JPH08248798A - 定着ローラ及びその製造方法 - Google Patents

定着ローラ及びその製造方法

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JPH08248798A
JPH08248798A JP7198106A JP19810695A JPH08248798A JP H08248798 A JPH08248798 A JP H08248798A JP 7198106 A JP7198106 A JP 7198106A JP 19810695 A JP19810695 A JP 19810695A JP H08248798 A JPH08248798 A JP H08248798A
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泰博 福本
Hiromi Kamimura
広美 上村
Chiaki Kato
千明 加藤
Masaru Nakamura
勝 中村
Hiroyuki Ishikawa
博之 石川
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MORITA KOSAN KK
Sumitomo Electric Industries Ltd
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MORITA KOSAN KK
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒートアップタイムが短縮され、しかもギア
部材との嵌合部からの破損が防止され、耐久性に優れた
定着ローラを提供すること。 【解決手段】 電子写真装置の定着部に用いられ、薄肉
円筒状芯金の外表面にフッ素樹脂の離型層が被覆された
構造を有し、その一端部には、駆動力を得るために取り
付けられるギアが空回りするのを防ぐための嵌合部を設
けた定着ローラにおいて、該嵌合部が補強部を備えてい
ることを特徴とする定着ローラ。薄肉円筒状芯金の一端
部に、所定形状よりも小さな溝または穴を切除処理によ
り設けた後、曲げ加工により、前記溝また穴の周縁部の
少なくとも一部に、補強部となる張り出し部分を形成す
る工程を含むことを特徴とする定着ローラの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機、
レーザービームプリンター、ファクシミリ等の電子写真
装置における定着部(定着装置)に用いられる定着ロー
ラに関し、さらに詳しくは、ヒートアップタイムが短縮
され、かつ、駆動力を伝達するギア部材との嵌合部が補
強された定着ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】静電複写方式を利用した電子写真複写機
やレーザープリンタ、ファクシミリ等の定着には、熱ロ
ーラ定着方式が汎用されている。即ち、定着部における
定着部材として、内部に電熱ヒータ等の加熱源を配置
し、外表面上を離型性の良いフッ素樹脂等で被覆した定
着ローラ(熱ローラ)と、該定着ローラに対向して密着
させた加圧ローラ(通常、ゴムローラ)とを用い、これ
らのローラ間にトナー像を形成した転写紙を通過させ
て、該トナー像を転写紙上に熱融着させて定着させる方
式である。
【0003】熱ローラ定着方式は、他の定着方式と比較
して、熱効率が高く、高速化に適しているが、定着ロー
ラの寿命が短いという欠点を有している。その原因とし
て、例えば、長期間の使用によるフッ素樹脂層の界面剥
離の問題等があり、必要な対策がとられている。ところ
が、最近では、定着ローラの薄肉化に伴う新たな問題点
が生じている。
【0004】最近の電子写真複写機等におけるニーズと
して、スイッチを入れた(ON)後の待ち時間の短縮が
ある。複写機等を作動させるためにスイッチを入れる
と、ヒータが加熱されるが、定着ローラが所定の温度に
到達するのに数十秒から数分間の待ち時間が必要とな
る。事務処理の迅速化のために、この待ち時間(ヒート
アップタイム)の短縮が望まれている。また、複写機等
をいつでも使用できるようにするために、不使用時でも
通電しているが、エネルギーの無駄であり、電気代もか
さむことになる。所定時間不使用状態が続くと、ヒータ
のスイッチが切れる(OFFになる)か、あるいは保持
温度を自動的に低く設定し、入力があると再びヒートア
ップを行う節電機能の付いた機種もあるが、これらの場
合でも、所定の温度にまでヒートアップするのに、再び
数十秒から数分間の待ち時間が必要となる。
【0005】このような待ち時間の短縮化方策のひとつ
として、定着ローラ(熱ローラ)の薄肉化により熱容量
を減らす方法が検討されている。ところが、定着ローラ
を薄肉化すると、機械的強度の低下が避けられず、特
に、端部におけるギア部材との嵌合部から破損しやすい
という問題が生じる。この問題点について、定着ローラ
や定着装置(複写機等の定着部)の構造等を参照しなが
ら、より具体的に説明する。
【0006】定着ローラは、一般に、アルミニウムやス
テンレス等の金属で形成された円筒状の基材(芯金)の
外表面に、オフセット防止のために、フッ素樹脂などの
被覆層を設けた構造を有している。図1に示すように、
定着ローラ1は、薄肉円筒状の金属製基材(薄肉円筒状
芯金)の外表面に、フッ素樹脂のコーティング層2が形
成されている。定着ローラ1の両端部は、軸受3と4に
より定着装置に取り付けられ、その一方の端部には、ギ
ア7が取り付けられる。駆動手段に連結されたギア8か
ら、ギア7を通じて、モータの駆動力が定着ローラ1に
伝えられ、定着ローラ1が回転するようになっている。
定着ローラ1の内側には、ヒータ5が配置され、このヒ
ータ5によって定着ローラ1が加熱される。定着ローラ
に対向して加圧ローラ(通常、ゴムローラ)が配置さ
れ、これら両ローラ間を転写紙が通過し、その間に加熱
されてトナー像が転写紙に熱融着する。
【0007】図2に示すように、定着ローラのギア7が
取り付けられる側の端部には、U字形のキー溝9が形成
されており、このキー溝9にギアまたはギアのシャフト
に形成された突起が嵌合して、ギア7に与えられた駆動
力を、空回りすることなく定着ローラ1に伝えるように
なっている。ギア部材との嵌合部の形状は、U字溝など
の溝だけではなく、穴(孔、開口)であってもよく、そ
の場合には、ギアと定着ローラは、ギアまたはギアのシ
ャフトに形成された突起を該穴に嵌合するか、あるいは
ピンを嵌めて係合する。図3に、キーみぞを形成した定
着ローラの外観図を示す。
【0008】このような定着ローラは、使用中に、図4
に示すように、U字溝などの嵌合部からひび割れ10を
生じて破損するという問題があった。ヒートアップタイ
ムを短縮するために、定着ローラの薄肉化を図ると、こ
れまで以上に嵌合部から破損しやすくなり、定着ローラ
の耐久性がさらに低下する。しかしながら、この問題に
対する有効な対処手段は見いだされていなかったのが現
状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ヒー
トアップタイムが短縮され、しかもギア部材との嵌合部
からの破損が防止され、耐久性に優れた定着ローラを提
供することにある。本発明者らは、前記従来技術の問題
点を克服するために鋭意研究した結果、定着ローラの嵌
合部に補強部を設けることにより、前記目的を達成でき
ることを見いだした。補強部の具体例としては、溝や穴
などの形状の嵌合部の周りに凸部を設ける方法が挙げら
れる。凸部を設ける方法としては、肉厚部、折り曲げ部
(張り出し部分)、補強部材の貼り付け部などを設ける
方法がある。例えば、ギア部材との嵌合物の形状を溝ま
たは穴とし、かつ、溝または穴の周縁部の少なくとも一
部に、曲げ加工による張り出し部分を所定の長さ設ける
ことにより、薄肉化した定着ローラの補強を効果的に行
うことができる。
【0010】薄肉円筒状芯金に、このような加工を行う
場合、先ず、プレス加工により所定形状よりも小さな溝
または穴を打ち抜き、次いで、該溝または穴に、絞り加
工用パンチを挿入して、溝または穴の周縁部を内側また
は外側に張り出すようにプレス絞り加工(曲げ加工)を
行う方法が、特に有効であることを見いだした。本発明
の定着ローラは、その本体を薄肉化しても、破損し易い
ギア部材との嵌合部が補強されているため、耐久性に優
れている。したがって、定着ローラの薄肉化によるヒー
トアップタイムの短縮化に寄与することができる。本発
明は、これらの知見に基づいて完成するに至ったもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、電子写真装置の定着部に用いられ、薄肉円筒状芯金
の外表面にフッ素樹脂の離型層が被覆された構造を有
し、その一端部には、駆動力を得るために取り付けられ
るギアが空回りするのを防ぐための嵌合部を設けた定着
ローラにおいて、該嵌合部が補強部を備えていることを
特徴とする定着ローラが提供される。
【0012】また、本発明によれば、電子写真装置の定
着部に用いられ、薄肉円筒状芯金の外表面にフッ素樹脂
の離型層が被覆された構造を有し、その一端部には、駆
動力を得るために取り付けられるギアが空回りするのを
防ぐための嵌合部を設けた定着ローラの製造方法におい
て、(1)薄肉円筒状芯金の一端部に、所定形状よりも
小さな溝または穴を切除処理により設けた後、(2)曲
げ加工により、前記溝また穴の周縁部の少なくとも一部
に、補強部となる張り出し部分を形成する工程を含むこ
とを特徴とする定着ローラの製造方法が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
従来の薄肉円筒状芯金を用いた定着ローラは、通常、肉
厚(通紙部の肉厚)が1.0〜2.0mm程度である。
本発明の定着ローラは、従来品に補強部を形成したもの
を包含するが、補強部を設けることにより耐久性が向上
するため、肉厚を0.7mm以下、好ましくは0.3〜
0.7mmの薄肉にすることが可能であり、これによっ
て、熱伝導性を高めて、ヒートアップタイムの短縮化を
達成することができる。芯金の肉厚の下限は、強度が低
下しすぎないようにするために、通常、0.3mm程度
までとする。
【0014】本発明の定着ローラの大きさ等は、電子写
真複写機の機種等により異なるが、薄肉化が可能である
ため、例えば、外径20.0mmφ、内径19.0mm
φ、全長250mmの定着ローラを例にとって、その製
造方法の概略を説明する。 (1)仕上がり外径20.0mmφに、0.3mmの厚
みの削りしろを見込んだ、外径20.6mmφ、内径1
9.0mmφのサイズにアルミニウム材を引き抜き、こ
れを252mmの長さに切断して、アニール(例:40
0℃、60分間)する工程。アルミニウムの材質として
は、強度と切削性を加味して、A5056材(Al−M
g−Mn系)やA6063材(Al−Mg−Si系)な
どの合金が好ましく使用される。ステンレスなど、アル
ミニウム以外の金属を使用してもよい。
【0015】(2)アルミニウムの内側に耐熱性の黒色
塗料を塗装し、焼き付けする(例:400℃、30分
間)工程。この工程を独立して行うのではなく、前もっ
てアルミニウム芯金の内側に耐熱性の黒色塗料を塗装
し、前記工程(1)におけるアニール時に、同時に焼き
付けを行ってもよい。 (3)アルミニウム芯金を切削加工して、所定の形状
(外径20.0mmφ、内径19.0mmφ、全長25
0mm)に仕上げる工程。切削工程では、転写紙のしわ
対策のため、通常、中央部の外径を両サイドの外径より
も50〜200μm細くした逆クラウン形状と呼ばれる
形状になるように切削加工を施す。また、この切削加工
時に、必要に応じて、芯金の端部にセットされるギアや
軸受の軸方向へのずれ防止のために、スナップリング固
定用のリング溝加工を行う場合もある。
【0016】(4)切削加工後、プレス加工により、定
着ローラが駆動力を受けるギアが空回りしないようにキ
ー溝などの嵌合部を形成するための加工を行う工程。こ
の嵌合部は、ギアやギアのシャフトに形成された突起が
嵌合して、ギアに与えられた駆動力を、空回りすること
なく、定着ローラに伝える役割を果たすものであり、一
般に、定着ローラの端部にU字形のキー溝の形状に形成
されている。このようなギア部材との嵌合部は、溝形状
だけではなく、穴(開口、孔)形状であってもよい。嵌
合部が穴の場合、ギアと定着ローラは、ギアまたはギア
のシャフトに形成された突起あるいはピンなどを嵌合す
ることにより係合される。キー溝などの嵌合部は、一つ
に限らず、必要に応じて複数個つけることもできる。な
お、嵌合部の形成工程は、後記するように、フッ素樹脂
の被覆工程の後に行うことが好ましい場合がある。溝ま
たは穴には、補強のために張り出し部分等を設ける。
【0017】(5)以上のようにして仕上げられた芯金
の外表面上に、フッ素樹脂用プライマを塗装し、乾燥し
た後、その上に、フッ素樹脂塗料を塗装し(例:15〜
20μm程度の厚み)、焼成(例:380〜400℃、
30分間)する工程。フッ素樹脂としては、PFA(四
フッ化エチレン−パーフロロアルコキシエチレン共重合
体)、PTFE(四フッ化エチレン樹脂)、FEP(四
フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体)など
が、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて
使用される。フッ素樹脂に充填剤を配合することもで
き、乾燥や焼成条件も、種々に変更することができる。
フッ素樹脂の塗装は、通常、ディスパージョンで行われ
るが、粉体をそのまま塗装することもできる。芯金外表
面とフッ素樹脂被覆層との間に、所望によりシリコンゴ
ム層などの中間層を設けてもよい。補強部の形成工程の
前に、フッ素樹脂の離型層を被覆する場合には、この工
程を前記工程(4)の前に行う。 (6)フッ素樹脂の表面を研磨して所定の表面粗度に仕
上げる工程。表面を仕上げる方法は、特に限定されず、
必要のない場合には行わない。
【0018】本発明では、定着ローラのギア部材との嵌
合部に、補強部を形成する。嵌合部の形状は、通常、溝
または穴である。補強部としては、溝または穴の周囲に
形成された凸部を挙げることができる。凸部の形状とし
ては、例えば、肉厚部(肉盛り部)、折り曲げ部、補強
部材の貼り付け部などがあり、これらの組み合わせであ
ってもよい。さらに、補強部分は、溝や穴などの嵌合部
の周囲全体ではなく、補強効果が得られるならば、部分
的であってもよい。すなわち、張り出し部分などの補強
部は、溝または穴の周縁部の全体に設けることが好まし
いが、強度的に弱く、応力集中が起きやすい箇所にのみ
設けてもよい。以下に、補強部を備えた嵌合部の具体例
について、図面を参照しながら説明する。
【0019】図5の(a)に、U字溝11を形成し、か
つ、内側に折り曲げ加工を行って、溝の周縁部に形成さ
れた張り出し部分12によって溝を補強する例を示す。
図5の(b)には、実施例で採用している溝及び張り出
し部分の形状や長さ、厚み等の寸法の具体例を示す。図
6には、穴開け加工をする際に、折り曲げ加工を行っ
て、穴13の周囲に張り出し部分14を形成して、穴を
補強する例を示す。図7には、カットした溝ではなく、
部分的に凹んだ形状の溝を作成し、この凹み部分の側部
と底部(内面から見ると凸部となる)15により溝を補
強する例を示す。
【0020】図8には、U字溝15の内周面側に肉厚部
(肉盛り部)16を設けることにより、該溝を補強する
例を示す。図9には、肉盛り部を設けるかわりに、補強
部材17を溝の周囲に貼り付けることにより、溝を補強
する例を示す。補強部材としては、芯金とは別の素材、
例えば、耐熱性樹脂や金属を用いることができる。図1
0には、穴の周囲にでっぱった補強部18を設けること
により、該穴を補強する例を示す。この図10には、実
施例で採用している補強部の設置箇所や多きさ等の寸法
の具体例を示す。
【0021】補強部は、例えば、図5(a)に示すよう
にU字溝(U字カット)であれば、そのカット部周囲
に、端部曲げ加工部をプレス加工等により形成すること
ができる。この場合、一体かつ同一素材からなる補強部
が容易に形成できるため、コスト上や加工性の点から好
ましい。補強部としては、他の素材、例えば、耐熱性樹
脂や金属を貼り付けたり、肉盛してもよい。ここで、同
一素材とは、焼き入れ、焼き鈍し、塑性変形等による組
織の変化も含むものである。補強部は、芯金の内側、外
側、あるいは両方に設けてもよく、場合によっては、折
り曲げ加工と肉盛りの両方を行うなど、上記補強方法を
組み合わせて適用してもよい。さらに、補強部は、例え
ば、U字溝の破損しやすい部分にのみ設けるなど、部分
的な補強部であってもよい。
【0022】薄肉定着ローラの場合、フッ素樹脂の焼成
前に補強部の形成加工を行うと、加工時の変形や圧力等
に起因する応力が残り、この残留応力がフッ素樹脂被覆
形成工程での焼成時に解放されて、図11(断面図)の
破線で示すような変形が生じる場合がある。このような
変形を避ける必要がある場合には、フッ素樹脂の焼成後
に補強部の形成加工を施すとよい。
【0023】本発明の定着ローラは、ギア嵌合部の形状
や補強部の形状等に応じて、種々の方法により作成する
ことができるが、図5及び図6に示すような構造の場
合、薄肉円筒状芯金の一端部に、所定形状よりも小さな
溝または穴を切除処理により設けた後、曲げ加工によ
り、前記溝また穴の周縁部の少なくとも一部に、補強部
となる張り出し部分(12、14)を形成する方法が好
ましい。より具体的には、所定の形状よりも小さな溝ま
たは穴を打ち抜き加工により設けた後、該溝または穴に
絞り加工用パンチを挿入して、溝または穴の周縁部の少
なくとも一部を内側または外側に張り出すように曲げ加
工を行う方法がある。
【0024】この方法によれば、芯金の肉厚を容易に
0.7mm以下、好ましくは0.3〜0.7mmとする
ことができる。このような薄肉化を図ることにより、定
着ローラの熱応答熱伝達性が飛躍的に高まり、ヒートア
ップタイムの大幅な短縮化を達成することができる。こ
の場合、芯金の肉厚に対する張り出し部分の長さの比を
1.5倍以上、好ましくは2.0倍以上とすることが望
ましい。この比の上限は、10倍程度である。この比が
小さすぎると、芯金の肉厚が0.7mm以下と薄い場合
に、十分な耐久性を得ることが困難となる。この比が大
きすぎても、補強効果が飽和し、また、曲げ加工が困難
になる。張り出し部分の長さ(張出し長さ)は、図12
及び図13に示すように、曲げ加工を施した部分の厚み
をノギスにより測定するか、あるいは切断面から直接物
差しにより測定することができる。
【0025】薄肉円筒状芯金に、所定の形状よりも小さ
な溝または穴を打ち抜き加工により設けた後、該溝また
は穴に絞り加工用パンチを挿入して、溝または穴の周縁
部の少なくとも一部を内側または外側に張り出すように
曲げ加工を行うには、具体的には、以下のような方法が
挙げられる。図14に示すように、ワークガイド19と
打ち抜きダイ20により芯金1を保持して、打ち抜きパ
ンチ21により、芯金1の端部に所定の溝(または穴)
の形状よりも小さく打ち抜き加工(切除処理)を行う。
次に、図15に示すように、芯金1をワークガイド19
とワーククランプ22で固定し、円筒状芯金の内側に絞
り加工ダイ23を配置する。そして、図16に示すよう
に、絞り加工用パンチ24を溝(または穴)に挿入し
て、該溝(または穴)の周縁部の芯金を内側に張り出す
とともに、所定形状の溝(または穴)の大きさにする。
【0026】この製造方法によれば、一体かつ同一素材
からなる補強部が容易に形成できるため、コスト上や加
工性の点から好ましい。張り出し部分は、円筒状芯金の
内側だけではなく、外側または内外両側に設けてもよ
い。張り出し部分は、例えば、U字溝の破損しやすい部
分のみに設けるなど、部分的に形成してもよい。
【0027】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明についてより
具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例のみに
限定されるものではない。
【0028】[実施例1]アルミニウムA6063材
を、外径20.6mmφ、内径19.0mmφのサイズ
に引き抜き、内部の残留応力除去のための熱処理後、2
52mmの長さに切断し、アルミ素管を得た。このアル
ミ素管に、黒色耐熱塗料を塗装した。次いで、両端を切
削のセンタ保持ができるように面取り加工を行い、外径
の両端が20.0mmφで、中央部が19.9mmφの
逆クラウン形状となるように切削加工を施し、アルミ芯
金を得た(厚み=0.5mm)。このアルミ芯金の一端
部に、図14〜16に示す方法により、汎用プレスを用
いてU字溝を打ち抜き、次いで、加工用パンチをU字溝
に挿入して周縁部を内側に張り出すように曲げ加工を行
った。このようにして、幅4mm、長さ6mmのU字溝
であって、張り出し長さが0.75mmの張り出し部分
を有するU字溝(嵌合部)が形成された芯金を作成し
た。この芯金の中央部220mmの範囲にサンドブラス
トを行い、フッ素樹脂プライマ(ダイキン工業製、TC
W−8808GY)を塗装し、100℃で乾燥した後、
フッ素樹脂(ダイキン工業製、AD−2CR)を塗装
し、芯金温度360〜380℃にて30分間焼成した
後、表面を研磨することにより、膜厚20μm、表面粗
度1.0Sの離型層を形成した。以上のようにして得ら
れた定着ローラを、定着ユニットに組み込み、昇温させ
たところ、15秒にて所定の温度に達し、トナーの定着
性も充分であった。さらに、10万枚の耐久テスト実施
後も、定着ローラに破損はなかった。耐久テストの結果
を表1に示す。
【0029】[実施例2〜3]張り出し部分の長さを表
1に示すように変えたこと以外は、実施例1と同様にし
て定着ローラを作成した。結果を表1に示す。
【0030】[比較例1]張り出し部分を設けなかった
こと以外は、実施例1と同様にして定着ローラを作成し
た。結果を表1に示す。
【0031】
【表1】 (*1)芯金の肉厚に対する張り出し部分の長さの比 (*2)U字溝にクラックが発生するまでの定着枚数
【0032】表1に示すように、本発明の定着ローラ
は、厚み0.5mmという薄肉であるにもかかわらず、
12万枚以上の耐久性を示す。したがって、本発明の定
着ローラは、優れた熱応答熱伝達性と耐久性を有するも
のである。なお、芯金の肉厚に対する張り出し部分の長
さの比を1.5未満にすると、肉厚が0.7mm以下の
薄肉芯金の場合、耐久性が低下する傾向を示す。
【0033】[実施例4]実施例1と同様にして作成し
たアルミ芯金の中央部220mmの範囲にサンドプラス
トを行い、フッ素樹脂プライマ(ダイキン工業製、TC
W−8808GY)を塗装し、100℃で乾燥した後、
フッ素樹脂(ダイキン工業製、AD−2CR)を塗装
し、芯金温度360〜380℃にて30分間焼成した
後、表面を研磨することにより、膜厚20μm、表面粗
度1.0Sの離型層を形成した。次いで、図10に示す
ように、芯金の一端部から10mmのところに、3mm
φの穴を開け、その外側に1mmの張り出した補強部が
できるように加工を行った。以上のようにして得られた
定着ローラを、定着ユニットに組み込み、昇温させたと
ころ、15秒にて所定の温度に達し、トナーの定着性も
充分であった。さらに、10万枚の耐久テスト実施後
も、定着ローラに破損はなかった。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、ギア部材との嵌合部が
補強されて、耐久性が向上した定着ローラが提供され
る。本発明の定着ローラは、薄肉化した場合であって
も、破損し難いため、複写装置などにおけるヒートアッ
プの待ち時間の短縮化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】定着装置(定着部)の断面図である。
【図2】ギアと定着ローラとの嵌合についての説明図で
ある。
【図3】定着ローラの外観図である。
【図4】嵌合部(U字溝)の破損状況を示す説明図であ
る。
【図5】嵌合部と補強部の具体例を示す説明図である。
【図6】嵌合部と補強部の具体例を示す説明図である。
【図7】嵌合部と補強部の具体例を示す説明図である。
【図8】U字溝にの周縁部に肉盛り部(補強部)を設け
た例を示す説明図である。
【図9】U字溝に補強部材を貼り付けた例を示す説明図
である。
【図10】穴の回りに補強部を形成した定着ローラの略
図である。
【図11】定着ローラの断面の変形を示す説明図であ
る。
【図12】張り出し部分の長さの測定法を示す図であ
る。
【図13】張り出し部分の長さの測定法を示す図であ
る。
【図14】溝打ち抜き加工の説明図である。
【図15】溝打ち抜き加工を行った芯金のワーククラン
プ状態を示す説明図である。
【図16】溝に絞り加工用パンチを挿入することを示す
説明図である。
【符号の説明】
1:定着ローラ 2:フッ素樹脂のコーティング範囲 3:軸受 4:軸受 5:ヒータ 6:加圧ローラ(ゴムローラ) 7:駆動力を受けるために定着ロールに取り付けられる
ギア 8:定着ローラに駆動力を伝えるためのギア 9:ギアの空回りを防ぐための部分(例:U字溝) 10:U字溝がひび割れて破損した部分 11:溝 12:張り出し部分 13:穴 14:張り出し部分 15:部分的に凹んだ形状の溝 16:肉厚部 17:貼り付け用補強部材 18:穴の周囲にでっぱった補強部 19:ワークガイド 20:打ち抜きダイ 21:打ち抜きパンチ 22:ワーククランプ 23:絞り加工ダイ 24:絞り加工用パンチ
フロントページの続き (72)発明者 加藤 千明 大阪府泉南郡熊取町大字野田950番地 住 友電気工業株式会社熊取製作所内 (72)発明者 中村 勝 山形県新庄市大字福田字福田山711−52 株式会社モリタ興産内 (72)発明者 石川 博之 山形県新庄市大字福田字福田山711−52 株式会社モリタ興産内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真装置の定着部に用いられ、薄肉
    円筒状芯金の外表面にフッ素樹脂の離型層が被覆された
    構造を有し、その一端部には、駆動力を得るために取り
    付けられるギアが空回りするのを防ぐための嵌合部を設
    けた定着ローラにおいて、該嵌合部が補強部を備えてい
    ることを特徴とする定着ローラ。
  2. 【請求項2】 嵌合部が溝または穴であり、かつ、補強
    部が溝または穴の周囲に設けられた凸部である請求項1
    記載の定着ローラ。
  3. 【請求項3】 補強部が、薄肉円筒状芯金の外表面にフ
    ッ素樹脂の被覆層が形成された後に形成されたものであ
    る請求項1または2記載の定着ローラ。
  4. 【請求項4】 薄肉円筒状芯金の肉厚が0.7mm以下
    であり、かつ、嵌合部が、溝または穴の周縁部の少なく
    とも一部に、曲げ加工により補強部となる張り出し部分
    を形成した形状を有し、薄肉円筒状芯金の肉厚に対する
    張り出し部分の長さの比が1.5倍以上である請求項1
    ないし3のいずれか1項に記載の定着ローラ。
  5. 【請求項5】 電子写真装置の定着部に用いられ、薄肉
    円筒状芯金の外表面にフッ素樹脂の離型層が被覆された
    構造を有し、その一端部には、駆動力を得るために取り
    付けられるギアが空回りするのを防ぐための嵌合部を設
    けた定着ローラの製造方法において、(1)薄肉円筒状
    芯金の一端部に、所定形状よりも小さな溝または穴を切
    除処理により設けた後、(2)曲げ加工により、前記溝
    また穴の周縁部の少なくとも一部に、補強部となる張り
    出し部分を形成する工程を含むことを特徴とする定着ロ
    ーラの製造方法。
  6. 【請求項6】 工程(1)において、所定の形状よりも
    小さな溝または穴を打ち抜き加工により設けた後、工程
    (2)において、該溝または穴に絞り加工用パンチを挿
    入して、溝または穴の周縁部の少なくとも一部を内側ま
    たは外側に張り出すように曲げ加工を行う請求項5記載
    の定着ローラの製造方法。
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