JPH08291819A - ケーブル組付機構 - Google Patents

ケーブル組付機構

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JPH08291819A
JPH08291819A JP9470195A JP9470195A JPH08291819A JP H08291819 A JPH08291819 A JP H08291819A JP 9470195 A JP9470195 A JP 9470195A JP 9470195 A JP9470195 A JP 9470195A JP H08291819 A JPH08291819 A JP H08291819A
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JP
Japan
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cable
outer cylinder
fixed
casing
holder
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JP9470195A
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English (en)
Inventor
Tamaki Koide
珠貴 小出
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Kojima Industries Corp
Original Assignee
Kojima Press Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本体70に対する所望の位置にケーシング1
0を容易に固定できて容易にケーブル80を組付けるこ
とができるようにする。 【構成】 本体70に対して位置決めされる状態で配設
され、ケーシング10がその内側において長さ方向に相
対的に移動することを許容するホルダ50と、ホルダ5
0を基準にケーシング10を本体70から離れる方向へ
付勢する圧縮スプリング40と、ケーシング10及びホ
ルダ50に各々形成され、ホルダ50が締め付けられる
ことによって摩擦力をもって接触し得る歯部16及び5
7と、ホルダ50の外周側においてケーシング10の長
さ方向に移動可能に配設され、そのうちの一方向へ移動
されることによってホルダ50を締め付けるとともに、
ホルダ50を本体70に対して固定するカバー60とを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内側にケーブル(第
1の部材と第2の部材を連結するケーブル)が挿入され
る外筒体を位置固定的な固定体に対して取り付けること
によって、前記ケーブルを組付けるケーブル組付機構に
関するものである。
【0002】
【発明の背景】例えば、一般的に、自動車のオートマチ
ックトランスミッションのシフトレバーに連結されてい
るコントロールケーブルレバー(第1の部材)と、イグ
ニッションキーのキーシリンダ内に配設されているロッ
クピン(第2の部材)とは、外筒体に挿入されたケーブ
ルによって連結されている。外筒体の端部は位置固定的
な固定体に対して固定されており、外筒体全体はほぼ位
置不変状態である。そして、シフトレバーが駐車用のパ
ーキングレンジに位置付けられているときには、ケーブ
ルはロックピンの側へ押し込んだ状態とされ、パーキン
グレンジ以外のレンジに位置づけられているときには、
ケーブルはロックピンからコントロールケーブルレバー
側へ引き込まれた状態とされる。このように、第1の部
材であるコントロールケーブルレバー(シフトレバー)
の位置に基づいてケーブルが外筒体内を押し込まれたり
引き込まれたりすることによって、第2の部材ロックピ
ンが変位され、シフトレバーがパーキングレンジに位置
するときにのみイグニッションキーをロック位置に戻す
ことができるようにされている。
【0003】上記のような機構では、第1の部材である
コントロールケーブルレバーの位置と第2の部材である
ロックピンの位置とが各々正確に対応づけられてなくて
はならず、そのためには、第1の部材と第2の部材を結
ぶケーブルの長さと外筒体の長さの関係や、固定体に対
する外筒体の端部のその長さ方向における取付位置が、
所定のものである必要がある。
【0004】
【従来の技術】そのため、従来より、固定体に対する外
筒体の取付位置(長さ方向の取付位置)を調整してケー
ブルを組付けることができるようにする技術として、次
のようなものがある。
【0005】図8に示すように、円筒状のケーシング3
10と可撓性を有するチューブ状のプロテクタ320が
連結されて外筒体330を形成しており、この外筒体3
30の内側にケーブル380が挿入されている。ケーブ
ル380の図中右側部分がケーブルエンド382(基端
部)であり、前述の自動車の場合では第1の部材である
コントロールケーブルレバーに連結される。ケーシング
310の基端部には、複数個の刻み目を有する歯部31
4が形成されている。
【0006】ケーシング310は、ほぼ円筒状のホルダ
350に対して、ケーシング310の長さ方向に摺動可
能に嵌合されている。ケーシング310は、圧縮スプリ
ング340によって、図中左方向へ付勢されている。ホ
ルダ350にはフランジ352が形成されており、その
近傍にはクリップ嵌合溝354が形成されている。ま
た、ホルダ350には、拡縮可能な拡縮部356が形成
されている、その拡縮部356にも歯部358が形成さ
れている。拡縮部356は拡開する方向に付勢されてい
る。
【0007】ホルダ350に対して、ほぼ円筒状のキー
360が摺動可能に嵌合されている。そして、このキー
360が図中右側へ摺動されることによって、拡縮部3
56が縮閉され、拡縮部356の歯部358とケーシン
グ310の歯部314とが噛み合わされて、ケーシング
310の長さ方向へのケーシング310とホルダ350
との相対的な移動が阻止された状態となるようにされて
いる。
【0008】一方、図9に示すように、位置固定的な固
定体370は、例えば前述の自動車の場合においては第
1の部材であるコントロールケーブルレバーの近傍にお
いて位置固定的に設けられている。固定体370には、
ホルダ350(フランジ352よりも基端部側)に対応
した切欠部372が形成されている。固定体370に対
してはクリップ376が伴っている。クリップ376
は、ホルダ350のクリップ嵌合溝354に対応した切
欠部378を有している。
【0009】そして、この技術では、ケーブル380の
組付けの際には、ホルダ350のフランジ352を固定
体370に沿わせた状態で、クリップ376(切欠部3
78)をホルダ350のクリップ嵌合溝354に嵌合さ
せることによって、ホルダ350を固定体370に固定
させる。
【0010】その後、圧縮スプリング340の付勢力に
抗してケーシング310をホルダ350に対して押し込
んでケーシング310のホルダ350に対する相対位置
を調整する。
【0011】そして、キー360を図中右方向へ摺動さ
せ、拡縮部356を縮閉させて拡縮部356の歯部35
8とケーシング310の歯部314とが噛み合わせ、ケ
ーシング310をホルダ350に対して固定させる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、ケーシング310を固定してケーブル3
80を組付ける際には、固定体370に対してホルダ
350を固定する、ホルダ350に対してケーシング
310(外筒体330)の位置調整をする、ケーシン
グ310(外筒体330)をホルダ350に対して固定
する、というように、3つの作業が必要であり、外筒体
330の固定(ケーブル380の組付)の能率を向上す
る上でネックとなっている。
【0013】そこで、本発明は、固定体に対する所望の
位置に外筒体を容易に固定できて容易にケーブルを組付
けることができるケーブル組付機構を提供することを課
題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、内側にケーブルが挿入され
る外筒体を位置固定的な固定体に対して取り付けること
によって前記ケーブルを組付けるケーブル組付機構であ
って、前記固定体に対して位置決めされる状態で配設さ
れ、前記外筒体がその内側において当該外筒体の長さ方
向に相対的に移動することを許容する基準体と、前記基
準体を基準に前記外筒体を前記固定体から離れる方向へ
付勢する付勢手段と、前記外筒体及び前記基準体に各々
形成され、当該基準体が締め付けられることによって摩
擦力をもって接触し得る外筒体側摩擦接触部及び基準体
側摩擦接触部と、前記基準体の外周側において前記外筒
体の長さ方向に移動可能に配設され、そのうちの一方向
へ移動されることによって前記基準体を締め付けるとと
もに、前記基準体を前記固定体に対して固定する締付体
とを有することを特徴とする。
【0015】また、請求項2に係る発明は、内側にケー
ブルが挿入される外筒体を位置固定的な固定体に対して
取り付けることによって前記ケーブルを組付けるケーブ
ル組付機構であって、前記外筒体の外側に配設され、前
記外筒体が当該外筒体の長さ方向に相対的に移動するこ
とを許容する基準体と、前記基準体を基準に前記外筒体
を前記固定体から離れる方向へ付勢する付勢手段と、前
記外筒体及び前記基準体に各々形成され、当該外筒体に
対して当該基準体が当該外筒体の長さ方向とは異なるず
らし方向へずらされることによって摩擦力をもって接触
する外筒体側摩擦接触部及び基準体側摩擦接触部と、前
記基準体に形成され、前記外筒体に対して当該基準体が
前記ずらし方向へずらされることによって前記固定体に
対して当該基準体が固定される固定機構とを有すること
を特徴とする。なお、請求項1及び請求項2に係る発明
において、「摩擦力」とは、外筒体の長さ方向への外筒
体と基準体との相対移動を阻止するための摩擦力をい
う。
【0016】また、請求項3に係る発明は、請求項1又
は請求項2に係る発明であって、前記ケーブルが複数個
の分割ケーブルが連結されて構成されており、少なくと
もそのうちの1つの連結部分が、当該ケーブルの軸回り
方向への相対的回動を許容するものであることを特徴と
する。
【0017】
【作用】請求項1に係る発明においては、内側にケーブ
ルが挿入された外筒体が、次のようにして固定体に対し
て取り付けられる。すなわち、まず、外筒体を付勢手段
による付勢力に抗して固定体に接近する方向へ移動させ
て、基準体に対して所定の位置に位置調整する。その状
態で、締付体を一方向へ移動させることによって、基準
体を締め付けて基準体側摩擦接触部と外筒体側摩擦接触
部とを摩擦力をもって接触させて基準体に対して外筒体
を固定するとともに、基準体を固定体に対して固定す
る。これによって、基準体が固定体に固定され、基準体
に外筒体が固定されることによって、外筒体が固定体に
対して固定されるのである。
【0018】このように、この発明では、外筒体の位置
調整を行うという作業と、締付体を一方向へ移動させる
という作業の2つの作業を行うことによって、外筒体を
所定の長さ位置で固定体に対して固定することができる
のである。
【0019】請求項2に係る発明においては、内側にケ
ーブルが挿入された外筒体が、次のようにして固定体に
対して取り付けられる。すなわち、まず、外筒体を付勢
手段による付勢力に抗して固定体に接近する方向へ移動
させて、基準体に対して所定の位置に位置調整する。そ
の状態で、基準体を外筒体に対してずらし方向へずらす
ことによって、基準体側摩擦接触部と外筒体側摩擦接触
部とを摩擦力をもって接触させて基準体に対して外筒体
を固定するとともに、固定機構によって基準体を固定体
に対して固定する。これによって、基準体が固定体に固
定され、基準体に外筒体が固定されることによって、外
筒体が固定体に対して固定されるのである。
【0020】このように、この発明でも、外筒体の位置
調整を行うという作業と、基準体をずらし方向へずらす
という作業の2つの作業を行うことによって、外筒体を
所定の長さ位置で固定体に対して固定することができる
のである。
【0021】請求項3に係る発明では、上記の作用に加
え、次の作用がある。すなわち、複数個の分割ケーブル
の少なくとも1つの連結部分が、そのケーブルの軸回り
方向への相対的回動を許容するものであるため、外筒体
がねじられても、その連結部分において分割ケーブルが
相対的に回動することによって、ケーブルのねじれが解
消される。
【0022】
【実施例】
<第1実施例>次に、本発明の第1実施例を図1及び図
2に基づいて説明する。この組付機構は、ケーシング1
0(外筒体)と、圧縮スプリング40(付勢手段)と、
ホルダ50(基準体)と、カバー60(締付体)を有し
ており、ケーシング10は本体70(固定体)に取り付
けられる。
【0023】本体70は、例えば、前述の自動車におい
てはオートマチックトランスミッションのコントロール
ケーブルレバーの近傍に位置固定的に設けられている。
本体70は、ほぼ十字状の断面を有する筒状をしてお
り、その内側にカバー60が嵌合される。本体70の上
部及び下部には係合孔72が形成されている。
【0024】ケーシング10はほぼ四角筒状をしてお
り、その先端部には可撓性を有するチューブ状のプロテ
クタ20が連結されている。ケーシング10とプロテク
タ20によって外筒体30が形成されている。
【0025】外筒体30の内側にはケーブル80が挿入
されている。ケーブル80は、ともに分割ケーブルに該
当するケーブル本体82とケーブルエンド86とが連結
されて構成されている。ケーブルエンド86は、例え
ば、前述のオートマチックトランスミッションのコント
ロールケーブルレバーに連結される。ケーブルエンド8
6は四角形の断面を有している。ケーブル本体82の基
端部には球状部83が形成されている。球状部83は鋳
込んで形成されており、ケーブル本体82の径よりも大
きな径を有している。これに対応して、ケーブルエンド
86の先端部には溝状の嵌合部87が形成されている。
嵌合部87は、球状部83が遊びをもって嵌められる遊
嵌部88と、球状部83の抜止めを行う絞り部89を有
している。そして、球状部83が嵌合部87(遊嵌部8
8)に嵌合されることによって、ケーブル本体82とケ
ーブルエンド86とは、その軸回り方向に相対的に回動
することが許容される。
【0026】ケーシング10の先端部にはフランジ12
が形成されている。ケーシング10の基端部近傍の上面
部には爪部14が形成されている。また、ケーシング1
0の基端部近傍の左右両側には、歯部16(外筒側摩擦
接触部)が形成されている。歯部16は、縦方向に延び
る多数の刻み目から形成されている。
【0027】圧縮スプリング40はケーシング10に対
して取り付けられ、ケーシング10のフランジ12及び
ホルダ50の先端部によってその両端が規制される。
【0028】ホルダ50もほぼ四角筒状をしており、ケ
ーシング10が嵌合する大きさの貫通孔51を有してい
る。ホルダ50の上部及び下部には、ともにフランジ5
2が形成されている。各フランジ52には、基端部側へ
延びる爪部53が形成されている。ホルダ50の基端部
側の左右両側部には、基端部に向かうにつれて各側方へ
拡がる拡開部56が形成されており、その拡開部56の
内側面には歯部57(基準体側摩擦接触部)が形成され
ている。歯部57は、ケーシング10の歯部16に対応
している。各拡開部56は弾性を有しており、両拡開部
56がすぼまる方向へ弾性変形可能である。
【0029】カバー60もほぼ四角筒状をしており、ホ
ルダ50が嵌合する大きさの貫通孔61を有している。
カバー60の基端部側における上部及び下部には、ホル
ダ50のフランジ52に対応する切欠部62が形成され
ている。カバー60の基端部の左右の両側部には、爪部
63が形成されている。
【0030】次に、この組付機構における組付方法を図
2に基づいて説明する。圧縮スプリング40,カバー6
0,ホルダ50がその順でケーシング10に嵌合された
状態で、ケーブルエンド86を本体70に対して挿入す
る。そして、図2中2点鎖線で示すように、ホルダ50
のフランジ52を本体70の先端部に対して当接させ
(図2(b) )、ホルダ50の爪部53が本体70の係合
孔72に係合させた状態で、圧縮スプリング40の付勢
力に抗してケーシング10の位置が適切なものになるよ
うに、ケーシング10の位置を調整する。
【0031】ケーシング10の位置が調整された後は、
図2中実線で示すように、カバー60の切欠部62がホ
ルダ50のフランジ52に当接するまでカバー60を本
体70の側へ移動させる(図2(b) )。すると、爪部6
3が固定体の図中右端部にセットされてカバー60が固
定体に対して固定され(図2(a) )、ホルダ50が固定
体に対して固定される。それとともに、ホルダ50の拡
開部56がすぼめられ、ホルダ50の歯部57とケーシ
ング10の歯部16とが噛み合い、ホルダ50に対する
ケーシング10の位置が固定される。このため、本体7
0に対してケーシング10が固定されることになる。な
お、カバー60については、このように切欠部62がホ
ルダ50のフランジ52に当接した状態において爪部6
3が本体70の図中右端部にセットされる寸法関係とさ
れている。
【0032】以上のように、圧縮スプリング40を圧縮
させた状態でホルダ50を本体70に対して位置決めし
た状態で、ケーシング10の位置調整をするという作業
と、カバー60を移動させるという作業の2つの作業に
よって、ケーシング10を本体70に対して所定の位置
に固定することが可能なのであり、ケーシング10の取
付けの作業の能率化が図られるのである。
【0033】また、ケーブル本体82とケーブルエンド
86とが軸回り方向に相対的に回動可能に連結されてい
るため、外筒体30(ケーブル80)が複雑な経路をも
って取り付けられて外筒体30がねじられても、ケーブ
ル80のねじれが防止される。また、ケーブルエンド8
6が四角形断面を有しケーシング10も四角筒状をして
いるため、ケーブルエンド86の回り止めが図られる。
すなわち、ケーブル80のねじれを防止しつつ、ケーブ
ルエンド86を軸回り方向に所定の角度に保つことがで
きる。
【0034】<第2実施例>次に、本発明の第2実施例
を、第1実施例との相違点を中心に、図3〜図5に基づ
いて説明する。
【0035】この組付機構は、図3に示すように、ケー
シング110(外筒体)と、圧縮スプリング140(付
勢手段)と、キー150(基準体)を有しており、ケー
シング110はベース本体170(固定体)に取り付け
られる。
【0036】ベース本体170の両側部には嵌合孔17
2が形成されており、ベース本体170の基端部の両側
部には立設部174が形成されている。
【0037】ケーシング110はほぼ四角筒状をしてお
り、その先端部には可撓性を有するチューブ状のプロテ
クタ120が連結されている。ケーシング110とプロ
テクタ120によって外筒体130が形成されている。
外筒体130の内側にはケーブル180が挿入されてい
る。ケーブル180は、ケーブル本体182とケーブル
エンド186とが連結されて構成されている。ケーブル
本体182の基端部には大径部183が形成され、ケー
ブルエンド186の先端部に形成された嵌合部187に
対して軸回り方向に回動可能に嵌合されている。
【0038】ケーシング110の先端部にはフランジ1
12が形成されている。ケーシング110のやや基端部
側の部分においては、左右両側部に、横方向に延びるス
リット114が形成されている。また、ケーブル110
の上面部と、左右両側部のスリット114の上部には、
歯部116,117(外筒側摩擦接触部)が形成されて
いる。歯部116,117は、複数の刻み目を有してい
る。
【0039】キー150は、ほぼコの字を90度回転さ
せたような断面形状をしており、その左右の両側部には
爪部152が形成されている。また、内側面には、ケー
シング110のスリット114に対応する爪部154
と、ケーシング110の歯部116,117に対応する
歯部156,157(基準体側摩擦接触部)が形成され
ている(図5参照)。また、キー150の基端部には、
ベース本体170の立設部174に嵌合される嵌合部1
58が形成されている。なお、キー150の爪部15
2,嵌合部158がキー150(基準体)における固定
機構に該当する。
【0040】次に、この組付機構における組付方法を図
4及び図5に基づいて説明する。予め、図4(a),図5
(a) に示すように、ケーシング110に圧縮スプリング
140を嵌合させた状態で、キー150をケーシング1
10に対して嵌合させておく。その際、キー150は爪
部154がケーシング110のスリット114に嵌合し
た状態であり、キー150に対してケーシング110は
長さ方向に移動可能である。この状態で、キー150の
嵌合部158をベース本体170の立設部174へ途中
まで嵌合させ、キー150が図4における左右方向へ移
動することを規制する。
【0041】その状態で、圧縮スプリング140の付勢
力に抗してケーシング110の位置が適切なものになる
ように、ケーシング110の位置を調整する。
【0042】そして、図4(b),図5(b) に示すように、
キー150を下方(ずらし方向)へ下げるようにして、
キー150をベース本体170に対して取り付ける。す
なわち、キー150の嵌合部158をベース本体170
の立設部174に対して最終的に嵌合させる動作によっ
て、爪部154とケーシング110のスリット114の
嵌合がはずれ、爪部152がベース本体170の嵌合孔
172に係合する。すると同時にケーシング110の歯
部116,117とキー150の歯部156,157と
が噛み合って、キー150に対するケーシング110の
位置が固定される。このため、ベース本体170に対し
てケーシング110が固定されることになる。
【0043】以上のように、キー150に対するケーシ
ング110の位置調整をするという作業と、キー150
をベース本体170に対して取り付けるという作業によ
って、ケーシング110をベース本体170に対して所
定の位置に固定することが可能なのであり、ケーシング
110の取付けの作業の能率化が図られるのである。
【0044】<第3実施例>次に、第2実施例の変形例
である第3実施例を、図6及び図7に基づいて説明す
る。この実施例は、キー250の爪部252(第2実施
例におけるキー150の爪部152に対応する)が、内
側を向いて形成されている点で第2実施例と相違する。
そして、キー250がベース本体170に取り付けられ
る際に、その爪部252がベース本体170の嵌合孔1
72の内側に係合することによって、ベース本体170
への取付けが行われる。
【0045】なお、あくまで第1〜第3実施例は本発明
の実施例にすぎず、その他、当業者の知識に基づき種々
の変更を加えた態様で本発明を実施できることはもちろ
んである。たとえば、第1実施例において、ホルダ50
のフランジ52には必ずしも爪部53は必要ではなく、
それに対して本体70にも係合孔72が形成されていな
くてもよい。また、第2実施例において、スリット11
4及び爪部154は1対ずつでなく2対ずつ設けられて
もよいし、また歯部は、ケーシング110の上部及びキ
ー150の内側面の上部にのみ形成されていてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、外筒体の位置調整を行うという作業と、締
付体を一方向へ移動させるという作業の2つの作業を行
うことによって、外筒体を所定の長さ位置で固定体に対
して固定することができるため、外筒体を固定体に対し
て取り付けてケーブルを組付ける際の作業能率を向上さ
せることができる。
【0047】請求項2に係る発明によっても、外筒体の
位置調整を行うという作業と、基準体をずらし方向へず
らすという作業の2つの作業を行うことによって、外筒
体を所定の長さ位置で固定体に対して固定することがで
きるため、外筒体を固定体に対して取り付けてケーブル
を組付ける際の作業能率を向上させることができる。
【0048】請求項3に係る発明では、上記の効果に加
え、外筒体がねじられても、その連結部分において分割
ケーブルが相対的に回動することによってケーブルのね
じれが解消されるため、外筒体がねじられてもケーブル
の端部の軸回り角度を所定のものとすることが可能とな
り、ケーブルの端部を他の部材に取り付ける際の便宜が
図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す分解斜視図である。
【図2】図1の組付機構を示す断面図であり、(a) は平
断面図、(b) は側断面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す分解斜視図である。
【図4】図3の組付機構における作用を説明する側面図
である。
【図5】図3の組付機構における作用を説明する断面図
である。
【図6】本発明の第3実施例を示す分解斜視図である。
【図7】図6の組付機構の断面図である。
【図8】従来例を示す断面図であり、(a) は平断面図、
(b) は側断面図である。
【図9】従来例における固定体等を示す図である。
【符号の説明】
10,110 ケーシング(外筒体) 16,116,117 歯部(外筒側摩擦接触部) 40,140 圧縮スプリング(付勢手段) 50 ホルダ(基準体) 56 拡開部 57,156,157 歯部(基準体側摩擦接触部) 60 カバー(締付体) 150,250 キー(基準体)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側にケーブルが挿入される外筒体を位
    置固定的な固定体に対して取り付けることによって前記
    ケーブルを組付けるケーブル組付機構であって、 前記固定体に対して位置決めされる状態で配設され、前
    記外筒体がその内側において当該外筒体の長さ方向に相
    対的に移動することを許容する基準体と、 前記基準体を基準に前記外筒体を前記固定体から離れる
    方向へ付勢する付勢手段と、 前記外筒体及び前記基準体に各々形成され、当該基準体
    が締め付けられることによって摩擦力をもって接触し得
    る外筒体側摩擦接触部及び基準体側摩擦接触部と、 前記基準体の外周側において前記外筒体の長さ方向に移
    動可能に配設され、そのうちの一方向へ移動されること
    によって前記基準体を締め付けるとともに、前記基準体
    を前記固定体に対して固定する締付体とを有することを
    特徴とするケーブル組付機構。
  2. 【請求項2】 内側にケーブルが挿入される外筒体を位
    置固定的な固定体に対して取り付けることによって前記
    ケーブルを組付けるケーブル組付機構であって、 前記外筒体の外側に配設され、前記外筒体が当該外筒体
    の長さ方向に相対的に移動することを許容する基準体
    と、 前記基準体を基準に前記外筒体を前記固定体から離れる
    方向へ付勢する付勢手段と、 前記外筒体及び前記基準体に各々形成され、当該外筒体
    に対して当該基準体が当該外筒体の長さ方向とは異なる
    ずらし方向へずらされることによって摩擦力をもって接
    触する外筒体側摩擦接触部及び基準体側摩擦接触部と、 前記基準体に形成され、前記外筒体に対して当該基準体
    が前記ずらし方向へずらされることによって前記固定体
    に対して当該基準体が固定される固定機構とを有するこ
    とを特徴とするケーブル組付機構。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のケーブル
    組付機構であって、 前記ケーブルが複数個の分割ケーブルが連結されて構成
    されており、少なくともそのうちの1つの連結部分が、
    当該ケーブルの軸回り方向への相対的回動を許容するも
    のであることを特徴とするケーブル組付機構。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997043553A1 (es) * 1996-05-14 1997-11-20 Fico Cables, S.A. Dispositivo ajustador para terminales de cables de mando
JP2008101718A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Toyota Motor Corp 中継装置
JP2015048682A (ja) * 2013-09-04 2015-03-16 丸一株式会社 遠隔操作式排水栓装置

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