JPH08254503A - 自動検反装置およびその自動検反方法 - Google Patents

自動検反装置およびその自動検反方法

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JPH08254503A
JPH08254503A JP5623795A JP5623795A JPH08254503A JP H08254503 A JPH08254503 A JP H08254503A JP 5623795 A JP5623795 A JP 5623795A JP 5623795 A JP5623795 A JP 5623795A JP H08254503 A JPH08254503 A JP H08254503A
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JP
Japan
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image
image signal
woven cloth
signal
automatic inspection
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Withdrawn
Application number
JP5623795A
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English (en)
Inventor
Atsushi Karakama
厚志 唐鎌
Akiyoshi Hamada
晃嘉 濱田
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 照明環境が変化しても精度よく検反する。 【構成】 ライン型CCDカメラにより取得された画像
信号はディジタルフィルター部21において織布の正常
波形の特徴部分が除去された後、異常部分の波形のレベ
ルがディジタルコンパレータ22によりしきい値と比較
され、異常の有無が判定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮像装置により織布を
撮像し、その撮像結果に基づき織布の欠陥を自動的に検
出する自動検反装置およびその自動検反方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラ等の撮像装置を用いて、織
布を撮像し、その撮像結果について検査する検反装置
(特開昭62−93637号)が提案されている。従
来、この種の自動検反装置では織布に欠陥がない場合、
撮像結果として得られる画像信号の大きさ(レベル)が
所定レベルに収まることに着目し、画像信号の大きさを
しきい値(許容範囲)と比較して画像信号の大きさがし
きい値よりも大きいときは異常、しきい値よりも小さい
ときは正常と判別していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】画像信号の大きさは照
明の強さに比例するので、ビデオカメラの設置環境によ
って画像信号の大きさも変化してしまう。このため、上
記しきい値も撮像装置の設置場所ごとに調整して変更し
なければならない。
【0004】数千種もの色の異なる織布が検査対象とな
るので、検査対象の織布の色が異なるとしきい値も変更
しなければならない。もし、しきい値を変更しないと、
正常な織布を異常と誤判定したり、異常な織布を正常と
誤判定してしまうことがある。織布の欠陥は大きさが異
なる、強さが異なる、凹凸がある、色むらがある等、種
類が多数あり、また、発生する方向も異なるので、上述
の問題も加味して従来装置の欠陥検出精度を向上させる
ことが望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1の発明は、検査対象の織布を撮像装
置により撮像し、撮像結果として得られる画像信号のレ
ベルが許容範囲を越えたときに前記織布は異常と判定す
る自動検反装置において、前記撮像結果として得られた
画像信号から正常な織布が持つ波形成分を除去する信号
処理回路と、当該波形成分が除去された画像信号を許容
範囲と比較する比較回路とを具えたことを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て前記撮像装置は欠陥の種類に対応させて複数台設置さ
れることを特徴とする。
【0007】請求項3の発明は、請求項2の発明に加え
て前記複数台の撮像装置は検出対象の欠陥の種類に応じ
て設置位置、視野の大きさおよび照明の位置を異ならせ
ることを特徴とする。
【0008】請求項4の発明は、請求項1の発明に加え
て前記撮像結果として得られる画像信号を前記信号処理
回路へ出力する信号系と、当該画像信号を前記比較回路
へ直接、出力する信号系と当該2つの信号系を選択的に
切り換える切り換え回路とをさらに具えたことを特徴と
する。
【0009】請求項5の発明は、請求項1の発明に加え
て前記織布はガラスクロスであって、前記撮像装置とし
て当該ガラスクロスの透過画像を取得する第1の撮像装
置と当該ガラスクロスの反射画像を取得する第2の撮像
装置を有することを特徴とする。
【0010】請求項6の発明は、検査対象の織布を撮像
装置により撮像し、撮像結果として得られる画像信号の
レベルが許容範囲を越えたときに前記織布は異常と判定
する自動検反方法において、前記撮像結果として得られ
た画像信号から正常な織布が持つ波形成分を除去し、当
該波形成分が除去された画像信号を許容範囲と比較する
ことを特徴とする。
【0011】請求項7の発明は、請求項6の発明に加え
て前記波形成分を除去するためにフィルター回路を使用
し、検出対象の欠陥の種類に応じてフィルター処理の内
容を可変設定することを特徴とする。
【0012】請求項8の発明は、請求項6の発明に加え
て前記波形成分を除去するためにフィルター回路を使用
し、自動検反に先立って、正常な織布を撮像し、当該撮
像の結果得られる画像信号を用いて前記フィルター回路
のフィルター処理内容を決定することを特徴とする。
【0013】請求項9の発明は、請求項6の発明に加え
て前記波形成分を除去するためにフィルター回路を使用
し、該フィルター回路に入力される画像信号のレベルが
所定範囲内に収まるように前記フィルター回路のフィル
ター処理内容を決定することを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1、6の発明では、画像信号から正常波
形の特徴成分が除去され、欠陥により生じる異常波形部
分のみが検査対象となるので、照明の環境の変化により
織布の正常部分の信号波形のレベル自体が変化しても織
布が正常である限りは異常波形が発生せず、従来のよう
な誤判定はなくなる。
【0015】請求項2の発明では、複数の欠陥を検出し
て検反精度を高める。
【0016】請求項3の発明では、撮像環境を欠陥の種
類に応じて定めることにより検反精度を高める。請求項
4の発明では、欠陥部分のみの信号波形を検査するため
の信号系と従来の正常部分と欠陥部分の信号波形が混在
する信号波形とを検査対象の欠陥の種類に応じて使い分
けることができる。このため、検反装置を織布の種類に
限定されることなく汎用的に使用できる。
【0017】請求項5の発明ではガラスクロスの検反精
度を向上できる。
【0018】請求項7の発明では、請求項6の作用効果
に加えて、1台の検反装置で複数の欠陥を検出すること
が可能であり、検反装置を汎用的に使用できる。
【0019】請求項8の発明では、フィルター回路に処
理内容の自動調整機能を持たせているので、人手による
調整を省くことができる。
【0020】請求項9の発明では、画像信号の自動レベ
ル調整機能を与えることにより照明の変化に対応させる
ことができ、検反精度が高まる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0022】(第1実施例)図1は本発明を適用した自
動検反機の内部構造側面を模式的に示す。図2はその上
面図である。図1および図2において、検査対象の織布
1はガイドローラ2により自動検反を実施する検反面に
供給されて、検反を受け、ガイドローラ3を経て次の工
程へ進む。検反面の上部には3台のライン型CCDカメ
ラ4Aと2台のライン型CCDカメラ4Bが織布1の搬
送方向に対して斜めの一定角度を持つように配置されて
いる。ライン型CCDカメラ4A,4Bは照明5Aから
の反射光を受光する。さらに、3台のライン型CCDカ
メラ4Cが織布1の搬送方向に対して直角に配置され、
2台の照明5B,5Cからの反射光を受光する。
【0023】照明5A,5B,5Cは長尺な蛍光灯、光
ファイバ方式のハロゲン光源などを用いる。各ライン型
CCDカメラはズームなどカメラの視野を異ならせる機
能を有するものを使用する。
【0024】ライン型CCDカメラ4Aは織布1の緯方
向の欠陥および小さい点状欠陥を検出するために用いら
れる。ライン型CCDカメラ4Aには2048画素のも
のを使用し3台で織布1の全幅をカバーする。また、1
ライン当たりの露光時間は緯方向欠陥を検出するために
短く設定されている。また、ライン型CCDカメラ4B
は、汚れ、シミなどの大きな欠陥を検出するために用い
られ、2048画素のライン型のCCDカメラを使用し
て、2台で織布1の全幅をカバーする。また、1ライン
当たりの露光時間は大きな欠陥を検出するために長く設
定されている。ライン型CCDカメラ4Cは経方向の欠
陥を検出するために用いられ、4096画素のライン型
CCDカメラを使用して3台で織布1の全幅をカバーす
る。このためにライン型CCDカメラ4Cの分解能を経
糸1本に2画素を割り当て高くしている。また、1ライ
ン当たりの露光時間は経方向に長い欠陥を検出するため
に長く設定されている。
【0025】検反面上には、この他、布と布の継ぎ目を
検出するための継ぎ目検知器6、布の長さを測長するた
めのエンコーダー7が配置されている。3台のライン型
CCDカメラ4Aおよび4Cの真ん中に配置されたカメ
ラから出力されるビデオ信号8は分岐して照度コントロ
ーラー9に接続されている。照度コントローラー9はラ
イン型CCDカメラ4Aおよび4C(真ん中)から出力
されたビデオ信号8を受け、ビデオ信号8の平均レベル
が予め設定したレベルになるように照明5A,5B,5
Cの明るさを上下するフィードバック制御を行う。ライ
ン型CCDカメラ4A,4Bおよび4Cから出力される
ビデオ信号8は自動検反機の中枢部である制御パネル1
0内において欠陥を検出するための信号処理系13に接
続されている。
【0026】継ぎ目検知器6の出力11は制御パネル1
0内のディジタルインタフェース(I/O)14に接続
され、エンコーダー7の出力12は制御パネル10内の
カウンター15へ接続されている。継ぎ目検知器6の出
力に応じてカウンター15が動作を開始し、エンコンダ
ー7の出力を計数することにより織布1の長さを測定す
る。また、織布1に欠陥が発見された場合のカウンター
15の出力が欠陥位置に換算される。
【0027】欠陥の検出に係わる信号処理系の構成を図
3に示す。この処理系は8枚のディジタルフィルター基
板16、2枚の画像処理基板17および1枚の中央制御
基板18からなる。フィルター基板16はライン型CC
Dカメラ4A,4B,4Cの各1台毎に1枚ずつ設けら
れている。ディジタルフィルター基板16はライン型C
CDカメラが撮像した動画像から静止画像を取り出し、
画像処理基板17にバースト転送する。ディジタルフィ
ルター回路を搭載したディジタルフィルター基板16で
は撮像結果(静止画像)の中から欠陥のない正常な織布
について予め定めた信号波形の主成分(特徴)をフィル
ター回路により除去する。さらに、残りの波形成分を予
め設定した計測範囲に収めるように、計測範囲よりもレ
ベルが高いものについては減衰し、逆に計測範囲よりも
レベルが低いものについては増幅する。このように本実
施例では布色が変化してCCDカメラの出力レベルが変
化しても計測範囲内にレベルが収まるように出力レベル
を増幅あるいは減衰することで異常のパターンをさらに
精度よく検出できる。
【0028】画像処理基板17では受信した静止画像を
画像分析し、織布の欠陥の有無、欠陥がある場合には欠
陥の内容、たとえば、輝度の濃淡、面積、周囲長、線
長、幅、長辺角度等を判別し、種類および欠陥の程度を
示す特徴パラメータを算出する。中央制御基板18は画
像処理基板17から上記特徴パラメータを受け取ると、
この特徴パラメータを表示等のためのコード信号に変換
する。このコード信号が検反結果として外部装置に信号
出力される。
【0029】以下、ディジタルフィルター基板16の詳
細な信号処理内容を図4を用いて説明する。図4はディ
ジタルフィルター基板16の回路構成を示す。
【0030】ライン型CCDカメラ4A〜4Cから入力
された1ライン分の出力Vはシェーディング補正部19
でシェーディング(むら)補正されて出力Eを得る。シ
ェーディングへ送るシェーディング補正パターンは中央
制御基板18によって作成される。出力Eは1画素毎に
A/D変換部20でディジタル信号に変換される。A/
D変換部20からの出力Dはディジタルフィルター部2
1においてディジタルFIRフィルター処理により平滑
化される。本実施例ではディジタルフィルターの処理内
容をフィルター係数Cで与えており、たとえば、移動平
均差法と呼ばれる平滑化の手法により係数Cを決定す
る。フィルタータップ数を8とした場合、係数c1から
c4をa,係数c5からa8を−aにする。
【0031】本実施例では、正常な外観を有する織布に
ついて画像入力を行い、係数aを予め調整する。この調
整により画像信号の波形成分の主成分をディジタルフィ
ルター部21において消去し、残りの波形成分を所定の
計測範囲に収まるように画像信号を増幅/減衰する。織
布1の色が異なる場合を考慮にいれた係数aの調整方法
を以下に説明する。すなわち、実際に織布1の計測を行
い、継ぎ目検知器6が作動したときにスイッチ23の切
り換えで強制的にディジタルフィルター部21の出力F
を画像メモリ24に取り込む。中央制御基板18はこの
出力Fの示す輝度値から輝度値の分布の代表値、たとえ
ば、標準偏差を計算する。この標準偏差値が基準の標準
偏差値と等しくなるように係数aを設定する。なお、サ
ンプリングに用いるときの係数をa0、目標(基準)の
標準偏差値をσ0、サンプリングした画像の標準偏差値
をσとすれば、aは(σ0×a0)/σにより求められ
る。
【0032】本実施例では複数の撮像系を、設けている
ので、検出したい欠陥の種類ごとに欠陥の検出に好適な
上述のフィルター係数、すなわち、本発明の処理内容を
設定する。たとえば、画像中の経糸ピッチを消去する場
合にはフィルターのタップ数を小さく設定する。図5の
上部にフィルター処理前の画像信号波形を示し、下部に
フィルター処理後の波形を示した。図5の例は織布1に
欠陥を有する例であり、フィルター処理前の波形では欠
陥部分を特定できないがフィルター処理後の波形では欠
陥部分の特徴が現れていることが目視でも容易に判別で
きる。
【0033】このようにして予めフィルターの設定を終
了させておき、切り換えスイッチ23によりA/D変換
部の出力Dを画像メモリ24に取り込めるように信号系
を切り換える。検反時に出力される出力Fはディジタル
コンパレータ22においてしきい値と比較され、異常判
定が得られると、トリガー信号Tが発生され、画像メモ
リ24に取り込まれた織布1の画像(正常な成分が取り
除かれる前の画像)が外部に出力される。この画像は欠
陥データとして保存されたり、あるいはモニターなどに
表示される。
【0034】切り換えスイッチ23によりフィルタ処理
後の出力Fを画像メモリ24に送ることで欠陥の有無の
判定や、欠陥の特徴量を算出しやすい画像を選択でき
る。
【0035】以上、述べたように第1実施例では取得さ
れた画像信号の波形から正常部分の周波数成部の主成分
を消去してしまうので、照明の変化、布色の変化により
画像信号の波形のレベル自体が変化しても異常部分のみ
が残される。これにより照明環境に影響されない検反を
行うことができる。
【0036】本発明の制御を実行するフローチャートを
図6に示す。図中のS1〜S16はフローチャートの各
ステップを示す。
【0037】本発明の演算は、例えば、継ぎ目検知器6
から信号を受信すると実行される。まず、ステップS2
で信号処理の条件、例えば、シェーディング補正パター
ンP、フィルター係数C、目標の標準偏差σ0、検出閾
値などを読み込み、設定する。ステップS3で画像処理
条件を読み込み、設定する。ステップS4で継ぎ目検知
器6からの信号待ち状態になり、信号がONならば次の
ステップS5へ進む。ステップS5では布の継ぎ目付近
の不要な部分を通過させる。ステップS6で画像を取り
込み、ステップS7で画像輝度値の標準偏差を計算し、
その結果を基にステップS8で新しいフィルター係数C
´の大きさを計算する。ステップS9でフィルター係数
C´を設定する。
【0038】ステップS10で次の継ぎ目信号がONか
どうかを確認し、OFFならば検査の実行部に移る。O
Nならば次の検査布になったので、再度古いフィルター
係数CをステップS11で設定し、ステップS5へ戻
る。ステップS12で外部からの検査終了信号がON、
または予め設定された所定の数量の検査が終了した場
合、検査を終了する。終了信号がOFFならば、ステッ
プS13でトリガー信号TがONか確認する。OFFな
らばステップS10へ戻り、ONならばS14で画像処
理を行う。ステップS15では画像処理の結果で欠陥か
判定し、欠陥ならばステップS16で、例えば、欠陥が
発生した位置、欠陥の種類、欠陥の程度などの欠陥情報
の記録を行う。ステップS15で欠陥でなかったなら
ば、ステップS10へ戻る。
【0039】ステップS4からS9が検査するための準
備区間になり、ステップS10からステップS15が検
査実行区間である。この中のステップS6からステップ
S9が本発明の検査の精度を上げるためのステップであ
る。
【0040】また、布色が変化した時、つまり、継ぎ目
がONになった時、ステップS6で取り込んだ画像を基
に新たにシェーディング補正パターンを作成して良い。
さらに、精度を上げるため複数個の画像を取り込み、画
像毎のステップS7の結果を基に平均値を求め、それを
使用することも良い。
【0041】以上述べた第1実施例の他に次の例を実施
できる。
【0042】1)本実施例ではライン型CCDカメラに
より取得した画像に対してフィルター処理を施している
が、欠陥の種類によってはフィルター処理を施さない方
がよい場合がある。この場合には図4の切り換えスイッ
チ23によりA/D変換部20の出力Dを切り換えスイ
ッチ23を介してディジタルコンパレータ22へ直接、
バイパス転送させるとよい。これにより複数種の欠陥を
検出する汎用的な検反装置を提供できる。
【0043】(第2実施例)織布がガラスクロスの場合
に好適な検反装置を第2実施例として次に説明する。ガ
ラスクロスは、通常、色が白であり、本願発明者の実験
の結果、織布の経欠陥(クロス進行方向に連続して続く
欠陥)の感度が透過撮像において高く、緯欠陥(クロス
幅方向の欠陥)の感度が弱いということが判明した。こ
れは経欠陥が、糸を構成する単糸が切れて細くなること
が多く、このため盛り上がった欠陥とはなりにくいこと
に起因していると考えられる。そこで、本実施例では経
欠陥については織布の透過画像を取得し、他の欠陥につ
いては反射画像を取得するように撮像系を構成する。ま
た、撮画像は照明の影響を受けやすいので、照度が一定
となるようにフィードバック制御を行う。このためのラ
イン型CCDカメラの配置例を図7〜図9に示す。図7
は反射画像を取得するための配置を示す。光源103か
ら照射された光はガラスクロス104により反射され、
ライン型CCDカメラ100に取り込まれる。図7の配
置(A)に示すように光源103とライン型CCDカメ
ラ100とは織布104に対して一定の角度を持つよう
に配置する。また、緯方向欠陥の検出感度を高めるた
め、図7の配置(B)に示すようにガラスクロス104
の進行方向に対してもスキャン方向が一定の角度を持つ
ように配置する。本実施例では複数種の欠陥を検出する
ために、図7の配置(C)に示すように、第1実施例と
同様に、複数台のライン型CCDカメラ101を用意す
る。
【0044】図8は透過画像を取得するための配置例を
示す。図7の構成部品と同様の部品には同一の符号を付
しているので詳細な説明は要しないであろう。透過画像
を取得する場合にはスキャン方向がガラスクロスの進行
方向に対して90度の方が好適な検査結果が得られた。
図9は透過画像を取り込むための光源111、ライン型
CCDカメラ110および反射画像を取り込むための光
源113、ライン型CCDカメラ112の双方の撮像系
を配置した一例を示す。このような撮像系から得られる
画像信号を用いて検反を行う回路は図1の第1実施例と
同様とすることができる。但し、第2実施例では図10
に示すような光源を制御するためのコントローラ122
が設けられている、このコントローラ122は光源12
0の側に設けられた光センサ121により光源120の
光量を測定し、その測定結果に応じて光源120の光量
が一定になるように光源120への電源を制御する。こ
れにより透過画像を取得するための撮像系では安定した
照明環境の下で特に良質の画像が得られる。
【0045】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1、6の
発明では、画像信号から正常波形の特徴成分が除去さ
れ、欠陥により生じる異常波形部分のみが検査対象とな
るので、照明の環境の変化により織布の正常部分の信号
波形のレベル自体が変化しても織布が正常である限りは
異常波形が発生せず、従来のような誤判定はなくなる。
【0046】請求項2の発明では、複数の欠陥を検出し
て検反精度を高める。
【0047】請求項3の発明では、撮像環境を欠陥の種
類に応じて定めることにより検反精度を高める。
【0048】請求項4の発明では、欠陥部分のみの信号
波形を検査するための信号系と従来の正常部分と欠陥部
分の信号波形が混在する信号波形とを検査対象の欠陥の
種類に応じて使い分けることができる。このため、検反
装置を織布の種類に限定されることなく汎用的に使用で
きる。
【0049】請求項5の発明ではガラスクロスの検反精
度を向上できる。
【0050】請求項7の発明では、請求項6の作用効果
に加えて、1台の検反装置で複数の欠陥を検出すること
が可能であり、検反装置を汎用的に使用できる。
【0051】請求項8の発明では、フィルター回路に処
理内容の自動調整機能を持たせているので、人手による
調整を省くことができる。
【0052】請求項9の発明では、画像信号の自動レベ
ル調整機能を与えることにより照明の変化に対応させる
ことができ、検反精度が高まる。
【0053】以上の発明により照明環境の変化に強い自
動検反装置を提供でき、検反精度の向上に寄与すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例のシステム構成を示すであ
る。
【図2】本発明第1実施例のライン型CCDカメラの配
置を示す平面図である。
【図3】本発明第1実施例の欠陥検出部の回路構成を示
すブロック図である。
【図4】ディジタルフィルター基板の回路構成を示すブ
ロック図である。
【図5】本発明第1実施例の測定信号波形を示す波形図
である。
【図6】本発明実施例の動作手順を示すフローチャート
である。
【図7】本発明第2実施例のライン型CCDカメラの配
置を示す構成図である。
【図8】本発明第2実施例のライン型CCDカメラの配
置を示す構成図である。
【図9】本発明第2実施例のライン型CCDカメラの配
置を示す構成図である。
【図10】本発明第2実施例の照明制御系の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 織布 2、3 ガイドローラ 4A〜4C ライン型CCDカメラ 5A〜5C 照明 6 継ぎ目検知器 9 照度コントローラ 10 制御パネル 15 カウンター 16 ディジタルフィルター基板 17 画像処理基板 18 中央制御基板

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象の織布を撮像装置により撮像
    し、撮像結果として得られる画像信号のレベルが許容範
    囲を越えたときに前記織布は異常と判定する自動検反装
    置において、 前記撮像結果として得られた画像信号から正常な織布が
    持つ波形成分を除去する信号処理回路と、 当該波形成分が除去された画像信号を許容範囲と比較す
    る比較回路とを具えたことを特徴とする自動検反装置。
  2. 【請求項2】 前記撮像装置は欠陥の種類に対応させて
    複数台設置されることを特徴とする請求項1に記載の自
    動検反装置。
  3. 【請求項3】 前記複数台の撮像装置は検出対象の欠陥
    の種類に応じて設置位置、視野の大きさおよび照明の位
    置を異ならせることを特徴とする請求項2に記載の自動
    検反装置。
  4. 【請求項4】 前記撮像結果として得られる画像信号を
    前記信号処理回路へ出力する信号系と、当該画像信号を
    前記比較回路へ直接出力する信号系と当該2つの信号系
    を選択的に切り換える切り換え回路とをさらに具えたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の自動検反装置。
  5. 【請求項5】 前記織布はガラスクロスであって、前記
    撮像装置として当該ガラスクロスの透過画像を取得する
    第1の撮像装置と当該ガラスクロスの反射画像を取得す
    る第2の撮像装置を有することを特徴とする請求項1に
    記載の自動検反装置。
  6. 【請求項6】 検査対象の織布を撮像装置により撮像
    し、撮像結果として得られる画像信号のレベルが許容範
    囲を越えたときに前記織布は異常と判定する自動検反方
    法において、 前記撮像結果として得られた画像信号から正常な織布が
    持つ波形成分を除去し、 当該波形成分が除去された画像信号を許容範囲と比較す
    ることを特徴とする自動検反方法。
  7. 【請求項7】 前記波形成分を除去するためにフィルタ
    ー回路を使用し、検出対象の欠陥の種類に応じてフィル
    ター処理の内容を可変設定することを特徴とする請求項
    6に記載の自動検反方法。
  8. 【請求項8】 前記波形成分を除去するためにフィルタ
    ー回路を使用し、自動検反に先立って、正常な織布を撮
    像し、当該撮像の結果得られる画像信号を用いて前記フ
    ィルター回路のフィルター処理内容を決定することを特
    徴とする請求項6に記載の自動検反方法。
  9. 【請求項9】 前記波形成分を除去するためにフィルタ
    ー回路を使用し、該フィルター回路に入力される画像信
    号のレベルが所定範囲内に収まるように前記フィルター
    回路のフィルター処理内容を決定することを特徴とする
    請求項6に記載の自動検反方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100341867B1 (ko) * 1999-08-20 2002-06-24 강태진 직물 구김과 심퍼커의 자동 평가 장치 및 그 방법.
JP2006528286A (ja) * 2003-07-14 2006-12-14 ウステル・テヒノロジーズ・アクチエンゲゼルシヤフト 動かされる布ウェブの監視方法及び装置
JP2009133778A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Hitachi High-Technologies Corp 検査装置及び検査方法
US10762622B2 (en) 2018-09-19 2020-09-01 Kyocera Document Solutions Inc. Fabric inspection device and ink-jet printing device therewith

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