JPH0829828A - ブラケティング撮影可能なカメラおよびブラケティング撮影方法 - Google Patents

ブラケティング撮影可能なカメラおよびブラケティング撮影方法

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Publication number
JPH0829828A
JPH0829828A JP6167734A JP16773494A JPH0829828A JP H0829828 A JPH0829828 A JP H0829828A JP 6167734 A JP6167734 A JP 6167734A JP 16773494 A JP16773494 A JP 16773494A JP H0829828 A JPH0829828 A JP H0829828A
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JP
Japan
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bracketing
shooting
photographing
lens
conditions
Prior art date
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Application number
JP6167734A
Other languages
English (en)
Inventor
Yosuke Kusaka
洋介 日下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数種類の撮影条件を最適な順序で変更しな
がらブラケティング撮影を行なう。 【構成】 複数種類の撮影条件と撮影回数を設定する設
定手段14,15と、この設定手段14,15により設
定された複数種類の撮影条件を変更しながら設定回数の
撮影を行なうブラケティング撮影手段8,12,16と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数種類の撮影条件を
変更しながら複数回の撮影を行なうブラケティング機能
を装備したカメラとブラケティング撮影方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】露出を段階的に変えて複数
回の撮影を行なうオートブラケティング撮影可能なカメ
ラが知られている。この種のカメラでは、撮影画面内に
微妙な明るさの差があるなど、適正露出値の決定が難し
い撮影の場合に、露出値を例えば1/3〜1/2段ステ
ップで最大±8段の範囲まで段階的に変化させ、例えば
3駒から19駒までの設定駒数を連続して自動撮影を行
なっている。
【0003】ところで、複数種類の撮影条件を変更しな
がらブラケティング撮影を行ないたい場合がある。例え
ば、撮影レンズの焦点調節状態と露出とを変更しながら
ブラケティング撮影を行うことができれば、それぞれ別
個にブラケティング撮影を行なう場合に比べて操作性が
よくなり、シャッターチャンスを逃すことがない。
【0004】このような複数種類の撮影条件を変更しな
がら複数回の撮影を行なうブラケティング撮影では、撮
影条件の変更順序によって複数の撮影方法が考えられ
る。複数種類の撮影条件に撮影レンズの焦点調節状態と
他の種類の撮影条件とを組合せたブラケティング撮影の
場合に、撮影レンズの焦点調節状態を変えるブラケティ
ング撮影(以下では、フォーカスブラケティング撮影ま
たはフォーカスブラケティングモードと呼ぶ)の動作
と、他の種類の撮影条件を変えるブラケティング撮影動
作とを単純に交互に実行すると以下のような不具合が生
ずる。フォーカスブラケティング撮影回数をM回、他の
種類の撮影条件のブラケティング撮影回数をN回とする
と、この組合せのブラケティング撮影を完了するまでに
M×N回、撮影レンズを移動しなければならないので、 (1) 撮影レンズを駆動するためのアクチュエータの
電力消費量が多くなる。 (2) M×N回だけ撮影レンズを移動するための時間
が必要であるから、このブラケティング撮影に要する時
間も長くなり、撮影中に撮影距離や露出などの被写体条
件の変化があると意図した撮影結果が得られないことが
ある。 (3) 一般にモーターで撮影レンズを駆動する場合
に、許容できる応答時間での停止精度は±50〜数10
0μm程度であり、同一の焦点位置で撮影を行なわなけ
ればならない他の種類の撮影条件のN回の撮影結果が、
場合によってはデフォーカス量で数100μmもの差が
生ずる可能性がある。
【0005】本発明の目的は、複数種類の撮影条件を最
適な順序で変更しながらブラケティング撮影を行なうカ
メラとブラケティング撮影方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1に対
応づけて本発明を説明すると、請求項1の発明は、複数
種類の撮影条件と撮影回数を設定する設定手段14,1
5と、この設定手段14,15により設定された複数種
類の撮影条件を変更しながら設定回数の撮影を行なうブ
ラケティング撮影手段8,12,16とを備え、これに
より、上記目的を達成する。請求項2のブラケティング
撮影可能なカメラの複数種類の撮影条件には、撮影レン
ズの焦点調節状態、露出、フラッシュ発光量、ズームレ
ンズの焦点距離、適正露出値に対するシャッター速度と
絞りの組合せが含まれる。請求項3のブラケティング撮
影可能なカメラは、設定手段14,15によって撮影条
件に露出、適正露出値に対するシャッター速度と絞りの
組合せおよびフラッシュ発光量の内のいずれか2種類以
上が同時に設定されることを禁止するようにしたもので
ある。請求項4のブラケティング撮影可能なカメラは、
設定手段14,15により3種類以上の撮影条件が同時
に設定されることを禁止するようにしたものである。請
求項5のブラケティング撮影可能なカメラは、フィルム
の未露光駒数を検出する未露光駒数検出手段8を備え、
ブラケティング撮影手段8,12,16によって、設定
手段14,15で設定された撮影回数が未露光駒数検出
手段8により検出された未露光駒数よりも多い時はブラ
ケティング撮影を行なわないようにしたものである。請
求項6のブラケティング撮影可能なカメラは、ブラケテ
ィング撮影手段8,12,16によって、設定手段1
4,15で撮影レンズの焦点調節状態が複数種類の撮影
条件の中の1つに設定された時は、まず撮影レンズの焦
点調節状態を変更し、次にその焦点調節状態において他
の種類の撮影条件を変更しながらブラケティング撮影を
行ない、その後ふたたび撮影レンズの焦点調節状態を変
更する手順を繰り返すようにしたものである。請求項7
のブラケティング撮影可能なカメラは、ブラケティング
撮影手段8,12,16によって、設定手段14,15
でズームレンズの焦点距離が複数種類の撮影条件の中の
1つに設定された時は、まずズームレンズの焦点距離を
変更し、次にその焦点距離において他の種類の撮影条件
を変更しながらブラケティング撮影を行ない、その後ふ
たたびズームレンズの焦点距離を変更する手順を繰り返
すようにしたものである。請求項8のブラケティング撮
影可能なカメラは、フラッシュ発光量を、調光を行なわ
ずガイドナンバーに基づいて決定するようにしたもので
ある。請求項9の発明は、ブラケティング撮影方法を、
予め設定された複数の撮影条件を変更しながら複数回の
撮影を行なう方法とすることにより、上記目的を達成す
る。請求項10のブラケティング撮影方法は、撮影レン
ズの焦点調節状態が複数種類の撮影条件の内の1つに設
定された時は、まず撮影レンズの焦点調節状態を変更
し、次にその焦点調節状態において他の種類の撮影条件
を変更しながらブラケティング撮影を行ない、その後ふ
たたび撮影レンズの焦点調節状態を変更する手順を繰り
返すようにしたものである。請求項11のブラケティン
グ撮影方法は、ズームレンズの焦点距離が複数種類の撮
影条件の内の1つに設定された時は、まずズームレンズ
の焦点距離を変更し、次にその焦点距離において他の種
類の撮影条件を変更しながらブラケティング撮影を行な
い、その後ふたたびズームレンズの焦点距離を変更する
手順を繰り返すようにしたものである。
【0007】
【作用】予め設定された例えば撮影レンズの焦点調節状
態、露出、フラッシュ発光量、ズームレンズの焦点距
離、適正露出値に対するシャッター速度と絞りの組合せ
などの複数種類の撮影条件を変更しながら予め設定され
た回数の撮影を行なう。これにより、撮影条件の種類ご
とにブラケティング撮影を行なう場合に比べて操作性が
よくなるとともに、シャッターチャンスを逃さず最適な
撮影条件の写真が得られる。なお、撮影条件に露出、適
正露出値に対するシャッター速度と絞りの組合せおよび
フラッシュ発光量の内のいずれか2種類以上が同時に設
定されることを禁止するとともに、3種類以上の撮影条
件が同時に設定されることも禁止する。これにより、複
雑でフィルムの最大撮影駒数を超えてしまうようなブラ
ケティング撮影が防止される。撮影レンズの焦点調節状
態が複数種類の撮影条件の内の1つに設定された時は、
まず撮影レンズの焦点調節状態を変更し、次にその焦点
調節状態において他の種類の撮影条件を変更しながらブ
ラケティング撮影を行ない、その後ふたたび撮影レンズ
の焦点調節状態を変更する手順を繰り返す。また、ズー
ムレンズの焦点距離が複数種類の撮影条件の内の1つに
設定された時は、まずズームレンズの焦点距離を変更
し、次にその焦点距離において他の種類の撮影条件を変
更しながらブラケティング撮影を行ない、その後ふたた
びズームレンズの焦点距離を変更する手順を繰り返す。
これにより、撮影レンズまたはズームレンズを駆動する
回数が減って駆動用アクチュエータの電力消費量が少な
くなる。また、撮影レンズまたはズームレンズの移動に
要する時間が短くなり、ブラケティング撮影に要する時
間も短くなるので、撮影中に被写体条件が変化する確率
が少なくなり、意図した撮影結果が得られる可能性が高
くなる。さらに、同一のレンズ位置で撮影を行なわなけ
ればならない他の種類の撮影条件の複数回の撮影におい
て、完全に同一のレンズ位置で撮影を行なうことができ
る。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段および作用の項では、本発明を分り
やすくするために実施例の図を用いたが、これにより本
発明が実施例に限定されるものではない。
【0009】
【実施例】図1は一実施例の構成を示す機能ブロック図
である。カメラボディ1に対しレンズ2は交換可能に構
成されており、図はレンズ2がカメラボディ1に装着さ
れた状態を示す。レンズ2内には撮影光学系3があり、
撮影光学系3を透過した被写体からの光束はハーフミラ
ーから構成されるメインミラー4によってサブミラー5
の方向とファインダー17の方向とに分けられる。ファ
インダー17は周知のペンタプリズムから構成されてお
り、そのスクリーン面には透過型液晶デバイスまたはエ
レクトロクロミックデバイスのスーパーインポーズ表示
用の表示器18が配置される。これによって撮影者は撮
影画面上で被写体像に重畳して各種情報を視認できる。
また、ファインダー17に配置される測光装置10は撮
影光学系3を通して被写体輝度を測定し、測光情報を出
力する。この測光情報は露出制御に用いられる。
【0010】サブミラー5によりボディ底方向に偏向さ
れた被写体からの光束は、撮影光学系3の予定焦点面
(フィルム面)6と共役な面の近傍に配置された焦点検
出装置7へ導かれる。この焦点検出装置7は周知の焦点
検出光学系、イメージセンサ、演算処理回路などから構
成され、予定焦点面6に対する撮影光学系3の結像面の
デフォーカス情報(デフォーカス量とデフォーカス方
向)を算出する。レリーズスイッチ13は不図示のレリ
ーズボタンの半押し状態と全押し状態を検出し、レリー
ズ情報として出力する。なお、レリーズボタンが半押し
されると測光動作と焦点調節動作が行なわれ、全押しさ
れると撮影動作が行なわれる。ブラケティングスイッチ
(BKスイッチ)14は、撮影レンズの焦点調節状態、
露出、フラッシュ発光量、ズームレンズの焦点距離、適
正露出値に対するシャッター速度と絞りの組合せなどの
ブラケティング撮影における撮影条件の種類、すなわち
ブラケティングモードを設定するためのスイッチであ
り、ブラケティングモード情報を出力する。設定スイッ
チ15はブラケティングモードにおける各種パラメータ
を設定するためのスイッチであり、ブラケティング設定
情報を出力する。これらのブラケティングモード情報と
ブラケティング設定情報については後述する。また、調
光装置19はフラッシュ撮影時に被写体からの光量をモ
ニターして調光情報を出力する。
【0011】上述した測光情報、デフォーカス情報、レ
リーズ情報、ブラケティングモード情報、ブラケティン
グ設定情報、調光情報は、制御回路8へ入力される。制
御回路8は、マイクロコンピューターおよびその周辺部
品から構成され、後述する制御プログラムを実行して各
種の演算および制御を行なう。制御回路8は、ブラケテ
ィングスイッチ14により露出、適正露出値に対するシ
ャッター速度と絞りの組合せおよびフラッシュ発光量の
ブラケティングモードの内の、いずれか2種類以上が同
時に設定された時はそれらの設定を禁止し、表示器18
に警告表示を行なう。また、ブラケティングスイッチ1
4により3種類以上の撮影条件、すなわち3種類以上の
ブラケティングモードが設定された時もそれらの設定を
禁止し、表示器18に警告表示を行なう。制御回路8
は、測光情報に基づいて適正露出値(シャッター速度と
絞り値)を決定する。また、制御回路8は、デフォーカ
ス情報に基づいて撮影光学系3を合焦させるための撮影
光学系3のフォーカスレンズの駆動量を決定し、このレ
ンズ駆動量にしたがってレンズ2のフォーカス制御装置
9を制御する。フォーカス制御装置9はモータなどのア
クチェータで構成され、このアクチュエータと機械的に
結合している撮影光学系3のフォーカスレンズを移動さ
せる。制御回路8は、レリーズ情報にしたがって撮影動
作が起動された場合、適正露出値となるようにシャッタ
ー16とレンズ2内の絞り制御装置11を制御するとと
もに、巻き上げミラーアップ装置12を制御して撮影動
作を行なう。さらに制御回路8は、調光情報にしたがっ
てフラッシュ撮影時にカメラボディ1に内蔵されたフラ
ッシュ20の発光光量を制御する。制御回路8は、設定
スイッチ15などにより設定されるズーム情報によりレ
ンズ2内のズーム制御装置21を制御し、撮影光学系3
の焦点距離を制御する。ズーム制御装置21はモータな
どのアクチェータで構成され、このアクチュエータと機
械的に結合している撮影光学系3のズームレンズを移動
させる。制御回路8はまた、ブラケティングモード情報
とブラケティング設定情報を表示器18に表示し、撮影
者に設定状態を確認させるとともに、ブラケティング撮
影時は上述した各種情報に基づいて設定されたブラケテ
ィング撮影が行えるように、シャッター16、絞り制御
装置11、巻き上げミラーアップ装置12、フォーカス
制御装置9、ズーム制御装置21、フラッシュ20を制
御する。
【0012】ブラケティングスイッチ14、設定スイッ
チ15により設定されるブラケティング撮影に関する設
定情報を表1に示す。
【表1】 ブラケティングモードとしてブラケティング撮影時に撮
影駒ごとに変更される撮影条件の種類には、フォーカス
(撮影レンズの焦点調節状態)、露出、フラッシュ発光
量、ズームレンズの焦点距離、プログラム(適正露出値
に対する絞り値とシャッター速度の組合せ)などがあ
り、これらが単独または組み合わされてブラケティング
撮影が行われる。
【0013】ブラケティング撮影時の撮影条件の基準値
すなわち適正は、ブラケティングモードごとに表1に示
すように設定される。 (1) フォーカスに関しては、焦点検出装置7が検出
したデフォーカス量に基づいて撮影光学系3を合焦させ
るAF、または手動により撮影光学系3を焦点調節させ
るMがある。 (2) 露出に関しては、測光装置10が検出した測光
情報に基づいて適正露出値を決定するAE、または手動
により露出値を設定するMがある。 (3) フラッシュに関しては、調光装置10が検出し
た調光情報に基づいて適正発光量を決定するAS、また
は手動により発光量を設定するMがある。 (4) ズームに関しては、レンズの設定距離に基づい
て自動的に所定倍率となるように焦点距離を決定するA
Z、または手動により焦点距離を設定するMがある。 (5) プログラムに関しては、測光装置10が検出し
た測光情報に基づいて決定された適正露出値に対してシ
ャッター速度と絞りの組合せをプログラムで変えるP、
または手動により適正露出値に対するシャッター速度と
絞りの組合せを変えるMがある。
【0014】また、各ブラケティングモードごとにブラ
ケティング撮影回数が設定できる。制御回路8は、不揮
発性メモリなどに記憶されている現在の撮影駒数と使用
フィルムの撮影可能枚数とを比較し、設定されたブラケ
ティング撮影回数が撮影可能枚数を越える場合には設定
時に表示器18で警告するとともに、自動的にブラケテ
ィング撮影回数を使用フィルムの撮影可能枚数に減ず
る。このようにすれば、警告が出た時に必要に応じてフ
ィルムを交換することもできる。表1に示すように、フ
ォーカスブラケティングモードの回数をM、フォーカス
ブラケティングモード以外の回数をNとする。
【0015】さらに、各ブラケティングモードごとに初
期値、すなわちブラケティング撮影の1駒目の撮影条件
の基準値からの差が設定できる。フォーカスブラケティ
ングモードではデフォーカス量または絞りの初期値FI
を設定し、露出、フラッシュおよびプログラムブラケテ
ィングモードではそれぞれ露出段数、例えばEV(EX
POSURE VALUE)の初期値EI,SI,PI
を設定し、ズームブラケティングモードでは焦点距離の
初期値ZIを設定する。
【0016】さらにまた、各ブラケティングモードごと
にブラケティング撮影時の撮影条件のステップを自動A
または手動Mで設定できる。フォーカスブラケティング
モードでは、ステップを自動Aで設定する場合は撮影絞
り値に応じた焦点深度に関係して焦点調節のフォーカス
ステップが決定され、手動Mで設定する場合は例えば1
00μmのように具体的なデフォーカス量、または例え
ばF2.8のように絞り値で指定する。
【0017】なお、各ブラケティングモードごとにその
他の項目も指定することができる。フォーカスブラケテ
ィングモードでは、フォーカスレンズの駆動方向を指定
できる。例えば図2に示すように、駆動方向を無限側か
ら至近に向かう繰り出し方向とすると、ブラケティング
撮影時にフォーカスレンズは●で示す基準位置から1で
示す初期位置に移動して1駒目の撮影を行い、次に設定
されたステップだけフォーカスレンズを繰り出して2駒
目の撮影を行い、これを繰り返して指定されたM回のブ
ラケティング撮影を行う。また、駆動方向を至近側から
無限遠に向かう繰り込み方向とすると、ブラケティング
撮影時にフォーカスレンズは●で示す基準位置から1で
示す初期位置に移動して1駒目の撮影を行い、次に設定
されたステップだけフォーカスレンズを繰り込んで2駒
目の撮影を行い、これを繰り返して指定されたM回のブ
ラケティング撮影を行う。ただし、方向が指定されない
場合は繰り込み方向をデフォルトとする。その理由は、
一般に後ピンの写真より前ピンの写真のほうが好まれる
ので、構図を決めてから時間経過が少なく被写体の動き
による変化が少ない1駒目を前ピンとするためである。
なお、フォーカスブラケティング撮影において撮影回数
Mを1回にすれば、自動焦点撮影時に焦点検出装置7の
合焦位置から所望量オフセットした焦点位置で撮影を行
なうことができ、自動焦点調節動作時の微調整が手動で
可能になるという利点もある。また、上述したようにフ
ォーカスレンズを1方向に動かしてブラケティング撮影
を行なうことにより、アクチュエータからフォーカスレ
ンズまでの機械的な伝達機構のバックラッシュを無視で
きるので、高精度で焦点位置を制御できるという利点も
ある。さらに、図2および図3に示すように、1駒目の
焦点位置にレンズを駆動する場合も、バックラッシュの
影響をなくすために必ず指定された駆動方向からレンズ
を駆動して停止するようにレンズ駆動制御を行う。
【0018】次に、露出ブラケティングモードでは、露
出値を変更するために絞り、シャッター速度のいずれを
変えるかを選択できる。ただし、露出ブラケティングと
フォーカスブラケティングを組み合わせる場合は、焦点
深度を確保するために絞りを固定しシャッター速度を変
更する。このようにすれば、一連の撮影で焦点深度が一
定となり、フォーカスブラケティングの効果が焦点深度
に埋もれてしまうようなことはない。また、露出ブラケ
ティングモードでは露出変更の順番を指定できる。例え
ば順番を+に指定すると、図4に示すように、ブラケテ
ィング撮影時に露出値を基準値から初期値だけオフセッ
トした初期露出値(図中に●1で示す)として1駒目の
撮影を行い、次に設定されたステップだけ露出値を上げ
て2駒目(●2で示す)の撮影を行い、これを繰り返し
て指定された回数Nの撮影を行う。逆に、順番を−に指
定すると、図5に示すように、ブラケティング撮影時に
露出値を初期露出値(図中に●1で示す)として1駒目
の撮影を行い、次に設定されたステップだけ露出値を下
げて2駒目(●2で示す)の撮影を行い、これを繰り返
して指定された回数Nの撮影を行う。さらに、順番を交
互に指定すると、図6に示すように、初期値設定が無視
され、ブラケティング撮影時に露出値を基準値(図中に
●1で示す)として1駒目の撮影を行い、次に設定され
たステップだけ露出値を下げて2駒目(●2で示す)の
撮影を行い、次にステップの2倍だけ露出値を上げて3
駒目(●3で示す)の撮影を行い、このように露出値を
上げ下げを繰り返して指定された回数Nの撮影を行う。
【0019】フラッシュブラケティングモードでは、発
光量変更の順番を指定できる。例えば順番を+に指定す
ると、図7に示すように、ブラケティング撮影時に発光
量を基準発光量から初期値だけオフセットした初期発光
量(図中に●1で示す)として1駒目のフラッシュ撮影
を行い、次に設定されたステップだけ発光量を上げて2
駒目(●2で示す)のフラッシュ撮影を行い、これを繰
り返して指定された回数Nのフラッシュ撮影を行う。ま
た、順番を−に指定すると、図8に示すように、ブラケ
ティング撮影時に発光量を初期発光量(図中に●1で示
す)として1駒目のフラッシュ撮影を行い、次に設定さ
れたステップだけ発光量を下げて2駒目(●2で示す)
のフラッシュ撮影を行い、これを繰り返して指定された
回数Nのフラッシュ撮影を行う。さらに順番を交互に指
定すると、図9に示すように、初期値設定が無視され、
ブラケティング撮影時に発光量を基準発光量(図中に●
1で示す)として1駒目のフラッシュ撮影を行い、次に
設定されたステップだけ発光量を下げて2駒目(●2で
示す)のフラッシュ撮影を行い、次にステップの2倍だ
け発光量を上げて3駒目(●3で示す)のフラッシュ撮
影を行い、このように露出値を上げ下げを繰り返して指
定された回数Nのフラッシュ撮影を行う。なお、フラッ
シュ発光量は調光を行なって所定の発光量になるように
制御してもよいし、調光を行なわずガイドナンバーに基
づいて決定するようにしてもよい。
【0020】ズームブラケティングモードでは、焦点距
離変更の順番を指定できる。例えば順番を+に指定する
と、図10に示すように、ブラケティング撮影時に焦点
距離を基準焦点距離から初期値だけオフセットした初期
焦点距離(図中に●1で示す)として1駒目の撮影を行
い、次に設定されたステップだけ焦点距離を長くして2
駒目(●2で示す)の撮影を行い、これを繰り返して指
定された回数Nの撮影を行う。また、順番を−に指定す
ると、図11に示すように、ブラケティング撮影時に焦
点距離を初期焦点距離(図中に●1で示す)として1駒
目の撮影を行い、次に設定されたステップだけ焦点距離
を短くして2駒目(●2で示す)の撮影を行い、これを
繰り返して指定された回数Nの撮影を行う。さらに、順
番を交互に指定すると、図12に示すように、初期値設
定が無視され、ブラケティング撮影時に焦点距離を基準
焦点距離(図中に●1で示す)として1駒目の撮影を行
い、次に設定されたステップだけ焦点距離を短くして2
駒目(●2で示す)の撮影を行い、次にステップの2倍
だけ焦点距離を長くして3駒目(●3で示す)の撮影を
行い、このように焦点距離の長短を繰り返して指定され
た回数Nの撮影を行う。
【0021】プログラムブラケティングモードでは、絞
りまたはシャッター速度の変更の順番を指定できる。例
えば順番を+に指定すると、図13に示すように、ブラ
ケティング撮影時に絞り値をプログラムにより決定され
た基準絞り値から初期値だけオフセットした初期絞り値
(図中に●1で示す)として1駒目の撮影を行い、次に
設定されたステップだけ絞り値を上げて2駒目(●2で
示す)の撮影を行い、これを繰り返して指定された回数
Nの撮影を行う。また、順番を−に指定すると、図14
に示すように、ブラケティング撮影時に絞り値を初期絞
り値(図中に●1で示す)として1駒目の撮影を行い、
次に設定されたステップだけ絞り値を下げて2駒目(●
2で示す)の撮影を行い、これを繰り返して指定された
回数Nの撮影を行う。さらに、順番を交互に指定する
と、図15に示すように、初期値設定が無視され、ブラ
ケティング撮影時に絞り値をプログラムにより決定され
た基準絞り値(図中に●1で示す)として1駒目の撮影
を行い、次に設定されたステップだけ絞り値を下げて2
駒目(●2で示す)の撮影を行い、次にステップの2倍
だけ絞り値を上げて3駒目(●3で示す)の撮影を行
い、このように絞り値を上げ下げを繰り返して指定され
た回数Nの撮影を行う。
【0022】制御回路8は、上述した回数、初期値、ス
テップ、方向または順番などのパラメータと各制御装置
の制御範囲とに基づいて、各制御装置の制御範囲内で設
定パラメーターによるブラケティング撮影が可能な否か
を判断し、各制御装置の制御範囲を越える場合にはパラ
メータ設定時に表示器18で警告し、さらに各制御装置
の制御範囲内に収まるように自動的にパラメータを調整
する。このようにすれば撮影者は、警告が出た時にパラ
メータを調整したりレンズを交換することができる。例
えばフォーカスブラケティングモードでは、制御回路8
は、フォーカスレンズの絶対位置を検出するとともに、
図2に示す1からMの焦点位置がフォーカスレンズの至
近端から無限端までの駆動可能範囲を越える場合には警
告表示を行う。また、例えば露出ブラケティングモード
では、制御回路8は、シャッター16のシャッター速度
制御範囲または絞り制御装置11の絞り制御範囲を検出
し、図4に示す1からNの露出範囲が上記シャッター速
度制御範囲または絞り制御範囲を越える場合には警告表
示を行う。さらに、例えばフラッシュブラケティングモ
ードでは、制御回路8は、フラッシュ20の発光量制御
範囲を検出し、図7に示す1からNの発光量範囲が上記
発光量制御範囲を越える場合には警告表示を行う。さら
にまた、例えばズームブラケティングモードでは、制御
回路8は、ズーム制御装置21の焦点距離制御範囲を検
出し、図10に示す1からNの焦点距離範囲が上記焦点
距離制御範囲を越える場合には警告表示を行う。
【0023】ブラケティング撮影におけるパラメーター
など設定は表示器18を見ながら行う。ブラケティング
スイッチ14によるフォーカスブラケティングモードの
設定時は、表示器18でファインダー画面の一部または
全面に図16に示すような表示が行なわれる。図16に
示す表示例では、ブラケティング撮影回数Mが5回、方
向は前ピン(繰り出し方向)、ステップは100μm、
初期位置は後ピン200μmにそれぞれ設定されてい
る。なお、図の下部のバーグラフは上記のように各パラ
メーターが設定されたブラケティング撮影が実際にどの
ような手順で行われるか視覚的に表示したものであっ
て、横線がデフォーカス次元、基準焦点位置が中央の縦
線、ブラケティング撮影時の焦点位置が●、ブラケティ
ング方向が矢印、焦点深度の目盛り(100μm)が短
い縦線でそれぞれ表示されており、これにより、複雑な
ブラケティングモードにおける各パラメーターの設定状
態が容易に視認でき、設定や変更が容易に行えるという
利点を有する。設定変更はコマンドダイヤルや設定ボタ
ンなどの設定スイッチ15で行われる。
【0024】AEブラケティングモードの設定時は、表
示器18でファインダー画面の一部または全面に図17
に示すような表示が行なわれる。図17に示す表示例で
は、ブラケティング撮影回数Nが3回、方向は−、ステ
ップは1/2EV、初期値は0EV(基準露出値からの
オフセット)にそれぞれ設定されている。図の下部のバ
ーグラフは上記ように各パラメーターが設定されたブラ
ケティング撮影が実際にどのような手順で行なわれるか
視覚的に表示したものであって、横線が露出変化、基準
露出値が中央の縦線、ブラケティング撮影時の露出値が
●、ブラケティング方向が矢印、露出の目盛り(1E
V)が短い縦線でそれぞれ表示されている。
【0025】また、ブラケティング撮影中は図18のよ
うにバーグラフ表示のみが表示器18に表示される。図
18は図16に示すフォーカスブラケティングと図17
に示す露出ブラケティングとを組み合わせたブラケティ
ング撮影途中の表示例を示し、●は撮影済み、○は未撮
影を表している。撮影者はこの表示を見ながらブラケテ
ィング撮影の進行状況を把握でき、状況によってはブラ
ケティング撮影を途中で中止することもできる。
【0026】図19は、撮影回数Mのフォーカスブラケ
ティングと撮影回数Nの露出ブラケティングを組み合わ
せ、M×N回のブラケティング撮影を行う場合の撮影順
序の説明図であり、横軸がレンズ位置(撮影レンズの焦
点調節状態)、縦軸が露出値、●が撮影動作、矢印が順
番を表す。この実施例では、同じレンズ位置で露出値を
変えて露出ブラケティング撮影をした後、レンズを移動
して別レンズ位置でまた露出ブラケティング撮影を繰り
返す。このようにすればレンズ位置の移動はM回で済
み、ブラケティング撮影に要する時間を短縮できるとと
もに、各回のフォーカスブラケティング撮影における焦
点位置は正確に一致していることが保証される。
【0027】一般に、レンズ駆動制御の精度から焦点調
節位置のバラツキが発生し、このバラツキ量はフォーカ
スステップに対して無視できない量である。したがっ
て、フォーカスブラケティング撮影と他のブラケティン
グ撮影とを組み合わせる場合、上記のごとく同じレンズ
位置においてフォーカス以外のブラケティング撮影を行
い、その後にレンズ位置を移動して再び他のブラケティ
ング撮影を行う手順とすることにより、ある焦点位置に
対する一連の他のブラケティング撮影において焦点位置
が完全に同一になり、焦点調節における上記バラツキの
問題を解決することができる。また、制御回路8は上記
ブラケティング撮影時の撮影情報を不図示のデータ書き
込み装置によりフィルムに光学的または磁気的に記録す
る。例えば、フォーカス設定状態を基準値に対するデフ
ォーカス量、露出設定状態を基準露出値に対する露出段
数でそれぞれ記録する。
【0028】なお、上記説明ではブラケティング撮影時
の各種制御量のステップを一律に一定値としたが、不等
間隔とすることもできる。例えばフォーカスブラケティ
ングモードでは、基準焦点位置近傍のみ絞りを開けて細
かいデフォーカスステップでブラケティング撮影し、基
準焦点位置から離れた焦点位置では絞り込んで焦点深度
を深くし、粗いデフォーカスステップでフォーカスブラ
ケティング撮影を行う。このようにすれば撮影駒数を節
約できるとともに、広い焦点深度範囲をカバーしたフォ
ーカスブラケティング撮影が可能となる。
【0029】またフォーカスブラケティング撮影におけ
る基準位置を焦点検出装置7により決定する場合は、基
準位置がロックされた方が使い勝手がよいので、フォー
カスブラケティング撮影時はレンズ駆動モードを合焦検
出後にレンズ駆動をロックするモード、いわゆるワンシ
ョットモードとして、ロックされたレンズ位置を基準位
置とするようにしてもよい。
【0030】図20は、マイクロコンピューターの制御
プログラムを示すフローチャートである。このフローチ
ャートにより、実施例の動作を説明する。なおここで
は、フォーカスブラケティングと露出ブラケティングと
を組み合わせた例を説明する。ステップS1において、
マイクロコンピューターは不図示のカメラの電源が投入
されるとこの制御プログラムの実行を開始する。ステッ
プS2で、ブラケティングモード情報によりブラケティ
ングモードか否かを判定し、ブラケティングモードでな
い場合はステップ3へ進み、周知のAFカメラの通常モ
ードの動作を行い、再びステップS1へ戻る。ブラケテ
ィングモードが設定されている時は、ステップS4で、
ブラケティング設定情報に基づきブラケティングモー
ド、回数、初期値、ステップ、順番などのパラメーター
を設定する。なお、ブラケティング設定情報が入力され
ない場合は、デフォルト値を設定するか、前回の設定時
の設定情報を用いる。
【0031】ステップS5では、レリーズ情報によりレ
リーズボタンが半押しされるまで待機する。レリーズボ
タンが半押しされるとステップS6へ進み、デフォーカ
ス情報に基づいてレンズを合焦点へ駆動する。ステップ
S7で、レリーズ情報によりレリーズボタンが全押しさ
れたか否かを判定し、全押しされていなければステップ
S5へ戻る。レリーズボタンが全押しされた時は、ステ
ップS8でフォーカスブラケティング撮影回数を示すカ
ウンタKをリセットする。ステップS9で、フォーカス
ブラケティング撮影の初期焦点位置にレンズを駆動す
る。ステップS10で露出ブラケティング撮影回数を示
すカウンタLをリセットしてステップS11へ進み、露
出ブラケティング撮影の初期露出値を設定する。ステッ
プS12では、設定されている露出値にしたがって撮影
動作を行う。撮影後のステップS13でカウンタLをイ
ンクリメントし、続くステップS14で露出ブラケティ
ング撮影回数Lが設定値Nに達したか否かを判別する。
L=NでなければステップS15で露出値を露出ブラケ
ティング撮影回数Lに応じて変更し、ふたたびS12へ
戻って露出ブラケティング撮影を行う。
【0032】このようにして露出ブラケティング撮影回
数Lが設定値Nに達すると、ステップS16へ進んでカ
ウンタKをインクリメントする。次に、ステップS17
においてフォーカスブラケティング撮影回数Kが設定値
Mに達したか否かを判別し、K=MであればステップS
2へ戻って上記動作を繰り返し、撮影回数Kが設定値M
に達していなければステップS18へ進む。ステップS
18では、レンズ位置をフォーカスブラケティング撮影
回数Kに応じて変更し、ステップS19へ進む。ステッ
プS19ではレリーズ情報によりレリーズボタンが全押
しされたままか否かを判別し、全押し状態のままであれ
ばステップS10へ戻り、露出ブラケティング撮影を再
起動する。一方、レリーズボタンが全押し状態から開放
されていれば、ステップS19でフォカ−スブラケティ
ング動作を中止し、ステップS2へ戻って上記動作を繰
り返す。このようにすればファイダーを観察しながら、
被写体の状況が変わった場合にはブラケティング撮影を
途中で中止できるとともに、撮影を中止した場合のブラ
ケティング撮影の切れ目は必ずフォーカスブラケティン
グ撮影の回数の変わり目となるので、ブラケティング撮
影した写真を整理するのに都合がよい。なお、ステップ
S19は必ずしも必要ではなく、省略してステップS1
8からステップS10へ戻るようにしてもよい。その場
合は、いったん全押しするとM×N回の撮影動作が無条
件に行われることになる。
【0033】なお、上述した実施例では焦点検出領域が
1つの場合を例に上げて説明したが、複数の領域で焦点
検出を行い、得られた複数の焦点検出結果からフォーカ
スブラケティングの基準値を決定するようにしてもよ
い。また、得られた複数の焦点検出結果に応じてフォー
カスブラケティングの変更範囲(例えば複数結果の最小
と最大を範囲とする)を決定したり、フォーカスブラケ
ティングの焦点位置変更ステップを変更したり、露出ブ
ラケティングの絞り値(全焦点検出領域が深度内に納ま
るように絞り値を固定し、シャッター速度を変更して露
出ブラケティングを行う)を決定するようにしてもよ
い。
【0034】上述した実施例では、複数種類の撮影条件
の内のフォーカス(撮影レンズの焦点調節状態)と露出
とが組合されたブラケティング撮影を例に上げて説明し
たが、撮影条件の種類の組合せは上記実施例に限定され
ない。なお、ズームレンズの焦点距離が複数種類の撮影
条件の中の1つに設定された時は、まずズームレンズの
焦点距離を変更し、次にその焦点距離において他の種類
の撮影条件を変更しながらブラケティング撮影を行な
い、その後ふたたびズームレンズの焦点距離を変更する
手順を繰り返す。
【0035】以上の実施例の構成において、ブラケティ
ングスイッチ14および設定スイッチ15が設定手段
を、制御回路8、巻き上げミラーアップ装置12および
シャッター16がブラケティング撮影手段を、制御回路
8が未露光駒検出手段をそれぞれ構成する。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、予
め設定された例えば撮影レンズの焦点調節状態、露出、
フラッシュ発光量、ズームレンズの焦点距離、適正露出
値に対するシャッター速度と絞りの組合せなどの複数種
類の撮影条件を変更しながら予め設定された回数の撮影
を行なうようにしたので、撮影条件の種類ごとにブラケ
ティング撮影を行なう場合に比べて操作性がよくなると
ともに、シャッターチャンスを逃さず最適な撮影条件の
写真が得られる。また、撮影条件として露出、適正露出
値に対するシャッター速度と絞りの組合せおよびフラッ
シュ発光量の内のいずれか2種類以上が同時に設定され
ることを禁止するとともに、3種類以上の撮影条件が同
時に設定されることも禁止するようにしたので、複雑で
フィルムの最大撮影駒数を超えてしまうようなブラケテ
ィング撮影を防止することができる。撮影レンズの焦点
調節状態が複数種類の撮影条件の内の1つに設定された
時は、まず撮影レンズの焦点調節状態を変更し、次にそ
の焦点調節状態において他の種類の撮影条件を変更しな
がらブラケティング撮影を行ない、その後ふたたび撮影
レンズの焦点調節状態を変更する手順を繰り返すように
した。また、ズームレンズの焦点距離が複数種類の撮影
条件の内の1つに設定された時は、まずズームレンズの
焦点距離を変更し、次にその焦点距離において他の種類
の撮影条件を変更しながらブラケティング撮影を行な
い、その後ふたたびズームレンズの焦点距離を変更する
手順を繰り返すようにしたので、撮影レンズまたはズー
ムレンズを駆動する回数が減って駆動用アクチュエータ
の電力消費量を節約できる。また、撮影レンズまたはズ
ームレンズの移動に要する時間が短くなり、ブラケティ
ング撮影に要する時間も短くなるので、撮影中に被写体
条件が変化する確率が少なくなり、意図した撮影結果が
得られる可能性が高くなる。さらに、同一のレンズ位置
で撮影を行なわなければならない他の種類の撮影条件の
複数回の撮影において、完全に同一のレンズ位置で撮影
を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の構成を示す機能ブロック図。
【図2】一実施例のフォーカスブラケティングの説明
図。
【図3】一実施例のフォーカスブラケティングの説明
図。
【図4】一実施例の露出ブラケティングの説明図。
【図5】一実施例の露出ブラケティングの説明図。
【図6】一実施例の露出ブラケティングの説明図。
【図7】一実施例のフラッシュブラケティングの説明
図。
【図8】一実施例のフラッシュブラケティングの説明
図。
【図9】一実施例のフラッシュブラケティングの説明
図。
【図10】一実施例のズームブラケティングの説明図。
【図11】一実施例のズームブラケティングの説明図。
【図12】一実施例のズームブラケティングの説明図。
【図13】一実施例のプログラムブラケティングの説明
図。
【図14】一実施例のプログラムブラケティングの説明
図。
【図15】一実施例のプログラムブラケティングの説明
図。
【図16】フォーカスブラケティング設定時の表示例を
示す図。
【図17】AEブラケティング設定時の表示例を示す
図。
【図18】フォーカスブラケティング撮影途中の表示例
を示す図。
【図19】フォーカスブラケティングと露出ブラケティ
ングとの組合せのブラケティング撮影動作を説明する
図。
【図20】一実施例のブラケティング撮影制御プログラ
ムを示すフローチャート。
【図21】図20に続く、一実施例のブラケティング撮
影制御プログラムを示すフローチャート。
【符号の説明】
1 カメラボディ 2 レンズ 3 撮影光学系 4 メインミラー 5 サブミラー 6 フィルム 7 焦点検出装置 8 制御回路 9 フォーカス制御装置 10 測光装置 11 絞り制御装置 12 巻き上げミラーアップ装置 13 レリーズスイッチ 14 ブラケティングスイッチ 15 設定スイッチ 16 シャッター 17 ファインダー 18 表示器 19 調光装置 20 フラッシュ 21 ズーム制御装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の撮影条件と撮影回数を設定す
    る設定手段と、 この設定手段により設定された複数種類の撮影条件を変
    更しながら設定回数の撮影を行なうブラケティング撮影
    手段とを備えることを特徴とするブラケティング撮影可
    能なカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のブラケティング撮影可
    能なカメラにおいて、 前記複数種類の撮影条件には撮影レンズの焦点調節状
    態、露出、フラッシュ発光量、ズームレンズの焦点距
    離、適正露出値に対するシャッター速度と絞りの組合せ
    が含まれることを特徴とするブラケティング撮影可能な
    カメラ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のブラケティング撮影可
    能なカメラにおいて、 前記設定手段は、撮影条件に露出、適正露出値に対する
    シャッター速度と絞りの組合せおよびフラッシュ発光量
    の内のいずれか2種類以上が同時に設定されることを禁
    止することを特徴とするブラケティング撮影可能なカメ
    ラ。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のブラケティング撮影可
    能なカメラにおいて、 前記設定手段は3種類以上の撮影条件が同時に設定され
    ることを禁止することを特徴とするブラケティング撮影
    可能なカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの項に記載のブ
    ラケティング撮影可能なカメラにおいて、 フィルムの未露光駒数を検出する未露光駒数検出手段を
    備え、 前記ブラケティング撮影手段は、前記設定手段により設
    定された撮影回数が前記未露光駒数検出手段により検出
    された未露光駒数よりも多い時はブラケティング撮影を
    行なわないことを特徴とするブラケティング撮影可能な
    カメラ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかの項に記載のブ
    ラケティング撮影可能なカメラにおいて、 前記ブラケティング撮影手段は、前記設定手段によって
    撮影レンズの焦点調節状態が複数種類の撮影条件の中の
    1つに設定された時は、まず撮影レンズの焦点調節状態
    を変更し、次にその焦点調節状態において他の種類の撮
    影条件を変更しながらブラケティング撮影を行ない、そ
    の後ふたたび撮影レンズの焦点調節状態を変更する手順
    を繰り返すことを特徴とするブラケティング撮影可能な
    カメラ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかの項に記載のブ
    ラケティング撮影可能なカメラにおいて、 前記ブラケティング撮影手段は、前記設定手段によって
    ズームレンズの焦点距離が複数種類の撮影条件の中の1
    つに設定された時は、まずズームレンズの焦点距離を変
    更し、次にその焦点距離において他の種類の撮影条件を
    変更しながらブラケティング撮影を行ない、その後ふた
    たびズームレンズの焦点距離を変更する手順を繰り返す
    ことを特徴とするブラケティング撮影可能なカメラ。
  8. 【請求項8】 請求項2〜7のいずれかの項に記載のブ
    ラケティング撮影可能なカメラにおいて、 前記フラッシュ発光量は調光を行なわずガイドナンバー
    に基づいて決定することを特徴とするブラケティング撮
    影可能なカメラ。
  9. 【請求項9】 予め設定された複数種類の撮影条件を変
    更しながら複数回の撮影を行なうことを特徴とするブラ
    ケティング撮影方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のブラケティング撮影
    方法において、 撮影レンズの焦点調節状態が前記複数種類の撮影条件の
    内の1つに設定された時は、まず撮影レンズの焦点調節
    状態を変更し、次にその焦点調節状態において他の種類
    の撮影条件を変更しながらブラケティング撮影を行な
    い、その後ふたたび撮影レンズの焦点調節状態を変更す
    る手順を繰り返すことを特徴とするブラケティング撮影
    方法。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載のブラケティング撮影
    方法において、 ズームレンズの焦点距離が前記複数種類の撮影条件の内
    の1つに設定された時は、まずズームレンズの焦点距離
    を変更し、次にその焦点距離において他の種類の撮影条
    件を変更しながらブラケティング撮影を行ない、その後
    ふたたびズームレンズの焦点距離を変更する手順を繰り
    返すことを特徴とするブラケティング撮影方法。
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