JPH08264303A - 正特性サーミスタ装置 - Google Patents

正特性サーミスタ装置

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Publication number
JPH08264303A
JPH08264303A JP7068292A JP6829295A JPH08264303A JP H08264303 A JPH08264303 A JP H08264303A JP 7068292 A JP7068292 A JP 7068292A JP 6829295 A JP6829295 A JP 6829295A JP H08264303 A JPH08264303 A JP H08264303A
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JP
Japan
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case
power supply
hole
temperature coefficient
positive temperature
Prior art date
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Pending
Application number
JP7068292A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihiro Mochida
憲宏 持田
Yuichi Takaoka
祐一 高岡
Kiyobumi Torii
清文 鳥井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Priority to CN96103806A priority patent/CN1052805C/zh
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01MCATCHING, TRAPPING OR SCARING OF ANIMALS; APPARATUS FOR THE DESTRUCTION OF NOXIOUS ANIMALS OR NOXIOUS PLANTS
    • A01M1/00Stationary means for catching or killing insects
    • A01M1/22Killing insects by electric means

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Insects & Arthropods (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Thermistors And Varistors (AREA)
  • Details Of Resistors (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ケースの貫通孔を形成する外周部の温度分布を
小さくし、貫通孔内に挿入した吸上げ芯棒から殺虫液等
の揮散を、均一に効率よく行うことができる正特性サー
ミスタ装置を提供する。 【構成】正特性サーミスタ装置は、筒状の貫通孔17及
び凹部18を有するケース11と、平板状の正特性サー
ミスタ素子14と、一対の給電端子と、パイプ23と、
蓋体12とから構成され、パイプ23が貫通孔17の内
側に配設され、一対の給電端子は、一方が略平板部を有
する給電端子と、他方が弾接部26aを有する給電端子
とからなり、ケース11の凹部18に一方の給電端子、
正特性サーミスタ素子14及び他方の給電端子が収容さ
れ、一対の給電端子の引き出し部がケース11の凹部1
8の側部から引き出され、蓋体12によってケース11
の凹部18の開口部が覆われている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体式電子蚊取器等の
殺虫器,芳香器等に用いられる正特性サーミスタ装置に
関し、特に、正特性サーミスタ素子からの発熱を有効か
つ均一に分布加熱する正特性サーミスタ装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】正特性サーミスタ装置として、従来から
図4,5に示すものがある。この従来例の正特性サーミ
スタ装置は、ケース11と,蓋体12と、両主面に電極
14a,14bが形成された板状の正特性サーミスタ素
子14と、一対の給電端子15,16とから構成され
る。
【0003】ケース11は、磁器等の絶縁性のセラミッ
ク材料からなり、円筒形の貫通孔17と、この貫通孔1
7の近傍に隔壁11aを介して正特性サーミスタ素子1
4及び一対の給電端子15,16が収容可能な開口部を
有する凹部18とが形成されている。
【0004】蓋体12は、凹部18の開口部を覆うもの
であり、蓋体12の端部に切り込み12a,12bが形
成されており、一対の給電端子15,16の引き出し部
15b,16bを上方に引き出すことができる。
【0005】一対の給電端子15,16は一方が平端
子、他方がばね端子からなる。この場合、一方の給電端
子15は金属からなる平端子であって、その一端側には
正特性サーミスタ素子14の電極14aに当接する略平
板状の平板部15aと、他端側にはケース11の上方に
引き出される引き出し部15bとから構成される。他方
の給電端子16は弾性を有する金属からなるばね端子で
あって、その一端側には正特性サーミスタ素子14の電
極14bに弾接する弾接部16bと、他端側にはケース
11の上方に引き出される引き出し部16bとから構成
される。
【0006】かかる構成部材からなる正特性サーミスタ
装置は、凹部18に、隔壁11a側から順に一方の給電
端子15,正特性サーミスタ素子14,他方の給電端子
16を収容するとともに、一対の給電端子15,16を
正特性サーミスタ素子14の電極14a,14bにそれ
ぞれ導通させて、凹部18の開口部を蓋体12で覆った
ものである。この際、一対の給電端子15,16の引き
出し部15b,16bは、蓋体12の切り込み12a,
2bを介して上方外部に引き出される。
【0007】かかる構成の正特性サーミスタ装置は、一
対の給電端子15,16に通電することにより、正特性
サーミスタ素子14が定温発熱し、その熱が一方の給電
端子15の平板部15a,ケース11の隔壁11aを介
して貫通孔17に伝導される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の正特性サーミスタ装置には、次のような問題があ
った。即ち、貫通孔17を形成するケース11の外周部
の温度分布が大きくばらつく、つまり、正特性サーミス
タ素子14の主表面に最も近いP点では、正特性サーミ
スタ素子14の一方の主面である電極14aと隔壁11
aとが一方の給電端子15の平板部15aを介して面接
触しているとともに、伝熱経路が短いために正特性サー
ミスタ素子14からの熱が効率よく伝わり最も高い温度
になる。
【0009】一方、正特性サーミスタ素子14から最も
離れたQ点では、伝熱経路が最も長いうえに、伝熱経路
途中で熱放散もあるため最低温度になり、P点とQ点と
ではその温度差が大きくなる。このため、貫通孔17内
に挿入した吸上げ芯棒19から殺虫液等の揮散が均一に
効率よく行うことができなかった。
【0010】また、板状の正特性サーミスタ素子14を
ケース11の高さ方向に対して縦長に収容するととも
に、一対の給電端子15,16の引き出し部15b,1
6bをケース11の上方外部に引き出すために、正特性
サーミスタ装置全体の高さが高くなり、液体式電子蚊取
器等の小型低背化に限界があった。
【0011】そこで、本発明は、上述の問題点を解消す
るためになされたもので、ケースの貫通孔を形成する外
周部の温度分布を小さくし、貫通孔内に挿入した吸上げ
芯棒から殺虫液等の揮散を、均一に効率よく行うことが
できる正特性サーミスタ装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の正特性サーミスタ装置においては、筒状の
貫通孔及び該貫通孔近傍に形成された凹部を有するケー
スと、両主面に電極が形成された平板状の正特性サーミ
スタ素子と、一対の給電端子と、金属製のパイプと、蓋
体と、から構成され、前記パイプが前記貫通孔の内側に
配設され、前記一対の給電端子は、一方が略平板部を有
する給電端子と、他方が弾接部を有する給電端子とから
なり、前記ケースの凹部に前記一方の給電端子、前記正
特性サーミスタ素子及び前記他方の給電端子が収容さ
れ、前記正特性サーミスタ素子の両主面の電極と前記一
対の給電端子とが各々導通されるとともに、前記一対の
給電端子の引き出し部が前記ケースの凹部の側部から引
き出され、前記蓋体によって前記ケースの凹部開口部が
覆われたことを特徴とする。
【0013】また、前記蓋体は、熱伝導率が低い樹脂か
らなり、前記ケースの貫通孔に対応して略同形状の貫通
孔を有するとともに、係止片が形成されており、前記ケ
ースの凹部外壁面には前記係止片が係合する係合部が形
成され、前記蓋体の貫通孔と前記ケースの貫通孔とに前
記パイプが挿入されるとともに、前記蓋体に形成された
係止片と前記ケースに形成された係合部とが係合される
ことにより、前記蓋体が前記ケースに固定されたことを
特徴とする。
【0014】さらに、前記蓋体はその端部に取り付け用
基台を備えたことを特徴とする。さらにまた、前記ケー
スは純度75%以上のアルミナ磁器からなることを特徴
とする。さらにまた、前記一対の給電端子の少なくとも
一方の給電端子に細幅部が設けられ、この細幅部が前記
ケースの凹部内に位置し、該凹部内壁面または底面に当
接しないことを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明では、上述のように構成することによ
り、正特性サーミスタ素子からの熱はその主面から一方
の給電端子およびケース底面を介してケースの貫通孔の
外周壁全体に伝わるため、ケースのP点までの伝熱経路
が長くなり、ケースのQ点までの伝熱経路と比較してそ
の差が小さくなる。
【0016】
【実施例】以下、本発明による一実施例を図1を参照し
て詳細に説明する。但し、前述の従来例と同一部分およ
び同当機能部分については、同一の符号を付し、詳細な
説明を省略する。
【0017】この正特性サーミスタ装置は、ケース11
と,蓋体12と、金属製のパイプ23と、板状の正特性
サーミスタ素子14と、一対の給電端子25,26とか
ら構成される。
【0018】ケース11は、例えば、ジルコニア磁器等
の絶縁性のセラミック材料からなり、パイプ23が圧着
嵌合できる貫通孔17と、この貫通孔17の近傍に隔壁
11aを介して正特性サーミスタ素子14及び一対の給
電端子25,26が収容可能な開口部を有する凹部18
とが形成され、この凹部18内の側壁には正特性サーミ
スタ素子14及び他方の給電端子26の移動を規制する
突部11bが設けられている。また、ケース11の側壁
上部には一対の給電端子25,26の引き出し部25
b,26bを引き出すことができる切り欠き11c,1
1dが形成されている。
【0019】蓋体12は、例えば、PPS(ポリプロピ
レンサルファイト),フェノール,ナイロン樹脂等の熱
伝導率が低い樹脂からなり、ケース11の凹部18の開
口部を覆うことができるものである。
【0020】パイプ23は、例えば、熱伝導率が良好な
アルミニウムからなり、筒型をなし、ケース11の貫通
孔17に嵌着される。
【0021】一対の給電端子25,26は一方が平端
子、他方がばね端子からなる。この場合、一方の給電端
子25はSUS(ステンレス)等の金属からなる平端子
であって、その一端側には正特性サーミスタ素子14の
一方の主面である電極14aに当接する略平板状の平板
部25aと、他端側にはケース11の側部に引き出され
る引き出し部25bとから構成され、平板部25aと引
き出し部25bとの間には引き出し部25bの幅方向に
切り欠き又はスリット等によって形成される細幅部25
cが設けられている。他方の給電端子26は弾性を有す
るSUS又はリン青銅等の金属からなるばね端子であっ
て、その一端側には正特性サーミスタ素子14の電極1
4bに弾接する弾接部26bと、他端側にはケース11
の側部に引き出される引き出し部26bとから構成され
る。
【0022】かかる構成部材からなる正特性サーミスタ
装置は、ケース11の貫通孔17にその内壁に対してほ
とんど隙間が生じることなくパイプ23を嵌着させると
ともに、凹部18に底面11eから順に一方の給電端子
25,正特性サーミスタ素子14,他方の給電端子26
を収容するとともに、一対の給電端子25,26を正特
性サーミスタ素子14の電極14a,14bにそれぞれ
導通させて、凹部18の開口部を蓋体12で覆ったもの
である。そして、ケース11と蓋体12とは、例えば、
耐熱性のシリコン系接着剤等を用いて接合される。この
際、正特性サーミスタ素子14及び他方の給電端子26
は、凹部18内に設けられた突部11bによって一方の
給電端子25の細幅部25c方向への移動が規制され、
一方の給電端子25の細幅部25cとの絶縁状態が維持
されるものである。また、一対の給電端子25,26の
引き出し部25b,26bは、ケース11の切り欠き1
1c,11dを介して凹部18の側壁から横方向に引き
出される。さらに、一方の給電端子25に設けられた細
幅部25cは平板部25aから折り曲げられているもの
であって、凹部18の内部壁面および底面11eには当
接しない位置に配設される。
【0023】かかる構成の正特性サーミスタ装置は、一
対の給電端子25,26に通電されることにより、正特
性サーミスタ素子14が定温発熱し、その熱が一方の給
電端子25の平板部25aおよびケース11の底面11
eを介して,ケース11の貫通孔17からパイプ23に
伝導される。この際、正特性サーミスタ素子14の下側
の主面である電極14aは平板部25aを介してケース
11の底面11eと面接触し、ケース11へ効率よく熱
が伝導する。したがって、正特性サーミスタ素子14か
らの熱は、ケース11の底面11eを介して貫通孔17
を形成する外周壁に伝導されるため、P点およびQ点ま
での伝熱経路の差が小さくなり、温度差も小さくなる。
このため、正特性サーミスタ素子14からの熱がパイプ
23に効率良く伝導されるとともに、熱伝導がよいパイ
プ23によってパイプ23の温度分布がより均一にな
る。
【0024】また、ケース11の凹部18が蓋体12に
よって簡易密閉されるため、正特性サーミスタ素子14
と一対の給電端子25,26との接点部等への障害とな
る有害物質、例えば、殺虫液の蒸気等から保護すること
ができる。
【0025】尚、本実施例では細幅部25cを一方の給
電端子25に設けたが、他方の給電端子26に設けるこ
ともできる。
【0026】次に、本発明による第2実施例について図
2を参照して詳細に説明する。但し、前述の第1実施例
と同一部分および同当機能部分については、同一の符号
を付し、詳細な説明を省略する。本実施例は前述の第1
実施例に比較してケース31,蓋体32およびパイプ3
3が異なるものである。
【0027】つまり、この正特性サーミスタ装置は、ケ
ース31と,蓋体32と、金属製のパイプ33と、板状
の正特性サーミスタ素子14と、一対の給電端子25,
26とから構成される。
【0028】ケース31は、第1実施例のケース11
に、その切り欠き11c,11dの間に位置して、側壁
外部に突起等からなる係合部31fが形成されている。
【0029】蓋体32は、第1実施例の蓋体12の一端
側が延出されてケース31の貫通孔17に対応する位置
に貫通孔32aが設けられ、他端にケース31の係合部
31fに係合する係止片32bが設けられ、さらに、側
部に、ケース31の開口部を覆う際にケース31の側部
から突出する取付け用基台32cが設けられ、好ましく
は、この基台32cに貫通孔又は雌ねじ等の取付け用切
り欠き32dが形成されている。
【0030】パイプ33は熱伝導率がよいアルミニウム
等の金属からなり、一端に鍔33aが形成されたハトメ
形状を成している。
【0031】かかる構成部材からなる正特性サーミスタ
装置は、ケース31の凹部18に底面11eから順に一
方の給電端子25,正特性サーミスタ素子14および他
方の給電端子26が収容され、凹部18の開口面を蓋体
32で覆ったものである。ケース31と蓋体32とは次
のように2箇所を接合して一体にされる。つまり、一方
は、ケース31に設けられた係合部31fに、蓋体32
に設けられた係止片32bを係止させる。他方は、ケー
ス31の貫通孔17および蓋体32の貫通孔32を重ね
て見掛上一つの貫通孔にして、この見掛上一つの貫通孔
にパイプ33を下方から挿通し、鍔33a側とは反対側
のパイプ33の上端部をかしめる。この際、一対の給電
端子25,26の引き出し部25b,26bはケース3
1の切り欠き11c,11dを介して側壁から横方向に
引き出される。さらに、取付け用基台32cはケース3
1の側部から突出する。この取付け用基台32c自体を
クランプ、または、基台32cに設けられた切り欠き3
2dを用いてねじ止め等をして、正特性サーミスタ装置
を液体式電子蚊取器本体等に容易に取り付け固定するこ
とができる。
【0032】なお、取付け用基台32c及び切り欠き3
2dの形状、並びに取付け方法は、上述の実施例に限定
されるものでない。
【0033】次に、前述した第1実施例の構成に、図3
に示す中蓋40を加える第3実施例について説明する。
なお、正特性サーミスタ装置を示す図については図1を
援用して省略する。
【0034】つまり、この正特性サーミスタ装置は、ケ
ース11と,蓋体12と、金属製のパイプ23と、板状
の正特性サーミスタ素子14と、一対の給電端子25,
26と、中蓋40とから構成される。
【0035】中蓋40はケース11より熱伝導率が低く
かつ不燃性絶縁板であるマイカ等からなり、ケース11
と蓋体12との間に配設されて、ケース11の凹部18
の開口部を覆うものである。したがって、正特性サーミ
スタ素子14から蓋体12への熱伝導は、中蓋40を介
することになり蓋体12への熱伝導が悪くなる。すなわ
ち、蓋体12は正特性サーミスタ素子14が発熱する熱
から保護されるとともに、無駄な熱放散を防ぐことがで
き、正特性サーミスタ素子14からの熱をケース11の
底面11eを介して貫通孔17に効率よく伝えることが
できる。そして、正特性サーミスタ素子14の周囲を不
燃性絶縁体であるケース11及び中蓋40が取り囲むた
め、蓋体12の材質にかかわらず正特性サーミスタ装置
の難燃性が増すものである。
【0036】なお、ケース11と中蓋40との間は耐熱
性接着剤等を用いて接着して、凹部18の密閉性を高め
ることができる。
【0037】さらに、上述した第3実施例と同様に、第
2実施例の構成に、図3に示した中蓋40を加えること
も可能であることは説明するまでもない。
【0038】さらにまた、図1および図2に示したケー
ス11,31は、その材料として磁器等の絶縁体を例に
して説明したが、より熱伝導率が大きくかつ粉末成形性
に適した純度75%以上のアルミナ磁器から構成される
ことがより好ましい。
【0039】さらにまた、上述の実施例では、凹部18
の底面11e側に一方の給電端子25を配設した例を示
したが、底面11e側に他方の給電端子26を配設した
ものであっても、正特性サーミスタ素子14からの発熱
がケース11,31に均一に伝導するため、ケース1
1,31のP点及びQ点の温度差は小さくなり、本願発
明の課題に対して有効である。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による正特性
サーミスタ装置では、次のような効果がある。
【0041】1.発熱した正特性サーミスタ素子からの
熱伝達経路は、一方の給電端子,ケースの底面,貫通孔
の外周壁,パイプとなり、正特性サーミスタ素子からパ
イプ外周部であるケースのP点およびQ点までの熱伝達
経路の差が小さくなるために、パイプの温度分布の差を
小さくすることができる。また、正特性サーミスタ素子
の主面が一方の給電端子の平板部を介してケースの底面
に面接触するために、効率良く熱伝導する。さらにま
た、正特性サーミスタ素子および一対の給電端子をケー
スの凹部内に横長に収容するとともに、一対の給電端子
の引き出し部がケース側部から横方向に引き出されてい
るため、正特性サーミスタ装置の高さを低くすることが
でき小型低背化に対応することができる。さらに、ケー
スの凹部に一方の給電端子,正特性サーミスタ素子,他
方の給電端子および蓋体を順に収容して組み立てること
ができるため、容易かつ確実に正特性サーミスタ素子と
ケースの底面とを面接触させることができる。さらにま
た、何らかの異常によって正特性サーミスタ素子が電気
的破壊する場合、その衝撃により、面接触しているケー
スの底面が破壊にいたることがあっても、ケース貫通孔
に正特性サーミスタ素子が面接触していないためケース
貫通孔の外周壁が破壊されることがない。したがって、
非充電部金属であるパイプに電流が流れることがなく安
全である。
【0042】2.ケースと蓋体とを、それぞれの貫通孔
を重ね、その貫通孔にパイプを挿入してかしめるととも
に、ケースと蓋体に設けられた係合部と係止片とを係合
することにより、容易かつ強固に固定することができ
る。また、ケースから引き出される一対の給電端子の引
き出し部の間にケースと蓋体に設けられた係合部と係止
片が位置するために、耐電圧特性が向上する。さらにま
た、蓋体を熱伝導が悪い樹脂から構成しているために、
正特性サーミスタ素子からケースに伝わる熱が蓋体にあ
まり伝わることなくケースに効率よく伝わる。また、ケ
ースより温度が低い蓋体の基台を介して正特性サーミス
タ装置を液体式電子蚊取器本体等に取り付けるため、液
体式電子蚊取器本体の耐熱温度を下げることができると
ともに、液体式電子蚊取器の安全性および信頼性が高く
なる。
【0043】3.蓋体の端部に設けられた基台および切
り欠きにより、正特性サーミスタ装置を液体式電子蚊取
器本体等に容易に固定することができる。
【0044】4.構造用等に使用されるジルコニア磁器
等に比べアルミナ磁器が熱伝導率がよいため、正特性サ
ーミスタ素子からの熱を効率よくパイプに伝導させるこ
とができる。
【0045】5.一方の給電端子に設けられた細幅部は
ヒューズとして機能し、正特性サーミスタ素子に過電流
が流れた際にこの細幅部が溶断されることによって、正
特性サーミスタ装置を過電流から保護することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の正特性サーミスタ装
置の分解斜視図である。
【図2】本発明に係る第2実施例の正特性サーミスタ装
置の分解斜視図である。
【図3】本発明に係る第3実施例に用いる中蓋の斜視図
である。
【図4】従来例の斜視図である。
【図5】図4のA面による断面図である。
【符号の説明】
11,31 ケース 11e 底面 12,32 蓋体 14 正特性サーミスタ素子 14a,14b 電極 17 貫通孔 18 凹部 23,33 パイプ 25 一方の給電端子 25a 平板部 25b 引き出し部 25c 細幅部 26 他方の給電端子 26a 弾接部 26b 引き出し部 31f 係合部 32b 係止片 32c 基台 40 中蓋
【手続補正書】
【提出日】平成8年1月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】一対の給電端子15,16は一方が平端
子、他方がばね端子からなる。この場合、一方の給電端
子15は金属からなる平端子であって、その一端側には
正特性サーミスタ素子14の電極14aに当接する略平
板状の平板部15aと、他端側にはケース11の上方に
引き出される引き出し部15bとから構成される。他方
の給電端子16は弾性を有する金属からなるばね端子で
あって、その一端側には正特性サーミスタ素子14の電
極14bに弾接する弾接部16と、他端側にはケース
11の上方に引き出される引き出し部16bとから構成
される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】一対の給電端子25,26は一方が平端
子、他方がばね端子からなる。この場合、一方の給電端
子25はSUS(ステンレス)等の金属からなる平端子
であって、その一端側には正特性サーミスタ素子14の
一方の主面である電極14aに当接する略平板状の平板
部25aと、他端側にはケース11の側部に引き出され
る引き出し部25bとから構成され、平板部25aと引
き出し部25bとの間には引き出し部25bの幅方向に
切り欠き又はスリット等によって形成される細幅部25
cが設けられている。他方の給電端子26は弾性を有す
るSUS又はリン青銅等の金属からなるばね端子であっ
て、その一端側には正特性サーミスタ素子14の電極1
4bに弾接する弾接部26と、他端側にはケース11
の側部に引き出される引き出し部26bとから構成され
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の貫通孔及び該貫通孔近傍に形成さ
    れた凹部を有するケースと、両主面に電極が形成された
    平板状の正特性サーミスタ素子と、一対の給電端子と、
    金属製のパイプと、蓋体と、から構成され、 前記パイプが前記貫通孔の内側に配設され、 前記一対の給電端子は、一方が略平板部を有する給電端
    子と、他方が弾接部を有する給電端子とからなり、 前記ケースの凹部に前記一方の給電端子、前記正特性サ
    ーミスタ素子及び前記他方の給電端子が収容され、前記
    正特性サーミスタ素子の両主面の電極と前記一対の給電
    端子とが各々導通されるとともに、前記一対の給電端子
    の引き出し部が前記ケースの凹部の側部から引き出さ
    れ、 前記蓋体によって前記ケースの凹部開口部が覆われたこ
    とを特徴とする正特性サーミスタ装置。
  2. 【請求項2】 前記蓋体は、熱伝導率が低い樹脂からな
    り、前記ケースの貫通孔に対応して略同形状の貫通孔を
    有するとともに、係止片が形成されており、前記ケース
    の凹部外壁面には前記係止片が係合する係合部が形成さ
    れ、 前記蓋体の貫通孔と前記ケースの貫通孔とに前記パイプ
    が挿入されるとともに、前記蓋体に形成された係止片と
    前記ケースに形成された係合部とが係合されることによ
    り、前記蓋体が前記ケースに固定されたことを特徴とす
    る請求項1に記載の正特性サーミスタ装置。
  3. 【請求項3】 前記蓋体はその端部に取り付け用基台を
    備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の正特
    性サーミスタ装置。
  4. 【請求項4】 前記ケースは純度75%以上のアルミナ
    磁器からなることを特徴とする請求項1,2または3に
    記載の正特性サーミスタ装置。
  5. 【請求項5】 前記一対の給電端子の少なくとも一方の
    給電端子に細幅部が設けられ、この細幅部が前記ケース
    の凹部内に位置し、該凹部内壁面または底面に当接しな
    いことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の正
    特性サーミスタ装置。
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