JPH08269142A - 透明なゴム変性スチレン系樹脂組成物 - Google Patents

透明なゴム変性スチレン系樹脂組成物

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JPH08269142A
JPH08269142A JP7862795A JP7862795A JPH08269142A JP H08269142 A JPH08269142 A JP H08269142A JP 7862795 A JP7862795 A JP 7862795A JP 7862795 A JP7862795 A JP 7862795A JP H08269142 A JPH08269142 A JP H08269142A
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rubber
particles
styrene
weight
resin composition
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JP7862795A
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Masamichi Nishimura
政通 西村
Toru Nakai
徹 中井
Kazuhito Bando
和仁 板東
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Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明性に優れたゴム変性スチレン系樹脂組成
物を得る。 【構成】 スチレン系単量体成分20〜90重量%と(メ
タ)アクリル酸又はそのアルキルエステルから選ばれる
1種又は2種以上からなる単量体成分10〜80重量%とか
らなるスチレン系共重合体(A) の連続相と、スチレン系
重合体0〜80重量%とポリブタジエン100〜20重量%か
らなるゴム状重合体(B)の分散ゴム相とからなり、(A)と
(B)の重量比が99/1〜60/40であるゴム変性スチレン
系樹脂組成物において、(a) 分散ゴム粒子の粒子径分布
が平均粒子径 0.2〜 1.0μmの小粒子と平均粒子径1.2
〜3.0μmの大粒子とからなる二峰性であり、(b) 全分
散ゴム粒子の平均粒子径が 0.3〜 1.5μmの範囲内にあ
り、(c) 全分散ゴム粒子に対する比率が小粒子が60〜99
重量%、大粒子が1〜40重量%であることを特徴とする
透明なゴム変性スチレン系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は強度と透明性に優れた透
明なゴム変性スチレン系樹脂組成物に関するものであ
る。さらに詳しくは、ゴム変性スチレン系樹脂組成物中
の分散ゴム粒子が二峰性の粒子径分布を有することによ
り、強度と透明性のバランスに優れた透明なゴム変性ス
チレン系樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ゴム変性スチレン樹脂は、強度や成形性
等に優れているため、食品容器、包装用材料等の家庭用
品や、家電製品用の成形材料等として一般に広く使用さ
れている。しかし、ゴム変性スチレン樹脂は一般に白濁
して不透明であるために、透明性を要求される分野では
使用できないという問題点があった。従来、強度と透明
性を同時に満足させる方法としては、ポリスチレンにス
チレン−ブタジエンのブロック共重合体をブレンドする
方法があり、この方法で得られる樹脂は食品容器や包装
の分野で使用されている。しかし、この方法でも強度の
改善が不十分であるという問題点があり、強度を十分に
改善するためにはポリスチレン中のスチレン−ブタジエ
ンブロック共重合体含有量をさらに増やす必要がある。
しかし、ポリスチレン中のスチレン−ブタジエンブロッ
ク共重合体含有量が増えると剛性が低下するため、強度
と剛性のバランスの点で満足できる方法ではなかった。
また、透明性においても完全には満足できるものではな
く、さらにコストが高いという重大な問題もあった。
【0003】一方、特公昭62−25701号公報に
は、スチレン系単量体とアクリル酸エステルとの共重合
体にスチレン−ブタジエンブロック共重合体をブレンド
する方法が開示されている。しかし、この方法では確か
に強度の改善は見られるが、得られる樹脂のガラス転移
温度が低いために、成形性や耐熱性に問題があった。ま
た、強度と透明性を有する別の樹脂として、ゴム状重合
体の存在下でスチレンとメタクリル酸メチルを共重合さ
せたグラフト共重合体がある。例えば、特開平4−18
0907号公報には、スチレン−ブタジエンブロック共
重合体存在下でスチレンとメタクリル酸メチルを共重合
する方法が開示されている。しかし、この方法でも、共
重合体中に存在する分散ゴム粒子の平均粒子径の分布が
単分散であるために強度の点で十分に満足できるもので
はなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は強度と透明性
のバランスに優れた透明なゴム変性スチレン系樹脂組成
物を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点の解決に鋭意検討した結果、ゴム変性スチレン系樹脂
組成物中の分散ゴム粒子の粒子径分布が二峰性であり、
全分散ゴム粒子の平均粒子径及び大粒子と小粒子の平均
粒子径が特定の範囲にあることを特徴とする強度と透明
性のバランスに優れた透明なゴム変性スチレン系樹脂組
成物を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、スチレン系単量体成分
20〜90重量%と(メタ)アクリル酸またはそのアルキル
エステルから選ばれる1種または2種以上からなる単量
体成分10〜80重量%とからなるスチレン系共重合体
(A)の連続相と、スチレン系重合体0〜80重量%とポ
リブタジエン 100〜20重量%からなるゴム状重合体
(B)の分散ゴム相とからなり、(A)と(B)の重量
比が99/1〜60/40であるゴム変性スチレン系樹脂組成
物において、(a)分散ゴム粒子の粒子径分布が、平均
粒子径 0.2〜 1.0μmの小粒子と平均粒子径 1.2〜 3.0
μmの大粒子とからなる二峰性であり、(b)全分散ゴ
ム粒子の平均粒子径が 0.3〜 1.5μmの範囲内にあり、
(c)全分散ゴム粒子に対する比率が、小粒子が60〜99
重量%、大粒子が1〜40重量%であることを特徴とする
透明なゴム変性スチレン系樹脂組成物に関するものであ
る。
【0007】以下に本発明を詳しく説明する。本発明で
使用するスチレン系単量体としては、スチレンが一般的
であるが、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、
m−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−
エチルスチレン、p −t −ブチルスチレン等の核アルキ
ル置換スチレン、α−メチルスチレン、α−メチル−p
−メチルスチレン等のα−アルキル置換スチレン、o−
クロロスチレン、p−クロロスチレン等のハロゲン化ス
チレン等を用いることができる。好ましいスチレン系単
量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、p−メ
チルスチレンがあり、特にスチレンが好ましい。これら
のスチレン系単量体は、単独で又は2種以上混合して使
用してもよい。
【0008】また、(メタ)アクリル酸またはそのアル
キルエステルとしては、メタクリル酸メチルが一般的で
あるが、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸n−ブチル、メタクリル酸、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル等も使用できる。
これらの単量体は単独で又は2種以上混合して使用して
もよい。
【0009】本発明で使用するゴム状重合体としては、
スチレン−ブタジエンブロック共重合体が一般的である
が、1,4−シス結合の含有量が約95%以上であるハイ
シスポリブタジエン、1,4−シス結合の含有量が約90
〜94%であるミドルシスポリブタジエン、1,4−シス
結合の含有量が約38%以下であるローシスポリブタジエ
ンなどの一般的なポリブタジエンやスチレン系化合物と
共役ジエンとの共重合体等、特に限定せず、一般的なポ
リブタジエン系重合体は全て使用することが可能であ
る。ただし、ゴム状重合体としてハイシスポリブタジエ
ンを用いる場合には、アイゾット衝撃強度等の物性低下
を防ぐために、重合時に開始剤を用いることが望まし
い。また、本発明の目的を達成するためには、スチレン
系重合体0〜80重量%と、ポリブタジエン100 〜20重量
%とからなるゴム状重合体を用いる必要がある。さらに
は、ポリスチレン0〜50重量%と、ポリブタジエン100
〜50重量%とからなるゴム状重合体を用いることが、よ
り好ましい。ゴム状重合体中のポリブタジエン含有量が
20重量%未満になると、アイゾット衝撃強度等の物性と
透明性とのバランスを保つことが困難になる。
【0010】スチレン系単量体成分と、(メタ)アクリ
ル酸またはそのアルキルエステルから選ばれる1種また
は2種以上からなる単量体成分とからなるスチレン系共
重合体(A)に対する、ゴム状重合体(B)の重量比は
99/1〜60/40、より好ましくは97/3〜70/30であ
る。ゴム状重合体(B)の割合が1重量%未満である場
合には強度の改善効果がほとんど見られず、また、40重
量%を越えるとゴム変性スチレン系樹脂組成物の成形性
や透明性が低下してしまうので好ましくない。また、ゴ
ム変性スチレン系樹脂組成物の透明性を発現するために
は、一般に連続相と分散ゴム粒子相との屈折率の差が0.
01以下、好ましくは 0.005以下であることが必要であ
る。
【0011】本発明におけるゴム変性スチレン系樹脂組
成物中のゴム分散粒子は、平均粒子径が 0.2〜 1.0μ
m、好ましくは 0.3〜 0.9μmである小粒子と、平均粒
子径が1.2 〜 3.0μm、好ましくは 1.2〜 2.5μmであ
る大粒子の2種類の分散ゴム粒子からなる二峰性の粒子
径分布を有する必要がある。分散ゴム粒子の粒子径分布
が単一分布である場合には、耐衝撃性と剛性のバランス
が劣るため、本発明の目的を達成することができない。
小粒子の平均粒子径は、 0.2μm未満では強度が低下
し、1.0μmを越えると透明性が低下する。また、大粒
子の平均粒子径は1.2μm未満では耐衝撃性等の強度が
低下し、 3.0μmを越えると透明性が低下する。また、
全分散ゴム粒子の平均粒子径は 0.3〜 1.5μm、好まし
くは 0.5〜1.0μmである必要がある。なお、本発明で
いう平均粒子径とは、超薄切片法を用い、オスミウム酸
染色したゴム変性スチレン系樹脂組成物の透過型電子顕
微鏡写真を撮影し、ゴム状重合体粒子1000個の円換算粒
子径を測定して、次式を用いて算出した値である。
【0012】平均粒子径=(Σnii 4)/(Σnii 3) (式中のniは円換算粒子径Di(μm)を有するゴム状重合
体粒子の個数を表す。) 分散ゴム粒子の平均粒子径を制御する方法としては、重
合時の攪拌速度を変える方法、重合温度を変える方法、
連鎖移動剤や開始剤を添加する方法、用いるゴム成分の
分子量や構造を変える方法、及び、ゴム成分としてブタ
ジエンゴムとスチレン−ブタジエン共重合ゴムを混合し
て用いる方法等を挙げることができる。また、これらの
方法を単独あるいはいくつか組み合わせて用いてもよ
い。
【0013】本発明においては、上記の小粒子と大粒子
の全ゴム粒子に対する比率が、小粒子が60〜99重量%、
大粒子が1〜40重量%であることが必要である。小粒子
の比率が60重量%未満になると、得られるゴム変性スチ
レン系樹脂組成物の透明性が低下する。また、99重量%
よりも多くなると、得られるゴム変性スチレン系樹脂組
成物の耐衝撃性等の強度が低下してしまう。
【0014】また、本発明においては、ゴム変性スチレ
ン系樹脂組成物全体に対する分散ゴム粒子の体積分率
が、0.23〜0.8 、好ましくは0.3 〜0.75の範囲であるこ
とが望ましい。体積分率が0.23未満では耐衝撃性等の強
度が低下し、 0.8よりも大きいと透明性が低下する。な
お、本発明でいう分散ゴム粒子相の体積分率とは、上記
と同様の方法で透過型電子顕微鏡写真を撮影し、写真中
の分散ゴム粒子相の面積(X)と連続相の面積(Y)を
画像処理装置を用いて求め、X/(X+Y)の式に従っ
て求めたものである。
【0015】また、本発明に用いるゴム変性スチレン系
樹脂中に分散しているゴム粒子の形状は特に規定するも
のではない。例えば、分散ゴム粒子中にさらにポリスチ
レン粒子が分散したサラミ構造、もしくは分散ゴム粒子
中に単一のポリスチレン粒子を含むコアシェル構造、あ
るいは、サラミ構造とコアシェル構造の混合構造等を挙
げることができる。
【0016】本発明を構成する、二峰性の粒子径分布を
有するゴム変性スチレン系樹脂組成物は、種々の方法、
例えば、小粒子径のゴム粒子を含むゴム変性スチレン
系樹脂組成物と、大粒子径のゴム粒子を含むゴム変性ス
チレン系樹脂組成物とを混合機や押出機などで溶融混合
する方法、2つの重合反応器を用い、小粒子のゴム状
重合体を含む重合液と大粒子のゴム状重合体を含む重合
液とをそれぞれ別に調製し、両者を混合して重合を完結
させる方法、粒子分散機をインターバル運転する等の
方法を用い、重合過程で小粒子と大粒子のゴム状重合体
を同時に形成させる方法、等により製造することができ
る。
【0017】また、本発明のゴム変性スチレン系樹脂組
成物は、公知の重合方法を用いて製造することができ
る。ただし、乳化重合法では得られた樹脂は透明ではあ
るものの黄色く着色してしまうという問題があり、塊状
重合後さらに懸濁重合を行う塊状−懸濁重合法では、得
られた樹脂の透明性と強度とのバランスが低下するとい
う問題がある。そのため塊状重合法または溶液重合法等
を用いることが好ましい。
【0018】本発明において、重合時に、必要に応じて
重合開始剤を使用することもできる。例えば、2,2−
ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシ
ル)プロパン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)
−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、n−ブチ
ル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート
等のパーオキシケタール類、クメンハイドロパーオキサ
イド、ジイソプロピルベンゼンパーオキサイド等のハイ
ドロパーオキサイド類、t−ブチルクミルパーオキサイ
ド、ジ−t−ブチルパーオキサイド等のジアルキルパー
オキサイド類、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイル
パーオキサイド等のジアシルパーオキサイド類、ビス
(t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネー
ト等のパーオキシカーボネート類、t−ブチルパーオキ
シベンゾエート、t−ブチルパーオキシアセテート、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキ
シ)ヘキサン等のパーオキシエステル類等の有機過酸化
物と、2,2−アゾビス(2−メチルブチロニトリ
ル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カー
ボニトリル)等のアゾ系化合物があり、これらを単独
で、または2種類以上の混合物として用いることができ
る。また、これらの重合開始剤の添加方法は特に制約さ
れるものではなく、重合初期に一括仕込みする方法、重
合初期から重合後期にわたって数回に分けて分割添加す
る方法、あるいはそれら二つの方法を同時に使用するこ
ともできる。
【0019】本発明において、重合時には必要に応じて
連鎖移動剤や溶剤を使用することもできる。連鎖移動剤
としては、ターピノーレン、α−メチルスチレンダイマ
ー、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプ
タン等を挙げることができる。また、溶剤としては、ト
ルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素
類、脂肪族炭化水素類、ジアルキルケトン類の単独また
は2種類以上の混合物等を挙げることができる。溶剤の
使用量としては、重合液全体に対して0〜50重量%の範
囲で使用される。50重量%を越えると重合速度が著しく
低下し、また溶剤回収エネルギーが大きくなり経済性が
劣ってくる。
【0020】本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物
は、必要に応じて、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カ
ルシウム、またはエチレンビスステアリルアミド等の滑
剤、ミネラルオイル等の可塑剤、フェノール系やリン系
の酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤等の添加剤を含ん
でいてもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物
は、スチレン系単量体と(メタ)アクリル酸またはその
アルキルエステルから選ばれる1種または2種以上の単
量体との共重合体からなる連続相中に、二峰性の粒子径
分布を有する分散ゴム粒子が存在するので、耐衝撃性と
透明性のバランスに優れる透明な成形品を容易に得るこ
とができる。
【0022】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例によって制約される
ものではない。なお、樹脂の物性は下記に示す方法で測
定した。 強度:ASTM D256 に準じてアイゾット衝撃強度を
測定した。 透明性:射出成型で厚さ2mmの試験片を作製し、AST
M D1003に準じてヘーズを測定した。
【0023】<ゴム変性スチレン系樹脂の製造>攪拌羽
根を備えた完全混合槽型反応器を2機直列に用い、さら
にその後ろに管型反応器を接続し、最後に2軸押出機で
脱揮し、ペレット化することができる重合装置を用いて
ゴム変性スチレン系樹脂を製造した。
【0024】(ゴム変性スチレン系樹脂−1)スチレン
40.0重量部、メタクリル酸メチル49.0重量部、スチレン
含量が25重量%で5%スチレン溶液粘度が15センチポイ
ズのスチレン−ブタジエン共重合ゴム6.2重量部、エチ
ルベンゼン 4.8重量部よりなる原料溶液を反応装置に供
給し、125℃、 125℃、 150℃の温度条件で重合した。
得られたゴム変性スチレン系樹脂の電子顕微鏡写真を撮
影し、樹脂中の分散ゴム粒子の平均粒子径を測定した。
また、NMR分析装置を用い、得られたゴム変性スチレ
ン系樹脂のマトリックスの共重合組成を分析した。
【0025】(ゴム変性スチレン系樹脂−2,3,4)
攪拌羽根の回転数を変化させた以外は、ゴム変性スチレ
ン系樹脂−1の製法と同様の方法で重合し、得られたゴ
ム変性スチレン系樹脂中の分散ゴム粒子の平均粒子径測
定とマトリックスの共重合組成分析を行った。
【0026】(ゴム変性スチレン系樹脂−5,6)スチ
レン含量が25重量%で5%スチレン溶液粘度が50センチ
ポイズのスチレン−ブタジエン共重合ゴムを使用し、攪
拌羽根の回転数を変化させた以外はゴム変性スチレン系
樹脂−1の製法と同様にして重合し、得られたゴム変性
スチレン系樹脂中の分散ゴム粒子の平均粒子径測定とマ
トリックスの共重合組成分析を行った。
【0027】(ゴム変性スチレン系樹脂−7)スチレン
40.0重量部、メタクリル酸メチル49.0重量部、スチレン
含量が25重量%で5%スチレン溶液粘度が15センチポイ
ズのスチレン−ブタジエン共重合ゴム8.9重量部、エチ
ルベンゼン 4.8重量部よりなる原料溶液を反応装置に供
給した以外はゴム変性スチレン系樹脂−1の製法と同様
にして重合し、得られたゴム変性スチレン系樹脂中の分
散ゴム粒子の平均粒子径測定とマトリックスの共重合組
成分析を行った。
【0028】このようにして得られたゴム変性スチレン
系樹脂の分析結果を、表1にまとめて示す。
【0029】
【表1】
【0030】実施例1〜4、比較例1〜4 重合して得られたゴム変性スチレン系樹脂を表2に示す
比率で混合し、押出機で溶融混練して樹脂組成物を得
た。得られた樹脂組成物を射出成形して試験片を作製
し、アイゾット衝撃強度とヘーズを測定した。さらに、
電子顕微鏡写真を撮影し、分散ゴム粒子の粒子径、分散
ゴム粒子相の体積分率を測定した。これらの測定結果を
表2にまとめて示す。
【0031】
【表2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン系単量体成分20〜90重量%と
    (メタ)アクリル酸またはそのアルキルエステルから選
    ばれる1種または2種以上からなる単量体成分10〜80重
    量%とからなるスチレン系共重合体(A)の連続相と、
    スチレン系重合体0〜80重量%とポリブタジエン 100〜
    20重量%からなるゴム状重合体(B)の分散ゴム相とか
    らなり、(A)と(B)の重量比が99/1〜60/40であ
    るゴム変性スチレン系樹脂組成物において、 (a)分散ゴム粒子の粒子径分布が、平均粒子径 0.2〜
    1.0μmの小粒子と平均粒子径 1.2〜 3.0μmの大粒子
    とからなる二峰性であり、 (b)全分散ゴム粒子の平均粒子径が 0.3〜 1.5μmの
    範囲内にあり、 (c)全分散ゴム粒子に対する比率が、小粒子が60〜99
    重量%、大粒子が1〜40重量%であることを特徴とする
    透明なゴム変性スチレン系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ゴム状重合体(B)の組成が、ポリスチ
    レン0〜50重量%、ポリブタジエン 100〜50重量%であ
    る請求項1記載のゴム変性スチレン系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 樹脂組成物全体に対する分散ゴム粒子の
    体積分率が、0.23〜0.8 の範囲である請求項1または2
    記載のゴム変性スチレン系樹脂組成物。
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