JPH08290030A - 粉塵の濾過方法及び濾過装置 - Google Patents

粉塵の濾過方法及び濾過装置

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JPH08290030A
JPH08290030A JP7120809A JP12080995A JPH08290030A JP H08290030 A JPH08290030 A JP H08290030A JP 7120809 A JP7120809 A JP 7120809A JP 12080995 A JP12080995 A JP 12080995A JP H08290030 A JPH08290030 A JP H08290030A
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JP
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water
dust
filter
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outside air
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JP7120809A
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English (en)
Inventor
Minoru Osawa
稔 大澤
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OSAWA KK
Original Assignee
OSAWA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】十分な濾過作用を発揮し、装置の維持、保全も
簡便で、製造コスト等をも低減化すること。 【構成】容器本体10内に水を収容する。容器本体10の略
中央鉛直方向に外気の導入管11を設け、その上端が吸入
口12となり、下端が出口部17となる。出口部17近傍に気
泡作成器13を設ける。気泡作成器13は多数の孔部15を有
する円板形状のものである。気泡作成器13の上面にはフ
ィルター18を設ける。排出口16にエアー吸引装置を接続
し、吸入口12から粉塵を含む外気を導入し、出口部17か
ら水中に外気が導出され、気泡作成器13によって外気を
気泡化し、その後フィルターを通過させて、第1段階の
濾過が行われる。その後気泡は水中を上昇する間に、粉
塵が水中に溶け込み第2段階の濾過が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、各種粉塵、とりわけ
カッター等によってコンクリートを削る際に発生する粉
塵又は微粉塵等を除去するための濾過方法及び濾過装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の濾過装置においては、例えば濾過
集塵機と言われているものがあるが、これは濾過部材を
使用した吸引装置であって、この濾過部材に粉塵を含む
エアー等を通過させて濾過する方法を採用したものであ
り、濾過部材に付着した粉塵は、適宜振動等を加えた
り、圧縮空気等を噴射させたりして払い落とし、粉塵を
収拾して除去する形式のものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の濾過集塵機にお
いては、濾過部材に付着した微粉塵を除去するための手
段を設けなければならず、これによりその構造が複雑と
なり、製造コストが高くなる。また、その構造の複雑さ
によって装置の維持、保全に手間が掛かるという問題も
残っていた。そこで、本願発明は、簡単な構成からなる
ものであって、製造コストも極めて安価にすることがで
き、また、装置の維持、保全も極めて簡便な上、十分な
濾過作用をも発揮する濾過装置及び濾過方法を提供する
ことをその課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願の第1の発明は、粉塵を含む外気を水中に導入
し、水中に導入された外気を気泡化し、少なくとも1又
は2段階の濾過過程を経て外気中の粉塵を濾過する濾過
方法であって、一方の濾過過程が気泡化された粉塵を含
む外気をフィルターに通過させて粉塵を濾過する濾過過
程であり、他方の濾過過程が気泡化された粉塵を含む外
気が水中を上方に移行する間に粉塵を水中に溶け込ませ
て濾過する濾過過程であり、これらの何れか一方の濾過
過程又は両方を組み合わせた濾過過程からなる粉塵の濾
過方法である。本願の第2の発明は、上記第1の発明の
外気の濾過過程と同時に、気泡化された外気の上昇運動
により水に対流を生じさせ、この水の対流循環運動によ
って水がフィルター内を通過することによりフィルター
に付着した粉塵を取り除く過程が付加された粉塵の濾過
方法である。
【0005】本願の第3の発明は、容器本体10に外気
の吸入口12と排出口16を設け、容器本体10内には
水を収容し、吸入口12から導入管11を通って導入さ
れた外気が容器本体10内の水中に導出される導入管1
1の出口部17の近傍又は上方に1又は2以上の気泡作
成器13を設けた粉塵の濾過装置である。本願の第4の
発明は、上記第3の発明において、気泡作成器13が少
なくとも気泡作成面部30を有し、この気泡作成面部3
0には多数の孔部15が穿設されている濾過装置であ
る。本願の第5の発明は、上記第3及び第4の発明にお
いて、気泡作成器13がフィルターからなる濾過装置で
ある。本願の第6の発明は、上記第5の発明において、
気泡作成器13と容器本体10の内周面との間に間隔を
設け、容器本体10内の水が気泡の上昇運動により容器
本体10内で対流を生じ、気泡作成器13の上方部から
下方部に循環して水が気泡作成器13を通過する濾過装
置である。
【0006】本願の第7の発明は、容器本体10に外気
の吸入口12と排出口16を設け、容器本体10内には
水を収容し、吸入口12から導入管11を通って導入さ
れた外気が容器本体10内の水中に導出される導入管1
1の出口部17に気泡作成器13を備え、更にこの気泡
作成器13の上面又は上方にフィルター18を設けた濾
過装置である。本願の第8の発明は、上記第7の発明に
おいて、フィルター18と容器本体10の内周面との間
に間隔を設け、容器本体10内の水が気泡の上昇運動に
より容器本体10内で対流を生じ、フィルター18の上
方部から下方部に循環して水がフィルター18を通過す
ることによってフィルター18に付着した粉塵を除去す
る濾過装置である。
【0007】
【作用】本願発明の第1の濾過方法においては、水中に
おいて粉塵を含む外気を気泡化して、気泡化された粉塵
を含む外気をフィルターに通過させて粉塵を濾過する濾
過過程と、気泡化された粉塵を含む外気が水中を上方に
移行する間に粉塵を水中に溶け込ませて濾過する濾過過
程の2つの濾過過程の何れか一方又はこれら両者を組み
合わせた濾過過程からなるものであり、両方の濾過過程
を組み合わせたものにあっては、何れを先に実施しても
よいものである。このように本願発明に係る方法は1段
階又は2段階の濾過過程を経て粉塵を含む外気を濾過す
ることができ、このような濾過過程を可能にしたのは粉
塵を含む外気を気泡化した点に存するのである。本願発
明の第2の濾過方法においては、上記の濾過過程に加え
て、気泡の水中内での上昇運動によって水に対流運動が
引き起こされ、この水の対流循環運動により水がフィル
ター内を通過することとなり、これによりフィルターに
付着した粉塵が取り除かれる過程を同時に行うことがで
きる。
【0008】本願発明の第3の濾過装置においては、粉
塵を含む外気は、先ず吸入口12から導入され、導入管
11を通って容器本体10内の水中に位置する導入管1
1の出口部17の近傍又は上方に設けられた気泡作成器
13へと導かれ、多数の気泡となって水中に導出され
る。これにより気泡化された外気が水中を上昇し、通過
する間に、気泡に含まれている粉塵等が水中に溶け込
み、除去される。本願発明の第4の濾過装置において
は、気泡作成器13が多数の孔部15が穿設された気泡
作成面部30を有しているため、吸引された外気がこの
気泡作成面部30の存在によりこの気泡作成面部30に
沿う方向に分散又は拡散されて広範囲に気泡化される。
本願発明の第5の濾過装置においては、気泡作成器13
自体がフィルターからなるため、気泡化と同時に気泡内
の粉塵を濾過する。本願発明の第6の濾過装置において
は、気泡の上昇運動により容器本体10内の水が対流運
動を引き起こし、フィルターからなる気泡作成器13内
を水が通過してフィルター内の粉塵が除去される。
【0009】本願発明の第7の濾過装置においては、粉
塵を含む外気は、先ず吸入口12から導入され、導入管
11を通って容器本体10内の水中に位置する導入管1
1の出口部17に備えられた気泡作成器13へと導か
れ、多数の気泡となって水中に導出される。この後すぐ
に気泡作成器13の上面に備えられたフィルター18を
気泡化された粉塵を含むエアーが通過して粉塵が濾過さ
れる。その後気泡化されたエアーが水中を上昇し、通過
する間に、フィルター18によって濾過しきれなかった
微粉塵が水中に溶け込み、更に除去される。或いは、気
泡作成器13によって得られた気泡が水中を上昇する間
に気泡内の粉塵が水中に溶け込み、除去され、その後上
方に備えられたフィルター18によって更に濾過され
る。本願発明の第8の濾過装置においては、上記第7の
発明の濾過作用に加えて、容器本体10内に収容されて
いる水は、気泡化されたエアーの流れによって対流を生
じ、フィルター18の上方部からその下方部へと循環す
る。この水の対流循環によって、今度はフィルター18
に付着した粉塵が取り除かれ、取り除かれた粉塵は水に
溶け込み、容器本体10内の底部に沈澱し、フィルター
18自体の目詰まりをも防止する。
【0010】本願発明の第3乃至第8の装置において、
粉塵が除去されたクリーンなエアーは、水から容器本体
10内の上方の空間に導かれ、排出口16から外部に排
出される。この粉塵を含むエアーの吸入及び排出は、排
出口16に接続されるエアー吸引装置によって行われ
る。このように、本願発明に係る方法及び装置は、粉塵
を含むエアーを多数の気泡の状態にして、フィルターを
通過させる濾過過程と、気泡化された状態のまま水中に
放出することによって粉塵等を水に溶解させる濾過過程
の2段階の濾過過程の一方のみ又は両方を組み合わせた
ものであって、両方を組み合わせたものにあっては何れ
の濾過過程を先に行ってもよく、これにより外気中の粉
塵を除去することができるものである。
【0011】
【実施例】以下、添付の図面に従って実施例について説
明するが、説明の便宜上濾過装置から説明する。図1
が、本願発明の濾過装置に係る一実施例の一部透視全体
説明図であり、図2が同実施例の主要部の縦断面説明図
である。図1においては容器本体10の肉厚を省略して
いる。ドラム缶形状の容器本体10の略中心部に鉛直方
向に外気の導入管11を設け、導入管11の上方端部が
容器本体10の外部に位置して、外気の吸入口12を形
成し、導入管11の下方端部が外気の出口部17となっ
ている。この出口部17の少し上方に気泡作成器13を
設置する。気泡作成器13の構成は円板形状のパンチン
グメタルから成る。即ち、金属製の薄板円板に適宜直径
の孔部15を多数穿設したものである。孔部15の直径
は濾過される粉塵の大きさに応じて適宜設定する。この
気泡作成器13の直径は容器本体の内径よりも少し小さ
く形成しておく。導入管11の出口部17は、気泡作成
器13の下面中央部に位置することになる。水30は、
後に説明する水跳ね防止板14の少し下方の適当な水位
にまで容器本体10内に入れておく。ここで、気泡作成
器13は円板形状のものを使用している関係上、気泡作
成面部30は、略水平となっているが、この気泡作成面
部30が周縁部に向かうに従って下方に傾斜していても
よく、更に下方に傾斜しつつ湾曲していてもよい。この
形状は自由に設計することができ、要は導入された外気
をこの気泡作成面部30に沿って分散又は拡散させつ
つ、そこに穿設された多数の孔部15によって広範囲に
気泡を形成することができる形状を有していればよい。
【0012】気泡作成器13の上面には適宜厚みの平面
視円形のフィルター18を備えておく。このフィルター
18の平面視円形の直径は、気泡作成器13と略同一に
している。フィルター18としては、ポリエステル繊維
からなるもの、極細の金属製ワイヤーからなるもの等、
各種のものを使用することができる。更に、本実施例に
おいては、フィルター18の上面にも前記気泡作成器1
3とほぼ同形状の気泡作成器19を設けて、これら気泡
作成器13、19によってフィルター18をサンドイッ
チのように挟んでいるが、このフィルター18上面の気
泡作成器19は特に設けなくとも実施することができ
る。また、これらの気泡作成器13、19及びフィルタ
ー18の周縁部の全体を取り囲むように筒体25を設け
ている。この筒体25は、外気を気泡作成器13へと有
効に案内するためと、水の上方から下方への対流を有効
に案内するために設けているが、これも特に設けなくと
も実施することができる。
【0013】筒体25の外周と容器本体10の内周面と
の間には間隔を設けておく。この間隔は、容器本体の容
量によって適宜設定することができるが、容量が30リ
ッター程度の場合には約1cm乃至2cm程度でよい。
容量が大きくなればそれに応じてこの間隔を適宜大きく
する。また、気泡作成器13の下面と容器本体10の底
部との間隔も自由に設定することができる。水跳ね防止
板14は、容器本体10内に収容された水の水面から適
宜間隔をもって上方に位置させておく。この水跳ね防止
板14の構成は、円板形状の平板で多数の穴が穿設され
たものであり、その中央部に導入管11を挿通しうる穴
部が形成され、導入管11に取り付けられ、固定されて
いる。この水跳ね防止板14の直径は、容器本体10の
内径とほぼ等しく形成している。素材は自由である。こ
の水跳ね防止板14の存在によって、水面下から上昇し
てくる気泡によって生じる水跳ねを有効に防止すること
ができる。容器本体10の上部には排出口16が設けら
れ、この排出口16に、図示はしていないが、エアー吸
引装置を配管を介して接続して粉塵を含むエアーの吸引
を行う。容器本体10の上板15には、容器本体10内
に水を入れるための水供給口を設け、20がその水供給
口のキャップを示している。更に、容器本体10の下方
適宜位置には水排出口21を設け、この水排出口21に
は開栓及び閉栓のためのコック22を設けている。
【0014】以上の構成により、粉塵を含む外気は、吸
入口12から導入管11内に導入され、導入管11の下
端の出口部17から容器本体10内の水中に導出され
(図2中、矢印Aで示す。)、気泡作成器13に設けら
れた多数の孔部15を通過して、多数の気泡となって上
方に移動しつつ、気泡作成器13上のフィルター18を
通過して、先ず第一に濾過される。更にフィルター18
から上方の水中に気泡化されたエアーが移行し、今度は
フィルター18によって濾過しきれなかった気泡中に残
存する微粉塵が水に溶解せられ、より完全に微粉塵が除
去される。他方、容器本体10内の水は、気泡の上昇運
動によって図2中矢印Wに示すように対流を生じ、気泡
作成器13及びフィルター18の上方部からそれらの周
縁部と容器本体10との隙間を通過して下方部へと循環
する。この水の対流循環運動によって水がフィルター1
8内を通過し、フィルター18に付着した粉塵が取り除
かれ、その目詰まりが防止される。上記の実施例におい
ては、フィルター18が気泡作成器13の上面に設けら
れ、外気が気泡化されてすぐにフィルター18によって
濾過される形式のものとして実施したが、他の実施例と
して、このフィルター18を気泡作成器13と間隔を保
って上方に配置させてもよい。この場合には、粉塵を含
む外気が気泡作成器13によって気泡化された後水中を
上方に移行する間に、粉塵が水に溶解してまず第一の濾
過が行われ、その後上方に位置するフィルターによって
気泡中の粉塵が更に濾過されて第2の濾過が行われる。
【0015】以上、濾過装置について説明したが、本願
発明においては、尚他の実施例を以下の通り提示するこ
とができる。先ず濾過過程を気泡作成器のみによって行
うことができる。即ち導入管11の出口部17近傍に気
泡作成器13を設けて外気を気泡化し、この気泡化され
た外気が水中を上昇する間に気泡内の粉塵を水に溶解さ
せて濾過する。更に必要に応じて、出口部17近傍の気
泡作成器13の上方に間隔をおいて他の気泡作成器を設
けることもできる。つまり気泡作成器の数は、必要に応
じて1又は2以上の任意の数に設定することができる。
これにより気泡内の粉塵を水に溶け込ませる同一の濾過
過程を1又は2回以上繰り返して行うことができる。ま
た上記第1の実施例においては、気泡作成器13とフィ
ルター18とを別体に形成したものを組み合わせて構成
したが、これら両者を一体のものとして構成することも
できるし、他方、この気泡作成器13自体をフィルター
のみから形成することも可能である。気泡作成器13自
体をフィルターのみから形成した場合には、粉塵を含む
外気を気泡化すると同時に、粉塵の濾過が行われること
となる。
【0016】使用方法は、容器本体10内に水供給口か
ら水を適宜量入れ、上方の水跳ね防止板14の少し下方
まで水位が来るようにする。また、外気の排出口16を
配管を介してエアー吸引装置(図示省略)に接続する。
このエアー吸引装置の作動を開始することによって、吸
入口12から粉塵を含んだ外気が吸入されて濾過が行わ
れ、排出口16からクリーンなエアーが排出される。容
器本体10内の水が汚れ、多くの粉塵が沈澱してきた際
には、容器本体10の下方に設けられた水排出口21の
コック22を開栓して内部の汚れた水や沈澱した粉塵を
排出し、新しい水を水供給口から供給して水を交換す
る。このようにして外気の粉塵を簡単に排出することが
できる。上記の構成において、外気の排出口16に直接
小型のエアー吸引装置を取り付けて実施することも可能
である。
【0017】本願発明に係る粉塵の濾過方法は、上記の
濾過装置の説明から明白であるが、以下の通りである。 (1) 粉塵を含む外気を先ず水中に導入する。 (2) 水中に導入された外気を気泡作成器13によって気
泡化する。 (3) 気泡化された外気をその後すぐにフィルター18に
通過させて、気泡化された外気に含まれる粉塵を濾過す
る。これが第1段階の濾過過程である。 (4) フィルター18によって濾過された気泡は、その後
水中を上方に移行する間に、フィルター18によって濾
過しきれなかった微粉塵を水中に溶け込ませて、更に除
去する。これが第2段階の濾過過程である。 (5) 他方、気泡化されたエアーの上昇運動は水に対流を
生じさせ、この水の対流循環運動によってフィルター内
を水が通過し、これによってフィルター18に付着した
粉塵を取り除くことが可能となり、フィルター18の目
詰まりをも防止する。 他方、気泡作成器13とフィルター18とを間隔を保っ
て設けた濾過装置においては、上記濾過方法の手順は、
(3) の第1段階の濾過過程と、(4) の第2段階の濾過過
程とが逆になる。
【0018】更に気泡作成器13のみによって構成した
濾過装置の場合は、気泡化された外気が水中を上昇する
間に、粉塵が水に溶解する濾過過程を1回又は2回以上
繰り返して濾過が行われる。気泡作成器がフィルターか
らなるものにおいては、気泡化と同時に濾過が行われ、
これを1回又は2回以上繰り返して濾過が行われる。即
ち、本願発明の濾過方法は、水中で粉塵を含む外気を気
泡化し、その後フィルターによる濾過過程と、水に粉塵
を溶け込ます濾過過程との2つの濾過過程の何れか一方
又は両方を組み合わせた濾過方法であって、両方の濾過
過程を組み合わせたものにあっては、何れを先に実施し
てもよいものである。更にこれらの濾過過程と同時に、
気泡の水中内での上昇運動によって水が対流運動を生
じ、この水の対流循環運動によってフィルター内を水が
通過することとなり、フィルターに付着した粉塵を取り
除く過程を付加することもできる。
【0019】以上、実施例について説明したが、本願発
明に係る装置においては容器本体、導入管、気泡作成
器、フィルター及び水跳ね防止板等の形状、大きさ、材
質等は自由に設定することができる。外気の導入管11
も容器本体10の略中心部に鉛直に設けなくともよく、
容器本体10の適宜位置にその吸入口12を位置させ、
それに応じて導入管11の形状を決定することができ
る。例えば、吸入口12を容器本体10の周側面に設け
ることもできる。また、上記実施例の装置においては、
容器本体10の上板15を取り外し自在としており、こ
れによって相互に結合された内部の導入管11、気泡作
成器13、19、フィルター18、筒体25及び水跳ね
防止板14を容器本体10の外部に容易に取り出すこと
ができ、内部の保守、点検、清掃等にも便利である。本
願発明の方法においては、外気の気泡化とその後の2つ
の濾過過程の組み合わせからなるが、この2つの濾過過
程は最小限のものであって、それに更に別の濾過過程を
付加することも、当然自由である。
【0020】
【発明の効果】以上の構成からなる本願発明は以下の効
果を有する。本願第1の発明に係る濾過方法は、粉塵を
含む外気を先ず気泡化し、フィルターによる濾過過程
と、水に溶け込ませて除去する濾過過程の2つの濾過過
程の何れか一方又は両方を組み合わせて濾過を行い、ク
リーンなエアーにすることができる。このような濾過過
程の組み合わせを可能にしたのは、濾過対象である粉塵
を含む外気を気泡化した点にある。本願第2の発明に係
る濾過方法においては、上記の効果に加えて、気泡の上
昇運動によって水に対流運動が引き起こされ、この水の
対流循環運動によって水がフィルター内を通過するた
め、同時にフィルターに付着した粉塵を取り除くことが
できるという効果をも発揮する。
【0021】本願第3の発明に係る濾過装置において
は、水と気泡作成器のみによって濾過が行われ、極めて
簡易な構成によって濾過が可能となり、製造コストの低
減化及び製品の維持、保全等も容易となる。濾過部材と
しては水のみを使用しているが、汚れた水は簡単に新し
い清潔な水に交換することができ、取り扱いが容易であ
る。装置の構成要素は、その全てについて消耗等がほと
んどなく、長期間使用することが可能である。本願第4
の発明に係る濾過装置においては、その気泡作成面部の
存在により、水中に導入された外気が広い範囲に渡り分
散又は拡散して、極めて広範囲にかつ有効に気泡化が行
われる。これによって次の濾過過程が有効に行われる。
本願第5の発明に係る濾過装置においては、気泡作成器
自体がフィルターからなるため、気泡化と同時にフィル
ターによる濾過が行われ得る。本願第6の発明に係る濾
過装置においては、上記の発明の効果に加えて、外気の
粉塵の濾過と同時に、フィルターに付着した粉塵も水の
循環によって除去されるため、その使用寿命も長いもの
となる。
【0022】本願第7の発明に係る濾過装置において
は、気泡作成器により外気を気泡化させることにより、
フィルターと水による2段階の濾過過程を実行すること
ができ、粉塵を含む外気を有効に濾過し、よりクリーン
にすることができる。濾過装置の構成は、極めて簡易な
ものであるため、製造コスト等を極めて低く押さえるこ
とができる。同様に装置の構造が簡易なため、製造、保
守、点検等が容易となる。濾過部材としてはフィルター
及び水を使用しているが、汚れた水は簡単に新しい清潔
な水に交換することができ、取り扱いが容易である。装
置の構成要素は、フィルターを除き、その消耗等が全く
なく、長期間使用することが可能である。本願第8の発
明に係る濾過装置においては、上記第7の発明の効果に
加えて、外気の粉塵の濾過と同時に、フィルターに付着
した粉塵も水の循環によって除去されるため、その使用
寿命も長いものとなる。これら第3及び第8の発明に係
る濾過装置は、必ずしも完全な粉塵の除去を目指すもの
ではないが、他の濾過集塵機等と組み合わせ、その他の
濾過集塵機の前処理用として予め粉塵を除去するために
使用することも可能である。以上、本願発明は多大な効
果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例の一部透視全体斜視説明図
である。
【図2】同実施例の主要部の縦断面説明図である。
【符号の説明】
10 容器本体、11 導入管、12 吸入口、13
気泡作成器、15 孔部、16 排出口、17 出口
部、18 フィルター、30 気泡作成面部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉塵を含む外気を水中に導入し、水中に導
    入された外気を気泡化し、少なくとも1又は2段階の濾
    過過程を経て外気中の粉塵を濾過する濾過方法であっ
    て、一方の濾過過程が気泡化された粉塵を含む外気をフ
    ィルターに通過させて粉塵を濾過する濾過過程であり、
    他方の濾過過程が気泡化された粉塵を含む外気が水中を
    上方に移行する間に粉塵を水中に溶け込ませて濾過する
    濾過過程であり、これらの何れか一方の濾過過程又は両
    方を組み合わせた濾過過程からなる粉塵の濾過方法。
  2. 【請求項2】外気の濾過過程と同時に、気泡化された外
    気の上昇運動により水に対流を生じさせ、この水の対流
    循環運動によって水がフィルター内を通過することによ
    りフィルターに付着した粉塵を取り除く過程が付加され
    たことを特徴とする請求項1に記載の粉塵の濾過方法。
  3. 【請求項3】容器本体(10)に外気の吸入口(12)と排出口
    (16)を設け、容器本体(10)内には水を収容し、吸入口(1
    2)から導入管(11)を通って導入された外気が容器本体(1
    0)内の水中に導出される導入管(11)の出口部(17)の近傍
    又は上方に1又は2以上の気泡作成器(13)を設けた粉塵
    の濾過装置。
  4. 【請求項4】気泡作成器(13)が少なくとも気泡作成面部
    (30)を有し、この気泡作成面部(30)には多数の孔部(15)
    が穿設されていることを特徴とする請求項3に記載の粉
    塵の濾過装置。
  5. 【請求項5】気泡作成器(13)がフィルターからなること
    を特徴とする請求項3又は4に記載の粉塵の濾過装置。
  6. 【請求項6】気泡作成器(13)と容器本体(10)の内周面と
    の間に間隔を設け、容器本体(10)内の水が気泡の上昇運
    動により容器本体(10)内で対流を生じ、気泡作成器(13)
    の上方部から下方部に循環して水が気泡作成器(13)を通
    過することを特徴とする請求項5に記載の粉塵の濾過装
    置。
  7. 【請求項7】容器本体(10)に外気の吸入口(12)と排出口
    (16)を設け、容器本体(10)内には水を収容し、吸入口(1
    2)から導入管(11)を通って導入された外気が容器本体(1
    0)内の水中に導出される導入管(11)の出口部(17)に気泡
    作成器(13)を備え、更にこの気泡作成器(13)の上面又は
    上方にフィルター(18)を設けた粉塵の濾過装置。
  8. 【請求項8】フィルター(18)と容器本体(10)の内周面と
    の間に間隔を設け、容器本体(10)内の水が気泡の上昇運
    動により容器本体(10)内で対流を生じ、フィルター(18)
    の上方部から下方部に循環して水がフィルター(18)を通
    過することによってフィルター(18)に付着した粉塵を除
    去することを特徴とする請求項7に記載の粉塵の濾過装
    置。
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