JPH08266091A - 電圧形インバータの出力電流振動抑制方法 - Google Patents

電圧形インバータの出力電流振動抑制方法

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JPH08266091A
JPH08266091A JP7109548A JP10954895A JPH08266091A JP H08266091 A JPH08266091 A JP H08266091A JP 7109548 A JP7109548 A JP 7109548A JP 10954895 A JP10954895 A JP 10954895A JP H08266091 A JPH08266091 A JP H08266091A
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JP7109548A
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Kiyotaka Kadofuji
清隆 角藤
Masaru Miyazaki
勝 宮崎
Tomotaka Sato
友孝 佐藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はインバータの出力周波数を制限するこ
となく、インバータ出力電流の振動を抑制することがで
きる方法を提供することを目的とする。 【構成】本発明方法は、PWM信号に基づく大きさの周
波数と電圧を有する交流電圧が誘導電動機5に供給され
るV/f制御の電圧形インバータにおいて、電流検出回
路13の出力を第2信号線15を介して入力される電流
振動検出部12と、周波数設定器6の出力である出力周
波数fと、第2信号線15を介して入力される電流検出
回路13の出力と、第1信号線14を介して入力される
電流振動検出部12の出力を、入力する出力電圧指令値
設定部11と、周波数設定器6の出力である出力周波数
fと、出力電圧指令値設定部11から出力される出力電
圧指令値Vを入力し、インバータ4にPWM信号(Vab
c )を出力するPWM信号発生部7を備えたことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和機等の誘導電
動機を駆動するのに適用されるインバータ出力電圧/イ
ンバータ出力周波数比制御(以下V/f制御という)の
電圧形インバータの出力電流抑制制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のV/f制御の電圧形インバータに
よる誘導電動機の駆動装置の構成を図6に示す。図6に
おいて、1は交流電源、2はダイオードブリッジ、3は
コンデンサ、4はトランジスタ等のスイッチング素子か
らなるインバータ、5は誘導電動機、6はインバータの
出力周波数を設定する周波数設定器、7はパルス幅変調
信号発生部(以下PWM信号発生部という)、41はイ
ンバータの出力電圧を設定する出力電圧指令値設定部で
ある。
【0003】また図7は、周波数設定器6で設定される
出力周波数fと、出力電圧指令値設定部41から出力さ
れる出力電圧指令値Vとの関係を示す。周波数設定器6
では、設定された出力周波数fを出力電圧指令値設定部
41とPWM信号発生部7に入力する。
【0004】出力電圧指令値設定部41では、図7に示
した関係に基づいて出力周波数fに対応する出力電圧指
令値VをPWM信号発生部7に与える。PWM信号発生
部7では、出力周波数fと出力電圧指令値Vによりパル
ス幅変調信号(以下PWM信号という)Vabc を生成
し、インバータ4へその信号を与える。
【0005】インバータ4にPWM信号Vabc が与えら
れると、交流電源1からダイオードブリッジ2に電流が
流れて直流に変換され、コンデンサ3により平滑化され
た直流電圧がインバータ4に入力され、PWM信号Vab
c に基づく大きさの周波数と電圧を有する交流電圧が誘
導電動機5に供給され、誘導電動機5が駆動される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来法では、V/
f特性線近辺のある周囲において、インバータの出力電
流が振動し、低負荷、低周波数の条件においてこの現象
が顕著になることが知られており、この現象のために運
転に支障を来すことがある。
【0007】これに対して、例えば空気調和機では、電
流振動が生じる周波数では運転しないように予め設定し
ておく等の方法が採られている。しかしながら、これら
の方法では運転できない周波数範囲が生じるため、きめ
細かな運転ができないなどの問題が生じる。本発明は上
記問題点を解決するもので、インバータの出力周波数を
制限せず、インバータ出力電流の振動現象を抑制する方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(第1の手段)本発明に係る電圧形インバータの出力電
流振動抑制方法は、インバータにPWM信号を与える
と、交流電源からダイオードブリッジに電流が流れて直
流に変換され、コンデンサにより平滑化された直流電圧
がインバータに入力され、PWM信号に基づく大きさの
周波数と電圧を有する交流電圧が誘導電動機に供給され
るV/f制御の電圧形インバータにおいて、(A)電流
検出回路の出力を第2信号線を介して入力される電流振
動検出部と、(B)周波数設定器の出力である出力周波
数と、第2信号線を介して入力される電流検出回路の出
力と、第1信号線を介して入力される電流振動検出部の
出力を、入力する出力電圧指令値設定部と、(C)周波
数設定器の出力である出力周波数と、出力電圧指令値設
定部から出力される出力電圧指令値を入力し、インバー
タにPWM信号を出力するPWM信号発生部を備えたこ
とを特徴とする。 (第2の手段)本発明に係る電圧形インバータの出力電
力振動抑制方法は、第1の手段において、(A)周波数
設定器で設定された出力周波数が一定で、かつ、電流検
出回路の出力に電流振動がある場合に、出力電圧指令値
を所定範囲内で一定値ずつインバータの運転状態により
増加又は減少させるれ抑制運転工程と、(B)周波数設
定器で設定された出力周波数が一定で、かつ電流検出回
路の出力に電流振動がない場合で、電流振動なしの状態
が規定時間連続していれば、前記抑制運転工程にて、出
力電圧指令値が出力周波数に対して定められた基準値か
ら変更されている場合に、一定値ずつ基準値に戻す復帰
運転工程と、(C)周波数設定器で設定される出力周波
数fが連続的に変化しているとき、出力電圧指令値Vが
出力周波数に対して定められた基準値と異なる場合に、
一定値ずつ基準値に戻す通常運転工程を備えたことを特
徴とする。 (第3の手段)本発明に係る電圧形インバータの出力電
力振動抑制方法は、第1の手段又は第2の手段におい
て、出力電圧指令値設定部は、(A)出力電圧指令値V
に加算または減算する一定値ΔMを、出力周波数fから
設定するΔM選択部と、(B)出力電圧指令値の基準値
Vsを設定する出力電圧基準値選択部と、(C)出力電
圧指令値の変更範囲を設定する出力電圧制限幅設定部
と、(D)出力周波数fと、電流振動の有無を表す信号
線から、どの運転工程であるかを判断する運転工程選択
部と、(E)出力電圧指令値Vに加算または減算する一
定値ΔMと、出力電圧指令値の基準値Vsと、出力電圧
バッファから通常運転工程の処理を行い、出力電圧指令
値V1 を出力する通常運転処理部と、(F)出力電圧指
令値Vに加算または減算する一定値ΔMと、出力電圧指
令値の基準値Vsと、出力電圧バッファの出力から復帰
運転工程の処理を行い、出力電圧指令値V2 を出力する
通常運転処理部と、(G)出力電圧指令値Vに加算また
は減算する一定値ΔMと、出力電圧指令値の基準値Vs
と、出力電圧バッファの出力と、出力電圧制限幅設定部
の出力と、信号線のインバータ出力電流から抑制運転工
程の処理を行い、出力電圧指令値V3を出力する抑制運
転処理部と、(H)運転工程選択部の出力に基づき出力
電圧指令値Vを、V1 、V2 、V3 の内から選択するス
イッチと、(I)出力電圧指令値Vを記憶しておく出力
電圧バッファから構成されている、ことを特徴とする。
【0009】
【作用】電流検出回路13では、インバータ出力電流を
第2信号線15を介して出力電圧指令値設定部11と電
流振動検出部12に入力する。電流振動検出部12は、
第2信号線15を介して入力されたインバータ出力電流
より出力電流が振動しているか、いないのかを判断す
る。その判断は第1信号線14を介して出力電圧指令値
設定部11に入力される。
【0010】出力電圧指令値設定部11では、周波数f
と、第1信号線14を介して電流振動の有無信号と、第
2信号線15を介してインバータ出力電流とが入力さ
れ、これらにより出力電圧指令値Vを生成する。
【0011】出力電圧指令値設定部11は、図2、図
3、図4に示すように、インバータが運転されると、ま
ずステップ21を実行する。ステップ21では、周波数
設定器6で設定される出力周波数fが一定であるかどう
かを判断する。
【0012】一定である場合はステップ22を行ない、
一定でなく連続して変化している場合は通常運転工程2
3を行う。ステップ22では、第1信号線14を介して
得られる電流振動検出部12の出力から、電流が振動し
ているかいないかを判断する。
【0013】振動している場合は抑制運転工程25を行
い、振動していない場合は復帰運転工程24を行う。通
常運転工程23、復帰運転工程24、抑制運転工程25
がそれぞれ終了するとステップ26を実行する。
【0014】ステップ26では、インバータの運転が停
止したかどうかを判断し、終了していなければステップ
21に移り、前記処理過程を繰り返す。終了していれば
出力電圧指令値設定部11の処理は終了する。上記処理
によりインバータの運転周波数が一定で、かつ出力電流
が振動している間、出力電圧指令値が基準値から増加又
は減少する。
【0015】
【実施例】本発明の第1実施例を図1〜図5、および図
8に示す。図1において、1は交流電源、2はダイオー
ドブリッジ、3はコンデンサ、4はトランジスタ等のス
イッチング素子からなるインバータ、5は誘導電動機、
6はインバータの出力周波数fを設定する周波数設定
器、7はPWM信号発生部、13はインバータ出力電流
を検出する電流検出回路である。
【0016】12は電流振動検出部であり、電流検出回
路13を介して得られるインバータ出力電流から電流振
動の有無を検出する。11は出力電圧指令値設定部であ
り、出力周波数fと、電流検出回路13を介して得られ
るインバータ出力電流と、電流振動検出部12で検出さ
れた電流振動の有無信号に基づき、インバータ出力電圧
指令値Vを設定する。
【0017】周波数設定器6で設定された出力周波数f
は、PWM信号発生部7と出力電圧指令値設定部11に
入力される。電流検出回路13では、インバータ出力電
流を、第2信号線15を介して出力電圧指令値設定部1
1と電流振動検出部12に入力する。
【0018】電流振動検出部12は、第2信号線15を
介して入力されたインバータ出力電流から出力電流が振
動しているのかいないのかを判断する。その判断結果は
第1信号線14を介して出力電圧指令値設定部11に入
力される。
【0019】出力電圧指令値設定部11には、周波数設
定器6で設定された出力周波数fと、第1信号線14か
らの電流振動の有無信号と、第2信号線15からのイン
バータ出力電流とが入力され、これらにより出力電圧指
令値Vを生成する。
【0020】次に出力電圧指令値設定部11の構成を、
図8に基づき説明する。出力電圧指令値設定部11は、
出力電圧指令値Vに加算または減算する一定値ΔMを、
出力周波数fから設定するΔM選択部11aと、出力電
圧指令値の基準値Vsを設定する出力電圧基準値選択部
11bと、出力電圧指令値の変更範囲を設定する出力電
圧制限幅設定部11cと、出力周波数fと、電流振動の
有無を表す信号線14から、どの運転工程であるかを判
断する運転工程選択部11dと、出力電圧指令値Vに加
算または減算する一定値ΔMと、出力電圧指令値の基準
値Vsと、出力電圧バッファ11hから通常運転工程2
3の処理を行い、出力電圧指令値V1 を出力する通常運
転処理部11eと、出力電圧指令値Vに加算または減算
する一定値ΔMと、出力電圧指令値の基準値Vsと、出
力電圧バッファ11hの出力から復帰運転工程24の処
理を行い、出力電圧指令値V2 を出力する通常運転処理
部11fと、出力電圧指令値Vに加算または減算する一
定値ΔMと、出力電圧指令値の基準値Vsと、出力電圧
バッファ(11h)の出力と、出力電圧制限幅設定部1
1cの出力と、信号線15のインバータ出力電流から抑
制運転工程(25)の処理を行い、出力電圧指令値V3
を出力する抑制運転処理部11gと、運転工程選択部1
1dの出力に基づき出力電圧指令値Vを、V1 、V2
3の内から選択するスイッチ11iと、出力電圧指令
値Vを記憶しておく出力電圧バッファ11hから構成さ
れている、 次に出力電圧指令値設定部11の作用を、
図8に基づき説明する。
【0021】ΔM設定部11aでは、出力周波数fから
一定値ΔMの大きさを設定する。出力電圧基準値選択部
11bでは、同様に出力周波数fから、出力周波数fに
対応した出力電圧指令値に対応する基準値Vsを設定す
る。
【0022】出力電圧制限幅設定部11cでは、同様に
出力周波数fから、出力電圧の変更範囲(図3の線Z−
Z´で挟まれた部分)を出力周波数fに応じて設定す
る。通常運転処理部11eでは、ΔMと、Vsと、出力
電圧バッファ11hに記憶された出力電圧指令値から、
通常運転工程23の処理を行い、出力電圧指令値V1
出力する。
【0023】通常運転処理部11fでは、復帰運転工程
24の処理を行い、出力電圧指令値V2 を出力する。抑
制運転処理部11gでは、ΔMと、Vsと、出力電圧バ
ッファ11hの出力に加え、出力電圧制限幅設定部11
cの出力と、信号線15のインバータ出力電流から、抑
制運転工程25の処理を行い、出力電圧指令値V3 を出
力する。
【0024】運転工程選択部11dでは、出力周波数f
と、電流振動の有無を伝える信号線14から、通常運
転、復帰運転、抑制運転の内の、どの運転をするのかを
判断する。
【0025】この判断から、スイッチ11iでは、出力
電圧指令値V1 、V2 、V3 の中から、真の出力電圧指
令値Vを選ぶ。出力電圧バッファ11hでは、次の処理
周期のために、現周期で演算された出力電圧指令値Vを
記憶しておく。
【0026】次に出力電圧指令値設定部11における処
理を、図2、図3、図4のフローチャートと、図5のV
/f特性図と、図8に基づき説明する。インバータ4が
運転されると、まずステップ21を実行する。
【0027】ステップ21では、周波数設定器6で設定
される出力周波数fが一定であるかどうかを判断する。
例えばその一定出力周波数をFs とする。一定の出力周
波数Fs で運転されている場合にはステップ22を、一
定でなく連続して変化している場合は通常運転工程23
を実行する。
【0028】ステップ22では、第1信号線14を介し
て得られる電流振動検出部12の出力から、電流が振動
しているかいないかを判断する。振動している場合は抑
制運転工程25を実行し、振動していない場合は復帰運
転工程24を実行する。
【0029】第1実施例では、振動時出力電圧増減フラ
グとインバータ出力電流からインバータ運転状態を判断
する。振動時出力電圧増減フラグは、出力電流振動時に
出力電圧指令値Vを変更する方向、すなわち増加させる
か減少させるかを設定しておくフラグである。
【0030】第1実施例では、出力電流が振動している
場合には、まず出力電圧指令を増加させるように振動時
出力電圧増減フラグを“増加”に設定しておく。抑制運
転工程25では、ステップ25a から実行する。
【0031】ステップ25a では振動時出力電圧増減フ
ラグが“増加”であるか“減少”であるかを判断する。
“増加”である場合にはステップ25b を、“減少”で
ある場合にはステップ25c を実行する。
【0032】ステップ25b では、出力電圧指令値Vに
一定値ΔMを加算した新たな出力電圧指令値Vに基づ
き、ステップ25d を実行する。ステップ25d では図
5において、例えば出力周波数Fs におけるB点から出
力電圧指令値がΔM増加したG点になったことを表す新
たな出力電圧指令値Vが所定範囲を超えたかどうか、す
なわち図5の線ZとZ´で囲まれた範囲を超えた出力電
圧指令値(例えばC点)になったかどうかを判断し、超
えていればステップ25h の処理を、超えていなければ
ステップ25f を実行する。
【0033】ステップ25f では、インバータ出力電流
が過電流状態であるかどうかを判断する。過電流状態で
あればステップ25h を、そうでなければ抑制運転工程
を終了しステップ26を実行する。
【0034】ステップ25h では振動時出力電圧増減フ
ラグを“減少”に設定する。すなわち、出力電圧指令値
Vを増加させることにより、出力電圧指令値Vが所定範
囲を超えたとき、またはインバータ出力電流が過電流状
態になったとき、出力電圧の変更方向を“増加”から
“減少”へ変更するように処理する。
【0035】ステップ25c では、出力電圧指令値Vか
ら一定値ΔMを減算した新たな出力電圧指令値Vに基づ
き、ステップ25e を実行する。これは図5において、
例えば出力周波数Fs におけるG点から出力電圧指令値
が、ΔM減少したB点になったことを表す。
【0036】ステップ25e では、減少した出力電圧指
令値Vが所定範囲を超えたかどうか、すなわち図5のの
線ZとZ´で囲まれた範囲を超えた出力電圧指令値(例
えばC´点)になったかどうかを判断し、超えていれば
ステップ25g 処理を、超えていなければステップ25
i を実行する。
【0037】ステップ25g では、インバータ出力電流
が過電流状態であるかどうかを判断する。過電流状態で
あればステップ25i を、そうでなければ抑制運転工程
を終了しステップ26の処理を行う。
【0038】ステップ25i では、出力電圧指令値Vを
一定周波数Fs に対応した出力電圧の基準値Vs にす
る。これは図5において、例えばB´点又はC´点から
A点になることを表す。すなわち、出力電圧指令値Vを
減少させることにより出力電圧指令値Vが所定範囲を超
えたとき、インバータ出力電流が過電流状態になったと
きは、所定範囲内の出力電圧指令値の変更では電流振動
が抑制されないため、出力電圧指令値VをA点の基準値
Vs にしてインバータを運転することを意味する。
【0039】復帰運転工程24では、ステップ24a か
ら実行する。ステップ24a では、規定時間連続して、
インバータ出力電流が振動していないかどうかの判断を
行う。連続して振動がない場合はステップ24b を行
い、そうでない場合はステップ26を行う。
【0040】ステップ24b では現出力電圧指令値Vが
A点の基準値Vs と異なっているかどうかを判断し、異
なる場合はステップ24c を行い、異ならない場合はス
テップ26を行う。
【0041】ステップ24c では、現出力電圧指令値V
を一定値ΔMだけA点の基準値Vsに近づけ、新たな出
力電圧指令値Vとして、ステップ26を行う。例えば図
5でG点又はG´点の状態から、規定時間連続して出力
電流が振動しておらず、ΔMだけ増加又は減少したB点
又はB´点になることを表す。
【0042】通常運転工程23では、ステップ23a か
ら実行する。ステップ23a では、現出力電圧指令値V
が現出力周波数fの基準値と異なっているかどうかを判
断し、異なる場合は23c を行い、異ならない場合はス
テップ23d を実行する。
【0043】23c では、現出力電圧指令値Vを一定値
ΔMだけ現出力周波数fの基準値に近づけ、ステップ2
3d を行う。例えば、図5において出力周波数fがFs
のときのB´点であったのが、出力周波数fがFs ´に
変化するとD´点に移動する。このとき出力電圧指令値
の基準値もVs からVs ´に変化するが、D´点におけ
る出力電圧指令値Vは基準値Vs ´と異なる。従って、
D´点における出力電圧指令値Vを一定値ΔMだけ基準
値Vs ´に近づける。即ちA´点に移動することを意味
する。
【0044】ステップ23d では、振動時出力電圧増減
フラグを“増加”にし、次に出力電流の振動が生じたと
きは、まず出力電圧指令値を増加させてるようにする。
ステップ23d の後、ステップ26を行う。
【0045】ステップ26は、上記工程がそれぞれ終了
した後に実行される。ステップ26では、インバータの
運転が終了したかどうかを判断し、終了していれば出力
電圧指令値設定部の処理を終了し、運転が続行されてい
る場合は、ステップ21へ戻り上記処理を繰り返す。
【0046】PWM信号発生部7では、出力電圧指令値
設定部11で生成された出力電圧指令値Vと、周波数設
定器6で設定された出力周波数fから、PWM信号Vab
c を生成し、インバータ4へその信号を出力する。
【0047】インバータ4にPWM信号Vabc が入力さ
れると、交流電源1からダイオードブリッジ2に電流が
流れて直流に変換され、コンデンサ3により平滑された
直流電圧がインバータ4に入力され、PWM信号Vabc
に基づく大きさの周波数と電圧を有する交流電圧が誘導
電動機5に供給され、誘導電動機5が駆動される。
【0048】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。 (1)V/f制御の電圧形インバータが一定の出力周波
数で運転されているときに、インバータ出力電流が振動
し、V/f特性線近辺にあるインバータ出力電流が許容
振動範囲より脱した場合、インバータ出力電流の振動を
抑制することができる。 (2)そのため、例えば空気調和機等において、インバ
ータの出力周波数を制限することなく誘導電動機を駆動
でき、きめ細かな運転をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の構成図。
【図2】第1実施例の出力電圧設定部のフローチャー
ト。
【図3】第1実施例の出力電圧設定部のフローチャー
ト。
【図4】第1実施例の出力電圧設定部のフローチャー
ト。
【図5】第1実施例のV/f特性図。
【図6】従来技術の構成図。
【図7】従来技術のV/f特性図。
【図8】第1実施例の出力電圧指令値設定部の構成図。
【符号の説明】
1…三相交流電源、 2…ダイオードブリッジ、 3…コンデンサ、 4…インバータ、 5…誘導電動機、 6…周波数設定器、 7…PWM信号発生部、 11…出力電圧指令値設定部、 11a…ΔM設定部11a 11b…出力電圧基準値選択部11b 11c…出力電圧制限幅設定部11c 11d…運転工程選択部11d 11e…通常運転処理部11e 11f…通常運転処理部11f 11g…抑制運転処理部11g 11h…出力電圧バッファ11h 11i…スイッチ11i 12…電流振動検出部、 13…電流検出回路、 14…第1信号線、 15…第2信号線、 V…出力電圧指令値、 出力電圧指令値の基準値V
s Vs…出力電圧指令値の基準値 f…インバータ出力周波数、 V/f…インバータ出力電圧/インバータ出力周波数
比。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インバータ(4)にPWM信号(Vabc
    )を与えると、交流電源(1)からダイオードブリッ
    ジ(2)に電流が流れて直流に変換され、コンデンサ
    (3)により平滑化された直流電圧がインバータ(4)
    に入力され、PWM信号(Vabc )に基づく大きさの周
    波数と電圧を有する交流電圧が、誘導電動機(5)に供
    給されるV/f制御の電圧形インバータにおいて、
    (A)電流検出回路(13)の出力を第2信号線(1
    5)を介して入力される電流振動検出部(12)と、
    (B)周波数設定器(6)の出力である出力周波数
    (f)と、第2信号線(15)を介して入力される電流
    検出回路(13)の出力と、第1信号線(14)を介し
    て入力される電流振動検出部(12)の出力を、入力す
    る出力電圧指令値設定部(11)と、(C)周波数設定
    器(6)の出力である出力周波数(f)と、出力電圧指
    令値設定部(11)から出力される出力電圧指令値
    (V)を入力し、インバータ(4)にPWM信号(Vab
    c )を出力するPWM信号発生部(7)を備えたことを
    特徴とする電圧形インバータの出力電力振動抑制方法。
  2. 【請求項2】(A)周波数設定器(6)で設定された出
    力周波数(f)が一定で、かつ、電流検出回路(13)
    の出力に電流振動がある場合に、出力電圧指令値(V)
    を所定範囲内で一定値ずつ、インバータ(4)の運転状
    態により増加又は減少させる抑制運転工程(25)と、
    (B)周波数設定器(6)で設定された出力周波数
    (f)が一定で、かつ電流検出回路(13)の出力に電
    流振動がない場合で、電流振動なしの状態が規定時間連
    続していれば、前記抑制運転工程(25)にて、出力電
    圧指令値(V)が出力周波数(f)に対して定められた
    基準値から変更されている場合に、一定値ずつ基準値に
    戻す復帰運転工程(24)と、(C)周波数設定器
    (6)で設定される出力周波数(f)が連続的に変化し
    ているとき、出力電圧指令値(V)が出力周波数(f)
    に対して定められた基準値と異なる場合に、一定値ずつ
    基準値に戻す通常運転工程(23)を備えたことを特徴
    とする、請求項1記載の電圧形インバータの出力電流振
    動抑制方法。
  3. 【請求項3】 出力電圧指令値設定部(11)は、
    (A)出力電圧指令値Vに加算または減算する一定値Δ
    Mを、出力周波数fから設定するΔM選択部(11a)
    と、(B)出力電圧指令値の基準値Vsを設定する出力
    電圧基準値選択部(11b)と、(C)出力電圧指令値
    の変更範囲を設定する出力電圧制限幅設定部(11c)
    と、(D)出力周波数fと、電流振動の有無を表す信号
    線(14)から、どの運転工程であるかを判断する運転
    工程選択部(11d)と、(E)出力電圧指令値Vに加
    算または減算する一定値ΔMと、出力電圧指令値の基準
    値Vsと、出力電圧バッファ(11h)から通常運転工
    程(23)の処理を行い、出力電圧指令値V1 を出力す
    る通常運転処理部(11e)と、(F)出力電圧指令値
    Vに加算または減算する一定値ΔMと、出力電圧指令値
    の基準値Vsと、出力電圧バッファ(11h)の出力か
    ら復帰運転工程(24)の処理を行い、出力電圧指令値
    2 を出力する通常運転処理部(11f)と、(G)出
    力電圧指令値Vに加算または減算する一定値ΔMと、出
    力電圧指令値の基準値Vsと、出力電圧バッファ(11
    h)の出力と、出力電圧制限幅設定部(11c)の出力
    と、信号線(15)のインバータ出力電流から抑制運転
    工程(25)の処理を行い、出力電圧指令値V3 を出力
    する抑制運転処理部(11g)と、(H)運転工程選択
    部(11d)の出力に基づき、電力電圧指令値Vを、V
    1 、V2 、V3 の内から選択するスイッチ(11i)
    と、(I)出力電圧指令値Vを記憶しておく出力電圧バ
    ッファ(11h)から構成されている、ことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の電圧形インバータの出力電流振
    動抑制方法。
JP7109548A 1995-01-26 1995-05-08 電圧形インバータの出力電流振動抑制方法 Withdrawn JPH08266091A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009278828A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Sharp Corp モータ制御装置およびモータシステム

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