合成して、再生オーディオ信号を生成する再生オー
ディオ信号合成手段とを、具備するものである。
【0005】第1の発明によれば、入力手段から入力さ
れた入力オーディオ信号から、音素片切り出し手段によ
って、音素片が切り出されるが、その切り出しの制御
を、再生オーディオ信号合成手段が、再生ピッチ情報生
成手段からの再生ピッチ情報と、フォルマント変更情報
生成手段からのフォルマント変更情報とに、それぞれ従
って行う。従って、フォルマント変更情報に従ってフォ
ルマントが変更され、再生ピッチ情報に従ったピッチを
有する状態で音素片が切り出される。これら切り出され
た音素片は、再生オーディオ信号合成手段によって合成
され、出力される。
【0006】第2の発明は、第1の発明の効果装置にお
いて、前記音素片切り出し手段が、入力オーディオ信号
のピッチを検出する手段を含み、その検出ピッチに基づ
いて音素片切り出しを行うものである。ピッチを検出す
る手段によって検出されたピッチに基づいて、例えば音
素片の切り出し位置や切り出し終了が決定される。
【0007】第3の発明は、第1の発明の効果装置にお
いて、前記再生オーディオ信号合成手段が、前記フォル
マント変更情報に従った速度で前記音素片を切り出すよ
うに制御し、前記再生ピッチ情報に従った周期で前記音
素片を切り出すように制御するものである。
【0008】第4の発明は、第1の発明の効果装置にお
いて、前記再生ピッチ情報生成手段で生成される再生ピ
ッチ情報が、前記効果装置とは別途設けた自動演奏手段
から供給される音高情報に基づいて生成されるものであ
る。
【0009】第5の発明は、第1の発明の効果装置にお
いて、音高情報を入力する入力手段を設け、前記再生ピ
ッチ情報生成手段で生成される再生ピッチ情報が、前記
入力手段に入力される音高情報に基づいて生成されるも
のである。
【0010】第6の発明は、第4または第5の発明の効
果装置において、前記再生ピッチ情報生成手段で生成さ
れる再生ピッチ情報が、前記音高情報と、操作子手段に
よって設定されるピッチ変更係数とによって生成される
ものである。
【0011】第7の発明は、第2の発明の効果装置にお
いて、前記再生ピッチ情報生成手段で生成される再生ピ
ッチ情報が、前記ピッチを検出する手段によって検出さ
れたピッチと、操作子手段によって設定されるピッチ変
更係数とによって生成されるものである。
【0012】第8の発明は、第1の発明の効果装置にお
いて、前記再生オーディオ信号に疑似コーラス効果を付
加する疑似コーラス効果付加手段を設けたものである。
【0013】第9の発明は、第1の発明の効果装置にお
いて、前記再生オーディオ信号と前記入力オーディオ信
号とを合成する合成手段を設けたものである。
【0014】第10の発明は、第1の発明の効果装置に
おいて、前記再生オーディオ信号合成手段が複数設けら
れ、前記再生ピッチ情報生成手段と前記フォルマント変
更情報生成手段とがその複数の再生オーディオ信号合成
手段それぞれに対応してそれぞれ再生ピッチ情報とフォ
ルマント変更情報とを生成するものであって、その複数
の再生オーディオ信号合成手段において、それぞれ対応
した再生ピッチ情報及びフォルマント変更情報に従って
前記音素片切り出し手段による音素切り出しを制御し、
その切り出された音素片を合成して、複数の再生オーデ
ィオ信号を生成するものである。
【0015】第11の発明は、第10の発明の効果装置
において、前記複数の再生オーディオ信号を合成する合
成手段を設け、その合成された再生オーディオ信号に疑
似コーラス効果を付加する疑似コーラス効果付加手段を
設けたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態は、図1
(a)に示すように、アナログの楽音信号または音声信
号等の可聴周波数信号が入力される入力端子2を有し、
この入力端子2に供給された可聴周波数信号が、A/D
変換器4によってディジタル可聴周波数信号(サンプリ
ングデータ)に変換される。このA/D変換器4と入力
端子2との間には、可聴周波数信号をA/D変換器4に
おけるサンプリング周波数の1/2以下の周波数に制限
して、エイリアシングの発生を防止するために、ローパ
スフィルタ6が設けられている。
【0017】A/D変換器4からのサンプリングデータ
は、DSP(ディジタル信号処理装置)8に供給され、
これからRAM12に供給される。このRAM12は、
入力されたサンプリングデータを順次記憶するリングメ
モリとして使用されている。
【0018】DSP8は、このリングメモリからサンプ
リングデータを読出して、処理を行い、D/A変換器1
4に供給する。D/A変換器14は、DSP8で処理さ
れたサンプリングデータをアナログの可聴周波数信号に
変換し、ローパスフィルタ16に供給し、不要な信号成
分を除去した後、出力端子18に供給する。
【0019】DSP8は、予め設定されているプログラ
ムに従ってサンプリングデータを処理する。その処理に
は、例えば使用者が操作する操作子20によって設定さ
れたフォルマント変更係数FORMANT−VRやピッ
チ変更係数PITCH−VR等のパラメータが使用され
る。これらフォルマント変更係数FORMANT−VR
やピッチ変更係数PITCH−VRは、CPU22によ
って検出され、DSP8に供給される。CPU22は、
この他にDSP8の制御も行う。
【0020】図1(b)及び(c)は、DSP8が実行
する機能を機能ブロック図で示したもので、同図(b)
は、本発明の基本となる実施形態を、同図(c)は、本
発明のその他の実施形態を示したものである。なお、こ
れらの図面では、入力端子23に入力されるサンプリン
グデータをRAM12のリングメモリに順次記憶する機
能ブロックを有しているが、説明を容易にするため、そ
の機能ブロックを省略している。
【0021】同図(b)の基本実施形態では、入力手
段、例えば入力端子23と、ピッチ変換手段24と、ピ
ッチ検出手段26と、制御手段28と、出力端子29と
が、設けられている。制御手段28は、ピッチ検出手段
26からのピッチ検出信号や、CPU22を介して操作
子20の操作によって設定されたフォルマント変更係数
FORMANT−VRやピッチ変更係数PITCH−V
R等のパラメータを用いて、RAM12に記憶されてい
るサンプリングデータを、ピッチ変換手段24に処理さ
せるものである。
【0022】ピッチ変換手段24、ピッチ検出手段26
及び制御手段28が行う処理は、概略的に説明すると、
リングメモリに記憶されているサンプリングデータから
所望の区間を音素として、時間経過に従って、フォルマ
ント変更係数FORMANT−VRに応じた読み出し速
度で順次切り出して、フォルマント特性を適宜変更する
と共に、その切り出した音素を、ピッチ検出手段26で
検出したピッチと、ピッチ変更係数PITCH−VRと
に対応した周期で再生し、入力時とは異なるピッチ及び
フォルマントで再生可能にするものである。
【0023】なお、本願実施形態では、上記音素の再生
を、第1の波形を再生するための処理経路と、第2の波
形を再生するための処理経路とを使用し、それぞれの処
理経路では、再生しようとする周期の2倍の周期で音素
を再生し、これらを合成するようにしている。
【0024】この効果付加の動作を、図2及び図3に示
すフローチャートに基づいて説明する。DSP8は、サ
ンプリングデータの検出ピッチを記憶するレジスタPI
TCH、リングメモリからサンプリングデータを切り出
す(読出)アドレスを記憶するレジスタSADRSを備
えている。更に、後述する再生ピッチ周期長に達したか
をカウントするためのカウンタPHASE、第1の波形
の位相をカウントするためのカウンタPH1、第2の波
形の位相をカウントするためのカウンタPH2も設けら
れている。
【0025】また、ピッチ検出手段26によって検出し
たピッチをピッチ変更係数PITCH−VRによって変
更した再生ピッチ情報(再生ピッチ周期長)を記憶する
ためのレジスタWIDTH、検出したピッチとフォルマ
ント係数FORMANT−VRとから定めたエンベロー
プの長さを記憶するレジスタLENGTH、第1の波形
のエンベロープを記憶するためのレジスタENV1、及
び第2の波形のエンベロープを記憶するためのレジスタ
ENV2が、設けられている。
【0026】更に、第1の波形のエンベロープの形状を
決定するためのレジスタWINDOW1、第2の波形の
エンベロープの形状を決定するためのレジスタWIND
OW2、LENGTHの値に基づいて定めたWINDO
W1、WINDOW2の歩進率を記憶するレジスタW−
RATE、第1の波形の切り出し開始アドレスを記憶す
るレジスタSADRS1、第2の波形の切り出し開始ア
ドレスを記憶するレジスタSADRS2、第1及び第2
の波形の切り出しの開始位置等の決定のために使用する
フラグF等も設けられている。
【0027】これらは、電源の投入の際に、初期化が行
われる。即ち、フラグFは1に、他のものは0に、それ
ぞれ設定される。なお、以下の説明では、既に各レジス
タや各カウンタには、既に適当な値が記憶されていると
して説明する。また、図2及び図3に示すフローチャー
トの各ステップは、DSP8にA/D変換器4からサン
プリングデータが入力されるごとに実行される。
【0028】図2において、サンプリングデータがA/
D変換器4から供給されると、これをリングメモリに書
き込む(ステップS2)。次に、この入力されたサンプ
リングデータに基づいてピッチ検出処理を行う(ステッ
プS4)。このステップS4がピッチ検出手段26に相
当する。このピッチ検出処理は、ピッチを検出したとき
にゼロクロス位置のアドレスと検出したピッチとを出力
するものである。
【0029】このピッチ検出処理は、例えば隣接するゼ
ロクロス間の時間間隔を順次比較するものである。例え
ば、図4(a)において、入力信号のゼロクロス間の時
間間隔がa0、b0、c0、d0、a1、b1、c1、
d1であるとする。最初のゼロクロス間の時間間隔a0
と次のゼロクロス間の時間間隔b0とを比較し、両者が
異なると、次にそれらを加算した時間間隔(a0+b
0)と隣接する時間間隔(c0+d0)とを比較する。
この比較においても両者が異なると、時間間隔(a0+
b0+c0)と隣接する時間間隔(d0+a1+b1)
とを比較する。やはり両者が異なると、時間間隔(a0
+b0+c0+d0)と隣接する時間間隔(a1+b1
+c1+d1)とを比較する。この比較で両者がほぼ一
致すると、時間間隔(a1+b1+c1+d1)をピッ
チ、Z1をゼロクロス位置のアドレスとして出力する。
【0030】その他、例えば特開平3−288200号
公報に開示されているように、サンプリングデータのゼ
ロクロス位置と、波形信号のピーク位置とを検出し、こ
れらゼロクロス位置とピーク位置との時間間隔を、以前
に検出したゼロクロス位置との時間間隔と比較すること
によって、ピッチを検出するものも使用することができ
る。
【0031】ステップS4においてピッチ検出が行われ
た否かを判断し(ステップS6)、ピッチ検出された場
合、ステップS4で検出されたゼロクロス位置を切り出
しアドレスとし、これによってレジスタSADRSの値
を更新し、かつ検出ピッチを1周期長として、これでP
ITCHの値を更新する(ステップS8)。このように
ピッチ検出手段26は、切り出し手段の一部を構成す
る。
【0032】ピッチ検出が行われなかった場合、または
ピッチ検出が行われ、上記の両レジスタの更新が行われ
た場合、レジスタPHASE、PH1、PH2の値をそ
れぞれ1歩進させる(ステップS10)。
【0033】次にレジスタPHASE、WIDTHの値
を比較する(ステップS12)。WIDTHは、後述す
るようにレジスタPITCHの値とピッチ変更係数PI
TCH−VRとを乗算して求めた1周期長を記憶してお
り、PHASEの値がこのWIDTHの値に達している
か否かを判断している。即ち、所定の再生ピッチにPH
ASEの値が達しているか否かを判断している。このW
IDTHの値が再生ピッチ情報に相当する。
【0034】PHASEの値がWIDTHの値に達して
いないと、後述するステップS32の波形処理へ進む。
PHASEの値がWIDTHの値に達していると、レジ
スタPHASEの値を0とし(ステップS14)、操作
子20によって設定されたピッチ変更係数PITCH−
VR及びフォルマント変更係数FORMANT−VRを
CPU22を介して読み込む(ステップS16)。
【0035】そして新たなWIDTHの値を決定するた
めに、PITCHの値とピッチ変更係数PITCH−V
Rとを乗算し、これをレジスタWIDTHに記憶させる
と共に、第1の波形のエンベロープ、第2の波形のエン
ベロープの周期を決定するために、PITCHの値をフ
ォルマント係数FORMANT−VRで除算し、レジス
タLENGTHに記憶させる(ステップS18)。
【0036】次にレジスタLENGTHの値とレジスタ
WIDTHとの値を比較し(ステップS20)、LEN
GTHの値がWIDTHの値よりも大きいと、LENG
THの値をWIDTHの値とする(ステップS22)。
これは、LENGTHの値がWIDTHの値を超えない
ようにするためである。即ち、後述するステップS32
の波形読み出し処理において波形を加算するための処理
経路が2つしか用意していないため、2つ以上の波形が
重ならないようにするためである。
【0037】なお、LENGTHの値がWIDTHの値
以下であると、ステップS22のような処理を行わず
に、ステップS24の処理を行う。また、ステップS2
2に続いて、ステップS24の処理も行われる。ステッ
プS24では、LENGTHの値の逆数を求め、レジス
タW−RATEに記憶させる。このW−RATEの値
は、後述するようにWINDOW1、WINDOW2の
値を歩進させるために使用する。また、ステップS24
では、フラグFの値を今までの値と反転させることも行
う。
【0038】次に、ステップS24で反転させたフラグ
Fの値が1であるか、−1であるかを判断する(ステッ
プS26)。フラグFが1であると、第1の波形の読出
開始のため、レジスタPH1、WINDOW1をそれぞ
れ0とし、ステップS8で決定したSADRSの値(切
り出しアドレス)を切り出し開始アドレスレジスタSA
DRS1に記憶させる(ステップS28)。
【0039】またステップS24で反転させたFの値が
−1であると、第2の波形の読出開始のため、レジスタ
PH2、WINDOW2をそれぞれ0とし、ステップS
8で決定したレジスタSADRSの値(切り出しアドレ
ス)を切り出し開始アドレスレジスタSADRS2に記
憶させる(ステップS30)。
【0040】このようなステップS12、S14、S1
6、S18、S20、S22、S24、S26、S2
8、S30によって、2再生ピッチの周期長に相当する
時間(WIDTHの値の2倍)経過ごとに、第1及び第
2の波形データの切り出し開始アドレスが更新され、P
HASEの値がWIDTHの値に達するごとにフラグF
の値が反転されることになる。
【0041】ステップS28またはS30に続いて、ま
たはステップS12においてレジスタPHASEの値が
レジスタWIDTHの値に達していないと判断された場
合、波形読出処理を行う(ステップS32)。このよう
に波形読みだし処理は、PHASEの値がWIDTHに
達するまでは、WIDTHの値、LENGTHの値(ひ
いてはW−RATEの値)を変更せずに行われる。
【0042】後述する波形読み出し処理では、W−RA
TEの値で、第1及び第2の波形のエンベロープENV
1、ENV2の値が制御される。
【0043】そして、W−RATE、ひいてはLENG
THの値は、ステップS18において検出ピッチをピッ
チ変更係数PITCH−VRによって変更したものであ
るので、波形読出処理される波形のピッチは、ピッチ変
更係数PITCH−VRに応じたものとなる。
【0044】この波形読出処理では、図3に示すよう
に、まずカウンタWINDOW1の値をW−RATEの
値だけ歩進させる(ステップS34)。そして、歩進さ
せたWINDOW1の値が1より小さいか、1以上であ
って2より小さいか、2以上であるかを判定する(ステ
ップS36)。
【0045】1より小さい場合、WINDOW1の値を
レジスタENV1に記憶させ(ステップS38)、1以
上であって2より小さいとき、2からWINDOW1の
値を減算した値をレジスタENV1に記憶させ(ステッ
プS40)、2以上のとき、ENV1の値を0とする
(ステップS42)。
【0046】ステップS34乃至S40は、W−RAT
Eの値ずつ値が増加する鋸歯状波を作成し、これの値を
1で折り返すことによって、ENV1を作成している。
但し、WINDOW1の値が2を超えた場合には、ステ
ップS42によってENV1を0としている。即ち、フ
ォルマント係数FORMANT−VRと検出ピッチとに
基づいて定めたLENGTHの値の逆数であるW−RA
TEずつ1まで増加し、その後、W−RATEずつ0ま
で減少する三角波を第1の波形のエンベロープとして作
成している。
【0047】また、ステップS38、S40またはS4
2に続いて、レジスタPH1の値(切り出しアドレスの
歩進値)にフォルマント係数FORMANT−VRを乗
算した値を、第1の波形の切り出し開始アドレスを記憶
しているレジスタSADRS1の値と加算して、第1の
波形の切り出しアドレスを記憶するレジスタADRS1
に記憶させる(ステップS44)。これに続いて、リン
グメモリから切り出しアドレスADSR1で第1の波形
の波形データDATA1を読出す(ステップS46)。
【0048】このように読出アドレスはフォルマント係
数FORMANT−VRによって変更されているので、
結果的には波形データDATA1の読出速度が、フォル
マント係数FORMANT−VRによって変更されてい
る。
【0049】これに続いて、WINDOW2の値をW−
RATEだけ歩進させる(ステップS48)。歩進させ
たWINDOW2の値が1より小さいか、1以上で2未
満であるか、または2以上であるか判断する(ステップ
S50)。そして、WINDOW2の値が1より小さい
と、WINDOW2の値をレジスタENV2に記憶させ
(ステップS52)、WINDOW2の値が1以上で2
未満であると、2からWINDOW2の値を減算した値
をレジスタENV2の記憶させ(ステップS54)、W
INDOW2の値が2以上であると、ENV2の値を0
とする(ステップS56)。このようにして、第2の波
形のエンベロープを準備する。
【0050】ステップS52、S54またはS56に続
いて、レジスタPH2の値にフォルマント係数FORM
ANT−VRを乗算した値と第2の波形データ用の切り
出し開始アドレスSADRS2の値とを加算した値を、
第2の波形データ用の切り出しアドレス用のレジスタA
DSR2に記憶させる(ステップS58)。そして、リ
ングメモリからアドレスADSR2で第2の波形の波形
データ(DATA2)を読出す(ステップS60)。
【0051】このようにして読出されたDATA1にE
NV1の値を乗算したものと、DATA2にENV2の
値を乗算したものとを、加算したものを出力OUTとす
る(ステップS62)。このような波形読出処理が行わ
れた後、図2に示すように出力OUTを送出する(ステ
ップS64)。
【0052】図2及び図3において、ステップS2、S
4、S6、S8、S26、S28、S30、S46及び
S60が切り出し手段に相当する。また、図1に示す操
作子20、図2のステップS16及びS18でWIDT
Hを生成する手段が再生ピッチ情報生成手段に、同様に
図1に示す操作子20、図2のステップS16でFOR
MANT−VRを生成する手段がフォルマント変更情報
生成手段に相当する。図2及び図3の上述した以外のス
テップが再生オーディオ信号合成手段に相当する。
【0053】図4は、ピッチ変更係数PITCH−VR
及びフォルマント変更係数FORMANT−VRを共に
1とした場合の各部の波形を示し、図5はピッチ変更係
数PITCH−VRを1より大きくし、フォルマント変
更係数FORMANT−VRを1とした場合の各部の波
形を示し、図6はピッチ変更係数PITCH−VRを
1、フォルマント変更係数FORMANT−VRを1よ
り大きくした場合の各部の波形を示す。
【0054】これら波形から明らかなように、この実施
例では、出力される信号のピッチは、ピッチ変更係数P
ITCH−VRと検出ピッチとを乗算したWIDTHの
値、即ちピッチ再生情報によって定められ、出力される
信号の読出速度は、フォルマント変更係数FORMAN
T−VRによって定められる。そして、これらピッチ変
更係数とフォルマント変更係数FORMANT−VRと
は、操作子20の操作によって互いに独立して変更可能
である。
【0055】次に、同じ図1(b)のような構成におい
て、フォルマント変更情報を時変する場合の実施形態を
説明する。この場合のピッチ変換手段24、ピッチ検出
手段26及び制御手段28が行う効果付加の処理は、図
2と、その図2の波形読出処理S32の詳細な処理であ
る図8及び図9とで表されている。この実施例において
変調波形選択パラメータ(MSTART、MLENG)
等の操作子20からの操作子設定も、更に入力されるこ
とになる。
【0056】ピッチ変換手段24内には、例えばROM
で構成した変調波形メモリが、設けられている。この変
調波形メモリには、例えば図7に示すような、1から始
まり1で終わる、それぞれ異なる波形の変調波形が、複
数、例えば3つ記憶されている。図7に示すSA1、S
A2、SA3は、これら各変調波形のスタートアドレス
を表し、LENG1、LENG2、LENG3は、各変
調波形の長さを表している。
【0057】これら各変調波形のうち1つが、操作子2
0の操作によって選択され、選択された波形のスタート
アドレスは、ピッチ変換手段24内に設けたレジスタM
STARTに、選択された波形の長さは、同レジスタM
LENGに、それぞれ記憶される。
【0058】他のレジスタやカウンタは、前述の実施形
態と同様に使用され、さらに、レジスタWINDOW
1、WINDOW2の値を1/2にした値を記憶するレ
ジスタMAD1、MAD2と、MAD1、MAD2の値
とMLENGの値とMSTARTの値とを用いて、変調
メモリからの波形データを読出すアドレスを記憶するレ
ジスタMODAD1、MODAD2が設けられている。
【0059】この実施形態において、図2は前述の実施
形態と同じであるため、前述の実施形態と異なる図8及
び図9のフローチャートについて説明する。よって波形
読出処理では、図8に示すように、ステップS34にお
いて、現在のWINDOW1の値をW−RATEの値だ
け更新させ、その更新後のWINDOW1の値の1/2
をレジスタMAD1に記憶させる(ステップS64)。
次に、このレジスタMAD1の値を1と比較する(ステ
ップS66)。MAD1の値が1より大きい場合には、
MAD1の値を1とする(ステップS68)。
【0060】ステップS66において、レジスタMAD
1の値が1より小さい場合、またはステップS68に続
いて、レジスタMAD1の値とMLENGの値とを乗算
した値とMATARTの値とを加算した値を、第1の波
形データの読出速度の変調データのアドレスとして、レ
ジスタMODAD1に記憶させる(ステップS70)。
これに続いて、変調波形メモリにおけるMODAD1の
値に対応するアドレスからデータMODDATA1を読
出す(ステップS72)。
【0061】なお、ステップS64において、WIND
OW1の値を1/2としているのは、ステップS70に
おけるMODAD1の値が選択された変調波形メモリの
最終アドレスを超えないようにするためである。
【0062】これに続いて、ステップS36、S38、
S40、S42を実行して、第1の波形用のエンベロー
プを、レジスタENV1に記憶させる。
【0063】次に、ステップS10で歩進させたカウン
タPH1の値と、フォルマント係数FORMANT−V
RとステップS72で求めたMODDATA1とを乗算
し、この乗算値に、ステップS28で定めた切り出し開
始アドレス用レジスタSADR1の値を加算した値を、
レジスタADSR1に記憶させる(ステップS44
a)。これを第1の波形の波形データの読出アドレスと
し、リングメモリにおける、この波形データの読出アド
レスから、第1の波形の波形データDATA1を読出す
(ステップS46a)。この「その他の実施例」では、
ステップS34、S64、S66、S68、S70、S
72とフォルマント変更係数FORMANT−VRを生
成する手段がフォルマント変更情報生成手段に相当す
る。
【0064】次に、図8のフローチャートに続く図9に
示すように、カウンタWINDOW2の値をW−RAT
Eの値だけ歩進させる(ステップS48)。そして、こ
のWINDOW2の値を1/2として、レジスタMAD
2に記憶させる(ステップS74)。そして、このMA
D2の値を1と比較する(ステップS76)。
【0065】MAD2の値は1より大きいと、MAD2
の値は1に修正される(ステップS78)。ステップS
76において、MAD2の値が1以下の場合、またはス
テップS76に続いて、MAD2の値とMLENGの値
との乗算値にMSTARTの値を加算した値を、レジス
タMODAD2に記憶させる(ステップS80)。変調
波形メモリにおけるMODAD2の値に対応するアドレ
スから、第2の波形データ用の変調データMODDAT
A2を読出す(ステップS82)。
【0066】ステップS74において、WINDOW2
の値を1/2としているのは、ステップS64において
WINDOW1の値を1/2としているのと同一の理由
である。
【0067】これに続いて、ステップS50、S52、
S54、S56を実行して、第2の波形用のエンベロー
プを、レジスタENV2に記憶させる。
【0068】次に、ステップS10で歩進させたカウン
タPH2の値と、フォルマント係数FORMANT−V
RとステップS82で求めたMODDATA2とを乗算
し、この乗算値に、ステップS30で定めた切り出し開
始アドレス用レジスタSADR2の値を加算した値を、
レジスタADSR2に記憶させ、第2の波形の波形デー
タの読出アドレスとする(ステップS58a)。前述と
同様に、ステップS48、S74、S76、S78、S
80、S82とフォルマント変更係数FORMANT−
VRを生成する手段がフォルマント変更情報生成手段に
相当する。リングメモリにおける、この波形データの読
出アドレスから、第2の波形データDATA2を読出す
(ステップS60a)。
【0069】そして、第1の波形データDATA1とE
NV1の第1のエンベロープとを乗算した値と、第2の
波形データDATA2とENV2の第2のエンベロープ
とを乗算した値とを加算したものを、出力OUTとする
(ステップS62a)。以下、図2に示すステップS6
4を実行する。
【0070】このように、この実施形態では、変調波形
メモリに記憶されている変調波形を使用して、第1及び
第2の波形データの読出アドレスを変調している。従っ
て、従来にない独特な効果を入力可聴周波数信号に付加
することができる。しかも、この変調をかけるために使
用する変調波形データは、複数準備されており、そのう
ちの任意のものを使用できるので、様々な効果を付加す
ることができる。またフォルマント変更係数FORMA
NT−VRの値を操作子20の操作によって変更するこ
とによって、変調の程度を変更することができるので、
フォルマント変更係数FORMANT−VRの値を変更
することによって、同じ変調波形データを使用しても、
異なった効果を付加することができる。
【0071】次に前述の2つの実施形態いずれかを実施
した、図1(b)の構成の代わりに、図1(c)に示す
構成において本発明を実施した場合について説明する。
図1(c)に示す実施例では、図1(b)の構成におけ
るピッチ変換手段24と入力端子23との間に、波形変
換手段30とフィルタ手段32とを縦続接続したものが
更に付加されている。また、制御手段28には、CPU
22を介して、ピッチ変更係数PITCH−VR、フォ
ルマント変更係数FORMANT−VRの他に、波形変
換手段30の設定パラメータ、フィルタ手段32の設定
パラメータ等の操作子20からの操作子設定も入力され
る。
【0072】波形変換手段30は、入力された波形の所
定レベル以上をクリップさせる所謂ディストーション回
路であり、その詳細は公知であるので、説明は省略す
る。
【0073】フィルタ手段32としては、公知の櫛型フ
ィルタ、ローパスフィルタ、ハイパスフィルタ等、或い
はこれらを組み合わせたものを使用することもできる
が、この実施形態では、例えば特開平6−4076号公
報に開示されているような、入力楽音信号のピッチに応
じてその特性が変化するものを使用している。
【0074】即ち、特開平6−4076号公報に開示さ
れているフィルタ手段では、入力楽音信号のピッチに対
応して、フィルタの特性を制御して、入力楽音信号の倍
音に対して適切な周波数特性を得ている。
【0075】従って、この実施形態では、波形変換手段
30で入力端子23に供給された可聴周波数信号を歪ま
せた後、フィルタ手段32によって倍音に対して適切な
周波数特性を持たせた上で、上述したようにフォルマン
トの読出速度に変調をかけ、この変調状態をフォルマン
ト変更係数FORMANT−VRによって調整し、その
上に出力ピッチもピッチ変更係数PITCH−VRによ
って調整しているので、前述の2つの実施形態の効果に
加え、さらに従来にない独特の効果を付加することがで
きる。
【0076】上記の両実施形態では、音素である第1及
び第2の波形データを発生する、2つの処理経路を備
え、それぞれの処理経路では再生ピッチの2倍の周期で
音素を再生するようにし、それらを合成するようになさ
れていたが、3つ以上の処理経路を備え、合成するよう
にしてもよい。さらに、上記の実施形態では、ピッチ検
出手段を用いたが、これに代えて、例えば入力可聴周波
数信号の倍音の周波数の検出手段を用いてもよい。
【0077】本発明の第2の実施形態について説明す
る。この実施形態では、図10に示すように、例えばカ
ラオケ演奏部40からのカラオケ演奏に従って歌った歌
声を図1に示したのと同様にディジタル化したディジタ
ル音声信号が、音声入力端子42からコーラス付加部4
4に入力され、ここでコーラス効果を付加して出力する
ことが可能である。この場合、コーラス付加部44で
は、音声入力のピッチ及びフォルマントを変更したもの
と元の音声入力とを合成することによってコーラス効果
を付加している。
【0078】このピッチの変更及びフォルマントの変更
に、本発明を利用している。このピッチの変更及びフォ
ルマントの変更のための情報は、操作子46の操作によ
ってコーラス付加部44に与えられる。また、カラオケ
演奏部40からピッチ情報やレベル情報がMIDI信号
としてコーラス付加部44に供給される。また、これら
ピッチ情報やレベル情報は、カラオケ演奏部40からで
はなく、外部に設けられた別の機器、例えば演奏可能な
キーボードからの外部入力MIDI信号としてコーラス
付加部44に供給されることもある。
【0079】また、コーラス付加部44によって付加さ
れるコーラスには、予め記憶している演奏情報に従って
コーラスを付加するカラオケモードと、大人数でコーラ
スしているようなクワイヤモードとの2つがある。この
実施形態では、カラオケモードの場合には、ピッチ情報
やレベル情報は、カラオケ演奏部40からコーラス付加
部44に供給され、クワイヤモードの場合に、上記外部
機器から供給される。
【0080】カラオケ演奏部40は、自動演奏手段48
と楽音発生手段50とを有し、これらを制御するカラオ
ケ制御手段52も有している。自動演奏手段48は、従
来公知の自動演奏装置に相当するもので、複数曲の自動
演奏情報を記憶している。また、楽音発生手段48は、
従来公知の音源装置に相当するものである。
【0081】操作子46の操作に応じて後述する操作子
制御手段54がカラオケ制御手段52に供給した情報に
従って、カラオケ制御手段52が発生した指令に応じ
て、自動演奏手段48は、自動演奏情報から演奏曲情報
を選択し、その情報に従って、楽音発生手段50の自動
演奏を行い、伴奏(カラオケ)の演奏を行う。自動演奏
情報には、コーラスパートの演奏情報も記憶されてお
り、これに上述したピッチ情報やレベル情報が含まれ、
コーラス付加部44にMIDI信号の形態で供給され
る。
【0082】コーラス付加部44は、コーラス効果付加
手段56と、コーラス制御手段58とを含んでいる。コ
ーラス効果付加手段56は、図11に示すように音声入
力端子42から供給されたディジタル音声信号がそれぞ
れ供給される主チャンネル60Mと、複数の例えば4つ
のコーラスチャンネル60C1乃至60C4を有してい
る。
【0083】主チャンネル60Mは、ディジタル音声信
号のレベルを調整する乗算器62Mと、レベル調整され
たディジタル音声信号に、例えば残響効果等の効果を付
加する効果付加手段64Mとを有している。
【0084】コーラスチャンネル60C1乃至60C4
は、入力されたディジタル音声信号のピッチとフォルマ
ントとを変更し、さらに、残響効果等の効果を付加する
ピッチ変換手段66C1乃至66C4と、これらピッチ
変換手段66C1乃至66C4の出力をそれぞれ遅延さ
せる遅延手段68C1乃至68C4と、これら遅延手段
68C1乃至68C4の出力のレベルをそれぞれ調整す
る乗算器62C1乃至62C4を有している。
【0085】ピッチ変換手段66C1乃至66C4は、
例えば図1(c)に示す構成において、ピッチ検出手段
を除いたものに対応し、波形変換手段30、フィルタ手
段32が、ここでいう効果付加手段に相当する。なお、
この効果付加手段としては、例えば公知の残響付加装置
や、図12に示すように遅延手段76の遅延時間を低周
波発振器78によって変更させて、疑似的に合奏してい
るような効果を付加する疑似コーラス効果付加装置でも
よい。各ピッチ変換手段66C1乃至66C4において
使用するために、ディジタル音声信号のピッチを検出す
るピッチ検出手段74が設けられている。また、各ピッ
チ変換手段66C1乃至66C4に効果付加手段を設け
る必要がない場合もある。
【0086】これら各コーラスチャンネル60C1乃至
60C4の出力は、加算器70で合成された後、効果付
加手段64Cによって、例えば残響効果等の効果が付加
される。なお、この効果付加手段64Cは、後述するよ
うに効果パラメータの設定によって、図12の擬似コー
ラス効果付加装置としても機能する。この効果付加手段
64Cの出力は、効果付加手段64Mの出力と加算器7
2によって合成されて、出力される。
【0087】また、各ピッチ変換手段66C1乃至66
C4には、フォルマント変更情報、例えばフォルマント
変更係数F1乃至F4、ピッチ変更情報、例えばピッチ
変更係数P1乃至P4、コーラス音のピッチ情報SP1
乃至SP4、ピッチ変換手段66C1乃至66C4内の
効果付加手段の効果付加情報e1乃至e4が、コーラス
制御手段58からそれぞれ供給されている。
【0088】また、各遅延手段68C1乃至68C4に
遅延情報D1乃至D4がコーラス制御手段58から供給
されている。さらに、各乗算器62M、62C1乃至6
2C4に、レベル情報L0乃至L4が、コーラス制御手
段58から供給されている。同様に、効果付加手段64
M、64Cに、効果付加パラメータEM及びECがそれ
ぞれコーラス制御手段58から供給されている。なお、
効果付加パラメータは、それぞれ複数の効果パラメータ
から構成されている。
【0089】コーラス制御手段58は、後述するが、操
作子制御手段54からの情報と、カラオケ演奏部40ま
たは外部機器からのMIDI信号とに基づいてこれら各
情報を生成する。
【0090】コーラス付加部44は、例えば図1(a)
に示したDSPとRAMとによって構成することがで
き、カラオケ制御手段52、自動演奏手段48及び操作
子制御手段54は、図1に示したCPUによって構成す
ることができる。
【0091】ピッチ変換手段66C1乃至66C4は、
図1(c)に示すピッチ変換手段24をそのまま使用し
てもよいが、この実施形態では、ピッチ変換手段24よ
りもつながりのよい自然な音声信号を得られるように、
ピッチ変換手段66C1乃至66C4は、改良されてい
る。
【0092】図13(a)は、例えば音声入力端子42
に供給されるディジタル音声信号の原波形を示したもの
で、高調波が含まれ、その高調波が変化するものであ
る。この波形の零クロス点、例えばs1、s2、s3・
・・を基準としてピッチを測定し、ピッチ検出手段74
がピッチデータを検出する。通常、音声信号では急激で
一時的なピッチの変化は生じないので、ピッチ検出時
に、そのような急激な変化があった場合には、ピッチ検
出に失敗したと判断して、ピッチ検出手段74は、検出
データを出力しないように処理している。具体的には、
図13(a)のピッチcは、同bに比較して差が大きす
ぎるので、ピッチデータとして出力されない。同様に、
同dも同cに比較して差が大きすぎるので、ピッチデー
タとして出力されない。結局、ピッチ検出手段74は、
ピッチデータとしてa、b、e・・を出力する。
【0093】図13(b)は、図13(a)の波形の基
本波を示したもので、以下、この基本波を用いて説明す
る。ピッチの変更やフォルマントを変更するために、R
AMに構成したリングメモリから波形を読出す(切り出
す)が、例えば同図(c)に示すように零クロス点s1
からピッチデータaに相当する期間の波形を切り出し、
次に零クロス点s2からピッチデータbに相当する期間
の波形を切り出し、ピッチデータcの検出に失敗してい
るので、再び零クロス点s2からピッチデータbを読出
すことを、ピッチの検出に成功するまで繰り返し、ピッ
チ検出に成功したとき、その零クロス点s5からピッチ
データeに相当する波形を切りだすと、基本波形につい
ては波形の不連続が発生する。
【0094】図13(d)に示すように、まず零クロス
点s1を基準としてピッチデータaに相当する期間の波
形を切り出す。この切り出し後、s1+aの演算を行
い、その結果s2を基準としてピッチデータbに相当す
る期間の波形を切り出す。次に、s2+bの演算を行
い、その結果s3を基準として、ピッチcの検出に失敗
しているので、ピッチデータbに相当する期間の波形を
切り出す。次に、s3+bの演算を行い、その結果ss
4を基準としてピッチdの検出に失敗しているので、ピ
ッチデータbに相当する期間の波形を切り出す。次に、
ss4+bの演算を行い、その結果ss5を基準とし、
ピッチデータeの検出に成功しているので、ピッチデー
タeに相当する期間の波形を切り出す。次にss5+e
の演算を行い、その結果ss6を基準としてピッチデー
タfに相当する期間の波形を切り出す。このように検出
ピッチに従って、切り出しの基準を更新しているので、
基本波成分の不連続が発生することがない。
【0095】この実施形態では、このようにして波形を
切り出した後に、ピッチの変更やフォルマントの変更を
行っている。以下、図14乃至図17を参照しながら、
上記の切り出し、ピッチ及びフォルマントの変更につい
て説明する。なお、説明を簡略化するため、1コーラス
チャンネルにおけるピッチ変換手段についてのみ説明す
る。なお、今までは各ピッチ変換手段に供給されるピッ
チ変更係数をP1乃至P4として説明したが、以下の説
明ではPITCH−VRとして表し、同様にフォルマン
ト変更係数をF1乃至F4と表したが、以下の説明では
FORMANT−VRと表す。
【0096】なお、第1の実施形態と同様に、レジスタ
PITICH、SADRS、カウンタPHASE、PH
1、PH2、レジスタWIDTH、LENGTH、EN
V1、ENV2、W−RATE、SADRS1、SAD
RS2、ADSR1、ADSR2、フラグFを用いてい
る。
【0097】サンプリングデータ(ディジタル音声信
号)が入力端子42に供給されると、図2のステップS
2と同様に、図示していないRAMに構成されたリング
メモリの書き込みアドレスIBUF−PTRにサンプリ
ングデータが書き込まれる(ステップS2a)。但し、
書き込みアドレスIBUF−PTRは、サンプリングデ
ータが入力端子42に供給されるごとに、1づつ歩進し
ている。次に、ステップS4と同様にピッチ検出処理が
行われ(ステップS4a)、ステップS6と同様に、ピ
ッチ検出が行われたか判断し(ステップS6a)、検出
結果でピッチ情報PITCHを更新する(ステップS8
a)。ステップS8では、ピッチ情報PITCHの更新
の他に、切り出しアドレスSADRSも、ピッチ検出で
求められた零クロス位置に更新していたが、ステップS
8aでは、SADRSの更新は、行わず、別途にステッ
プS100によって行われる。このステップS100で
の切り出しアドレスの更新は、図13に関連して説明し
たように、検出ピッチに従って、切り出しの基準を更新
するもので、詳細は後述する。また、ステップS4aに
おいて、ピッチの検出が行われなかった場合にも、ステ
ップS100が実行される。
【0098】ステップS100に続いて、ステップS1
0と同様にレジスタPHASE、PH1、PH2の値を
それぞれ1歩進させる(ステップS10a)。次に、ス
テップS12と同様に、レジスタPHASE及びWID
THの値を比較する(ステップS12a)。PHASE
の値がWIDTHの値に達していないと、後述するステ
ップS32aの波形読み出し処理へ進む。PHASEの
値がWIDTHの値に達していると、ステップS14と
同様に、レジスタPHASEの値を0とする(ステップ
S14a)。
【0099】次に、コーラス制御手段58からのピッチ
変更係数PITCH−VR、フォルマント変更係数FO
RMANT−VR及び再生ピッチ情報SPITCHを入
力する(ステップS16a)。ステップS16では、操
作子によって設定されたピッチ変更係数PITCH−V
R、フォルマント変更係数FORMANT−VRのみを
入力していたのに対し、ステップS16aでは、操作子
46の操作に応じて設定されたピッチ変更係数PITC
H−VR、フォルマント変更係数FORMANT−VR
の他に、カラオケ演奏部40または外部機器からのMI
DI信号に基づく再生ピッチ情報SPITCHが入力さ
れている。
【0100】そして新たなWIDTHの値(特許請求の
範囲に記載の再生ピッチ情報に相当)を決定するため
に、再生ピッチ情報SPITCHとピッチ変更係数PI
TCH−VRとを乗算し、これをレジスタWIDTHに
記憶させると共に、第1の波形のエンベロープ、第2の
波形のエンベロープの周期を決定するために、PITC
Hの値をフォルマント係数FORMANT−VRで除算
し、レジスタLENGTHに記憶させる(ステップS1
8a)。ステップS18では、検出したピッチ情報PI
TCHにPITCH−VRを乗算していたのに対し、ス
テップS18aではSPITCHとPITCH−VRと
を乗算している点が相違する。
【0101】次に、図15に示すように、レジスタLE
NGTHの値を、例えば100Hzの周期Pと比較する
(ステップS102)。LENGTHの値がPよりも大
きければ、LENGTHの値をPに変更する(ステップ
S104)。これらステップS102、104は、ディ
ジタル音声信号として低い周波数のものが入力されて
も、大きな遅延が付加されないようにするためである。
具体的には、100Hzよりも低い周波数のディジタル
音声信号が入力された場合でも、遅延を100Hzの遅
延時間10m秒に制限するためのものである。
【0102】ステップS104に続いて、またはステッ
プS102においてLENGTHの値がPよりも小さい
場合、ステップS20と同様にLENGTHの値とWI
DTHの値とを比較し(ステップS20a)、LENG
THの値がWIDTHの値よりも大きいと、ステップS
22と同様に、LENGTHの値をWIDTHの値とす
る(ステップS22a)。
【0103】なお、LENGTHの値がWIDTHの値
以下であると、ステップS22aの処理を行わずに、ス
テップS24aの処理を行う。またステップS22aに
続いてもステップS24aの処理を行う。ステップS2
4aの処理は、ステップS24と同様に、LENGTH
の値の逆数を求め、レジスタW−RATEに記憶させ
る。このW−RATEの値は、レジスタWINDOW
1、WINDOW2の値を歩進させるために使用する。
また、ステップS24aでは、フラグFの値を反転させ
る。ステップS24aは、ステップS12aにおいてP
HASEの値がWIDTHの値以上になったときに行わ
れているので、フラグFの反転も、PHASEの値がW
IDTHの値以上になったときに行われる。
【0104】次に、ステップS26と同様にフラグFの
値を0と比較し(ステップS26a)、フラグFが1で
あるか、−1であるかを判断している。フラグFの値が
1であると、ステップS28と同様にレジスタPH1、
WINDOW1をそれぞれ0とし、ステップS100で
決定したSADRSの値を切り出し開始アドレスレジス
タSADRS1に記憶させる(ステップS28a)。
【0105】また、フラグFの値が−1であると、ステ
ップS30と同様に、レジスタPH2、WINDOW2
をそれぞれ0とし、ステップS100で決定したレジス
タSADRSの値を切り出し開始アドレスレジスタSA
DRS2に記憶させる(ステップS30a)。
【0106】ステップS28aまたは30aに続いて、
またはステップS12aにおいてレジスタPHASEの
値がWIDTHの値に達していないと判断されたとき、
ステップS36と同様な波形読み出し処理を行う(ステ
ップS32a)。この波形読み出し処理は、図3に示し
たものと同様なものであるので、詳細な説明を省略す
る。そして、波形読み出し処理が行われた波形が、ステ
ップS64と同様に送出される(ステップS64a)。
【0107】例えばSPITCH=PITCHとし、P
ITCH−VR及びFORMANT−VRをそれぞれ1
とした場合、図4と同様な出力波形が得られる。また、
SPITCH=PITCH、PITCH>1、FORM
ANT−VR=1の場合、図5と同様な出力波形が得ら
れる。また、SPITCH=PITCH、PITCH−
VR=1、FORMANT−VR>1の場合、図6と同
様な波形が得られる。
【0108】なお、PITCH=SPITCH、PIT
CH−VR<1、FORMANT−VR=1とした場
合、図5において、2*WIDTHとENV1、ENV
2の周期が等しくなり、同図(h)、(i)のレベル0
の部分がなくなる。同様に、PITCH=SPITC
H、PITCH−VR=1、FORMANT−VR<1
とした場合、図5において、2*WIDTHとENV
1、ENV2の周期が等しくなり、同図(h)、(i)
のレベル0の部分がなくなる。
【0109】次に、図16及び図17を参照して、ステ
ップS100の切り出しアドレスの更新処理について説
明する。ステップS2aにおいて、サンプリングデータ
が書き込まれているリングメモリは、アドレス0からF
FF(hex)を有し、書き込みアドレスIBUF−P
TRは、図17に実線で示すように鋸歯状波のように変
化する。即ち、アドレスFFF(hex)まで到達する
と、次のアドレスは0となる。
【0110】この切り出しアドレスの更新処理は、波形
読み出し処理においてサンプリングデータを切り出す際
の基準となる読み出しアドレスADSR1、ADSR2
を設定するための前提となるもので、これらアドレスA
DSR1、ADSR2が書き込みアドレスIBUF−P
TRを追い越さないようにしてある。そのため、まず、
現在の書き込みアドレスIBUF−PTRを読み出しア
ドレスが追い越すことがない距離(アドレス差)DEL
AYを、現在の書き込みアドレスIBUF−PTRから
減算し、これと(1000(hex)−1)のアンドを
取った結果を基準読み出しアドレスADRSとして記憶
している(ステップS106)。このアンドを取ってい
るのは、上記の減算値がリングメモリのアドレス範囲0
からFFF(hex)内になるようにするためである。
なお、このDELAYは、図15のステップS102で
用いたPの値と等しく設定してある。
【0111】次に、このADSRと現在の切り出しアド
レスSADRSとを比較し(ステップS108)、SA
DRSがADSRよりも大きければ、ADRSに100
0(hex)を加算する(ステップS110)。これ
は、例えば図17に示すようにADSRが一時的にSA
DRSよりも小さくなることがあり、そのままでは以後
の処理に不都合な影響を与えるため、これを補正するた
めである。
【0112】ステップS110に続いて、或いはステッ
プS108においてADSRがSADRSよりも大きい
と判断されたとき、ADSRと(SADRS+PITC
H)を比較する(ステップS112)。このPITCH
はステップS8aにおいて更新されたものである。AD
SR≧(SADRS+PITCH)であると、即ち、A
DSRとSADRSとの間にPITCH以上の差が生じ
たとき、(SADRS+PITCH)&(1000(h
ex)−1)の演算を行い、この演算結果にSADRS
の値を更新する(ステップS114)。また、ステップ
S112において、ADSR<(SADRS+PITC
H)であると判断されると、ステップS114は実行さ
れない。この結果、図13(d)に示したように検出ピ
ッチPITCHに従って、切り出しの基準SADRSが
更新され、SADRSは図17に階段状に示す実線のよ
うにPITCHずつ変化する。
【0113】次に図18を参照して、操作子46につい
て説明する。操作子46は、MODEスイッチ80を含
み、これは、カラオケ演奏においてコーラスを付加する
カラオケモードと、外部機器からのMIDI信号によっ
てコーラスを付加するクワイアモードとを設定するため
のものである。このスイッチ80は、オン/オフの2状
態を切り換えるスイッチで、オンのときにクワイアモー
ドに設定され、オフのときにコーラスモードに設定され
る。なお、オンのとき、このスイッチ80に設けられて
いる表示手段、例えばLED82が点灯し、オフのとき
のLED82が消灯する。
【0114】操作子46には、PITCHスイッチ8
4、FORMANTスイッチ88、EFFECTスイッ
チ92及びレベル操作子96が設けられている。これら
は、コーラス効果付加手段56の各コーラスチャンネル
60C1乃至60C4のピッチ変換手段66C1乃至6
6C4、遅延手段68C1乃至68C4、乗算器62C
1乃至62C4に各種パラメータを設定するためのもの
である。なお、いずれのコーラスチャンネルに上記各種
パラメータを設定するかは、CH−SELECTスイッ
チ100の操作によって決定される。CH−SELEC
Tスイッチ100は、各コーラスチャンネル60C1乃
至60C4に対応する4つのスイッチ100a乃至10
0dを有し、これらスイッチ100a乃至100dに
は、それぞれLED101a乃至101dが設けられて
いる。
【0115】PITCHスイッチ84は、−1OCTス
イッチ84a、NORMALスイッチ84b、+1OC
Tスイッチ84cを含んでいる。PITCHスイッチ8
4は、付加するコーラスの音声信号の音質(音色)を、
ピッチ変換することによって変更するためのもので、よ
り詳しく言えば、コーラス音声信号のピッチを、カラオ
ケ演奏部40または外部機器からのMIDI信号で指定
された音高のままで出力するか、オクターブ単位で音高
を上げるか下げるかすることを指令するためのものであ
る。
【0116】−1OCTスイッチ84aは、コーラス音
声信号をMIDI信号で指定された音高よりも1オクタ
ーブ低く再生するためのモードで、例えば女性の音声が
入力される場合に、男性のコーラスを付加したい場合に
操作する。NORMALスイッチ84cは、MIDI信
号で表されている音高のままでコーラスを付加する場合
に操作する。+1OCTスイッチ84cは、再生される
コーラス音声信号をMIDI信号で指定された音高より
も1オクターブ高くする場合に操作され、例えば男性の
音声が入力される場合に、女性のコーラスを付加する場
合に操作される。
【0117】なお、これら3つのスイッチ84a乃至8
4cには、LED86a乃至86cがそれぞれ設けられ
ており、これらLED86a乃至86cのうち、操作さ
れたスイッチに設けられているLEDが点灯する。これ
ら3つのスイッチ84a乃至84cは、例えばスイッチ
84aが既に操作されている状態で、スイッチ84bが
操作されると、スイッチ84bによる操作が有効とな
る。このように後になされた操作が優先になるように構
成されている。なお、CH−SELECTスイッチ10
0も同様に後操作優先に構成されている。
【0118】FORMANTスイッチ88は、入力音声
信号のフォルマントを変更して、コーラス音声信号の音
質を変更するためのもので、LOWスイッチ88a、N
ORAMALスイッチ88b、HIGHスイッチ88c
を有している。LOWスイッチ88aは、コーラス音声
信号のフォルマントを入力音声信号よりも下げて太い声
質に変える場合に操作される。NORMALスイッチ8
8bは、コーラス音声信号のフォルマントを入力音声信
号のフォルマントと同一にする場合に操作される。HI
GHスイッチ88cは、フォルマントを上げて細い声質
にする場合に操作される。これらスイッチ88a乃至8
8cにも、LED90a乃至90cがそれぞれ設けられ
ており、スイッチ88a乃至88cのうち操作されたも
のに設けられているLEDが点灯する。これら3つのス
イッチ86a乃至86cも、後になされた操作が有効に
なるように構成されている。
【0119】PITCHスイッチ84とFORMANT
スイッチ88との操作例としては、例えば次のようなも
のがある。入力音声信号が男性で、MIDI信号によっ
て指定されたコーラスピッチ情報が男性の音域の範囲に
あるとすると、PITCHスイッチ84中の+1OCT
スイッチ84cを操作して、コーラス音声信号を1オク
ターブ上げて、FORMANTスイッチ88中のHIG
Hスイッチ88cを操作して、コーラス音声信号のフォ
ルマントを上げる。この場合、男性の音声信号が入力さ
れても、コーラス音声信号は女性の音域で、女性のフォ
ルマントで合成されるようになる。
【0120】各ピッチ変換手段66c1乃至66c4及
び遅延手段68c1乃至68c4にそれぞれ供給する効
果パラメータe1乃至e4、遅延情報D1乃至D4を、
例えばそれぞれ内容の異なる4種類ずつ、カラオケ用と
クワイア用にそれぞれ、予め図示していないプリセット
メモリに記憶してあり、EFFECTスイッチ92は、
それらのうちいずれを使用するかを指定するためのもの
で、各種類に対応して設けられた4つのスイッチ92a
乃至92dを有している。これらスイッチ92a乃至9
2dにもLED94a乃至94dがそれぞれ設けられて
おり、操作されたスイッチに対応するLEDが点灯す
る。これらスイッチ92a乃至92dも後操作優先に構
成されている。
【0121】レベル操作子96は、アップ操作子10
2、ダウン操作子104及び8セグメント表示部106
を有し、表示部106を有し、アップ操作子102及び
ダウン操作子104の操作に応じて表示部106に表示
される数値をアップまたはダウンさせて、乗算器62c
1乃至62c4のうちCH−SELECTスイッチ10
0によって指定されたチャンネルの乗算器のレベルを適
当な値に設定するものである。
【0122】また、操作子46には、各コーラスチャン
ネル60c1乃至60c4に共通に遅延手段68c1乃
至68c4をオンとするかオフとするかを指定するため
にDELAYスイッチ98が設けられている。このDE
LAYスイッチ98は、オンのとき1を、オフのとき0
を設定し、オンのときLED108が点灯する。
【0123】さらに、効果付加手段64Mに対するそれ
ぞれ内容の異なる例えば4種類の効果パラメータが、そ
れぞれカラオケ用及びクワイア用プリセットメモリ(図
示せず)に記憶されており、これらのうちいずれを使用
するかを選択するために、操作子46にはEFFECT
Mスイッチ110が設けられている。このEFFEC
T Mスイッチ110は、上記4種類に対応して4つの
スイッチ110a乃至110dを有し、使用しようとす
る種類に対応するスイッチを操作することによって、後
述するようにして効果付加手段64Mに設定される。な
お、カラオケ用とクワイア用のいずれを使用するかは、
MODEスイッチ80の操作に従う。これらスイッチ1
10a乃至110dにも、LED112a乃至112d
が設けられ、操作されたスイッチに設けられているもの
が点灯する。これらスイッチも、後操作優先に構成され
ている。
【0124】同様に、効果付加手段64Cに対するそれ
ぞれ内容の異なる例えば4種類の効果パラメータがカラ
オケ用及びクワイア用プリセットメモリ(図示せず)に
記憶されており、これらのうちいずれを使用するかを選
択するために、操作子46にはEFFECT Cスイッ
チ114が設けられている。このEFFECT Cスイ
ッチ114は、上記4種類に対応して4つのスイッチ1
14a乃至114dを有し、使用しようとする種類に対
応するスイッチを操作することによって、後述するよう
にして効果付加手段64Cに指定された種類のパラメー
タを設定できる。カラオケ用及びクワイア用プリセット
メモリのいずれを使用するかは、MODEスイッチ80
の操作に従う。これらスイッチ114a乃至114dに
も、LED116a乃至116dが設けられ、操作され
たスイッチに設けられているものが点灯する。これらス
イッチも、後操作優先に構成されている。
【0125】また、DIRECT LEVEL操作子1
18も、操作子46には設けられている。これは、主チ
ャンネル60Mの乗算器62Mのレベル情報を設定する
ためのもので、アップ操作子120、ダウン操作子12
2及び8セグメント表示部124を有し、アップ操作子
120及びダウン操作子122の操作に応じて表示部1
24に表示される数値をアップまたはダウンさせて、乗
算器62Mのレベルを適当な値に設定するものである。
【0126】次に、図19を参照しながら、コーラス制
御手段58が行う処理について説明する。まず、操作子
制御手段54から入力されるMODEスイッチ80の設
定状態を判定する(ステップS116)。なお、後述す
るように操作子制御手段54が、操作子46を所定の周
期で操作して、どの操作子が操作されているかを検出す
るごとに、コーラス制御手段58は、後述する操作子処
理を行い、その結果としてMODEスイッチ80の設定
状態が入力される。
【0127】ここでカラオケモードと判定されると、M
IDI入力信号をカラオケ演奏部40から入力するよう
に設定し、プリセットメモリをカラオケ用に設定し、後
述するチャンネルメモリをカラオケ用に設定する(ステ
ップS118)。これに続いて、後述するカラオケモー
ド用パラメータ処理を行う(ステップS120)。ま
た、モード変更が変更されたかを判定する(ステップS
122)。これも操作子処理の結果として得られたMO
DEスイッチ80の状態に応じて行う。モードが変更さ
れていなければ、ステップS122を繰り返し、モード
が変更されていると、ステップS116に戻る。
【0128】ステップS116において、モードがクワ
イアモードであると判断されると、MIDI信号を外部
機器から入力するように設定し、プリセットメモリをク
ワイヤ用に設定し、後述するチャンネルメモリをカラオ
ケ用に設定する(ステップS124)。次に、後述する
クワイアモード用パラメータ処理を行う(ステップS1
26)。そして、モード変更が変更されたかを判定する
(ステップS128)。これも操作子処理の結果として
得られたMODEスイッチ80の状態に応じて行う。モ
ードが変更されていなければ、ステップS128を繰り
返し、モードが変更されていると、ステップS116に
戻る。
【0129】次に、図20及び図21を参照しながら、
コーラス制御手段58が行う操作子処理について説明す
る。操作子制御手段54は、公知のように所定周期ごと
に操作子46を走査して、いずれの操作子が操作されて
いるかの情報を、コーラス制御手段58に供給する。コ
ーラス制御手段58は、この情報が入力されるごとに、
操作子処理を行う。なお、操作子制御手段54は、図2
1に示すようにレジスタ群126と、カラオケモード用
のチャンネルメモリ128と、クワイアモード用にチャ
ンネルメモリ130とを有している。
【0130】レジスタ群126は、各コーラスチャンネ
ル60C1乃至60C4に対応させて、PITCHスイ
ッチ84の操作によって設定されたピッチ変更係数P1
乃至P4(PITCH−VRに相当)、FORMANT
スイッチ88の操作によって設定されたフォルマント変
更係数F1乃至F4(FORMANT−VRに相当)、
レベル操作子96の操作によって設定された乗算器62
c1乃至62c4へのレベル情報L1乃至L4、EFF
ECTスイッチ92の操作によってそれぞれ設定された
効果パラメータe1乃至e4及び遅延情報D1乃至D4
をそれぞれ記憶するレジスタを有している。また、DE
LAYスイッチ98の操作によって設定されたオンまた
はオフの情報を記憶するレジスタを有している。さら
に、EFFECT Mスイッチ110の操作によって設
定された効果パラメータEM(=M1乃至EMm)を記
憶するためのレジスタ、EFFECTスイッチ Cの操
作によって設定された効果パラメータEC(=EC1乃
至ECm)を記憶するレジスタ、主チャンネルの乗算器
62Mに対するレベル情報L0を記憶するためのレジス
タを有している。
【0131】カラオケ用チャンネルメモリ128は、カ
ラオケモード用にレジスタ群126に設定されたピッチ
変更係数P1乃至P4、フォルマント変更係数F1乃至
F4、レベル情報L1乃至L4、効果情報e1乃至e
4、遅延情報D1乃至D4を、記憶するためのものであ
る。またクワイア用チャンネルメモリ130は、クワイ
アモード用にレジスタ群126に設定されたピッチ変更
係数P1乃至P4、フォルマント変更係数F1乃至F
4、レベル情報L1乃至L4、効果情報e1乃至e4、
遅延情報D1乃至D4を、記憶するためのものである。
【0132】なお、カラオケ用チャンネルメモリ128
を使用するか、クワイア用チャンネルメモリ130を使
用するかは、ステップS118または124によって決
定されている。また、上述したプリセットメモリも使用
するが、コーラス用またはクワイア用いずれのメモリを
使用するかも、ステップS118または124によって
決定されている。また、この処理では、CH−SELE
CTスイッチ100の前回の操作状態を記憶するための
フラグFlg ONと、チャンネルメモリへの書き込み
が終了したかを判断するためのFlg Mと、CH−S
ELECTスイッチ100の操作されている時間をカウ
ントするためのTカウンタとを使用する。
【0133】まず、操作子制御手段54から供給された
各操作子46の操作状態を検出し、レジスタ群126の
対応するものにセットし、操作されている操作子に対応
する表示手段を表示する(ステップS130)。但し、
PITCHスイッチ84、FORMANTスイッチ8
8、EFFECTスイッチ92、LEVEL操作子96
の操作状態は、CH−SELECTスイッチ100によ
って選択されたチャンネルに対応するレジスタに記憶さ
れる。また、PITCHスイッチ84では、−1OCT
スイッチ84aが操作された場合には0.5を、NOR
MALスイッチ84bが操作された場合には1を、+1
OCTスイッチ84cが操作された場合には2.0を、
選択されたチャンネルのピッチ変更係数のレジスタPに
記憶させる。同様にFORMANTスイッチ88では、
LOWスイッチ88aが操作された場合には0.5を、
NORAMALスイッチ88bが操作された場合には1
を、HIGHスイッチ88cが操作された場合には2.
0が、選択されたチャンネルのレジスタFに記憶され
る。
【0134】同様に、レベル操作子96の場合、アップ
操作子102、ダウン操作子104の操作によって設定
された数値が、選択されたチャンネルのレジスタLに記
憶される。また、EFFECTスイッチ92の場合、操
作されたスイッチに対応する効果パラメータと遅延情報
とが、選択されたチャンネルのパラメータレジスタeと
遅延レジスタDとにそれぞれ記憶される。なお、図21
において、各チャンネルのパラメータレジスタeの内容
e1乃至e4がそれぞれe11、e12のように複数記載さ
れているのは、実際には、これらパラメータe1乃至e
4がそれぞれ複数のパラメータから構成されていること
を示している。
【0135】また、DELAYレジスタには、DELA
Yスイッチ98の操作結果が記憶される。またEFFE
CT Mレジスタ、EFFECT Cレジスタには、E
FFECT Mスイッチ110及びEFFECT Cス
イッチ114のうち操作されたものに対応する効果パラ
メータが、それぞれ記憶される。
【0136】さらに、DIRECT LEVELレジス
タには、DIRECT LEVEL操作子118によっ
て設定された数値が記憶される。
【0137】次に、ステップS130で検出されたCH
−SELECTスイッチ100がオンであるか判断する
(ステップS132)。オンであると、Flg ONフ
ラグが0であるか判断する(ステップS134)。Fl
g ONフラグが0であると、Flg ONフラグを1
とし、かつFlg Mフラグを1とする(ステップS1
36)。そして、Tカウンタをリセットし(ステップS
138)、この処理を終了する。
【0138】ステップS134において、Flg ON
フラグが0でないと判断されると、Flg Mフラグが
0であるか判断する(ステップS140)。Flg M
フラグが0であると、この処理を終了する。Flg O
Nフラグが0でないと、Tカウンタの計数値を1進める
(ステップS142)。そして、この計数値が4秒以上
に相当するものであるか判断し(ステップS144)、
4秒以上でなければ、この処理を終了する。4秒以上で
あれば、CH−SELECTスイッチで選択されたチャ
ンネルの各レジスタの内容を、チャンネルメモリの対応
するチャンネルの領域に記憶させ(ステップS14
6)、Flg Mフラグを0として(ステップS14
8)、この処理を終了する。
【0139】例えば、カラオケモードにおいて、チャン
ネル1に対応してピッチ変更係数、フォルマント変更係
数、効果パラメータ、レベル情報、遅延情報が設定さ
れ、CH−SELECTスイッチ100のチャンネル1
に対応するスイッチ94aが4秒以上操作されている
と、カラオケ用チャンネルメモリ128のチャンネル1
のピッチ変更係数、フォルマント変更係数、効果パラメ
ータ、レベル情報、遅延情報の記憶領域に、上記の各値
が記憶される。
【0140】ステップS132において、CH−SEL
ECTスイッチ100がオンでないと判断されると、F
lg ONフラグが1であるか判断し(ステップS15
0)、1でなければ、この処理を終了する。1であれ
ば、Flg ONフラグを0とし(ステップS15
2)、Flg Mフラグが1であるか判断する(ステッ
プS154)。Flg Mフラグが1でなければ、この
処理を終了する。
【0141】Flg Mが1であれば、チャンネルメモ
リのうち、操作されているCH−SELECTスイッチ
100に対応するチャンネルの内容を、レジスタ群12
6にそれぞれ記憶させ、操作子46に表示させる(ステ
ップS156)。例えば、クワイアモードにおいて、チ
ャンネル1が選択されている状態で、CH−SELEC
Tスイッチ100のチャンネル1のスイッチ101aが
4秒より短い時間しか操作されていないと、クワイア用
チャンネルメモリ130のチャンネル1に記憶されてい
る内容がレジスタ群126の対応するレジスタにそれぞ
れ記憶され、これらレジスタに対応する操作子に設けら
れているLEDが点灯する。これに続いて、Flg M
フラグが0とされ(ステップS158)、この処理を終
了する。
【0142】次に図22及び図23を参照して、コーラ
ス制御手段58が、カラオケ演奏部40または外部機器
からMIDI信号を受けるごとに行う処理について説明
する。なお、コーラス制御手段58は、図23に示すよ
うにMIDIレジスタを有し、これは、テンポを記憶す
るテンポレジスタ132を有し、さらに各チャンネルご
とに、コーラス音のピッチ情報SPITCHを記憶する
レジスタ134a乃至134dと、コーラス音のレベル
情報Lmidiを記憶するレジスタ136a乃至136
dとを有している。
【0143】入力されたMIDI信号が演奏のテンポを
表すタイミング・クロックであるか判断し(ステップS
160)、タイミング・クロックであると、タイミング
・クロックからテンポを測定し、MIDIレジスタのT
EMPOレジスタ132に記憶させ(ステップS16
2)、この処理を終了する。なお、記憶させるのは、例
えば測定結果に所定の係数を乗算し、4分音符の長さの
テンポ情報に変換したものである。なお、タイミング・
クロックの周期を測定しているため、最初のタイミング
・クロック入力のときは、測定不能となって、この処理
を終わる。また、タイミング・クロックではなく、テン
ポ情報を数値データとして伝送することもあり、この場
合には、ステップS160はテンポ情報かの判断に変更
され、テンポ情報の場合、そのテンポ情報をそのままT
EMPOレジスタ132に記憶させる。
【0144】ステップS160において、タイミングク
ロックでなければ、入力されたMIDI信号が、コーラ
ス音の発音を指示するノートオン信号であるか判断する
(ステップS164)。ノートオン信号であれば、これ
に続いて再生音の音高を表すキー番号と、その再生音の
発生レベルを表すベロシティと、再生チャンネルを表す
チャンネル情報とを有しているので、図示していない変
換テーブルによって、キー番号をコーラス音の再生ピッ
チ情報SPITCHに変換して、チャンネル情報によっ
て指定されたチャンネルの再生ピッチ情報レジスタに記
憶させる(ステップS166)。
【0145】次に、ベロシティをレベル情報Lmidi
として、MIDIレジスタのレベル情報レジスタ中のチ
ャンネル情報によって指定されたチャンネルのものに記
憶させ(ステップS168)、処理を終了する。
【0146】ステップS164において、ノートオン信
号でないと判断されると、ノートオフ信号であるか判断
する(ステップS170)。ノートオフ信号であれば、
これに続いてノートオフするチャンネルを表すチャンネ
ル情報を有しているので、チャンネル情報で指定された
チャンネルのレベル情報レジスタの値を0とし(ステッ
プS172)、この処理を終了する。
【0147】次に図24を参照しながら、図19に示す
ステップS120のカラオケモードパラメータ供給処理
の詳細について説明する。このカラオケモードパラメー
タ供給処理は、操作子47の操作等によるパラメータ変
化が効果の変化として不自然でない程度の所定の時間が
経過するごとに実行する。そのため図示していないが、
この処理が実行されると、予め準備したカウンタの値が
1進められ、その値が所定の値になっていないと、ステ
ップS122の実行に移り、その値が所定の値になる
と、カウンタの値を0として、以下の処理を実行する。
なお、上記所定の時間が長いと操作子47の操作に対し
て反応が遅れ、不自然になり、また所定時間が短いと、
効果の変化が人には感知できないので、無駄な処理を行
うことになる。
【0148】この処理では、図21に示したレジスタ群
からEFFECT MとEFFECT Cとのパラメー
タ群と、DIRECTレベルとを読み出し、図11に示
す効果付加手段64M、64C、乗算器62Mにそれぞ
れ供給する(ステップS174)。
【0149】次に各コーラスチャンネルの機器にパラメ
ータを指定するため、チャンネル指定用のカウンタnの
値を1とする(ステップS176)。次に、図23に示
すMIDIレジスタのうちカウンタnによって指定され
たチャンネルのレベル情報Lmidinと、図21に示
すカラオケ用チャンネルメモリにおけるカウンタnによ
って指定されたチャンネルのレベル情報Lnとを乗算し
て、その乗算結果を乗算器62c1乃至62c4のうち
カウンタnによって指定されたものにレベル情報として
供給し、さらにMIDIレジスタのテンポ情報とレジス
タ群126のDELAYと、カラオケ用チャンネルメモ
リ128のうちカウンタnによって指定されたチャンネ
ルの遅延情報Dnとを読み出し、これらを乗算して、遅
延手段68c1乃至68c4のうちカウンタによって指
定されたものに遅延時間として供給する(ステップS1
78)。遅延情報Dnは、4分音符に換算して何個分に
相当する遅延時間であるかを表す値であるので、これと
TEMPOとを乗算することによって実際の遅延時間を
決定できる。また、DELAYは、遅延させる場合には
1、遅延させない場合には0であるので、遅延させる場
合には、実際の遅延時間が遅延手段に設定され、遅延さ
せない場合には0が遅延手段に設定される。
【0150】次に、チャンネルメモリ128のうちカウ
ンタnによって指定されたチャンネルからピッチ変更係
数Pn、フォルマント変更係数Fn、効果パラメータe
nが読出され、ピッチ変換手段66c1乃至66c4の
うちカウンタnによって指定されたものに設定する(ス
テップS180)。そして、MIDIレジスタのコーラ
スピッチ情報のうちカウンタnによって指定されたもの
が、ピッチ変換手段66c1乃至66c4のうちカウン
タnによって指定されたものに設定される(ステップS
182)。そして、カウンタnの値が4以上であるか判
断し(ステップS184)、4以上であれば、この処理
を終了し、4以上でなければ、カウンタnの値を1進め
(ステップS186)、ステップS178に戻る。
【0151】なお、ステップS126のクワイアモード
パラメータ供給処理も、使用されるチャンネルメモリ
が、クワイア用のチャンネルメモリ130となるだけで
あるので詳細な説明は省略する。
【0152】次に図25を参照しながらカラオケモード
におけるコーラス効果が付加される状態を説明する。な
お、説明を簡易化するため、コーラスチャンネル60c
1のみが使用され、他のチャンネルには、レベル情報0
と遅延情報0とがそれぞれ供給されているとする。ま
た、遅延手段68c1には4分音符1つ分の遅延時間が
設定され、乗算器62c1には0でないレベル情報が設
定されているとする。また、ピッチ変換手段66c1に
は、入力されるMIDI信号に対応した再生ピッチ情報
SP1として音高Eのピッチ情報が入力されるものとす
る。そして、同図(c)のように音高Cの「CAME
ON」という音高信号がピッチ変換手段66c1に入力
されると前記再生ピッチ情報SP1に対応した音高Eの
「CAMEON」という音声信号が出力される。この出
力は、ピッチ変換手段66c1から同図(d)に示すよ
うに出力される。そして、遅延手段68c1によって上
記の遅延時間だけ遅延され、効果付加手段64cによっ
て効果が付加される。一方、入力音声信号も、効果付加
手段64Mによって効果が付加され、加算器72によっ
て加算され、同図(f)に示すようにコーラス出力信号
として出力され、同図(a)、(b)に示す楽譜のよう
な音が発生する。
【0153】遅延手段68c1乃至68c4には、DE
LAYスイッチ98によって、遅延させないときには0
を入力するものを使用したが、遅延させない場合には、
図26に示すように遅延手段68nを遅延スイッチ69
nによってバイパスする構成のものを遅延手段として使
用する場合には、レベル情報Lnを制御するのではな
く、DELAYスイッチ98に代えて、各チャンネルご
とに設けた遅延スイッチによって遅延のオン、オフを制
御するようにしてもよい。
【0154】次に、クワイアモードにおけるコーラス効
果が付加される状態を説明する。このクワイアモード
は、大人数でコーラスをしているような効果を付加する
もので、クワイアモードでは、図11に示す効果付加手
段64cが、図12に示す疑似コーラス効果付加装置と
して機能するようにパラメータが設定されている。ま
た、各ピッチ変換手段66c1乃至66c4に設けた効
果付加手段が図12に示すコーラス効果付加装置として
機能するようにパラメータを設定してもよい。
【0155】そして、FORMANTスイッチ88の操
作によって、例えばコーラスチャンネル1、2の声質を
男性とし、コーラスチャンネル3、4の声質を女性とす
ることによって、大人数で合唱しているような効果を得
られる。なお、各遅延手段68c1乃至68c4に設定
する遅延情報を少しずつずらせて設定しておくと、各コ
ーラスチャンネルの歌い出しのタイミングがわずかにず
れて、人間が歌っているような自然なものとなる。ま
た、図12に示す疑似コーラス効果装置として、効果付
加手段64cまたは各ピッチ変換手段66c1乃至66
c4の効果付加手段を使用した場合、これによっても遅
延が得られるので、積極的に各遅延手段68c1乃至6
8c4で遅延を生じさせる必要がない場合もある。
【0156】上述した実施形態では、操作子46のPI
TCHスイッチ84、FORMANTスイッチ88の操
作によって、パラメータPITCH−VRとFORMA
NT−VRとを設定したが、1つのスイッチの操作によ
って両者を設定することもできる。
【0157】例えば図27に示すように、BIGMAN
スイッチ124aと、NORMALスイッチ124b
と、PRETTYGIRLスイッチ124cとからなる
CHARACTERスイッチ124を、操作子46にお
けるPITCHスイッチ84、FORMANTスイッチ
88に代えて設け、これらスイッチのいずれがか操作さ
れると、PITCH−VRとFORMANT−VRとが
設定されるようにしてもよい。
【0158】この場合、図20に示したステップS13
0において、BIGMANスイッチ124aが操作され
ると、PITCH−VRとして0.5が、FORMAN
T−VRとして0.7が、レジスタ群126のCH−S
ELECTスイッチ100によって指定されたチャンネ
ルのP、F領域にそれぞれ記憶される。同様に、NOR
MALスイッチ124bが操作された場合には、PIT
CH−VRとして1が、FORMANT−VRとして1
が、レジスタ群126のCH−SELECTスイッチ1
00によって指定されたチャンネルのP、F領域にそれ
ぞれ記憶される。PRETTYGIRLスイッチ124
cが操作された場合には、PITCH−VRとして2.
0が、FORMANT−VRとして1.5が、レジスタ
群126のCH−SELECTスイッチ100によって
指定されたチャンネルのP、F領域にそれぞれ記憶され
る。
【0159】これらスイッチ124a乃至124cにも
LED126a乃至126cがそれぞれ設けられてお
り、操作されたスイッチに対応するものが点灯する。ま
た、これらスイッチ124a乃至124cも後操作優先
に構成されている。
【0160】第2の実施形態では、PITCH−VRや
FORMANT−VRは、スイッチ84、88の操作に
よって予め定めた値の中から選択したもの設定したが、
これらスイッチに代えて、ポテンショメータを設け、こ
れらポテンショメータの操作によって任意の値を設定す
るようにしてもよい。また、各遅延手段68C1乃至6
8C4に設定する遅延時間を定めるための遅延情報は、
EFFECTスイッチ92の設定によって定めたが、例
えばカラオケ演奏部40または外部機器からのMIDI
信号によって設定するようにしてもよく、この場合には
時間の経過と共に遅延情報を変化させることができるの
で、遅延時間も時間と共に変化させることができ、効果
的な演奏が行える。同様に、ピッチ変換手段66C1乃
至66C4に含まれる効果付加手段や、効果付加手段6
4M、64Cにそれぞれ設定する効果パラメータも、M
IDI信号によって設定するようにしてもよい。この場
合にも時間の経過と共に、これら効果付加手段によって
付加される効果が時間の経過と共に変化する。
【0161】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、入力オー
ディオ信号のピッチ及びフォルマントを、ピッチ変更情
報及びフォルマント変更情報に従って変更した再生オー
ディオ信号を合成することができる。特に、再生ピッチ
情報を自動演奏手段からの音高情報に基づいて得るよう
にすると、自動演奏手段による自動演奏に応じた再生ピ
ッチとすることができる。また、音高情報の入力手段に
入力される音高情報に基づいて再生ピッチ情報を生成す
るようにすると、入力手段への入力状態に応じて再生ピ
ッチを変更することができる。さらに、上記のような音
高情報と操作子手段によって設定されたピッチ変更係数
とによってピッチ再生情報を作成するようにすると、よ
り変化に富んだ再生ピッチとすることができる。また、
再生ピッチ情報を、ピッチ検出手段によって検出した入
力オーディオ信号のピッチと前記ピッチ変更係数とよっ
て生成すれば、入力オーディオ信号のピッチと関連を持
ちながら、入力オーディオ信号とは異なる再生ピッチと
することができる。また、再生オーディオ信号に擬似コ
ーラス効果付加手段によって擬似コーラス効果を付加す
ることによって大人数でコーラスしているような効果を
付加することができる。また、入力オーディオ信号と再
生オーディオ信号とを合成することによってコーラスし
ているような効果を付加することができる。また、再生
オーディオ合成手段を複数設け、これらにそれぞれ異な
るピッチ変更情報及びフォルマント変更情報を設定し、
各再生オーディオ信号を合成手段によって合成すること
によって、複数の人数でコーラスしているような効果を
付加することができる。また、これら合成された信号に
擬似コーラス効果を付加することによって、大人数でコ
ーラスしているような効果を付加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明による効果付加装置の第1の実
施形態を示すブロック図、(b)は同ブロック図におけ
るDSPの実施形態を示すブロック図、(c)はDSP
のその他の実施形態を示すブロック図である。
【図2】同実施形態においてDSPが実行する機能の一
部を示すフローチャートである。
【図3】図2のフローチャートにおける波形読み出し処
理の詳細な内容を示すフローチャートである。
【図4】同実施形態においてピッチ変更係数及びフォル
マント変更係数を共に1とした場合の動作説明図であ
る。
【図5】同実施形態においてピッチ変更係数を1とし、
フォルマント変更係数を1より大きくした場合の動作説
明図である。
【図6】同実施形態においてピッチ変更係数を1より大
きくし、フォルマント変更係数を1とした場合の動作説
明図である。
【図7】同実施形態の変形例において使用する変調波形
メモリに記憶させる変調波形を示す図である。
【図8】同実施形態の変形例における波形読み出し処理
の一部の詳細な内容を示すフローチャートである。
【図9】同実施形態の変形例における波形読み出し処理
の残り部分の詳細な内容を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施形態のブロック図であ
る。
【図11】同第2の実施形態のコーラス効果付加手段の
ブロック図である。
【図12】図11の効果付加手段内で使用する擬似コー
ラス付加装置のブロック図である。
【図13】同第2の実施形態における波形の切り出しの
説明図である。
【図14】図11のコーラス効果付加手段の動作の一部
を説明するフローチャートである。
【図15】図11のコーラス効果付加手段の動作の他の
部分を説明するフローチャートである。
【図16】図11のコーラス効果付加手段における波形
の切り出しに関連する動作を説明するフローチャートで
ある。
【図17】図11のコーラス効果付加手段における波形
の切り出しに使用するリングメモリのアドレスの変化状
態を示す図である。
【図18】第2の実施形態において使用する操作子を示
す図である。
【図19】図10に示すコーラス制御手段の動作を説明
するフローチャートである。
【図20】図10に示すコーラス制御手段が操作子の操
作状態に応じて行う動作を説明するフローチャートであ
る。
【図21】コーラス制御手段が備えるレジスタ及びチャ
ンネルメモリを示す図である。
【図22】コーラス制御手段がMIDI信号の入力に応
じて行う処理を説明するフローチャートである。
【図23】コーラス制御手段が備えるMIDIレジスタ
を示す図である。
【図24】図19に示すカラオケモードパラメータ供給
処理を説明するフローチャートである。
【図25】第2の実施形態におけるコーラス効果が付加
される状態を説明する図である。
【図26】第2の実施形態で使用する遅延手段の他の例
を示す図である。
【図27】第2の実施形態で使用する操作子の他の例を
示す図である。
【符号の説明】
8 DSP 12 RAM 20 46 操作子 22 CPU 26 74 ピッチ検出手段 66C1乃至66C4 ピッチ変換手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力オーディオ信号を入力する入力手段
    と、 この入力オーディオ信号から音素片を切り出す音素片切
    り出し手段と、 再生ピッチ情報を生成する再生ピッチ情報生成手段と、 前記入力オーディオ信号に対するフォルマントの変更情
    報を生成するフォルマント変更情報生成手段と、 前記再生ピッチ情報及び前記フォルマント変更情報それ
    ぞれに従って前記音素片切り出し手段における切り出し
    を制御し、その切り出された音素片を合成して、再生オ
    ーディオ信号を生成する再生オーディオ信号合成手段と
    を、具備する効果装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の効果装置において、前記
    音素片切り出し手段は、入力オーディオ信号のピッチを
    検出する手段を含み、その検出ピッチに基づいて音素片
    切り出しを行うことを特徴とする効果装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の効果装置において、前記
    再生オーディオ信号合成手段は、前記フォルマント変更
    情報に従った速度で前記音素片を切り出すように制御
    し、前記再生ピッチ情報に従った周期で前記音素片を切
    り出すように制御することを特徴とする効果装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の効果装置において、前記
    再生ピッチ情報生成手段で生成される再生ピッチ情報
    が、前記効果装置とは別途設けた自動演奏手段から供給
    される音高情報に基づいて生成されることを特徴とする
    効果装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の効果装置において、音高
    情報を入力する入力手段を設け、前記再生ピッチ情報生
    成手段で生成される再生ピッチ情報が、前記入力手段に
    入力される音高情報に基づいて生成されることを特徴と
    する効果装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の効果装置におい
    て、前記再生ピッチ情報生成手段で生成される再生ピッ
    チ情報が、前記音高情報と、操作子手段によって設定さ
    れるピッチ変更係数とによって生成されることを特徴と
    する効果装置。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の効果装置において、前記
    再生ピッチ情報生成手段で生成される再生ピッチ情報
    が、前記ピッチを検出する手段によって検出されたピッ
    チと、操作子手段によって設定されるピッチ変更係数と
    によって生成されることを特徴とする効果装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の効果装置において、前記
    再生オーディオ信号に疑似コーラス効果を付加する疑似
    コーラス効果付加手段を設けたことを特徴とする効果装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の効果装置において、前記
    再生オーディオ信号と前記入力オーディオ信号とを合成
    する合成手段を設けたことを特徴とする効果装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の効果装置において、前
    記再生オーディオ信号合成手段が複数設けられ、前記再
    生ピッチ情報生成手段と前記フォルマント変更情報生成
    手段とがその複数の再生オーディオ信号合成手段それぞ
    れに対応してそれぞれ再生ピッチ情報とフォルマント変
    更情報とを生成するものであって、その複数の再生オー
    ディオ信号合成手段において、それぞれ対応した再生ピ
    ッチ情報及びフォルマント変更情報に従って前記音素片
    切り出し手段による音素切り出しを制御し、その切り出
    された音素片を合成して、複数の再生オーディオ信号を
    生成することを特徴とする効果装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の効果装置において、
    前記複数の再生オーディオ信号を合成する合成手段を設
    け、その合成された再生オーディオ信号に疑似コーラス
    効果を付加する疑似コーラス効果付加手段を設けたこと
    を特徴とする効果装置。
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