JPH08301096A - アンチスキッド制御装置 - Google Patents

アンチスキッド制御装置

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JPH08301096A
JPH08301096A JP11448595A JP11448595A JPH08301096A JP H08301096 A JPH08301096 A JP H08301096A JP 11448595 A JP11448595 A JP 11448595A JP 11448595 A JP11448595 A JP 11448595A JP H08301096 A JPH08301096 A JP H08301096A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁制御弁に異常が発生した際に、異常の発
生した電磁制御弁に応じた電磁制御弁の開閉制御を行
い、車両の走行安定性を確保することができるアンチス
キッド制御装置を提供する。 【構成】 ソレノイド駆動信号SFLI ,SFLO とソレノ
イド検出電圧VFLI ,V FLO の信号の不一致により左前
輪側の地絡異常を検出し(ステップS31〜S39及びS4
8)、検出の結果、電磁流入弁の地絡異常のときには、
異常輪における電磁流出弁を閉じ、油圧ポンプを所定時
間作動させてアキュムレータ内のブレーキ液を排出し、
その後、4輪通常ブレーキ状態に移行させる(ステップ
S40〜S46)。電磁流出弁の地絡異常のときには、異常
輪における電磁流入弁を開き、正常輪にはアンチスキッ
ド制御信号を出力する(ステップS49,S50)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前輪側のアクチュエー
タに設けられた電磁流入弁又は電磁流出弁に異常が発生
したときに、車輪のロック状態を回避して走行安定性を
確保するアンチスキッド制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アンチスキッド制御装置の一部に
異常が発生した場合に、速やかにブレーキ圧力を制御し
て車輪のロック状態を回避するアンチスキッド制御装置
として、例えば、特開平2−34458号公報に記載さ
れたアンチスキッド制御装置が提案されている。これ
は、各車輪を制動させる制動装置又はセンサに異常が生
じた場合に、前輪に異常が発生したときには、前輪に設
けられている制動装置に供給する油圧を上昇させ、後輪
に異常が発生したときには、後輪に設けられている制動
装置に供給する油圧を下降させ、異常の発生した車輪の
み強制的に油圧を変化させている。そして、前輪異常の
ときの正常な後輪は、アンチスキッド制御を継続させ、
後輪異常のときの正常な前輪は、通常のブレーキ状態に
移行させている。これによって、停止距離の低減と車両
の方向安定性を確保している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例にあっては、前輪に異常が発生したときに、この前輪
の制動装置に供給する油圧を上昇させて車両の走行安定
性を確保しているが、制動装置内の電磁制御弁が故障し
たときには、この油圧を上昇させることができない場合
がある。例えば、図14に示すような還流型のアクチュ
エータ油圧回路で、常開の電磁流入弁12を介してマス
タシリンダからホイールシリンダ6FLにブレーキ液を
供給し、常閉の電磁流出弁13を介してホイールシリン
ダ6FLのブレーキ液をアキュムレータ16に蓄積して
いる場合に、この電磁流入弁12を駆動するソレノイド
FLIが、例えば地絡によってこのソレノイドFLIに
励磁電流が流れて電磁流入弁12を駆動し、電磁流入弁
12が閉状態となる異常が発生したときには、ホイール
シリンダ6FLの油圧を上昇させることができなくな
る。また、電磁流出弁13に地絡異常が発生してソレノ
イドFLOに励磁電流が流れ、電磁流出弁13が開状態
となる異常が発生したときにも、減圧状態となってホイ
ールシリンダ6FLの油圧を上昇させることが困難とな
る。
【0004】このように、上記従来例にあっては、各電
磁弁に異常が発生した場合に、初期の目的を達成するこ
とが困難になるという未解決の課題を有している。した
がって、本発明に係るアンチスキッド制御装置において
は、上記未解決の課題を解消し、各電磁制御弁に異常が
発生しても、各電磁制御弁の異常に応じて制御処理を行
うことができ、車両の走行安定性を確保することができ
るアンチスキッド制御装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係るアンチスキッド制御装置は、図1の
クレーム対応図に示すように、制御対象車輪に配設され
た制動用シリンダと、該制動用シリンダに常開の電磁流
入弁を介してブレーキ流体を供給する供給系、並びに前
記制動用シリンダ内のブレーキ流体を常閉の電磁流出弁
を介して蓄積するアキュムレータ、及びポンプの作動に
より前記アキュムレータのブレーキ流体を排出する排出
系を有し制御対象車輪に対応して設けられたアクチュエ
ータと、車輪の回転速度に応じた出力信号を出力する車
輪速検出手段と、該車輪速検出手段の出力信号に基づい
て制御信号を出力する制御手段と、該制御手段の制御信
号に基づいて前記アクチュエータを駆動する駆動手段
と、を備えるアンチスキッド制御装置において、前輪の
前記アクチュエータに設けられた前記電磁流入弁の異常
を検出する流入弁異常検出手段と、前輪の前記アクチュ
エータに設けられた前記電磁流出弁の異常を検出する流
出弁異常検出手段と、前記流入弁異常検出手段及び前記
流出弁異常検出手段の検出結果に基づいて、異常の生じ
た電磁弁に対応して前記電磁流入弁及び前記電磁流出弁
を異なる態様で制御する異常制御手段とを備えたことを
特徴とする。
【0006】そして、請求項2に係るアンチスキッド制
御装置は、前記異常制御手段が、前記電磁流出弁は正常
であり前記電磁流入弁が異常のときには、全てのアクチ
ュエータの前記電磁流入弁及び前記電磁流出弁を非制御
状態にし、前記電磁流入弁は正常であり前記電磁流出弁
が開状態となる異常のときには、該当するアクチュエー
タの前記電磁流入弁を開状態に制御することを特徴とす
る。
【0007】また、請求項3に係るアンチスキッド制御
装置は、前記アクチュエータを左右前輪にそれぞれ設け
且つ前記アキュムレータを左右前輪で共用すると共に、
前記異常制御手段は、前記電磁流出弁は正常であり前記
電磁流入弁が閉状態となる異常のときには、所定の時間
左右前輪のそれぞれの前記電磁流出弁を閉状態に制御す
ると共に前記ポンプを作動させて前記アキュムレータ内
のブレーキ流体を排出し、この所定時間の経過後に、正
常輪を含む全ての前記アクチュエータの前記電磁流入弁
及び前記電磁流出弁を非制御状態にし、前記電磁流入弁
は正常であり前記電磁流出弁が開状態となる異常のとき
には、この異常輪の前記電磁流入弁を開状態に制御し、
正常輪にはアンチスキッド制御信号を出力することを特
徴とする。
【0008】さらに、請求項4に係るアンチスキッド制
御装置は、前記駆動手段が、一端が電源の正極側に接続
された前記電磁流入弁及び前記電磁流出弁の他端が接続
されて、これらの通電状態を制御するように構成され、
前記異常制御手段は、前記電磁流入弁及び前記電磁流出
弁と前記駆動手段との接続部位の電圧レベルに基づい
て、前記電磁流入弁及び前記電磁流出弁の地絡による異
常を検出することを特徴とする。
【0009】
【作用】上記構成としたことにより、請求項1に係るア
ンチスキッド制御装置によれば、流入弁異常検出手段で
電磁流入弁の異常を検出し、流出弁異常検出手段で電磁
流出弁の異常を検出し、異常制御手段では異常の生じた
電磁弁に応じて電磁流入弁及び電磁流出弁の制御を行っ
ている。これにより、電磁弁に異常が発生しても、異常
の電磁弁に応じて異なる態様で最適な制御を行うことが
可能となる。
【0010】そして、請求項2に係るアンチスキッド制
御装置によれば、電磁流入弁のみが異常のときには、異
常制御手段によって、全てのアクチュエータの電磁流入
弁及び電磁流出弁を非制御状態にする。そして、電磁流
出弁のみが開状態となる異常のときには、異常制御手段
によって、この異常輪の電磁流入弁を開状態に制御す
る。これにより、異常輪においてもブレーキペダルの踏
み込み量に応じた制動力を確保することができる。
【0011】また、請求項3に係るアンチスキッド制御
装置によれば、左右前輪でアキュムレータを共用する場
合に、異常制御手段では、前輪側の電磁流入弁のみに異
常が検出されたときには、左右前輪共に、所定時間、電
磁流出弁を閉状態にすると共にポンプによってアキュム
レータ内のブレーキ流体を排出して、制動用シリンダに
ブレーキ流体を供給する供給系のブレーキ液量の不足を
防止する。そして、所定時間の経過後に、正常輪を含む
例えば前後輪に対して、全ての電磁流入弁及び電磁流出
弁を非制御状態にしている。また、前輪側の電磁流出弁
のみに異常が検出されたときには、異常制御手段によっ
てこの異常輪の電磁流入弁を開状態に制御している。即
ち、電磁流出弁の異常の場合には、異常輪については、
電磁流入弁及び電磁流出弁を共に開状態にして、ブレー
キペダルの踏み込み量に応じたブレーキ流体を制動用シ
リンダに供給し、正常輪についてはアンチスキッド制御
信号を出力している。
【0012】さらに、請求項4に係るアンチスキッド制
御装置によれば、地絡による異常を検出する際に、一端
が電源の正極側に接続された前記電磁流入弁及び前記電
磁流出弁の他端に、駆動手段を接続するように構成す
る。そして、異常制御手段では、電磁流入弁及び電磁流
出弁と駆動手段との接続部位の電圧レベルに基づいて地
絡異常の検出を行う。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図2は本発明に係る自己診断装置を備えたアン
チスキッド制御装置の概略構成図である。図中、1F
L,1FRは左右前輪、1RL,1RRは左右後輪であ
り、後輪1RL,1RRには、エンジン2の回転駆動力
が変速機3、プロペラシャフト4及び終減速装置5を介
して伝達されるよう構成される。
【0014】車輪1FL〜1RRには、それぞれ制動用
シリンダとしてのホイールシリンダ6FL〜6RRが取
付けられている。また、各前輪1FL,1FRには、こ
れらの車輪の回転速度に応じた周波数の車輪速信号を出
力する車輪速検出手段としての車輪速センサ7FL,7
FRが各々取付けられ、プロペラシャフト4には、後輪
1RL,1RRの回転速度に応じた周波数の車輪速信号
を出力する同じく車輪速検出手段としての車輪速センサ
7Rが取付けられている。
【0015】そして、前輪側のホイールシリンダ6F
L,6FRには、ブレーキペダル8の踏み込みに応じて
前輪側及び後輪側の2系統のマスタシリンダ圧を発生す
るマスタシリンダ9からの一方のマスタシリンダ圧が、
前輪側のアクチュエータ10FL,10FRを介して個
別に供給され、後輪側のホイールシリンダ6RL,6R
Rには、マスタシリンダ9からの他方のマスタシリンダ
圧が、共通の後輪側のアクチュエータ10Rを介して供
給される。そして、マスタシリンダ9から後輪側へマス
タシリンダ圧を供給する油圧配管には、発生したマスタ
シリンダ圧を前後輪に最適に配分するプロポーショニン
グバルブ9aが設けられている。また、マスタシリンダ
9から前輪側へマスタシリンダ圧を供給する油圧配管に
は、この前輪側油圧配管内の圧力が低下したときに、プ
ロポーショニングバルブ9aに設けられた液圧制御弁を
開方向に制御して後輪油圧を上昇させる失陥検知装置9
bが設けられている。
【0016】アクチュエータ10FLは、図3に示すよ
うに、マスタシリンダ9に接続される前輪側系統の油圧
配管11aとホイールシリンダ6FLとの供給系に介装
された電磁流入弁12FLと、ホイールシリンダ6FL
の排出系に設けられた電磁流出弁13FLとを備える。
アクチュエータ10FRは、マスタシリンダ9に接続さ
れる前輪側系統の油圧配管11aとホイールシリンダ6
FRとの供給系に介装された電磁流入弁12FRと、ホ
イールシリンダ6FRの排出系に設けられた電磁流出弁
13FRと、電磁流出弁13FRと油圧配管11aとの
間に接続された逆止弁15F及び電動モータ17で駆動
されるピストンポンプ14の一方の前輪側ピストン室1
4aと、電磁流出弁13FRと逆止弁15fとの間に接
続されたアキュムレータ16Fとを備えている。なお、
ピストン室14aの吐出口側には逆止弁14eが内装さ
れている。
【0017】また、アクチュエータ10Rは、マスタシ
リンダ9の後輪側系統の油圧配管11b及びホイールシ
リンダ6RL,6RR間の供給系に介装された電磁流入
弁12Rと、ホイールシリンダ6RL,6RRの排出系
に設けられた電磁流出弁13Rと、電磁流出弁13Rと
油圧配管11bとの間に接続された逆止弁15R及び電
ピストンポンプ14の後輪側ピストン室14bと、電磁
流出弁13Rと逆止弁15Rとの間に接続されたアキュ
ムレータ16Rとを備えている。なお、ピストン室14
bの吐出口側には逆止弁14fが内装されている。
【0018】各電磁弁12FL〜13Rは、2ポート2
位置切換のスプリングオフセット型電磁弁であり、各電
磁流入弁12FL〜12RにはそれぞれソレノイドFL
I〜RIが配設され、同じく各電磁流出弁13FL〜1
3RにもそれぞれソレノイドFLO〜ROが配設されて
いる。そして、各電磁流入弁12FL〜12Rには、マ
スター圧の下降時に、ホイールシリンダ6FL〜6Rの
ブレーキ液をマスタシリンダ9に戻す逆止弁12FLC
〜12RCが並設されている。
【0019】電磁流入弁12FL〜12R及び電磁流出
弁13FL〜13Rの各ソレノイドFLI〜ROは、後
述するコントローラ21によって制御され、通電時に
は、電磁流入弁12FL〜12Rは開状態、電磁流出弁
13FL〜13Rは閉状態にそれぞれ保持され、非通電
時には、電磁流入弁12FL〜12Rは閉状態、電磁流
出弁13FL〜13Rは開状態にそれぞれ保持される。
【0020】また、各車輪速センサ7FL〜7Rは、各
車輪1FL〜1RRと共に回転する外周面に例えば20
の歯数を有するセレーションが形成されたロータと、こ
れに対向する磁石が内蔵され且つその発生磁束による誘
導起電力を検出するコイルとから構成される。ロータが
回転すると、コイルからセレーションの回転数に応じた
周波数の起電力が誘導され、これにより各車輪速センサ
7FL〜7Rから交流電圧信号が出力される。この車輪
速センサ7FL〜7Rの各検出信号はコントローラ21
に入力される。
【0021】コントローラ21は、図4に示すように、
車輪速センサ7FL〜7Rの交流電圧信号を増幅し、且
つ波形整形して矩形波に変換する波形整形回路22と、
波形整形回路22から出力された矩形波信号及び後述す
るソレノイドモニタ回路27から出力されたソレノイド
検出電圧VFLI 〜VROを入力する入力インタフェース回
路23a、ソレノイドFLI〜ROの地絡異常の検出及
び処理を行うと共に車輪回転速度・疑似車速等を演算し
車輪のスリップ状態に応じて増圧・保持・減圧の処理を
行う中央処理装置(CPU)23b、処理手順等を記憶
するメモリ23c、及び処理結果に応じて制御信号を出
力する出力インタフェース回路23dを有するマイクロ
コンピュータ23と、出力インタフェース回路23dか
ら出力されたモータ駆動信号SM が供給されるモータリ
レー駆動回路24と、出力インタフェース回路23dか
ら出力されたアクチュエータリレー駆動信号SA が供給
されるアクチュエータリレー駆動回路25と、同じく出
力インタフェース回路23dから出力され、制御手段及
び異常制御手段からそれぞれ出力される制御信号として
のソレノイド駆動信号SFLI 〜SROが供給される、駆動
手段としてのソレノイド駆動回路26と、ソレノイドF
LI〜ROとソレノイド駆動回路26との接続点のモニ
タ電圧が入力され、これに基づくソレノイド検出電圧V
FLI 〜VROを入力インタフェース回路23aに供給する
ソレノイドモニタ回路27とを備えている。
【0022】モータリレー駆動回路24は、その出力制
御信号MRをモータリレー28に供給し、モータリレー
28のオン・オフを制御して電動モータ17の駆動を制
御する。このモータリレー駆動回路24の出力端子は、
モータリレー28の駆動コイル28a、ヒューズF2及
びイグニッション・スイッチ29を介してバッテリ30
に接続される。モータリレー駆動回路24にハイレベル
のモータ駆動信号SMが入力されたときに制御信号MR
はローレベルなり、これにより、モータリレー28のリ
レー接点28bが閉じ、電動モータ17は電源電流の供
給によって駆動される。
【0023】アクチュエータリレー駆動回路25は、そ
の出力制御信号ARをアクチュエータリレー31に供給
し、アクチュエータリレー31のオン・オフを制御す
る。アクチュエータリレー31は駆動コイル31aとリ
レー接点31bとを有し、この駆動コイル31aの一端
は、アクチュエータリレー駆動回路25の出力端子に接
続され、他端は、モータリレー28の駆動コイル28a
及びヒューズF2の接続点に接続され、リレー接点31
bの常開接点taはヒューズF3を介してバッテリ30
に接続され、常閉接点tbは接地され、可動接点tc
は、各アクチュエータ10FL〜10Rの流入弁12及
び流出弁13に配設された各ソレノイドFLI〜ROに
接続される。そして、アクチュエータリレー駆動回路2
5にハイレベルのアクチュエータリレー駆動信号SA
入力されたときにローレベルの制御信号ARがアクチュ
エータリレー31に供給され、これにより駆動コイル3
1aに励磁電流が流れ、リレー接点31bが作動して常
開接点ta及び可動接点tc間が導通し、各ソレノイド
FLI〜ROへの電流供給の準備が整う。
【0024】ソレノイド駆動回路26は、図5に示すよ
うに、半導体素子例えばNチャンネルのFET(電解効
果トランジスタ)Q1〜Q6を有し、FETQ1〜Q6
の各ソース端子は接地され、各ゲート端子には、出力イ
ンタフェース回路23dから出力されたソレノイド駆動
信号SFLI 〜SROがそれぞれバイアス抵抗RA1〜RA6
介して入力され、このソレノイド駆動信号SFLI 〜SRO
の各入力端子はそれぞれ入力抵抗RB1〜RB6を介して接
地され、各ドレイン端子は、それぞれバイパスコンデン
サCA1〜CA6及びFET保護用ツェナーダイオードD1
〜D6 を介して接地されると共に、ソレノイドFLI〜
ROのアクチュエータリレー31が接続された他端に接
続される。そして、FETQ1〜Q6の各ドレイン端子
から取り出されるモニタ電圧は、ソレノイドモニタ回路
27に入力される。ここで、ローレベルのソレノイド駆
動信号SFLI 〜SROがソレノイド駆動回路26に入力さ
れたときには、FETQ1〜Q6はオフ状態となりソレ
ノイドFLI〜ROには励磁電流は流れないが、ハイレ
ベルのソレノイド駆動信号SFLI 〜SROが入力される
と、FETQ1〜Q6がオン状態となり、各ドレイン端
子はローレベルとなる。
【0025】ソレノイドモニタ回路27は、図5に示す
ように、バイアス抵抗RC1〜RC6及びRD1〜RD6と平滑
用コンデンサCB1〜CB6とを有し、ソレノイド駆動回路
からのモニタ電圧が入力される各入力端子は、直列のバ
イアス抵抗RC1〜RC6及びR D1〜RD6を介してそれぞれ
接地され、バイアス抵抗RC1〜RC6とバイアス抵抗R D1
〜RD6の各接続部は、平滑用コンデンサCB1〜CB6を介
してそれぞれ接地され、この各接続部から取り出される
ソレノイド検出電圧VFLI 〜VROは入力インタフェース
回路23aにそれぞれ供給される。
【0026】ここで、FETQ1〜Q6のドレイン端子
とソレノイドFLO〜ROとの接続部が地絡故障によっ
て接地すると、モニタ電圧はローレベルになり、同じく
ソレノイド検出電圧VFLI 〜VROもローレベルになる。
したがって、このソレノイド検出電圧VFLI 〜VROと、
マイクロコンピュータ23から出力されるソレノイド駆
動信号SFLI 〜SROとが同相電圧か否か検知することに
よって、ソレノイドFLO〜ROの地絡異常を検出する
ことができる。
【0027】そして、出力インタフェース23dからは
警告信号SD が警告表示回路32に供給され、通常はロ
ーレベルの警告信号SD が出力されており、ソレノイド
の地絡異常が検出されたときには、ハイレベルの警告信
号SD が出力され、警告表示回路32により例えばイン
ストルメントパネルに設けられた警告灯を点灯しあるい
は警告音を発して、異常が発生したことを運転者に知ら
せる。
【0028】次に、マイクロコンピュータによる処理手
順を、図6〜図11に示したフローチャート及びタイミ
ングチャートに基づいて説明する。この処理では、アン
チスキッド制御を実行しているときに、前後輪の各アク
チュエータ10FL〜10R毎に地絡異常の検出処理を
行っており、この一連の処理手順を図6のフローチャー
トに基づいて説明する。なお、この処理は、タイマ割り
込みによって行われる。また、イグニッション・スイッ
チの投入によって、アクチュエータリレー31はオン状
態に設定される。
【0029】先ず、ステップS1で、地絡異常時の流入
弁駆動状態を表す前輪側の流入弁異常制御フラグIF
が、1にセットされているか否か判定する。判定の結
果、MF=1であれば、ステップS6に移行し、MF=
0であれば、ステップS2に移行する。そして、ステッ
プS2では、地絡異常時の流出弁駆動状態を表す左前輪
側の流出弁異常制御フラグOFL が、1にセットされて
いるか否か判定する。判定の結果、OFL =1であれ
ば、ステップS4に移行し、OFL =0であれば、ステ
ップS3に移行する。
【0030】ステップS3では、アンチスキッド制御処
理の左前輪についての制御処理を実行する。このアンチ
スキッド制御のサブルーチンについては後述する。ステ
ップS4では、地絡異常時の流出弁駆動状態を表す右前
輪側の流出弁異常制御フラグOFR が、1にセットされ
ているか否か判定する。判定の結果、OF R =1であれ
ば、ステップS4aに移行し、OFR =0であれば、ス
テップS5に移行する。
【0031】そして、ステップS5では、アンチスキッ
ド制御処理の右前輪についての制御処理を実行する。次
に、ステップS6に移行し、後輪に対するアンチスキッ
ド制御処理を行い、次のステップS7〜S9で、左前
輪、右前輪、及び後輪についてそれぞれ地絡異常検出処
理を実行する。
【0032】次に、アンチスキッド制御のサブルーチン
の一例を図7のフローチャートに基づいて説明する。同
図に示すように、車輪速センサ7i(i=FL,FR,
R)から車輪速パルスを読み込み(ステップS11)、
例えば車輪速パルスの単位時間当りのパルス数に所定の
定数を乗じて、車輪速を表す車輪速演算値VWiを算出し
(ステップS12)、各車輪の車輪速演算値VWiから最
も高い値の車輪速演算値を選択してこれを疑似車速V
WREFとして設定する(ステップS13)。そして、疑似
車速VWR EFを微分して車輪加減速度αWiを算出し(ステ
ップS14)、疑似車速VWREF及び車輪速演算値VWi
基づいて車輪のスリップ率Si を算出する(ステップS
15)。
【0033】そして、所定の記憶領域に予め記憶されて
いる図9に示した制御マップに基づいて制御モードを設
定し、制動用シリンダに作用する作動液の制御を行う
(ステップS16)。制御マップには、縦軸にスリップ
率Si 、横軸に車輪加減速度α Wiが配列され、算出され
たスリップ率Si 及び車輪加減速度αWiに応じて、流入
弁12iが開状態、流出弁13iが閉状態に設定される
通常のブレーキ状態の増圧モード、流出弁13iを閉状
態にして流入弁12iを所定の周期で開閉させる緩増圧
モード、流入弁12i及び流出弁13iが共に閉状態に
設定されホイールシリンダ圧を一定に保持する保持モー
ド、流入弁12iが閉状態、流出弁13iが開状態に設
定されると共に電動モータ17が駆動され、ホイールシ
リンダ6j(j=FL,FR,RL,RR)に作用する
流体をマスタシリンダに戻してホイールシリンダの減圧
を行う減圧モードの何れかのモードを選択して、各モー
ドに応じたソレノイド駆動信号SiI,SiOを出力し、制
動時のホイールシリンダ6jの作動液を制御して車輪の
ロック状態の発生を防止する。
【0034】そして、制動開始後に車輪のスリップ率S
i がSi ≧SO (15%)、且つ、車輪加減速度αWi
αWi<β、と始めてなったときに、制御フラグASをA
S=1に設定し、ブレキーペダルの踏み込みが解除され
てストップランプスイッチがオフ状態となるか、或い
は、車速が零近傍になったときに、制御フラグASをA
S=0に設定する。
【0035】そして、ステップS17に移行し、流入弁
側ソレノイドに出力するソレノイド駆動信号SiIを所定
の記憶領域に記憶する。この記憶領域は例えば2つ用意
され、前回のタイマ割り込み時に出力したソレノイド駆
動信号SiI’と今回出力するソレノイド駆動信号SiI
を記憶し、最も古いソレノイド駆動信号SiIを順次押し
出して新しいソレノイド駆動信号SiIに更新しながら記
憶する例えばシフトレジスタで構成する。
【0036】次に、ステップS18に移行し、緩増圧モ
ードで、且つ、ソレノイド駆動信号SiIがローレベルと
なっているか判定する。緩増圧モードで、且つ、ソレノ
イド駆動信号SiIがローレベルとなっているときには、
ステップS19に移行し、そうでないときにはステップ
S21に移行する。ステップS19では、前回のソレノ
イド駆動信号SiI’及び今回のソレノイド駆動信号SiI
が、共にローレベルの同相電圧であるか否か判定する。
この判定は、図9のタイミングチャートに示すように、
ローレベルのソレノイド駆動信号が出力されると、地絡
異常がなければソレノイド検出電圧はハイレベルに移行
するが、ソレノイドのインダクタンス成分の影響によっ
てソレノイド検出電圧の立ち上がりは急峻にはならな
い。このような場合に、ローレベルのソレノイド駆動信
号が出力された直後にソレノイド検出電圧の電圧レベル
を検出すると、ソレノイド検出電圧の電圧レベルが不安
定なため誤判断を生ずる恐れがある。したがって、ステ
ップS19では、ソレノイド検出電圧の立ち上がりで地
絡異常を検出しないように1周期分地絡検出を遅らせて
いる。判定の結果、SiI’=SiIであれば、ステップS
20に移行し、SiI’≠SiIであれば、上位のメインプ
ログラムに戻る。
【0037】ステップS20では、カウンタ制御フラグ
CFをCF=1に設定してから上位のメインプログラム
に戻る。そして、ステップS21では、カウンタ制御フ
ラグCFをCF=0に設定して、この後、上位のメイン
プログラムに戻る。次に、地絡異常検出処理のサブルー
チンを、図10のフローチャートに基づいて説明する。
この地絡異常検出処理では、左右前輪の各アクチュエー
タ10FL,10FRについて同じ処理が行われている
ので、ここでは、左前輪のアクチュエータ10FLの地
絡異常検出処理について説明する。
【0038】先ず、ステップS31で、地絡検出処理に
よって油圧ポンプ14が作動中であるか否か判定する。
流入弁側の地絡異常の処理中には、後述するステップS
41で、流入弁異常制御フラグIFが、1にセットされ
るので、この流入弁異常制御フラグIFが、IF=1の
ときには、ステップS44に移行してポンプ作動を継続
し、IF=0のときには、ステップS32に移行する。
なお、流入弁異常制御フラグIFは、イグニッション・
スイッチの投入によって初期値の零に設定される。
【0039】ステップS32では、カウンタ制御フラグ
CFが、CF=1に設定されているか否か判定する。C
F=1であれば、ステップS33に移行し、CF=0で
あれば上位のメインプログラムに戻る。ステップS33
では、左前輪側の電磁流入弁12FL及び電磁流出弁1
3FLに対応するソレノイド検出電圧VFLI ,VFLO
読み込み、これらを所定の記憶領域に記憶する。
【0040】そして、ステップS34では、検出したソ
レノイド検出電圧VFLI ,VFLO に基づいて、左前輪側
の各ソレノイドFLI,FLOに地絡異常がなく正常状
態であるか否か判定する。判定の結果、両方のソレノイ
ドFLI,FLOが正常状態にあれば上位のメインプロ
グラムに戻る。一方、何れかのソレノイドFLI,FL
Oが地絡異常状態にあれば、次のステップS35に移行
する。
【0041】ステップS35では、誤判断を排除して地
絡異常検出の精度を高めるために、地絡異常の検出回数
をカウントし、この計数値Cを所定の記憶領域に記憶す
る。計数値Cは、イグニッション・スイッチに投入時に
初期値の零に設定されており、ここでは、計数値Cを1
インクリメントする。次に、ステップS36に移行し、
計数値Cが所定値に達したか否か判定する。所定値に達
していれば、ステップS37で計数値Cを初期値の零に
設定してステップS38に移行し、所定値に達していな
ければ、上位のメインプログラムに戻り、計数を続け
る。
【0042】そして、ステップS38では、アンチスキ
ッド制御処理を実行中であるか否か判定する。制御フラ
グASが、AS=0のときには、ステップS46に移行
し、AS=1のときには、ステップS39に移行する。
ステップS39では、ソレノイド検出電圧VFLI ,V
FLO に基づいて、流入弁側のソレノイドFLIが地絡状
態で、且つ、流出弁側のソレノイドFLOが正常状態と
なっているか否か判定する。判定の結果、流入弁側のみ
に地絡異常があるときには、ステップS40に移行し、
そうでなければステップS48に移行する。
【0043】ステップS40では、左右前輪の流出弁に
ローレベルのソレノイド駆動信号S FLO ,SFRO を出力
して、この電磁流出弁13FL,13FRを閉じ、電磁
流入弁12FLの地絡異常に対する処理を行う。アキュ
ムレータ16Fを左右前輪で共用しているため、確実に
アキュムレータ16F内のブレーキ液を排出できるよう
に、左右前輪の電磁流出弁13FL,13FRを閉状態
とする。
【0044】次に、ステップS41に移行し、流入弁異
常制御フラグIFを1にセットする。そして、ステップ
S42に移行し、ハイレベルのモータ駆動信号SM を出
力し、電動モータ17を駆動して油圧ポンプ14を作動
させ、アキュムレータ16F内のブレーキ液を排出す
る。
【0045】次に、ステップS44に移行し、油圧ポン
プ14の作動時間が所定時間例えば0.5秒に達したか
否か、例えばタイマ割込み回数をカウントして判定す
る。達してしなければ上位のメインプログラムに戻り、
達していれば、ステップS45に移行する。ステップS
45では、流入弁異常制御フラグIFを初期値の零に設
定する。
【0046】そして、ステップS46に移行し、ローレ
ベルのアクチュエータリレー駆動信号SA を出力して、
アクチュエータリレー31を遮断状態にする。これによ
り、前後輪の全てのソレノイドFLO〜ROの電源電流
の供給が停止されて、4輪通常ブレーキ状態に設定され
る。次に、ステップS47に移行して、警告表示回路3
2にハイレベルの警告信号SD を出力して警告灯の点灯
等を行う。そして、地絡異常時の制御処理を終了してメ
インプログラムに戻り、これ以降は地絡異常検出処理及
びアンチスキッド制御処理を行わない。
【0047】そして、ステップS48では、ソレノイド
検出電圧VFLI ,VFLO に基づいて、流入弁側のソレノ
イドFLIが正常状態で、且つ、流出弁側のソレノイド
FLOが地絡状態となっているか否か判定する。判定の
結果、流出弁側のみに地絡異常が発生しているときに
は、ステップS49に移行し、流入弁側及び流出弁側の
両方に地絡異常が発生しているときには、ステップS4
6に移行する。
【0048】ステップS49では、電磁流入弁12FL
に対してローレベルのソレノイド駆動信号SFLI を出力
し、電磁流出弁13FLの地絡異常に対する処理を行
う。なお、ここでは、左前輪側についての地絡異常検出
処理を行っているが、右前輪側の地絡異常検出処理を行
っているときには、このステップS49で、ローレベル
のソレノイド駆動信号SFRI を出力する。
【0049】そして、ステップS50に移行し、左前輪
側の流出弁異常制御フラグOFL を1にセットする。な
お、右前輪側の地絡異常の検出処理時には、このステッ
プS50で、右前輪側の流出弁異常制御フラグOF
R が、1にセットされる。この制御フラグOFL ,OF
R は、イグニッション・スイッチの投入時に初期値の零
に設定される。
【0050】次に、ステップS51に移行し、警告表示
回路32にハイレベルの警告信号S D を出力して警告灯
の点灯等を行い、上位のメインプログラムに戻る。な
お、正常輪にはアンチスキッド制御信号が継続して出力
されているので、所定の時期に正常な他の前輪について
地絡異常検出処理を行う。上述の地絡異常検出処理で、
ステップS32〜S39の各制御処理は、流入弁異常検
出手段に相当し、ステップS48の制御処理は、流出弁
異常検出手段に相当し、ステップS40〜S46及びス
テップS49,S50の各制御処理は、異常制御手段に
相当する。
【0051】次に、後輪の地絡異常検出処理のサブルー
チンを、図11のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、ステップS61で、カウンタ制御フラグCFがC
F=1に設定されているか否か判定する。CF=1であ
れば、ステップS62に移行し、CF=0であれば上位
のメインプログラムに戻る。
【0052】ステップS62では、後輪側のソレノイド
検出電圧VRI,VROを読み込む。そして、ステップS6
3に移行し、ソレノイド検出電圧VRI,VROに基づい
て、地絡異常があるか否か判定する。判定の結果、正常
状態にあればメインプログラムに戻り、一方、どちらか
のソレノイドRI,ROが地絡状態にあれば、次のステ
ップS64に移行する。
【0053】ステップS64では、前述のステップS3
5と同様に、誤判断を排除して地絡異常検出の精度を高
めるために、地絡異常の検出回数をカウントし、この計
数値RCを所定の記憶領域に記憶する。ここでは、計数
値RCを1インクリメントする。なお、この計数値RC
は、イグニッション・スイッチの投入時に初期値の零に
設定される。
【0054】次に、ステップS65に移行し、計数値R
Cが所定値に達したか否か判定する。所定値に達してい
れば、ステップS66で計数値Cを初期値の零に設定し
てステップS67に移行し、所定値に達していなけれ
ば、上位のメインプログラムに戻り、計数を続ける。ス
テップS67では、ローレベルのアクチュエータリレー
駆動信号SA を出力して、アクチュエータリレー31を
遮断状態にする。これにより、前後輪の全てのソレノイ
ドFLO〜ROの電源電流の供給が停止されて、4輪通
常ブレーキ状態に設定される。
【0055】そして、ステップS68に移行し、警告表
示回路32にハイレベルの警告信号SD を出力して警告
灯の点灯等を行う。そして、地絡異常時の制御処理を終
了してメインプログラムに戻り、これ以降は地絡異常検
出処理及びアンチスキッド制御処理を行わない。次に、
本実施例の動作を説明する。
【0056】地絡異常の検出は、図9に示すように、緩
増圧モード時にローレベルのソレノイド駆動信号SFLI
〜SROが出力されたときに、所定時間、例えばタイマ割
り込み時間分遅延されて、カウンタ制御フラグCFがC
F=1に設定されてから行われる。CF=1のときに、
ソレノイド検出電圧VFLI 〜VROが、ハイレベルであれ
ば地絡異常の検出回数をカウントせず、ローレベルのと
きに図示するようにカウント数を積算する。そして、地
絡異常検出の計数値C,RCが所定の値になったとき
に、各電磁弁の地絡異常に応じた処理を実行する。
【0057】前輪側の電磁流入弁及び電磁流出弁の地絡
異常状態に応じた制御処理について、図12及び図13
のホイールシリンダの液圧特性を参照して説明する。例
えば、左前輪側の電磁流入弁12FLの地絡異常につい
て説明すると、図12の流入弁の地絡異常時の特性図に
示すように、アクチュエータリレー31がオン状態であ
って、走行中に例えば左前輪が通常ブレーキ状態の増圧
モードにあるときに、ブレーキペダルの踏み込みによっ
てホイールシリンダ6FLの液圧が急激に上昇し、保持
モードになり更に減圧モードに移行したときに図中時間
1 で、電磁流入弁12FLのソレノイドFLIに地絡
異常が発生し、この電磁流入弁12FLが閉状態になっ
たとする。このときは、減圧モード状態なので電磁流出
弁13FLは開状態にあり、高圧状態にあるホイールシ
リンダ6FLのブレーキ液は急激に且つ多量にアキュム
レータ16Fに流入し、図中、破線で示す異常輪のホイ
ールシリンダの液圧及び実線で示す正常輪のホイールシ
リンダの液圧は、共に急激に低下する。
【0058】そして、地絡異常が図中時間t3 で検知さ
れるまで、前輪の正常輪及び異常輪にはアンチスキッド
制御信号がソレノイドに出力されているので、異常輪の
ホイールシリンダ液圧は、図中時間t2 で減圧モード信
号が出力されて電磁流出弁13FLが開状態となるとき
を除いて一定値に保たれる。そして、地絡異常の検出回
数がカウントされ、計数値Cに達した図中時間t3 のと
きに、アンチスキッド制御中なのでステップS38から
ステップS39に移行し異常が検知され、ステップS4
0でローレベルのソレノイド駆動信号SFLO ,SFRO
出力され、電磁流出弁13FL,13FRは閉状態にな
り、流入弁異常制御フラグIFがIF=1に設定され
る。そして、油圧ポンプ14の作動によってアキュムレ
ータ16F内のブレーキ液は排出されると共に、図6に
示すように、ステップS3及びS5の左右前輪のアンチ
スキッド制御を除いた制御処理が実行される。そして、
所定の排出時間が経過した図中時間t4 のときに、ステ
ップS46で、アクチュエータリレー31は遮断され、
4輪通常ブレーキ状態に移行する。4輪通常ブレーキ状
態になると、電磁流入弁12FLが開状態となるので、
ブレーキペダルの踏み込みに応じてホイールシリンダ6
FLの液圧は上昇する。このとき、前輪の正常輪のホイ
ールシリンダ6FLの液圧は、4輪通常ブレーキ状態な
ので異常輪と同じ液圧に保たれる。なお、これら一連の
動作は右前輪側のソレノイドFRIの地絡異常のときに
も同じように行われる。
【0059】仮に、地絡異常が発生した直後に、地絡異
常に対処するために、4輪通常ブレーキー状態に移行さ
せると、ブレーキ時には、ブレーキペダルの踏み込みに
応じてマスタシリンダ9からホイールシリンダ6FL〜
6RRにブレーキ液が流れる。マスタシリンダ9からは
前輪側及び後輪側にそれぞれ個別の油圧配管がホイール
シリンダ6FL〜6RRに接続されているので、前輪側
のアキュムレータ16F内に多量のブレーキ液が蓄えら
れた状態で、4輪通常ブレーキ状態にし、ブレーキペダ
ルがフルストロークされると、前輪側のマスタシリンダ
9のブレーキ液が減少する。
【0060】そして、前輪側のマスタシリンダ9のブレ
ーキ液が減少することによって、マスタシリンダ9の後
輪側に接続された配管内の液圧が、マスタシリンダ9の
前輪側に接続された配管内の液圧より高くなる。通常は
前輪側の液圧の方が後輪側の液圧より高く設定されてお
り、前輪側の液圧の方が低くなるとブレーキ液が流出し
たことを検出する失陥検知装置9bが作動する。失陥検
知装置9bが作動すると、プロポーショニングバルブ9
aの特性を変化させ、後輪側の油圧上昇抑制が解除され
る。これにより後輪側の油圧が上昇し、この状態でブレ
ーキペダルをさらに踏み込むと後輪が先にロック状態と
なる恐れが生じる。
【0061】本実施例では、ブレーキ液を排出した後
に、4輪通常ブレーキ状態に移行させているので、前輪
側のマスタシリンダ9のブレーキ液が減少することを防
止することができ、後輪側の油圧の上昇によって、後輪
が先にロック状態となることを回避することができる。
次に、例えば、左前輪側の電磁流出弁13FLのソレノ
イドFLOに地絡異常が発生して、電磁流出弁13FL
が開状態となったときの制御処理について説明する。図
13の流出弁の地絡異常時の特性図に示すように、図中
時間t5 で、ホイールシリンダ6FLの液圧が高い状態
のときに地絡異常が発生すると、電磁流出弁13FLは
開状態となり、異常輪のホイールシリンダ6FLの液圧
は、破線で示すように、急激に低下する。そして、異常
輪は、電磁流出弁13FLは開状態であるが、マイクロ
コンピュータ23からはアンチスキッド制御信号が継続
して出力されているので、緩増圧モードの制御信号によ
って電磁流入弁12FLの開閉が繰替えされ、ホイール
シリンダ6FLの液圧は緩やかに上昇し、その後減圧モ
ードに移行し急激に下降する。
【0062】そして、地絡異常の検出回数がカウントさ
れ、計数値Cに達した図中時間t6のときに、ステップ
S48で異常が検知される。地絡異常が検知されたとき
には、アキュムレータ16Fには多量のブレーキ液が蓄
えられ、このとき、ステップS49で、電磁流入弁12
FLを開状態にする。これにより、異常輪の電磁流入弁
12FL及び電磁流出弁13FLは共に開状態になり、
ブレーキ液はマスタシリンダ9からアキュムレータ16
Fまで直接流れるが、異常輪のホイールシリンダ6FL
の液圧はブレーキペダルの踏み込みに応じて上昇するの
で、制動力は確保することができる。そして、正常輪の
右前輪にはアンチスキッド制御信号が継続して出力され
ているが、前輪側ではアキュムレータ16Fを共用して
いるので、異常検知後には、右前輪のホイールシリンダ
6FRの液圧も異常輪と同じように上昇し、左右前輪の
各ホイールシリンダ6FL,6FRの液圧はほぼ同じレ
ベルとなる。そして、流出弁異常制御フラグOF L がO
L =1に設定されるので、図6に示すステップS3の
左前輪のアンチスキッド制御を除いた制御処理が実行さ
れる。本実施例では、異常輪は電磁流入弁12FL及び
電磁流出弁13FLを共に開状態にし、正常輪にはアン
チスキッド制御信号が継続して出力されているので、後
輪が先にロック状態となることを回避することができ
る。なお、これら一連の動作は右前輪の電磁流出弁13
FRに地絡異常が発生したときにも同じように行われ
る。
【0063】また、例えば、左前輪側の電磁流入弁12
FL及び電磁流出弁13FLのソレノイドFLI,FL
Oが共に地絡異常となり、電磁流入弁12FLが閉状
態、電磁流出弁13FLが開状態となったときには、ス
テップS48からステップS46に移行して、アクチュ
エータリレー31を遮断し、4輪通常ブレーキ状態に設
定して安全性を確保している。右前輪側の電磁流入弁1
2FR及び電磁流出弁13FRが地絡状態になったとき
も同様である。
【0064】そして、後輪側の電磁流入弁12R及び電
磁流出弁13RのソレノイドRI,ROの何れかに地絡
異常が発生したときには、地絡異常を検知したときにス
テップS67で、アクチュエータリレー31を遮断状態
にし、4輪通常ブレーキ状態に設定して安全性を確保し
ている。さらに、アンチスキッド制御が行われていない
ときに、前輪が地絡状態にあることを検知したときに
は、ステップS38からステップS46に移行して、ア
クチュエータリレー31を遮断状態にし、4輪通常ブレ
ーキ状態に設定する。後輪側はアンチスキッド制御に関
わらず、地絡状態にあることを検知したときには、ステ
ップS67で、4輪通常ブレーキ状態に設定する。これ
らの処理により安全性を確保する。
【0065】このように、本実施例においては、前後輪
のそれぞれのアクチュエータに設けられた各電磁弁につ
いて地絡異常の検出を行い、電磁流入弁及び電磁流出弁
の地絡異常状態に応じてマイクロコンピュータで制御処
理を行っている。これにより、各電磁弁に地絡異常が発
生しても、異常状態にある電磁弁に対応して最適な制御
を行うことが可能となる。
【0066】そして、前輪側の電磁流入弁の地絡異常時
には、左右前輪側の電磁流出弁を共に閉状態にしてアキ
ュムレータ16F内のブレーキ液を排出しているので、
アキュムレータ16Fを左右前輪で共用している場合に
確実にアキュムレータ16F内のブレーキ液を排出する
ことができる。さらに、アキュムレータ16F内のブレ
ーキ液を排出する制御処理を行っているので、前輪側の
マスタシリンダのブレーキ液の減少を防止でき、後輪が
先にロック状態となることを回避することができ、車両
の走行安定性を確保することができる。
【0067】また、前輪側の電磁流出弁の地絡異常時に
は、異常輪のみ電磁流入弁を開状態にしているので、後
輪はアンチスキッド制御が継続して実行されており、後
輪がロック状態になることを回避することができ、車両
の走行安定性を確保することができる。さらに、地絡異
常の検出を、FETQ1〜Q6の各ドレイン端子とソレ
ノイドFLI〜ROとの接続点のソレノイド制御信号E
FL〜AVR に基づいて行っているので、確実に地絡異
常を検出することができる。
【0068】そして、地絡異常を検出した後、ステップ
S36及び65で異常検出回数をカウントし、計数値が
所定値に達した後に最終的に異常を検知しているので、
誤判断を排除して確実に異常判断を行うことができ、検
出精度を向上することができる。また、ソレノイド駆動
信号がローレベルになった直後に異常検出を行わず、ソ
レノイド駆動信号がローレベルになってからソレノイド
検出電圧が確実にハイレベルになるまでの立ち上がり時
間を考慮して、異常検出を行っているので、ソレノイド
検出電圧が立ち上がるまでの不安定な期間を回避して検
出を行うことができ、検出精度を更に向上することがで
きる。
【0069】なお、上記実施例では、地絡異常の検出に
ついてのみ説明したが、これに限定されるものではな
く、ソレノイド駆動回路26の例えばFETQ1〜Q6
の短絡による異常の検出及び処理にも、上記実施例の制
御処理を適用することができる。そして、FETQ1〜
Q6の短絡による異常の検出を行う場合には、FETQ
1〜Q6の下流にソレノイドFLI〜ROを配置する構
成、即ち、電源電流をFETQ1〜Q6を介してソレノ
イドFLI〜ROに供給する構成としてもよい。このと
きの異常の検出は、FETQ1〜Q6とソレノイドFL
I〜ROの接続点の電圧レベルによって行う。
【0070】また、上記実施例においては、左右前輪で
アキュムレータ16Fを共用しているが、これに限定さ
れるものではなく、各前輪にアキュムレータ及び油圧ポ
ンプをそれぞれ設けるように構成してもよい。このとき
には、前輪側の電磁流入弁の異常時に左右前輪の電磁流
出弁を共に閉状態に設定する必要はなく、異常輪の電磁
流出弁のみを閉状態に設定して、アキュムレータ16F
内のブレーキ液を排出すればよい。
【0071】また、上記実施例においては、マスタシリ
ンダからの油圧配管を前輪側と後輪側の2系統に分割し
ているが、油圧配管をクロスに配置したダイアゴナルス
プリット方式を適用した場合には、前輪側のマスタシリ
ンダのブレーキ圧が減少するということもない。したが
って、この場合には、前輪側の電磁流入弁に地絡異常が
発生したときに、直ちに4輪通常ブレーキ状態に移行さ
せてもよい。
【0072】また、上記実施例においては、ステップS
34で何れかの電磁弁に異常が発生していると検出した
後に、異常の検出回数をカウントしているが、これに限
定されるものではなく、例えば、ステップS39及びS
48の後で、異常の検出回数をカウントしてもよい。こ
の場合には、異常の電磁弁に対応して異常の検出回数を
カウントすることができる。
【0073】また、上記実施例においては、油圧ポンプ
を電動モータで駆動しているが、流体によって回転駆動
させてもよい。また、上記実施例では、カウンタ制御フ
ラグCFを、ソレノイド駆動信号がローレベルに立ち下
がった後の1回目のタイマ割り込み時に、CF=1にセ
ットしているが、ソレノイドの特性によっては1回のタ
イマ割り込み時間内にソレノイド検出電圧がハイレベル
にならない場合もあるので、タイマ割り込み回数をカウ
ントし、この回数が所定の値に達したときに、CF=1
にセットするようにしてもよい。
【0074】また、上記実施例においては、後輪側の車
輪速を共通の車輪速センサで検出する3センサ3チャン
ネルアンチスキッド制御装置の場合についてのみ詳述し
たが、これに限定されるものでなく、センサの数と制御
チャンネル(制御する油圧回路)の数は任意に設定可能
である。例えば、後輪側の左右輪についても個別に車輪
速センサを設け、これに応じて左右のホイールシリンダ
に対して個別のアクチュエータを設ける、所謂4センサ
4チャンネルアンチスキッド制御装置にも適用可能であ
る。また、2センサ2チャンネルアンチスキッド制御装
置に適用してもよい。
【0075】また、上記実施例においては、コントロー
ラ21としてマイクロコンピュータを適用した場合につ
いて説明したが、マイクロコンピュータに代わりに、比
較回路、論理回路、演算回路等の電子回路を組み合わせ
て構成してもよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明においては、電磁流入弁の異常を検出する流入弁異常
検出手段と、電磁流出弁の異常を検出する流出弁異常検
出手段と、異常の生じた電磁弁に応じて所定の制御を行
う異常制御手段とを備えている。これにより、電磁流入
弁又は電磁流出弁に異常が発生しても、異常状態にある
電磁弁に応じた最適な制御を行うことが可能となる。
【0077】そして、請求項2に係る発明においては、
電磁流入弁のみの異常時には、異常制御手段によって、
全てのアクチュエータの電磁流入弁及び電磁流出弁を非
制御状態にする。そして、電磁流出弁のみが開状態とな
る異常時には、異常制御手段によって、この異常輪の電
磁流入弁を開状態に制御する。これにより、異常輪にお
いてもブレーキペダルの踏み込み量に応じた制動力が確
保され、車両の安全性を確保することができる。
【0078】また、請求項3に係る発明においては、ア
キュムレータを左右前輪で共用する場合に、前輪側の電
磁流入弁の異常時には、異常制御手段によって、左右前
輪側の電磁流出弁を共に閉状態にしてアキュムレータ内
のブレーキ流体を排出しているので、後輪が先にロック
状態となることを回避することができ、車両の走行安定
性を確保することができる。また、同じくアキュムレー
タを共用する場合に、前輪側の電磁流出弁の異常時に
は、異常制御手段によって異常輪のみ電磁流入弁を開状
態にしているので、後輪はアンチスキッド制御を実行す
ることができ、後輪のロック状態は回避され、車両の走
行安定性を確保することができる。これにより、異常の
発生した電磁弁に応じた最適な制御を実現することがで
きる。
【0079】さらに、請求項4に係る発明においては、
地絡による異常の検出する際に、一端が正極側に接続さ
れた前記電磁流入弁及び前記電磁流出弁の他端に、駆動
手段を接続するように構成し、異常制御手段では、電磁
流入弁及び電磁流出弁と駆動手段との接続部位の電圧レ
ベルに基づいて地絡異常の検出を行っているので、確実
に地絡異常を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に係るクレーム対応図である。
【図2】本発明に係るアンチスキッド制御装置の一実施
例を示す概略構成図である。
【図3】本実施例に係るアクチュエータの一例を示す構
成図である。
【図4】本実施例に係る制御回路のブロック図である。
【図5】本実施例に係るソレノイド駆動回路及びソレノ
イドモニタ回路の一例を示すブロック図である。
【図6】アンチスキッド制御処理及び地絡異常検出処理
の連続処理を示すフローチャートである。
【図7】アンチスキッド制御処理の一例を示すフローチ
ャートである。
【図8】アンチスキッド制御の制御マップを示す説明図
である。
【図9】地絡検出のタイミングチャートである。
【図10】本実施例に係る前輪側の地絡異常検出処理を
示すフローチャートである。
【図11】本実施例に係る後輪側の地絡異常検出処理を
示すフローチャートである。
【図12】電磁流入弁の地絡異常時におけるホイールシ
リンダの液圧特性を示す特性図である。
【図13】電磁流出弁の地絡異常時のおけるホイールシ
リンダの液圧特性を示す特性図である。
【図14】アクチュエータの一例を示す構成図である。
【符号の説明】
1FL,1FR 前輪 1RL,1RR 後輪 6FL〜6RR ホイールシリンダ 7FL〜6RR 車輪速センサ 10FL,10FR 前輪側アクチュエータ 10R 後輪側アクチュエータ 12FL〜R 電磁流入弁 13FL〜R 電磁流出弁 14 油圧ポンプ 16F,16R アキュムレータ 17 電動モータ 21 コントローラ 24 モータリレー駆動回路 25 アクチュエータリレー駆動回路 26 ソレノイド駆動回路 27 ソレノイドモニタ回路 28 モータリレー 31 アクチュエータリレー FLI〜RO ソレノイド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象車輪に配設された制動用シリン
    ダと、該制動用シリンダに常開の電磁流入弁を介してブ
    レーキ流体を供給する供給系、並びに前記制動用シリン
    ダ内のブレーキ流体を常閉の電磁流出弁を介して蓄積す
    るアキュムレータ、及びポンプの作動により前記アキュ
    ムレータのブレーキ流体を排出する排出系を有し制御対
    象車輪に対応して設けられたアクチュエータと、車輪の
    回転速度に応じた出力信号を出力する車輪速検出手段
    と、該車輪速検出手段の出力信号に基づいて制御信号を
    出力する制御手段と、該制御手段の制御信号に基づいて
    前記アクチュエータを駆動する駆動手段と、を備えるア
    ンチスキッド制御装置において、 前輪の前記アクチュエータに設けられた前記電磁流入弁
    の異常を検出する流入弁異常検出手段と、前輪の前記ア
    クチュエータに設けられた前記電磁流出弁の異常を検出
    する流出弁異常検出手段と、前記流入弁異常検出手段及
    び前記流出弁異常検出手段の検出結果に基づいて、異常
    の生じた電磁弁に対応して前記電磁流入弁及び前記電磁
    流出弁を異なる態様で制御する異常制御手段とを備えた
    ことを特徴とするアンチスキッド制御装置。
  2. 【請求項2】 前記異常制御手段は、前記電磁流出弁は
    正常であり前記電磁流入弁が異常のときには、全てのア
    クチュエータの前記電磁流入弁及び前記電磁流出弁を非
    制御状態にし、前記電磁流入弁は正常であり前記電磁流
    出弁が開状態となる異常のときには、該当するアクチュ
    エータの前記電磁流入弁を開状態に制御することを特徴
    とする請求項1に記載のアンチスキッド制御装置。
  3. 【請求項3】 前記アクチュエータを左右前輪にそれぞ
    れ設け且つ前記アキュムレータを左右前輪で共用すると
    共に、前記異常制御手段は、前記電磁流出弁は正常であ
    り前記電磁流入弁が閉状態となる異常のときには、所定
    の時間左右前輪のそれぞれの前記電磁流出弁を閉状態に
    制御すると共に前記ポンプを作動させて前記アキュムレ
    ータ内のブレーキ流体を排出し、この所定時間の経過後
    に、正常輪を含む全ての前記アクチュエータの前記電磁
    流入弁及び前記電磁流出弁を非制御状態にし、前記電磁
    流入弁は正常であり前記電磁流出弁が開状態となる異常
    のときには、この異常輪の前記電磁流入弁を開状態に制
    御し、正常輪にはアンチスキッド制御信号を出力するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のアンチスキッド制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段は、一端が電源の正極側に
    接続された前記電磁流入弁及び前記電磁流出弁の他端が
    接続されて、これらの通電状態を制御するように構成さ
    れ、前記異常制御手段は、前記電磁流入弁及び前記電磁
    流出弁と前記駆動手段との接続部位の電圧レベルに基づ
    いて、前記電磁流入弁及び前記電磁流出弁の地絡による
    異常を検出することを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載のアンチスキッド制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108749796A (zh) * 2018-08-29 2018-11-06 燕山大学 全液压自动检测控制防打滑***及其防打滑方法
JP2019069756A (ja) * 2017-10-06 2019-05-09 トヨタ自動車株式会社 車両用制動力制御装置

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