JPH10143172A - ハーモニー自動生成装置 - Google Patents

ハーモニー自動生成装置

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JPH10143172A
JPH10143172A JP8296844A JP29684496A JPH10143172A JP H10143172 A JPH10143172 A JP H10143172A JP 8296844 A JP8296844 A JP 8296844A JP 29684496 A JP29684496 A JP 29684496A JP H10143172 A JPH10143172 A JP H10143172A
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harmony
pitch
sound
chord
vocal
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JP8296844A
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Akio Takahashi
昭夫 高橋
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  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)
  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バリエーションが豊富で面白味に富んだハー
モニーをリアルタイムに生成する。 【解決手段】 制御部6は、曲データ中に予め含まれて
いるコード情報を読み出し、このコード情報に基づいて
ハーモニー音の音程を決定する。その際、コード切換の
前後において、コード構成音の変化が最も少なくなるよ
うに後のコードの転回形を決定し、その転回形のコード
構成音をハーモニー音とする。また、伴奏データMDの
中に含まれるメロディデータに基づいてメロディの音程
を認識する。そして、メロディの音程を認識すると、そ
の音程とハーモニー音の各音の音程との差を検出し、そ
の差に対応するピッチ制御信号をピッチ変換器8、9、
10に供給する。この結果、ボーカル音の音程がシフト
され、歌い手の声によるハーモニー音が発生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入力された楽器
音やボーカル音に対して、好適なハーモニーを自動的に
生成することができるハーモニー自動生成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年のカラオケ装置においては、利用者
の歌唱音声(以下、ボーカル音という)との間で協和音
を構成するハーモニー音を付与する機能を備えたものが
ある。ここで、図8〜図10は、この種の従来装置の構
成を示すブロック図である。図8に示す装置において
は、カラオケ用の曲データに予めハーモニーデータ(1
または2以上の副旋律を示す情報)を含ませておき、そ
のハーモニーデータに従って、ボーカル音をピッチシフ
トしてハーモニー音声を生成する。すなわち、マイク
1、A/D変換器2を介して入力されたボーカル音に対
して、ピッチ変換器8、9、10を用いてピッチ変換す
る。このとき、制御部6は、曲データから抽出したハー
モニーデータに従って、各ピッチ変換器8、9、10を
制御する。この結果、例えば、ボーカル音がドのとき
に、ピッチ変換器8、9、10から各々ミ、ソ、シなる
音階のハーモニー音声が出力される。そして、ハーモニ
ー音声とボーカル音とはミキサーMXによって混合さ
れ、D/A変換器23を介して出力される。
【0003】一方、制御部6は曲データから抽出される
伴奏データMDを解析し、その結果に基づいてMIDI
音源7を制御する。この結果、MIDI音源7からは、
伴奏音の楽音信号が生成され、これがミキサMXによっ
てボーカル音、ハーモニー音と混合される。これによ
り、歌い手によるボーカル音が、伴奏とハーモニーを伴
って出力される。
【0004】次に、図9に示す装置は、装置構成は上述
の装置と同様であるが、ハーモニーデータとして楽曲の
キーやスケールが記憶されており、これが曲の進行に応
じて出力される。そして、このハーモニーデータに対し
て、予め決めておいたアルゴリズムに従って各ハーモニ
ー音のピッチを求める。このようにして、求めたピッチ
により、ピッチ変換器8、9、10を制御し、ハーモニ
ー音を得る。その他の構成は、上述した図8の装置と同
様である。
【0005】図10に示す装置は、いわゆるレーザーデ
ィスクやコンパクトディスクに伴奏データが記録されて
おり、これを再生してボーカル音とミキシングするタイ
プのカラオケ装置である。この図に示す装置において
は、伴奏音と一緒にハーモニー音を予め録音しておき、
これを再生することにより、ハーモニー音としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8に示す
装置の場合は、曲データを作成する際に、すでに発売さ
れている曲でハーモニーの音程が決まっている曲につい
ては、その通りのハーモニーデータを作成すればよい
が、原曲にハーモニーが付いていない場合には、新たに
ハーモニーを編曲する必要があるので、時間がかかると
もに、出来映えがその作成者の感性に委ねられることに
なり、むらが生じるという問題があった。
【0007】また、図9に示す装置の場合、主旋律に対
して3度差や4度差の音程を持ったハーモニーデータを
機械的に生成するだけなので、単調であり、面白味に欠
けるという欠点があった。特に、経過音の際によく見ら
れる、キーやスケールから外れた音がある場合などは、
不適切なハーモニーが付与されることがあった。このた
め、歌いにくいことも生じていた。図10に示す装置の
場合には、予めハーモニーを録音する際に、歌手による
吹き込みを行うので、コストと時間がかかり、また、こ
れを回避するために楽器音で代用すると、ハーモニー効
果が得られないという問題が生じた。
【0008】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たもので、ハーモニーデータをリアルタイムに自動生成
でき、しかも、バリエーションが豊富で面白味に富んだ
ハーモニー効果を奏することができるハーモニー自動生
成装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載のハーモニー自動生成装置にお
いては、楽曲のコード情報に基づいてハーモニー音の音
程を求めるに際し、コード変化の前後において両コード
の構成音が所定の関係となるように後のコードの転回形
を決定し、その転回形におけるコード構成音の音程をハ
ーモニー音の音程とするハーモニー音決定手段と、ボー
カルの歌をボーカル音信号として出力するマイクと、前
記ボーカル音信号のピッチを変換し、その音程が前記ハ
ーモニー音決定手段が決定したハーモニー音の音程とな
るようにシフトさせるピッチシフト手段とを具備するこ
とを特徴とする。また、請求項2に記載のハーモニー自
動生成装置においては、所定位置のハーモニー音を決定
する際に当該位置のメロディ情報とコード情報とを参照
して、当該メロディと当該コードの構成音が所定の関係
となるように、当該コードの転回形を決定し、その転回
形におけるコード構成音の音程をハーモニー音の音程と
する所定位置ハーモニー音決定手段と、前記所定位置ハ
ーモニー音決定手段がハーモニー音を決定した後におい
て、楽曲のコード情報に基づいてハーモニー音の音程を
求めるに際し、コード変化の前後において両コードの構
成音が所定の関係となるように後のコードの転回形を決
定し、その転回形におけるコード構成音の音程をハーモ
ニー音の音程とするハーモニー音決定手段と、ボーカル
の歌をボーカル音信号として出力するマイクと、前記ボ
ーカル音信号のピッチを変換し、その音程が前記ハーモ
ニー音決定手段が決定したハーモニー音の音程となるよ
うにシフトさせるピッチシフト手段とを具備することを
特徴とする。また、請求項3に記載の装置にあっては、
請求項1または2記載の構成において、前記ハーモニー
音決定手段は、前のコードの構成音と後のコードの構成
音の音程差が最も小さくなるように後のコードの転回形
を決定することを特徴とする。また、請求項4に記載の
装置にあっては、請求項2記載のハーモニー自動生成装
置において、前記ボーカル音のピッチを検出するピッチ
検出手段を具備し、このピッチ検出手段が検出したピッ
チをメロディ情報として用いることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について説明する。 A:実施形態の構成 図1は、この発明の一実施形態であるカラオケ装置の全
体構成を示すブロック図である。また、この実施例は、
通信回線を介してホストコンピュータから供給されるM
IDI(Musical instrument digital interface)規格
の曲データをハードディスク等に蓄え、これを読み出し
て楽曲を再生する通信カラオケシステムに適用されるも
のである。なお、図1に示す装置の各部で、前述した図
8に示す装置と共通する部分については、同一の符号を
付けてその説明を省略する。
【0011】図において、11〜14は各々フィルタや
リバーブ、エコーの効果を付与するエフェクタ、15〜
18は各々パン機能を有するボリュームであり、19は
加算器である。以上の構成により、ボーカル音の音声信
号およびピッチ変換された音声信号(ハーモニー音声信
号)は、各々所定の効果を付与された後、個々の倍率で
増幅されて加算器19において混合される。加算機19
の出力信号は、エフェクタ22を介して加算器21に供
給される。エフェクタ22は、エフェクタ11〜14と
同様の機能を有しており、ボーカル音信号とハーモニー
音声信号の混合信号に対して各種効果を付与する。
【0012】また、加算器21には、MIDI音源7か
ら出力される伴奏用の楽音信号がアンプ20を介して供
給され、これにより、加算器21の出力は、伴奏信号、
ボーカル音声信号およびハーモニー音声信号が混合され
たものとなる。そして、加算器21の出力信号は、D/
A変換器23においてアナログ信号に変換された後、ア
ンプ24によって増幅され、スピーカ25に供給され
る。次に、CHDは、楽曲の和音を順次示すコード情報
であり、予め曲データの一部として作成される。このコ
ード情報は、MIDI規格のExclusive DataやControl
Changeパラメータのフォーマットに従って記述されてい
る。また、コード情報CHDの記録は、曲データの制作
者などによって行われるが、楽曲の進行に従って各部分
のコードを記録するだけなので、ハーモニーデータを編
集/入力する作業に比べると極めて簡単な作業となる。
しかも、カラオケのハーモニーデータを作成する際に
は、その作業過程において楽譜にコードが記載される場
合がほとんどあるから、このような楽譜を利用すること
により、新たにコード編曲を行なう必要もなく、譜面に
記載されているコードをそのまま記録すればよい。
【0013】次に、5はピッチ検出器であり、A/D変
換器2を介して供給されるボーカル音信号のピッチを検
出し、制御部6に供給する。制御部6は、CPU、RA
M、ROMおよびその他の周辺回路によって構成されて
おり、装置各部を制御するとともに、ピッチ検出器5か
ら供給されたピッチ情報とコード情報CHDに基づいて
ハーモニー音の音程を求め、これに対応するピッチデー
タをピッチ変換器8、9、10に供給する。この際、制
御部6は、曲データに含まれる制御情報に応じて、エフ
ェクタ11〜14および22に対してエコーやパンなど
の制御を行うとともに、ボリューム15〜18および2
0に対して利得設定を行う。これにより、楽曲に対応し
た効果や、各声部の音量バランスが設定される。
【0014】なお、制御部6は、伴奏データMDを解析
してMIDI音源7を制御し、これにより、伴奏用の楽
音信号を生成させるが、この点については、前述した図
8に示す装置と同様である。また、30は制御部6に対
し各種処理を指示する操作部であり、多数のスイッチを
有している。
【0015】B:実施形態の動作 次に、上記構成によるこの実施例の動作について説明す
る。まず、操作部30から演奏開始が指示されると、制
御部6が曲データを読み出し、ここから伴奏データMD
およびコードデータCHDを抽出する。そして、伴奏デ
ータMDを解析してMIDI音源7を制御することによ
り、伴奏音楽が発生される。一方、制御部6は、抽出し
たコード情報とピッチ検出器5が検出したボーカル音の
ピッチに基づいて、ハーモニー音のピッチを求める。以
下において、ハーモニー音のピッチの求め方について説
明する。
【0016】(1)ハーモニー音生成の概略 はじめに、本願におけるハーモニー音生成の概略につい
て説明する。今、図2(イ)に示すようなコード進行が
あったとする。すなわち、C、G、F、G、C(コード
タイプは全てメジャー)というコード進行である。ここ
で、各コードの構成音の基本形は、同図(ロ)に示すよ
うになる。また、同図(ハ)〜(ヘ)は、各々コード構
成音を適宜転回させたものである。本願においては、コ
ード構成音をメロディやコード進行に合わせて適宜転回
させ、これにより、ハーモニーの自然な流れを生成す
る。そして、メロディに対し、各コード構成音の音程を
有する1または2以上のハーモニー音を付与するように
している。例えば、同図(ニ)に示すコード構成音によ
って曲が進行する場合は、第1小節目においては、メロ
ディに対し、ミ(E4音)、ソ(G4音)、ド(C5
音)のハーモニー音声が付与される。なお、参考のため
に、音名とピアノのキーとの関係を図5に示す。
【0017】(2)ハーモニー音生成の具体例 次に、具体的な曲を例にとって、ハーモニー音声の生成
について説明する。図3は、世界的に著名な曲である
「Happy Birthday」のメロディを示す譜面であり、この
曲のコード進行は図示のように、FMaj,CMaj,FMaj,B
♭Maj,FMaj,CMaj,FMajである。ここで、各コードの
基本形の和音構成を示すと、図4の「Chord02」の段に
に示すようになる。ところで、最初のハーモニー構成音
をどのように選択するかは、ハーモニーを付与すべき最
初のメロディに対して、上下にどのようなハーモニーを
付けるかによって決まってくる。例えば、図3の第2小
節目からハーモニーを付与するときに、メロディに対し
全て上にハーモニーを付けることが指定されている場合
は、FMajのコード構成音から考えてファ(F4音)、
ラ(A4音)、ド(C5音)という並びになる。
【0018】そして、楽曲が2小節目から3小節目に入
ると、コード変化前後の両コードを比較し、共通の構成
音を見付ける。この例の場合には、FMajからCMajへの
変化であるから、共通の和音構成音はド(C5音)であ
る。そこで、ハーモニー和音の進行をスムーズにするた
めに、共通音をそのまま残し、これにCMajの他の構成
音を付加する。すなわち、最初のハーモニー音のファ
(F4音)、ラ(A4音)、ド(C5音)のうち、ド
(C5音)を残し、ファ(F4音)、ラ(A4音)を他
の音に移行させればよいことが判る。ここでは、コード
がCに変化するのだから、それぞれミとソに移行させれ
ばよい。オクターブを未知として?で表せば、(F4,
A4)→(E?,G?)の移行を行えばよく、オクター
ブ情報が確定すれば、音程が一意的に決定される。さ
て、この場合の移行先の音の組み合わせは、(E3、G
3)、(E4、G3)、(E3、G4)、(E4、G
4) (E5、G4)、(E5、G4)、(E5、G5)の7
種類が考えられる。この組み合わせの中から音の移動が
最も少ないものを選べば、ハーモニー和音の変化を滑ら
かで自然なものとすることができる。
【0019】この例の場合には、F4→E4(半音1つ
分)、A4→G4(半音2つ分)であるので、E4、G
4を選べばよいことが判る。以上の処理を行うことによ
って3小節目までのハーモニー音が決定される。以後
は、同様にしてハーモニー構成音を決定して行くと、図
6の「Chord 03」の段に示されるように全ての小節につ
いてのハーモニー構成音を決定することができる。な
お、最初のハーモニー音について、メロディの下に1つ
のハーモニー音を入れる場合は、ド(C4音)、ファ
(F4音)、ラ(A4音)という並びになる。そして、
最初のハーモニー音の構成を変えると、その後のハーモ
ニー音の選択についても順次影響がでるから、曲全体の
ハーモニー音の構成が変化する。以上のようにして、ハ
ーモニー音のバリエーションを多様とすることができ
る。この場合、最初のハーモニー音の態様については、
例えば、図1に示す操作部30を操作することによって
指定することができる。
【0020】本実施形態におけるハーモニー音の選択ア
ルゴリズムは、制御部6内のROMにプログラムとして
記憶されており、制御部6内のCPUがこのプログラム
に従って、上記処理を行うようになっている。また、伴
奏データMDの中には、メロディを示すメロディデータ
が含まれており、制御部6はこのメロディデータに基づ
いてメロディの音程を認識する。また、歌い手はメロデ
ィを歌うから、ピッチ検出器5が検出したピッチからメ
ロディの音程を検出するようにしてもよい。そして、こ
のようにしてメロディの音程を認識すると、その音程と
ハーモニー音の各音の音程との差を検出し、その差に対
応するピッチ制御信号をピッチ変換器8、9、10に供
給する。この結果、ボーカル音の音程がシフトされ、歌
い手の声によるハーモニー音が発生される。例えば、図
4に示す2小節目では、メロディ「レ」→「ド」→「フ
ァ」の各々について、「ファ」「ラ」「ド」のハーモニ
ー音が付与される。
【0021】C:変形例 (1)ところで、コード進行がC→Dm→Em→F→G
→Am→Bm→C→Dm→Emというように変化する場
合は、コード構成音の変化が、例えば、図7の上段のよ
うになることがある。すなわち、図示のように、ハーモ
ニー音の音高がどんどん高くなっていき、不適切になる
ことがある。このような不都合を回避するためには、ハ
ーモニー音の音域に制限を設けるとよい。例えば、音域
についてC4〜E5という制限を付ければ、図7の下段
のようになり、ハーモニー音程の不適切な上昇を抑える
ことができる。音域の制限は、上述のように固定的な決
め方としてもよく、また、メロディの音域に合わせて変
動するようにしても良い。例えば、メロディラインの最
低音とLOW、最高音をHIGHとした場合に、 (LOW−α)〜(HiGH+β) という範囲を設定する。この場合のα、βの値は、半音
で3〜5程度が好ましい。すなわち、メロディラインの
音域より僅かに広い音域をハーモニー音の音域として設
定する。
【0022】(2)上述した実施形態は、本発明をカラ
オケ装置に適用した例であったが、本発明は、電子楽器
を伴奏にして歌を歌う場合にも適用することができる。
すなわち、電子楽器からコード情報を出力するように
し、これとボーカル音から抽出するピッチ情報(メロデ
ィ情報)とに基づいてハーモニー音の構成音を決め、各
構成音とボーカル音のピッチの差分だけボーカル音の音
程をシフトさせるように構成する。電子楽器からコード
情報を出力するには、実際に弾かれたコード(一般に左
手のコード演奏によるもの)を検出してそれを示す識別
信号を生成したり、演奏されたメロディからコードを推
定してコード識別信号を生成したりすることで実現でき
る。また、電子楽器の中には、1〜3つのキーの押し方
によって特定のコードを認識して自動コード伴奏を行う
ものも広く開発されているが、このような機種の場合に
は、もともとコード検出機能を有しているから、その検
出結果を利用することができる。以上のように、電子楽
器についてこの発明を適用すれば、例えば、自分のオリ
ジナル曲のライブ演奏においても、自分の歌声に自分の
声でハーモニーを付加することができる。
【0023】(3)上述した実施形態におけるハーモニ
ー音の数は、操作部30の操作、あるいは曲データ中に
埋め込む制御データによって適宜設定すればよい。ま
た、ピッチ変換器の数も実施形態に示した数に限らず、
必要とされる最大数に応じた数を具備すればよい。
【0024】(4)実施形態においては、曲の最初のハ
ーモニー構成音をメロディとの関係で決定したが、この
ような決定の仕方は、曲の開始時に限らず、2コーラ
ス、3コーラスの開始時や、いわゆるサビの部分が終了
した後の次の歌い出しの部分、または、リフレインの開
始時等、前の部分との関連を切った方が効果的な部分に
おいて行うようにしてもよい。さらに、メロディとの関
係で決定するのではなく、操作部30の操作や曲データ
中の制御データによって任意の転回形に決定してもよ
い。
【0025】(5)また、この発明は、マイクから楽器
音を入力しても同様に適用することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ハーモニーデータをリアルタイムに自動生成でき、
しかも、バリエーションが豊富で面白味に富んだハーモ
ニー効果を奏することができる。また、所定位置のハー
モニー音を決定する際に当該位置のメロディ情報とコー
ド情報とを参照して、当該メロディと当該コードの構成
音が所定の関係となるように、当該コードの転回形を決
定し、その転回形におけるコード構成音の音程をハーモ
ニー音の音程とする所定位置ハーモニー音決定手段を付
与すると、特定位置におけるコーラス構成音を前の流れ
から切り離して、際だたせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態の構成を示すブロック
図である。
【図2】 同実施形態におけるハーモニー構成音の進行
状態の一例を示す楽譜である。
【図3】 動作説明に用いるための曲の楽譜である。
【図4】 図3に示す曲に対応するコードの基本形の構
成音を示す楽譜である。
【図5】 音名と鍵盤の関係を示す説明図である。
【図6】 図3に示す曲に対応するコードを転回させた
場合の構成音を示す楽譜である。
【図7】 ハーモニー構成音の他の例を示す楽譜であ
る。
【図8】 従来装置の構成例を示すブロック図である。
【図9】 従来装置の他の構成例を示すブロック図であ
る。
【図10】 従来装置の他の構成例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1……マイク、6…制御部(ハーモニー音決定手段;ピ
ッチシフト手段;所定位置ハーモニー決定手段)、8、
9、10……ピッチ変換器(ピッチシフト手段)
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】C:変形例 (1)ところで、コード進行がC→Dm→Em→F→G
→Am→Bm→C→Dm→Emというように変化する場
合は、コード構成音の変化が、例えば、図7の上段のよ
うになることがある。すなわち、図示のように、ハーモ
ニー音の音高がどんどん高くなっていき、不適切になる
ことがある。このような不都合を回避するためには、ハ
ーモニー音の音域に制限を設けるとよい。例えば、音域
についてC4〜E5という制限を付ければ、図7の下段
のようになり、ハーモニー音程の不適切な上昇を抑える
ことができる。音域の制限は、上述のように固定的な決
め方としてもよく、また、メロディの音域に合わせて変
動するようにしても良い。例えば、メロディラインの最
低音LOW、最高音をHIGHとした場合に、 (LOW−α)〜(HGH+β) という範囲を設定する。この場合のα、βの値は、半音
で3〜5程度が好ましい。すなわち、メロディラインの
音域より僅かに広い音域をハーモニー音の音域として設
定する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽曲のコード情報に基づいてハーモニー
    音の音程を求めるに際し、コード変化の前後において両
    コードの構成音が所定の関係となるように後のコードの
    転回形を決定し、その転回形におけるコード構成音の音
    程をハーモニー音の音程とするハーモニー音決定手段
    と、 ボーカルの歌をボーカル音信号として出力するマイク
    と、 前記ボーカル音信号のピッチを変換し、その音程が前記
    ハーモニー音決定手段が決定したハーモニー音の音程と
    なるようにシフトさせるピッチシフト手段とを具備する
    ことを特徴とするハーモニー自動生成装置。
  2. 【請求項2】 所定位置のハーモニー音を決定する際に
    当該位置のメロディ情報とコード情報とを参照して、当
    該メロディと当該コードの構成音が所定の関係となるよ
    うに、当該コードの転回形を決定し、その転回形におけ
    るコード構成音の音程をハーモニー音の音程とする所定
    位置ハーモニー音決定手段と、 前記所定位置ハーモニー音決定手段がハーモニー音を決
    定した後において、楽曲のコード情報に基づいてハーモ
    ニー音の音程を求めるに際し、コード変化の前後におい
    て両コードの構成音が所定の関係となるように後のコー
    ドの転回形を決定し、その転回形におけるコード構成音
    の音程をハーモニー音の音程とするハーモニー音決定手
    段と、 ボーカルの歌をボーカル音信号として出力するマイク
    と、 前記ボーカル音信号のピッチを変換し、その音程が前記
    ハーモニー音決定手段が決定したハーモニー音の音程と
    なるようにシフトさせるピッチシフト手段とを具備する
    ことを特徴とするハーモニー自動生成装置。
  3. 【請求項3】 前記ハーモニー音決定手段は、前のコー
    ドの構成音と後のコードの構成音の音程差が最も小さく
    なるように後のコードの転回形を決定することを特徴と
    する請求項1または2記載のハーモニー自動生成装置。
  4. 【請求項4】 前記ボーカル音のピッチを検出するピッ
    チ検出手段を具備し、このピッチ検出手段が検出したピ
    ッチをメロディ情報として用いることを特徴とする請求
    項2記載のハーモニー自動生成装置。
JP8296844A 1996-11-08 1996-11-08 ハーモニー自動生成装置 Pending JPH10143172A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8296844A JPH10143172A (ja) 1996-11-08 1996-11-08 ハーモニー自動生成装置

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JP8296844A JPH10143172A (ja) 1996-11-08 1996-11-08 ハーモニー自動生成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7119267B2 (en) 2001-06-15 2006-10-10 Yamaha Corporation Portable mixing recorder and method and program for controlling the same
JP2009122610A (ja) * 2007-11-19 2009-06-04 Yamaha Corp ハーモニー音生成装置及びプログラム
JP2020034627A (ja) * 2018-08-28 2020-03-05 ローランド株式会社 ハーモニー生成装置およびそのプログラム
CN112530448A (zh) * 2020-11-10 2021-03-19 北京小唱科技有限公司 用于和声生成的数据处理方法和装置

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