JPH08287850A - 陰極線管、表示装置および陰極線管の製造方法 - Google Patents

陰極線管、表示装置および陰極線管の製造方法

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JPH08287850A
JPH08287850A JP2654196A JP2654196A JPH08287850A JP H08287850 A JPH08287850 A JP H08287850A JP 2654196 A JP2654196 A JP 2654196A JP 2654196 A JP2654196 A JP 2654196A JP H08287850 A JPH08287850 A JP H08287850A
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JP
Japan
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film
functional film
ray tube
conductive
cathode ray
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Application number
JP2654196A
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English (en)
Inventor
Tsunenari Saito
恒成 斎藤
Shirou Kenmotsu
四郎 見物
Takuji Inoue
卓治 井上
Tatsuya Soma
達也 相馬
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パネルの表面に機能フィルムが貼着されるタ
イプの陰極線管において、パネルの帯電防止を有効かつ
簡便な手段で実現することができる陰極線管の構造、そ
れを用いた表示装置、および陰極線管の製造方法を提供
すること。 【構成】 電子銃4から放出された電子ビーム8が照射
されて光る蛍光面6を内面に有するパネル1の表面に、
機能フィルム11が接着された陰極線管であって、機能
フィルム11が、導電膜16と、その導電膜16の表面
側に形成された反射防止膜15とを少なくとも有し、機
能フィルム11の表面の有効画面外領域に、反射防止膜
15を介在させた状態で導電膜16と電気的に接続され
た超音波ハンダによる接地用電極19が形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、陰極線管(以下、CRT
とも言う)、表示装置および陰極線管の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】CRTのパネルは、溶融ガラスを型で成
形して生産されているが、成形時にパネルの表面に凹凸
が発生するので、パネルの表面を研磨した上で使用に供
している。CRTの製造工程で、この研磨工程が占める
時間とコストは、パネルのコストの20〜30%を占め
ており、CRTの製造コスト低減の要請に答えるために
は、この研磨工程の合理化が必要である。
【0003】また、CRTの大型化あるいはフラットパ
ネル化に伴い、所定の防爆性能を発揮させるために、パ
ネルが厚くなる傾向にあるが、パネルが厚くなると重量
が増大し好ましくない。これらの事情から、パネル表面
の研磨精度をそれほど要求することなく、しかもその厚
さ自体は薄く保持し、パネルの表面に接着剤を介して機
能ガラスを接着させる方法(PPGラミネート方式)、
あるいはパネルの表面に接着剤を介して透明な機能フィ
ルムを接着させる方法が提案されている。
【0004】前者のPPGラミネート方式では、パネル
の仕上げ研磨は省略してあるがテーピングなどの工程が
複雑であり、後者の方法が有望視されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
の方法でも、パネル表面での帯電防止が問題となってい
る。帯電防止技術としては、次の二つの方法が知られて
いるが、それぞれに特有の課題を有している。
【0006】第1の方法は、スズ含有酸化インジウムや
アンチモン含有酸化錫等の導電性フィラーを分散したシ
リコンアルコキシドのアルコール溶液を、噴霧法により
パネルのフェース面に吹き付け、比較的高い温度(15
0〜200°C)で焼き付け処理を行って、パネルの表
面に導電膜を形成する方法である。しかしながら、この
方法で形成した導電膜は、コーテング不良による焼き付
け後の膜のサルベージは極めて困難であり、また手を触
れたときに指紋等の汚れが付着し、再生映像の品質低下
をもたらす。また、この汚れは、乾拭き、水拭きなどで
は除き難いという欠点がある。
【0007】第2の方法は、パネルの外面曲率に合わせ
て成形した平板ガラスの表面に、ITOなどの透明導電
膜とTiO2 、SiO2 などの多層光学薄膜とから成る
反射防止膜が形成されたパネルを、接着剤でCRTのパ
ネル外面に貼り付ける方法である。この方法は、ディス
プレイ管の一部に採用されているが、量産性に難点を有
すると共に、製造コストが高いなどの欠点がある。
【0008】さらに、パネルの表面に貼着する機能フィ
ルム中に、透明導電膜を含ませることも検討されている
が、この透明導電膜を接地するための有効かつ簡便な手
段が求められていた。本発明は、このような実状に鑑み
てなされ、パネルの表面に機能フィルムが貼着されるタ
イプの陰極線管において、パネルの帯電防止を有効かつ
簡便な手段で実現することができる陰極線管の構造、そ
れを用いた表示装置、および陰極線管の製造方法を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る陰極線管は、電子銃から放出された電
子ビームが照射されて光る蛍光面を内面に有するパネル
の表面に、機能フィルムが接着された陰極線管であっ
て、前記機能フィルムが、導電膜と、その導電膜の表面
側に形成された反射防止膜などの絶縁膜とを少なくとも
有し、前記機能フィルムの表面の有効画面外領域に、前
記絶縁膜を介在させた状態で前記導電膜と電気的に接続
された超音波ハンダによる接地用電極が形成してある。
【0010】本発明に係る表示装置は、画像が表示され
るパネルの表面に、機能フィルムが接着された表示装置
であって、前記機能フィルムが、導電膜と、その導電膜
の表面側に形成された反射防止膜などの絶縁膜とを少な
くとも有し、機能フィルムの表面の有効画面外領域に、
前記絶縁膜を介在させた状態で前記導電膜と電気的に接
続された超音波ハンダによる接地用電極が形成してあ
る。
【0011】前記機能フィルムにおける反射防止膜の表
面には、汚れ付着対策のための防汚膜が形成してあり、
当該防汚膜の上に接地用電極が形成してあることが好ま
しい。前記接地用電極には、導電性テープが貼着され、
この導電性テープおよび接地用電極を通して、前記導電
膜が接地されることが好ましい。
【0012】本発明に係る陰極線管の製造方法は、電子
銃から放出された電子ビームが照射されて光る蛍光面を
内面に有するパネルの表面に、導電膜とその導電膜の表
面側に形成された反射防止膜とを少なくとも有する機能
フィルムを接着する工程と、前記機能フィルムの表面の
有効画面外領域に、超音波ハンダにより接地用電極を形
成する工程とを有する。
【0013】前記超音波ハンダによる接地用電極の形成
の前に、前記機能フィルムの表面を、紫外線洗浄するこ
とが好ましい。本発明では、前記接地用電極を形成する
際に、超音波ハンダコテを、機能フィルムの表面に対し
て斜め方向から接触させ、機能フィルム表面に対して平
行に移動した後、斜め方向から引き離すことが好まし
い。
【0014】前記超音波ハンダコテは、前記機能フィル
ムの曲面に対して、コテの軸心が略垂直となるように、
機能フィルムの表面を移動することが好ましい。
【0015】
【作用】陰極線管、その陰極線管を有する表示装置、あ
るいはその他の表示装置においては、画像が表示される
パネルの表面に、外光の写り込みを和らげ、好ましい映
像や文字情報を再現するなどの目的で反射防止膜などが
表面側に積層された機能フィルムが接着されることがあ
る。また、表面に汚れ(たとえば指の指紋など)が付着
し難くするために、機能フィルムの最表面には、防汚膜
が形成してあることが好ましい。これら反射防止膜およ
び防汚膜は、一般に絶縁性を有する。
【0016】また、パネル表面の帯電を防止する観点か
ら、機能フィルムには、導電膜を含ませることが好まし
い。反射防止膜の反射防止効果を良好に発揮させるため
には、反射防止膜は、導電膜の表面側に位置するように
機能フィルムを構成することが好ましい。
【0017】ところが、このように導電膜の表面側に反
射防止膜などの絶縁膜が位置する機能フィルムをパネル
の表面に接着する場合には、導電膜の接地が問題とな
る。導電膜との接地を図るためには、従来の方法では、
反射防止膜などの絶縁膜を一部除去した後で、その部分
に導電性テープを貼り、導電膜との導通を図るなどの手
段が考えられる。しかしながら、この方法では、絶縁膜
の一部を除去するなどの困難な作業を必要とし、実用的
ではない。
【0018】本発明者らは、機能フィルムが接着された
パネルを有する陰極線管および表示装置について、パネ
ル表面の帯電を有効かつ簡便な手段で防止する技術につ
いて鋭意検討した結果、反射防止膜などの絶縁膜の上か
ら、超音波ハンダを行うことで、超音波ハンダにより形
成された接地用電極が、絶縁膜の上から導電膜と導通す
ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0019】本発明では、絶縁膜が表面側に位置する機
能フィルムの上から超音波ハンダにより接地用電極を形
成するのみで、接地用電極と機能フィルム中の導電膜と
の接続が可能になる。したがって、その接地用電極に導
電性テープを貼着することで、導電膜の接地が可能にな
り、パネル表面の帯電を有効に防止することができる。
また、電磁波対策にも有効である。
【0020】機能フィルムの表面に超音波ハンダによる
接地用電極を形成する前に、機能フィルムの表面を、紫
外線洗浄すれば、ハンダとの濡れ性が改善され、より低
いハンダ温度で、より強固な接地用電極の接続が可能と
なる。機能フィルムの表面に、フッ素基などを持った防
汚膜が表面に形成された機能フィルムを用いれば、汚れ
が付着し難い非粘着性と、汚れが取れ易い潤滑性とを兼
ね備えているので、その表面が汚れず、また汚れてもそ
の除去が容易であり、画質が向上する。
【0021】超音波ハンダによる接地用電極の形成の際
に、超音波ハンダコテを、機能フィルムの表面に対して
斜め方向から接触させ(ランディング)、機能フィルム
表面に対して平行に移動した後、斜め方向から引き離す
ことが好ましいのは次の理由による。
【0022】機能フィルムの表面に対して垂直方向か
ら、機能フィルムにハンダコテをランディングさせ、そ
の後、機能フィルムの表面に対して平行に移動しても、
ハンダが機能フィルムの表面に沿って良好に延びないか
らである。したがって、本発明のように、ハンダコテを
機能フィルムに近づける際に、コテの進行方向にも移動
させ、結果的に、斜め方向からコテを機能フィルムの表
面にランディングさせることが好ましい。
【0023】また、機能フィルムの表面に対してハンダ
コテを平行に移動させた後、このハンダコテを垂直方向
に引き上げた場合には、ハンダの粘性によりハンダの最
後尾部分が垂直方向に引き上げられ、接地用電極として
許容される厚みを超えてしまう。本発明では、ハンダコ
テを斜め方向から引き離すので、ハンダの最後尾部分
は、ハンダコテの進行方向に沿って伸び、得られる接地
用電極の厚みが増大することはない。
【0024】本発明において、超音波ハンダにより接地
用電極を形成する際に、超音波ハンダコテを、前記機能
フィルムの曲面に対して、コテの軸心が略垂直となるよ
うに、機能フィルムの表面に沿って移動させることが好
ましいのは、次の理由による。
【0025】コテの軸心が傾斜していると、ハンダが本
来形成されるべき位置を中心として、両側または片側に
ハンダの形成位置がずれるおそれがあるからである。本
発明では、超音波ハンダコテを、前記機能フィルムの曲
面に対して、コテの軸心が略垂直となるように、機能フ
ィルムの表面に沿って移動させるので、所望とする位置
に良好にハンダをつけることができる。
【0026】
【実施の形態】以下、本発明に係る陰極線管、表示装置
および陰極線管の製造方法を、図面に示す実施形態に基
づき、詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係
る陰極線管の概略断面図、図2は図1に示すII部の要部
拡大断面図、図3は反射防止膜の分光反射率の一例を示
す図、図4は接地用電極が設けられた機能フィルムの要
部断面図、図5は接地用電極が設けられる位置を示す
図、図6は機能フィルムの帯電防止効果を示すグラフ、
図7は表面抵抗値と漏洩電界強度比をとの関係を示すグ
ラフである。
【0027】第1実施形態 図1に示す本発明の一実施形態に係るカラー陰極線管
(CRT)は、パネル1とファンネル2とネック管3と
で真空容器が構成され、パネル1とファンネル2とは、
フリットガラスにより接合してある。パネル1の外周に
は、防爆のためのテンションバンド9が巻回してある。
テンションバンド9の外周には、取付耳部10が形成し
てあり、この取付耳部10を介して、CRTは、表示装
置としてのテレビ内部に装着される。テンションバンド
9または取付耳部10は、金属などの導電性物質で構成
され、アース線20を通して接地される。
【0028】パネル1の内面には、青、緑、赤発光の蛍
光体が塗布された蛍光面6が形成されており、この蛍光
面6に近接して色選別マスク5が配置されている。色選
別マスク5は、マスク保持枠体に保持され、その電子銃
側には、磁気シールド7が装着してある。
【0029】ネック3に収容された電子銃4からの電子
ビーム8は、色選別マスク5を通って、パネル内面に形
成された蛍光面6に達し、所定の蛍光体を励起し発光さ
せる。パネル1の表面には、図2に詳示するように、紫
外線硬化樹脂12により機能フィルム11が接着してあ
る。
【0030】機能フィルム11は、図2に示すように、
透明なプラスチックフィルム基板18と、ハードコート
膜17と、導電膜16と、反射防止膜15と、防汚膜1
4とで構成してある。透明なプラスチックフィルム基板
18の材料としては、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルアクリ
レート(PMMA)、スチレンメチルメタアクリレート
(MS)、ポリスチレン(PS)等が対象となる。この
基板18の厚さは、特に限定されないが、たとえば50
〜250μm 程度が好ましい。
【0031】透明プラスチックフィルム基板18上に
は、機能フィルム11の表面硬度、耐擦性を補強する目
的で、アクリル系紫外線硬化樹脂の薄膜層(3〜10μ
m)からなるハードコート層17が形成され、その上に
蒸発法あるいはスパッター法で形成したITO薄膜(1
5nm〜150nm)からなる透明導電膜16が形成さ
れている。
【0032】外光の写り込みを和らげ、好ましい映像や
文字情報を再現する反射防止膜15は、多層光学薄膜で
構成されている。多層光学薄膜の反射防止効果は、屈折
率の異なる薄膜材料を交互に積層することにより得られ
る。低屈折率材料としては、フッ化マグネシウム(Mg
F2 )、酸化ケイ素(SiO2 )等が用いられ、高屈折
率材料としては、酸化チタン(TiO2 )、酸化タンタ
ル(Ta2 O5 )、酸化ジルコニウム(ZrO2 )等が
用いられる。反射防止膜15の膜厚は、特に限定されな
いが、たとえば4層の場合で、210〜260nm程度
が好ましい。
【0033】図3に、反射防止膜としての多層光学薄膜
の分光反射率の一例を示す。図示するように、良好な反
射防止効果を有する。機能フィルム11の最表面に形成
される防汚膜14は、表面に直接手を触れた時に、指紋
等の汚れが付着し難く、また付着した汚れは、乾拭き、
水拭きなどで容易に除去できる。防汚膜14を構成する
材料としては、シリコーン樹脂ベースにパーフルオロ基
含有のコーティング剤や、アクリル樹脂ベースにパーフ
ルオロ基含有のコーティング剤の薄膜などが用いられ
る。
【0034】機能フィルム11に形成された導電膜16
は、後述するような手段により、図1に示す機能フィル
ム11の外周の複数位置に接着された導電性テープ1
3、テンションバンド9、取り付け耳10を介してアー
スと接続され、管面チャージをアースに逃し帯電防止効
果をもたらしている。導電性テープ13としては、特に
限定されないが、たとえば金属箔テープが用いられる。
【0035】次に、接地が必要な理由について説明す
る。図1に示すパネル1の内面の蛍光面上には、アルミ
ニウム(Al)が蒸着してあり、また、ファンネル2の
内面には、カーボン層がコーティングしてあり、陰極線
管内壁の電位を安定化させる構成になっている。アノー
ドに高電圧を印加すると、陰極線管内壁は、印加された
高電圧が加わり、静電誘導により、パネル1の表面がプ
ラスに帯電する。この静電誘導自体は避けられないの
で、帯電圧を逃がすために、機能フィルム11中に導電
膜16を積層させると共に、この導電膜16を導電性テ
ープ13を介して接地極に接続してある。なお、ファン
ネル2の外面にも、カーボン膜を成膜し、これを接地極
に接続してある。
【0036】ディスプレイ管などの陰極線管の帯電防止
については、ガイドラインとして、スウェーデンの規格
(MPR−II)がある。MPR−II規格では室温2
1°C〜22°C、相対湿度21%〜40%の常温乾燥
状態の環境下の測定で、電源スイッチをオン(ON)あ
るいはオフ(OFF)した後20分後の陰極線管表面電
位が±500V以内であることとなっている。これに対
応するためには、約1010Ω/口以下の表面抵抗値が必
要である。
【0037】図6は、本実施形態の機能フィルム11を
接着した陰極線管における導電膜16の帯電防止機能を
説明するための特性図である。曲線Q1、Q2は、17
吋陰極線管面に接着した機能性プラスチックフィルムの
両端に貼付した導電テープ間の表面抵抗値が109 Ω/
口の陰極線管を用い、電源オン時およびオフ時の陰極線
管表面の電位変化を示したものである。帯電防止機能を
持たない陰極線管の特性曲線L1,L2に比較して、本
実施形態では、大幅にチャージアップが小さくなってい
る。
【0038】一方、偏向ヨークや高圧トランスが発生源
となる交流電場についても同じく規格(MPR−II)
やガイドライン(TCO)が設けられている。これらの
規格に対応するために、ディスプレイ管などの陰極線管
の表面抵抗値を下げる方法が一つの対策法として行われ
ている。
【0039】図7は、17吋型ディスプレイ管の対策例
で、陰極線管のフェース面から漏洩する電磁波対策とし
て、陰極線管のパネル表面に接着した機能フィルムの両
端に形成した電極部に貼付した導電テープ間の表面抵抗
値と電磁波防止効果との関係を示す。
【0040】図7に示すように、17型ディスプレイ管
の場合は、パネル面に接着した機能フィルムに貼付した
導電テープ間の表面抵抗値が2KΩ以下であれば、この
規格を問題なくクリアーできることが確認された。図1
に示す機能フィルム11の両端に貼付した導電テープ1
3間の表面抵抗値の改善には、図2に示す導電膜16と
図1に示す導電テープ13との間に介在する反射防止膜
15と防汚膜14とを除去するか、導電材で貫通させて
抵抗値を下げる方法がある。
【0041】本実施形態では、図4,5に示すように、
PETなどを透明プラスチックフィルム基板18とした
機能フィルム11の防汚膜14上に、ガラスやセラミッ
クの接着に使う超音波ハンダで、接地用電極19を、有
効画面外領域に形成する。以下の表1に、超音波ハンダ
として、旭硝子製の商品名:セラソルザW123(融点
123°C)を用いて、PET材を基板18とした機能
フィルム11に接地用電極19を形成したときの条件を
示す。
【0042】
【表1】
【0043】上記表1中の横欄の数字は、超音波の発振
基の出力(W:ワット数)であり、縦欄の数字は、コテ
の温度である。この表1に示す結果から、ハンダコテ温
度140°Cではハンダが融けず、170°Cでは、ハ
ンダは融けるが機能フィルム面との接着力が弱く簡単に
剥離することが判明した。
【0044】ハンダコテ温度195〜220°Cでは、
超音波発振器出力:2〜10Wに関係なく、機能フィル
ム11面との接着力は強固であることが判明した。ハン
ダコテ温度250°Cでは、機能フィルム11が変形し
た。なお“PET”の熱変形温度は200°C、融点は
263°Cである。
【0045】図5は、機能フィルム11の両端に、セラ
ソルザW123(旭硝子社の商品名)ハンダを用いて、
コテ温度:200°C、超音波発振器出力:5Wで形成
した電極19を示す。各電極19の幅aは3mmであり、
長さbは9mmであり、両端の電極19間の距離eは35
0mmであり、各端部での電極19間のピッチdは55mm
であり、A位置(または1位置)からE位置(または5
位置)までの距離Cは220mmである。各電極19の厚
さは、0.1mm以下であった。
【0046】1〜5位置の電極19とA〜E位置の電極
との間の実測した表面抵抗値の結果を表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】なお、上記の電極19付き機能フィルム1
1は、−40°C〜+70°C、36時間のヒートサイ
クル試験後において、電極19の接着力、電極19間の
表面抵抗値には変化がなかった。表2に示すように、表
面抵抗値が2KΩ以下であることが確認された。したが
って、図7に示す結果と併せて、表面抵抗値が2KΩ以
下であるので、電磁波防止に関する規格を問題なくクリ
アーできることが確認された。また、図4に示すよう
に、電極19と導電膜16との間に、反射防止膜15や
防汚膜14などが存在しても、超音波ハンダにより、こ
れらが電気的に導通することが確認された。
【0049】次に、防汚膜14上の超音波ハンダの濡れ
性を改善する目的で、紫外線とオゾンを用いた紫外線洗
浄を機能フィルム11の表面に行った。紫外線洗浄に
は、184.9nm、253.7nmの紫外線を出す低
圧水銀灯を使用し、機能性プラスチックフィルム表面に
付着した汚れ(有機物)を分解して活性な表面を作り、
この面に超音波ハンダで電極19を形成した。
【0050】下記の表3は、紫外線洗浄の有無による超
音波ハンダ接着力の効果を示す。
【0051】
【表3】
【0052】紫外線照射量が360ミリジュール/cm
2 で、防汚膜14面上のハンダの濡れ性が改善され、ハ
ンダコテ温度が170°Cでも、接着力の強固な電極1
9が形成できることが確認された。なお、前記実施形態
で用いた超音波ハンダ電源仕様は、以下の通りである。
【0053】超音波発振周波数:60KHz±5KHz 超音波発振出力 :定格15W(最大) 実効10W(最大) 次に、本実施形態に係るCRTの製造方法の一例を説明
する。
【0054】図1に示すパネル1として、外面研磨を施
していないものを用意し、このパネル1の内面に蛍光面
6を作成し、色選別マスク5を装着した後、パネル4
を、ファンネルガラス2と接合し、防爆バンド付CRT
を製造する。その後、CRTのパネル1の表面を、洗浄
液、純水、アルコール系溶剤で順次洗浄した後乾燥す
る。
【0055】次に、パネル1の表面に、紫外線硬化樹脂
12を塗布する。この紫外線硬化樹脂12としては、そ
の硬化物の屈折率がパネル1の屈折率と0.8%以内の
差となるように調整したものを用いる。本実施形態で
は、紫外線硬化樹脂として、分子量550以上のビスフ
ェノールA型エポキシ(メタ)アクリレート:10重量
%と、ウレタン(メタ)アクリレート:20重量%と、
水酸基含有モノ(メタ)アクリレート:70重量%と、
光重合開始剤:3%と、添加剤:数%とを含有する組成
物を用いる。
【0056】紫外線硬化樹脂12の塗布は、塗布前に予
めその中に含まれている気泡を脱泡しておき、公知の方
法、たとえばフローコート法、ロールコート法、バーコ
ート法などにより行うことができる。次に、紫外線硬化
樹脂12の塗布面に、パネル1の正面形状に合わせた形
状に切断された機能フィルム11を被着させる。機能フ
ィルム11としては、本実施形態では、図4に示すもの
を用いる。
【0057】その後に、加圧ロールなどを用いて、機能
フィルム11をパネル1の表面に押し付け、紫外線硬化
樹脂12の厚みを均一化し、表面に筋や皺が現われない
ようにする。紫外線硬化樹脂12の厚みは、0.05〜
2.5mm程度が好ましい。加圧ロールとしては、金属ロ
ール、硬質ゴムロール、ゴムライニング金属ロールなど
を使用することができる。
【0058】次に、機能フィルム11の上から、照射光
源を用いて、紫外線を照射し、紫外線硬化樹脂12を硬
化させる。照射光源としては、メタルハライドランプ、
高圧水銀ランプ、キセノンランプなどを使用することが
でき、照射エネルギーとしては、300〜500mJ/
cm2 程度が適当である。
【0059】その後、機能フィルム11の有効画面以外
領域に、超音波ハンダにより図4,5に示すような接地
用電極19を形成する。接地用電極19の形成数、形成
間隔は特に限定されず、所望の帯電防止効果および電磁
波防止効果を得るように決定される。その他の超音波ハ
ンダの条件は、前述したような条件である。また、前述
したように、超音波ハンダの前には、機能フィルム11
の表面は、前述したような条件で、紫外線洗浄すること
が好ましい。この紫外線洗浄は、機能フィルム11をパ
ネルに接着する前でも後でもよい。
【0060】その後、導電性テープ13を、接地用電極
19に対応して、機能フィルム11の周囲複数箇所ある
いは全周に貼り、接地用電極19とテンションバンド9
との導通を図り、図4に示す導電膜16を接地する。第2実施形態 本実施形態では、機能フィルム11の表面に接地用電極
19を形成するための超音波ハンダの方法を、次に示す
方法で行う以外は、前記実施形態と同様にして、CRT
を製造する。以下の説明では、前記第1実施形態と共通
する部分の説明は省略し、異なる部分についてのみ説明
する。
【0061】本実施形態では、図8(A)に示すよう
に、超音波ハンダコテ30を用い、接地用電極19を形
成する。まず、ハンダ19aが先端に付着されたハンダ
コテ30を、機能フィルム11の表面に対して近づける
と同時に、塗布方向Y(フィルム表面に平行)に移動さ
せる。その結果、ハンダコテ30は、矢印Xで示すよう
に、機能フィルム11の表面に対して斜め方向からラン
ディングする。
【0062】その後、ハンダコテ30を機能フィルム1
1の表面に対して平行な方向Yに移動させ、次に、斜め
方向Zから引き離す。図8(A)に示すように、超音波
ハンダによる接地用電極の形成の際に、超音波ハンダコ
テ30を、機能フィルムの表面に対して斜め方向から接
触させ(ランディング)、機能フィルム表面に対して平
行に移動した後、斜め方向から引き離すことが好ましい
のは次の理由による。
【0063】図8(B)に示すように、機能フィルム1
1の表面に対して垂直方向Vから、機能フィルム11に
ハンダコテ30をランディングさせ、その後、機能フィ
ルム11の表面に対して平行方向Yに移動しても、ハン
ダ19aが機能フィルム11の表面に沿って良好に延び
ないからである。また、ハンダコテ30の押圧力が大き
すぎる場合には、図8(C)に示すように、コテ30の
先端がフィルム11に貫通してしまい、コテの走行が不
可能になるおそれがある。
【0064】したがって、図8(A)に示す本実施形態
のように、ハンダコテ30を機能フィルム11に近づけ
る際に、コテ30の進行方向Yにも移動させ、結果的
に、斜め方向からコテ30を機能フィルム11の表面に
ランディングさせることが好ましい。
【0065】また、図8(D)に示すように、機能フィ
ルム11の表面に対してハンダコテ30を平行に移動さ
せた後、このハンダコテ30を垂直方向に引き上げた場
合には、ハンダの粘性によりハンダの最後尾部分19b
が垂直方向に引き上げられ、接地用電極として許容され
る厚みt(図8(A))を超えた厚みt’となってしま
う。本実施形態では、図8(A)に示すように、ハンダ
コテ30を斜め方向から引き離すので、ハンダの最後尾
部分19bは、ハンダコテ30の進行方向に沿って伸
び、得られる接地用電極19の厚みtが増大することは
ない。
【0066】そして、本実施形態では、図9に示すよう
に、コテ30のランディング、平行移動および引き離し
移動に際し、コテ30の軸心がフィルム11の表面に対
して略垂直と成るように移動させる。すなわち、本実施
形態では、コテ30の軸心とフィルム11の表面との角
度θ1 ,θ2 ,θ3 ,θ4 は、略垂直である。
【0067】本実施形態において、超音波ハンダにより
接地用電極19を形成する際に、超音波ハンダコテ30
を、機能フィルム11の曲面に対して、コテ30の軸心
が略垂直となるように、機能フィルム11の表面に沿っ
て移動させることが好ましいのは、次の理由による。
【0068】たとえばコテ30の軸心が、図9において
走行方向Yに対してθ1 がθ2 よりも僅かに大きくなる
ように傾斜していると、ハンダの送りという点では有効
である。しかしながら、コテ先温度およびコテ先荷重に
よっては、図10(A),(B)に示すように、ハンダ
19cが、本来付けるべき位置32を中心として両側に
形成されてしまうおそれがある。また、この場合、コテ
30の先端に、フィルム11の付着かすが付着し易く、
好ましくない。
【0069】また、図9に示すθ3 またはθ4 が等しく
なくなるように、コテ30がフィルム面に対して傾斜し
ているときは、図10(C)に示すように、ハンダ19
dの形成位置が片側にずれるおそれがある。本実施形態
では、超音波ハンダコテ30を、機能フィルム11の曲
面に対して、コテ30の軸心が略垂直となるように、機
能フィルム11の表面に沿って移動させるので、所望と
する位置に良好にハンダをつけて、接地用電極19を形
成することができる。
【0070】本実施形態において、フィルム11の表面
に対するコテ30の押圧力は、図8(A)に示すY方向
への平行移動時の走行速度によっても相違するが、50
0〜700g程度であり、押圧力に正比例して、走行速
度を速くすることが好ましい。
【0071】また、コテ30の先端の温度は、110〜
150°C程度が好ましいが、コテ先温度に比例して走
行速度を速くすることが好ましい。図8(A)に示す矢
印Y方向への走行速度は、特に限定されないが、5〜1
0mm/秒であることが好ましい。
【0072】さらに、本実施形態では、コテ30の1回
の走行により、ハンダ付けによる接地用電極を形成す
る。2回以上走行させると、2回目以降の走行時に、既
に付着したハンダを、コテ先でこじり出してしまうおそ
れがあるからである。本実施形態に係る接地用電極19
の形成方法では、人手によってシート面にハンダ付けを
行っていたものが、自動化することが可能になり、作業
現場での省力化にも寄与する。また、接地用電極の形成
を自動化することで、ハンダ使用量の一定化を図ること
が可能になり、接地用電極の高品質化を図ることができ
る。
【0073】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。たとえば、本発明に係るパネル表面の帯
電防止構造および方法は、陰極線管のみでなく、このよ
うな陰極線管を有する表示装置、あるいは画像が映し出
されるパネルを有する表示装置全てに対して適用するこ
とができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、絶縁膜が表面側に位置する機能フィルムの上から超
音波ハンダにより接地用電極を形成するのみで、接地用
電極と機能フィルム中の導電膜との接続が可能になる。
したがって、その接地用電極に導電性テープを貼着する
ことで、導電膜の接地が可能になり、パネル表面の帯電
を有効に防止することができる。また、電磁波対策(E
LF/VLF)にも有効である。
【0075】機能フィルムの表面に超音波ハンダによる
接地用電極を形成する前に、機能フィルムの表面を、紫
外線洗浄すれば、ハンダとの濡れ性が改善され、より低
いハンダ温度で、より強固な接地用電極の接続が可能と
なる。機能フィルムの表面に、パーフルオロ基を持った
防汚膜が表面に形成された機能フィルムを用いれば、汚
れが付着し難い非粘着性と、汚れが取れ易い潤滑性とを
兼ね備えているので、その表面が汚れず、また汚れても
その除去が容易であり、画質が向上する。
【0076】パネルの表面にガラス板を接着する方法に
比較して、本発明に係る方法では、接着した機能フィル
ムの表面に欠点が存在していたり、あるいは損傷した場
合に、機能フィルムがパネルから容易に剥離することが
でき、再接着が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態に係る陰極線管の概
略断面図である。
【図2】図2は図1に示すII部の要部拡大断面図であ
る。
【図3】図3は反射防止膜の分光反射率の一例を示す図
である。
【図4】図4は接地用電極が設けられた機能フィルムの
要部断面図である。
【図5】図5は接地用電極が設けられる位置を示す図で
ある。
【図6】図6は機能フィルムの帯電防止効果を示すグラ
フである。
【図7】図7は表面抵抗値と漏洩電界強度比をとの関係
を示すグラフである。
【図8】図8(A)〜(D)はハンダコテによる超音波
ハンダの一例を示す概略図である。
【図9】図9はハンダコテと機能フィルムとの角度の関
係を示す概略図である。
【図10】図10(A),(B),(C)はハンダコテ
による超音波ハンダの好ましくない例を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1…パネル、 2…ファンネル、 3…ネック間、 4
…電子銃、5…色選別マスク、 6…蛍光面、 7…磁
気シールド、 8…電子ビーム、9…テンションバン
ド、 10…取り付け耳、 11…機能フィルム、12
…紫外線硬化樹脂、 13…導電テープ、 30…ハン
ダコテ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相馬 達也 愛知県稲沢市大矢町茨島30番地 ソニー稲 沢株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子銃から放出された電子ビームが照射
    されて光る蛍光面を内面に有するパネルの表面に、機能
    フィルムが接着された陰極線管であって、 前記機能フィルムが、導電膜と、その導電膜の表面側に
    形成された絶縁膜とを少なくとも有し、 前記機能フィルムの表面の有効画面外領域に、前記絶縁
    膜を介在させた状態で前記導電膜と電気的に接続された
    超音波ハンダによる接地用電極が形成してある陰極線
    管。
  2. 【請求項2】 前記機能フィルムにおける反射防止膜の
    表面には、汚れ付着対策のための防汚膜が形成してあ
    り、当該防汚膜の上に接地用電極が形成してある請求項
    1に記載の陰極線管。
  3. 【請求項3】 前記接地用電極には、導電性テープが貼
    着され、この導電性テープおよび接地用電極を通して、
    前記導電膜が接地される請求項1に記載の陰極線管。
  4. 【請求項4】 画像が表示されるパネルの表面に、機能
    フィルムが接着された表示装置であって、 前記機能フィルムが、導電膜と、その導電膜の表面側に
    形成された絶縁膜とを少なくとも有し、 機能フィルムの表面の有効画面外領域に、前記絶縁膜を
    介在させた状態で前記導電膜と電気的に接続された超音
    波ハンダによる接地用電極が形成してある表示装置。
  5. 【請求項5】 前記機能フィルムにおける反射防止膜の
    表面には、汚れ付着対策のための防汚膜が形成してあ
    り、当該防汚膜の上に接地用電極が形成してある請求項
    4に記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記接地用電極には、導電性テープが貼
    着され、この導電性テープおよび接地用電極を通して、
    前記導電膜が接地される請求項4に記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 電子銃から放出された電子ビームが照射
    されて光る蛍光面を内面に有するパネルの表面に、導電
    膜とその導電膜の表面側に形成された反射防止膜とを少
    なくとも有する機能フィルムを接着する工程と、 前記機能フィルムの表面の有効画面外領域に、超音波ハ
    ンダにより接地用電極を形成する工程と、 を有する陰極線管の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記接地用電極に、導電性テープを貼着
    し、この導電性テープおよび接地用電極を通して、前記
    導電膜を接地する請求項7に記載の陰極線管の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記機能フィルムとして、最表面に防汚
    膜が形成されたものを用いる請求項7に記載の陰極線管
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記超音波ハンダによる接地用電極の
    形成の前に、前記機能フィルムの表面を、紫外線洗浄す
    る請求項7に記載の陰極線管の洗浄方法。
  11. 【請求項11】 前記接地用電極を形成する際に、超音
    波ハンダコテを、機能フィルムの表面に対して斜め方向
    から接触させ、機能フィルム表面に対して平行に移動し
    た後、斜め方向から引き離すことを特徴とする請求項7
    に記載の陰極線管の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記超音波ハンダコテは、前記機能フ
    ィルムの曲面に対して、コテの軸心が略垂直となるよう
    に、機能フィルムの表面を移動することを特徴とする請
    求項11に記載の陰極線管の製造方法。
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