JPH08254197A - 圧縮機制御システム - Google Patents

圧縮機制御システム

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Publication number
JPH08254197A
JPH08254197A JP5868195A JP5868195A JPH08254197A JP H08254197 A JPH08254197 A JP H08254197A JP 5868195 A JP5868195 A JP 5868195A JP 5868195 A JP5868195 A JP 5868195A JP H08254197 A JPH08254197 A JP H08254197A
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JP
Japan
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control
signal
compressor
bypass valve
controller
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Withdrawn
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JP5868195A
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English (en)
Inventor
Ryoichi Hiroshima
良一 広島
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Control Of Positive-Displacement Air Blowers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンチサージ制御と、容量制御との干渉を避
け、圧縮機における運転の信頼性の向上を図る。 【構成】 FIC23から出力された信号がハイセレク
タ25を介して静翼制御器31に入力され、静翼32が
動作制御されている。次に、バイパス弁制御システム2
2から送られる偏差信号の変化により、FICロック信
号用関数発生器30からの出力信号が0になり、静翼制
御器31に入力される信号値はロック状態となる。この
時FIC制御ロックシステム21側から補助信号が送出
され、バイパス弁制御システム22内の変化率リミッタ
46、ハイセレクタ45を介してバイパス弁48に出力
される。即ちこの時、バイパス弁48は、補助信号によ
り制御される。この状態で、手動ユニット24を用いて
手動モードの制御に切換えると、上記した補助信号は徐
々にUIC42自身からの制御信号に切換わる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圧縮機において行な
われるアンチサージ制御と容量制御との相互の干渉を回
避する圧縮機制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】作動流体を圧縮して高圧空気を得るため
の回転機械である圧縮機の制御においては、容量制御、
そして作動流体の自励振動現象、即ちサージングを防止
するためのアンチサージ制御が一般的に行なわれてい
る。
【0003】図7は、アンチサージ制御と容量制御の機
能を備えた圧縮機制御システム構成図である。同図に示
すように、上記圧縮機制御システムは、圧縮機1におけ
る吸込みライン2上に、吸込み圧力トランスミッタ(P
T)3、吸込み流量トランスミッタ(FT)4が配設さ
れている。また、圧縮機1には、静翼制御器5が設けら
れている。また、圧縮機1における吐出ライン6上に
は、吐出圧力トランスミッタ(PT)7、吐出流量トラ
ンスミッタ(FT)8、そしてバイパスライン9が設け
られている。
【0004】アンチサージ制御の実施については、吸込
みライン2上の吸込み圧力トランスミッタ3、吸込み流
量トランスミッタ4、そして吐出圧力トランスミッタ7
の出力信号がアンチサージコントローラ(以下、UIC
と呼称する)10に入力される。次に、このUIC10
から出力される信号によってバイパス弁11が開閉制御
されることにより、アンチサージ制御が行なわれる。
【0005】また、容量制御の実施については、吐出ラ
イン6上の吐出流量トランスミッタ8から出力される信
号が容量制御コントローラ(以下、FICと呼称する)
12に入力される。そして、このFIC12の出力信号
によって静翼制御器5における静翼が制御されることに
より、上記圧縮機制御システムにおける容量制御が行な
われる。
【0006】また、図7に示す上記圧縮機制御システム
において行なわれるアンチサージ制御及び容量制御の動
作を図8を用いて説明する。上記システムにおいて、圧
縮機1の吸込みライン2における風量(吸込み流量トラ
ンスミッタ4における風量)が減少した場合、UIC1
0が作動することによってバイパス弁11が開かれる
(ステップA1)。次に、バイパス弁11が開かれたこ
とによって吐出ライン6におけるプロセス側風量、即ち
吐出流量トランスミッタ8における風量が減少する(ス
テップA2)。この風量が減少した後、FIC12の作
動により静翼制御器5が制御されて圧縮機1における風
量、即ち吸込み流量トランスミッタ4における風量が増
加する。これにより、つまり上記プロセス側風量が回復
する(ステップA3)。
【0007】次に、UIC10が作動してバイパス弁1
1が閉じられることにより、吐出流量トランスミッタ8
における風量が増加する(ステップA4)。次に、FI
C12の作動により静翼制御器5が制御されて吸込み流
量トランスミッタ4における風量が減少する(ステップ
A5)。
【0008】上記したように、圧縮機制御システムにお
いて、UIC10により行なわれるアンチサージ制御及
びFIC12によって行なわれる容量制御の過程は、相
互に関係なく、それぞれ独立して行なわれる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図7に示す従来の圧縮
機制御システムにおいては、図8において説明したアン
チサージ制御及び容量制御の処理過程に入ると、上記し
た2つの制御が交互に作動し、制御全体が不安定にな
り、その状態が継続する。そして最悪の場合、サージン
グに突入してシステムにおける安定した運転が不可能に
なる。
【0010】現状では、上記した問題点の対策として、
軸流圧縮機の場合においては、制御設定ラインに接近し
た際にアラームを発して、UIC10が作動する前に手
動バイアス信号でバイパス弁11を開け、アンチサージ
制御がなるべく行なわれないように注意して運転を行な
っている。
【0011】この発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、運転時におけるアンチサージ制御と容量制御との相
互干渉を避け、制御不安定をなくすことの可能な圧縮機
制御システムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、風量調節用
の静翼を備えた圧縮機と、この圧縮機の動作状態に応じ
て上記静翼を制御し該圧縮機の風量を調節する容量制御
コントローラと、上記圧縮機からプロセスに供給される
風量をバイパスするバイパス弁と、このバイパス弁を上
記圧縮機の動作状態に応じて制御し上記圧縮機からプロ
セスに供給される風量を調節するアンチサージコントロ
ーラとを備えた圧縮機制御システムにおいて、上記アン
チサージコントローラの動作状態を検出し、非作動時に
上記容量制御コントローラの出力に基づく主出力信号に
より上記静翼による容量制御を行ない、補助信号により
上記バイパス弁によるアンチサージ制御を行なう容量制
御手段と、上記アンチサージコントローラがコントロー
ルラインに近付いた時に上記容量制御コントローラの主
出力信号をロックし、コントロールラインより離れた時
に上記ロック動作を解除するロック手段と、上記容量制
御コントローラがロックしている間、上記補助信号によ
り上記バイパス弁によるアンチサージ制御を行なう補助
制御手段と、設定レベルより大きい外乱が生じた時、上
記補助信号から、上記アンチサージコントローラから出
力される制御信号に切換えて上記バイパス弁によるアン
チサージ制御を行なうアンチサージ制御切換手段とを具
備したことを特徴とする。
【0013】また、この発明は、上記圧縮機制御システ
ムにおいて、上記静翼の制御を手動で行なう手動ユニッ
トと、上記静翼の制御を容量制御コントローラから手動
ユニットに切換えた際に、上記バイパス弁の制御信号を
上記補助信号から上記アンチサージコントローラによる
制御信号に徐々に切換える切換手段とを具備したことを
特徴とする。
【0014】
【作用】アンチサージコントローラの非作動時におい
て、容量制御手段が、容量制御コントローラの出力に基
づく主出力信号によって静翼の制御を行なっており、圧
縮機の風量が調節されている。即ち、上記静翼による容
量制御が行なわれている。
【0015】上記した状態において、アンチサージコン
トローラがコントロールラインに近付くと、上記アンチ
サージコントローラから制御信号が切換手段に対して送
出される。またこの時、ロック手段が上記容量制御コン
トローラの主出力信号をロック状態にする。このロック
状態の間、補助制御手段から補助信号が切換手段に送ら
れる。この切換手段は、上記した補助信号を選択してバ
イパス弁に送出する。これにより、上記補助信号によっ
てバイパス弁によるアンチサージ制御が行なわれる。
【0016】例えばこの状態において、アンチサージ制
御切換手段における設定レベルより大きい外乱が発生し
た際に、上記アンチサージ制御切換手段は、上記した補
助信号を、アンチサージコントローラ自身から出力され
る制御信号に切換える。これにより、上記制御信号によ
ってバイパス弁によるアンチサージ制御が行なわれる。
【0017】また、上記したロック状態の時に、手動ユ
ニットを用いて上記静翼の制御を手動に切換えると、上
記補助制御手段から出力されている補助信号は瞬時に0
になるが、切換手段の働きによって徐々に、即ちショッ
クレスにバイパス弁に送られている補助信号は、上記し
たアンチサージコントローラから出力されている制御信
号に切換えられる。
【0018】上記のように、通常時は、容量制御コント
ローラによって行なわれる容量制御により、バイパス弁
によるアンチサージ制御も兼ねて行ない、アンチサージ
コントローラ自体から出力される制御信号は、上記した
容量制御のバックアップとして機能するため、システム
運転時における制御不安定をなくし、安定した運転を行
なうことが可能となる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。図1は、この発明の一実施例に係る圧縮機制
御システムの構成図である。図1において、21はFI
C制御ロックシステムであり、22はバイパス弁制御シ
ステムを示している。
【0020】上記FIC制御ロックシステム21内に設
けられている容量制御コントローラ(以下、FICと呼
称する)23は、手動ユニット(MAN)24を介して
ハイセレクタ(HS)25及び減算器26,27に接続
される。また、ハイセレクタ25は、別に、切換えスイ
ッチ28、減算器29を介してFICロック信号用関数
発生器(FX1)30に接続されている。このFICロ
ック信号用関数発生器30は、バイパス弁制御システム
22側から送出される信号、即ちUIC補助出力のコン
トロール偏差信号を基にして関数信号を発生させる。こ
の関数信号は、上記したコントロール偏差信号が+1〜
−1%の領域にある時に、出力レベルα(%)が0とな
り、FICロック信号として機能する。即ち、このFI
Cロック信号によってハイセレクタ25から出力される
信号値が一定となる。また、上記減算器29は、ハイセ
レクタ25の出力側に接続されている。また、このハイ
セレクタ25の出力側は、圧縮機(図示せず)における
静翼制御器31に接続されている。
【0021】即ち、ハイセレクタ25においては、FI
C23から出力された容量制御の信号、つまりFIC制
御主出力信号と、切換えスイッチ28を介して入力され
る、静翼制御器31に送出されている信号とFICロッ
ク信号用関数発生器30からの関数信号との差分信号の
うち、高い方のレベルの信号を選択し、静翼制御器31
に対する新たな制御信号として出力する。また、上記切
換えスイッチ28は、減算器29から送られる減算処理
結果の信号と、−10%の信号とを切換える。この切換
えが行なわれるのは、手動ユニット24によって制御が
FIC23による容量制御から手動モードの制御に交替
した時である。また、静翼制御器31には静翼32が接
続されている。この静翼32は、静翼制御器31によっ
て動作制御され、上記圧縮機における風量等の調節を行
なう。
【0022】つまり、FIC制御ロックシステム21に
おけるFIC23による容量制御動作時には、静翼制御
器31には、ハイセレクタ25により、上記した選択に
よって抽出された信号が入力されて静翼32の制御が行
なわれる。しかし、手動ユニット24によって制御が手
動モードとなり、切換えスイッチ28によって上記した
−10%の信号が選択されている時には、ハイセレクタ
25の機能は省かれ、手動ユニット24から出力された
制御信号が直接に静翼制御器31に入力されて静翼32
の制御が行なわれる。
【0023】また、ハイセレクタ25から出力された制
御信号は、上記減算器26に入力される。この減算器2
6は、ハイセレクタ25から送出され、静翼制御器31
に対して送られる制御信号と、FIC23から送出され
る随時変化するFIC制御主出力信号との減算処理を行
ない、その減算結果の信号をハイセレクタ(HS)33
に出力する。また、図1に示すように、ここでは、減算
器26の入力1側における信号の大きさをレベルAと
し、入力2側における信号の大きさをレベルBとしてい
る。また、上記ハイセレクタ33には、他に、減算器2
7から出力された信号も入力される。この信号は、減算
器27において、上記したFIC23からのFIC制御
主出力信号とα%の信号との減算処理の結果、出力され
たものである。また、上記ハイセレクタ33から出力さ
れた信号は、乗算器34に入力される。この乗算器34
は、ハイセレクタ33からの出力信号と、β%の信号
(定数K1 )との乗算処理を行ない、その出力信号をF
IC制御ロックシステム21外部、即ち、バイパス弁制
御システム22に対してFIC23の補助信号として出
力する。
【0024】また、上記ハイセレクタ25の出力側は、
スイッチ35を介して手動ユニット24に接続されてい
る。即ち、スイッチ35は、FIC23から出力されて
いる容量制御のFIC制御主出力信号が、手動ユニット
24を用いて、手動により変化する制御信号に切換えら
れた際に、レベルが急に変化しないように、手動ユニッ
ト24の出力を上記した主出力信号のレベルと同一値に
するトラッキングを行なうためのものである。
【0025】上記したFIC制御ロックシステム21
は、FIC23、手動ユニット24、ハイセレクタ2
5,33、減算器26,27,29、切換えスイッチ2
8、FICロック信号用関数発生器30、乗算器34、
スイッチ35によって構成される。
【0026】次に、バイパス弁制御システム22の構成
について説明する。上記バイパス弁制御システム22
は、図1に示すように、基本的にアンチサージ用関数発
生器(FX2)41、アンチサージコントローラ(以
下、UICと呼称する)42、加算器43、減算器4
4、ハイセレクタ(HS)45、変化率リミッタ(VL
M)46、手動ユニット(MAN)47によって構成さ
れる。また、この手動ユニット47にはバイパス弁48
が接続されている。
【0027】同図に示すアンチサージ用関数発生器41
は、外部から入力される信号を基にしてアンチサージ制
御を行なうために必要な信号(以下、この信号をSP信
号と呼称する)を出力する。そして、アンチサージ用関
数発生器41から出力されたSP信号は、加算器43を
経由して減算器44に出力される。また、この減算器4
4には、外部から送られてくる信号(以下、この信号を
PU信号と呼称する)が入力される。減算器44は、入
力された上記SP信号とPU信号との減算処理を行な
う。
【0028】また、アンチサージ用関数発生器41から
出力されたSP信号、そして上記したPU信号は、UI
C42に入力される。このUIC42から出力された信
号は、アンチサージ制御信号としてハイセレクタ45に
入力される。また、このハイセレクタ45には、別に、
FIC制御ロックシステム21内の乗算器34から出力
される上記した補助信号が、バイパス弁制御システム2
2内の変化率リミッタ(VLM)46を経由して入力さ
れる。この変化率リミッタ46は、FIC23がFAI
L状態、またはFIC23による容量制御を手動ユニッ
ト24によって手動モードの制御に切換えた時に、上記
した補助信号が突然0に変化したことによるショックを
防止するために設けられており、弁閉方向の制御を行な
う時のみ有効としている。
【0029】また、ハイセレクタ45は、入力されたア
ンチサージ制御信号と上記した補助信号のうち、レベル
の高い方の信号を選択し、手動ユニット47を介してバ
イパス弁48に出力する。このバイパス弁48は、上記
ハイセレクタ45から出力された信号、即ち、上記した
FIC23の補助信号、もしくはUIC42自身から送
られるアンチサージ制御信号によって開閉制御される。
なお、手動ユニット47は、バイパス弁48に対する開
閉制御を手動モードによる信号によって行なう際に用い
る。
【0030】また、減算器44によって減算処理された
信号は、バイパス弁制御システム22外部、即ちFIC
制御ロックシステム21内のFICロック信号用関数発
生器30に対し、UIC補助出力のコントロール偏差信
号として出力される。そしてFICロック信号用関数発
生器30からは、上記した関数信号が出力される。
【0031】なお、上記したハイセレクタ25,33、
減算器26,27,29、FICロック信号用関数発生
器30、乗算器34、そしてアンチサージ用関数発生器
(FX2)41、加算器43、減算器44は容量制御手
段として作用し、ハイセレクタ25、減算器29、FI
Cロック信号用関数発生器30はロック手段、また、減
算器26,27、ハイセレクタ33、乗算器34は補助
制御手段として作用する。
【0032】また、アンチサージ用関数発生器(FX
2)41、ハイセレクタ45は、アンチサージ制御切換
手段として作用し、ハイセレクタ45及び変化率リミッ
タ(VLM)46は、バイパス弁48の制御信号を補助
信号からアンチサージコントローラ42による制御信号
に徐々に切換える切換手段として作用する。
【0033】次に、上記実施例の動作について説明す
る。図1に示すシステムにおいて、通常時、バイパス弁
制御システム22におけるアンチサージ用関数発生器4
1から出力されたSP信号が、加算器43を経由して減
算器44に入力される。この減算器44は、上記SP信
号の値と外部から入力されたPU信号の値とを減算処理
し、その出力、即ち、UIC補助出力のコントロール偏
差信号をFIC制御ロックシステム21内のFICロッ
ク信号用関数発生器(FX1)30に対して出力する。
次に、FIC制御ロックシステム21内で行なわれる動
作について、図2を用いて説明する。
【0034】図2は、FIC制御ロックシステム21に
おける動作時の等価システムを示す図である。同図にお
いて、スイッチ35は開いており、また、切換えスイッ
チ28は、減算器29側を選択している。
【0035】まず、上記減算器44から出力されたUI
C補助出力のコントロール偏差信号は、図3に示すよう
に+1%以上の状態である。この状態においては、FI
Cロック信号用関数発生器30から出力される信号は常
に「+」である(正のα%の出力)。一方、FIC23
から出力されたFIC制御主出力信号は、手動ユニット
24を介してハイセレクタ25に入力される(HS1側
への入力)。また、上記したFICロック信号用関数発
生器30から出力された正のα%の出力は、減算器29
を介してハイセレクタ25に別に入力される(HS2側
への入力)。この場合、ハイセレクタ25においては、
常に上記FIC制御主出力信号の値が、正のα%の出力
信号の値より大きい関係にあるため、上記FIC制御主
出力信号が有効となり、その信号が静翼制御器31に対
する制御信号として上記ハイセレクタ25から出力され
る。
【0036】このハイセレクタ25から出力された制御
信号は、静翼制御器31に送られると共に、上記図1に
示す減算器26に対して出力される(レベルBの大きさ
の制御信号)。またこの時、減算器26には、上記した
FIC制御主出力信号がレベルAの信号として入力され
ている。次に、バイパス弁48の制御について、以下に
説明する。
【0037】図1に示す減算器26において、上記した
ハイセレクタ25から出力された制御信号とFIC23
から出力されているFIC制御主出力信号との減算が行
なわれる(レベルB−レベルAの減算処理)。しかし、
上記したように、ハイセレクタ25から出力される制御
信号は、この場合、FIC23自身から送出されるFI
C制御主出力信号である。従って、減算器26における
レベルAとレベルBとは同一値になり、偏差は0とな
る。即ちこの時には、減算器27から出力される信号、
つまり上記したレベルAのFIC制御主出力信号とα%
の信号との偏差が取られ、その出力信号がハイセレクタ
33を経由して乗算器34に送られる。この乗算器34
は、減算器26から出力された信号をβ%の信号(定数
1 )を用いて乗算処理を行ない、その出力信号をバイ
パス弁制御システム22側の変化率リミッタ46を介し
てハイセレクタ45に出力する。また、この時点におい
ては、UIC42は作動しておらず、その出力は0であ
る。従って、上記変化率リミッタ46から出力された信
号がハイセレクタ45によって選択されて手動ユニット
47を介してバイパス弁48に送られる。
【0038】つまり、上記したように通常時において
は、静翼制御器31、即ち静翼32と、バイパス弁48
が共にFIC23によって制御される。即ち、上記した
状態はアンチサージコントロールラインから離れている
時を意味している。
【0039】次に、アンチサージコントロールラインに
接近した時、即ち、アンチサージ用関数発生器41から
出力されるSP信号が、例えば外乱等の発生によって変
化すること等により、図3に示すUIC補助出力のコン
トロール偏差信号が+1.0〜−1.0%の領域に変化
した際には、FICロック信号用関数発生器30からの
出力は0になる。また、この出力0というのは、安定性
を得るための不感帯である。この時、上記図2に示すハ
イセレクタ25から出力されるFIC制御主出力信号
は、ロック状態(一定値)になる。この時の動作につい
て、図4を併用して説明する。
【0040】図4は、上記したロック状態後のバイパス
弁48の制御を行なう際における上記図1に示す圧縮機
制御システムの等価構成図である。上記したロック状態
の時、図4に示すレベルAとレベルBの間には偏差が生
じる。
【0041】この偏差が生じた後、減算器26から上記
したレベルAとレベルBとの偏差信号が取り出され、乗
算器34を経由して出力された信号、即ち、FIC23
の補助信号が変化率リミッタ46及びハイセレクタ45
を介してバイパス弁48に出力される。即ち、この状
態、つまりアンチサージ制御が始まる直前時には、上記
した補助信号によってバイパス弁48が制御されてい
る。またこの時、上記UIC42に対しては、外部から
PU信号、そしてアンチサージ用関数発生器41から送
られるSP信号が入力されている。これにより、上記U
IC42からアンチサージ制御信号がハイセレクタ45
に出力される。しかし、アンチサージ制御信号のレベル
よりも上記した補助信号のレベルが高いため、バイパス
弁48の制御は補助信号によって行なわれる。
【0042】次に、図3に示すように、UIC補助出力
のコントロール偏差信号が−1%を超えた場合には、F
ICロック信号用関数発生器30からの信号出力は
「−」となる。そして上記したロックされたFIC制御
主出力信号は、演算周期毎に増加(最大0.5%/秒)
する。これにより、静翼制御器31によって静翼32が
制御されて上記圧縮機における風量及び圧力が上昇す
る。この場合においても、上記演算周期毎に増加したF
IC制御主出力信号により、上記した過程を経て静翼3
2及びバイパス弁48が制御される。
【0043】ここで、図3に示すUIC補助出力のコン
トロール偏差信号が上記した+1.0〜−1.0%の状
態にある時(静翼制御器31に送出されているFIC制
御主出力信号がロックされている状態)において、図1
及び図2に示す手動ユニット24を用いて制御を手動モ
ードに切換える。またこの時にスイッチ35を「閉」状
態にし、切換えスイッチ28を減算器29側から−10
%側に変更する。これにより、ハイセレクタ25によっ
て手動ユニット24からの手動モードによる制御信号が
常に選択されて静翼制御器31に出力される。また、ス
イッチ35を「閉」状態にしたことにより、手動モード
に切換える前までのFIC23からのFIC制御主出力
信号の値に、手動ユニット24から出力される制御信号
の値を一致させるトラッキングが行なわれる。即ち、F
IC制御主出力信号は、ショックレスで手動ユニット2
4から出力される信号に切換えられる。この状態におい
て、静翼32は、手動ユニット24からの手動によって
値の変化する制御信号により、動作制御されることにな
る。
【0044】また、上記したように、この時には図1、
図2、図4に示すハイセレクタ25において、HS1側
入力、即ち手動ユニット24から出力される制御信号が
選択される。これにより、上記減算器26に入力される
レベルAとレベルBとは同一値になるため、減算器26
からの出力、即ち変化率リミッタ46に入力される補助
信号は瞬時に0になる。しかし、変化率リミッタ46の
働きにより、ハイセレクタ45に出力される信号は緩や
かに0になる。これにより、上記したUIC42から出
力されているアンチサージ制御信号がハイセレクタ45
によって選択されて出力され、手動ユニット47を介し
てバイパス弁48に出力される。つまり、バイパス弁4
8に入力されていたFIC23の補助信号が徐々に(シ
ョックレスに)UIC42自身によるアンチサージ制御
信号に切換わる。
【0045】また、通常時では、FIC23によって静
翼制御器31、即ち静翼32、そしてバイパス弁48が
制御されるが、図1に示す圧縮機制御システムにおい
て、例えば上記したように、外乱が大きく生じてサージ
突入の恐れがある際には、バイパス弁制御システム22
におけるアンチサージ用関数発生器41からの上記した
SP信号値が変化すること等により、UIC42からア
ンチサージ制御信号がバイパス弁48に対して出力され
る。即ち、この場合には、UIC42によるアンチサー
ジ制御が優先して行なわれることになり、FIC23に
よる制御に関係なくバイパス弁48が作動する。また、
もし何らかの理由によってFIC23が故障した時に
は、自動的にUIC42が独立して作動し、アンチサー
ジ制御が行なわれる。
【0046】次に、図1に示す圧縮機制御システムにお
いて、UICコントロールラインから離れている場合
と、接近している場合についての静翼32及びバイパス
弁48の作動点について、図5及び図6を用いて説明す
る。
【0047】図1に示す圧縮機制御システムにおいて、
運転状態がUICコントロールラインから離れている場
合、つまり通常時において、上記したようにFIC23
によって静翼32の制御が行なわれている時には、図5
に示すように、通常のスプリットコントロールになる。
即ち、上記FIC23のFIC制御主出力信号のL0
で静翼32とバイパス弁48の動作が交替する。
【0048】そして、運転状態がUICコントロールラ
インに接近した場合、即ち、FIC23からのFIC制
御主出力信号がロックされ、上記した補助信号によって
バイパス弁48が作動している時には、図6に示すよう
に、静翼32はL1 点でロックされる。そしてバイパス
弁48は、上記L1 点より作動する。つまり、この場合
には、バイパス弁48の作動原点がL0 点からL1 点に
移動する。また、このL1 点は、上記した圧縮機制御シ
ステムの運転状態、即ち、UIC42の作動点により変
化する。
【0049】上記したように、この発明における圧縮機
制御システムにおいては、FIC制御ロックシステム2
1とバイパス弁制御システム22との動作が連携してお
り、それぞれの制御が互いに干渉しないものとなってい
る。つまり、上記圧縮機制御システムにおける通常運転
時には、FIC23は、静翼32の動作に関する容量制
御だけでなく、バイパス弁48に対する制御も行なって
いる。そして上記圧縮機制御システムの運転点がアンチ
サージコントロールラインに近付いた時には、FIC制
御ロックシステム21から出力されるFIC23の補助
信号によってバイパス弁48の動作制御を行なってい
る。
【0050】即ち、FIC23が、UIC42が行なう
アンチサージ制御も兼ねて実施しており、上記UIC4
2は、上記圧縮機制御システムにおいて発生する外乱等
によってサージ突入の恐れがあるときや、FIC23が
故障した場合等に、アンチサージ制御のバックアップと
して作動するので、上記圧縮機制御システムの運転時に
おける制御不安定をきたすことなく、安定した運転を行
なうことができる。
【0051】また、上記したアンチサージ制御と容量制
御とは、変化率リミッタ(VLM)46の働きによりシ
ョックレスに切換わり、制御が安定した状態で行なわれ
るので、最悪時のサージ突入等も回避することができ、
圧縮機の運転の信頼性を向上させることが可能になる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
アンチサージ制御と容量制御の動作を連携させるように
したことにより、システムの運転時におけるアンチサー
ジ制御と容量制御との相互干渉を防止でき、運転時にお
いて発生する制御不安定及びそれに起因するサージ突入
を回避し、圧縮機の運転の信頼性を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る圧縮機制御システム
の構成図。
【図2】同実施例におけるFIC制御ロックシステムの
動作時の等価構成図。
【図3】同実施例におけるUIC偏差値の信号に対応す
るFICロック信号用関数発生器の出力を示す図。
【図4】同実施例におけるFIC制御ロック後のバイパ
ス制御を示す図。
【図5】通常時の圧縮機制御システムにおける静翼及び
バイパス弁の作動点を説明する図。
【図6】UICコントロールラインに接近した際におけ
る、静翼及びバイパス弁の作動点が移動することを説明
する図。
【図7】従来における圧縮機制御システムの構成図。
【図8】同従来における圧縮機制御システムにおいて行
なわれる容量制御とアンチサージ制御の干渉の流れを示
すフローチャート。
【符号の説明】
21 FIC制御ロックシステム 22 バイパス弁制御システム 23 容量制御コントローラ 24 手動ユニット 25,33 ハイセレクタ 26,27、29 減算器 28 切換えスイッチ 30 FICロック信号用関数発生器 31 静翼制御器 32 静翼 34 乗算器 35 スイッチ 41 アンチサージ用関数発生器 42 アンチサージコントローラ 44 減算器 45 ハイセレクタ 46 変化率リミッタ 47 手動ユニット 48 バイパス弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 風量調節用の静翼を備えた圧縮機と、こ
    の圧縮機の動作状態に応じて上記静翼を制御し該圧縮機
    の風量を調節する容量制御コントローラと、上記圧縮機
    からプロセスに供給される風量をバイパスするバイパス
    弁と、このバイパス弁を上記圧縮機の動作状態に応じて
    制御し上記圧縮機からプロセスに供給される風量を調節
    するアンチサージコントローラとを備えた圧縮機制御シ
    ステムにおいて、 上記アンチサージコントローラの動作状態を検出し、非
    作動時に上記容量制御コントローラの出力に基づく主出
    力信号により上記静翼による容量制御を行ない、補助信
    号により上記バイパス弁によるアンチサージ制御を行な
    う容量制御手段と、 上記アンチサージコントローラがコントロールラインに
    近付いた時に上記容量制御コントローラの主出力信号を
    ロックし、コントロールラインより離れた時に上記ロッ
    ク動作を解除するロック手段と、 上記容量制御コントローラがロックしている間、上記補
    助信号により上記バイパス弁によるアンチサージ制御を
    行なう補助制御手段と、 設定レベルより大きい外乱が生じた時、上記補助信号か
    ら、上記アンチサージコントローラから出力される制御
    信号に切換えて上記バイパス弁によるアンチサージ制御
    を行なうアンチサージ制御切換手段とを具備したことを
    特徴とする圧縮機制御システム。
  2. 【請求項2】 風量調節用の静翼を備えた圧縮機と、こ
    の圧縮機の動作状態に応じて上記静翼を制御し該圧縮機
    の風量を調節する容量制御コントローラと、上記圧縮機
    からプロセスに供給される風量をバイパスするバイパス
    弁と、このバイパス弁を上記圧縮機の動作状態に応じて
    制御し上記圧縮機からプロセスに供給される風量を調節
    するアンチサージコントローラとを備えた圧縮機制御シ
    ステムにおいて、 上記アンチサージコントローラの動作状態を検出し、非
    作動時に上記容量制御コントローラの出力に基づく主出
    力信号により上記静翼による容量制御を行ない、補助信
    号により上記バイパス弁によるアンチサージ制御を行な
    う容量制御手段と、 上記アンチサージコントローラがコントロールラインに
    近付いた時に上記容量制御コントローラの主出力信号を
    ロックし、コントロールラインより離れた時に上記ロッ
    ク動作を解除するロック手段と、 上記容量制御コントローラがロックしている間、上記補
    助信号により上記バイパス弁によるアンチサージ制御を
    行なう補助制御手段と、 設定レベルより大きい外乱が生じた時、上記補助信号か
    ら、上記アンチサージコントローラから出力される制御
    信号に切換えて上記バイパス弁によるアンチサージ制御
    を行なうアンチサージ制御切換手段と、 上記静翼の制御を手動で行なう手動ユニットと、 上記静翼の制御を容量制御コントローラから手動ユニッ
    トに切換えた際に、上記バイパス弁の制御信号を上記補
    助信号から上記アンチサージコントローラによる制御信
    号に徐々に切換える切換手段とを具備したことを特徴と
    する圧縮機制御システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7556473B2 (en) 2003-08-28 2009-07-07 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Control unit for compressor
US10487841B2 (en) 2016-07-07 2019-11-26 Hanwha Aerospace Co., Ltd. Compressor control system and method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7556473B2 (en) 2003-08-28 2009-07-07 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Control unit for compressor
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