JPH08296872A - 建造物の輻射空調用床構造 - Google Patents

建造物の輻射空調用床構造

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JPH08296872A
JPH08296872A JP7123194A JP12319495A JPH08296872A JP H08296872 A JPH08296872 A JP H08296872A JP 7123194 A JP7123194 A JP 7123194A JP 12319495 A JP12319495 A JP 12319495A JP H08296872 A JPH08296872 A JP H08296872A
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Japan
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air
floor
conditioning
conditioned
heat
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JP7123194A
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English (en)
Inventor
Koichi Noda
公一 野田
Hironori Sato
博徳 佐藤
Masuo Hikosaka
満洲男 彦坂
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GOU SEKKEI KENKYUSHO KK
Nitto Boseki Co Ltd
Original Assignee
GOU SEKKEI KENKYUSHO KK
Nitto Boseki Co Ltd
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Publication date
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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
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    • F24F3/00Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F24F3/00Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 輻射空調効率が高く、空調空気通路の設計の
自由度が高く、建造物完工後における空調空気通路の設
置位置の移動,変更が容易な空調用床構造を提供するこ
と。 【構成】 床スラブ4上に熱容量が大で伝導性が高い床
パネル8を支持杆体9で固定し、床スラブ4上面を断熱
材21で被覆し、床スラブ4と床パネルとの間の間隔部
22に、可撓性,断熱性が大きい断熱壁材を引き廻し状
に配設して空調空気通路を形成させ、拡散域を介して空
調装置に連通させる。 【効果】 空調空気を室内の空調を要する部位にのみ流
し、高効率で床パネルと熱交換させうるし、空調空気通
路の移動も容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建造物室内を輻射熱で
空調する輻射空調用床構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】建造物の空調用床構造としては、実開昭
59ー86512号公報,実開昭61ー3336号公報
等に開示されるものが存するが、いずれも二重床の空隙
部を根太,仕切壁等で蛇行状とか多岐状に固定的に区分
し、室全体を空調するものである。
【0003】前記公開公報等に開示されている技術は、
建造物の完工後は、空調空気通路の変更ができない問題
があり、空調部位の設計の自由度も小さいのみでなく、
床パネルの熱容量,熱伝導性等の不足、空調装置の吹出
空気を各空調空気通路に均等に配分し得ないこと等によ
り空調効率が低い等の問題も有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の空調
用床構造が有する問題点に鑑み、空調空気通路の配置の
自由度が大きく、建造物完工後においても、空調空気通
路の移動が自由であり、輻射による空調効率が高く、空
調装置から吹き出される空気と床パネルとの熱交換効率
も高く、複数の空調空気通路が存しても各通路に均等に
空調空気を流入させうる輻射空調用の床構造を提供する
ことを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、熱
容量が大きく、熱伝導性の高い床パネルを、所定高さの
支持杆体により床スラブ上に固定して床部を形成し、床
スラブ上面を断熱材で被覆し、床部と床スラブとの間隔
部に空調装置の吹出口を開口させると共に、前記間隔部
内に複数本の屈撓自在な断熱壁材を引き廻し状に配置し
て断熱壁材間を空調空気通路とすると共に、前記吹出口
に臨む空調空気通路に、空調空気の拡散域を設けるとい
う構成とした。
【0006】請求項2の発明では、空調空気の拡散域を
吹出口と直交する方向のダクトで形成するという構成と
した。
【0007】請求項3の発明では、床パネルを、コンク
リート,珪酸カルシウム等の熱容量の大きい材料で形成
した主体の裏面に、熱伝導性の高い金属板を固着する構
成とした。
【0008】請求項4の発明では断熱壁材を、無機質繊
維マットの全外表面を金属箔と合成樹脂系補強シートと
のラミネートシートで被覆した形成材とするという構成
とした。
【0009】請求項5の発明では、床構造における空調
装置の空気吹出口の配設位置と対称の位置に、流量を調
整できる空調空気還流口を室内へ向けて開口させ、空調
装置の空気吸込口を室内に向けて開口させるという構成
とした。
【0010】
【作用】請求項1の発明によると、床パネルは、予め選
定された高さの支持杆体により、床スラブ上に、該支持
杆体の高さで規定される間隔を存し、しかも各支持杆体
間にも広い間隔を存して固定される。
【0011】このため空調空気通路を形成するための断
熱壁材は、前記間隔内を通して自由に引き廻し状に配置
することができ、該通路の設計の自由度が著しく向上す
る。
【0012】また建造物の完工後においても、所要部分
の床パネルを取り外すのみで、断熱壁材の配置の変更を
容易に行うことができるので、建造物室内の用途,使用
目的の変更等に順応する空調空気通路の移動,変更を簡
単に行いうる。
【0013】床スラブ上面が断熱材で被覆され、空調空
気通路は断熱壁材で形成されるので空調空気の熱のロス
は生じないし、床パネルは、熱容量が大きく、熱伝導性
が高いものとされているので、空調空気の熱による輻射
空調の効率が著しく向上する。
【0014】空調装置の空気吹出口と吹出口に臨む空調
空気通路との間には、空調空気の拡散域が設けられてお
り、狭い吹出口から吹き出された空調空気は広い範囲に
拡散されて空調空気通路に流入するので、該通路の偏よ
った部位のみを空調空気が流れる現象を防止できる。
【0015】請求項2の発明によると、吹出口から吹き
出された空調空気は、ダクトに沿って直交方向へ流れ、
該ダクトに形成される吹出口から対応する空調空気流路
へ流入されるので、吹出口直前空調空気流路と吹出口か
ら離間した位置の空調空気流路とに供給される空調空気
の量を概ね均等とし、空調効果の均等化を図りうる。
【0016】請求項3の発明によると、空調空気の有す
る熱量が効率よく床パネルに伝導され、貯溜されるの
で、床面による輻射空調の効率が著しく向上する。
【0017】請求項4の発明によると、屈撓自在で、高
い断熱性を有し、しかも軽量で取り扱い易い空調空気通
路形成用の断熱壁が得られる。
【0018】請求項5の発明によると、空調空気還流口
の流量の調整により、空調装置から送られた空調空気と
床パネルとの熱交換時間を長短に調節でき、十分な熱交
換による熱エネルギーの有効利用、あるいは室内空気の
乱れの防止等も図りうるし、冬季には、該還流口開設位
置の窓ガラス等の結露防止も図りうる。
【0019】
【実施例】図1および図2は、RC造りの建造物1の1
階のLDKの部屋2に、請求項1,請求項2,請求項
3,請求項4および請求項5の各発明を併せ適用した第
1の実施例である。
【0020】部屋2は、壁3、床スラブ4、天井スラブ
5によって区画されており、床スラブ4と床部6との間
に空調空気通路7が形成されている。
【0021】前記床部6は、熱容量が大きく、熱伝導性
が高い素材で、所定面積の単位パネルに成形された複数
の床パネル8が、床スラブ4上に、所定高さに設定され
ている複数の支持杆体9群により固定されて形成されて
いる。
【0022】前記床パネル8は、図3に示されるよう
に、コンクリート,珪酸カルシウム等の熱容量の大きい
材料で形成した主体10の裏面11に熱伝導性の高い金
属板12を固着した構造体であり、表面13には、適宜
の仕上材が配設される。
【0023】図3に示す床パネル8の金属板12はフラ
ット形状とされているが、伝熱面積を増大させるため主
体10と金属板12とを、図4に示すごとくコルゲート
状形態13としても、図5に示すごとくディンプル状形
態14としてもよい。
【0024】前記支持杆体9の一例は図6に示すもの
で、床スラブ4の上面に接着剤で固定される基板15に
螺杆16が固定され、この螺杆16に支持盤17がナッ
ト状ボス部18および固定ナット19で所定高さに固定
されるものであり、4枚の床パネル8A,8B,8C,
8Dの突き合わせ隅部を4個の突条20によって位置合
わせして固定支持する。
【0025】また床部6の固定支持される床スラブ4の
上面は、フェノールフォーム等の耐熱性のある断熱材2
1によって被覆されている。なお、図2中、壁3の室内
側における符号61で示す部分は、図1に示す断熱材2
1の壁際の立ち上がり部分61を示している。
【0026】なお床スラブ4の上面を被覆する断熱材2
1としてはフェノールフォームに限定されるものではな
く、ポリスチレンフォーム,ポリウレタンフォーム等で
あってもよい。
【0027】前記床スラブ4と床部6との間の間隔部2
2には、空調装置23の空気吹出口24が開口されてい
る。
【0028】図示例の空調装置23は、空気熱源のダク
ト型ヒートポンプ空調器が使用されているが、ファンコ
ンベクター等も使用できる。
【0029】前記空気吹出口24と、部屋2の空調必要
個所、図2では符号A,B,Cで示す部位との間におけ
る前記間隔部22には複数本の断熱壁材25ないし31
が引き廻されて、前記空調空気通路7が形成されてい
る。
【0030】前記断熱壁材25ないし31は、同一構造
でその長さのみが異なるものであり、図7に一部を断面
として一例を示すごとく、ロックウールフェルト,グラ
スウールフェルト等の無機質繊維マット32の全外表面
を、アルミ箔のごとき金属箔と、高密度ポリエチレンの
スプリットフィルムを、その裂目が経緯方向に交叉する
よう2枚重ねたシートとのラミネートシート33で被覆
した形成材であり、可撓性があり、かつ床パネル8の不
陸,配管,配管などの凹凸に追従して変形でき弾性も有
し、接続部分の密封が容易であると共に、不燃性であ
り、かつ自立性を有するよう構成されているが、長さ1
m前後のものを連設することが好ましい。
【0031】また図示例の断熱壁材25ないし31は、
前記間隔部22内に配置されたとき、高さにおいて10
〜15%圧縮される程度の高さHに形成され、かつ自立
性を持たせるため幅Wを大としてあるが、自立性を持た
せる手段は、空調空気通路7内での空気抵抗を増大させ
ることのない手段であれば如何なる手段であってもよ
い。
【0032】前記空調装置23の空気吹出口24に臨む
空調空気通路7の部位34,35,36には空調空気の
拡散域37が形成されている。
【0033】図示例の拡散域37は、図1,図2に示さ
れるごとく、空調装置23の空気吹出口24に連通され
たダクト38と、ダクト38の吹出口39群が連通した
ピット40と、ピット40の吹出窓41とで構成され、
空気吹出口24から吹き出された空調空気は、ダクト3
8によってピット40の全域に略均等に分散されたの
ち、ピット40の吹出窓41から各空調空気通路7内へ
該通路7の縦断面積に応じた適量が分配されるが、本発
明では吹出口39と吹出窓41とはダクト38およびピ
ット40にそれぞれにおいて等間隔に形成しておくこと
が、後述する空調空気通路7の移動,変更の際に便利で
ある。
【0034】前記空調空気の拡散域37の近傍の床パネ
ル8には、図1に示されるごとく、裏面にフェノールフ
ォームのごとき断熱材42を貼着しておくことにより、
拡散域37近傍の床部6の過熱,過冷を防止することが
できる。
【0035】床スラブ4と床部6とによって形成される
床構造において、空調装置23の空気吹出口24の配設
位置と対称の位置には、空調空気を室内へ還流させる量
を調整できる空調空気還流口43が開設されている。
【0036】この空調空気還流口43の一例は、図8,
図9に示されるごとく、枠体44に、ルーバー状の固定
金属フィン45を設け、その裏面に、可動金属フィン4
6をレール47に沿って双矢印Y方向に摺動できるよう
に配置し、可動金属フィン46をハンドル48で摺動さ
せるもので、開口部49の開度により空調空気通路7か
ら空調空気が室内へ吹き出される量を調節することによ
り、該通路7における空調空気の滞溜時間を長短に調整
し、空調空気の保有する熱量が床パネル8に伝導される
率を調節する。
【0037】冬季においては、窓50の下方に空調空気
還流口43を配置することにより窓ガラスの結露防止が
図れる。
【0038】空調装置23の空気吸込口51は室内に向
けて開口されている。
【0039】図10は比較的狭い部屋52における空調
必要個所D,E,Fの輻射空調を行う第2の実施例を示
しており、第1実施例の断熱壁材25ないし31と同一
構造の断熱壁材53,54が第1実施例と同一構造の二
重の床構造の間隔部内に引き廻し状に配置されて、空調
空気通路55,56,57を形成しており、空調装置5
8の空気吹出口59Aに臨む空調空気通路55の端部が
広幅の拡散域59とされ、空気吹出口59Aから吹き出
された空調空気は広幅の拡散域59で横方向に拡散さ
れ、限定された面積内の空調空気通路55,56,57
を経て第1実施例と同一構造の空調空気還流口60から
室内へ還流され、空調装置58に吸い込まれる。
【0040】本発明で使用する空調空気通路形成用の断
熱壁材25としては、ロックウールフェルトの密度50
Kg/m3のものか、これと同程度の断熱性を有するも
のが好ましく、また床スラブ4と床パネル8よりなる床
部6との間の間隔部22の高さは、通常50mm〜30
0mmの範囲に設定されるが、50mm〜150mmの
範囲が好ましい。
【0041】本発明に係る床構造により輻射熱によって
暖房を行う際、室温の立ち上がりの時間を短縮するため
スタンド形式の空調装置により、空調空気を直接室内へ
吹き出させ、室温が一定温度まで立ち上がった時点で空
調空気通路側へ空気吹出し方向を変更することが好まし
い。
【0042】本発明は以上説明した構成のものであり、
建造物の内装時に、床スラブ4上の所定位置に支持杆体
9群を固定したのち、該床スラブ4の上面を断熱材21
で被覆し、次いで、空調装置23の空気吹出口24に臨
む位置に空調空気の拡散域37を形成する。
【0043】次いで該拡散域37から、室内の空調必要
個所、図2では符号A,B,Cで示す個所に向けて空調
空気通路7が形成されるように、断熱壁材25ないし3
1を、前記支持杆体9の間を通して引き廻し状に配置す
る。
【0044】次いで支持杆体9により複数の床パネル8
を固定して床部6を形成し、空調空気還流口43をセッ
トしたのち、床部6の上面に置敷フローリング等を布設
して工事が完了する。
【0045】図11は、3月期における本発明による輻
射暖房結果の温度分布の平均値を示しており、午前8時
45分から同10時45分まで空調装置23を稼動さ
せ、符号Gで示す床面温度が22.5℃となった時点で
空調装置23を停止させた際の24時間内の温度変化を
示している。
【0046】図中符号Hは床面から2mの高さ位置の温
度を示し、符号Iは外気温を示している。
【0047】図12は、8月期における本発明による冷
房結果の温度分布の平均値を示しており、午前8時50
分から同9時50分まで空調装置23を稼動させ、符号
Jで示す床面温度が25.5℃となった時点で空調装置
23を停止させた際の24時間内の温度変化を示してい
る。
【0048】図中符号Kは、床面から2mの高さ位置の
温度を示し、符号Lは、外気温を示している。
【0049】図11および図12に示す輻射空調結果か
らみて、本発明に係る床構造では室内温度の経時変化が
僅かであり、高さ方向の温度分布の変化も高さ2mの位
置で2〜3℃と僅少であることが認められる。
【0050】これに対し、従来の二重床構造の輻射空調
では、空調装置の運転,停止による室内温度の変化が顕
著であり、しかも高さ2.5mの位置で6〜7℃という
顕著な温度分布の差が認められている。
【0051】本発明による輻射空調用の床構造では、完
工後に、室内の空調を要する部位が変化した際には、床
パネル8を支持杆体9から取り外し、空調空気通路7を
形成している断熱壁材25ないし31を配置し直し、再
び床パネル8を固定するのみで輻射空調部位の変更に対
応できる。
【0052】因に、図2に示す実施例の場合に、部位B
の床パネル8の表面温度が28℃であった場合に、空調
空気通路7が形成されていない部位の床パネル8の表面
温度は16℃であり、暖房部位の高さ方向の温度変化
は、高さ50cmごとに約2℃程度の温度低下が認めら
れた。
【0053】なお、冷房時には、空調空気通路7内の結
露を防止するため、該通路7内へ流入する空調空気温度
が17℃前後となるよう空気吹出口24または拡散域3
7へ大気を送入する送風機を付設することが好ましい。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明によると、床パネルが床
スラブ上に支持杆体で固定されるので、床スラブと床パ
ネルとの間および支持杆体間に方向性の無い広い空間が
形成され、空調空気通路を形成する断熱壁材を自由に引
き廻し状に配置することができ、空調空気通路を、室内
における空調を行うべき部所へ制約なしに設定でき、該
通路の設計の自由度が著しく向上する効果を有する。
【0055】また建造物の完工後においても、空調空気
通路の移動,変更が自由にでき、室内の用途の変更等に
対応する空調空気通路の変更が容易となる効果も有す
る。
【0056】床スラブ上面が断熱材で被覆され、空調空
気通路も断熱壁材で形成され、かつ室内の空調不必要な
部分への空調空気の流入が無いので、空調空気の熱のロ
スが無い効果も有する。
【0057】床パネルも熱容量が大きく、熱伝導性が高
いので、輻射空調の効率を向上させうる効果を奏する。
【0058】また空調装置の空気吹出口と空調空気通路
との間に空調空気の拡散域が設けられているので、各空
調空気通路に偏ることなしに空調空気を流入させうる効
果を有する。
【0059】請求項2の発明によると、空調装置の空気
吹出口に近い空調空気通路にも、該吹出口から離れた位
置の空調空気通路にも概ね均等に空調空気を流入させる
ことができ、輻射空調効果の均等化を図りうる効果を奏
する。
【0060】請求項3の発明によると、空調空気の有す
る熱量が、効率よく床パネルに伝導され、貯溜されるの
で、床面による輻射空調の効率が著しく向上し、空調装
置停止後においても長時間に亘り、輻射空調効果を持続
できる効果を奏する。
【0061】請求項4の発明によると、屈撓自在で高い
断熱性を有し、軽量で取り扱い易い断熱壁材が得られる
ので、空調空気通路の設計,施工が著しく容易となる効
果を有する。
【0062】請求項5の発明によると、空調空気還流口
による還流空調空気の量の調整によって、空調空気通路
内における空調空気と床パネルとの熱交換時間を長短に
調節でき、空調空気の保有する熱エネルギーの有効利用
を図ることができ、しかも室内空気の乱れの防止、ある
いは冬季における空調空気還流口の開設位置の窓ガラス
等の結露防止等を図りうる効果を奏する。
【0063】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の略示縦断面図である。
【図2】図1に示すものの略示平面図である。
【図3】床パネルの一例の半截側面図である。
【図4】床パネルの別の例の半截側面図である。
【図5】床パネルの更に異なる例の半截側面図である。
【図6】支持杆体の一例の斜視図である。
【図7】断熱壁材の一例の一部を断面として示した斜視
図である。
【図8】空調空気還流口の一例の平面図である。
【図9】図8中X−X線断面図である。
【図10】第2の実施例の略示平面図である。
【図11】本発明による暖房時の平均温度変化を示す線
図である。
【図12】本発明による冷房時の平均温度変化を示す線
図である。
【符号の説明】
1 建造物 3 壁 4 床スラブ 6 床部 7 空調空気通路 8 床パネル 9 支持杆体 10 主体 11 裏面 12 金属板 21 断熱材 22 間隔部 23 空調装置 24 空気吹出口 25 断熱壁材 32 無機質繊維マット 33 ラミネートシート 43 空調空気還流口 51 空気吸込口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁によって区画された床スラブ上に間隔
    を存して床部が形成され、床部と床スラブとの間に空調
    空気通路が形成されている床構造において、熱容量が大
    きく、熱伝導性が高い素材で、所定面積の単位パネルに
    成形されている多数の床パネルが、所定高さの、複数の
    支持杆体により、床スラブ上に固定されて床部を形成
    し、かつ前記床スラブの上面が断熱材で被覆されてお
    り、空調装置の空気吹出口が床部と床スラブとの間隔部
    に臨んで開口されていると共に、前記間隔部の高さを密
    に充足する高さと、床スラブ面に沿って屈撓自在な屈曲
    性と、自立性とを有する断熱壁材が、前記空調装置の吹
    出口と室内の空調必要個所との間の前記間隔部内に複数
    本引き廻し状に配置されて空調空気通路を形成してお
    り、該空調空気通路は、前記吹出口に臨む部位に空調空
    気の拡散域を有している建造物の輻射空調用床構造。
  2. 【請求項2】 空調空気の拡散域が、空調空気の吹出方
    向と直交する方向に形成されたダクトである請求項1記
    載の建造物の輻射空調用床構造。
  3. 【請求項3】 床パネルが、コンクリート,珪酸カルシ
    ウム等の熱容量の大きい材料で形成した主体の裏面に、
    熱伝導性の高い金属板を固着した構造である請求項1ま
    たは請求項2記載の建造物の輻射空調用床構造。
  4. 【請求項4】 断熱壁材が、無機質繊維マットの全外表
    面を、金属箔と合成樹脂系補強シートとのラミネートシ
    ートで被覆した形成材である請求項1,請求項2または
    請求項3記載の建造物の輻射空調用床構造。
  5. 【請求項5】 床構造における空調装置の空気吹出口の
    配設位置と対称の位置に、流量を調整できる空調空気還
    流口が室内へ向って開口され、空調装置の空気吸込口が
    室内に開口されている請求項1,請求項2,請求項3ま
    たは請求項4記載の建造物の輻射空調用床構造。
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