JPH08264605A - 積層基板の検査方法、およびこれを用いたsoiウェハ、このsoiウェハを用いた半導体集積回路装置、ならびに積層基板の検査装置 - Google Patents

積層基板の検査方法、およびこれを用いたsoiウェハ、このsoiウェハを用いた半導体集積回路装置、ならびに積層基板の検査装置

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JPH08264605A
JPH08264605A JP6312995A JP6312995A JPH08264605A JP H08264605 A JPH08264605 A JP H08264605A JP 6312995 A JP6312995 A JP 6312995A JP 6312995 A JP6312995 A JP 6312995A JP H08264605 A JPH08264605 A JP H08264605A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面層のシリコン薄膜の膜厚が1μm以下の
SOIウェハの表面のパーティクルと、微小凹凸および
積層膜の膜厚ばらつきを分離して検査ができる積層基板
の検査技術を提供する。 【構成】 薄膜SOIウェハ1に対して上方の一方向か
ら光を照射し、かつこの光の入射角度が調整可能とされ
る半導体レーザー2と、この照射された光による反射光
の側方散乱反射光を集光レンズ3を介して検出し、かつ
この検出角度が調整可能とされる光検出器4と、薄膜S
OIウェハ1を駆動可能に設置するウェハテーブル5と
から構成される薄膜SOIウェハ1の検査装置であっ
て、半導体レーザー2からのレーザー光の入射角度と、
光検出器4の配置角度との組み合わせによって、パーテ
ィクル、加工残渣と表面の微小凹凸が分離されて検査が
行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコン基板、シリコ
ン酸化膜などの絶縁膜およびシリコン薄膜からなる積層
基板の検査技術に関し、特に半導体集積回路装置用SO
I(SiliconOn Insulator)ウェハにおいて、積層表面
のシリコン薄膜の膜厚が1μm以下の、いわゆる薄膜S
OIウェハの検査に好適な積層基板の検査方法、および
これを用いたSOIウェハ、このSOIウェハを用いた
半導体集積回路装置、ならびに積層基板の検査装置に適
用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、発明者が検討した技術とし
て、半導体集積回路装置用シリコンウェハ表面上のパー
ティクルの検査方法としては、株式会社プレスジャーナ
ル、平成6年7月20日発行の「月刊 Semiconductor W
orld 1994年8月号」P78〜P83に記載される
ように、レーザー光の垂直または斜方照射による散乱光
を利用して検出するものがある。
【0003】また、SOIウェハの表面層シリコン薄膜
の膜厚が1μm以上の場合は、前記シリコンウェハ表面
上のパーティクル検査方法と同じ技術で検査ができた。
また、SOIウェハの表面のパーティクルやラフネスの
検査技術としては、同じく平成4年11月20日発行の
「月刊 Semiconductor World 1992年12月号」P
90〜P96に記載されるように、X線トポグラフィ
法、赤外線干渉法、超音波探傷法が主要検査方法として
挙げられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本発明者ら
の検討によれば、前記のような検査技術を用いて、表面
層シリコン薄膜の膜厚が1μm以下のSOIウェハの表
面のパーティクル検査をした場合、表面の微小凹凸、あ
るいは比較的広い領域での積層膜の膜厚ばらつきなど
が、入射光を散乱させたり、干渉させたりして、正確な
検査ができないという問題が考えられる。
【0005】そこで、本発明の目的は、表面層のシリコ
ン薄膜の膜厚が1μm以下のSOIウェハの表面のパー
ティクルと、微小凹凸および積層膜の膜厚ばらつきを分
離して検査することができる積層基板の検査方法、およ
びこれを用いたSOIウェハ、このSOIウェハを用い
た半導体集積回路装置、ならびに積層基板の検査装置を
提供することにある。
【0006】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0008】すなわち、本発明の積層基板の検査方法
は、積層膜の上方の最適角度から光を照射し、その散乱
反射光を最適角度で検出することにより、パーティクル
の散乱反射光と表面、界面の微小凹凸による散乱反射光
や、積層膜の膜厚ばらつきによる干渉を分離することに
よって達成されるものである。
【0009】また、本発明の他の積層基板の検査方法
は、積層膜の上方の最適角度から光を照射し、その前方
散乱反射光の強度信号からパルス波状強度信号を除いた
信号を検出し、これを用いることにより、表面、界面の
微小凹凸による散乱反射光とパーティクルによる散乱反
射光や、積層膜の膜厚ばらつきによる干渉を分離するこ
とによって達成されるものである。
【0010】さらに、本発明の他の積層基板の検査方法
は、積層膜にほぼ垂直に入射する光の散乱反射光または
正反射光の急激な変化を検出することにより、積層膜の
膜厚ばらつきとパーティクルによる散乱反射光、および
微小表面凹凸による散乱反射光を分離することによって
達成されるものである。
【0011】また、本発明のSOIウェハは、前記積層
基板の検査方法を用いて、製造したSOIウェハを検
査、選別することによって製作もしくは品質が保証さ
れ、特に前記SOIウェハの積層膜上層のシリコン薄膜
の膜厚が1μm以下に形成されるものである。
【0012】さらに、本発明の半導体集積回路装置は、
前記SOIウェハに所定の集積回路が形成されているも
のである。
【0013】また、本発明の積層基板の検査装置は、少
なくとも、積層基板に対して上方の一方向から光を入射
し、かつこの光の入射角度が調整可能とされる光源と、
この入射された光による反射光の側方散乱反射光、所定
の領域の前方散乱反射光の強度信号からパルス波状強度
信号を除いた信号、または前方正反射光の干渉による反
射光強度の局所的な急激変化のいずれかを検出し、かつ
この検出角度が調整可能とされる検出手段とを有するも
のである。
【0014】
【作用】前記した積層基板の検査方法、およびこれを用
いたSOIウェハ、このSOIウェハを用いた半導体集
積回路装置、ならびに積層基板の検査装置によれば、積
層膜上のパーティクルにレーザー光を照射すると、その
反射光は入射角と等しく反射側に進行する正反射光と、
パーティクル表面や積層膜の表面の微小な凹凸に依存し
て様々の方向に進む散乱反射光の2種類が生じ、この散
乱反射光は入射角と反対面の状態により前方散乱光と側
方散乱光に分離することができる。
【0015】すなわち、これを方法を利用し、積層膜の
斜め上方の最適角度から光を照射し、パーティクルの散
乱反射光は側方散乱反射光の強度が表面、界面の微小凹
凸による側方散乱反射光に比較して十分大きいため、側
方散乱反射光を検出することにより、パーティクルから
の散乱反射光を検出することができる。
【0016】また、積層膜で反射した前方散乱反射光に
はパーティクルと表面、界面の微小凹凸の反射成分が含
まれるが、適当な面積からの前方散乱反射光の強度信号
からパルス波状の強度信号を除いた信号を検出すると、
表面、界面の微小凹凸による前方散乱反射光のみを検出
することができる。
【0017】さらに、積層膜にほぼ垂直に光を入射さ
せ、積層膜の膜厚のばらつきにより正反射光には干渉が
生じ、この干渉は入射光の波長幅が狭いと明暗になり、
この急激な反射光強度の変化を検出することにより、積
層膜の膜厚ばらつきを検査することができる。
【0018】これにより、表面層のシリコン薄膜の膜厚
が1μm以下のSOIウェハの検査において、表面のパ
ーティクル、表面または界面の微小凹凸および積層膜の
膜厚ばらつきを高精度で検査することができるので、薄
膜SOIウェハの良品を増加させ、薄膜SOIウェハを
用いた半導体集積回路のウェハ当たりの良品を増加さ
せ、さらにはそれぞれの製造原価の低減を可能とするこ
とができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0020】(実施例1)図1は本発明の実施例1であ
る積層基板の検査装置の要部を示す概略構成図である。
【0021】まず、図1により本実施例の積層基板の検
査装置の要部構成を説明する。
【0022】本実施例の積層基板の検査装置は、たとえ
ばシリコン基板、シリコン酸化膜およびシリコン薄膜か
らなるSOIウェハの検査装置とされ、薄膜SOIウェ
ハ1(積層基板)に対して上方の一方向から光を照射
し、かつこの光の入射角度が調整可能とされる半導体レ
ーザー2(光源)と、この照射された光による反射光の
側方散乱反射光を集光レンズ3を介して検出し、かつこ
の検出角度が調整可能とされる光検出器4(検出手段)
と、薄膜SOIウェハ1を駆動可能に設置するウェハテ
ーブル5とから構成されている。
【0023】この薄膜SOIウェハ1は、下層のシリコ
ン基板6上に0.2〜0.5μmの膜厚のシリコン酸化膜
7、さらに最上層に膜厚が1μm以下のシリコン薄膜8
の3層構造で構成されている。
【0024】次に、本実施例の作用について、薄膜SO
Iウェハ1の検査方法を図1により説明する。
【0025】まず、薄膜SOIウェハ1上に、半導体レ
ーザー2から波長が780nmのレーザー光を、入射角
度が57度で薄膜SOIウェハ1の表面に入射光光路9
に沿って照射する。そして、この照射による反射光光路
10に沿った側方散乱反射光を、薄膜SOIウェハ1の
直上の集光レンズ3を介して光検出器4で検出する。
【0026】なお、この薄膜SOIウェハ1はウェハテ
ーブル5上に設置され、このウェハテーブル5の駆動と
光検出器4からの出力信号は同期している。
【0027】この実験の検査結果においては、半導体レ
ーザー2からのレーザー光の入射角度と、光検出器4の
配置角度の組み合わせにより得られた散乱反射光の発生
位置は、ウェハテーブル5の位置として再現できる。そ
こで、この場所を電子顕微鏡により観察したところ、散
乱反射光の発生位置にそれぞれパーティクル、または積
層膜形成時の加工残渣を確認することができた。
【0028】一方、比較実験で、入射角度を10度に変
えた場合には、パーティクルと表面の微小凹凸の分離は
できなかった。入射角度を88度とした場合は、レーザ
ー光の照射面積が大きくなり、単位照射面積当たりのレ
ーザー光強度が小さくなるため、十分な信号を得ること
ができなかった。また、入射角度を1度、光検出器4の
角度を30度とした場合にもパーティクルと表面の微小
凹凸の分離はできなかった。
【0029】従って、本実施例の積層基板の検査装置に
よれば、半導体レーザー2からのレーザー光の入射角度
と光検出器4の配置角度の組み合わせは、パーティク
ル、加工残渣と表面の微小凹凸を分離できる方法である
ことが判明し、この検査方法を用いて薄膜SOIウェハ
1を製造することによって、薄膜SOIウェハ1の良品
や、薄膜SOIウェハ1を用いた半導体集積回路のウェ
ハ当たりの良品を増加させることができる。
【0030】そこで、実際にウェハメーカーの出荷検査
済みの市販の薄膜SOIウェハ1の4枚について検査し
たところ、5インチの薄膜SOIウェハ1の表面に0.5
μm以上のパーティクルが、それぞれ790個、21
個、40000個、2057個付着していることが判明
した。これらのパーティクルは従来の検査方法では検出
できなかったものである。
【0031】(実施例2)図2は本発明の実施例2であ
る積層基板の検査装置の要部を示す概略構成図、図3は
本実施例において、前方散乱反射光強度信号をパルス波
成分と低周波成分に分離した例を示す説明図、図4は本
実施例の変形例である積層基板の検査装置の要部を示す
概略構成図である。
【0032】本実施例の積層基板の検査装置は、実施例
1と同様に薄膜SOIウェハ1a(積層基板)の検査装
置として、図2に示すように半導体レーザー2a(光
源)、集光レンズ3a、光検出器4a(検出手段)、ウ
ェハテーブル5aから構成され、実施例1との相違点
は、光検出器4aで所定の領域の前方散乱反射光の強度
信号からパルス波状強度信号を除いた信号を検出するよ
うにした点である。
【0033】すなわち、本実施例の薄膜SOIウェハ1
aの検査方法においては、まず薄膜SOIウェハ1a上
に、半導体レーザー2aから波長が780nmのレーザ
ー光を、入射角度が57度で薄膜SOIウェハ1aの表
面に入射光光路9aに沿って照射する。そして、この照
射による前方散乱反射光の正反射光光路10aに対して
10度をなす位置に集光レンズ3aを介して光検出器4
aで検出する。
【0034】この実験の検査結果においては、光検出器
4aから図3に示す信号が得られ、これを電気的フィル
ターにより低周波成分とパルス波成分に分離し、低周波
成分が基準値より大きな値を示す領域を特定した。この
領域を詳細検査したところ、積層膜表面または界面に微
小な凹凸が確認できた。
【0035】一方、基準値より小さな値の領域では、微
小な凹凸は半導体集積回路装置を製造する場合に欠陥と
はならない程度であった。また、パルス波成分が発生し
た場所を詳細検査したところ、パーティクルが確認でき
た。しかし、前記実施例1で確認できた全てのパーティ
クルのうち、反射散乱光強度の大きいものに限定されて
いることが判明した。
【0036】また、図4に示すような変形例において、
入射角度を1度、光検出器4aの位置を30度とした場
合も前記と同様に、積層膜表面または界面に微小な凹凸
が確認できた。
【0037】従って、本実施例の積層基板の検査装置に
よれば、半導体レーザー2aからのレーザー光の入射角
度と光検出器4aの配置角度の組み合わせは、表面の微
小凹凸とパーティクル、加工残渣とを分離できる方法で
あることが判明し、この検査方法を用いて薄膜SOIウ
ェハ1aを製造することによって、薄膜SOIウェハ1
aの良品や、薄膜SOIウェハ1aを用いた半導体集積
回路のウェハ当たりの良品を増加させることができる。
【0038】そこで、実際にウェハメーカーの出荷検査
済みの市販の薄膜SOIウェハ1aの10枚について検
査したところ、5インチの薄膜SOIウェハ1aの表面
シリコン薄膜とシリコン酸化膜の界面に10〜30nm
の微小凹凸が多数存在する領域があることが判明した。
これらの界面の微小凹凸は従来の検査方法では検出でき
なかったものである。
【0039】(実施例3)図5は本発明の実施例3であ
る積層基板の検査装置の要部を示す概略構成図、図6は
本実施例において、正反射光信号強度をSOIウェハ上
に対応して示した説明図である。
【0040】本実施例の積層基板の検査装置は、実施例
1および2と同様に薄膜SOIウェハ1b(積層基板)
の検査装置として、図5に示すように半導体レーザー2
b(光源)、集光レンズ3b、光検出器4b(検出手
段)、ウェハテーブル5bから構成され、実施例1およ
び2との相違点は、光検出器4bで前方正反射光の干渉
による反射光強度の局所的な急激変化を検出するように
した点である。
【0041】すなわち、本実施例の薄膜SOIウェハ1
bの検査方法においては、まず薄膜SOIウェハ1b上
に、半導体レーザー2bから波長が488nmのレーザ
ー光を、入射角度が1度で薄膜SOIウェハ1bの表面
に入射光光路9bに沿って照射する。そして、この照射
による反射光光路10bに沿った正反射光を集光レンズ
3bを介して光検出器4bで検出する。
【0042】この実験の検査結果においては、図6に示
すような薄膜SOIウェハ1bに対応した反射光強度信
号が得られ、縞模様は薄膜SOIウェハ1bに入射光が
干渉した結果により生じた干渉縞で、一つの暗線を境に
膜厚がΔd=λ/4nだけ異なることを示している。
【0043】なお、波長λが488nmの場合、シリコ
ン薄膜の屈折率nは4.37であることが知られているの
で、一つの暗線を境界として約28nm異なる膜厚であ
ることが検出でき、積層膜の膜厚ばらつきを検査するこ
とができた。
【0044】従って、本実施例の積層基板の検査装置に
よれば、積層膜の膜厚ばらつきを検査できる方法である
ことが判明し、この検査方法を用いて薄膜SOIウェハ
1bを製造することによって、薄膜SOIウェハ1bの
良品や、薄膜SOIウェハ1bを用いた半導体集積回路
のウェハ当たりの良品を増加させることができる。
【0045】そこで、実際にウェハメーカーの出荷検査
済みの市販の薄膜SOIウェハ1bの10枚について検
査したところ、5インチの薄膜SOIウェハ1bの表面
シリコン薄膜とシリコン酸化膜の膜厚ばらつきが大き
く、最大300nmのばらつきが認められ、図6はその
一例である。これらの膜厚ばらつきは従来の検査方法で
は検出できなかったものである。
【0046】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例1〜3に基づき具体的に説明したが、本発明は前記
実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0047】たとえば、前記実施例の積層基板の検査装
置については、シリコン基板上に0.2〜0.5μmの膜厚
のシリコン酸化膜、さらに最上層に膜厚が1μm以下の
シリコン薄膜の3層構造によるSOIウェハを検査する
場合について説明したが、本発明は前記実施例に限定さ
れるものではなく、たとえばシリコン酸化膜については
0.2〜0.5μmの他の膜厚で形成する場合、さらに他の
絶縁膜で形成する場合についても適用可能であり、本発
明は少なくとも最上層のシリコン薄膜の膜厚が1μm以
下であればよい。
【0048】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0049】(1).積層基板に入射された光による側方散
乱反射光を検出することにより、積層基板の表面および
界面にあるパーティクル、加工残渣、微小凹凸および積
層膜の膜厚ばらつきからパーティクルと加工残渣のみを
分離して検出することができるので、積層基板の表面お
よび界面にあるパーティクルを高精度で検査することが
可能となる。
【0050】(2).積層基板に入射された光による所定の
領域の前方散乱反射光の強度信号からパルス波状強度信
号を除いた信号を検出することにより、積層基板の表面
および界面にあるパーティクル、加工残渣、微小凹凸お
よび積層膜の膜厚ばらつきから微小凹凸のみを分離して
検出することができるので、積層基板の表面および界面
にある微小凹凸を高精度で検査することが可能となる。
【0051】(3).積層基板に入射された光による前方正
反射光の干渉による反射光強度の局所的な急激変化を検
出することにより、積層基板の積層膜の膜厚ばらつきを
検出することができるので、積層膜の膜厚ばらつきを高
精度で検査することが可能となる。
【0052】(4).前記(1) 〜(3) により、表面層のシリ
コン薄膜の膜厚が1μm以下のSOIウェハの検査にお
いて、パーティクル、微小凹凸および膜厚ばらつきの検
査精度を向上させるので、SOIウェハの良品を増加さ
せ、このSOIウェハ、さらにこのSOIウェハを用い
た半導体集積回路装置の製造原価の低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1である積層基板の検査装置の
要部を示す概略構成図である。
【図2】本発明の実施例2である積層基板の検査装置の
要部を示す概略構成図である。
【図3】実施例2において、前方散乱反射光強度信号を
パルス波成分と低周波成分に分離した例を示す説明図で
ある。
【図4】実施例2の変形例である積層基板の検査装置の
要部を示す概略構成図である。
【図5】本発明の実施例3である積層基板の検査装置の
要部を示す概略構成図である。
【図6】実施例3において、正反射光信号強度をSOI
ウェハ上に対応して示した説明図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 薄膜SOIウェハ(積層基板) 2,2a,2b 半導体レーザー(光源) 3,3a,3b 集光レンズ 4,4a,4b 光検出器(検出手段) 5,5a,5b ウェハテーブル 6 シリコン基板 7 シリコン酸化膜 8 シリコン薄膜 9,9a,9b 入射光光路 10,10a,10b 反射光光路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板、シリコン酸化膜などの絶
    縁膜およびシリコン薄膜からなる積層基板の検査方法で
    あって、前記積層基板に対して上方の一方向から光を入
    射し、この入射された光による反射光の前方正反射光と
    前方散乱反射光と側方散乱反射光のうち、側方散乱反射
    光を検出し、前記積層基板の表面および界面にあるパー
    ティクル、加工残渣、微小凹凸および積層膜の膜厚ばら
    つきから、パーティクルと加工残渣のみを分離検出して
    検査することを特徴とする積層基板の検査方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の積層基板の検査方法であ
    って、前記積層基板の表面に対する光の入射角度が垂直
    に対して10度以上、好ましくは30度以上であり、前
    記側方散乱反射光を検出する検出手段が前記積層基板の
    表面のほぼ直上に位置することを特徴とする積層基板の
    検査方法。
  3. 【請求項3】 シリコン基板、シリコン酸化膜などの絶
    縁膜およびシリコン薄膜からなる積層基板の検査方法で
    あって、前記積層基板に対して上方の一方向から光を入
    射し、この入射された光による反射光の前方正反射光と
    前方散乱反射光と側方散乱反射光のうち、所定の領域の
    前方散乱反射光の強度信号からパルス波状強度信号を除
    いた信号を検出し、前記積層基板の表面および界面にあ
    るパーティクル、加工残渣、微小凹凸および積層膜の膜
    厚ばらつきから、微小凹凸のみを分離検出して検査する
    ことを特徴とする積層基板の検査方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の積層基板の検査方法であ
    って、前記積層基板の表面に対する光の入射角度が垂直
    に対して10度以下、好ましくは5度以下であり、前記
    前方散乱反射光を検出する検出手段が前記積層基板の表
    面の直上に対して20〜70度傾けた位置にあることを
    特徴とする積層基板の検査方法。
  5. 【請求項5】 シリコン基板、シリコン酸化膜などの絶
    縁膜およびシリコン薄膜からなる積層基板の検査方法で
    あって、前記積層基板に対して上方の一方向から光を入
    射し、この入射された光による反射光の前方正反射光と
    前方散乱反射光と側方散乱反射光のうち、前方正反射光
    の干渉による反射光強度の局所的な急激変化を検出し、
    前記積層基板の積層膜の膜厚ばらつきを検査することを
    特徴とする積層基板の検査方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の積層基板の検査方法であ
    って、前記積層基板の表面に対する光の入射角度が垂直
    に対して10度以下、好ましくは5度以下であり、前記
    前方正反射光を検出する検出手段が前記入射角度に対応
    する正反射光光路上の位置にあることを特徴とする積層
    基板の検査方法。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5または6記載
    の積層基板の検査方法であって、前記積層基板の表面に
    入射する光がレーザー光であることを特徴とする積層基
    板の検査方法。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6または7
    記載の積層基板の検査方法を用いたSOIウェハであっ
    て、前記検査方法を用いて、製作もしくは品質が保証さ
    れていることを特徴とするSOIウェハ。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のSOIウェハであって、
    前記SOIウェハの積層膜上層のシリコン薄膜の膜厚が
    1μm以下であることを特徴とするSOIウェハ。
  10. 【請求項10】 請求項8または9記載のSOIウェハ
    を用いた半導体集積回路装置であって、前記SOIウェ
    ハに所定の集積回路が形成されていることを特徴とする
    半導体集積回路装置。
  11. 【請求項11】 シリコン基板、シリコン酸化膜などの
    絶縁膜およびシリコン薄膜からなる積層基板の検査装置
    であって、少なくとも、前記積層基板に対して上方の一
    方向から光を入射し、かつこの光の入射角度が調整可能
    とされる光源と、この入射された光による反射光の側方
    散乱反射光、所定の領域の前方散乱反射光の強度信号か
    らパルス波状強度信号を除いた信号、または前方正反射
    光の干渉による反射光強度の局所的な急激変化のいずれ
    かを検出し、かつこの検出角度が調整可能とされる検出
    手段とを有することを特徴とする積層基板の検査装置。
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