JPH08273404A - 車両用灯具のランプハウジング - Google Patents

車両用灯具のランプハウジング

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Publication number
JPH08273404A
JPH08273404A JP7076072A JP7607295A JPH08273404A JP H08273404 A JPH08273404 A JP H08273404A JP 7076072 A JP7076072 A JP 7076072A JP 7607295 A JP7607295 A JP 7607295A JP H08273404 A JPH08273404 A JP H08273404A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lamp housing
synthetic resin
lamp
film
reflection
Prior art date
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Pending
Application number
JP7076072A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Nemoto
敏博 根本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Ichikoh Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Ichikoh Industries Ltd filed Critical Ichikoh Industries Ltd
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Publication of JPH08273404A publication Critical patent/JPH08273404A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ランプハウジングを、従来技術に基づいて
「タルクを充填剤として添加したポリプロピレン樹脂」
で成形すると、(B)図のように微細な凹凸6,6′が
表面に形成される。このため、アンダーコート7によっ
て上記の微細凹凸を隠蔽しないとアルミニウム蒸着膜8
を成膜して反射面にすることができない。上記の微細凹
凸の無い平坦な表面を有するランプハウジングを成形で
きるようにして、前記のアンダーコート7を省略できる
ように改良する。 【構成】 ポリプロピレン樹脂85±5%と、ポリカー
ボネート樹脂15±5%とを融合してなるアロイ材によ
ってランプハウジング2を成形すると、(A)図のよう
に表面が平滑になり、直接にアルミニウム蒸着膜8を成
膜することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内側の面をリフレクタ
の反射面として作用させるようにアルミニウム被膜を蒸
着した合成樹脂製のランプハウジングに係り、特に、ア
ルミニウム蒸着処理の準備工程としてのアンダーコート
処理を省略できるように改良したランプハウジングに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用灯具は一般に、ランプハウジング
の前面開口部を覆ってレンズが装着され、上記ランプハ
ウジングとレンズとによって囲まれた灯室の中に光源バ
ルブが配設されて成り、上記の光源バルブを有効に利用
するため、該光源バルブのフィラメントの付近に焦点を
位置せしめるようにリフレクタが配設されている。図2
は車両用灯具の1例として示した自動車用フロントコン
ビネーションランプの概要的な断面図である。(図2参
照)コンビネーションランプ組立品1の主要構成部材
は、合成樹脂製のランプハウジング2と、該ランプハウ
ジングの前面開口部を覆って装着されたレンズ3と、前
記ランプハウジング2の後方開口部に設置されたバルブ
ソケット4と、上記バルブソケット4に装着された光源
バルブ5と、である。前記光源バルブ5から出射した光
束を有効に利用するためにリフレクタは、上記の構成部
材と別体に金属もしくは合成樹脂で構成されてランプハ
ウジング2に取り付けられる場合もあり、該ランプハウ
ジング2の内側表面に反射膜を成膜してリフレクタとし
て作用させる場合もある。本例はランプハウジング2に
アルミニウム被膜を蒸着して、リフレクタとして機能す
る反射面2aを設けてある。図1は車両用灯具のランプ
ハウジング内側面に形成されたアルミニウム蒸着膜の構
造を示す詳細な断面図であって、(A)は本発明の1実
施例、(B)は従来例である。前掲の図2の従来例に鎖
線円で囲んで示したC部を拡大すると図1(B)のごと
くになる。
【0003】ランプハウジング2を合成樹脂材料で成形
する場合、どのような材質を選定すべきかについては、
次に述べる各種の特性条件を概ね満たしていることが必
要である。すなわち、 a.成形性が良くて、複雑な形状の部分も薄肉の部分も
高精度に成形でき、 b.機械的強度が大きくて、通常程度の衝撃を受けても
容易には破損せず、 c.耐熱性に優れていて、光源バルブの発熱によって昇
温しても軟化しないこと、を求められるが、これらの特
性の総べてを完全に満足される合成樹脂材料は無いの
で、比較的好適な材料の1例としてポリプロピレン樹脂
が用いられ、さらに、ポリプロピレン樹脂の材料強度を
増加するため、ポリプロピレン樹脂に充填剤としてタル
ク等が添加される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ポリプロピレン樹脂に
充填材としてタルクを添加すると、強度は増加するが成
形品の表面粗さが悪くなる。このため、タルク入りポリ
プロピレン樹脂でランプハウジングを成形すると図1
(B)に示したように、その両面に微細な凹凸6,6′
が形成される。本図においてランプハウジング2Aの上
側が内側面、下側が外側面である。微細な凹凸6を生じ
たランプハウジングの内側面に、反射膜としてアルミニ
ウムを蒸着すると、アルミニウム蒸着膜には素地の隠蔽
効果が無いので該アルミニウム蒸着膜の表面に微細な凹
凸を生じる。車両用灯具のリフレクタは、一般に正反射
率が75%以上であることを必要とし、反射面に微細な
凹凸を生じて乱反射することは非常に好ましくない。
【0005】そこで図1(B)に示したように、ランプ
ハウジング内側面の微細凹凸6を覆ってアンダーコート
7を成層し、微細凹凸を隠蔽して該アンダーコートの平
滑な表面にアルミニウム蒸着膜8を成膜し、トップコー
ト9で覆った反射膜構造が用いられている。しかし、こ
のようにしてアンダーコート処理を施すには、アンダー
コート工程の設備コストが掛かる上に、アンダーコート
処理工程のランニングコスト(材料費・工賃)が掛か
り、製造原価が高額になる。本発明は上述の事情に鑑み
て為されたものであって、ランプハウジングとして必要
とされる機械的強度と耐熱性とを有し、しかも成形精度
が良くて光沢成形面が得られ、従ってアンダーコート処
理を必要とせず、安価に構成できる反射膜構造を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的(所要の強度
・耐熱性、および平滑な成形面)を達成するため本発明
の反射膜構造は、内面にアルミニウム蒸着膜よりなる反
射面が形成された合成樹脂製のランプハウジングにおい
て、前記のランプハウジングが、ポリプロピレン樹脂
(略称PP)85±5%(重量比)、ポリカーボネート
樹脂(略称PC)15±5%(重量比)の組成を有する
アロイ材によって構成されており、上記ランプハウジン
グの内面にアンダーコート層を設けることなく直接に、
アルミニウム蒸着膜が成膜されていることを特徴とす
る。アロイとは、元来は冶金学の術語であって、「1種
類の金属と、他の1種類もしくは複数種類の金属または
非金属とを互いに融合混和して得られた、金属としての
諸性質を具備しているもの」を言うが、これから転じて
合成樹脂の技術分野においては「異種の高分子材料を混
合して得られた、従来に無い特性を有する材料」を、ポ
リマーアロイ、略称アロイもしくはアロイ材と言う。
【0007】
【作用】上述の手段によると、ポリプロピレンの85±
5%(重量比)と、ポリカーボネートの15±5%(重
量比)とを融合混和して得られたアロイ材はランプハウ
ジングとして必要な程度の機械的強度と耐熱性とを有
し、しかも平滑な成形面が得られる。すなわち、表面粗
さ0.2μmに研摩した金型を用いて成形すると高度の
成形面光沢が得られる。このため、アンダーコート処理
によって成形面の微細な凹凸を埋める必要が無く、直接
にアルミニウム蒸着を施しても正反射率75%以上の反
射面が形成される。アンダーコート処理を必要としない
ので、設備コスト,材料コスト,所要工数が低減され、
高品質・低価格の車両用灯具を構成することができる。
【0008】
【実施例】本発明を適用して、ポリプロピレン樹脂が8
5%±5%、ポリカーボネート樹脂が15%±5%とな
るように調合し、これらを融和してランプハウジングを
成形すると、図1(A)に示したように成形表面が高度
に平滑となる。本実施例においては、表面粗さ0.2μ
mに研摩した金型を用いることにより、ランプハウジン
グの表面を光沢面に成形することができた。そこで、ラ
ンプハウジング2Bの内側面にアンダーコート処理を施
すことなく、直接にアルミニウム蒸着膜8を成膜して、
正反射率75%以上の反射面が得られた。本実施例にお
いては、上記アルミニウム蒸着膜8を覆って保護膜10
を成膜してある。本実施例においては、従来例に比して
アンダーコート処理が不必要になるので、アンダーコー
ト処理工程に対応する施工コストおよび設備コストが節
約され、しかも正反射率75%以上を保持することがで
きた。
【0009】
【発明の効果】本発明を適用すると、ポリプロピレンの
85±5%(重量比)と、ポリカーボネートの15±5
%(重量比)とを融合混和して得られたアロイ材はラン
プハウジングとして必要な程度の機械的強度と耐熱性と
を有し、しかも平滑な成形面が得られる。すなわち、表
面粗さ0.2μmに研摩した金型を用いて成形すると高
度の成形面光沢が得られる。このため、アンダーコート
処理によって成形面の微細な凹凸を埋める必要が無く、
直接にアルミニウム蒸着を施しても正反射率75%以上
の反射面が形成される。アンダーコート処理を必要とし
ないので、設備コスト,材料コスト,所要工数が低減さ
れ、高品質・低価格の車両用灯具を構成することができ
るという優れた実用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用灯具のランプハウジング内側面に形成さ
れたアルミニウム蒸着膜の構造を示す詳細な断面図であ
って、(A)は本発明の1実施例、(B)は従来例であ
る。
【図2】車両用灯具の1例として示した自動車用フロン
トコンビネーションランプの概要的な断面図である。
【符号の説明】
1…車両用灯具の1例としてのコンビネーションランプ
組立品、2…ランプハウジング、2a…反射面、2A…
従来例のタルク充填PP製ランプハウジング、2B…本
発明を適用して構成されたPP/PCアロイ材製ランプ
ハウジング、3…レンズ、4…バルブソケット、5…光
源バルブ、6,6′…微細な凹凸、7…アンダーコー
ト、8…アルミニウム蒸着膜、9…トップコート、10
…蒸着膜の保護膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面にアルミニウム蒸着膜よりなる反射
    面が形成された合成樹脂製のランプハウジングにおい
    て、 前記のランプハウジングが、ポリプロピレン85±5%
    (重量比)、ポリカーボネート15±5%(重量比)の
    組成を有するアロイ材によって構成されており、 上記ランプハウジングの内面にアンダーコート層を設け
    ることなく直接に、アルミニウム蒸着膜が成膜されてい
    ることを特徴とする、車両用灯具のランプハウジング。
JP7076072A 1995-03-31 1995-03-31 車両用灯具のランプハウジング Pending JPH08273404A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000294012A (ja) * 1999-04-12 2000-10-20 Koito Mfg Co Ltd 車両用標識灯
JP2002124109A (ja) * 2000-10-17 2002-04-26 Nippon A & L Kk 車輌用灯具のランプハウジング用材料。
JP2002133916A (ja) * 2000-10-26 2002-05-10 Nippon A & L Kk 車輌用灯具のランプハウジング用材料

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000294012A (ja) * 1999-04-12 2000-10-20 Koito Mfg Co Ltd 車両用標識灯
JP2002124109A (ja) * 2000-10-17 2002-04-26 Nippon A & L Kk 車輌用灯具のランプハウジング用材料。
JP2002133916A (ja) * 2000-10-26 2002-05-10 Nippon A & L Kk 車輌用灯具のランプハウジング用材料

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