JPH08282537A - 車両用ダッシュクロス部構造 - Google Patents

車両用ダッシュクロス部構造

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Publication number
JPH08282537A
JPH08282537A JP7092792A JP9279295A JPH08282537A JP H08282537 A JPH08282537 A JP H08282537A JP 7092792 A JP7092792 A JP 7092792A JP 9279295 A JP9279295 A JP 9279295A JP H08282537 A JPH08282537 A JP H08282537A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dash
cross
section
vehicle
dash panel
Prior art date
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Application number
JP7092792A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Omura
英夫 大村
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP7092792A priority Critical patent/JPH08282537A/ja
Publication of JPH08282537A publication Critical patent/JPH08282537A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロントサイドメンバ側での潰れストローク
を確保でき、ダッシュパネル側の変形量を抑制できる車
両用ダッシュクロス部構造を提供する。 【構成】 一対のフロントサイドメンバ11の後端部1
1aがダッシュパネル15に接合され、該両後端部11
aの間に、ダッシュパネル15に沿って車幅方向に延
び、閉断面部19,20を有するダッシュクロス部が設
けられた車両用ダッシュクロス部構造で、前記ダッシュ
クロス部は、前記ダッシュパネル15のエンジンルーム
E側に、エンジンルーム側ダッシュクロスメンバ17が
閉断面部19を形成するように接合されて前記両フロン
トサイドメンバ11の後端部11aの間に跨って配設さ
れると共に、前記ダッシュパネル15の車室K内側に、
車室内側ダッシュクロスメンバ18が閉断面部20を形
成するように接合されて前記両フロントサイドメンバ1
1の後端部11aの間に跨って配設されることにより形
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車体のダッシュクロ
ス部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のものとしては、例えば図
8及び図9に示すようなものがある(特開平4ー126
678号公報参照)。
【0003】すなわち、車体前方側部分の両側には車両
前後方向に沿って互いに平行な一対のフロントサイドメ
ンバ1(一方は省略)が配設され、このメンバ1の車両
後方端部には、略S字型に屈曲されたカウルサイドメン
バ2が接合され、このカウルサイドメンバ2により、フ
ロントサイドメンバ1と図示しないフロントピラーとの
間を連結している。
【0004】また、そのフロントサイドメンバ1の車両
後方端部側には、車内側に湾曲された延長部1aが形成
され、そして、一対のフロントサイドメンバ1の両延長
部1aの間に、クロスメンバ3が架設されている。この
クロスメンバ3は、断面がハット型を呈し、両フランジ
部3aがダッシュパネル4のエンジンルーム側の面部に
溶接されている。
【0005】これにより、車両前面衝突時には、フロン
トサイドメンバ1に衝突荷重が入力し、このメンバ1が
潰れて衝突エネルギーが吸収されると共に、このフロン
トサイドメンバ1からクロスメンバ3を介してダッシュ
パネル4に荷重が入力されることにより、荷重が広く分
散されることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、クロスメンバ3がエンジン
ルーム側に大きく張り出しているため、車両衝突時にフ
ロントサイドメンバ1が圧潰し、図示省略のエンジンが
後退した時に、早期にエンジンがクロスメンバ3と干渉
するため、事実上のフロントサイドメンバ1の潰れスト
ロークが短いことになり、フロントサイドメンバ1等の
エネルギー吸収部材が完全には潰れず、エンジンルーム
側でのエネルギ吸収量が減り、その分、車室側でエネル
ギ吸収しなければならないため、衝突条件によっては、
ダッシュパネル4後退量等のダッシュパネル4変形量が
過大となり、乗員居住空間が小さくなる場合もある。
【0007】そこで、この発明は、フロントサイドメン
バ側での潰れストロークを確保でき、ダッシュパネル側
の変形量を抑制できる車両用ダッシュクロス部構造を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題に着目してな
されたもので、請求項1に記載された発明は、一対のフ
ロントサイドメンバの後端部がダッシュパネルに接合さ
れ、該両後端部の間に、ダッシュパネルに沿って車幅方
向に延び、閉断面部を有するダッシュクロス部が設けら
れた車両用ダッシュクロス部構造において、前記ダッシ
ュクロス部は、前記ダッシュパネルのエンジンルーム側
に、エンジンルーム側ダッシュクロスメンバが閉断面部
を形成するように接合されて前記両フロントサイドメン
バの後端部の間に跨って配設されると共に、前記ダッシ
ュパネルの車室内側に、車室内側ダッシュクロスメンバ
が閉断面部を形成するように接合されて前記両フロント
サイドメンバの後端部の間に跨って配設されることによ
り形成されていることを特徴としている。
【0009】請求項2に記載された発明は、一対のフロ
ントサイドメンバの後端部がダッシュパネルに接合さ
れ、該両後端部の間に、ダッシュパネルに沿って車幅方
向に延び、閉断面部を有するダッシュクロス部が設けら
れた車両用ダッシュクロス部構造において、前記ダッシ
ュクロス部は、前記ダッシュパネルの一部が車室内側又
は車外側に膨出されて車幅方向に沿ってクロスメンバ部
が形成されると共に、該ダッシュパネルの該膨出側と反
対側に、ダッシュクロスメンバが前記両フロントサイド
メンバの後端部の間に跨って接合されて閉断面部が形成
されたことを特徴としている。
【0010】請求項3に記載された発明は、一対のフロ
ントサイドメンバの後端部がダッシュパネルに接合さ
れ、該両後端部の間に、ダッシュパネルに沿って車幅方
向に延び、閉断面部を有するダッシュクロス部が設けら
れた車両用ダッシュクロス部構造において、前記ダッシ
ュクロス部は、前記ダッシュパネルのエンジンルーム側
に、車両後方が開放する断面略ハット型のダッシュクロ
スメンバが前記両フロントサイドメンバの後端部の間に
跨って接合されて配設されて閉断面部が形成され、該ダ
ッシュクロスメンバは、車両前方からの荷重に対して圧
潰し易いように、ハット型断面の水平面部に折曲部が形
成されていることを特徴としている。
【0011】請求項4に記載された発明は、一対のフロ
ントサイドメンバの後端部がダッシュパネルに接合さ
れ、該両後端部の間に、ダッシュパネルに沿って車幅方
向に延び、閉断面部を有するダッシュクロス部が設けら
れた車両用ダッシュクロス部構造において、前記ダッシ
ュクロス部は、前記ダッシュパネルの一部がエンジンル
ーム側に膨出されて車幅方向に沿ってクロスメンバ部が
形成されると共に、該ダッシュパネルの車室内側に、断
面略ハット型のダッシュクロスメンバが前記両フロント
サイドメンバの後端部の間に跨って接合されて閉断面部
が形成され、前記クロスメンバ部は、車両前方からの荷
重に対して折れ易いように、水平方向に対して斜めに膨
出形成されていることを特徴としている。
【0012】
【作 用】請求項1に記載された発明によれば、ダッシ
ュパネルのエンジンルーム側と車室内側とにダッシュク
ロスメンバを配設してダッシュクロス部を形成している
ため、閉断面部の断面係数を確保でき、車両衝突時の荷
重をフロントサイドメンバからこのダッシュクロス部を
介してダッシュパネルの広い面積に分散できるため、ダ
ッシュパネルの変形量を抑制することができる。
【0013】また、ダッシュパネルの車室内側にもダッ
シュクロスメンバを配設して断面係数を確保するように
しているため、エンジンルーム側に配設されるダッシュ
クロスメンバの断面積を、従来より小さくできる結果、
車両衝突時にエンジンルーム内のエンジンが後退した場
合でも、従来より遅い時期にエンジンがダッシュクロス
メンバに衝突することから、それだけ、フロントサイド
メンバの潰れストロークを長くできるため、フロントサ
イドメンバ側での衝突エネルギー吸収量を増大でき、ダ
ッシュパネルの変形量を抑制できることとなる。
【0014】請求項2に記載された発明によれば、ダッ
シュパネルの一部を車室内側又は車外側に膨出させて車
幅方向に沿ってクロスメンバ部を形成すると共に、断面
略ハット型のダッシュクロスメンバを両フロントサイド
メンバの後端部の間に跨らせて接合して閉断面部を形成
しているため、請求項1に記載の発明と比較すれば、断
面係数を確保した上で、一方のダッシュクロスメンバを
廃止できるため、部品点数の削減を図ることができる。
【0015】請求項3に記載された発明によれば、ダッ
シュパネルのエンジンルーム側にダッシュクロスメンバ
が配設されているが、このダッシュクロスメンバは、車
両前方からの荷重に対して圧潰し易いように、ハット型
断面の水平面部に折曲部が形成されているため、エンジ
ンが後退して早期にこのダッシュクロスメンバに衝突し
たとしても、このダッシュクロスメンバが圧潰し易いこ
とから、エンジンから荷重が直接ダッシュパネルに作用
することなく、フロントサイドメンバ側が圧潰して、従
来より潰れストロークを確保することができる。
【0016】請求項4に記載された発明によれば、ダッ
シュパネルにクロスメンバ部を形成することにより、請
求項2に記載された発明と同様に、断面係数を確保した
上で、部品点数の削減を図ることができる。
【0017】また、クロスメンバ部は、車両前方からの
荷重に対して折れ易いように、水平方向に対して斜めに
膨出形成されているため、エンジンが後退して早期にこ
のクロスメンバ部に衝突したとしても、このクロスメン
バ部が折れ易いことから、エンジンから荷重が直接ダッ
シュパネルに作用することなく、フロントサイドメンバ
側が圧潰して、従来より潰れストロークを確保すること
ができる。
【0018】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0019】図1乃至図3は、この発明の第1実施例を
示すものである。
【0020】まず構成を説明すると、図1中符号11は
フロントサイドメンバで、車幅方向の両側に車両前後方
向に沿って一対(一方は省略)配設され、このフロント
サイドメンバ11は、車外側が開放された断面略コ字状
を呈し、この開放部分がクロージングプレート12で閉
成されて、閉断面構造が形成されている。
【0021】このクロージングプレート12の後端部1
2aが車外側に向けて湾曲され、エクステンションフロ
ントメンバ13を介して図2に示すようにサイドシル1
4に接続されている。
【0022】また、このフロントサイドメンバ11の後
端部11aに形成されたフランジ部11bがダッシュパ
ネル15に接合されると共に、この後端部11aにエク
ステンションセンタメンバ16の前端部16aが接合さ
れて車両後方に向かって延長されている。このエクステ
ンションセンタメンバ16は、ダッシュパネル15の下
面部に接合されている。
【0023】そして、この両フロントサイドメンバ11
の後端部11aの間には、エンジンルーム側ダッシュク
ロスメンバ17と車室側ダッシュクロスメンバ18とが
配設されている。このエンジンルーム側ダッシュクロス
メンバ17は、断面が略ハット形状を呈し、両端部にフ
ランジ部17aが形成され、このフランジ部17aがフ
ロントサイドメンバ11に接合されると共に、ハット型
断面の上下のフランジ部17bがダッシュパネル15の
エンジンルームE側の面部に接合されている。
【0024】また、車室側ダッシュクロスメンバ18
は、断面が略ハット形状を呈し、両端部18aがフロン
トサイドメンバ11の真後ろに位置する部位まで延長さ
れ、フランジ部18bがダッシュパネル15のダッシュ
パネル15の車室K側に接合されている。
【0025】この両ダッシュクロスメンバ17,18
は、ダッシュパネル15のエンジンルームE側と車室K
側とで対応した位置に配設され、ダッシュパネル15を
介在させた状態で、閉断面部19,20が形成されてい
る。この両ダッシュクロスメンバ17,18等により、
この発明の一構成要素であるダッシュクロス部が構成さ
れている。
【0026】これら閉断面部19,20は、フロントサ
イドメンバ11の閉断面部と連続するようになってい
る。
【0027】なお、図1中符号22はサスペンションメ
ンバである。
【0028】次に、作用について説明する。
【0029】車両前面衝突時には、フロントサイドメン
バ11に衝突荷重が入力し、このメンバ11が潰れて衝
突エネルギーが吸収されると共に、このフロントサイド
メンバ11から両ダッシュクロスメンバ17,18を介
してダッシュパネル15に荷重が入力されることとな
る。
【0030】この場合、ダッシュパネル15のエンジン
ルームE側と車室K側とにダッシュクロスメンバ17,
18を配設することにより、Z軸廻りの断面係数を確保
した上で、エンジンルームE側へのエンジンルーム側ダ
ッシュクロスメンバ17の突出量を小さくできる。従っ
て、図示省略のエンジンが後退した場合でも、従来のよ
うに、すぐにエンジンルーム側ダッシュクロスメンバ1
7に衝突することがないため、フロントサイドメンバ1
1の潰れストロークを従来より確保することができる結
果、ダッシュパネル15の変形量を従来より抑えること
ができ、衝突時の乗員居住空間を十分確保することがで
き、衝撃エネルギの吸収特性を向上させることができ
る。
【0031】一方、車室K側に車室側ダッシュクロスメ
ンバ18が配設されているが、車室K側のみにダッシュ
クロスを配設して、断面係数を確保するものと比較する
と、エンジンルーム側ダッシュクロスメンバ17を配設
して、両者で断面係数を確保しているため、車室K側へ
の突出量はそれ程大きくする必要がないことから、車室
K内側に配設される図示省略のペダル等との干渉が問題
となることはない。
【0032】図4には、この発明の第2実施例を示す。
【0033】この実施例は、ダッシュパネル25の一部
にエンジンルームE側に突出するクロスメンバ部25a
を車幅方向に沿って両フロントサイドメンバ11に跨る
ように形成されている。また、このダッシュパネル25
の車室K内側には、第1実施例と同様な車室側ダッシュ
クロスメンバ18が配設されている。そして、この車室
側ダッシュクロスメンバ18とクロスメンバ部25aと
により、閉断面部26が形成され、このフロントサイド
メンバ11と連続するようになっている。この車室側ダ
ッシュクロスメンバ18とクロスメンバ部25aによ
り、この発明の一構成要素であるダッシュクロス部が構
成されている。
【0034】このようにすれば、第1実施例と比較する
と、閉断面部26のZ軸廻りの断面係数を減少させるこ
となく、エンジンルーム側ダッシュクロスメンバ17が
必要ない分、部品点数の削減を図ることができる。すな
わち、第1実施例では、ダッシュパネル15の両側にエ
ンジンルーム側ダッシュクロスメンバ17,車室側ダッ
シュクロスメンバ18を配設して、断面係数を確保して
いるが、この場合、両閉断面部19,20の間に位置し
ているダッシュパネル15は、断面係数の増加にあまり
寄与しない。従って、この第2実施例では、エンジンル
ーム側ダッシュクロスメンバ17を廃止し、この代わり
にダッシュメンバ部25aを形成することにより、断面
係数を確保した上で、部品点数の削減を図ることができ
る。
【0035】勿論、上記とは反対に、ダッシュパネル2
5のクロスメンバ部25aは車室K内側に膨出させ、車
室側ダッシュクロスメンバ18を廃止し、エンジンルー
ム側ダッシュクロスメンバ17を配設することもでき
る。このようにしても、上述と同様の利点が得られる。
【0036】図5には、この発明の第3実施例を示す。
【0037】この実施例は、ダッシュパネル29に車室
K内側に膨出するクロスメンバ部29aが両フロントサ
イドメンバ11の間に渡って形成される一方、エンジン
ルームE側には、エンジンルーム側ダッシュクロスメン
バ30が両フロントサイドメンバ11の間に渡って接合
されて配設され、クロスメンバ部29aとエンジンルー
ム側ダッシュクロスメンバ30とで閉断面部31が形成
されている。
【0038】このエンジンルーム側ダッシュクロスメン
バ30は、一対の水平面部30aに折曲部としての蛇腹
部が形成され、車両前方からの荷重により潰れ易くなっ
ている。
【0039】これによれば、車両前面衝突時に、エンジ
ンが後退し、エンジン側ダッシュクロスメンバ30に干
渉した場合、このダッシュクロスメンバ30が蛇腹状を
呈しているため、簡単に潰れることから、フロントサイ
ドメンバ11の潰れストロークを確保することができ
る。
【0040】一方、閉断面部31のZ軸廻りの断面係数
は、この閉断面部31の前後方向の距離及び断面積に大
きく影響を受けるが、この構造は、前後方向の距離及び
断面積を大きくすることができ、断面係数を確保するこ
とができる。従って、フロントサイドメンバ11からの
荷重を閉断面部31を介してダッシュパネル29の広い
範囲に渡って分散できることから、ダッシュパネル29
の車室K内側への変形量を小さくできる。
【0041】図6には、この発明の第4実施例を示す。
【0042】この実施例は、ダッシュパネル34が平面
形状を呈し、このダッシュパネル34の車室K内側には
エンジンルーム側ダッシュクロスメンバ35が配設され
ている。このエンジンルーム側ダッシュクロスメンバ3
5は、断面が大略ハット形状を呈し、フランジ部35a
がダッシュパネル34に接合されることにより、閉断面
部36が形成され、このダッシュクロスメンバ35の水
平面部35bは、折曲部として階段形状部が形成され、
車両前方に向かうに従って細くなるように設定されてい
る。
【0043】かかる構成のものにあっては、エンジンル
ームE側にエンジンルーム側ダッシュクロスメンバ35
が配設され、閉断面部36の断面係数を確保するよう
に、突出量が従来と略同様に設定されている。従って、
車両衝突によるエンジン後退時には、従来と同様の位置
で、エンジンがエンジンルーム側ダッシュクロスメンバ
35に干渉するが、このダッシュクロスメンバ35は階
段状に形成されて、従来より潰れ易いため、フロントサ
イドメンバ11の潰れストロークを確保することができ
る。
【0044】図7には、この発明の第5実施例を示す。
【0045】この実施例は、ダッシュパネル39にエン
ジンルームE側に膨出するクロスメンバ部39aが形成
され、車室K側に車室側ダッシュクロスメンバ40が接
合されて閉断面部41が形成されている。
【0046】このクロスメンバ部39aは、ダッシュパ
ネル39のプレス方向Pに沿って形成され、斜め下方を
向いている。
【0047】かかる構造によれば、閉断面部41のZ軸
廻りの断面係数は確保されており、エンジンが後退して
クロスメンバ部39aに衝突した場合には、このクロス
メンバ部39aが傾斜していることから折れ易いため、
フロントサイドメンバ11の潰れストロークを確保する
ことができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載された発明によれば、ダッシュパネルのエンジンルー
ム側と車室内側とにダッシュクロスメンバを配設してダ
ッシュクロス部を形成しているため、閉断面部の断面係
数を確保でき、車両衝突時の荷重をフロントサイドメン
バからこのダッシュクロス部を介してダッシュパネルの
広い面積に分散できるため、ダッシュパネルの変形量を
抑制することができる。
【0049】また、ダッシュパネルの車室内側にもダッ
シュクロスメンバを配設して断面係数を確保するように
しているため、エンジンルーム側に配設されるダッシュ
クロスメンバの断面積を、従来より小さくできる結果、
車両衝突時にエンジンルーム内のエンジンが後退した場
合でも、従来より遅い時期にエンジンがダッシュクロス
メンバに衝突することから、それだけ、フロントサイド
メンバの潰れストロークを長くできるため、フロントサ
イドメンバ側での衝突エネルギー吸収量を増大でき、ダ
ッシュパネルの変形量を抑制できる。
【0050】請求項2に記載された発明によれば、ダッ
シュパネルの一部を車室内側又は車外側に膨出させて車
幅方向に沿ってクロスメンバ部を形成すると共に、断面
略ハット型のダッシュクロスメンバを両フロントサイド
メンバの後端部の間に跨らせて接合して閉断面部を形成
しているため、請求項1に記載の発明と比較すれば、断
面係数を確保した上で、一方のダッシュクロスメンバを
廃止できるため、部品点数の削減を図ることができる。
【0051】請求項3に記載された発明によれば、ダッ
シュパネルのエンジンルーム側にダッシュクロスメンバ
が配設されているが、このダッシュクロスメンバは、車
両前方からの荷重に対して圧潰し易いように、ハット型
断面の水平面部に折曲部が形成されているため、エンジ
ンが後退して早期にこのダッシュクロスメンバに衝突し
たとしても、このダッシュクロスメンバが圧潰し易いこ
とから、エンジンから荷重が直接ダッシュパネルに作用
することなく、フロントサイドメンバ側が圧潰して、従
来より潰れストロークを確保することができる。
【0052】請求項4に記載された発明によれば、ダッ
シュパネルにクロスメンバ部を形成することにより、請
求項2に記載された発明と同様に、断面係数を確保した
上で、部品点数の削減を図ることができる。
【0053】また、クロスメンバ部は、車両前方からの
荷重に対して折れ易いように、水平方向に対して斜めに
膨出形成されているため、エンジンが後退して早期にこ
のクロスメンバ部に衝突したとしても、このクロスメン
バ部が折れ易いことから、エンジンから荷重が直接ダッ
シュパネルに作用することなく、フロントサイドメンバ
側が圧潰して、従来より潰れストロークを確保すること
ができる、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】同第1実施例を示す概略平面図である。
【図3】同第1実施例を示す分解斜視図である。
【図4】この発明の第2実施例を示す車両前後方向に沿
う断面図である。
【図5】この発明の第3実施例を示す図4に相当する断
面図である。
【図6】この発明の第4実施例を示す図4に相当する断
面図である。
【図7】この発明の第5実施例を示す図4に相当する断
面図である。
【図8】従来例を示す斜視図である。
【図9】同従来例を示す平面図である。
【符号の説明】
11 フロントサイドメンバ 15,25,29,34,39 ダッシュパネル 25a,29a,39a クロスメンバ部 17,30,35 エンジンルーム側ダッシュクロス 18,40 車室側ダッシュクロス 19,20,26,31,36,41 閉断面部 E エンジンルーム K 車室

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のフロントサイドメンバの後端部が
    ダッシュパネルに接合され、該両後端部の間に、ダッシ
    ュパネルに沿って車幅方向に延び、閉断面部を有するダ
    ッシュクロス部が設けられた車両用ダッシュクロス部構
    造において、 前記ダッシュクロス部は、前記ダッシュパネルのエンジ
    ンルーム側に、エンジンルーム側ダッシュクロスメンバ
    が閉断面部を形成するように接合されて前記両フロント
    サイドメンバの後端部の間に跨って配設されると共に、
    前記ダッシュパネルの車室内側に、車室内側ダッシュク
    ロスメンバが閉断面部を形成するように接合されて前記
    両フロントサイドメンバの後端部の間に跨って配設され
    ることにより形成されていることを特徴とする車両用ダ
    ッシュクロス部構造。
  2. 【請求項2】 一対のフロントサイドメンバの後端部が
    ダッシュパネルに接合され、該両後端部の間に、ダッシ
    ュパネルに沿って車幅方向に延び、閉断面部を有するダ
    ッシュクロス部が設けられた車両用ダッシュクロス部構
    造において、 前記ダッシュクロス部は、前記ダッシュパネルの一部が
    車室内側又は車外側に膨出されて車幅方向に沿ってクロ
    スメンバ部が形成されると共に、該ダッシュパネルの該
    膨出側と反対側に、ダッシュクロスメンバが前記両フロ
    ントサイドメンバの後端部の間に跨って接合されて閉断
    面部が形成されたことを特徴とする車両用ダッシュクロ
    ス部構造。
  3. 【請求項3】 一対のフロントサイドメンバの後端部が
    ダッシュパネルに接合され、該両後端部の間に、ダッシ
    ュパネルに沿って車幅方向に延び、閉断面部を有するダ
    ッシュクロス部が設けられた車両用ダッシュクロス部構
    造において、 前記ダッシュクロス部は、前記ダッシュパネルのエンジ
    ンルーム側に、車両後方が開放する断面略ハット型のダ
    ッシュクロスメンバが前記両フロントサイドメンバの後
    端部の間に跨って接合されて配設されて閉断面部が形成
    され、 該ダッシュクロスメンバは、車両前方からの荷重に対し
    て圧潰し易いように、ハット型断面の水平面部に折曲部
    が形成されていることを特徴とする車両用ダッシュクロ
    ス部構造。
  4. 【請求項4】 一対のフロントサイドメンバの後端部が
    ダッシュパネルに接合され、該両後端部の間に、ダッシ
    ュパネルに沿って車幅方向に延び、閉断面部を有するダ
    ッシュクロス部が設けられた車両用ダッシュクロス部構
    造において、 前記ダッシュクロス部は、前記ダッシュパネルの一部が
    エンジンルーム側に膨出されて車幅方向に沿ってクロス
    メンバ部が形成されると共に、該ダッシュパネルの車室
    内側に、断面略ハット型のダッシュクロスメンバが前記
    両フロントサイドメンバの後端部の間に跨って接合され
    て閉断面部が形成され、 前記クロスメンバ部は、車両前方からの荷重に対して折
    れ易いように、水平方向に対して斜めに膨出形成されて
    いることを特徴とする車両用ダッシュクロス部構造。
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