JP2998378B2 - 自動車車体のサイドメンバ構造 - Google Patents

自動車車体のサイドメンバ構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車車体のサイドメ
ンバ構造に関し、特に、板材によって閉じ断面を有する
ように形成され、車体の前後方向へ配置されるルーフサ
イドレールと、板材によって閉じ断面を有するように形
成され、車体の前後方向へ配置されるサイドシルないし
ロッカとを上下に間隔をおいて備える自動車車体のサイ
ドメンバ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車車体のサイドメンバ構造20は、
図10に示すように、ルーフサイドレール22と、サイ
ドシルないしロッカ24とに加えて、フロントピラー2
6、センタピラー28およびクォータパネル30を備
え、これら部材を一体にして形成されている。そして、
ロッカ24を、図8に示すように、通常2枚の板材、す
なわちインナパネル32およびアウタパネル34によっ
て閉じ断面を呈するように形成し、必要に応じて、閉じ
断面内にリィインフォースを配置する(実開昭60-51183
号公報)。
【0003】ロッカ24の形状、特に、アウタパネル3
4の形状は、これが外部に現れるため、デザイン上の要
求を満たすこと、センタピラー28などとの結合がし易
いことを主眼とし、剛性を考慮して定められている。し
かし、その剛性は、ロッカ24の閉じ断面の主軸となる
2つの直交軸線の方向を他部材との関連で考慮し、定め
たものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ロッカ24の閉じ断面
の主軸となる2つの直交軸線I1 、I2 のうち、断面二
次モーメントが最小となる方向へ伸びる軸線I1 は、図
8に示すように、車体の内方かつ上方へ向いている。そ
のため、ロッカ24は軸線I1 の方向へ変形しやすく、
車体が上下方向へ振動するとき、ロッカ24には左右方
向の振動成分fが生じ、これにより、センタピラー28
が左右方向へ振動する。
【0005】センタピラー28が左右方向へ振動する
と、車体の上側部分に左右方向の振動が誘発され、車室
内のこもり音が大きくなる。また、ロッカ24に加わる
外力FによるセンタピラーのモーメントMの分布は、図
9に示すようなものとなり、ルーフサイドレール22に
大きなねじりモーメントが発生するため、車体のみかけ
の剛性が低くなる。
【0006】本発明の目的は、ロッカに生ずる左右方向
の振動を小さくし、またルーフサイドレールに発生する
モーメントを小さくする自動車車体のサイドメンバ構造
を提供することにある。
【0007】本発明は、板材によって閉じ断面を有する
ように形成され、車体の前後方向へ配置されるルーフサ
イドレールと、板材によって閉じ断面を有するように形
成され、車体の前後方向へ配置されるロッカとを上下に
間隔をおいて備える自動車車体のサイドメンバ構造であ
る。前記ロッカは、該ロッカの閉じ断面の図心を通り、
互いに直交する最大および最小の断面二次モーメントを
表す2つの軸線のうち、断面二次モーメントが最小とな
る方向へ伸びる軸線が前記ルーフサイドレールの前記閉
じ断面を通るように形成されている。
【0008】
【作用および効果】ロッカは、ルーフサイドレールの閉
じ断面に向けて変形しやすいが、ルーフサイドレールと
ロッカとの左右方向ないし横方向の距離がわずかである
ため、車体が上下方向へ振動するとき、ロッカに生ずる
左右方向の振動成分は少ない。また、ルーフサイドレー
ルでは、センタピラーのモーメント分布が実質的にゼロ
となる。
【0009】ロッカの左右方向の振動成分が少ないた
め、車体の上側部分が左右方向へほとんど振動しない。
したがって、この振動による車室内のこもり音を低くす
ることができる。
【0010】センタピラーのモーメント分布がルーフサ
イドレールで実質的にゼロとなるため、車体のみかけの
剛性を高めることができる。
【0011】
【実施例】自動車車体のサイドメンバ構造40は、図3
に示すように、ルーフサイドレール42と、ロッカ44
とを備え、さらに、フロントピラー26、センタピラー
28およびクォータパネル30を備え、これら部材を一
体として形成されている。フロントピラー26、センタ
ピラー28およびクォータパネル30は、従来と同様の
構造を有する。また、これら部材とルーフサイドレール
42またはロッカ44との結合構造は、従来と同様であ
るため、詳細な説明は省略する。
【0012】ルーフサイドレール42は、板材によって
閉じ断面を有するように形成され、車体の前後方向へ配
置される。
【0013】図1の実施例では、ルーフサイドレール4
2は、車体の内方へ向けて凸となったインナパネル46
と、車体の外方へ向けて凸となったアウタパネル48と
を備える。両パネルの互いに対向するフランジ47、4
9をスポット溶接し、閉じ断面50が画定されている。
【0014】ロッカ44は、板材によって閉じ断面を有
するように形成され、ルーフサイドレール42から上下
方向へ間隔をおいて車体の前後方向へ配置される。
【0015】図1に示す実施例では、ロッカ44は、車
体の内方へ向けて凸となったインナパネル52と、車体
の外方へ向けて凸となったアウタパネル54とを備え
る。両パネルの互いに対向するフランジ53、55をス
ポット溶接し、閉じ断面56が画定されている。さら
に、ロッカ44は、閉じ断面56内に配置されたリィイ
ンフォース58を備える。リィインフォース58は、そ
のフランジ59でインナパネル52にスポット溶接され
ている。
【0016】ロッカ44のインナパネル52およびアウ
タパネル54は、従来のロッカ24のインナパネル32
およびアウタパネル34と実質的に同じ形状である。し
かし、リィインフォース58を備えた結果、ロッカ44
の閉じ断面56の主軸となる2つの直交軸線、換言する
と、図心Gを通り、互いに直交する最大および最小の断
面二次モーメントを表す2つの軸線のうち、断面二次モ
ーメントが最小となる方向へ伸びる軸線が、ルーフサイ
ドレール42の閉じ断面50を通っている。
【0017】リィインフォース58は、図4に示すよう
に、上面60と、下面61と、両者を結合する傾斜面6
2とを有し、上面60が下面61より長い。上面60
は、その前後方向へ間隔をおいた複数の孔63を有し、
これによって上面60の剛性が低下されている。下面6
1は、上面60と同位相の複数の孔を有するが、図示は
省略してある。
【0018】図示の実施例では、複数の孔63は、前方
から後方へ向け、孔径が次第に大きくなるように形成さ
れている。複数の孔63のこの配列によれば、走行して
いる自動車が衝突したとき、リィインフォース58の前
方部分でより多くの衝撃エネルギを吸収させ、前方部分
から後方部分へ向けて、リィインフォース58が実質的
に同じ程度変形するのを可能にする。
【0019】リィインフォース58を前記構造としたこ
とにより、リィインフォース58は、左右方向の曲げ剛
性が高く、上下方向の曲げ剛性が低い特性を呈する。そ
の結果、ロッカ44では、図1に示すように、その閉じ
断面56の図心Gを通って主軸となる2つの直交軸線I
1 、I2 のうち、軸線I1 に関する断面二次モーメント
が最大となり、軸線I2 に関する断面二次モーメントが
最小となる。換言すれば、軸線I1 は、断面二次モーメ
ントが最小となる方向へ伸びることとなる。そして、そ
の軸線I1 がルーフサイドレール42の閉じ断面50を
通っている。
【0020】軸線I1 がルーフサイドレール42の閉じ
断面50を通ることにより、車体が上下方向へ振動する
ときの左右方向の振動成分を少なくすることができる。
この場合、軸線I1 が閉じ断面50の図心gを通ること
が好ましい。そのようにすれば、センタピラー28のモ
ーメントMの分布は、図2に示すようになり、ルーフサ
イドレール42でのモーメントがゼロとなる。
【0021】ロッカを、その閉じ断面の主軸となる2つ
の直交軸線のうち断面二次モーメントが最小となる方向
へ伸びる軸線がルーフサイドレール42の閉じ断面50
を通るように形成するには、次のようにすることもでき
る。
【0022】図5に示すロッカ74では、インナパネル
52とアウタパネル54とによって閉じ断面を画定し、
図6に示すようなリィインフォース76、78を、イン
ナパネル52の下方の肩部分とアウタパネル54の上方
の肩部分とにそれぞれ溶接してある。これにより、軸線
1 をルーフサイドレール42の閉じ断面50に通して
いる。
【0023】図5の実施例のリィインフォース76、7
8を溶接することに代えて、これらリィインフォースが
溶接された、インナパネル52およびアウタパネル54
の部分の板厚を厚くすることもできる。この場合、厚板
部分と薄板部分とをレーザ溶接で接合し、それぞれイン
ナパネル52とアウタパネル54とを形成するようにす
る。
【0024】図7に示すロッカ84では、アウタパネル
54は前記実施例のものと実質的に同じ形状であるが、
インナパネル86は、その下方部分に内方へ向けて突出
する部分87を有する。この部分87により、軸線I1
をルーフサイドレールの閉じ断面に通している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車車体のサイドメンバ構造に
おけるルーフサイドレールとロッカとの断面図である。
【図2】図1と同様な断面図で、センタピラーのモーメ
ント分布を示している。
【図3】本発明に係る自動車車体のサイドメンバ構造の
斜視図である。
【図4】ロッカの閉じ断面内に配置するリィインフォー
スの斜視図である。
【図5】主軸となる2つの直交軸線の向きを変える実施
例を示す断面図である。
【図6】図5に示した実施例に使用するリィインフォー
スの斜視図である。
【図7】主軸となる2つの直交軸線の向きを変える別の
実施例の断面図である。
【図8】従来の自動車車体のサイドメンバ構造における
ルーフサイドレールとロッカとの断面図である。
【図9】図8と同様な断面図で、センタピラーのモーメ
ント分布を示している。
【図10】従来の自動車車体のサイドメンバ構造の斜視
図である。
【符号の説明】
40 サイドメンバ構造 42 ルーフサイドレール 44、74、84 ロッカ 50、56 閉じ断面 58、76、78 リィインフォース 87 突出部分
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/00 - 25/08 B62D 25/14 - 25/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材によって閉じ断面を有するように形
    成され、車体の前後方向へ配置されるルーフサイドレー
    ルと、板材によって閉じ断面を有するように形成され、
    車体の前後方向へ配置されるロッカとを上下に間隔をお
    いて備える自動車車体のサイドメンバ構造であって、 前記ロッカは、該ロッカの閉じ断面の図心を通り、互い
    に直交する最大および最小の断面二次モーメントを表す
    2つの軸線のうち、断面二次モーメントが最小となる方
    向へ伸びる軸線が前記ルーフサイドレールの前記閉じ断
    面を通るように形成された、自動車車体のサイドメンバ
    構造。
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