JPH08284506A - 荷物の受取りボックス - Google Patents

荷物の受取りボックス

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JPH08284506A
JPH08284506A JP11385395A JP11385395A JPH08284506A JP H08284506 A JPH08284506 A JP H08284506A JP 11385395 A JP11385395 A JP 11385395A JP 11385395 A JP11385395 A JP 11385395A JP H08284506 A JPH08284506 A JP H08284506A
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lock
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luggage
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Katsumi Yokoyama
勝美 横山
Tetsuya Kimura
哲也 木村
Kazuhisa Nagata
和寿 永田
Toshihiko Kimura
俊彦 木村
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National House Industrial Co Ltd
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CHUO ENG KK
National House Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】荷物の収容を機械的に検知することによって自
動施錠でき、電気式を用いたときの誤作動を防止しう
る。 【構成】荷物を出し入れする開口部2Aを有する箱基体
2に、扉3の内側に位置し前記開口部2Aを遮る基準状
態Xと収容される荷物に押されて内方に回動した回動状
態Yとの間で回動する回動体5、及び前記開口部2A内
に突出しかつ後退する阻止片13を有する錠受具6と、
前記回動体5の前記回動状態Yでは前記錠受具6を前記
阻止片13が開口部2Aから突出する向きに移動させか
つ基準状態Xでは後退させる腕状金物7とからなる錠受
セット9を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家人が不在であるとき
にも宅配物などの荷物を受取ることを可能とする荷物の
受取りボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】家人が不在であっても宅配業者等から宅
配物などの荷物を受取ることができる荷物の受取りボッ
クスが普及している。
【0003】このような荷物の受取りボックスは、従
来、電気的に荷物の有無を検知し、荷物があるときには
電気錠を用いて自動施錠するものが主流となっている。
【0004】又荷物の有無を外部に知らせる報知方法
は、センサなどによって電気的に報知するものが一般的
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら電気的に
自動施錠しかつ荷物の有無を知らせる従来の荷物の受取
りボックスは、電気回路の設備を要し、製作コストが高
くなる他、落雷、停電等により誤作動の危険性が大き
く、又電気配線等の電気工事が必要となるため、据え付
け工事が困難となるなどの問題点がある。
【0006】本発明は、箱基体に、荷物に押されて回動
する回動体によって動作する錠受セットを設けることを
基本として、電気的な制御を排除でき、前記問題点を解
決しうる荷物の受取りボックスの提供を目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の荷物の受取りボックスは、荷物を出し入れす
る開口部を有しかつこの荷物を収容する空間を具えた箱
基体と、該箱基体の開口部を開閉する扉とを有する箱体
の前記箱基体に、扉の内側に位置し前記開口部と平行に
向いてこの開口部を遮る基準状態と収容される荷物に押
されて内方に回動した回動状態との間で回動する翼片を
有する回動体、及び前記扉の自由端が向く箱基体の側縁
に配されるとともに前記開口部内に突出しかつ後退する
阻止片を有する錠受具と、前記回動体の前記回動状態で
は前記錠受具を前記阻止片が開口部から突出する向きに
移動させかつ基準状態では後退させる腕状金物とからな
る錠受セットを設けるとともに、前記扉の自由端側に、
前記突出した阻止片と衝合して後退しかつ阻止片を通り
すぎることにより突き出して扉の開放を防ぐとともにキ
ー操作により後退し扉を開放するラッチボルト状の錠杆
を有する錠を設けている。
【0008】なお前記箱基体は、前記回動体の回動に連
動して、前記空間に荷物が収容されたことを表示する表
示具を具えることが望ましい。
【0009】又前記箱基体は、その内部に、収納ポケッ
トを具えることもでき、この場合、前記収納ポケット
は、前記回動体の回動に連動して空間内に出没させるポ
ケット傾動機構を具えることが望ましい。
【0010】さらに前記回動体は、箱基体の前記開口部
の両側縁で両開き状に枢支される2つの回動半体からな
ることが望ましい。
【0011】
【作用】箱基体に、扉の内側に位置して箱基体の開口部
を遮る基準状態と収容される荷物に押されて内方に回動
した回動状態との間で回動する翼片を有する回動体、及
び回動体の回動状態では錠受具の阻止片を突出移動させ
かつ基準状態では後退移動させる腕状金物を具える錠受
セットを設けるとともに、扉の自由端側に、突出した前
記阻止片と衝合してこの扉を施錠ししかもキー操作によ
り後退して扉を開放するラッチボルト状の錠杆を有する
錠を設ける。
【0012】従って、宅配業者等は、阻止片が後退して
錠杆がこの阻止片と衝合しない状態(回動体の基準状
態)で扉を開放して宅配物などの荷物を箱基体に収容で
き、さらに収容された荷物に押されて前記回動体が回動
状態となって阻止片を突出させた状態で扉を閉止するこ
とにより、前記錠杆がこの突出した阻止片に引掛り扉を
開放不能に施錠できる。又家人は、キー操作により扉を
開放でき、これによって不在時であっても宅配物などの
荷物を安全かつ確実に受取ることが出来る。
【0013】又前記回動体が前記回動位置にあるときに
錠受具の前記阻止片を突出移動させる腕状金物を有する
錠セットを用いる機械的な構成で扉を閉止とともに自動
施錠できるため、電気回路を不要とし、製作コストを低
減しうるとともに、電気式による落雷、停電時等の誤作
動を排除でき、信頼性を高めうる。さらに電気配線等の
電気工事が必要でないため、容易に設置でき、据え付け
工事の省力化を図りうる。
【0014】又請求項2の発明において、前記箱基体
が、前記回動体の回動に連動して、荷物が収容されたこ
とを表示する表示具を具えるときには、荷物の有無をセ
ンサなどの電気機構を用いずに機械的に外部に報知で
き、電気式による落雷、停電時などの誤作動をなくし、
荷物の有無を確実に確認できる。
【0015】さらに請求項3の発明において、箱基体の
内部に、収納ポケットを設けたときには、宅配業者等の
荷物の収容者は、前記収納ポケットに収納された受領
書、認印などを便宜に取出すことができ、荷物の配達確
認を得られる。
【0016】又請求項4の発明において、前記収納ポケ
ットが、前記回動体の回動に連動して空間内に出没させ
るポケット傾動機構を具えるときには、収納ポケットに
入れられた受領書、認印などを、荷物が収容されて回動
体が回動したときのみ取出すことができ、配達のトラブ
ルを減じ、かつ配達業務を円滑化しうるとともに、電気
回路等を用いない機械式によって収納ポケットを出すこ
とができ、落雷、停電時等の誤作動を排除しうる。
【0017】さらに請求項5の発明において、前記回動
体が、箱基体の開口部の両側縁で両開き状に枢支される
2つの回動半体からなるときには、この回動半体の回動
状態における奥行寸法を小さくでき、箱基体を、必要以
上に奥行を深くせず薄型にすることが可能となり、設置
スペースの縮小化を図りうるとともに、個々の回動半体
に加わる荷物による押込み力を半減することも可能とな
り、例えば回動状態から基準状態に復帰させるバネ力等
が弱くとも確実に回動でき、軽量な荷物でも漏れなく検
知できる。
【0018】なお請求項6の発明において、前記回動半
体が、軸体に翼片を空間を隔てて配置した櫛歯状をな
し、かつ基準状態において一方の側の回動半体の翼片の
自由端部が他方の側の回動半体の翼片間の空間に位置す
る咬み合い状をなすときには、箱基体の前記開口部を2
つのこの回動半体によって確実に覆うことができ、収容
される荷物による該回動半体の回動状態への移行を確実
化し、これによって該荷物を漏れなく検知できる。
【0019】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図1〜14において本発明の荷物の受取りボックス
1は、荷物Aを出し入れする開口部2Aを有しかつこの
荷物Aを収容する空間Sを具えた箱基体2と、この箱基
体2の前記開口部2Aを開閉する扉3とを有する箱体4
の前記箱基体2に、扉3の内側に位置する回動体5、お
よび扉3の自由端が向く箱基体2の側縁に配される錠受
具6と、腕状金物7とからなる錠受セット9を設けると
ともに、前記扉3の自由端側に、ラッチボルト状の錠杆
10を有する錠11を設けている。
【0020】前記箱基体2は、図1、図2に示すよう
に、本実施例では前記空間S、Sをなす上下に2つの収
容部25、25を形成した金属製板の折曲げ体からなる
矩形の箱状体であって、一方の側板26の前端に折曲げ
成形した角柱部26Aに、矩形の前記開口部2A、2A
を開閉する扉3、3を枢着するとともに、他方の側板2
7の前端には、図3に示すように、小巾の前片29と、
その開口部2A側の側縁から内方にのびる側片30と、
その内端から開口部2A側に突出する内片31とを有す
る折曲げ部32が設けられている。
【0021】前記回動体5は、前記折曲げ部32の内方
において箱基体2の前記収容部25に垂直かつ可回転に
配設される軸体33に上下に空間を隔てて固着される複
数のコ字状の翼片12…からなるとともに、この翼片1
2…は、扉3の内側に位置し前記開口部2Aと平行に向
いてこの開口部2Aを遮る基準状態X(図1、図4、図
6、図11、図12に示す)と、収容される荷物Aに押
されて内方に回動した回動状態Y(図3、図7、図1
3、図14に示す)との間で前記軸体33を中心として
回動する。
【0022】なお前記側板27の内側には、前記内片3
1の端縁から内方にのびるカバー板34が取付けられる
とともに、このカバー板34には、前記翼片12…が通
るコ字状の孔(図示せず)が設けられる。
【0023】又翼片12は、図1などに示されるものの
他、板状のものを採用してもよく、さらに棒状体でもよ
い。
【0024】前記錠受セット9の錠受具6は、図4、図
5に示すように、前記内片31の内面に固着される支持
体35と、この支持体35によって支持されかつ前記開
口部2A内に突出ししかも後退する阻止片13を有する
受体36とを具える。
【0025】前記支持体35は、内片31の内面に固着
されかつ前記側板27までのびる固定片37と、この固
定片37の開口部2A側の一側縁から内方にのびる突片
39と、前記固定片37の他側端から側板27内面に沿
ってのびる張出し片40とを具える。
【0026】又前記受体36は、前記支持体35の突片
39に端部が固着される上下2つの軸片41、41を貫
入する貫通孔を設けた直方体状の基部42と、この基部
42の内面から***しかつ内面に凹部44を設けた***
部43と、前記基部42の外面から前記突片39に設け
た孔39Aを通って開口部2Aに突出する板状の前記阻
止片13とを具えるとともに、受体36は、前記軸片4
1、41に案内されて摺動でき、かつこの軸片41、4
1の前記張出し片40に当接する頭部45、45と、前
記基部42との間に軸片41、41に巻回されて配され
るバネ46、46によって、開口部2A側に付勢されて
いる。
【0027】さらに前記受体36の上端には、一辺47
Aが前記側片30と側板27との間に配される平面L字
の連係金物47の他片47Bが固着される。なお連係金
物47の前記一片47A先端部には、長孔49が設けら
れている。
【0028】このように錠受具6の前記阻止片13は、
前記受体36の摺動によって開口部2A内に比較的大き
く突出する突出状態U1(図5に一点鎖線で示す)と後
退する後退状態U2(図5に実線で示す)との間で往復
動できる。
【0029】又錠受セット9の前記腕状金物7は、図4
に示すように、前記軸体33に固着される上下2つのヘ
ラ状の舌片50、50と、この舌片50、50の突出端
近傍を連結する垂直なピン状の係止片51とからなる。
【0030】前記腕状金物7は、前記回動体5の前記基
準状態Xでは、図6に示すように前記係止片51が前記
錠受具6の受体36の凹部44に嵌入して該受体36を
前記バネ46に抗して係止し、前記阻止片13を前記後
退状態U2で保持させる。
【0031】又回動体5の前記回動状態Yでは、図7に
示すように腕状金物7の前記舌片50、50が軸体33
と共に回動し、これによって前記係止片51が前記凹部
44から離脱して前記受体36を前記バネ46、46の
付勢により開口部2A側に移動させ、前記阻止片13を
前記突出状態U1に移行させる。
【0032】なお回動体5を再び前記基準状態Xに復帰
させる(これは軸体33に巻回されたバネ52によって
自然復帰する)と、前記係止片51は前記凹部44の開
口部2A側の斜壁面44Aに沿ってこの凹部44に嵌入
し、前記受体36を側板27側に移動させて阻止片13
を後退状態U2に移行させる。
【0033】又前記扉3の自由端側には、前記突出状態
U1にある阻止片13と衝合して後退しかつ阻止片13
を通りすぎることにより突き出して扉3の開放を防ぐラ
ッチボルト状の錠杆10を有する錠11が配設されると
ともに、この錠11の前記錠杆10は外部からのキー操
作により後退し該扉3を開放できる。
【0034】さらに前記箱基体2は、前記回動体5の回
動に連動して、前記空間Sに荷物Aが収容されたことを
表示する表示具14を具える。表示具14は、図4、図
5に示すように、前記連係金物47の上方で例えば前記
側片30から突出する上下の突出片53、53間に上
端、下端が枢支されて配される四角柱状の本体部54
と、この本体部54の下端かつ一つのコーナ部から垂下
し前記長孔49に挿入されるピン状の垂下部55とを具
える。
【0035】又表示具14の前記本体部54は、前記回
動体5が基準状態Xにあるとき、図5に示すようにその
一つの面に表示された「無」などの文字によって、前記
前片29に設けた孔56から荷物Aが収容されていない
ことを目視により確認させうるとともに、荷物Aが収容
されて前記回動体5が回動状態Yに移行し、かつ前記連
係金物47の一片47Aが開口部2A側に移動して前記
垂下部55が開口部2A側に移動することにより前記本
体部54が上から見て右廻りに回転し、その他の面に表
示された「有」などの文字を前記孔56から示す。
【0036】このように表示具14は、電気回路などの
電気設備を一切使用しないで回動体5の回動に連動して
機械的に内部の荷物Aの有無を外部に報知することがで
き、落雷、停電などの際の誤作動を排除しうる。
【0037】又箱基体2は、その内部に、荷物Aの収容
に際して収容する者が取出す受領書、認印等をを保管す
る収納ポケット15を具えるとともに、この収納ポケッ
ト15は、ポケット傾動機構16によって前記回動体5
の回動に連動して空間S内に出没できる。
【0038】前記収納ポケット15は、図8、図9に示
すように、前記カバー板34に設けられた矩形の孔57
の下縁に枢着されかつ前記側板27側にのびる受片59
と、その突出端から垂下する立下げ片60とからなる受
具61上に固定される上開放の箱状をなし、常時は図8
に実線で示すように前記カバー板34の孔57上方部に
設けた磁性体62によりカバー板34と側板27との間
に収容されており、収納ポケット15に保管された受領
書、認印等の取出しを不可としている。
【0039】前記ポケット傾動機構16は、前記軸体3
3の上端を支持する軸受63上方でこの軸体33に固着
されかつ図10に示すように円形の基部64の周縁に突
起65を突設した回動具66と、この回動具66の前記
突起65に係合しうる切欠部67を設けた下受具69
と、この下受具69に下端部が枢着されるとともに上方
に前記受具61の受片59下面に当接する巾広部70を
設けた上受具71とを具える。
【0040】なお前記上受具71は、前記カバー板34
に固着したハット状の取付金具72に枢支されるととも
に、前記収納ポケット15が没入しているときにこの上
金具71の一方の側縁に当たる当て片73を前記取付金
具72に設けている。
【0041】又前記下受具69の突片69Aと前記上受
具71との間には、両者を離間する方向に付勢するバネ
74が架け渡されている。
【0042】ポケット傾動機構16は、回動体5が前記
基準位置Xにあるとき、図8、図9に実線で示すように
前記収納ポケット15を垂直にした没入状態で前記上受
具71の上端が前記受片59下面に当接するように配さ
れるとともに、回動体5が前記回動状態Yに移行する
と、前記軸体33の回動に伴い前記回動具66が回動
し、その突起65が前記切欠部67に係合して押すこと
により、前記上受具71が取付金具72との枢支点を中
心として図8、図9に一点鎖線で示すように傾動し、こ
れによって前記受具61を傾動させて収納ポケット15
を空間S内に傾動させる。
【0043】なお傾動した前記収納ポケット15は、例
えばボールチェーン75によってその状態で保持される
とともに、前記回動体5の回動が大きくなると、前記下
受具69も前記バネ74に抗して前記突片69A(図9
に二点鎖線で示す)によって阻止されるまで前記上受具
71に対して回動する。
【0044】又回動体5が基準状態Xに復帰すると、前
記収納ポケット15を手で押して前記ポケット傾動機構
16を元の状態に復元させる。
【0045】このように収納ポケット15は、荷物Aが
収容されたときにのみ回動体5の回動に機械的に連動し
て傾動するため、受領書、認印などの取出しを確実と
し、かつ不用意な受領書等の取出しを防止しうるととも
に、電気式でないため落雷、停電時などの際の誤作動を
排除しうる。
【0046】なお収納ポケット15を、回動体5の回動
と連動させないで手操作により出没させることも可能で
ある。
【0047】以下本発明の荷物の受取りボックス1の動
作手順を説明する。まず図11に示すように収容部25
に荷物Aが収容されていないとき、前記回動体5は前記
基準位置Xにあり、前記阻止片13を前記後退状態U2
としている。このとき前記表示具14は、例えば「無」
の表示を外部に示し、又収納ポケット15は垂直に保持
されている。さらに前記扉3は、磁性体などによって前
記開口部2Aを閉止した状態に保持されている。なお図
20に示すように、前記錠杆10の先端部に斜面76を
形成しておき、この斜面76に後退した前記阻止片13
を係止させて扉3を開放可能に閉止させておいてもよ
い。
【0048】次に図12に示すように例えば宅配業者は
前記扉3を把手58(図1に示す)を持って開放すると
ともに、図13に示すように宅配物などの荷物Aを収容
部25に収容する。このとき前記回動体5の翼片12…
は、収容される荷物Aに押されて内方に回動し、前記回
動状態Yに移行するとともに、前記錠受セット9の腕状
金物7が錠受具6から離脱し、阻止片13は前記突出状
態U1に移行する。又前記表示具14も、本体部54の
回転によって表示を「有」に切り換え、内部に荷物Aが
存在することを外に示すとともに、前記収納ポケット1
5がポケット傾動機構16によって傾動し、その内部に
保管された受領書等の取出しを可能とする。配達人は、
この受領書を取出して受取るとともに、図14に示すよ
うに扉3を閉止し、突出した前記阻止片13に錠杆10
を係止することにより該扉3を自動施錠できる。
【0049】家人は、前記表示具14によって荷物Aの
存在を確認すると、キー操作により前記錠杆10を後退
させ、扉3を開放するとともに荷物Aを取出し、回動体
5を前記バネ52により基準状態Xに復帰させて前記収
納ポケット15を押し込む。これによって、初期の段階
に戻り、以後の荷物の受取りを可能とする。なお回動体
5を、バネなどを用いずに手操作で基準状態Xに復帰さ
せてもよい。
【0050】このように電気式ではなく機械的な構成で
錠11の自動施錠、荷物Aの有無を外に報知する表示具
14の作動、および受領書などの発行を行うことがで
き、落雷、停電時などの誤作動を防止しうるとともに、
電気配線等の電気工事を不要とし、荷物の受取りボック
ス1を容易に設置できる。
【0051】図15に回動体の他の実施例を示す。本例
において扉3の内側に位置し箱基体2の開口部2Aと平
行に向いてこの開口部2Aを遮る基準位置Xと、収容さ
れる荷物に押されて内方に回動した回動状態Yとの間で
回動する回動体5は、前記箱基体2の前記開口部2Aの
両側縁で両開き状に枢支される2つの回動半体17、1
7からなるとともに、この回動半体17、17は、軸体
33に翼片12…を上下に空間を隔てて配した櫛歯状を
なし、かつ基準状態Xにおいて一方の側の回動半体17
の翼片12の自由端部は他方の側の回動半体17の翼片
12、12間の空間に位置する咬み合い状をなす。
【0052】又各回動半体17、17の回動の軸となる
前記軸体33、33は、図16に示すように一方の軸体
33に固着されるギア77、このギア77に噛合するギ
ア79、およびこのギア79と共に回動する軸90と他
方の軸体33とを連結するスプロケット91を具える伝
達機構92によって逆回転する如く連結され、一方の側
の回動半体17に連係して他方の側の回動半体17も両
開き状に回動しうる。
【0053】なお伝達機構92としては、図16に示す
ものの他にも、図17に示すように交差させたスプロケ
ット93を用いるもの、図18に示すように軸体33、
33に固着したボス部94、94に突出杆95、95を
逆向きに突設しかつ該突出杆95、95の先端部に連結
棒96の各端部を枢着するものなど種々の機構を採用し
うる。
【0054】このように回動体5を両開き状の2つの回
動半体17、17から構成することによって、各回動半
体17の突出寸法を略半減でき、箱基体2の奥行を減
じ、この箱基体2を薄型に形成できる。
【0055】図19は回動体5のさらに他の実施例を示
し、翼片12を略垂直な基準状態Xから内方に略水平な
回動状態Yに回動できるようにしている。又該回動に伴
い前記軸体33は、例えば翼片12下端に設けた水平な
回転軸97にベベルギア99、99を介して連係され
る。
【0056】図21、図22に収納ポケットの他の実施
例を示す。本例において収納ポケット15は、前記回動
体5の回動に連動しないで、前記側板27の内側にこの
側板27と平行に設けた内側板100に着脱自在に取付
けられる。
【0057】すなわち箱基体2の内部に設けた前記内側
板100に矩形の孔部101を設けるとともに、前記収
納ポケット15は、この孔部101を覆ってかつ上端部
が内側板100にピン102を用いて着脱自在に取付け
られる略矩形の内板103の下部に固着されて一体の収
容具110を形成している。
【0058】又収容具110の前記内板103には、上
開放の前記収納ポケット15の上方においてこの収納ポ
ケット15に収納、保管された例えば連帳式の受領書1
9を取出すための取出し口104が設けられるととも
に、受領書19を受けローラ106との間で挟んで収容
部25からの回転操作によりこの受領書19を前記取出
し口104から引出すローラ105、105が内板10
3に突設された側片107、107間に架け渡されてい
る。
【0059】宅配業者等の荷物の収容者は、この荷物を
収容部25に収容して前記ローラ105、105を回転
操作することにより受領書19を受取りうるとともに、
家人等は前記収容具110を適宜ピン102を用いて取
外して前記収納ポケット15に受領書19を収納してお
く。
【0060】
【発明の効果】叙上の如く本発明の荷物の受取りボック
スは、箱基体に、扉の内側に位置して箱基体の開口部を
遮る基準状態と収容される荷物に押されて内方に回動し
た回動状態との間で回動する翼片を有する回動体、及び
回動体の回動状態では錠受具の阻止片を突出移動させか
つ基準状態では後退移動させる腕状金物を具える錠受セ
ットを設けるとともに、扉の自由端側に、突出した前記
阻止片と衝合してこの扉を施錠ししかもキー操作により
後退して扉を開放するラッチボルト状の錠杆を有する錠
を設ける。
【0061】従って、宅配業者等は、阻止片が後退して
錠杆がこの阻止片と衝合しない状態(回動体の基準状
態)で扉を開放して宅配物などの荷物を箱基体に収容で
き、さらに収容された荷物に押されて前記回動体が回動
状態となって阻止片を突出させた状態で扉を閉止するこ
とにより、前記錠杆がこの突出した阻止片に引掛り扉を
開放不能に施錠できる。又家人は、キー操作により扉を
開放でき、これによって不在時であっても宅配物などの
荷物を安全かつ確実に受取ることが出来る。
【0062】又前記回動体が前記回動位置にあるときに
錠受具の前記阻止片を突出移動させる腕状金物を有する
錠セットを用いる機械的な構成で扉を閉止とともに自動
施錠できるため、電気回路を不要とし、製作コストを低
減しうるとともに、電気式による落雷、停電時等の誤作
動を排除でき、信頼性を高めうる。さらに電気配線等の
電気工事が必要でないため、容易に設置でき、据え付け
工事の省力化を図りうる。
【0063】又請求項2の発明において、前記箱基体
が、前記回動体の回動に連動して、荷物が収容されたこ
とを表示する表示具を具えるときには、荷物の有無をセ
ンサなどの電気機構を用いずに機械的に外部に報知で
き、電気式による落雷、停電時などの誤作動をなくし、
荷物の有無を確実に確認できる。
【0064】さらに請求項3の発明において、箱基体の
内部に、収納ポケットを設けたときには、宅配業者等の
収容者は荷物を収容したときに便宜に受領書、認印等を
取出すことができ、荷物の配達確認を得られる。
【0065】又請求項4の発明において、前記収納ポケ
ットが、前記回動体の回動に連動して空間内に出没させ
るポケット傾動機構を具えるときには、収納ポケットに
入れられた受領書、認印などを、荷物が収容されて回動
体が回動したときのみ取出すことができ、配達のトラブ
ルを減じ、かつ配達業務を円滑化しうるとともに、電気
回路等を用いない機械式によって収納ポケットを出すこ
とができ、落雷、停電時等の誤作動を排除しうる。
【0066】さらに請求項5の発明において、前記回動
体が、箱基体の開口部の両側縁で両開き状に枢支される
2つの回動半体からなるときには、この回動半体の回動
状態における奥行寸法を小さくでき、箱基体を、必要以
上に奥行を深くせず薄型にすることが可能となり、設置
スペースの縮小化を図りうるとともに、個々の回動半体
に加わる荷物による押込み力を半減することも可能とな
り、例えば回動状態から基準状態に復帰させるバネ力等
が弱くとも確実に回動でき、軽量な荷物でも漏れなく検
知できる。
【0067】なお請求項6の発明において、前記回動半
体が、軸体に翼片を空間を隔てて配置した櫛歯状をな
し、かつ基準状態において一方の側の回動半体の翼片の
自由端部が他方の側の回動半体の翼片間の空間に位置す
る咬み合い状をなすときには、箱基体の前記開口部を、
2つのこの回動半体の櫛歯状をなす各翼片の咬み合いに
よって確実に覆うことができ、収容される荷物による該
回動半体の回動を確実化し、これによって該荷物を漏れ
なく検知できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】その側面図である。
【図3】その部分横断面図である。
【図4】錠受セットを例示する部分斜視図である。
【図5】表示具と阻止片とを示すための部分斜視図であ
る。
【図6】本発明の作用を説明するための部分横断面図で
ある。
【図7】本発明の作用を説明するための部分横断面図で
ある。
【図8】収納ポケットとポケット傾動機構とを例示する
断面図である。
【図9】その背面図である。
【図10】ポケット傾動機構を例示する斜視図である。
【図11】本発明の作用を説明するための横断面図であ
る。
【図12】本発明の作用を説明するための横断面図であ
る。
【図13】本発明の作用を説明するための横断面図であ
る。
【図14】本発明の作用を説明するための横断面図であ
る。
【図15】回動体の他の実施例を示す正面図である。
【図16】2つの回動半体の伝達機構を例示する部分斜
視図である。
【図17】2つの回動半体の伝達機構を例示する部分斜
視図である。
【図18】2つの回動半体の伝達機構を例示する部分斜
視図である。
【図19】回動体の他の実施例を示す部分正面図であ
る。
【図20】扉の仮係止構造を示す部分横断面図である。
【図21】収納ポケットの他の実施例を示す断面図であ
る。
【図22】その正面図である。
【符号の説明】
2 箱基体 2A 開口部 3 扉 4 箱体 5 回動体 6 錠金具 7 腕状金物 9 錠受セット 10 錠杆 11 錠 12 翼片 13 阻止片 14 表示具 15 収納ポケット 16 ポケット傾動機構 17 回動半体 33 軸体 A 荷物 S 空間 X 基準状態 Y 回動状態
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 和寿 大阪府豊中市新千里西町1丁目1番4号 ナショナル住宅産業株式会社内 (72)発明者 木村 俊彦 大阪府大阪市中央区内本町2丁目1番19号 中央エンジニアリング株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷物を出し入れする開口部を有しかつこの
    荷物を収容する空間を具えた箱基体と、該箱基体の開口
    部を開閉する扉とを有する箱体の前記箱基体に、扉の内
    側に位置し前記開口部と平行に向いてこの開口部を遮る
    基準状態と収容される荷物に押されて内方に回動した回
    動状態との間で回動する翼片を有する回動体、及び前記
    扉の自由端が向く箱基体の側縁に配されるとともに前記
    開口部内に突出しかつ後退する阻止片を有する錠受具
    と、前記回動体の前記回動状態では前記錠受具を前記阻
    止片が開口部から突出する向きに移動させかつ基準状態
    では後退させる腕状金物とからなる錠受セットを設ける
    とともに、前記扉の自由端側に、前記突出した阻止片と
    衝合して後退しかつ阻止片を通りすぎることにより突き
    出して扉の開放を防ぐとともにキー操作により後退し扉
    を開放するラッチボルト状の錠杆を有する錠を設けてな
    る荷物の受取りボックス。
  2. 【請求項2】前記箱基体は、前記回動体の回動に連動し
    て、前記空間に荷物が収容されたことを表示する表示具
    を具えることを特徴とする請求項1記載の荷物の受取り
    ボックス。
  3. 【請求項3】前記箱基体は、その内部に、収納ポケット
    を具えることを特徴とする請求項1記載の荷物の受取り
    ボックス。
  4. 【請求項4】前記収納ポケットは、前記回動体の回動に
    連動して空間内に出没させるポケット傾動機構を具える
    ことを特徴とする請求項3記載の荷物の受取りボック
    ス。
  5. 【請求項5】前記回動体は、箱基体の前記開口部の両側
    縁で両開き状に枢支される2つの回動半体からなること
    を特徴とする請求項1、2、3又は4記載の荷物の受取
    りボックス。
  6. 【請求項6】前記回動半体は、軸体に翼片を空間を隔て
    て配置した櫛歯状をなし、かつ基準状態において一方の
    側の回動半体の翼片の自由端部は他方の側の回動半体の
    翼片間の空間に位置する咬み合い状をなすことを特徴と
    する請求項5記載の荷物の受取りボックス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009201697A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Sankyo Tateyama Aluminium Inc 郵便受け箱
CN108216890A (zh) * 2017-12-12 2018-06-29 李楚鑫 一种改进型led募捐箱装置

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JP2009201697A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Sankyo Tateyama Aluminium Inc 郵便受け箱
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