JP3213350B2 - 接着剤塗布装置 - Google Patents

接着剤塗布装置

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JP3213350B2
JP3213350B2 JP28874691A JP28874691A JP3213350B2 JP 3213350 B2 JP3213350 B2 JP 3213350B2 JP 28874691 A JP28874691 A JP 28874691A JP 28874691 A JP28874691 A JP 28874691A JP 3213350 B2 JP3213350 B2 JP 3213350B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種平板状の素材、例え
ば航空機の機体芯材として使用されるハニカムコアの表
面に接着剤を塗布する接着剤塗布装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の接着剤塗布装置として
は、外周面に接着剤が付着した接着剤転写ロ−ラと、前
記転写ロ−ラとの間に塗布対象物の厚さ分の間隔をおい
て配置された受けロ−ラとを備え、各ロ−ラ間に搬送さ
れた塗布対象物を各ロ−ラの回転によって一方に送りな
がら転写ロ−ラの接着剤を塗布対象物の片面に塗布する
ようにしたものが知られている(例えば、特開昭59−
156455号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記接
着剤塗布装置では接着剤を塗布対象物の片面にしか塗布
できないため、両面に塗布する場合は接着剤を片方の面
に塗布した後、塗布対象物を裏返して再度もう片方の面
を処理しなければならない。従来、この反転作業は人手
によって行われ、しかも最初に塗布した接着剤を非粘着
状態まで冷却しないと他方の面を処理することができ
ず、生産性が極めて悪いという問題点があった。また、
前記各ロ−ラの両者を転写ロ−ラによって構成し、接着
剤を塗布対象物の両面に同時に塗布できるようにしたも
のもあるが、この場合は塗布した接着剤が非粘着状態と
なる前に搬送装置等に接触してしまい、このため接着剤
付着面を汚損するという欠点があった。
【0004】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、接着剤の両面塗布を
人手を必要とせず連続的に行うことができ、しかも接着
剤付着面の汚損を来すことのない接着剤塗布装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、請求項1の接着剤塗布装置は、塗布対象物
を所定方向に搬送する搬送手段と、該搬送手段の上流側
及び下流側にそれぞれ配置された二つの片面塗布手段
と、各片面塗布手段の間で塗布対象物の接着剤付着面と
非付着面とを反転させる反転手段とを備え、前記各片面
塗布手段の間には、搬送手段及び反転手段による塗布対
象物の搬送及び反転に要する時間を所定時間に設定する
ことにより塗布対象物に付着した接着剤を少なくとも非
粘着状態となるまで冷却する冷却区間を設けている。
【0006】また、請求項2では、前記各塗布手段は、
接着剤が付着した外周面を塗布対象物の片面に接触させ
ながら回転する接着剤転写ロ−ラと、該転写ロ−ラに対
向して塗布対象物の反対側の面に接触しながら回転する
受けロ−ラとを備え、該受けロ−ラにおける塗布対象物
との接触面を弾性体によって形成している。
【0007】また、請求項3の接着剤塗布装置は、前記
各ロ−ラの間隔を変える可動部と、該可動部の停止位置
を決める位置決め手段とを備えている。
【0008】また、請求項4の接着剤塗布装置は、前記
各ロ−ラ間に塗布対象物を搬送する搬送手段と、各ロ−
ラ間に搬送される塗布対象物の厚さを検知する検知手段
と、各ロ−ラ間が該検知手段によって検知された塗布対
象物の厚さに対応する間隔となるよう前記可動部を駆動
する駆動手段とを備えている。
【0009】
【作用】請求項1の接着剤塗布装置によれば、一方の片
面塗布手段によって片方の面に接着剤を塗布された塗布
対象物は、反転手段によって接着剤付着面と非付着面と
を反転され、他方の片面塗布手段へと搬送される。これ
により、他方の片面塗布手段では塗布対象物のもう片方
の面に接着剤が塗布され、接着剤の両面塗布が人手を必
要とせず連続的に行われる。また、一方の片面塗布手段
によって塗布対象物に塗布された接着剤は、各片面塗布
手段間の冷却区間によって少なくとも非粘着状態となる
まで冷却されることから、他方の片面塗布手段以降の処
理において接着剤付着面の汚損を来すことがない。
【0010】また、請求項2の接着剤塗布装置によれ
ば、請求項1の作用を有するとともに、塗布対象物の厚
さのバラつきは受けロ−ラの弾性体によって吸収され、
塗布ムラや変形を生じることがない。
【0011】また、請求項3の接着剤塗布装置によれ
ば、請求項及びの作用を有するとともに、可動部の
停止位置は位置決め手段によって決まることから、各ロ
−ラの間隔を容易に変更することが可能となる。
【0012】また、請求項4の接着剤塗布装置によれ
ば、請求項1、2及び3の作用を有するとともに、各ロ
−ラ間に搬送される塗布対象物の厚さが検知され、各ロ
−ラの間隔が塗布対象物の厚さに対応する間隔となるよ
う可動部が駆動されることから、厚さの異なった塗布対
象物を連続的に処理することが可能となる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す接着剤塗布装
置の全体構成図で、1,2は片面塗布手段をなす第1及
び第2塗工機、3は塗布対象物の上下面を反転する反転
機、4,5はベルトコンベアからなる第1及び第2搬送
部、6は駆動ロ−ラコンベアからなる第3搬送部、7は
ベルトコンベアからなる第4搬送部、8は駆動ロ−ラコ
ンベアからなる第5搬送部、9,10はベルトコンベア
からなる第6及び第7搬送部、11はフリ−ロ−ラコン
ベアからなる第8搬送部、A,Bは厚さの異なる二種類
の塗布対象物である。塗布対象物A,Bは、例えば航空
機の機体芯材として使用されるハニカムコアである。
【0014】同図に示すように、第1及び第2塗工機
1,2は互いに反対方向に向いて設置され、第1塗工機
1の塗布対象物搬入側及び搬出側には第1及び第2搬送
部4,5が、第2塗工機2の塗布対象物搬入側及び搬出
側には第6及び第7搬送部9,10がそれぞれ配置され
ている。また、第2搬送部5の下流側及び第5搬送部8
の上流側には第3及び第5搬送部6,8がそれぞれ配置
され、各搬送部6,8の間には第4搬送部7及び反転機
3がそれぞれ配置されている。即ち、第1〜第3搬送部
4〜6においては図中下側から上側に、第4搬送部7に
おいては右側から左側に、第5〜第8搬送部8〜10に
おいては上側から下側に向かって搬送される。但し、第
8搬送部11に搬送された塗布対象物は、後続の塗布対
象物によって順次押されて移動する。
【0015】図2乃至図6は第1塗工機1の構成を示す
もので、図2及び図6には図1のa−a線から見た側面
図を、図3には正面図を示す。尚、第2塗工機2につい
ては第1塗工機1と同一構成であるので説明を省略す
る。
【0016】同図において、12は塗布対象物A,Bよ
りも十分に広い幅を有する接着剤転写ロ−ラ(以下、転
写ロ−ラと称す)で、その外周面は滑らかな金属によっ
て形成されている。この転写ロ−ラ12には図示しない
接着剤供給手段によって接着剤が供給され、その外周面
に接着剤が付着するようになっている。また、接着剤に
は高粘性を有するホットメルト等が使用される。
【0017】13は転写ロ−ラ12の下方に対向配置さ
れた受けロ−ラで、転写ロ−ラ12と同一幅を有し、そ
の外周面、即ち塗布対象物A,Bとの接触面はシリコン
ゴム等の弾性体14によって被覆されている。また、受
けロ−ラ13の塗布対象物搬入側及び搬出側には第1及
び第2搬送部4,5がそれぞれ配置されている。第1及
び第2搬送部4,5はそれぞれ送りベルト4a,5aを
有し、その両端には送りベルト4a,5aを支持するプ
−リ4b,5bがそれぞれ配置され、プ−リ4b,5b
は図示しないモ−タによって回転するようになってい
る。
【0018】15は転写ロ−ラ1の斜め上方に配置され
たナイフロ−ラで、転写ロ−ラ12と同一幅に形成され
ている。このナイフロ−ラ15は、図示していないが転
写ロ−ラ12の外周面との間に僅かな間隔を有し、転写
ロ−ラ12の外周面に付着した接着剤を一定の厚さに保
っている。また、ナイフロ−ラ15はその回転軸15a
の両端を支持板16によって支持されており、通常は回
転しない。支持板16はその一端側に設けたハンドル1
6aの回転軸に連結され、ハンドル16aを回転するこ
とによってナイフロ−ラ15と転写ロ−ラ12との間隔
を変えられるようになっている。
【0019】17は転写ロ−ラ1の側方に配置された熱
風ノズルで、転写ロ−ラ12の下端に向かって熱風を吹
き出すようになっており、転写ロ−ラ12と塗布対象物
との間に生ずる糸引きや膜張りを解消する。
【0020】18は装置本体の下部を構成する一対の固
定フレ−ムで、それぞれ受けロ−ラ13の両側に対向し
て配置されている。各固定フレ−ム18は台板19上に
固定され、受けロ−ラ13の回転軸13aを支持してい
る。
【0021】20は装置本体の上部を構成する一対の可
動フレ−ムで、それぞれ転写ロ−ラ12の両側に対向し
て配置されている。各可動フレ−ム20は図1中右側を
支軸21を介して固定フレ−ム7に回動自在に連結さ
れ、転写ロ−ラ12の回転軸12a、支持板16及び熱
風ノズル17を支持している。
【0022】22は転写ロ−ラ12及び受けロ−ラ13
を駆動するモ−タで、台板19上に設置されたギヤボッ
クス23に連結されている。ギヤボックス23はモ−タ
22によって回転する駆動プ−リ23aを有し、この駆
動プ−リ23aは、転写ロ−ラ12及び受けロ−ラ13
の一側部にそれぞれ形成されたプ−リ12b,13b及
び一方の固定フレ−ム18に取付けられた二個の従動プ
−リ24,25に駆動ベルト26を介して連結されてい
る。また、転写ロ−ラ12のプ−リ12bには駆動ベル
ト26の内側が、送りロ−ラ13のプ−リ13bにはベ
ルト26の外側がそれぞれ接触しており、各ロ−ラ1
2,13は図中の矢印で示すように互いに反対方向に回
転するようになっている。
【0023】27は可動フレ−ム20を駆動するシリン
ダで、油圧または空気圧によって作動する。可動フレ−
ム20は図1中左側が下方に延びるとともに、この延設
部分の下端には各可動フレ−ム20間を繋ぐ連結板28
が取付けられ、連結板28にはシリンダ27の駆動ロッ
ド27aが支軸28aを介して回動自在に連結されてい
る。また、シリンダ27の一端は、台板19に取付けら
れた支持板29に支軸29aを介して回動自在に連結さ
れている。
【0024】30は可動フレ−ム20の停止位置を決め
る位置決め機構で、図2に示す如く装置本体の左側に配
置されている。この位置決め機構30は、台板19に固
定された基板31と、図4において基板31の左側上方
に設けられた上停止位置調整用ストッパ32と、同じく
右側下方に設けられた下停止位置調整用ストッパ33と
からなり、各ストッパ32,33は上下方向に移動でき
るようになっている。基板31は各ストッパ32,33
に対応して上下方向に延びる貫通孔31a,31bを有
し、基板31の装置本体側には各貫通孔31a,31b
の両側に位置するガイドレ−ル34,35が設けられて
いる。各ガイドレ−ル34,35には各ストッパ32,
33の中央部32a,33aが摺動自在に嵌合してい
る。また、各中央部32a,33aの一端には可動フレ
−ム20との係止部32b,33bが突設され、可動フ
レ−ム20の連結板28には各係止部32b,33bに
対応する係止板36,37が取付けられている。更に、
各係止部32b,33bには各係止板36,37との衝
突を緩和するショックアブソ−バ38,39がそれぞれ
取付けられている。一方、基板31における装置本体の
反対側には、各貫通孔31a,31bに沿って上下方向
に延びるウォ−ムシャフト40,41が設けられ、各ウ
ォ−ムシャフト40,41の両端は基板31に取付けら
れた支持板42,43に回転自在に支持されている。ま
た、各ストッパ32,33の中央部32a,33aの他
端には各貫通孔31a,31bを通って装置本体の反対
側に延びる支持部32c,33cが突設され、各支持部
32c,33cはそれぞれウォ−ムシャフト40,41
の螺旋に螺合している。そして、各ウォ−ムシャフト4
0,41の下端側にはこれらを回転させる駆動シャフト
44,45が設けられ、各駆動シャフト44,45は基
板31に取付けられた支持金具44a,45aにそれぞ
れ回動自在に支持されている。また、駆動シャフト4
4,45にはウォ−ムギヤ46,47が取付けられ、各
ウォ−ムギヤ46,47は各ウォ−ムシャフト40,4
1に固定された歯車48,49に噛合している。従っ
て、各駆動シャフト44,45の一端に取付けたハンド
ル44b,45bによって駆動シャフト44,45を回
転させることにより、各ウォ−ムシャフト40,41が
回転し、各ストッパ32,33が上下に移動するように
なっている。
【0025】50は塗布対象物A,Bの厚さを検知する
検知器で、図2に示す如く第1搬送部3の側方に配置さ
れるとともに、シリンダ27の制御部(図示せず)に接
続されている。この検知器50は上下に配置された二つ
の光センサ50a,50bからなり、各光センサ50
a,50bは図1に示すようにその発光部及び受光部を
第1搬送部3を挟んで対向させている。また、下側の光
センサ50bは厚さが小さい方の塗布対象物Aの上面よ
りも低い位置に設けられ、上側の光センサ50aは厚さ
が大きい方の塗布対象物Bの上面よりも低く且つ塗布対
象物Aの上面よりも高い位置に設けられている。即ち、
この検知器50においては、下側の光センサ50bのみ
が遮光されたときは塗布対象物Aの厚さに対応する判別
信号を出力し、各光センサ50a,50bの両方が遮光
されたときは塗布対象物Bの厚さに対応する判別信号を
出力するようになっている。この時、シリンダ27の制
御部が塗布対象物Bの判別信号を受信すると、シリンダ
27の駆動ロッド27aを上方へ駆動し、可動フレ−ム
20を上停止位置調整用ストッパ32に当たるまで上昇
させる。また、シリンダ27の制御部が塗布対象物Aの
判別信号を受信すると、シリンダ27の駆動ロッド27
aを下方へ駆動し、可動フレ−ム20を下停止位置調整
用ストッパ33に当たるまで下降させる。
【0026】ここで、第1塗工機1の動作を説明する。
【0027】まず、位置決め機構30によって可動フレ
−ム20の停止位置を決定する。その際、可動フレ−ム
20が下停止位置にあるとき転写ロ−ラ12及び受けロ
−ラ13の間隔が塗布対象物Aの厚さとほぼ等しくなる
ようストッパ33の位置を設定し、可動フレ−ム20が
上停止位置にあるときは各ロ−ラ12,13の間隔が塗
布対象物Bの厚さとほぼ等しくなるようにストッパ32
の位置を設定する。
【0028】次に、第1搬送部3によって搬送されてき
た塗布対象物が検知器50を通過すると、検知器50に
よって塗布対象物の厚さが検知され、塗布対象物がAで
あると判別されたならば可動フレ−ム20の位置は図2
に示す如く下停止位置となる。これにより、各ロ−ラ1
2,13間が塗布対象物Aの厚さに対応する間隔とな
り、各ロ−ラ12,13間に搬送された塗布対象物Aが
各ロ−ラ12,13の回転によって図中の矢印方向に送
られながら転写ロ−ラ12によって塗布対象物Aの上面
に接着剤が塗布される。この時、塗布対象物Aの厚さに
バラつきがある場合でも、受けロ−ラ13の外周面を被
覆する弾性体14によって塗布対象物Aの厚さのバラつ
きが吸収され、接着剤は均一に塗布される。
【0029】また、検知器50を通過する塗布対象物が
Bであると判別されたならば、シリンダ27が作動して
可動フレ−ム20が図6に示す如く上停止位置まで上昇
する。これにより、各ロ−ラ12,13間が塗布対象物
Bの厚さに対応する間隔となり、前述と同様にして塗布
対象物Bに接着剤が塗布される。
【0030】図7は第3〜第5搬送部6〜8及び反転機
3の構成を示すもので、図1のb−b線から見た側面図
である。
【0031】第3搬送部6は図示しないモ−タによって
回転する複数の送りロ−ラ6aを有し、各送りロ−ラ6
aの両端はそれぞれ側板6bによって回動自在に支持さ
れている。また、各送りロ−ラ6aの下流側には塗布対
象物を検知する一対の検知器51及びストッパ52が設
けられ、検知器51は光センサからなる。各検知器51
は送りロ−ラ6aを挟んで上下に対向配置され、送りロ
−ラ6a同士の隙間を介して発光及び受光している。ス
トッパ52の上端側には各送りロ−ラ6aの上流側に向
かって延びる水平部52aが延設され、この水平部52
aの下面には検知器51の一方が取付けられている。ま
た、第3搬送部6には塗布対象物を一側方、即ち第4搬
送部7側に送り出すプッシャ53が設けられている。こ
のプッシャ53は、送りロ−ラ6aの隙間に移動自在に
設けられた押出しレバ−54と、押出しレバ−54を駆
動する油圧または空気圧のシリンダ55と、押出しレバ
−55の先端に取付けられた係止板56とからなり、シ
リンダ55の制御部(図示せず)には検知器51が接続
されている。即ち、第3搬送部6上の塗布対象物が検知
器51に達すると、シリンダ55が作動して押出しレバ
−55が矢印方向に移動し、塗布対象物が第4搬送部7
側へ押出されるようになっている。
【0032】第4搬送部7は図1に示す如く幅方向に分
割された計3本の送りベルト7aを有し、その上流側に
は各送りベルト7aを共に支持するプ−リ7bが、その
下流側には各送りベルト7aを個々に支持する計3本の
プ−リ7cがそれぞれ配置されている。また、第4搬送
部7の下流側には光センサからなる検知器57が設けら
れ、各検知器57は第4搬送部7を幅方向に挟んで対向
配置されている。
【0033】第5搬送部8は図示しないモ−タによって
回転する複数の送りロ−ラ8aを有し、各送りロ−ラ8
aの一端(反転機3の反対側)のみを側板8bによって
回動自在に支持されている。
【0034】反転機3は、第4及び第5搬送部7,8の
間に配置されたドラム58と、ドラム58の両側面に取
付けられた塗布対象物支持用の複数の支持棒59とから
なる。ドラム58の回転軸58aは図1に示す如くモ−
タ60に連結され、一回の動作で図7の矢印方向に各支
持棒59の一間隔分だけ回転するようになっており、モ
−タ60には前記検知器57が接続されている。各支持
棒59はドラム58の両側同士で一対をなし、それぞれ
等間隔でドラム58の径方向に放射状に延びている。ま
た、各支持棒59はドラム58の周縁よりも長く延び、
第4搬送部7の送りベルト7a同士の隙間及び第5搬送
部8の送りロ−ラ8a同士の隙間をそれぞれ通るように
なっている。即ち、第4搬送部7上の塗布対象物Aが検
知器57に達すると、モ−タ60が作動してドラム58
が一回の動作分だけ回転し、第4搬送部7上の塗布対象
物が支持棒59によって持ち上げられる。従って、第4
搬送部7によって搬送された塗布対象物Aは、図7に示
す如く順次反転機3に収容され、反転機3のドラム58
が約半周回転して第5搬送部8側に達すると、塗布対象
物Aの上下面は第4搬送部7側と反対となる。そして、
塗布対象物Aを支持する支持棒59が第5搬送部8の送
りロ−ラ8aを通過すると、塗布対象物Aは送りロ−ラ
8a上に残り、第5搬送部8によって搬送される。
【0035】ここで、図1を参照して接着剤塗布装置全
体の動作を説明する。
【0036】まず、塗布する面を上下方向に向け塗布対
象物A,Bを第1搬送部4に載せる。これにより、塗布
対象物A,Bは第1塗工機1に搬送され、その上側の片
方の面に接着剤を塗布される。続いて、塗布対象物A,
Bは第2搬送部5を経て第3搬送部6に搬送されるとと
もに、第3搬送部6のプッシャ53によって第4搬送部
7に送り出され、反転機3に収容される。この後、反転
機3に後続の塗布対象物A,Bが順次収容されると、上
下面を反転された塗布対象物A,Bが第5搬送部8に移
行する。これにより、塗布対象物A,Bは第6搬送部9
を経て第2塗工機2に搬送され、その上側のもう片方の
面に接着剤を塗布される。そして、上下両面に接着剤を
塗布された塗布対象物A,Bは第7搬送部10を経て第
8搬送部11へと搬送される。また、第1塗工機1から
第2塗工機2までの搬送時間は、第1塗工機1によって
塗布対象物A,Bに塗布された接着剤が少なくとも非粘
着状態となるまでの冷却時間が経過するようになってい
る。この冷却時間は各搬送部5,6,7,8の搬送時間
と反転機3のドラム58が約半周回転するまでの時間に
よって決まり、必要があれば各搬送部5,6,7,8の
搬送速度を調整して適正な時間になるよう設定する。即
ち、反転機3を含む第2搬送部5〜第5搬送部8間によ
って塗布対象物A,Bの片面に付着した接着剤の冷却区
間が構成され、これにより第2塗工機2以降の処理にお
いて最初に塗布した接着剤の付着面が汚損したり、第7
搬送部10に貼り付いたりすることがない。
【0037】このように、本実施例の接着剤塗布装置に
よれば、片面塗布用の第1及び第2塗工機1,2間に塗
布対象物を反転する反転機3を設けて接着剤を塗布対象
物の両面に塗布するようにしたので、接着剤の両面塗布
を人手を必要とせず連続的に行うことができる。また、
各塗工機1,2間の搬送時間を第1塗工機1によって塗
布対象物に塗布された接着剤が少なくとも非粘着状態と
なるまで冷却されるように設定したので、接着剤付着面
の汚損を来すことがない。
【0038】また、第1塗工機1においては、受けロ−
ラ13の外周面に弾性体14を被覆したので、塗布対象
物の厚さのバラつきを吸収することができ、塗布ムラや
塗布対象物の変形を来すことがなく、品質の向上及び均
一化を図ることができる。更に、転写ロ−ラ12を可動
フレ−ム20に取付けるとともに、可動フレ−ム20の
停止位置を決定する位置決め機構30によって転写ロ−
ラ12及び受けロ−ラ13の間隔を容易に変えられるよ
うにしたので、厚さの異なる二種類の塗布対象物A,B
を一台の装置で処理することができ、生産ラインの小規
模化及び設備コストの大幅な削減が可能となる。また、
塗布対象物A,Bの厚さを検知する検知部50によって
シリンダ27を制御し、各ロ−ラ12,13の間隔を自
動的に切換えるようにしたので、厚さの異なる塗布対象
物A,Bを連続的に処理することができ、生産性を顕著
に向上させることができる。以上の効果は第2塗工機2
においても同様である。
【0039】尚、前記実施例では、片面に塗布した接着
剤の冷却区間として搬送及び反転に要する時間差により
自然冷却するものを示したが、各塗工機1,2間に送風
機や熱交換器等の強制冷却手段を設けるようにしてもよ
い。また、可動フレ−ム20の停止位置を二位置に限定
したものを示したが、例えば3つ以上のストッパを係止
板36,37の移動経路中に出没可能に設けるようにし
たり、シリンダ27の代わりにサ−ボモ−タやパルスモ
−タを用いて可動フレ−ム20の停止位置を無段階に制
御すれば、更に多種類の塗布対象物を処理することがで
きる。また、可動フレ−ム20の動作は前記実施例のよ
うな自動制御ではなくスイッチ等によって人為的に行っ
たり、或いはシリンダ27を設けずに手動で切換えるよ
うにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の接着剤
塗布装置によれば、接着剤の両面塗布を人手を必要とせ
ず連続的に行うことができるので、生産性を顕著に向上
させることができる。またその際、接着剤付着面の汚損
等を来すことがないといった利点をも有する。
【0041】また、請求項2の接着剤塗布装置によれ
ば、請求項1の効果を達成し得るとともに、塗布対象物
の厚さのバラつきを吸収することができるので、塗布ム
ラや塗布対象物の変形を来すことがなく、品質の向上及
び均一化を図ることができる。
【0042】また、請求項3の接着剤塗布装置によれ
ば、請求項1及び2の効果を達成し得るとともに、転写
ロ−ラ及び受けロ−ラの間隔を容易に変えられるので、
生産ラインの小規模化及び設備コストの大幅な削減が可
能となる。
【0043】また、請求項4の接着剤塗布装置によれ
ば、請求項1、2及び3の効果を達成し得るとともに、
厚さの異なる塗布対象物を連続的に処理することができ
るので、生産性を顕著に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す接着剤塗布装置の全体
構成図である。
【図2】図1のa−a線矢視図を示す第1塗工機の側面
図である。
【図3】第1塗工機の正面図である。
【図4】位置決め機構の正面図である。
【図5】図4のc−c線矢視図を示す位置決め機構の上
面断面図である。
【図6】可動フレ−ムの動作を示す第1塗工機の側面図
である。
【図7】図1のb−b線矢視図を示す反転機の側面図で
ある。
【符号の説明】
1…第1塗工機、2…第2塗工機、3…反転機、4,
5,6,7,8,9,10,11…第1〜第8搬送部、
12…転写ロ−ラ、13…受けロ−ラ、14…弾性体、
20…可動フレ−ム、27…シリンダ、30…位置決め
機構、50…検知器、A,B…塗布対象物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 1/02 102 B05C 9/04 B05C 9/10 - 9/14 B05C 13/00,13/02 B05D 1/28,1/38

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布対象物を所定方向に搬送する搬送手
    段と、 該搬送手段の上流側及び下流側にそれぞれ配置された二
    つの片面塗布手段と、 各片面塗布手段の間で塗布対象物の接着剤付着面と非付
    着面とを反転させる反転手段とを備え、 前記各片面塗布手段の間には、搬送手段及び反転手段に
    よる塗布対象物の搬送及び反転に要する時間を所定時間
    に設定することにより塗布対象物に付着した接着剤を少
    なくとも非粘着状態となるまで冷却する冷却区間を設け
    たことを特徴とする接着剤塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記各塗布手段は、接着剤が付着した外
    周面を塗布対象物の片面に接触させながら回転する接着
    剤転写ロ−ラと、該転写ロ−ラに対向して塗布対象物の
    反対側の面に接触しながら回転する受けロ−ラとを備
    え、該受けロ−ラにおける塗布対象物との接触面を弾性
    体によって形成したことを特徴とする請求項1記載の接
    着剤塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記各ロ−ラの間隔を変える可動部と、 該可動部の停止位置を決める位置決め手段とを備えたこ
    とを特徴とする請求項2記載の接着剤塗布装置。
  4. 【請求項4】 前記各ロ−ラ間に塗布対象物を搬送する
    搬送手段と、 各ロ−ラ間に搬送される塗布対象物の厚さを検知する検
    知手段と、 各ロ−ラ間が該検知手段によって検知された塗布対象物
    の厚さに対応する間隔となるよう前記可動部を駆動する
    駆動手段とを備えたことを特徴とする請求項3記載の接
    着剤塗布装置。
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US8033657B2 (en) 2007-07-03 2011-10-11 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus including liquid discharge head unit

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