JP2005027410A - 誘導電動機の駆動方法および駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】誘導電動機に交流電圧を給電するインバータ装置に関し、誘導電動機に対し過電圧給電することにより、定常運転時に対応する回転速度に達するまでに要する時間をできる限り抑えた誘導電動機の駆動技術を提供する。
【構成】多相誘導電動機の一次巻線に交流電圧を給電する可変電圧可変周波数インバータ装置によって前記多相誘導電動機を定常運転させるに際し、該インバータ装置は、その出力周波数を定常運転時に対応する出力周波数に達するまで増大させる一方、出力周波数に対応して交流電圧を過電圧状態に出力して該誘導電動機を加速させる第1の工程と、前記誘導電動機の回転速度が所定の速度に達したときに、前記交流電圧を定常運転に対応する電圧まで低下させる第2の工程とを遂行する
【選択図】 図3
【構成】多相誘導電動機の一次巻線に交流電圧を給電する可変電圧可変周波数インバータ装置によって前記多相誘導電動機を定常運転させるに際し、該インバータ装置は、その出力周波数を定常運転時に対応する出力周波数に達するまで増大させる一方、出力周波数に対応して交流電圧を過電圧状態に出力して該誘導電動機を加速させる第1の工程と、前記誘導電動機の回転速度が所定の速度に達したときに、前記交流電圧を定常運転に対応する電圧まで低下させる第2の工程とを遂行する
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、誘導電動機に交流電圧を給電するインバータ装置に関し、誘導電動機に対し過電圧給電することにより、定常運転時に対応する回転速度に達するまでに要する時間をできる限り抑えた誘導電動機の駆動技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、織機では織機主軸を駆動するために多相誘導電動機が用いられる。これに対し、織物仕様に合せた織機の回転速度に設定する必要があり、出力周波数ならびに出力電圧が制御される可変電圧可変周波数インバータ装置を介し多相誘導電動機を駆動することが行われる。他方、織機では回転速度を急速に加速させる必要性があり、またインバータ装置の容量もある程度制限されるため、突入電流を抑える1つの方法として、誘導電動機の始動時に0.5Hz程度の最低周波数で交流電圧を誘導電動機の磁束の確立に必要な期間出力し、その後約100ms程度の期間で出力周波数を定常運転速度まで上昇させて該誘導電動機を駆動する、インバータ装置が示されている。(例えば特許文献1を参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開昭63−314183号(第1頁−3頁)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、そのような駆動方法によれば、定常運転速度まで上昇させる際には、誘導電動機には通常の定格電圧が供給されるにすぎない。織機は、非常に大きい慣性負荷であり、そのように起動したとしても起動トルクが不足し、最終的な定常運転時の回転速度に立ち上がるまでに時間がかかるという問題がある。このため、織機ではこのような過渡回転状態期間では、筬打ち力が不足する結果織段を解消できないという問題がある。
【0005】
本件発明は、上記問題に鑑み、上述の種々問題点を解消する誘導電動機の制御技術を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明の誘導電動機の駆動方法では、多相誘導電動機の一次巻線に交流電圧を給電する可変電圧可変周波数インバータ装置によって前記多相誘導電動機を定常運転させるに際し、該インバータ装置は、その出力周波数を定常運転時に対応する出力周波数に達するまで増大させる一方、前記出力周波数に対応して交流電圧を過電圧状態に増大させる出力をして該誘導電動機を加速させる第1の工程と、前記誘導電動機の回転速度が所定の速度に達したときに、前記交流電圧を定常運転に対応する電圧まで低下させる第2の工程とを遂行するようにしている。
【0007】
また本発明の誘導電動機の駆動装置では、多相誘導電動機と、商用電源と前記多相誘導電動機に接続され前記誘導電動機の一次巻線に交流電圧を出力する可変電圧可変周波数インバータ装置とを含み、該インバータ装置は、誘導電動機の始動指令を受けると、出力周波数を定常運転時の回転速度に対応する周波数に向けて増大させる一方、出力周波数に対応して交流電圧を過電圧状態に増大させる出力をして誘導電動機を加速させるとともに、誘導電動機の回転速度を判別し、該誘導電動機の回転速度が所定の速度に達したことにより、交流電圧を定常運転時に対応する電圧まで低下させるようにされている。
【0008】
なお所定の速度は、定常運転時の誘導電動機の回転速度あるいは、その前・後の速度の近傍に定めることができる。また誘導電動機の速度について、速度そのものとして取り扱うことも可能だが、例えばすべり周波数等、実際の回転速度に対応するものとされる別の指標値を代用することもできる。
【0009】
より具体的には、該インバータ装置は、前記商用電源から供給される電力をベース駆動信号に従って前記一次巻線に出力する主回路と、前記主回路にベース駆動信号を供給する制御回路とを有し、前記制御回路は、前記誘導電動機に対する始動指令が入力されると、出力周波数を定常運転時の回転速度に対応する周波数に向けて増大させる一方、前記出力周波数に対応して交流電圧を過電圧状態に発生させるべく前記ベース駆動信号を出力するとともに、該誘導電動機の回転速度を判別し該誘導電動機の回転速度が前記所定の速度に達したとき、交流電圧を定常運転時に対応する電圧まで低下させるべく前記ベース駆動信号を出力するようにしてもよい。この場合、好ましくは、前記制御回路は、主回路の出力電流値と主回路からの励磁電流との関係から該誘導電動機におけるすべり周波数を求めるとともに、所定の速度に対応する設定値と比較することにより前記所定の速度に達したことを検出すればよい。
【0010】
また好ましくは、該インバータ装置は、前記商用電源から供給される電力をベース駆動信号に従って前記一次巻線に出力する主回路と、
前記誘導電動機に対する始動指令が入力され、前記始動指令の入力に対応して出力周波数ならびに出力電圧を増大させるべくベース駆動信号を発生させる制御回路と、該誘導電動機の回転速度に対応する信号が入力され、該誘導電動機の回転速度が前記所定の速度に達したときに到達信号を出力する信号発生手段とを有し、前記制御回路は、前記始動指令が入力されると、出力周波数を定常運転中の回転速度に対応する周波数に向けて増大させる一方、前記出力周波数に対応して交流電圧を過電圧状態に発生させるべく前記ベース駆動信号を出力するとともに、該誘導電動機の回転速度が前記所定の速度に達したことにより前記到達信号が入力されると、出力電圧を定常運転時に対応する電圧に向けて低下する交流電圧を出力させるべく前記ベース駆動信号を出力するようにしてもよい。
【0011】
また、上記信号発生手段をインバータ装置の内部に設ける代わりに、外部に付設するようにしてもよい。この場合、誘導電動機の出力軸には回転速度検出器が連結されるとともに、前記信号発生手段には、前記検出器からの回転速度信号が入力されることにより、前記信号発生手段は、前記回転速度が所定の速度に達したことを検出して到達信号を出力するようにすれば、より好ましい。
【0012】
また、前記制御回路には、出力周波数に対し過電圧給電時に対応するV/Fパターンが予め設定されるとともに、前記制御回路は、前記出力周波数に対応して交流電圧を過電圧状態に発生させるに際し、前記V/Fパターンに基づき出力周波数に対応する交流電圧を発生させるべく前記ベース駆動信号を出力するようにして、いわゆるV/F制御により誘導電動機を制御するようにしてもよい。また別の態様として、前記制御回路は、前記増大される出力周波数と求めた誘導電動機の回転速度に対応するすべり周波数との関係から、出力周波数または過電圧状態にされる出力電圧のうち少なくともいずれかが調節される交流電圧を発生させるべく前記ベース駆動信号を出力するようにして、いわゆるベクトル制御により誘導電動機を制御するようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
(1) 第1実施例
図1は、この発明の誘導電動機の駆動方法の第1の実施の形態を示す回路構成図である。
【0014】
すなわち、図1に示すように、誘導電動機4を駆動する駆動装置1は、商用電源2に接続されるインバータ装置3を含む。インバータ装置3の出力は、電磁接触器7を介し、一次巻線がデルタ接続されている3相の誘導電動機4の一次巻線に接続されている。誘導電動機4の出力軸には、負荷5ならびにブレーキ6が連結されている。
【0015】
インバータ装置3は、商用電源2の交流電圧をダイオード整流器と平滑コンデンサで直流電圧に変換し、この直流電圧を交流電圧に変換するトランジスタとダイオードとの逆並列回路をブリッジ接続してなるインバータ主回路11と、このインバータ主回路11の出力電流を検出するシャント抵抗などの電流検出器13と、前記トランジスタを例えばPWM制御によりオン、オフさせるべくベース駆動信号を発生させることでインバータ主回路11から所望の電圧、周波数の交流電圧を出力するための制御機能と、電流検出器13の検出値が予め定めた上限値(例えばインバータ主回路11の定格出力電流値の150%程度)を超えたときには、この上限値以下の出力電流にするためにインバータ主回路11の出力電圧を絞り込む電流制限機能とを備えるインバータ制御回路12とを有してなる、いわゆる可変電圧可変周波数インバータ装置で構成される。また、インバータ装置3には投入回路8が付設されており、投入回路8の出力は、電磁接触器7および制御回路12にそれぞれ接続されている。
【0016】
図2は、図1に示したインバータ装置3におけるインバータ制御回路12の詳細回路構成図である。
【0017】
制御回路12は、加減速演算器21,積分器22ならびにF/V変換器23の出力を受ける電圧指令演算器24,PWM演算器25、比例/積分演算器(P−I演算器)26、ならびに設定器31に接続される指令値制御回路30とを有してなり、また、誘導電動機4の回転速度に対応するすべり周波数を求めるために、座標変換器28,すべり周波数演算器29を、さらにはすべり周波数の到達状況を判別するために、信号発生手段としてのすべり周波数到達検出器34を有している。
【0018】
加減速演算器21は、指令値制御回路30から設定される誘導電動機4への周波数指令値ω1*に対し、予め設定器31等を介し定められた周波数の増加率または減少率で増減させ、最終的には周波数指令値ω1*に等しい周波数指令値ω1**を出力するとともに、後述の誘導電動機4の加速時には電流検出器13の検出値が指令値制御回路30からの電流制限値(上限値)iLを超えないような加速時間を比例/積分(P−I)演算器26で導出し、この加速時間に対応する増加率の周波数指令値ω1**を出力する機能も有している。この加減速演算器21からの周波数指令値ω1**は、積分器22およびF/V変換器23に入力される。積分器22は、入力される周波数指令値ω1**を時間積分して求めた位相角設定値θ1を電圧指令演算器24に出力し、またF/V変換器23は、入力される周波数指令値ω1**と予め定められるV/f比(V/fパターン)とに基づいて決定される電圧設定値|V|を電圧指令演算器24に出力するとともに、後述するすべり周波数演算器29にも分岐出力する。電圧指令演算器24は、入力されるこれら位相角設定値θ1と電圧設定値|V|とを入力された電圧指令演算器24により誘導電動機4の各相の電圧指令値v*に変換され、パルス幅変調(PWM)演算器25からは各相の電圧指令値v*に対応するオン・オフ駆動信号をベース駆動信号として、インバータ主回路11を形成するそれぞれのトランジスタに供給するようにしている。
【0019】
また、インバータ制御回路12には、さらに、電流検出器13の検出値を前記位相角設定値θ1に基づく座標変換し、誘導電動機4の励磁電流と同位相の電流成分idとトルク電流と同位相の電流成分iqとに分解する座標変換器28と、この励磁電流成分id、トルク電流成分iqと前記入力される電圧設定値|V|と予め設定器31を介して入力される誘導電動機4の電気的定数とから、周知の技術により、すべり周波数ωSを算出するすべり周波数演算器29と、すべり周波数ωSと指令値制御回路30から送出され定常運転時の回転速度に対応する設定値faとを比較し、すべり周波数ωSが設定値R0に達したときに速度到達信号S3を指令値制御回路30に出力するすべり周波数到達検出器34とを有している。
【0020】
また、指令値制御回路30は、投入回路8からの投入指令信号S1、すべり周波数到達検出器34からの速度到達信号S3をそれぞれを受けるとともに、定常運転時における出力周波数である周波数指令値ω1*、出力電圧VL、ならびに電流制限値iLを加減速演算器21,F/V変換器23ならびにP−I演算器26にそれぞれ出力するとともに、外部のブレーキ6に対しブレーキ開放信号S2を、さらにはすべり周波数到達検出器34に対し所定の回転速度に対応する周波数の設定値ωS0をそれぞれ出力する。また指令値制御回路30には、設定器31が接続され、設定器31を介してインバータ装置3の動作に必要な情報を入力することができる。なお、設定器31に入力される上記必要な情報として、より具体的には、誘導電動機4の始動に先立ち発生される予備励磁の出力周波数f1ならびに出力電圧v1,過電圧駆動時に使用されるV/Fパターンを決定するパラメータである、周波数f2ならびに電圧V2、始動に際し、周波数を増大させる期間長さT1、誘導電動機が所定回転速度に達した後に出力電圧を低下させる期間長さT2および定常運転時の出力電圧V3、インバータ装置の出力電流の制限値iLのほか、すべり周波数演算のために必要とされる、例えば、誘導電動機の二次時定数等を含む電気的定数などが含まれており、これら情報は、図示しない結線等を介して各ブロックに伝送される。
【0021】
図2に示した回路構成の動作を、図3に示す波形図を参照しつつ以下に説明する。
【0022】
先ず、投入指令信号S1が発生されない状態では、電磁接触器7が開路しており、商用電源2の電圧が確立している状態で、インバータ装置3を起動させており、負荷5に連結されるブレーキ6は動作状態にある結果、負荷5はロックされた状態にある。その後、時刻t1で投入回路8から投入指令S1が入力されると、指令値制御回路30は、突入電流を抑制するために行われる予備励磁に対応する周波数f1を加減速演算器21に出力する。加減速演算器21は周波数f1に対応する信号を後段の回路であるF/V変換器23ならびに積分器22に出力し、これにより、F/V変換器23は、予備励磁周波数f1に対応する出力電圧指令値|V|を予め定められる起動時用のV/Fパターンに基づき出力することにより、インバータ装置3からは、出力周波数f1,出力電圧V1の交流電圧が出力される。このように、ブレーキ6の動作により拘束状態にある誘導電動機4を励磁状態にする。このように誘導電動機4の起動前に予備励磁を行って、該電動機の磁束を立ち上げておくことにより、後述の時刻t2以降での誘導電動機4の起動時の突入電流を抑制し、始動トルクを確立することができる。
【0023】
次いで時刻t1から所定時間(例えば数10ms程度)経過した時刻t2では、指令値制御回路30は、ブレーキ6に対するブレーキ開放信号S2を発生させるとともに、加減速演算器21に対し定常運転時における周波数設定値ω1**を出力する。このため、加減速演算器21は、予め定められる所定加速期間T1(実際には数100ms〜数sec程度)にわたり、周波数設定値ω1**の出力を定常運転時の出力周波数f2に向けて増大させる。これにより、F/V変換器23は、入力される周波数ω1**に対応する出力電圧指令値|V|を予め定められる起動時用に(過電圧給電されるように電圧値V1、V2が定められ作成される)V/Fパターンに基づき出力することにより、インバータ装置3からは、出力周波数および過電圧の出力電圧に刻々と増大される交流電圧が出力される。また、これと並行してインバータ装置3の出力電流を検出する電流検出器13の電流検出値τEが指令値制御回路30からの電流制限値iLを超えないような加速時間を比例−積分(P−I)演算器26で導出し、信号τEを加減速演算器21に出力する結果、インバータ装置の出力電流が制限値を超えないようにかつ過電圧給電されるようにインバータ装置3の出力電圧が制御される。このようにして、誘導電動機4を加速させるための第1の工程が実行されて、誘導電動機の回転速度は次第に加速されていく。なお、上記例では、インバータ装置の出力電流を制限するように回路構成して電流を制限して駆動する例であるが、電流制限値を任意に設定したり、設計的に固定される制限値としてもよい。また後者の場合には、制限値の設定に関する回路を省いてもよい。
【0024】
一方、誘導電動機4は出力周波数に対し過電圧給電されるように交流電圧が出力されるために、時間の経過とともに定常運転時の回転速度を上回るように駆動可能にされており、定常運転時の回転速度に対応するすべり周波数ωSが設定値R0に到達する時刻t4では、速度到達信号S3が指令値制御回路30に出力される。このため、指令値制御回路30は、制限設定値VLを定常運転時の電圧に向けて電圧低下期間T2にわたり所定の減少率で減少させることにより、交流電圧の出力電圧は低下されていく。このようにして誘導電動機への交流電圧を定常運転時の出力電圧V3に低下させる第2の工程が実行される。なお、前記制限設定値VLの減少率は誘導電動機の2次時定数を考慮して設定することにより、時刻t4から時刻t5の間では、誘導電動機の回転速度を滑らかにかつ目標速度近傍に維持することができる。やがて時刻t6において定常運転時に対応する交流電圧にされて、これ以降、省エネルギーモードの定常運転状態に入り、出力周波数ならびに出力電圧を維持した交流電圧が出力される。
【0025】
そのように駆動される誘導電動機のすべり周波数(言い換えれば回転速度)は、図示実線のように変化する。時刻t4を経過したとしても、慣性エネルギーの影響もあり、すべり周波数(換言すれば誘導電動機の回転速度)は設定値R0を超えた状態になるものの、直ちに出力電圧が低下されて減速される結果、最終的には、期間P2の間に最終的な設定値R0に到達し、その後はその回転数が維持されることになる。なお、インバータ装置3の出力電圧の低下動作が、誘導電動機の回転速度に関係なく時間制御で行われる場合、すなわち、加速期間T1が終了してから期間T3にわたって定常運転時の電圧V3に向けて低下させる場合について、インバータ装置3の出力電圧およびすべり周波数の関係をそれぞれ点線で図示する。また、一旦回転速度が設定値R0に達してから最終的な設定値R0に到達するまでの期間をP3として示しているが、本件発明により、誘導電動機4を運転開始(始動)させる際に、回転速度が最終的に設定値R0に到達するまでの期間が短縮されることは、一目瞭然である。
【0026】
さて、繊維機械のひとつである織機では、従来、運転開始時の筬打ちトルク不足に伴う織段を解消するため誘導電動機の回転速度の到達をより早めるために、誘導電動機の一次巻線を切換器を介して切換可能に構成し、起動時にはデルタ接続とし、定常運転時にはスター接続とされて運転される誘導電動機、いわゆる超起動モータを用いており、このような織機に対し、織物仕様に対応して織機の運転速度(誘導電動機の回転速度)を設定する必要性から、上記した駆動装置を用いることができる。より具体的には、上記誘導電動機を、その一次巻線をデルタ接続にしてインバータ装置3の出力に直接接続するとともに、上記時刻t1〜t4の期間では、各一次巻線の両端には、定常運転時に対し√3倍の電圧が印加されるように電圧設定値V1,V2を設定し作成されたV/Fパターンに基づき交流電圧を増大させ、その後時刻t4以降では定常運転時の電圧V3に向けて低下するようにする。このようにすれば、従来行われている商用電源で駆動される超起動モータを用い、モータプーリの交換により回転数を設定する織機の場合と遜色のない誘導電動機(織機回転数)の立上がり特性が得られる。
【0027】
なお、上記時刻t1〜t4の期間における出力電圧について、好ましくは定常運転時の電圧に対し√3倍としたが、1倍を超えかつモータの発熱等の影響が発生しない範囲で任意に定めればよい。また、時刻t2から時刻t5にかけての周波数を増大させる加速時間長さT1および周波数の増加率は、モータの2次時定数に対応して設定されることが望ましい。しかし、急峻な回転数の立上がりにより、状況が却って悪くなる織段の場合(いわゆる厚段の場合)、周波数の増加率を低くすることも可能であり、これら加速時間長さは、織機の場合織段の状況に対応して任意に設定してもよい。
【0028】
さらには、図示実施例では、周波数の増加率を経時的に一定の増加率で増大させるようにしているが、例えば、徐々に周波数の増加率が増大するようにしてもよく、経時的に異なる増加率とすることもできる。これに対し、誘導電動機4の回転速度が設定値R0 に到達後、その回転速度が大きく変動しないように出力電圧の減少率が定められていればよく、図示実施例のように経時的に一定の減少率で減少させる代わりに、徐々に減少率が増大するあるいは最初は減少率が大きく時間がたつにつれて減少率が小さくなる態様など、経時的に異なる減少率とすることもできる。また、上記周波数の増大ならびに出力電圧の低下について、経時的に連続して増大させる代わりに階段状に増大させることも可能である。さらには、期間T2のように時間をかけて出力電圧を低下させる代わりに、図5に示すように、時刻t4において定常運転時の出力電圧に切換えて出力することも可能である。
【0029】
(2) 第2実施例
図4は、この発明の誘導電動機の駆動方法の第2の実施の形態を示す回路構成図である。なおこの実施例は、誘導電動機4の出力軸に速度検出器33を連結するとともに、誘導電動機4の回転速度に基づき信号発生を発生させる信号発生手段としての回転速度到達検出器36を、制御回路12の外部に設ける例である。
【0030】
回転速度到達検出器36には、速度検出器33から検出された速度信号S4が入力されるとともに、設定器37が接続される一方、速度到達信号を制御回路12に出力すべく、制御回路12に接続されている。設定器37には、誘導電動機に対する定常運転時における回転速度を基に閾値(設定値)R0が設定され、また回転速度到達検出器36は、いわゆる速度信号が閾値(設定値)R0を超えたとき、信号を発生するように比較器等で構成されている。このため、制御回路12は、投入信号S1が発生されると時刻t2でブレーキ6を開放させるとともに、出力周波数および出力電圧を増大させた交流電圧を発生させて誘導電動機4を加速させ、誘導電動機4の回転速度が上記設定値R0に到達して到達信号S3が入力されたことにより、定常運転時の電圧に向け交流電圧を前記同様に低下させることができる。
【0031】
上記実施例では、回転速度到達検出器36(すなわち信号発生手段)を制御回路12の外部に設けたが、第1実施例と同様、制御回路12の内部に設けることも可能である。
【0032】
(3) 第1実施例および第2実施例に対する変形例。
さて、上記した第1および第2の実施例に対し、以下の変形例が考えられる。上記実施例では、誘導電動機4の一次巻線をデルタ接続としてインバータ装置3に接続する例であるが、一次巻線がスター接続として構成することも可能である。例えば、誘導電動機の始動時、一次巻線に過電圧給電する際に商用電源電圧のピーク値よりも高い電圧を給電する必要があるとき、インバータ装置3を、例えば図8のように構成すればよい。図6に示されるインバータ装置3の主回路41は、リアクトル42を介して図示されるダイオードからコンデンサに給電することにより、単相の商用電源のピーク電圧が2倍に昇圧されてコンデンサに出力される、いわゆる倍電圧回路を構成する例である。給電される商用電源について単相に限らず三相などの多相電源として構成してもよい。また上記構成される主回路11,41に代えて、あるいは公知のチョッピング回路を用いて高い電圧を発生させる、あるいはインバータ装置3の入力仕様電圧を商用電源の数倍とし、インバータ装置3に給電する電圧を変圧器を介して昇圧してコンデンサに給電する等、種々の方法が考えられる。
【0033】
また上記実施例について、図3の時刻t1〜t2の期間で、誘導電動機4の始動時の突入電流を抑制するために、予備励磁を行うようにしているが、予備励磁を行わないようにしてもよい。さらには、この予備励磁期間における誘導電動機の回転を防止するためにブレーキ6を作動させるようにしているが、ごく短期間であるため実質的にブレーキを省いても実害がない場合には、ブレーキ6を省略した構成も可能である。
【0034】
上記したインバータ装置の制御方式について、一般に、モータに流れる電流を制御する方式すなわち電流型と呼ばれるものほか、モータに印加される電圧を制御する方式すなわち電圧型と呼ばれるものいずれも考えられる。上記電圧型の場合、直流電圧を可変する方式であるPAM方式、トランジスタのスイッチングパルス幅を可変するPWM方式のいずれとすることもでき、後者についてより好適なものとして、出力平均電圧がより正弦波となるようにトランジスタのスイッチングパルス幅を可変する方式である疑似正弦波PWM方式とすることもできる。いずれの場合についても、本件の出力電圧は、チョッピング出力される電圧のいわゆるピーク値ではなく、平均値(実効値)を指すものとして取り扱う。
【0035】
上記図2に示したように、制御回路12は、各機能ブロックごとに構成することもできるが、マイクロプロセッサおよび予め記憶されるソフトウエアによりこれら制御を事項するように構成することもできる。また、図2に示した制御回路12では、F/V変換器23は、V/Fパターンに基づき、電圧指令値|V|を発生させることにより、いわゆるV/F制御を行うようにされている。これに対し、例えば、すべり周波数演算器29を、すべり周波数ωSを算出するほか他の機能を有する周知のベクトル演算器に置き換えるとともに、ベクトル演算器は、出力周波数ω1**とすべり周波数ωSとの関係から、さらに加速演算器21の出力周波数であるω1**に対する補正値、あるいはF/V演算器23に対する電圧指令値|V|に対する補正値を計算してそれらを補正することにより、誘導電動機の回転速度に基づく制御、いわゆるベクトル制御を行うようにしてもよい。さらには制御回路12は、上記置き換えられたベクトル演算器が、例えば、誘導電動機の一次巻線に対する電圧降下分を補償するための一次電圧補償を実行すべくF/V変換器23に対し一次電圧補償値VCを算出出力するようにしてもよいし、目標とする速度で誘導電動機が回転するように、加減速演算器21からの出力周波数ω1**に対し、すべり周波数分を補償するように加算出力したり、P−I演算器26に対し信号τEに代えてトルク補償信号τEを出力するように構成することもできる。
【0036】
【発明の効果】
上記したように、請求項1に記載の発明によれば、その出力周波数を定常運転時に対応する出力周波数に達するまで増大させるとともに、前記出力周波数に対応して交流電圧を過電圧状態に増大させる出力をして該誘導電動機を加速させる第1の工程を行い、誘導電動機の回転速度が所定の速度に達したときに、前記交流電圧を定常運転に対応する電圧まで低下させる第2の工程を行うようにしたから、誘導電動機を速やかに定常運転速度に到達させることができ、しかもその後の回転速度のオーバシュート量を著しく減少され、その回転数を維持することができる。従って、誘導電動機の運転開始時における回転速度により織物品質に影響が発生する織機では、回転速度をより高精度に制御することが可能になるため、織段の調整がより容易になる。
【0037】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明を容易に実現することが可能である。
【0038】
請求項3、あるいは請求項5、6に記載の発明によれば、インバータ装置をより具体的に構成することができる。また請求項4の発明によれば、電動機の出力軸に新たな部材を設けることなく、誘導電動機の回転速度をすべり周波数により把握できるため、回転速度の検出のために新たなセンサ等を設けなくてもよい分、センサ故障によるリスクが無くなるとともにメンテナンス性が向上する。これに対し請求項7に記載の発明によれば、回転速度を直接検出することにより、回転速度をより正確に把握することができ、しかも制御回路や信号発生器の回路構成をより簡単に構成できる。また、請求項8に記載の発明によれば、V/Fパターンを介して誘導電動機の加速度合いを容易に設定することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す回路構成図である。
【図2】図1における制御回路の内部ブロック図である。
【図3】図1および図2の動作を示す波形図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す回路構成図である。
【図5】図1および図2の他の動作を示す波形図である。
【図6】本発明の第1ならびに第2の実施の形態に対し、主回路部分を変形させた回路構成図である。
【符号の説明】
1 駆動装置
2 商用電源
3 インバータ装置
4 誘導電動機
5 負荷
6 ブレーキ
7 電磁接触器
8 投入回路
11,41 インバータ主回路(主回路)
12 インバータ制御回路(制御回路)
13 電流検出器
21 加減速演算器
22 積分器
23 F/V変換器
24 電圧指令演算器
25 PWM演算器
26 P−I演算器
28 座標変換器
29 すべり周波数演算器
30 指令値制御回路
31,37 設定器
33 速度検出器
34 周波数到達検出器(信号発生手段)
36 回転速度到達検出器(信号発生手段)
42 リアクトル
θ1 位相角設定値
ωS 周波数
ω1* 周波数
ω1** 周波数指令値
R0 設定値
S1 投入指令信号
S2 ブレーキ開放信号
S3 速度到達信号
V1〜V3 電圧
VC 一次電圧補償値
VL 出力電圧の制限設定値
f1〜f2 出力周波数
fa 周波数設定値
iL 電流制限値
id 励磁電流成分
iq トルク電流成分
t1〜t6 時刻
【発明の属する技術分野】
この発明は、誘導電動機に交流電圧を給電するインバータ装置に関し、誘導電動機に対し過電圧給電することにより、定常運転時に対応する回転速度に達するまでに要する時間をできる限り抑えた誘導電動機の駆動技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、織機では織機主軸を駆動するために多相誘導電動機が用いられる。これに対し、織物仕様に合せた織機の回転速度に設定する必要があり、出力周波数ならびに出力電圧が制御される可変電圧可変周波数インバータ装置を介し多相誘導電動機を駆動することが行われる。他方、織機では回転速度を急速に加速させる必要性があり、またインバータ装置の容量もある程度制限されるため、突入電流を抑える1つの方法として、誘導電動機の始動時に0.5Hz程度の最低周波数で交流電圧を誘導電動機の磁束の確立に必要な期間出力し、その後約100ms程度の期間で出力周波数を定常運転速度まで上昇させて該誘導電動機を駆動する、インバータ装置が示されている。(例えば特許文献1を参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開昭63−314183号(第1頁−3頁)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、そのような駆動方法によれば、定常運転速度まで上昇させる際には、誘導電動機には通常の定格電圧が供給されるにすぎない。織機は、非常に大きい慣性負荷であり、そのように起動したとしても起動トルクが不足し、最終的な定常運転時の回転速度に立ち上がるまでに時間がかかるという問題がある。このため、織機ではこのような過渡回転状態期間では、筬打ち力が不足する結果織段を解消できないという問題がある。
【0005】
本件発明は、上記問題に鑑み、上述の種々問題点を解消する誘導電動機の制御技術を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明の誘導電動機の駆動方法では、多相誘導電動機の一次巻線に交流電圧を給電する可変電圧可変周波数インバータ装置によって前記多相誘導電動機を定常運転させるに際し、該インバータ装置は、その出力周波数を定常運転時に対応する出力周波数に達するまで増大させる一方、前記出力周波数に対応して交流電圧を過電圧状態に増大させる出力をして該誘導電動機を加速させる第1の工程と、前記誘導電動機の回転速度が所定の速度に達したときに、前記交流電圧を定常運転に対応する電圧まで低下させる第2の工程とを遂行するようにしている。
【0007】
また本発明の誘導電動機の駆動装置では、多相誘導電動機と、商用電源と前記多相誘導電動機に接続され前記誘導電動機の一次巻線に交流電圧を出力する可変電圧可変周波数インバータ装置とを含み、該インバータ装置は、誘導電動機の始動指令を受けると、出力周波数を定常運転時の回転速度に対応する周波数に向けて増大させる一方、出力周波数に対応して交流電圧を過電圧状態に増大させる出力をして誘導電動機を加速させるとともに、誘導電動機の回転速度を判別し、該誘導電動機の回転速度が所定の速度に達したことにより、交流電圧を定常運転時に対応する電圧まで低下させるようにされている。
【0008】
なお所定の速度は、定常運転時の誘導電動機の回転速度あるいは、その前・後の速度の近傍に定めることができる。また誘導電動機の速度について、速度そのものとして取り扱うことも可能だが、例えばすべり周波数等、実際の回転速度に対応するものとされる別の指標値を代用することもできる。
【0009】
より具体的には、該インバータ装置は、前記商用電源から供給される電力をベース駆動信号に従って前記一次巻線に出力する主回路と、前記主回路にベース駆動信号を供給する制御回路とを有し、前記制御回路は、前記誘導電動機に対する始動指令が入力されると、出力周波数を定常運転時の回転速度に対応する周波数に向けて増大させる一方、前記出力周波数に対応して交流電圧を過電圧状態に発生させるべく前記ベース駆動信号を出力するとともに、該誘導電動機の回転速度を判別し該誘導電動機の回転速度が前記所定の速度に達したとき、交流電圧を定常運転時に対応する電圧まで低下させるべく前記ベース駆動信号を出力するようにしてもよい。この場合、好ましくは、前記制御回路は、主回路の出力電流値と主回路からの励磁電流との関係から該誘導電動機におけるすべり周波数を求めるとともに、所定の速度に対応する設定値と比較することにより前記所定の速度に達したことを検出すればよい。
【0010】
また好ましくは、該インバータ装置は、前記商用電源から供給される電力をベース駆動信号に従って前記一次巻線に出力する主回路と、
前記誘導電動機に対する始動指令が入力され、前記始動指令の入力に対応して出力周波数ならびに出力電圧を増大させるべくベース駆動信号を発生させる制御回路と、該誘導電動機の回転速度に対応する信号が入力され、該誘導電動機の回転速度が前記所定の速度に達したときに到達信号を出力する信号発生手段とを有し、前記制御回路は、前記始動指令が入力されると、出力周波数を定常運転中の回転速度に対応する周波数に向けて増大させる一方、前記出力周波数に対応して交流電圧を過電圧状態に発生させるべく前記ベース駆動信号を出力するとともに、該誘導電動機の回転速度が前記所定の速度に達したことにより前記到達信号が入力されると、出力電圧を定常運転時に対応する電圧に向けて低下する交流電圧を出力させるべく前記ベース駆動信号を出力するようにしてもよい。
【0011】
また、上記信号発生手段をインバータ装置の内部に設ける代わりに、外部に付設するようにしてもよい。この場合、誘導電動機の出力軸には回転速度検出器が連結されるとともに、前記信号発生手段には、前記検出器からの回転速度信号が入力されることにより、前記信号発生手段は、前記回転速度が所定の速度に達したことを検出して到達信号を出力するようにすれば、より好ましい。
【0012】
また、前記制御回路には、出力周波数に対し過電圧給電時に対応するV/Fパターンが予め設定されるとともに、前記制御回路は、前記出力周波数に対応して交流電圧を過電圧状態に発生させるに際し、前記V/Fパターンに基づき出力周波数に対応する交流電圧を発生させるべく前記ベース駆動信号を出力するようにして、いわゆるV/F制御により誘導電動機を制御するようにしてもよい。また別の態様として、前記制御回路は、前記増大される出力周波数と求めた誘導電動機の回転速度に対応するすべり周波数との関係から、出力周波数または過電圧状態にされる出力電圧のうち少なくともいずれかが調節される交流電圧を発生させるべく前記ベース駆動信号を出力するようにして、いわゆるベクトル制御により誘導電動機を制御するようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
(1) 第1実施例
図1は、この発明の誘導電動機の駆動方法の第1の実施の形態を示す回路構成図である。
【0014】
すなわち、図1に示すように、誘導電動機4を駆動する駆動装置1は、商用電源2に接続されるインバータ装置3を含む。インバータ装置3の出力は、電磁接触器7を介し、一次巻線がデルタ接続されている3相の誘導電動機4の一次巻線に接続されている。誘導電動機4の出力軸には、負荷5ならびにブレーキ6が連結されている。
【0015】
インバータ装置3は、商用電源2の交流電圧をダイオード整流器と平滑コンデンサで直流電圧に変換し、この直流電圧を交流電圧に変換するトランジスタとダイオードとの逆並列回路をブリッジ接続してなるインバータ主回路11と、このインバータ主回路11の出力電流を検出するシャント抵抗などの電流検出器13と、前記トランジスタを例えばPWM制御によりオン、オフさせるべくベース駆動信号を発生させることでインバータ主回路11から所望の電圧、周波数の交流電圧を出力するための制御機能と、電流検出器13の検出値が予め定めた上限値(例えばインバータ主回路11の定格出力電流値の150%程度)を超えたときには、この上限値以下の出力電流にするためにインバータ主回路11の出力電圧を絞り込む電流制限機能とを備えるインバータ制御回路12とを有してなる、いわゆる可変電圧可変周波数インバータ装置で構成される。また、インバータ装置3には投入回路8が付設されており、投入回路8の出力は、電磁接触器7および制御回路12にそれぞれ接続されている。
【0016】
図2は、図1に示したインバータ装置3におけるインバータ制御回路12の詳細回路構成図である。
【0017】
制御回路12は、加減速演算器21,積分器22ならびにF/V変換器23の出力を受ける電圧指令演算器24,PWM演算器25、比例/積分演算器(P−I演算器)26、ならびに設定器31に接続される指令値制御回路30とを有してなり、また、誘導電動機4の回転速度に対応するすべり周波数を求めるために、座標変換器28,すべり周波数演算器29を、さらにはすべり周波数の到達状況を判別するために、信号発生手段としてのすべり周波数到達検出器34を有している。
【0018】
加減速演算器21は、指令値制御回路30から設定される誘導電動機4への周波数指令値ω1*に対し、予め設定器31等を介し定められた周波数の増加率または減少率で増減させ、最終的には周波数指令値ω1*に等しい周波数指令値ω1**を出力するとともに、後述の誘導電動機4の加速時には電流検出器13の検出値が指令値制御回路30からの電流制限値(上限値)iLを超えないような加速時間を比例/積分(P−I)演算器26で導出し、この加速時間に対応する増加率の周波数指令値ω1**を出力する機能も有している。この加減速演算器21からの周波数指令値ω1**は、積分器22およびF/V変換器23に入力される。積分器22は、入力される周波数指令値ω1**を時間積分して求めた位相角設定値θ1を電圧指令演算器24に出力し、またF/V変換器23は、入力される周波数指令値ω1**と予め定められるV/f比(V/fパターン)とに基づいて決定される電圧設定値|V|を電圧指令演算器24に出力するとともに、後述するすべり周波数演算器29にも分岐出力する。電圧指令演算器24は、入力されるこれら位相角設定値θ1と電圧設定値|V|とを入力された電圧指令演算器24により誘導電動機4の各相の電圧指令値v*に変換され、パルス幅変調(PWM)演算器25からは各相の電圧指令値v*に対応するオン・オフ駆動信号をベース駆動信号として、インバータ主回路11を形成するそれぞれのトランジスタに供給するようにしている。
【0019】
また、インバータ制御回路12には、さらに、電流検出器13の検出値を前記位相角設定値θ1に基づく座標変換し、誘導電動機4の励磁電流と同位相の電流成分idとトルク電流と同位相の電流成分iqとに分解する座標変換器28と、この励磁電流成分id、トルク電流成分iqと前記入力される電圧設定値|V|と予め設定器31を介して入力される誘導電動機4の電気的定数とから、周知の技術により、すべり周波数ωSを算出するすべり周波数演算器29と、すべり周波数ωSと指令値制御回路30から送出され定常運転時の回転速度に対応する設定値faとを比較し、すべり周波数ωSが設定値R0に達したときに速度到達信号S3を指令値制御回路30に出力するすべり周波数到達検出器34とを有している。
【0020】
また、指令値制御回路30は、投入回路8からの投入指令信号S1、すべり周波数到達検出器34からの速度到達信号S3をそれぞれを受けるとともに、定常運転時における出力周波数である周波数指令値ω1*、出力電圧VL、ならびに電流制限値iLを加減速演算器21,F/V変換器23ならびにP−I演算器26にそれぞれ出力するとともに、外部のブレーキ6に対しブレーキ開放信号S2を、さらにはすべり周波数到達検出器34に対し所定の回転速度に対応する周波数の設定値ωS0をそれぞれ出力する。また指令値制御回路30には、設定器31が接続され、設定器31を介してインバータ装置3の動作に必要な情報を入力することができる。なお、設定器31に入力される上記必要な情報として、より具体的には、誘導電動機4の始動に先立ち発生される予備励磁の出力周波数f1ならびに出力電圧v1,過電圧駆動時に使用されるV/Fパターンを決定するパラメータである、周波数f2ならびに電圧V2、始動に際し、周波数を増大させる期間長さT1、誘導電動機が所定回転速度に達した後に出力電圧を低下させる期間長さT2および定常運転時の出力電圧V3、インバータ装置の出力電流の制限値iLのほか、すべり周波数演算のために必要とされる、例えば、誘導電動機の二次時定数等を含む電気的定数などが含まれており、これら情報は、図示しない結線等を介して各ブロックに伝送される。
【0021】
図2に示した回路構成の動作を、図3に示す波形図を参照しつつ以下に説明する。
【0022】
先ず、投入指令信号S1が発生されない状態では、電磁接触器7が開路しており、商用電源2の電圧が確立している状態で、インバータ装置3を起動させており、負荷5に連結されるブレーキ6は動作状態にある結果、負荷5はロックされた状態にある。その後、時刻t1で投入回路8から投入指令S1が入力されると、指令値制御回路30は、突入電流を抑制するために行われる予備励磁に対応する周波数f1を加減速演算器21に出力する。加減速演算器21は周波数f1に対応する信号を後段の回路であるF/V変換器23ならびに積分器22に出力し、これにより、F/V変換器23は、予備励磁周波数f1に対応する出力電圧指令値|V|を予め定められる起動時用のV/Fパターンに基づき出力することにより、インバータ装置3からは、出力周波数f1,出力電圧V1の交流電圧が出力される。このように、ブレーキ6の動作により拘束状態にある誘導電動機4を励磁状態にする。このように誘導電動機4の起動前に予備励磁を行って、該電動機の磁束を立ち上げておくことにより、後述の時刻t2以降での誘導電動機4の起動時の突入電流を抑制し、始動トルクを確立することができる。
【0023】
次いで時刻t1から所定時間(例えば数10ms程度)経過した時刻t2では、指令値制御回路30は、ブレーキ6に対するブレーキ開放信号S2を発生させるとともに、加減速演算器21に対し定常運転時における周波数設定値ω1**を出力する。このため、加減速演算器21は、予め定められる所定加速期間T1(実際には数100ms〜数sec程度)にわたり、周波数設定値ω1**の出力を定常運転時の出力周波数f2に向けて増大させる。これにより、F/V変換器23は、入力される周波数ω1**に対応する出力電圧指令値|V|を予め定められる起動時用に(過電圧給電されるように電圧値V1、V2が定められ作成される)V/Fパターンに基づき出力することにより、インバータ装置3からは、出力周波数および過電圧の出力電圧に刻々と増大される交流電圧が出力される。また、これと並行してインバータ装置3の出力電流を検出する電流検出器13の電流検出値τEが指令値制御回路30からの電流制限値iLを超えないような加速時間を比例−積分(P−I)演算器26で導出し、信号τEを加減速演算器21に出力する結果、インバータ装置の出力電流が制限値を超えないようにかつ過電圧給電されるようにインバータ装置3の出力電圧が制御される。このようにして、誘導電動機4を加速させるための第1の工程が実行されて、誘導電動機の回転速度は次第に加速されていく。なお、上記例では、インバータ装置の出力電流を制限するように回路構成して電流を制限して駆動する例であるが、電流制限値を任意に設定したり、設計的に固定される制限値としてもよい。また後者の場合には、制限値の設定に関する回路を省いてもよい。
【0024】
一方、誘導電動機4は出力周波数に対し過電圧給電されるように交流電圧が出力されるために、時間の経過とともに定常運転時の回転速度を上回るように駆動可能にされており、定常運転時の回転速度に対応するすべり周波数ωSが設定値R0に到達する時刻t4では、速度到達信号S3が指令値制御回路30に出力される。このため、指令値制御回路30は、制限設定値VLを定常運転時の電圧に向けて電圧低下期間T2にわたり所定の減少率で減少させることにより、交流電圧の出力電圧は低下されていく。このようにして誘導電動機への交流電圧を定常運転時の出力電圧V3に低下させる第2の工程が実行される。なお、前記制限設定値VLの減少率は誘導電動機の2次時定数を考慮して設定することにより、時刻t4から時刻t5の間では、誘導電動機の回転速度を滑らかにかつ目標速度近傍に維持することができる。やがて時刻t6において定常運転時に対応する交流電圧にされて、これ以降、省エネルギーモードの定常運転状態に入り、出力周波数ならびに出力電圧を維持した交流電圧が出力される。
【0025】
そのように駆動される誘導電動機のすべり周波数(言い換えれば回転速度)は、図示実線のように変化する。時刻t4を経過したとしても、慣性エネルギーの影響もあり、すべり周波数(換言すれば誘導電動機の回転速度)は設定値R0を超えた状態になるものの、直ちに出力電圧が低下されて減速される結果、最終的には、期間P2の間に最終的な設定値R0に到達し、その後はその回転数が維持されることになる。なお、インバータ装置3の出力電圧の低下動作が、誘導電動機の回転速度に関係なく時間制御で行われる場合、すなわち、加速期間T1が終了してから期間T3にわたって定常運転時の電圧V3に向けて低下させる場合について、インバータ装置3の出力電圧およびすべり周波数の関係をそれぞれ点線で図示する。また、一旦回転速度が設定値R0に達してから最終的な設定値R0に到達するまでの期間をP3として示しているが、本件発明により、誘導電動機4を運転開始(始動)させる際に、回転速度が最終的に設定値R0に到達するまでの期間が短縮されることは、一目瞭然である。
【0026】
さて、繊維機械のひとつである織機では、従来、運転開始時の筬打ちトルク不足に伴う織段を解消するため誘導電動機の回転速度の到達をより早めるために、誘導電動機の一次巻線を切換器を介して切換可能に構成し、起動時にはデルタ接続とし、定常運転時にはスター接続とされて運転される誘導電動機、いわゆる超起動モータを用いており、このような織機に対し、織物仕様に対応して織機の運転速度(誘導電動機の回転速度)を設定する必要性から、上記した駆動装置を用いることができる。より具体的には、上記誘導電動機を、その一次巻線をデルタ接続にしてインバータ装置3の出力に直接接続するとともに、上記時刻t1〜t4の期間では、各一次巻線の両端には、定常運転時に対し√3倍の電圧が印加されるように電圧設定値V1,V2を設定し作成されたV/Fパターンに基づき交流電圧を増大させ、その後時刻t4以降では定常運転時の電圧V3に向けて低下するようにする。このようにすれば、従来行われている商用電源で駆動される超起動モータを用い、モータプーリの交換により回転数を設定する織機の場合と遜色のない誘導電動機(織機回転数)の立上がり特性が得られる。
【0027】
なお、上記時刻t1〜t4の期間における出力電圧について、好ましくは定常運転時の電圧に対し√3倍としたが、1倍を超えかつモータの発熱等の影響が発生しない範囲で任意に定めればよい。また、時刻t2から時刻t5にかけての周波数を増大させる加速時間長さT1および周波数の増加率は、モータの2次時定数に対応して設定されることが望ましい。しかし、急峻な回転数の立上がりにより、状況が却って悪くなる織段の場合(いわゆる厚段の場合)、周波数の増加率を低くすることも可能であり、これら加速時間長さは、織機の場合織段の状況に対応して任意に設定してもよい。
【0028】
さらには、図示実施例では、周波数の増加率を経時的に一定の増加率で増大させるようにしているが、例えば、徐々に周波数の増加率が増大するようにしてもよく、経時的に異なる増加率とすることもできる。これに対し、誘導電動機4の回転速度が設定値R0 に到達後、その回転速度が大きく変動しないように出力電圧の減少率が定められていればよく、図示実施例のように経時的に一定の減少率で減少させる代わりに、徐々に減少率が増大するあるいは最初は減少率が大きく時間がたつにつれて減少率が小さくなる態様など、経時的に異なる減少率とすることもできる。また、上記周波数の増大ならびに出力電圧の低下について、経時的に連続して増大させる代わりに階段状に増大させることも可能である。さらには、期間T2のように時間をかけて出力電圧を低下させる代わりに、図5に示すように、時刻t4において定常運転時の出力電圧に切換えて出力することも可能である。
【0029】
(2) 第2実施例
図4は、この発明の誘導電動機の駆動方法の第2の実施の形態を示す回路構成図である。なおこの実施例は、誘導電動機4の出力軸に速度検出器33を連結するとともに、誘導電動機4の回転速度に基づき信号発生を発生させる信号発生手段としての回転速度到達検出器36を、制御回路12の外部に設ける例である。
【0030】
回転速度到達検出器36には、速度検出器33から検出された速度信号S4が入力されるとともに、設定器37が接続される一方、速度到達信号を制御回路12に出力すべく、制御回路12に接続されている。設定器37には、誘導電動機に対する定常運転時における回転速度を基に閾値(設定値)R0が設定され、また回転速度到達検出器36は、いわゆる速度信号が閾値(設定値)R0を超えたとき、信号を発生するように比較器等で構成されている。このため、制御回路12は、投入信号S1が発生されると時刻t2でブレーキ6を開放させるとともに、出力周波数および出力電圧を増大させた交流電圧を発生させて誘導電動機4を加速させ、誘導電動機4の回転速度が上記設定値R0に到達して到達信号S3が入力されたことにより、定常運転時の電圧に向け交流電圧を前記同様に低下させることができる。
【0031】
上記実施例では、回転速度到達検出器36(すなわち信号発生手段)を制御回路12の外部に設けたが、第1実施例と同様、制御回路12の内部に設けることも可能である。
【0032】
(3) 第1実施例および第2実施例に対する変形例。
さて、上記した第1および第2の実施例に対し、以下の変形例が考えられる。上記実施例では、誘導電動機4の一次巻線をデルタ接続としてインバータ装置3に接続する例であるが、一次巻線がスター接続として構成することも可能である。例えば、誘導電動機の始動時、一次巻線に過電圧給電する際に商用電源電圧のピーク値よりも高い電圧を給電する必要があるとき、インバータ装置3を、例えば図8のように構成すればよい。図6に示されるインバータ装置3の主回路41は、リアクトル42を介して図示されるダイオードからコンデンサに給電することにより、単相の商用電源のピーク電圧が2倍に昇圧されてコンデンサに出力される、いわゆる倍電圧回路を構成する例である。給電される商用電源について単相に限らず三相などの多相電源として構成してもよい。また上記構成される主回路11,41に代えて、あるいは公知のチョッピング回路を用いて高い電圧を発生させる、あるいはインバータ装置3の入力仕様電圧を商用電源の数倍とし、インバータ装置3に給電する電圧を変圧器を介して昇圧してコンデンサに給電する等、種々の方法が考えられる。
【0033】
また上記実施例について、図3の時刻t1〜t2の期間で、誘導電動機4の始動時の突入電流を抑制するために、予備励磁を行うようにしているが、予備励磁を行わないようにしてもよい。さらには、この予備励磁期間における誘導電動機の回転を防止するためにブレーキ6を作動させるようにしているが、ごく短期間であるため実質的にブレーキを省いても実害がない場合には、ブレーキ6を省略した構成も可能である。
【0034】
上記したインバータ装置の制御方式について、一般に、モータに流れる電流を制御する方式すなわち電流型と呼ばれるものほか、モータに印加される電圧を制御する方式すなわち電圧型と呼ばれるものいずれも考えられる。上記電圧型の場合、直流電圧を可変する方式であるPAM方式、トランジスタのスイッチングパルス幅を可変するPWM方式のいずれとすることもでき、後者についてより好適なものとして、出力平均電圧がより正弦波となるようにトランジスタのスイッチングパルス幅を可変する方式である疑似正弦波PWM方式とすることもできる。いずれの場合についても、本件の出力電圧は、チョッピング出力される電圧のいわゆるピーク値ではなく、平均値(実効値)を指すものとして取り扱う。
【0035】
上記図2に示したように、制御回路12は、各機能ブロックごとに構成することもできるが、マイクロプロセッサおよび予め記憶されるソフトウエアによりこれら制御を事項するように構成することもできる。また、図2に示した制御回路12では、F/V変換器23は、V/Fパターンに基づき、電圧指令値|V|を発生させることにより、いわゆるV/F制御を行うようにされている。これに対し、例えば、すべり周波数演算器29を、すべり周波数ωSを算出するほか他の機能を有する周知のベクトル演算器に置き換えるとともに、ベクトル演算器は、出力周波数ω1**とすべり周波数ωSとの関係から、さらに加速演算器21の出力周波数であるω1**に対する補正値、あるいはF/V演算器23に対する電圧指令値|V|に対する補正値を計算してそれらを補正することにより、誘導電動機の回転速度に基づく制御、いわゆるベクトル制御を行うようにしてもよい。さらには制御回路12は、上記置き換えられたベクトル演算器が、例えば、誘導電動機の一次巻線に対する電圧降下分を補償するための一次電圧補償を実行すべくF/V変換器23に対し一次電圧補償値VCを算出出力するようにしてもよいし、目標とする速度で誘導電動機が回転するように、加減速演算器21からの出力周波数ω1**に対し、すべり周波数分を補償するように加算出力したり、P−I演算器26に対し信号τEに代えてトルク補償信号τEを出力するように構成することもできる。
【0036】
【発明の効果】
上記したように、請求項1に記載の発明によれば、その出力周波数を定常運転時に対応する出力周波数に達するまで増大させるとともに、前記出力周波数に対応して交流電圧を過電圧状態に増大させる出力をして該誘導電動機を加速させる第1の工程を行い、誘導電動機の回転速度が所定の速度に達したときに、前記交流電圧を定常運転に対応する電圧まで低下させる第2の工程を行うようにしたから、誘導電動機を速やかに定常運転速度に到達させることができ、しかもその後の回転速度のオーバシュート量を著しく減少され、その回転数を維持することができる。従って、誘導電動機の運転開始時における回転速度により織物品質に影響が発生する織機では、回転速度をより高精度に制御することが可能になるため、織段の調整がより容易になる。
【0037】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明を容易に実現することが可能である。
【0038】
請求項3、あるいは請求項5、6に記載の発明によれば、インバータ装置をより具体的に構成することができる。また請求項4の発明によれば、電動機の出力軸に新たな部材を設けることなく、誘導電動機の回転速度をすべり周波数により把握できるため、回転速度の検出のために新たなセンサ等を設けなくてもよい分、センサ故障によるリスクが無くなるとともにメンテナンス性が向上する。これに対し請求項7に記載の発明によれば、回転速度を直接検出することにより、回転速度をより正確に把握することができ、しかも制御回路や信号発生器の回路構成をより簡単に構成できる。また、請求項8に記載の発明によれば、V/Fパターンを介して誘導電動機の加速度合いを容易に設定することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す回路構成図である。
【図2】図1における制御回路の内部ブロック図である。
【図3】図1および図2の動作を示す波形図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す回路構成図である。
【図5】図1および図2の他の動作を示す波形図である。
【図6】本発明の第1ならびに第2の実施の形態に対し、主回路部分を変形させた回路構成図である。
【符号の説明】
1 駆動装置
2 商用電源
3 インバータ装置
4 誘導電動機
5 負荷
6 ブレーキ
7 電磁接触器
8 投入回路
11,41 インバータ主回路(主回路)
12 インバータ制御回路(制御回路)
13 電流検出器
21 加減速演算器
22 積分器
23 F/V変換器
24 電圧指令演算器
25 PWM演算器
26 P−I演算器
28 座標変換器
29 すべり周波数演算器
30 指令値制御回路
31,37 設定器
33 速度検出器
34 周波数到達検出器(信号発生手段)
36 回転速度到達検出器(信号発生手段)
42 リアクトル
θ1 位相角設定値
ωS 周波数
ω1* 周波数
ω1** 周波数指令値
R0 設定値
S1 投入指令信号
S2 ブレーキ開放信号
S3 速度到達信号
V1〜V3 電圧
VC 一次電圧補償値
VL 出力電圧の制限設定値
f1〜f2 出力周波数
fa 周波数設定値
iL 電流制限値
id 励磁電流成分
iq トルク電流成分
t1〜t6 時刻
Claims (8)
- 多相誘導電動機の一次巻線に交流電圧を給電する可変電圧可変周波数インバータ装置によって前記多相誘導電動機を定常運転させるに際し、
該インバータ装置は、その出力周波数を定常運転時に対応する出力周波数に達するまで増大させる一方、前記出力周波数に対応して交流電圧を過電圧状態に増大させる出力をして該誘導電動機を加速させる第1の工程と、
前記誘導電動機の回転速度が所定の速度に達したときに、前記交流電圧を定常運転に対応する電圧まで低下させる第2の工程とを遂行する、誘導電動機の駆動方法。 - 多相誘導電動機と、商用電源と前記多相誘導電動機に接続され前記誘導電動機の一次巻線に交流電圧を出力する可変電圧可変周波数インバータ装置とを含み、
該インバータ装置は、誘導電動機の始動指令を受けると、出力周波数を定常運転時の回転速度に対応する周波数に向けて増大させる一方、出力周波数に対応して交流電圧を過電圧状態に増大させる出力をして誘導電動機を加速させるとともに、誘導電動機の回転速度を判別し、該誘導電動機の回転速度が所定の速度に達したことにより、交流電圧を定常運転時に対応する電圧まで低下させることを特徴とする、誘導電動機の駆動装置。 - 該インバータ装置は、前記商用電源から供給される電力をベース駆動信号に従って前記一次巻線に出力する主回路と、
前記主回路にベース駆動信号を供給する制御回路とを有し、
前記制御回路は、前記誘導電動機に対する始動指令が入力されると、出力周波数を定常運転時の回転速度に対応する周波数に向けて増大させる一方、前記出力周波数に対応して交流電圧を過電圧状態に発生させるべく前記ベース駆動信号を出力するとともに、該誘導電動機の回転速度を判別し該誘導電動機の回転速度が前記所定の速度に達したとき、交流電圧を定常運転時に対応する電圧まで低下させるべく前記ベース駆動信号を出力することを特徴とする、請求項2に記載の誘導電動機の駆動装置。 - 前記制御回路は、主回路の出力電流値と主回路からの励磁電流との関係から該誘導電動機におけるすべり周波数を求めるとともに、所定の速度に対応する設定値と比較することにより前記所定の速度に達したことを検出することを特徴とする、請求項3に記載の誘導電動機の駆動装置。
- 該インバータ装置は、前記商用電源から供給される電力をベース駆動信号に従って前記一次巻線に出力する主回路と、
前記誘導電動機に対する始動指令が入力され、前記始動指令の入力に対応して出力周波数ならびに出力電圧を増大させるべくベース駆動信号を発生させる制御回路と、
該誘導電動機の回転速度に対応する信号が入力され、該誘導電動機の回転速度が前記所定の速度に達したときに到達信号を出力する信号発生手段とを有し、
前記制御回路は、前記始動指令が入力されると、出力周波数を定常運転中の回転速度に対応する周波数に向けて増大させる一方、前記出力周波数に対応して交流電圧を過電圧状態に発生させるべく前記ベース駆動信号を出力するとともに、
該誘導電動機の回転速度が前記所定の速度に達したことにより前記到達信号が入力されると、出力電圧を定常運転時に対応する電圧に向けて低下する交流電圧を出力させるべく前記ベース駆動信号を出力することを特徴とする、請求項2に記載の誘導電動機の駆動装置。 - 該インバータ装置は、
前記商用電源から供給される電力をベース駆動信号に従って前記一次巻線に出力する主回路と、
前記誘導電動機に対する始動指令が入力される一方、前記始動指令の入力に対応して出力周波数ならびに出力電圧を増大させるべく、ベース駆動信号を発生させる制御回路とを有するとともに、前記制御回路には、該誘導電動機の回転速度に対応する信号が入力され、前記回転速度が前記所定の速度に達したときに到達信号を出力する信号発生手段が付設され、
前記制御回路は、前記誘導電動機に対する始動指令が入力されると、出力周波数を定常運転中の回転速度に対応する周波数に向けて増大させる一方、前記出力周波数に対応して交流電圧を過電圧状態に発生させるべく前記ベース駆動信号を出力するとともに、
該誘導電動機の回転速度が前記所定の速度に達したことにより前記到達信号が入力されると、交流電圧を定常運転時に対応する電圧まで低下させるべく前記ベース駆動信号を出力することを特徴とする、請求項2に記載の誘導電動機の駆動装置。 - 前記誘導電動機の出力軸には回転速度検出器が連結されるとともに、前記信号発生手段には、前記検出器からの回転速度信号が入力され、
前記信号発生手段は、前記回転速度が所定の速度に達したことを検出して到達信号を出力することを特徴する、請求項5または6に記載の誘導電動機の駆動装置。 - 前記制御回路には、出力周波数に対し過電圧給電時に対応するV/Fパターンが予め設定されるとともに、前記制御回路は、前記出力周波数に対応して交流電圧を過電圧状態に発生させるに際し、前記V/Fパターンに基づき出力周波数に対応する交流電圧を発生させるべく前記ベース駆動信号を出力することを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載の誘導電動機の駆動装置。
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