JPH08257860A - 加工工具の自動交換装置 - Google Patents

加工工具の自動交換装置

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JPH08257860A
JPH08257860A JP8761595A JP8761595A JPH08257860A JP H08257860 A JPH08257860 A JP H08257860A JP 8761595 A JP8761595 A JP 8761595A JP 8761595 A JP8761595 A JP 8761595A JP H08257860 A JPH08257860 A JP H08257860A
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grindstone
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nut
nut runner
grinding wheel
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Keizo Ishijima
圭三 石島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数の加工工具を正確かつ迅速に自動交換す
る。 【構成】 垂直に立設した保管棚50の前側垂直面に、
多種類多数の砥石20が縦横に整列状態で取出し自在に
保管される。保管棚50の前方には、砥石20を保持お
よび解放可能な保持具52を保管棚50の垂直面に沿っ
てX−Y方向に移動可能なX−Yロボット54が配設さ
れる。砥石20の交換ステーションSには、相互に近接
・離間可能な一対の把持爪62,62からなる第1把持
具64と第2把持具66とが並列に配設される。2組の
把持具64,66は、第2エアシリンダ78の付勢によ
り砥石交換位置と退避位置および戻し位置に位置決めさ
れる。砥石交換位置にナットランナー80が配設され、
該ランナー80によりグラインダーユニットの回転軸に
砥石20を取付けているナットを緩めたり締付けるよう
構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、保管されている多数
の加工工具から必要な工具を選択し、加工装置に取付け
られている加工工具と自動で交換し得る加工工具の自動
交換装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】例えば、鉄道用のクロッシングレールは、
マンガン鋼を鋳造することにより製造されるが、鋳込後
の鋳物にはバリや疵(余肉,コブを含む)を生じているの
で、これを除去する必要がある。これら鋳物(以下「ワー
ク」という)に生じるバリや鋳込疵の除去は、一般に加工
工具としての回転砥石等のグラインダーにより行なわれ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記クロッシングレー
ルでは、研削・研磨する部位が多岐にわたり、各部位の
形状等に応じてグラインダーの砥石を適切な種類のもの
と交換する必要がある。また砥石は経時的に消耗して使
用に供し得なくなるので、この場合には新しい砥石と交
換する必要がある。しかるに、従来は交換作業を人手に
より行なっているために作業者を疲労させ、かつ時間が
掛かり、生産能率が低下することとなっていた。
【0004】
【発明の目的】本発明は、加工工具の交換に内在してい
る前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案され
たものであって、多数の加工工具を正確かつ迅速に自動
交換し得る手段を提供することを目的とする。即ち、加
工工具を脱着するナットの締付けトルクを機械的に管理
することにより、安定した締付けトルクを得られ、安全
で確実な自動交換を可能としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため、本発明に係る加工工具の自動交
換装置は、加工装置にナットを介して着脱自在に装着可
能な複数の加工工具を、平坦面に縦横に整列状態で取外
し可能に保管した保管棚と、前記加工工具を保持および
解放可能な保持具を前記保管棚の平坦面に沿って縦横に
移動可能に備え、該保持具により保管棚の加工具を交換
ステーションに移送すると共に、交換ステーションの加
工工具を保管棚の元の保管位置に戻すロボットと、前記
交換ステーションに配設され、前記加工装置に加工工具
を取付けるためのナットの緩めおよび締付けを行なうナ
ットランナーと、前記交換ステーションに、前記ナット
ランナーの前面の交換位置およびナットランナーの前面
から離間する戻し位置または退避位置に移動可能に配設
され、前記加工工具を解放可能に挟持する一対の把持爪
からなる2組の把持具と、前記ロボットに交換する加工
工具を指定すると共に、該ロボット、2組の把持具およ
びナットランナーを作動制御する制御手段とから構成し
たことを特徴とする。
【0006】前記目的を達成するため、本願の別の発明
に係る加工工具の自動交換装置は、支持台上において回
転割出し可能に支持され、加工装置にナットを介して着
脱自在に装着可能な複数の加工工具を外周に配設した工
具マガジンと、前記支持台に配設され、工具マガジンの
工具交換位置に割出された加工工具を前記加工装置に取
付けるためのナットの緩めおよび締付けを行なうナット
ランナーと、前記工具マガジンおよびナットランナーを
作動制御する制御手段とから構成したことを特徴とす
る。
【0007】
【実施例】次に、本発明に係る加工工具の自動交換装置
につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しなが
ら以下説明する。なお、実施例ではクロッシングレール
を研削・研磨する研削・研磨装置に自動交換装置を配設
し、多種類多数の砥石を自動交換する場合につき説明す
る。
【0008】図1は、実施例に係る研削・研磨装置の概
略構成を示す平面図であって、該装置10は、クロッシ
ングレール12が載置されるワーク台14と、ハンド1
6に装着したグラインダーユニット18の砥石20によ
りクロッシングレール12を研削・研磨する研削・研磨
マニピュレータ22と、グラインダーユニット18に取
付けられている砥石20を自動交換する砥石自動交換装
置24とから基本的に構成されている。
【0009】
【ワーク台および研削・研磨マニピュレータ(ロボット)
について】前記ワーク台14には、長手方向に所定間隔
離間して複数のクランプ装置28が配設され、ワーク台
14に載置されたクロッシングレール12を複数個所で
短手方向からクランプして固定するよう構成されてい
る。なお、マニピュレータ22を定位置として、ワーク
台14側を移動可能に構成した場合にも、本発明は適用
される。この場合において、砥石自動交換装置24は、
マニピュレータ22の近傍にあって、かつワーク台14
の移動に支障のない位置にセットされる。もちろん、両
者14,22を移動可能としてもよい。
【0010】前記ワーク台14に隣接して、該ワーク台
14の長手方向に沿って平行にガイドレール30,30
が敷設され、このガイドレール30,30に台車32が
走行自在に載架されると共に、該台車32に、複数の自
由度を有する多関節式の研削・研磨マニピュレータ22
(ロボットの可動部、以下同じ)が設置される。研削・研
磨マニピュレータ22のハンド16には、図2に示す如
く、クロッシングレール12の研削・研磨部位に応じた
形状や種類の砥石20を備えたグラインダーユニット1
8が着脱自在に装着されるようになっている。そしてこ
の研削・研磨マニピュレータ22および台車32が、コ
ントローラ34(図8参照)により作動制御されて、砥石
20によるクロッシングレール12の研削・研磨が行な
われる。なお、前記マニピュレータ22とコントローラ
34とによって、所謂ロボットとなる。
【0011】前記砥石20が消耗(摩耗)して使用に供し
得なくなったことを図示しない消耗量検知装置で検出し
た場合や、クロッシングレール12の研削・研磨部位に
応じた異なる種類の砥石20と交換する場合は、前記台
車32および研削・研磨マニピュレータ22が作動制御
されて、グラインダーユニット18を砥石自動交換装置
24の交換ステーションSに移動して待機するよう設定
されている。
【0012】
【グラインダーユニットについて】前記グラインダーユ
ニット18は、ユニット本体36の上部に、前記研削・
研磨マニピュレータ22のハンド16に着脱自在に装着
される接続具38を備え、該ユニット18はハンド16
に装着される(図2参照)。またユニット本体36に、モ
ータ(図示せず)と軸受筒42とが一体的に揺動可能に支
持されると共に、該軸受筒42に回転軸44が回転自在
に挿通されている。回転軸44の一端には雄ねじ部44
aが形成され、砥石20の中心通孔20aに挿通した雄
ねじ部44aにナット46を締付けることにより、該砥
石20が回転軸44に一体回転可能に固定される。ま
た、回転軸44の他端はプーリとベルトからなる伝達機
構48を介してモータに接続されており、該モータを駆
動することによって回転軸44と一体的に砥石20が回
転するようになっている。
【0013】
【砥石自動交換装置について】前記ガイドレール30,
30を挟んでワーク台14と反対側に、前記研削・研磨
マニピュレータ22に装着されているグラインダーユニ
ット18の砥石20を自動交換する装置24が配置され
ている。この砥石自動交換装置24は、図3〜図5に示
す如く、垂直に立設した保管棚50の前側垂直面に、多
種類(平砥石,円筒形砥石,砲弾形砥石等)の多数の砥石2
0,20’を縦横に整列状態で取出し自在に保管するよ
うになっている。また保管棚50の前方には、砥石20
を保持および解放可能な保持具52を保管棚50の垂直
面に平行な縦横(X−Y方向)に移動可能なX−Yロボッ
ト54が配設される。すなわち、保管棚50の前方に、
該保管棚50と平行に延在するXレール56が水平に配
置され、このXレール56に、保管棚50と平行に延在
する垂直なYレール58が横方向(X方向)に移動自在に
配設されている。更に、Yレール58には、砥石20を
保持および解放可能な奥行方向(Z方向)に進退可能なエ
アシリンダからなる保持具52が縦方向(Y方向)に移動
可能に配設されている。そしてX−Yロボット54は、
前記コントローラ34からの指令により保管棚50に保
管されている次に使用される砥石20を所定の保管位置
から取出すと共に、前記グラインダーユニット18から
取外された使用後の砥石20を元の保管位置に戻すべく
機能する。なおYレール58および保持具52の移動手
段としては、エアシリンダ等のアクチュエータやモータ
によりボールねじを回転させる機構や、モータにより歯
付きベルトを走行させる機構等が採用される。
【0014】前記保管棚50とX−Yロボット54との
間でかつ該保管棚50の側方に設けられた砥石20の交
換ステーションSには、次に使用される新砥石20およ
び使用後の旧砥石20を把持する砥石把持装置60が配
設されている。この砥石把持装置60は、相互に近接・
離間可能な一対の把持爪62,62からなる第1把持具
64と、同じく相互に近接・離間可能な一対の把持爪6
2,62からなる第2把持具66とを図4に示すように
並列に備え、各把持具64,66により新旧の砥石20
を解放可能に把持するよう構成される。各把持具64,
66を構成する各把持爪62は、図6に示す如く、夫々
エアシリンダ72によって接離するようスライド可能に
構成されると共に、これら把持具64,66と各エアシ
リンダ72を含む移動台68自体は、ガイド76とエア
シリンダ(図示せず)とによって左右にスライドされる
(図13〜図15参照)。また把持爪62,62の対向部
は、図に示すように砥石20のボス部20bを両側から
確実に把持可能な弧状に形成されている。なお、移動台
68は、第1把持具64を、後述するナットランナー8
0の前面の砥石交換位置(図13)と、保管棚50から離
間する外方の退避位置(図14)および保管棚50の前側
の戻し位置(図15)に待機されるようになっている。
【0015】前記保管棚50の側部における砥石交換位
置には、図7に示すナットランナー80が配設され、該
ランナー80により前記グラインダーユニット18の回
転軸44に砥石20を取付けているナット46を緩めた
り締付けるよう構成されている。すなわち、前記砥石把
持装置60の第1把持具64を砥石交換位置に臨ませ、
該把持具64によりグラインダーユニット18の砥石2
0を把持し、別途回転軸44を回り止めした状態で、ナ
ットランナー80によりナット46を緩め回転軸44か
ら取外し、グラインダーユニット18をナットランナー
80から後退させて取外すことにより、当該の砥石20
をユニット18から取外すことができる。また新砥石2
0を把持している第2把持具66を砥石交換位置に臨ま
せ、該砥石20の中心通孔20aにユニット18の回転
軸44を挿通し、別途回り止めした状態でナット46を
締付けることにより、ユニット18に新砥石20を取付
けることができる。そして旧砥石20を把持している第
1把持具64を退避位置から戻し位置に移動させて、該
把持具64から旧砥石20を前記X−Yロボット54が
受け取って保管棚50内の元の保管位置に戻すよう構成
される。なお、保管棚50は垂直に限られず、水平に
も、斜めにでも任意の姿勢に設置可能である。
【0016】
【制御手段について】図8は、研削・研磨装置10の制
御ブロック図であって、制御手段としてのコントローラ
34は、コンピュータ34aを内蔵し、このコンピュー
タ34aには、予め設定された手順でクロッシングレー
ル12の各部位を研削・研磨させるプログラムを記憶す
るプログラム記憶手段が包含されている。そしてコンピ
ュータ34aでは、該プログラムに応じて研削・研磨マ
ニピュレータ22に装着されるグラインダーユニット1
8における砥石20の取替えを指示する。前記コンピュ
ータ34aは、図示しない消耗量検知装置で検出した砥
石20の消耗量で、研削切込量を補正したり、予め設定
されている交換を必要とする消耗量と比較して砥石20
の交換が必要か否かを判定する手段としても機能する。
【0017】
【実施例の作用】次に、この構成に係る砥石自動交換装
置の作用につき説明する。前記研削・研磨マニピュレー
タ22に装着されているグラインダーユニット18によ
りワーク台14に載置されているクロッシングレール1
2が、予め設定されている作業手順に基づき研削・研磨
される。グラインダーユニット18に取付けられている
砥石20が消耗して使用に供し得なくなった場合や、現
在取付けられている種類の砥石20ではクロッシングレ
ール12の次の研削・研磨位置の研削・研磨ができない
場合は、前記保管棚50に保管されている新たな同種の
砥石20または異なる種類の砥石20との交換を行な
う。
【0018】すなわち、前記砥石自動交換装置28で
は、図9(a),(b)に示す如く、第1把持具64が砥石
交換位置に臨むと共に、第2把持具66が戻し位置に臨
んでいる。このとき各把持爪62,62は、図6(a)に
示すように、相互に離間して砥石20のボス部20bを
把持可能な状態で待機している。またX−Yロボット5
4は、所定の待機位置に臨んでいる。この状態で、前記
コントローラ34から砥石20の交換指令が出される
と、図10(a),(b)に示す如く、X−Yロボット54
では保持具52をX−Y方向に移動させると共にそのロ
ッド52aをZ方向に伸長させ、次に使用する新砥石2
0を保持する。また研削・研磨マニピュレータ22で
は、グラインダーユニット18を交換ステーションSに
移動させると共に、砥石交換位置で待機している第1把
持具64の正面に待機する。
【0019】前記新砥石20を把持した保持具52は、
第2把持具66が待機している戻し位置まで移動され、
図11(a),(b)に示すように、第2把持具66におけ
る離間している一対の把持爪62,62の間に新砥石2
5を臨ませる。また研削・研磨マニピュレータ22のグ
ラインダーユニット18における旧砥石20を、第1把
持具64における離間している一対の把持爪62,62
の間に臨ませる。各把持具64,66では、各エアシリ
ンダ72の付勢により一対の把持爪62,62が相互に
近接し、図12(a),(b)に示すように各把持具62,6
2に対応の砥石20のボス部20bが把持される(図6
(b)参照)。更に、グラインダーユニット18の回転軸
44を回り止めした状態で、第1把持具64に把持され
ている旧砥石20のナット46が、前記ナットランナー
80により緩められて取外される。そして、回転軸44
の回り止めを解除しグラインダーユニット18をナット
ランナー80から後退させることにより、該ユニット1
8から旧砥石20が取外される(図13(a),(b))。な
お、回転軸44の回り止めは、例えば軸本体の一部に設
けた非円形部にブレーキが進入する方式がある。また、
回転軸44が電動グラインダーの回転軸自体の場合に
は、ブレーキ付きモータによって回り止めを行なう。前
記X−Yロボット54の保持具52は新砥石20を解放
して、第2把持具66が移動可能な状態となっている。
【0020】次に、図14(a),(b)に示すように、第
1把持具64を退避位置に移動させると共に、第2把持
具66を砥石交換位置に待機する。そして、グラインダ
ーユニット18を再びナットランナー80に近接するこ
とにより、該ユニット18の回転軸44を新砥石20の
中心通孔20aに挿通する。次いで、回転軸44を回り
止めした状態でナットランナー80によりナット46を
回転軸44の雄ねじ部44aに締付けることにより、新
砥石20がグラインダーユニット18に固定される。ま
たナットランナー80によるナット46の締付けが完了
すると、エアシリンダ72,72が元に戻されて一対の
把持爪62,62が相互に離間する。最後に、回転軸4
4の回り止めが解除される。
【0021】前記新砥石20が取付けられたグラインダ
ーユニット18が砥石交換位置から離間すると、図15
(a),(b)に示すように、前記移動台68を移動させ、
使用済みの旧砥石20を把持している第1把持具64を
戻し位置に位置決めする。前記X−Yロボット54の保
持具52が旧砥石20を保持すると共に、エアシリンダ
72,72が元に戻されて一対の把持爪62,62が相互
に離間して旧砥石20を解放する。そしてこの旧砥石2
0は、X−Yロボット54により元の保管位置に戻され
る。
【0022】このように実施例に係る砥石自動交換装置
24は、グラインダーユニット18に装着されている砥
石20を、クロッシングレール12の研削・研磨部位に
最適な種類の砥石20に自動交換し得るので、該レール
12を精度良く研削・研磨することができる。また人為
的なミスによる砥石20の交換ミスを生じないから、研
削・研磨ミスを無くすことが可能となる。しかも、砥石
20の交換を短時間で行ない得るので、作業能力を向上
させることができるものである。
【0023】なお、実施例では新砥石20を第2把持具
66に把持させる動作と、旧砥石20を第1把持具64
に把持させる動作とを同一に行なう場合につき説明した
が、本願はこれに限られるものではない。例えば、コン
トローラ34で設定されている作業手順に従って砥石2
0を交換する場合は、グラインダーユニット18により
クロッシングレール12の研削・研磨作業を行なってい
る間に、予め新砥石20を第2把持具66に把持させて
おくことができる。また、予め新砥石20を把持させた
第1把持具64を退避位置に位置決めすると共に第2把
持具66を砥石交換位置に位置決めしておき、第2把持
具66に旧砥石20を把持させた後に、第1把持具64
を砥石交換位置に移動してグラインダーユニット18に
新砥石20を取付けるようにする。この場合は、グライ
ンダーユニット18に新砥石20を取付けている間に、
戻し位置に臨んでいる第2把持具66の旧砥石20をX
−Yロボット54により元の位置に戻すことができる。
前述した実施例では砥石を自動交換する場合につき説明
したが、本願はこれに限定されるものではなく、加工工
具としては、例えば円盤形状や円筒形状のカッターや丸
鋸であってもよい。更に、ナットランナー80は2以上
とし、把持具も3以上とすることもできる。
【0024】
【別実施例について】図16および図17は、砥石自動
交換装置の別実施例を示すものであって、回転割出し可
能な工具マガジン81に多数の砥石20を配設したもの
である。すなわち、支持台82に、垂直な枢軸83が突
出固定されており、この枢軸83の上部に工具マガジン
81が、軸受け(図示せず)を介して水平回転自在に支持
されている。この工具マガジン81は、基本的に多角形
の角筒状に形成されており、その多角側壁における周方
向に形成した多数の工具保持部81aに砥石20が夫々
放射状に着脱自在に保持されると共に、該マガジン81
の底面下部には大径の平歯車84が一体回転可能に固定
されている。また支持台82に配設固定したモータ85
の回転軸86に固着したピニオン87が、前記平歯車8
4と噛合して工具マガジン81を回転させることによ
り、所望の砥石20の割出しを可能としている。なお、
モータ85は、前記コントローラ34からの指令によ
り、工具マガジン81に保持されて次に使用される砥石
20を砥石交換位置に割出すよう制御される。
【0025】前記枢軸83には、工具マガジン81の内
部に突出する固定部88が突設され、該固定部88にベ
ース89を介して前記ナットランナー80が配設されて
いる。このナットランナー80は、常に定位置に支持さ
れて、前記コントローラ34からの指令により、前記工
具マガジン81により砥石交換位置に回転割出しされた
砥石20を前記グラインダーユニット18の回転軸44
に取付けるためのナット46を、緩めたり締付けるよう
構成されている。なお、砥石交換位置には、該位置に臨
む砥石20を回り止めする手段(図示せず)が配設され
る。
【0026】別実施例に係る砥石自動交換装置24で
は、前記研削・研磨マニピュレータ22に装着されてい
るグラインダーユニット18の砥石20の交換を行なう
場合は、研削・研磨マニピュレータ22のグラインダー
ユニット18における旧砥石20を、工具マガジン81
における砥石交換位置に臨む空の工具保持部81aに装
填する。次に、グラインダーユニット18の回転軸44
を回り止めした状態で、工具保持部81aに装填されて
いる旧砥石20のナット46を、前記ナットランナー8
0により緩めて取外す。そして、グラインダーユニット
18を工具保持部81aから離間させることにより、該
ユニット18から旧砥石20が取外される。
【0027】次に、前記ナットランナー80を旧砥石2
0から離間させた後、前記モータ85を駆動し、所望す
る旧砥石20が装填されている工具保持部81aを砥石
交換位置に回転割出しする。そして、グラインダーユニ
ット18を再び工具保持部81aに近接することによ
り、該ユニット18の回転軸44を新砥石20の中心通
孔20aに挿通する。次いで、回転軸44を回り止め
し、ナットランナー80によりナット46を回転軸44
の雄ねじ部44aに締付けることにより、新砥石20が
グラインダーユニット18に固定される。
【0028】
【変形例について】図18は、前記別実施例の変形例で
あって、工具マガジン81に、上下2段で多数の砥石2
0を配設するようにしたものである。すなわち、支持台
82に回転割出し可能に支持される工具マガジン81
は、その多角側壁に、周方向に所要間隔でガイド90が
配設され、各ガイド90に昇降自在に保持板91が配設
される。この各保持板91には、上下2段で工具保持部
81a,81bが形成され、各保持部81a,81bに砥
石20が夫々着脱自在に保持されるようになっている。
なお、保持板91が下降位置に位置決めされた状態で
は、その上段の工具保持部81aが砥石交換レベルに位
置するよう設定される。また砥石交換位置には、該位置
に割出された保持板91を昇降させるエアシリンダ92
が配設され、下降位置に位置決めされている保持板91
を該シリンダ92により上昇させることで、下段の工具
保持部81bを砥石交換レベルに移動させるよう構成し
てある。
【0029】前記支持台82には、工具マガジン81の
回転に支障を来たさない位置にスタンド93が立設さ
れ、該スタンド93に配設されたナットランナー80
が、マガジン81内に臨んでいる。またナットランナー
80は、前記砥石交換レべルに位置して、前記コントロ
ーラ34からの指令により、該レべルで前記ナット46
を緩めたり締付けるよう構成されている。なお、モータ
85やエアシリンダ92は、前記コントローラ34から
の指令により、工具マガジン81に保持されて次に使用
される砥石20を砥石交換位置の交換レベルに臨ませる
よう制御される。
【0030】変形例に係る砥石自動交換装置24では、
前記研削・研磨マニピュレータ22に装着されているグ
ラインダーユニット18の砥石20の交換を行なう場合
は、研削・研磨マニピュレータ22のグラインダーユニ
ット18における旧砥石20を、工具マガジン81にお
ける砥石交換位置の交換レベルに臨む空の工具保持部8
1a(または81b)に装填する。次に、グラインダーユ
ニット18の回転軸44を回り止めした状態で、工具保
持部81aに装填されている旧砥石20のナット46
を、前記ナットランナー80により緩めて取外す。そし
て、回転軸44の回り止めを解除し、グラインダーユニ
ット18を工具保持部81aから離間させることによ
り、該ユニット18から旧砥石20が取外される。
【0031】次に、前記ナットランナー80を旧砥石2
0から離間させた後、前記モータ85を駆動し、所望す
る旧砥石20が装填されている工具保持部81aを砥石
交換位置に回転割出しする。そして、グラインダーユニ
ット18を再び工具保持部81aに近接することによ
り、該ユニット18の回転軸44を新砥石20の中心通
孔20aに挿通する。次いで、回転軸44を回り止めし
た状態でナットランナー80によりナット46を回転軸
44の雄ねじ部44aに締付けることにより、新砥石2
0がグラインダーユニット18に固定される。
【0032】また、前記保持板91の下段に形成した工
具保持部81bに保持されている新砥石20をグライン
ダーユニット18に取付ける場合は、対応する保持板9
1をモータ85を駆動して砥石交換位置に回転割出しし
た後、前記エアシリンダ92を付勢して保持板91をガ
イド90に沿って上昇させる。これにより、保持板91
における下段の工具保持部81bが砥石交換レベルに位
置決めされる。従って、前述した如くグラインダーユニ
ット18を工具保持部81bに近接することにより、該
ユニット18の回転軸44を新砥石20の中心通孔20
aに挿通し、回転軸44を回り止めした後、ナットラン
ナー80によりナット46を回転軸44の雄ねじ部44
aに締付ければ、新砥石20がグラインダーユニット1
8に固定される。
【0033】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る加工工
具の自動交換装置によれば、一種類のナットランナーの
みで、多種類多数の加工工具を選択して加工装置に自動
交換することができ、作業者の労力を軽減させ得ると共
に、作業時間を短縮して生産能率の向上を図ることがで
きる。また人為的なミスにより適切な加工工具と交換さ
れないという事態も防止することができ、精度の良い加
工が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加工工具の自動交換装置の好適実
施例が配設される研削・研磨装置の全体を概略的に示す
平面図である。
【図2】実施例に係る研削・研磨マニピュレータを示す
側面図である。
【図3】実施例に係る砥石自動交換装置を示す平面図で
ある。
【図4】実施例に係る砥石自動交換装置を示す正面図で
ある。
【図5】実施例に係る砥石自動交換装置を示す側面図で
ある。
【図6】実施例に係る砥石自動交換装置における把持具
の作動状態を示す説明図である。
【図7】実施例に係る砥石自動交換装置のナットランナ
ーにより砥石固定用のナットを緩めまたは締付ける状態
を示す説明図である。
【図8】実施例に係る研削・研磨装置の制御ブロック図
である。
【図9】実施例に係る砥石自動交換装置による砥石交換
の動作説明図であって、砥石交換を待機している状態を
示す。
【図10】実施例に係る砥石自動交換装置による砥石交
換の動作説明図であって、X−Yロボットに新砥石を保
持する状態を示す説明図である。
【図11】実施例に係る砥石自動交換装置による砥石交
換の動作説明図であって、新旧の砥石を対応の把持具で
把持可能な位置に位置決めした状態を示す。
【図12】実施例に係る砥石自動交換装置による砥石交
換の動作説明図であって、新旧の砥石を対応の把持具で
把持した状態を示す。
【図13】実施例に係る砥石自動交換装置による砥石交
換の動作説明図であって、旧砥石をグラインダーユニッ
トから取外した状態を示す。
【図14】実施例に係る砥石自動交換装置による砥石交
換の動作説明図であって、新砥石をグラインダーユニッ
トに取付ける状態を示す。
【図15】実施例に係る砥石自動交換装置による砥石交
換の動作説明図であって、旧砥石をX−Yロボットの保
持具で保持する状態を示す。
【図16】別実施例に係る砥石自動交換装置の概略平面
図である。
【図17】別実施例に係る砥石自動交換装置を一部縦断
して示す側面図である。
【図18】別実施例の変形例に係る砥石自動交換装置を
一部縦断して示す側面図である。
【符号の説明】
18 グラインダーユニット 20 砥石 34 コンピュータ 46 ナット 50 保管棚 52 保持具 54 X−Yロボット 62 把持爪 64 第1把持具 66 第2把
持具 78 第2エアシリンダ 80 ナット
ランナー 81 工具マガジン 82 支持台 S 交換ステーション

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工装置(18)にナット(46)を介して着脱
    自在に装着可能な複数の加工工具(20)を、平坦面に縦横
    に整列状態で取外し可能に保管した保管棚(50)と、 前記加工工具(20)を保持および解放可能な保持具(52)を
    前記保管棚(50)の平坦面に沿って縦横に移動可能に備
    え、該保持具(52)により保管棚(50)の加工具(20)を交換
    ステーション(S)に移送すると共に、交換ステーション
    (S)の加工工具(20)を保管棚(50)の元の保管位置に戻す
    ロボット(54)と、 前記交換ステーション(S)に配設され、前記加工装置(1
    8)に加工工具(20)を取付けるためのナット(46)の緩めお
    よび締付けを行なうナットランナー(80)と、 前記交換ステーション(S)に、前記ナットランナー(80)
    の前面の交換位置およびナットランナー(80)の前面から
    離間する戻し位置または退避位置に移動可能に配設さ
    れ、前記加工工具(20)を解放可能に挟持する一対の把持
    爪(62,62)からなる2組の把持具(64,66)と、 前記ロボット(54)に交換する加工工具(20)を指定すると
    共に、該ロボット(54)、2組の把持具(64,66)およびナ
    ットランナー(80)を作動制御する制御手段(34)とから構
    成したことを特徴とする加工工具の自動交換装置。
  2. 【請求項2】 支持台(82)上において回転割出し可能に
    支持され、加工装置(18)にナット(46)を介して着脱自在
    に装着可能な複数の加工工具(20)を外周に配設した工具
    マガジン(81)と、 前記支持台(82)に配設され、工具マガジン(81)の工具交
    換位置に割出された加工工具(20)を前記加工装置(18)に
    取付けるためのナット(46)の緩めおよび締付けを行なう
    ナットランナー(80)と、 前記工具マガジン(81)およびナットランナー(80)を作動
    制御する制御手段(34)とから構成したことを特徴とする
    加工工具の自動交換装置。
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