JPH0829918A - 円筒状被塗装物の塗装方法及び同塗装装置 - Google Patents

円筒状被塗装物の塗装方法及び同塗装装置

Info

Publication number
JPH0829918A
JPH0829918A JP32950994A JP32950994A JPH0829918A JP H0829918 A JPH0829918 A JP H0829918A JP 32950994 A JP32950994 A JP 32950994A JP 32950994 A JP32950994 A JP 32950994A JP H0829918 A JPH0829918 A JP H0829918A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
coated
objects
spray gun
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32950994A
Other languages
English (en)
Inventor
Bunji Omichi
文二 大道
Masayuki Takeshita
雅之 竹下
Shigeji Nakamura
茂治 中村
Toshiaki Takahashi
利明 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP32950994A priority Critical patent/JPH0829918A/ja
Publication of JPH0829918A publication Critical patent/JPH0829918A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Spray Control Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 円筒状の被塗装物へのスプレー塗装効率の向
上、連続塗装時の吐出の安定化及び装置の簡易性並びに
塗装条件設定の容易化を図る。 【構成】 搬送パレット20が塗装ブース22内に搬送
された後、押上げ手段23により回転手段25との間に
被塗装物1、1を挟み込み、駆動ユニット24により塗
装に適した間隔まで被塗装物を近接させ、回転手段に2
5より被塗装物1、1を回転させながらレシプロケータ
26によりエアスプレーガン9を上下動させて塗装す
る。塗装終了後に回転手段25による被塗装物1の回転
駆動を止め、駆動ユニット24により搬送に適した間隔
まで被塗装物1、1の間隔を広げた後、押上げ手段23
を下降させて搬送パレット20を塗装ブース22外へ排
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スプレー塗装、静電塗
装等噴霧により液体または流動性材料を円筒状の被塗装
物の表面に塗装する円筒状被塗装物の塗装方法及び同塗
装装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】円筒状
の被塗装物1箇に対し1つのスプレーガンによって塗装
する場合、被塗装物1箇当たりに必要とされる塗料の量
は浸漬塗工などと比較すると明らかに多量に必要で、塗
装効率が悪く、被塗装物の径が小径の場合にはこの効率
の低い点がさらに顕著となる。また、目的とする膜厚を
得るためやあるいは均一な塗装表面を得る際には、塗料
の性質上から大量吐出が不可能であるために、スプレー
ガンの往復回数を増す必要があることが多く、そのため
一般に塗装時間が長くなる。さらに、塗着効率を低下さ
せないため等の理由により比較的、少吐出量で塗装を行
なうと、連続塗装時の吐出安定性が悪いことが多くな
る。
【0003】以上のような従来の被塗装物1箇対1つの
スプレーガンの場合の不具合を解消するため、自転及び
公転する複数の被塗装物に対しスプレーガン1箇という
構成も提案されている。このような塗装装置には例え
ば、2箇の円筒状の被塗装物を支持する軸を、それぞれ
公転用プレートに公転軸から径方向で等距離ずつ離して
回転可能に支持し、各被塗装物を自転用ギヤを介して自
転駆動用モーターで回転駆動しつつ公転駆動用モーター
で公転軸を回転させ、2箇の被塗装物の上方に懸下する
スプレーガンに対し均等な距離を保ちつつ塗装するとい
うものがある。
【0004】ところで、スプレーガンの位置とスプレー
パターンの中心とは微妙な位置関係にあり、例えばスプ
レーガンの先端ギャップを一度洗浄のため取りはずした
りすると再度取り付ける際にパターンの位置がずれやす
く、このため装置を構成する個々の部品、装置に対して
高い加工精度が要求され、しかも塗装の際に塗装条件の
設定が複雑になるなどの問題があった。
【0005】また一対の被塗装物を搬送しつつスプレー
パターンとの位置関係が適切となるように配置する際
に、被塗装物同士の接触によって被膜不良を生じさせ得
るという問題もある。
【0006】従って本発明は、被塗装物1箇当たりに必
要とされる塗料の量の低減(塗装効率の向上)と、塗装
時間の短縮と、吐出量の大量化による連続塗装時の吐出
の安定化と、及び装置の簡易性ならびに塗装条件設定の
容易化を図れる円筒状被塗装物の塗装方法及び同塗装装
置を提供することを目的とする。
【0007】また本発明は、塗装時と搬送時に一対の被
塗装物を適正な位置関係を保ち得る塗装装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】さらに本発明は、品質の安定性(凹凸、異
物付着、膜厚のバラツキといった塗膜不良のない状態)
に優れ、高い生産性を得ることができる塗装装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る円筒状被塗
装物の塗装方法は上記目的を達成するために、一対の円
筒状被塗装物をそれらの両端でそれぞれ回転自在かつ並
列に保持し、該一対の被塗装物の中間位置にスプレーガ
ンによる塗装パターンのセンターがくるようにして塗装
する方法であって、上記一対の被塗装物の被塗装面が存
在すべき部位にターゲットを配し、該ターゲットに対し
て上記スプレーガンにより瞬時の塗装を行ない、上記タ
ーゲット上に形成される塗装パターンの中心位置と上記
一対の被塗装物の中間位置のズレ量を検出し、上記スプ
レーガンの位置を調整して塗装するようにしたものであ
る。
【0010】本発明に係る円筒状被塗装物の塗装装置は
上記目的を達成するために、一対の円筒状被塗装物をそ
れらの両端でそれぞれ回転自在かつ並列に保持する手段
を備え、該一対の被塗装物の中間位置にスプレーガンに
よる塗装パターンのセンターがくるようにして塗装する
装置であって、上記保持手段の上記被塗装物保持位置に
該被塗装物に代えて着脱可能に保持させ得る保持治具
と、該保持治具に保持させスプレーガンによる塗装パタ
ーンを形成させるターゲットとを備え、該ターゲットに
対し上記スプレーガンにより瞬時の塗装を行ない、上記
スプレーガンの位置を調整するために、上記ターゲット
上に形成される塗装パターンの中心位置と上記一対の被
塗装物の中間位置のズレ量を検出するようにした構成を
有するものとしてある。
【0011】本発明に係る円筒状被塗装物の塗装装置は
上記目的を達成するために、一対の円筒状被塗装物をそ
れらの両端でそれぞれ回転自在かつ並列に保持する手段
を備え、該一対の被塗装物の中間位置にスプレーガンに
よる塗装パターンのセンターがくるようにして塗装する
装置であって、上記一対の被塗装物の少なくとも一方を
他方に対して接離動可能とし、一対の被塗装物の間隔を
可変する手段を有し、上記保持手段が、上記被塗装物の
両端ジャーナル部を保持するものであって、少なくとも
一方の被塗装物を他方の被塗装物に対して接離自在に案
内する直線ガイド手段を有し、上記被塗装物の間隔を可
変する手段が、上記直線ガイド手段に沿って上記可動の
被塗装物を摺動駆動する駆動手段を有する構成としてあ
る。
【0012】本発明に係る円筒状被塗装物の塗装装置は
上記目的を達成するために、円筒状被塗装物にスプレー
ガンによって連続的に表面層を塗装形成する装置であっ
て、塗装前の被塗装物をストックする投入バッファと、
塗装前の被塗装物の重量を計測する第1の重量計測手段
と、被塗装物を供給セットするための塗装治具と、該治
具に被塗装物を搬送する投入ローダと、上記塗装治具を
搬送するコンベアと、塗装済みの被塗装物を上記塗装治
具から抜き取って搬送する工程搬送ローダと、塗装済み
の被塗装物の重量を計測する第2の重量計測手段と、塗
装前後で計測した被塗装物の重量差から塗料の塗着量を
算出して塗装処理の良否を判定する手段と、上記工程搬
送ローダで搬送してきた塗装済みの被塗装物を乾燥させ
る焼成炉と、該焼成炉から出たローラを移載する排出ロ
ーダと、該排出ローダによって移載される塗着量が正常
な被塗装物をストックする排出バッファと、上記排出ロ
ーダによって移載される塗着量が異常な被塗装物を受け
取る不良品置場とを有する構成としたものである。
【0013】本発明に係る円筒状被塗装物の塗装装置
は、上記コンベアがフリーフロー式コンベアである構成
とすることができる。
【0014】本発明に係る円筒状被塗装物の塗装装置
は、上記スプレーガンと上記焼成炉間をクリーンブース
で覆う構成とすることができる。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。図3、図4は本発明に係る塗装装置に一対の円筒状
の被塗装物を取り付けた状態を示す。
【0016】この塗装装置は、円筒状の被塗装物1、1
の両端のジャーナル部2(図3では一方のみを示す。)
を挿入し、胴部3の端部に当接して被塗装物1を挟み、
それぞれ回転自在に保持する駆動軸ユニット4及び従動
軸ユニット5と、被塗装物1を回転させるモータ6と、
両ユニット4、5をベース7上で移動させる駆動ユニッ
ト8とからなる。そして図4に示すように、一対の被塗
装物1、1の中間位置Cにエアスプレーガン9による塗
装パターンのセンターがくるようにし、エアスプレーガ
ン9を被塗装物1の軸方向に図示せぬレシプロケータに
より移動させて塗装するようになっている。
【0017】駆動軸ユニット4及び従動軸ユニット5は
それぞれ、被塗装物1のジャーナル部2を挿入保持する
ためのジャーナル案内部10、10を有する。このジャ
ーナル案内部10には、ターゲット11を保持するため
の保持治具12が着脱可能に取り付けることができるよ
うになっており、このため保持治具12は図1に示すよ
うに、被塗装物1のジャーナル部2とほぼ同形、同寸の
ピン13を備えている。ターゲット11はシート状のも
ので、塗装パターンの中心位置Cを読み取るための目盛
Xが表面に設けてあり、また保持治具12は、ターゲッ
ト11に設けた一対の位置決めピン14を嵌入させて位
置決めするための位置決め穴15、15を備えている。
【0018】この保持治具12を使用してエアスプレー
ガン9の塗装パターンの中心位置を合わせるには、まず
駆動軸ユニット4及び従動軸ユニット5のジャーナル案
内部10に被塗装物1を保持させていない状態とする。
この状態で保持治具12のピン13を、駆動軸ユニット
4あるいは従動軸ユニット5のいずれかのジャーナル案
内部10に挿入して保持治具12を位置決め保持し、シ
ート状のターゲット11の位置決めピン13を保持治具
12の位置決め穴14に合わせて嵌入させて固定し、タ
ーゲット11の目盛Xの位置を決める。
【0019】そしてこのようにセットしたターゲット1
1の目盛Xを設けた面に瞬時の、即ち極く短時間の塗装
を行なうことにより塗装パターンを形成し、目盛Xによ
りその中心位置を読み取る。この読み取り量をもとにし
てエアスプレーガン9の位置を調整し、その後保持治具
12、ターゲット11を取り外して駆動軸ユニット4及
び従動軸ユニット5に被塗装物1を取り付け、本来の塗
装を行なう。エアスプレーガン9の位置の調整及び固定
は、図2に示すように、マイクロヘッド16と固定ネジ
17を備えたステージ18を用いて行ない、調整量はマ
イクロヘッド16にて直読できるようにすればよい。
【0020】図5ないし図8は本発明に係る塗装装置の
他の実施例を示す。なお以下では先の実施例と共通する
部分には共通する符号を付して説明する。
【0021】図6、図7は本実施例装置を全体的に示す
平面図と側面図である。この塗装装置も先の実施例の装
置と同様に、一対の円筒状の被塗装物1、1の両端のジ
ャーナル部2をそれぞれ回転自在かつ並列に保持する手
段を備え、その一対の被塗装物の中間位置にスプレーガ
ン9の塗装パターンのセンターCがくるようにして塗装
する塗装装置である。
【0022】被塗装物1の保持手段は、被塗装物1の下
端側のジャーナル部2を挿入して搬送する搬送パレット
20と、被塗装物1の上端側のジャーナル部2を挿入し
て搬送するリニアガイド21とからなり、これらによっ
て一方の被塗装物1を他方の被塗装物1に対して接離自
在にガイドしている。また塗装ブース22内で胴部3の
端部に当接して被塗装物1を挟み、被塗装物1を上方へ
押上げるための押し上げ手段23と、被塗装物1、1間
の距離を接離させる駆動ユニット24と、被塗装物1を
回転させる回転手段25と、被塗装物1の軸方向(本例
では図中上下方向)にスプレーガン9を移動させる周知
のレシプロケータ26を備えている。図6中の27は搬
送コンベアで、図中の矢印は搬送方向を示す。
【0023】搬送パレット20は図5(A)〜(C)に
示すように、ベース28上に一対の被塗装物1、1のジ
ャーナル部2を挿入して回転自在に載置できる固定軸2
9及び可動軸30を備えるとともに、可動軸30の移動
をガイドして接離自在に案内し位置決めできるリニアガ
イド31と、駆動ユニット24と連係させるためのフッ
ク32とを備える。固定軸29及び可動軸30はそれぞ
れ、被塗装物1の下端側のジャーナル部2を挿入する穴
33を備えている。
【0024】また被塗装物1の上端側を保持するリニア
ガイド21も、図8(B)に示すように、搬送パレット
20の固定軸29、可動軸30に対応する固定軸34と
可動軸35を有し、可動軸35の移動をガイドするリニ
アガイド36を備えている。固定軸34は天板37に固
定し、可動軸35はリニアガイド36上に移動可能に搭
載した支持プレート38に吊り下げてあり、天板37に
設けた長孔37aから下方へ垂下してある。また支持プ
レート38には駆動ユニット24と連係させるためのフ
ック39を備えている。もちろん固定軸34と可動軸3
5はともに被塗装物1の上端側のジャーナル部2を挿入
する穴40を備えているが、図では固定軸34のものの
みを示してある。なお図中45、45はストッパであ
り、可動軸35の移動範囲を規制している。
【0025】駆動ユニット24は、搬送パレット20と
回転手段25とを同時に係合して一対の被塗装物1、1
を接離駆動するもので、エアシリンダ等の駆動源41
と、これによって揺動回転する(揺動方向は図8のA中
に矢印で示す。)ねじり軸42と、その両端近傍に取り
付けたレバー43、43とからなる。レバー43はそれ
ぞれフック32、39と係合できるようにしてある。
【0026】回転手段25は、架台46上に載置したモ
ータ47と、モータ47の出力軸に固定しかつ固定軸3
4に連結する駆動回転軸48と、可動軸35と共に移動
する従動回転軸49と、両軸48、49に装着した歯車
50、51からなる。歯車50、51は駆動回転軸48
と従動回転軸49とが接近した時に噛み合うことができ
るようになっている。
【0027】押上げ手段23は、エアシリンダ等の駆動
源52と、リニアガイド53と、押上げベース54とか
らなり、駆動源52によってリニアガイド53を上下に
駆動し、押上げベース54に設けた図示せぬピンを搬送
パレット20の図示せぬブッシュに嵌合させて搬送パレ
ット20を位置決めし、固定軸29及び可動軸30の穴
33に被塗装物1の下端側のジャーナル部2を挿入さ
せ、さらに固定軸34及び可動軸35の穴40に被塗装
物1の上端側のジャーナル部2を挿入させるように動作
する。
【0028】本装置では、コンベア27により搬送パレ
ット20が塗装ブース22内に搬送された後、押上げ手
段23により回転手段25との間に被塗装物1、1を挟
み込み、駆動ユニット24により塗装に適した間隔まで
被塗装物を近接させ、その後回転手段に25より被塗装
物1、1を回転させながらレシプロケータ26によりエ
アスプレーガン9を上下動させて塗装する。エアスプレ
ーガン9の塗装パターンの中心位置を合わせるには、先
の実施例で示したようなターゲット11を保持するため
の保持治具12を、固定軸29と可動軸30あるいは固
定軸34と可動軸35の間に取り付けて先の実施例と同
様に行なえばよい。もちろん固定軸29と可動軸30あ
るいは固定軸34と可動軸35には、保持治具12を取
り付けるために先の実施例で示したと同様の手段を形成
しておく。さらに、塗装終了後に回転手段に25よる被
塗装物1の回転駆動を止め、駆動ユニット24により搬
送に適した間隔まで被塗装物1、1の間隔を広げた後、
押上げ手段23を下降させて搬送パレット20を塗装ブ
ース22外へ排出する。
【0029】図9〜図11は、被塗装物を連続的に塗装
処理するために、先に説明した実施例の塗装装置を周辺
装置と組み合わせてシステム化した塗装装置の実施例を
示す。以下でも先の二つの実施例と共通する部分には共
通する符号を付して説明する。
【0030】本実施例装置は図9に示すように、第2実
施例の塗装装置の各要素を含む塗装ブース22の前段側
と後段側に分かれる。前段側は、塗装前の被塗装物1被
塗装物1をストックする投入バッファ60と、塗装前の
被塗装物1の重量を計測する第1の天秤61と、塗装装
置に被塗装物1を供給セットするための塗装治具62
と、塗装治具62へ被塗装物1を搬送する投入ローダ6
3とからなり、塗装治具62を搬送する搬送コンベア2
7が塗装ブース22との間に介在している。また後段側
は、塗装後の被塗装物1を塗装治具62から抜き取って
搬送する工程搬送ローダ64と、塗装後の被塗装物1の
重量を計測する第2の天秤65と、工程搬送ローダ64
で搬送してきた塗装済みの被塗装物1を乾燥させる焼成
炉66と、焼成炉66から出た被塗装物1を移載する排
出ローダ67と、排出ローダ67によって移載される塗
着量が正常な被塗装物1をストックする排出バッファ6
8と、塗着量異常の被塗装物1を受け取る不良品置場6
9とからなる。また図中70は、塗装前後で計測した被
塗装物1の重量差から塗着量を演算し、塗装の良否を判
定する演算装置、71は装置全体の制御盤である。
【0031】投入バッファ60と排出バッファ68はほ
ぼ同じ構成を有し、トップチェーン形のフリーフローコ
ンベアで、詳細な図示は省略するが、被塗装物1のジャ
ーナル部2をアタッチメントに設けた穴に差し込んだ状
態でストックし、被塗装物1を投入ローダ63の取り出
し位置までピッチ送りするようになっている。また搬送
コンベア27は水平又は垂直循環型コンベアで、被塗装
物1の投入、排出位置及び塗装位置でそれぞれ塗装治具
62を位置決めできるようになっている。
【0032】投入ローダ63、工程搬送ローダ64及び
排出ローダ67は、ほぼ同じ構成を有し、図11に示す
ように、縦置きされた被塗装物1の上側ジャーナル部2
を把持する上チャック73と、把持した状態で投入バッ
ファ60のアタッチメント72等から被塗装物1を引き
抜く引き抜きシリンダー74と、引き抜いた被塗装物1
の下側ジャーナル部2を把持する下チャック75と、こ
れらチャック全体を上下させる上下シリンダー76とか
らなるチャック部77aと、これを保持して移動する一
軸アクチェータ77bからなる。
【0033】塗装ブース22は、被塗装物1をのせた塗
装治具62が出入する口を塞ぐシャッター78、78
と、給排気装置79を備えており、その他の構成は先に
も述べたように第2実施例とほぼ同様のものである。
【0034】焼成炉66は、被塗装物1のジャーナル部
2と嵌め合って被塗装物1を保持したアタッチメントを
搬送するチェーンコンベア81と、詳細には図示せぬが
被塗装物1を保持したアタッチメントを投入、排出位置
で位置決めする位置決め手段を備えている。
【0035】さらに、不良品置場69は少なくとも1本
以上の被塗装物1をジャーナル受けできるアタッチメン
トを有する。また演算装置70は、第1の天秤61と第
2の天秤65による計測値、即ち塗装前後の被塗装物1
の重量差から被塗装物1への塗料の塗着量を演算し、こ
れによって塗装の良否を判定するものである。演算装置
70としてはパソコンを用い、天秤61、65との間を
ケーブル等の適宜のデータ伝送手段により連結して構成
すればよいが、演算装置70としてはパソコンに限定さ
れることはなく、またデータの伝送手段も演算装置とし
て採用する手段に応じて種々適宜のものを採用すればよ
い。
【0036】次に本実施例装置の工程、動作を説明する
が、先の実施例と共通する動作等については重複する説
明を省略する。
【0037】まず投入バッファ60に多数本の被塗装物
1を縦置きに投入してピッチ送りし、移載位置で被塗装
物1を検知すると位置決め手段によってアタッチメント
72を位置決めする。位置決めした被塗装物1を投入ロ
ーダ63で搬送し、第1の天秤61上にセットして塗装
前の重量を計測した後、搬送コンベア27上に位置決め
された塗装治具62に被塗装物1をセットする。被塗装
物1を2本セットした後、塗装治具62を塗装ブース2
2内へ搬送して所定の塗装を行なう。塗装処理、工程は
第2実施例と同様である。この時、塗装ブース22の出
入口はシャッター78、78で閉じておく。
【0038】そして塗装終了後、搬送コンベア27で抜
き取り位置まで移被塗装物1を動させ、工程搬送ローダ
64で塗装治具62から被塗装物1を抜き取り、第2の
天秤65上で塗装後の重量を計測し、その後に焼成炉6
6へ投入する。焼成炉66内ではチェーンコンベア81
を時間管理でピッチ送りしてアタッチメント80で保持
した被塗装物1を焼成し、移載位置で被塗装物1を検知
して位置決めしてから排出ローダ67で排出する。この
時、演算装置70によって塗装処理の良否を判定し、塗
装状態がよいと判断した場合は排出バッファ68へ、不
良と判断した場合は不良品置場69に移載する。
【0039】
【発明の効果】請求項1に係る円筒状被塗装物の塗装方
法及び請求項2に係る塗装装置は以上説明してきたよう
に、一対の円筒状被塗装物の被塗装面が存在すべき部位
にターゲットを配し、このターゲットに対してスプレー
ガンにより瞬時の塗装を行ない、ターゲット上に形成さ
れる塗装パターンの中心位置と一対の被塗装物の中間位
置のズレ量を検出してスプレーガンの位置を調整して塗
装するようにしているため、塗装の取り数が多く生産性
が上がり、薄膜塗装時でも一定量の吐出量が確保できて
塗着効率が向上することは勿論、2箇の被塗装物に対す
る塗装パターン位置の計測、調整が非常に容易に行なえ
るようになり、2箇の被塗装物の均一塗装、塗装時間の
短縮、装置の簡易性及び塗装条件設定の容易化等が図れ
るようになるという効果がある。
【0040】請求項3に係る円筒状被塗装物の塗装装置
は以上説明してきたように、一対の円筒状被塗装物の被
塗装物の少なくとも一方を他方に対して直線ガイド手段
に沿って摺動により接離動可能とし、かつこれら被塗装
物の両端ジャーナル部を保持して少なくとも一方の被塗
装物を他方の被塗装物に対して接離自在としたので、塗
装に適した距離と、搬送に適した距離の両方を簡単な装
置構成でとることができるようになり、搬送中に被塗装
物同士が接触して被膜の不良を生じさせることががなく
なり、効率的な生産ができるようになるという効果があ
る。
【0041】請求項4に係る円筒状被塗装物の塗装装置
は以上説明してきたように、焼成を含む塗装工程の前後
にストック機能があるため、休憩時間等に設備を停止さ
せることがなく、休憩することで生じる塗装経路内の洗
浄の必要がなくなって塗装停止時間を短くでき、生産性
が高くなるという効果がある。また被塗装物への塗着量
を全数計測して判定結果を最後まで追跡して判別でき、
不良品の出荷を避けることができるようになるという効
果もある。さらに、塗装から焼成、排出、ストックまで
連続的に処理でき、処理対象となる被塗装物の出し入れ
だけを作業者が行なうようにすることができるので、作
業者を溶剤爆露から解放できるようになるという効果も
ある。
【0042】請求項5に係る円筒状被塗装物の塗装装置
は、被塗装物を搬送するコンベアをフリーフロータイプ
としたので、塗装後の指触乾燥時間に合わせてローラを
滞留させることができ、塗装品質を安定させることがで
きるようになるとともに、ピッチ送りで無くフリーフロ
ーであるため滞留スペースを最適に設定でき、設備スペ
ースが小さくてすむという効果がある。
【0043】請求項6に係る円筒状被塗装物の塗装装置
は、塗装後の指触乾燥中の経路をクリーンブースで覆っ
ているため、被塗装物に空中のゴミが付着することがな
くなり、塗膜欠陥がなくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗装装置の一実施例の部分正面図
(A)及びターゲットの保持治具の部分断面平面図
(B)である。
【図2】図1の装置に対するエアスプレーガンの位置調
整及び固定手段を示す部分側面図である。
【図3】本発明に係る塗装装置の一実施例の正面図であ
る。
【図4】図3の装置におけるエアスプレーガンと被塗装
物の中心位置合わせを示す側面概念図である。
【図5】本発明に係る塗装装置の他の実施例の搬送パレ
ット、押し上げ手段等の平面図(A)、部分断面平面図
(B)及び側面図(C)である。
【図6】本発明に係る塗装装置の他の実施例の平面図で
ある。
【図7】図6の塗装装置の側面図である。
【図8】図6の塗装装置の駆動ユニット、回転手段等の
平面図(A)、部分断面平面図(B)及び側面図(C)
である。
【図9】被塗装物を連続的に塗装処理するためにシステ
ム化した本発明に係る塗装装置の実施例を示す平面図で
ある。
【図10】図9の装置の正面図である。
【図11】図9、10の装置の投入ローダ、工程搬送ロ
ーダ及び排出ローダの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 被塗装物 2 被塗装物のジャーナル部 3 被塗装物の胴部 4 駆動軸ユニット 5 従動軸ユニット 6 モータ 7 ベース 8 駆動ユニット 9 エアスプレーガン 10 ジャーナル案内部 11 ターゲット 12 保持治具 13 ピン 14 位置決めピン 15 位置決め穴 16 マイクロヘッド 17 固定ネジ 18 ステージ 20 搬送パレット 21 リニアガイド 22 塗装ブース 23 押し上げ手段 24 駆動ユニット 25 回転手段 26 レシプロケータ 27 搬送コンベア 29 固定軸 30 可動軸 31 リニアガイド 32 フック 34 固定軸 35 可動軸 36 リニアガイド 39 フック 41 駆動源 42 ねじり軸 43 レバー 45 ストッパ 47 モータ 48 駆動回転軸 49 従動回転軸 50、51 歯車 52 駆動源 54 押上げベース 60 投入バッファ 61 第1の天秤 62 塗装治具 63 投入ローダ 64 工程搬送ローダ 65 第2の天秤 66 焼成炉 67 排出ローダ 68 排出バッファ 69 不良品置場 70 演算装置 71 制御盤 73 上チャック 74 シリンダー 75 下チャック 76 上下シリンダー 77a チャック部 77b 一軸アクチェータ 78 シャッター 79 給排気装置 81 チェーンコンベア C 被塗装物の中間位置 X 目盛
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 利明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の円筒状被塗装物をそれらの両端で
    それぞれ回転自在かつ並列に保持し、該一対の被塗装物
    の中間位置にスプレーガンによる塗装パターンのセンタ
    ーがくるようにして塗装する方法であって、上記一対の
    被塗装物の被塗装面が存在すべき部位にターゲットを配
    し、該ターゲットに対して上記スプレーガンにより瞬時
    の塗装を行ない、上記ターゲット上に形成される塗装パ
    ターンの中心位置と上記一対の被塗装物の中間位置のズ
    レ量を検出し、上記スプレーガンの位置を調整して塗装
    する円筒状被塗装物の塗装方法。
  2. 【請求項2】 一対の円筒状被塗装物をそれらの両端で
    それぞれ回転自在かつ並列に保持する手段を備え、該一
    対の被塗装物の中間位置にスプレーガンによる塗装パタ
    ーンのセンターがくるようにして塗装する装置であっ
    て、上記保持手段の上記被塗装物保持位置に該被塗装物
    に代えて着脱可能に保持させ得る保持治具と、該保持治
    具に保持させスプレーガンによる塗装パターンを形成さ
    せるターゲットとを備え、該ターゲットに対し上記スプ
    レーガンにより瞬時の塗装を行ない、上記スプレーガン
    の位置を調整するために、上記ターゲット上に形成され
    る塗装パターンの中心位置と上記一対の被塗装物の中間
    位置のズレ量を検出するようにした円筒状被塗装物の塗
    装装置。
  3. 【請求項3】 一対の円筒状被塗装物をそれらの両端で
    それぞれ回転自在かつ並列に保持する手段を備え、該一
    対の被塗装物の中間位置にスプレーガンによる塗装パタ
    ーンのセンターがくるようにして塗装する装置であっ
    て、上記一対の被塗装物の少なくとも一方を他方に対し
    て接離動可能とし、一対の被塗装物の間隔を可変する手
    段を有し、上記保持手段が、上記被塗装物の両端ジャー
    ナル部を保持するものであって、少なくとも一方の被塗
    装物を他方の被塗装物に対して接離自在に案内する直線
    ガイド手段を有し、上記被塗装物の間隔を可変する手段
    が、上記直線ガイド手段に沿って上記可動の被塗装物を
    摺動駆動する駆動手段を有する円筒状被塗装物の塗装装
    置。
  4. 【請求項4】 円筒状被塗装物にスプレーガンによって
    連続的に表面層を塗装形成する装置であって、塗装前の
    被塗装物をストックする投入バッファと、塗装前の被塗
    装物の重量を計測する第1の重量計測手段と、被塗装物
    を供給セットするための塗装治具と、該治具に被塗装物
    を搬送する投入ローダと、上記塗装治具を搬送するコン
    ベアと、塗装済みの被塗装物を上記塗装治具から抜き取
    って搬送する工程搬送ローダと、塗装済みの被塗装物の
    重量を計測する第2の重量計測手段と、塗装前後で計測
    した被塗装物の重量差から塗料の塗着量を算出して塗装
    処理の良否を判定する手段と、上記工程搬送ローダで搬
    送してきた塗装済みの被塗装物を乾燥させる焼成炉と、
    該焼成炉から出たローラを移載する排出ローダと、該排
    出ローダによって移載される塗着量が正常な被塗装物を
    ストックする排出バッファと、上記排出ローダによって
    移載される塗着量が異常な被塗装物を受け取る不良品置
    場とを有することを特徴とする円筒状被塗装物の塗装装
    置。
  5. 【請求項5】 上記コンベアがフリーフロー式コンベア
    であることを特徴とする請求項4の円筒状被塗装物の塗
    装装置。
  6. 【請求項6】 上記スプレーガンと上記焼成炉間をクリ
    ーンブースで覆うことを特徴とする請求項4または5の
    円筒状被塗装物の塗装装置。
JP32950994A 1993-12-02 1994-12-02 円筒状被塗装物の塗装方法及び同塗装装置 Pending JPH0829918A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32950994A JPH0829918A (ja) 1993-12-02 1994-12-02 円筒状被塗装物の塗装方法及び同塗装装置

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33964593 1993-12-02
JP12303294 1994-05-11
JP5-339645 1994-05-11
JP6-123032 1994-05-11
JP32950994A JPH0829918A (ja) 1993-12-02 1994-12-02 円筒状被塗装物の塗装方法及び同塗装装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0829918A true JPH0829918A (ja) 1996-02-02

Family

ID=27314607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32950994A Pending JPH0829918A (ja) 1993-12-02 1994-12-02 円筒状被塗装物の塗装方法及び同塗装装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0829918A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006347740A (ja) * 2005-06-20 2006-12-28 Yamashita Rubber Co Ltd 回転ワーク支持装置
JP2007111176A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Sri Sports Ltd ゴルフクラブシャフトの塗装方法
KR200446586Y1 (ko) * 2008-02-15 2009-11-11 한국철도공사 철도차량 차축 보호용 코팅막 제거 및 코팅을 위한회전장치
JP2021513454A (ja) * 2018-02-12 2021-05-27 エリコン サーフェス ソリューションズ アーゲー、 プフェフィコン コーティングのための革新的な方法およびシステム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006347740A (ja) * 2005-06-20 2006-12-28 Yamashita Rubber Co Ltd 回転ワーク支持装置
JP2007111176A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Sri Sports Ltd ゴルフクラブシャフトの塗装方法
KR200446586Y1 (ko) * 2008-02-15 2009-11-11 한국철도공사 철도차량 차축 보호용 코팅막 제거 및 코팅을 위한회전장치
JP2021513454A (ja) * 2018-02-12 2021-05-27 エリコン サーフェス ソリューションズ アーゲー、 プフェフィコン コーティングのための革新的な方法およびシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018144007A (ja) 塗装装置
KR20110083925A (ko) 휴대폰 케이스 자동 연속 도장장치
JPH0829918A (ja) 円筒状被塗装物の塗装方法及び同塗装装置
US5547511A (en) Electrode forming system for chip components
US2335931A (en) Coating machine
JPH0580206A (ja) レンズの塗装方法および装置
JPH0999266A (ja) 小物品の頭部自動塗装装置
CN117699452B (zh) 一种铅笔输送机构及控制方法
JPH07157075A (ja) 平板状塗装ワークの反転装置
JP3213350B2 (ja) 接着剤塗布装置
JP3661256B2 (ja) 連続塗布装置及び連続塗布方法
CN213734175U (zh) 一种具有抽检装置的彩印设备
CN212397140U (zh) 一种全自动的滚涂设备
CN219134785U (zh) 一种贴标更精确的自动贴标机
KR102367903B1 (ko) 가공물 코팅장치
JP2002370821A (ja) 物品搬送装置
CN115445853B (zh) 一种发动机喷管涂层的自动浸涂***和方法
JP4666603B2 (ja) 袋供給装置
KR101866952B1 (ko) 도장 물품의 자동 이동 장치
TWM630591U (zh) 進料旋轉拍攝系統
KR101913289B1 (ko) 병 인쇄 모듈
TWI426557B (zh) 鍍膜裝置
KR200159356Y1 (ko) 청소기용 포장설비의 포장물셋트박스공급장치
JP3610533B2 (ja) 円筒状基材の分離排出把持装置及び方法
JPH03267214A (ja) 搬送コンベアに対する搬送物供給装置